JP2002118853A - 画像復号装置及び画像復号方法 - Google Patents
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Abstract
置を提供する。 【解決手段】 画像サイズSの1ライン分の予測処理が
終わった後に、矢印N2が示すように、輝度予測値記憶
手段13の下段部100に保持しているDC成分とAC
成分とを、ライン部23へ複写する。ライン部23に複
写したDC成分とAC成分とを、次の1ライン分の注目
マクロブロックの予測処理のための参照値とするためで
ある。このような複写を繰り返しながら予測処理を行う
ことで、予測処理のため、輝度予測値記憶手段13に、
画像サイズ全体のDC成分及びAC成分を格納する領域
を確保する必要がない。
Description
化及び可変長符号化により符号化されている符号化画像
信号を、注目マクロブロック毎に、復号する画像復号装
置及びその方法に関するものである。
G4という規格が、規格書「ISO/IEC14496
−2 Information Technology
−Generic Coding of Audio−
Visual Object」において定められ、標準
化されている。
像信号を、復号する実装法についての解説は、この規格
書にはない。
1998、(株)工業調査会発行)」という書籍には、
この種の復号法について、原理的な解説があるが、具体
的実装法については、明らかにされていない。このほ
か、現時点では、具体的実装法に関する有力な文献は、
見あたらない。
みる。まず、MPEG4では、上記書籍にも述べられて
いるように、画像サイズ全体は、マクロブロックと呼ば
れる16×16画素の領域が、縦横に並べられてなる。
そして、各マクロブロックについて、左上、右上、左
下、右下の4つのブロック(それぞれ8×8画素)につ
いての輝度(Y1,Y2,Y3,Y4)と、2つの色差
(Cb,Cr)との、合計6種類のデータがある。そし
て、これらのデータの処理順序は、Y1、Y2、Y3、
Y4、Cb、Crの順である。
処理について検討すると、上記した規格書においては、
予測処理に使用するメモリ領域は制限されておらず、自
由に実装することができる。
して、画像サイズ分のメモリ領域を確保する方法が考え
られる。
理を実現する画像処理プロセッサは、記憶容量が制限さ
れており、無制限にメモリを搭載することはできない。
だけ、画像処理プロセッサの消費電力の増加を招いた
り、チップサイズが増加するため、プロセッサを搭載し
ている機器の連続使用可能時間が減少したり、プロセッ
サの生産コストが増大するという問題が生じる。
る際の予測処理に使用するメモリ領域を少なくできる画
像復号装置及びその方法を提供することを目的とする。
号装置は、DCT変換、量子化及び可変長符号化により
符号化されている符号化画像信号を、注目マクロブロッ
ク毎に、復号する画像復号装置であって、画像サイズ全
体のうち、今回復号する注目マクロブロックを設定する
注目マクロブロック設定手段と、符号化画像信号に可変
長復号処理を施してジグザグスキャンし、設定された注
目マクロブロックのデータを抽出する注目マクロブロッ
ク抽出手段と、抽出された注目マクロブロックのデータ
にDC/AC予測処理を施す予測手段と、予測処理され
た注目マクロブロックのデータに逆量子化を施す逆量子
化手段と、逆量子化された注目マクロブロックのデータ
に逆DCT変換を施し、この注目マクロブロックの画像
を出力する逆DCT手段とを有し、予測手段は、注目マ
クロブロックの予測処理に必要な参照値を保持する参照
値記憶手段と、この参照値記憶手段の参照値に基づいて
予測演算を行う予測演算手段と、予測演算結果を保持す
る予測値記憶手段と、参照値記憶手段、予測演算手段及
び予測値記憶手段を制御する予測制御手段とを備え、参
照値記憶手段と予測値記憶手段の格納量の総和は、画像
サイズ全体の予測値格納量よりも小さく、かつ、予測制
御手段は、次回の注目マクロブロックの予測演算に必要
となるデータを、予測値記憶手段から参照値記憶手段へ
複写する。
て、予測処理に不要となった参照値が保持されている領
域に、予測値記憶手段から、次回の予測処理に必要なデ
ータを複写できる。そして、参照値記憶手段に複写され
たデータを用いて、次回の予測処理を行う。
予測処理を行うことで、参照値記憶手段の参照値格納量
も小さくでき、しかも、予測処理のため、予測値記憶手
段に、画像サイズ全体の予測値を格納する領域を確保す
る必要もない。その結果、符号化画像信号を復号する際
の予測処理に使用するメモリ領域を少なくできる。
値記憶手段は、画像サイズ1ライン分のDC成分及びA
C成分を保持するライン部と、1つのDC成分を保持す
る角部と、注目マクロブロックの左側に隣接する直前の
ブロックのDC成分とAC成分を保持する左側部とから
なる。
ブロックの予測処理に必要なDC成分、AC成分を、ラ
イン部へ複写できる。
ロックの予測処理には、ライン部へ複写されたDC成
分、AC成分を、参照値として用いることができる。
予測処理を行うことで、予測値記憶手段には、次の1ラ
イン分の注目マクロブロックの予測処理に必要なDC成
分、AC成分を保持しておく必要はない。
ロブロックの予測処理に必要となるデータ、即ち、左側
に隣接する直前のブロックのDC成分、AC成分を、左
側部へ複写できる。
測には、左側部に複写されたDC成分、AC成分を用い
ることができる。
予測処理を行うことで、今回の注目マクロブロックの予
測処理のために、左側に隣接する直前のブロックのDC
成分、AC成分を、輝度予測値記憶手段に保持しておく
必要はない。
低でも注目マクロブロック1つ分のDC成分、AC成分
を保持する領域を確保するだけで足りる。
測処理に使用するメモリ領域をより少なくできる。
部は、注目マクロブロックの4つの輝度成分に対して、
DC成分とAC成分を2セット分を割当ててなる。
て、注目マクロブロックが、4つの輝度成分から構成さ
れている場合に、より十分な対応ができる。特に、MP
EG−4規格によって、符号化された画像信号を復号す
る際の予測処理においても、より好適である。
値記憶手段は、注目マクロブロックが画像サイズ1ライ
ン移動する際の、各位置におけるDC成分とAC成分と
を保持できる領域からなる。
は、1ライン毎に一括して行うことができ、処理の簡素
化を図ることができる。
値記憶手段は、注目マクロブロック1つ分のDC成分と
AC成分とを保持できる領域からなる。
を最も合理的に利用して、予測処理に使用するメモリ領
域を格段に少なくできる。
T変換、量子化及び可変長符号化により符号化されてい
る符号化画像信号を、注目マクロブロック毎に、復号す
る画像復号方法であって、画像サイズ全体のうち、今回
復号する注目マクロブロックを設定する第1ステップ
と、符号化画像信号に可変長復号処理を施してジグザグ
スキャンし、設定された注目マクロブロックのデータを
抽出する第2ステップと、抽出された注目マクロブロッ
クのデータにDC/AC予測処理を施す第3ステップ
と、予測処理された注目マクロブロックのデータに逆量
子化を施す第4ステップと、逆量子化された注目マクロ
ブロックのデータに逆DCT変換を施し、この注目マク
ロブロックの画像を出力する第5ステップとを含み、第
3ステップにおいて、画像サイズ全体の予測値格納量よ
りも小さい記憶領域を用い、かつ、次回の注目マクロブ
ロックの予測演算に必要となるデータを、この記憶領域
内で複写しながら予測処理する。
量よりも小さい記憶領域内で複写しながら予測処理を行
うことで、予測処理のため、画像サイズ全体の予測値を
格納する領域を確保する必要はない。その結果、符号化
画像信号を復号する際の予測処理に使用するメモリ領域
を少なくできる。
て、図面を参照しながら説明する。(実施の形態1)
像復号装置のブロック図である。図1に示すように、こ
の画像復号装置1は、DCT変換(discrete
cosine transform)、量子化及び可変
長符号化により符号化されている符号化画像信号を、注
目マクロブロック毎に、復号し、画像メモリ2へ出力す
る。
段3、注目マクロブロック抽出手段4、予測手段6、逆
量子化手段7および逆DCT手段8を具備する。
イズ全体のうち、例えば、位置情報又はブロック番号等
を指定することにより、復号する注目マクロブロックを
設定する。注目マクロブロック抽出手段4は、符号化画
像信号に可変長復号処理を施してジグザグスキャンし、
設定された注目マクロブロックのデータを抽出する。
ックのデータにDC/AC予測処理を施す。逆量子化手
段7は、予測処理された注目マクロブロックのデータに
逆量子化を施す。逆DCT手段8は、逆量子化された注
目マクロブロックのデータに逆DCT変換を施し、この
注目マクロブロックの画像を出力する。
終了すると、その旨を、注目マクロブロック設定手段3
に通知する。注目マクロブロック設定手段3は、この通
知を受けると、注目マクロブロックを次のものに更新す
る。
ク図である。なお、図2において、図1と同一の部分に
ついては、同一の符号を付している。
御手段10、輝度参照値記憶手段11、色差参照値記憶
手段12、輝度予測値記憶手段13、色差予測値記憶手
段14および予測演算手段15を具備する。これらの記
憶手段11、12、13、14は、別の記憶媒体で構成
しても良いし、1つの記憶媒体(例えば、メモリ)の別
領域として設けても良い。
ロックの輝度についての予測処理に必要な参照値を保持
する。色差参照値記憶手段12は、注目マクロブロック
の色差についての予測処理に必要な参照値を保持する。
11および色差参照値記憶手段12の参照値に基づいて
予測演算を行う。輝度予測値記憶手段13は、輝度参照
値記憶手段11の参照値に基づく予測演算結果を保持す
る。色差予測値記憶手段14は、色差参照値記憶手段1
2の参照値に基づく予測演算結果を保持する。
11、色差参照値記憶手段12、輝度予測値記憶手段1
3、色差予測値記憶手段14および予測演算手段15を
制御する。
段11および色差参照値記憶手段12の参照値格納量
と、輝度予測値記憶手段13および色差予測値記憶手段
14の予測値格納量との総和は、画像サイズ全体の予測
値格納量よりも、ずっと小さくなっている。
ロックの予測演算に必要となるデータを、輝度予測値記
憶手段13および色差予測値記憶手段14から、それぞ
れ、輝度参照値記憶手段11および色差参照値記憶手段
12へ複写する。
手段6におけるDC/AC予測の原理(予測演算原理)
を説明する。
C予測の説明図である。図4は、本発明の一実施の形態
におけるAC予測の説明図である。図5は、本発明の一
実施の形態における予測演算を示すフローチャートであ
る。
ブロックの上側、左側、斜め上の3つのブロックを参照
する。例えば、図3および図4に示すように、注目ブロ
ックXを予測処理するときは、ブロックA、ブロック
B、ブロックCという3つのブロック(それぞれ、8×
8画素)を参照する。
に、ステップ1において、参照値Fa[0][0]、F
b[0][0]、Fc[0][0]を取得する。ここ
で、Fa[0][0]における添え字aは、図3および
図4におけるブロックを指し、この場合は、ブロックA
を指している。
は、図3および図4におけるブロックの列を指し、この
場合は、0列を指している。Fa[0][0]における
右側の[0]は、図3および図4におけるブロックの行
を指し、この場合は、0行を指している。参照値Fb
[0][0]、Fc[0][0]についても同様であ
る。
[0]−Fb[0][0]|−|Fb[0][0]−F
c[0][0]|、とする。||は、絶対値を意味す
る。
きは、ステップ4へ進み、参照ブロックをブロックCと
する。したがって、この場合は、参照ブロックCを基に
予測処理を行うことになる。これにより、予測の方向が
決定される。
[0][0]、Qref=Qpcとする。
refは、量子化係数参照値であり、Qpcは、ブロッ
クCの量子化係数である。
ないときは、ステップ5へ進み、参照ブロックをブロッ
クAとする。したがって、この場合は、参照ブロックA
を基に予測処理を行うことになる。
[0][0]、Qref=Qpaとする。ここで、Qp
aは、ブロックAの量子化係数である。
(DC成分)を求める。具体的には、予測値Fx[0]
[0]=PFx[0][0]+(Val×Qref)/
/Qpx、である。ここで、PFxは、注目マクロブロ
ック抽出手段4(図1参照)から入力される可変長復号
処理された注目ブロックXのデータである。なお、演算
子//は、「除算して0方向への丸めること」を意味
し、Qpxは、ブロックXの量子化係数である。
[0]における添え字xや[0][0]の意味は、上述
した意味と同様である。
ロックをブロックCとしているときは、ステップ8へ進
む。そして、図4および図5に示すように、ステップ8
において、注目ブロックXの予測値(AC成分)を求め
る。具体的には、予測値Fx[j][0]=PFx
[j][0]+(Fc[j][0]×Qref)//Q
px、である。ここで、j=1,2,...,7であ
る。
参照ブロックをブロックAとしているときは、ステップ
9へ進む。そして、ステップ9において、注目ブロック
Xの予測値(AC成分)を求める。具体的には、予測値
Fx[0][i]=PFx[0][i]+(Fa[0]
[i]×Qref)//Qpx、である。ここで、i=
1,2,...,7である。
値を予測制御手段10に返す。なお、ステップ1から1
0の処理は、図2に示した予測演算手段15が行う。
を行うには、上側のブロックC、左側のブロックAおよ
び斜め上のブロックBが必要となる。
法の全体の流れについて説明する。
像復号方法を示すフローチャートである。図6に示すよ
うに、ステップ11では、予測制御手段10は、輝度参
照値記憶手段11および色差参照値記憶手段12に保持
する参照値を初期設定する。具体的には、DC成分=1
024、AC成分=0、とする。
定手段3は、画像サイズ全体のうち、最初に復号する注
目マクロブロックを設定する(初期設定)。
出手段4は、符号化画像信号に、可変長復号処理(VL
D:variable length decodin
g)を施してジグザグスキャンし、設定された注目マク
ロブロックのデータを抽出する。ステップ14では、予
測手段6は、抽出された注目マクロブロックのデータに
DC/AC予測処理を施す。
測処理された注目マクロブロックのデータに逆量子化
(IQ:inverse quantization)
を施す。ステップ16では、逆DCT手段8は、逆量子
化された注目マクロブロックのデータに逆DCT変換を
施す。ステップ17では、逆DCT手段8は、ステップ
16で得た注目マクロブロックの画像を出力する。
ックについて、ステップ13から17までの処理を完了
していない場合は、ステップ19に進む。ステップ19
では、注目マクロブロック設定手段3は、注目マクロブ
ロックを、次のマクロブロックへ更新する。注目マクロ
ブロック抽出手段4は、符号化画像信号から、更新され
た注目マクロブロックのデータを抽出する。
データに対して、ステップ13から17までの処理を施
す。ステップ18において、全てのマクロブロックにつ
いて、ステップ13から17までの処理を完了した場合
は、本装置による符号化画像信号の復号は終了する。
測処理の詳細を説明する。図7は、本発明の実施の形態
1における予測処理を示すフローチャートである。図8
および図9は、本発明の実施の形態1における輝度予測
処理過程の説明図である。図10は、本発明の実施の形
態1における色差予測処理過程の説明図である。なお、
図8から図10において、図2と同一の部分について
は、同一の符号を付している。
示す輝度参照値記憶手段11、輝度予測値記憶手段13
の詳細について説明する。
1は、画像サイズS(1フレームの縦横ピクセル数で定
まる)の1ライン分のDC成分およびAC成分を保持す
るライン部23と、1つのDC成分を保持する角部21
と、DC成分およびAC成分を保持する左側部22とを
有する。なお、輝度参照値記憶手段11が保持するDC
成分およびAC成分は、輝度についての予測処理を行う
際に用いる参照値である。
4つの輝度成分に対して、DC成分とAC成分を2セッ
ト分を割当てている。より具体的には、この例では、画
像サイズSの1ラインには、注目マクロブロックが5つ
あるため、ライン部23は、10個のDC成分と10個
のAC成分とを保持するメモリ領域からなる。
が保持される記憶領域は、図3又は図4に記載の参照値
Fc[0][0]を記憶するための、1画素分の記憶領
域であり、この1セット分におけるAC成分が保持され
る記憶領域は、図4記載の参照値Fc[j][0](j
=1,2,...,7)を記憶するための、7画素分の記
憶領域である。
の輝度成分に対して、DC成分とAC成分を2セット分
を割当てている。より具体的には、左側部22は、2つ
のDC成分と2つのAC成分とを保持するメモリ領域か
らなる。
が保持される記憶領域は、図3又は図4に記載の参照値
Fa[0][0]を記憶するための、1画素分の記憶領
域であり、この1セット分におけるAC成分が保持され
る記憶領域は、図4記載の参照値Fa[0][i](i
=1,2,...,7)を記憶するための、7画素分の記
憶領域である。
の1ライン分の注目マクロブロックの輝度のDC成分と
AC成分とを保持するメモリ領域からなる。言い換える
と、輝度予測値記憶手段13は、注目マクロブロックが
1ライン移動する際の、各位置におけるDC成分とAC
成分とを保持できる領域からなる。上述したように、輝
度予測値記憶手段13に保持されるDC成分とAC成分
は、輝度についての予測処理の結果得られた予測値であ
る。
示す色差参照値記憶手段12、色差予測値記憶手段14
の詳細について説明する。
12は、画像サイズSの1ライン分のDC成分およびA
C成分を保持するライン部43と、1つのDC成分を保
持する角部41と、DC成分およびAC成分を保持する
左側部42とを有する。なお、色差参照値記憶手段12
に保持されるDC成分およびAC成分は、色差について
の予測処理を行う際に用いる参照値である。
対して、DC成分とAC成分を1セット分を割当ててい
る。より具体的には、この例では、画像サイズSの1ラ
インには、注目マクロブロックが5つあるため、ライン
部43は、5つのDC成分と5つのAC成分とを保持す
るメモリ領域からなる。
て、DC成分とAC成分を1セット分を割当てている。
より具体的には、左側部42は、1つのDC成分と1つ
のAC成分とを保持するメモリ領域からなる。
の1ライン分の注目マクロブロックの色差のDC成分と
AC成分とを保持するメモリ領域からなる。言い換える
と、色差予測値記憶手段14は、注目マクロブロックが
1ライン移動する際の、各位置におけるDC成分とAC
成分とを保持できる領域からなる。なお、色差予測値記
憶手段14に保持されるDC成分とAC成分は、色差に
ついての予測処理の結果得られた予測値である。
予測値記憶手段14は、2つの色差Cb、Crに対し
て、それぞれ設けられる。
参照値記憶手段12の参照値格納量と、輝度予測値記憶
手段13および色差予測値記憶手段14の予測値格納量
との総和は、画像サイズ全体の輝度・色差予測値格納量
よりも小さくなっている。
6による予測処理(図6のステップ14の予測処理)に
ついて説明する。
は、輝度の注目領域31と、色差の注目領域51とを、
左上の注目マクロブロックに合わせる。ステップ21で
は、予測演算手段15は、図8に示すように、左上の輝
度Y1、右上の輝度Y2、左下の輝度Y3、右下の輝度
Y4について、予測演算を行う。ここで得られた予測値
は、輝度予測値記憶手段13に保持される。
図10に示すように、色差Cb、Crについて、それぞ
れ、予測演算を行う。ここで得られた予測値は、色差予
測値記憶手段14に保持される。
が、注目マクロブロックが右端にないと判断したとき
は、予測演算手段15は、予測値を予測制御手段10に
返す。
プ15から18の処理が行われた後、ステップ19で、
注目マクロブロックが更新され、ステップ13の結果を
基に、ステップ14の処理が行われる。
て、注目マクロブロック設定手段3は、矢印N1で示す
ように(図8参照)、注目領域31を次の注目マクロブ
ロックに合わせる。注目領域51についても同様であ
る。後の処理は、上記と同様である。
予測制御手段10が、注目マクロブロックが右端にある
と判断したときは、ステップ24へ進む。
図9の矢印N2で示すように、輝度予測値記憶手段13
の下段部100に保持しているDC成分とAC成分と
を、ライン部23へ複写する。後で詳しく説明するが、
このように複写する理由は、ライン部23に複写したD
C成分とAC成分とを、次の1ライン分の注目マクロブ
ロックの予測処理のための参照値として利用するためで
ある。
図10の矢印N4で示すように、色差予測値記憶手段1
4に保持していたDC成分とAC成分とを、ライン部4
3へ複写する。このように複写する理由は、ステップ2
4における複写の理由と同様である。
3、色差予測値記憶手段14を1つシフトする。つま
り、1ライン分の注目マクロブロックの予測処理が終了
したため、輝度予測値記憶手段13、色差予測値記憶手
段14を、次の1ライン分の注目マクロブロックの予測
値の保持に利用するのである。
輝度および色差に関し、角部21、41と、左側部2
2、42とを初期設定する。
値に基づいて、図6に示すステップ15から18の処理
が行われた後、ステップ19で、注目マクロブロックが
更新され、ステップ13の結果を基に、ステップ14の
処理が行われる。
て、注目マクロブロック設定手段3は、矢印N3で示す
ように(図9参照)、注目領域31を次の注目マクロブ
ロックに合わせる。注目領域51についても同様であ
る。後の処理は、上記と同様である。
予測演算の詳細を図11を用いて説明する。なお、図1
1において、図8と同一の部分については同一の符号を
付している。
保持されているDC成分と、DC成分501と、DC成
分401とに基づき予測される。輝度Y1のAC成分2
01は、AC成分502に基づき予測される。輝度Y1
のAC成分301は、AC成分402に基づき予測され
る。
で説明した予測演算原理に従っており、DC成分101
は、図3のブロックXのPFx[0][0]を用いて得
られたFx[0][0](図5のステップ6参照)に相
当する。角部21に保持されているDC成分は、図3の
ブロックBのFb[0][0]に相当する。DC成分4
01は、図3のブロックAのFa[0][0]に相当す
る。DC成分501は、図3のブロックCのFc[0]
[0]に相当する。
XのPFx[j][0]を用いて得られたFx[j]
[0](図5のステップ8参照)に相当する。AC成分
502は、図4のブロックCのFc[j][0]に相当
する。AC成分301は、図4のブロックXのPFx
[0][i]を用いて得られたのFx[0][i](図
5のステップ9参照)に相当する。AC成分402は、
図4のブロックAのFa[0][i]に相当する。
03、501、101に基づき予測され、輝度Y2のA
C成分202は、AC成分504に基づき予測され、輝
度Y2のAC成分302は、AC成分301に基づき予
測される。この予測演算も上記と同様に、図3から図5
で説明した予測演算原理に従っている。
01、401、403に基づき予測され、輝度Y3のA
C成分203は、AC成分201に基づき予測され、輝
度Y3のAC成分303は、AC成分404に基づき予
測される。この予測演算も上記と同様に、図3から図5
で説明した予測演算原理に従っている。
02、101、103に基づき予測され、輝度Y4のA
C成分204は、AC成分202に基づき予測され、輝
度Y4のAC成分304は、AC成分303に基づき予
測される。この予測演算も上記と同様に、図3から図5
で説明した予測演算原理に従っている。
に、図3から図5で説明した予測演算原理に従って、予
測処理が行われる。色差についての予測処理も同様であ
る。
複写を行う意味合いについて、図12を用いて詳細に説
明する。
注目領域31を、次の1ラインにある左端の注目マクロ
ブロックに合わせた状態を示している。図3から図5に
示した予測演算原理に従えば、DC成分111を予測す
るときは、DC成分103と、角部21に保持されてい
るDC成分と、DC成分401とを使用する必要があ
る。
は、AC成分203を使用する必要がある。同様に、D
C成分112を予測するときは、DC成分104、10
3、111を使用する必要がある。同様に、AC成分2
12を予測するときは、AC成分204を使用する必要
がある。
て、輝度予測値記憶手段13を1つシフトするまでは、
輝度予測値記憶手段13には、DC成分103、10
4、AC成分203、204など(最初の1ライン分の
予測値)が、保持されていたが、図12に示すように、
輝度予測値記憶手段13をシフトした後は、DC成分1
11、112、AC成分211、212など(今の1ラ
イン分の予測値)が、上書きされてしまう。
成分211、212を予測するために、DC成分10
3、104、AC成分203、204を使用したい場合
は、DC成分103、104、AC成分203、204
を輝度予測値記憶手段13以外のメモリ領域に保持する
必要がある。
04、AC成分203、204を、ライン部23に複写
するのである。この場合、ライン部23において、DC
成分501が保持されている領域にDC成分103が、
AC成分502が保持されている領域にAC成分203
が、DC成分503が保持されている領域にDC成分1
04が、AC成分504が保持されている領域にAC成
分204が、上書きされる。
る複写の意味である。ステップ25における複写の意味
も同様である。
は、DC成分501に複写されたDC成分103と、角
部21に保持されているDC成分と、左側部22に保持
されているDC成分401とを用いて予測される。
に複写されたDC成分104と、DC成分501に複写
されたDC成分103と、DC成分111とを用いて予
測される。
に複写されたAC成分203を用いて予測される。ま
た、AC成分212は、AC成分504に複写されたA
C成分204を用いて予測される。
ロブロックの後の注目マクロブロックの予測には、輝度
予測値記憶手段13の下段部100からライン部23に
複写したDC成分およびAC成分を参照値として用い
る。色差についての予測処理も同様である。
ックの予測には、初期設定の際にライン部23に入力し
たDC成分およびAC成分を参照値として用いる(図6
のステップ11参照)。色差についての予測処理も同様
である。
原理に従えば、AC成分311は、AC成分402用い
て、DC成分113は、DC成分111、401、40
3を用いて、AC成分313は、AC成分404用い
て、予測される。
成分401、403やAC成分402、404は、左端
にあるDC成分やAC成分(DC成分101、103、
111、113、AC成分301、303、311、3
13等)を予測するときに用いられる。また、上述した
ように角部21に保持されるDC成分は、左端の注目マ
クロブロックの左上のDC成分(DC成分101、11
1等)の予測に用いられる。なお、色差についての予測
処理も同様である。
照値記憶手段11のライン部23は、画像サイズSの1
ライン分の注目マクロブロックの予測処理に必要なDC
成分及びAC成分を保持する領域からなる。
ロックの予測処理が終わった後に、次回の1ライン分の
注目マクロブロックの予測処理に必要となるDC成分及
びAC成分を、今回の1ライン分の注目マクロブロック
の予測処理に既に用いたDC成分及びAC成分が保持さ
れているライン部23へ複写する。
DC成分及びAC成分を、次回の1ライン分の注目マク
ロブロックの予測処理に使用する。
予測処理を行うことで、輝度参照値記憶手段11におけ
るDC成分及びAC成分(参照値)の格納量も小さくで
き、しかも、予測処理のため、輝度予測値記憶手段13
に、画像サイズ全体のDC成分及びAC成分(予測値)
を格納する領域を確保する必要もない。色差についての
予測処理においても同様のことが言える。
予測処理に使用するメモリ領域を少なくできる。
ックの4つの輝度成分に対して、DC成分とAC成分を
2セット分を割当ててなる。左側部22は、注目マクロ
ブロックの4つの輝度成分に対して、DC成分とAC成
分を2セット分を割当ててなる。
マクロブロックが、4つの輝度成分から構成されている
場合においても、十分対応できる。特に、MPEG−4
規格によって、符号化された画像信号を復号する際の予
測処理に好適である。
23は、画像サイズSの1ライン分の注目マクロブロッ
クの予測処理に必要なDC成分及びAC成分を保持する
領域からなる。すなわち、輝度参照値記憶手段11は、
注目マクロブロックが1ライン移動する際の、各位置に
おけるDC成分とAC成分とを保持する領域からなる。
色差参照値記憶手段12についても同様である。
1ライン毎に一括して行うことができ、処理の簡素化を
図ることができる。
ラインには、注目マクロブロックが5個含まれている
が、これに限定されるわけではなく、画像サイズの大き
さは任意に定めることができ、これに応じて、1ライン
に含まれる注目マクロブロックの数も異なってくる。こ
の場合でも、本発明は、画像サイズに関係なく、上記効
果を奏する。
置の全体構成は、図1に示した画像復号装置と同様であ
り、実施の形態2における画像復号装置の予測手段の構
成も図2に示した予測手段と同様である。
C/AC予測の原理(予測演算原理)も、図3から図5
で説明した予測演算原理と同様である。また、実施の形
態2の画像復号装置における全体の処理の流れも、図6
に示した流れと同様である。実施の形態2の画像復号装
置が、実施の形態1の画像復号装置と異なるのは、予測
手段6における予測処理の手法である。以下、この点を
中心に、図13から図19を参照しながら説明する。
予測処理を示すフローチャートである。図14から図1
8は、実施の形態2における輝度予測処理過程の説明図
である。図19は、実施の形態2における色差予測処理
過程の説明図である。なお、図14から図19におい
て、図2と同一の部分については、同一の符号を付して
いる。
示す輝度参照値記憶手段11、輝度予測値記憶手段13
の詳細について説明する。
11は、画像サイズSの1ライン分のDC成分およびA
C成分を保持するライン部63と、1つのDC成分を保
持する角部61と、DC成分およびAC成分を保持する
左側部62とを有する。なお、輝度参照値記憶手段11
が保持するDC成分およびAC成分は、輝度についての
予測処理を行う際に用いる参照値である。
4つの輝度成分に対して、DC成分とAC成分を2セッ
ト分を割当てている。より具体的には、画像サイズSの
1ラインには、注目マクロブロックが5つあるため、ラ
イン部63は、10個のDC成分と10個のAC成分と
を保持するメモリ領域からなる。
の輝度成分に対して、DC成分とAC成分を2セット分
を割当てている。より具体的には、左側部62は、2つ
のDC成分と2つのAC成分とを保持するメモリ領域か
らなる。
ロック1つ分の輝度のDC成分とAC成分とを保持する
メモリ領域からなる。この点が、実施の形態1における
輝度予測値記憶手段13と大きく異なる。
るDC成分とAC成分は、輝度についての予測処理の結
果得られた予測値である。
示す色差参照値記憶手段12、色差予測値記憶手段14
の詳細について説明する。
12は、画像サイズSの1ライン分のDC成分およびA
C成分を保持するライン部83と、1つのDC成分を保
持する角部81と、DC成分およびAC成分を保持する
左側部82とを有する。なお、色差参照値記憶手段12
に保持されるDC成分およびAC成分は、色差について
の予測処理を行う際に用いる参照値である。
対して、DC成分とAC成分を1セット分を割当ててい
る。より具体的には、画像サイズSの1ラインには、注
目マクロブロックが5つあるため、ライン部83は、5
つのDC成分と5つのAC成分とを保持するメモリ領域
からなる。
て、DC成分とAC成分を1セット分を割当てている。
より具体的には、左側部82は、1つのDC成分と1つ
のAC成分とを保持するメモリ領域からなる。
ロック1つ分の色差のDC成分とAC成分とを保持する
メモリ領域からなる。この点が、実施の形態1における
色差予測値記憶手段14と大きく異なる。なお、色差予
測値記憶手段14に保持されるDC成分とAC成分は、
色差についての予測処理の結果得られた予測値である。
予測値記憶手段14は、2つの色差Cb、Crに対し
て、それぞれ設けられる。
参照値記憶手段12の参照値格納量と、輝度予測値記憶
手段13および色差予測値記憶手段14の予測値格納量
との総和は、画像サイズ全体の輝度・色差予測値格納量
よりも小さくなっている。
段6による予測処理(図6のステップ14の予測処理)
について説明する。
0では、予測演算手段15は、注目マクロブロックの左
上の輝度Y1についての予測演算を行う。この予測演算
は、実施の形態1と同様にして行う。ここで得られた予
測値は、輝度予測値記憶手段13に保持される。
クが左端にあるときは、ステップ32へ進む。ステップ
32では、予測制御手段10は、図14に示す角部6
1、左側部62、図19に示す角部81、左側部82を
初期設定する。
注目マクロブロックの右上の輝度Y2、左下の輝度Y
3、右下の輝度Y4について、予測演算を行う。この予
測演算も、実施の形態1と同様にして行う。ここで得ら
れた予測値は、輝度予測値記憶手段13に保持される。
矢印N5で示すように、左下の輝度Y3についてのDC
成分103とAC成分203とを、輝度予測値記憶手段
13からライン部63へ複写する。
におけるライン部23(図9参照)への複写の意味と同
様である。
ロックの予測処理に、ライン部63へ複写したDC成
分、AC成分を、参照値として用いるためである。
図16の矢印N7で示すように、右上の輝度Y2のDC
成分102、AC成分302、右下の輝度Y4のDC成
分104、AC成分304を、輝度予測値記憶手段13
から左側部62へ複写する。この複写の意味は、後で詳
しく説明するが、右隣の注目マクロブロックの予測処理
において、DC成分102、104、AC成分302、
304を、参照値として用いるためである。
色差Cb、Crについて、それぞれ、注目マクロブロッ
クの予測演算を行う。ここで得られた予測値は、色差予
測値記憶手段14に保持される。
図19の矢印N9で示すように、色差のDC成分、AC
成分を、色差予測値記憶手段14からライン部83へ複
写する。この複写の意味は、ステップ35と同様であ
る。
N10で示すように、色差のDC成分、AC成分を左側
部82へ複写する。この複写の意味は、ステップ36と
同様である。
測値を予測制御手段10に返す。この予測値に基づい
て、図6に示すステップ15から18の処理が行われた
後、ステップ19で、注目マクロブロックが更新され、
ステップ13の結果を基に、ステップ14の処理が行わ
れる。
て、図17に示すように、更新された注目マクロブロッ
クの左上の輝度Y5について、予測演算を行う。ここで
得られた予測値は、輝度予測値記憶手段13において、
輝度Y1についての予測値が保持されている領域に上書
きされる。
注目マクロブロックの1つ分の予測値しか保持できない
ため、1つの注目マクロブロックの予測処理が終わった
ら、次の注目マクロブロックの予測値(ここでは輝度Y
5)の保持に利用するのである。
クロブロックが左端にないため、ステップ33へ進む。
ステップ33では、予測制御手段10は、図17の矢印
N8で示すように、注目マクロブロックの右下の輝度Y
4のDC成分104、AC成分204を、輝度予測値記
憶手段13からライン部63へ複写する。
4は、ライン部63において、輝度Y3のDC成分10
3、AC成分203が複写された領域の隣りに複写され
る。この複写の意味は、ステップ35と同様である。
段15は、図18に示すように、輝度Y6、Y7、Y8
について、予測演算を行う。
予測値は、それぞれ、輝度予測値記憶手段13におい
て、輝度Y2、Y3、Y4についての予測値が保持され
ている領域に上書きされる。以下、ステップ35からス
テップ38の処理を上記と同様に行う。
36で複写を行う意味を詳しく説明する。図20に示す
ように、図3から図5に示した予測演算原理に従えば、
DC成分121を予測するときは、DC成分505と、
DC成分503と、DC成分102とが必要となる。
は、AC成分302を使用する必要がある。同様に、D
C成分123を予測するときは、DC成分121、10
2、104を使用する必要がある。同様に、AC成分3
23を予測するときは、AC成分304を使用する必要
がある。
Y8)の予測処理を行う前は、輝度予測値記憶手段13
には、破線で示す注目マクロブロック(輝度Y1〜Y
4)の予測値が保持されているが、輝度予測値記憶手段
13には、1つの注目マクロブロック分の予測値しか保
持できないため、注目マクロブロック(輝度Y5〜Y
8)の予測処理を行うときは、注目マクロブロック(輝
度Y5〜Y8)の予測値が、上書きされてしまう。
〜Y8)のDC成分121、123、AC成分321、
323を予測するために、注目マクロブロック(輝度Y
1〜Y4)のDC成分102、104、AC成分30
2、304を使用したい場合は、DC成分102、10
4、AC成分302、304を輝度予測値記憶手段13
以外のメモリ領域に保持する必要がある。
(輝度Y5〜Y8)の左側に隣接する直前のブロック
(輝度Y2、Y4)のDC成分102、104、AC成
分302、304を、左側部62に複写するのである。
401が保持されている領域にDC成分102が、AC
成分402が保持されている領域にAC成分302が、
DC成分403が保持されている領域にDC成分104
が、AC成分404が保持されている領域にAC成分3
04が、上書きされる。
ける複写の意味である。ステップ38における左側部8
2への複写の意味も同様である。
は、DC成分505、503と、DC成分401が保持
されていた領域に複写され保持されているDC成分10
2とを用いて予測される。
と、DC成分401が保持されていた領域に複写され保
持されているDC成分102と、DC成分403が保持
されていた領域に複写され保持されているDC成分10
4とを用いて予測される。
が保持されていた領域に複写され保持されているAC成
分302を用いて予測される。また、AC成分323
は、AC成分404が保持されていた領域に複写され保
持されているAC成分304を用いて予測される。
クの予測には、輝度予測値記憶手段13から左側部62
に複写したDC成分およびAC成分を参照値として用い
る。色差についての予測処理も同様である。
は、初期設定の際に左側部62に入力したDC成分およ
びAC成分を参照値として用いる(図6のステップ1
1、図13のステップ32参照)。色差についての予測
処理も同様である。
保持されるDC成分は、左端の注目マクロブロックの左
上のDC成分(DC成分101等)の予測に用いられ
る。なお、色差についての予測処理も同様である。
Y3、Y4のDC成分、AC成分をライン部63へ複写
するときのプロセスは、1ライン分のDC成分、AC成
分を一括してライン部23(図9参照)へ複写する実施
の形態1とは、大きく異なる。
DC成分104、AC成分204の複写は、輝度Y5に
ついての予測処理が終わった後に行われ、図15に示す
ような、輝度Y3のDC成分103、AC成分203の
複写と同時に行われない。
説明する。
するときは、図6のステップ11における初期設定の際
に、ライン部63へ入力されたDC成分503を用い
る。
03を保持している領域に、輝度Y5のDC成分121
を予測する前に、輝度Y4のDC成分104を複写する
と、輝度Y5のDC成分121の予測を、ライン部63
へ複写されたDC成分104を用いて行うことになる。
原理に従わない。このため、輝度Y5についての予測処
理の後に、輝度Y4のDC成分104、AC成分204
をライン部63へ複写するのである。
形態1と同様に、図15、図17に示すように、次の1
ライン分の注目マクロブロックの予測処理に必要なDC
成分、AC成分を、ライン部63へ複写する。
ロックの予測処理には、ライン部63へ複写されたDC
成分、AC成分を、参照値として用いることができる。
予測処理を行うことで、輝度予測値記憶手段13には、
次の1ライン分の注目マクロブロックの予測処理に必要
なDC成分、AC成分を保持しておく必要はない。
に示すように、今回の1つ分の注目マクロブロック(輝
度Y1〜Y4)の予測処理が終わったら、その予測結果
であるDC成分102、104やAC成分302、30
4、即ち、次回の(右隣の)注目マクロブロック(輝度
Y5〜Y8)の予測処理に必要となるDC成分102、
104やAC成分302、304を、輝度予測値記憶手
段13から左側部62へ複写する。
ロック(輝度Y5〜Y8)の予測には、左側部62に複
写されたDC成分102、104やAC成分302、3
04を用いることができる。
予測処理を行うことで、次回の(右隣の)注目マクロブ
ロック(輝度Y5〜Y8)の予測処理のために、今回の
注目マクロブロック(輝度Y1〜Y4)のDC成分10
2、104やAC成分302、304を、輝度予測値記
憶手段13に保持しておく必要はない。
値記憶手段13には、注目マクロブロック1つ分のDC
成分、AC成分を保持する領域を確保するだけで足り
る。色差予測値記憶手段14についても同様のことが言
える。
測処理に使用するメモリ領域を格段に少なくできる。
標準化された規格によって、注目マクロブロックが、4
つの輝度成分から構成されている場合においても、十分
対応できる。特に、MPEG−4規格によって、符号化
された画像信号を復号する際の予測処理に好適である。
ラインには、注目マクロブロックが5個含まれている
が、これに限定されるわけではなく、画像サイズの大き
さは任意に定めることができ、これに応じて、1ライン
に含まれる注目マクロブロックの数も異なってくる。こ
の場合でも、本発明は、画像サイズに関係なく、上記効
果を奏する。
モリ領域を格段に少なくすることができ、画像処理プロ
セッサの消費電力を抑制し、プロセッサを搭載している
機器の連続使用可能時間を延長できると共に、プロセッ
サの生産コストを低減できる。
ブロック図
ック図
図
図
フローチャート
示すフローチャート
フローチャート
程の説明図
程の説明図
過程の説明図
/AC予測の説明図
による複写の説明図
すフローチャート
過程の説明図
過程の説明図
過程の説明図
過程の説明図
過程の説明図
過程の説明図
による複写の説明図
Claims (7)
- 【請求項1】DCT変換、量子化及び可変長符号化によ
り符号化されている符号化画像信号を、注目マクロブロ
ック毎に、復号する画像復号装置であって、 画像サイズ全体のうち、今回復号する注目マクロブロッ
クを設定する注目マクロブロック設定手段と、 符号化画像信号に、可変長復号処理を施してジグザグス
キャンし、設定された注目マクロブロックのデータを抽
出する注目マクロブロック抽出手段と、 抽出された注目マクロブロックのデータにDC/AC予
測処理を施す予測手段と、 予測処理された注目マクロブロックのデータに逆量子化
を施す逆量子化手段と、 逆量子化された注目マクロブロックのデータに逆DCT
変換を施し、この注目マクロブロックの画像を出力する
逆DCT手段とを有し、 前記予測手段は、注目マクロブロックの予測処理に必要
な参照値を保持する参照値記憶手段と、この参照値記憶
手段の参照値に基づいて予測演算を行う予測演算手段
と、予測演算結果を保持する予測値記憶手段と、前記参
照値記憶手段、前記予測演算手段及び前記予測値記憶手
段を制御する予測制御手段とを備え、 前記参照値記憶手段と前記予測値記憶手段の格納量の総
和は、画像サイズ全体の予測値格納量よりも小さく、か
つ、前記予測制御手段は、次回の注目マクロブロックの
予測演算に必要となるデータを、前記予測値記憶手段か
ら前記参照値記憶手段へ複写することを特徴とする画像
復号装置。 - 【請求項2】前記参照値記憶手段は、画像サイズ1ライ
ン分のDC成分及びAC成分を保持するライン部と、1
つのDC成分を保持する角部と、注目マクロブロックの
左側に隣接する直前のブロックのDC成分とAC成分を
保持する左側部とからなることを特徴とする請求項1記
載の画像復号装置。 - 【請求項3】前記ライン部は、各注目マクロブロックの
4つの輝度成分に対して、DC成分とAC成分を2セッ
ト分を割当ててなることを特徴とする請求項2記載の画
像復号装置。 - 【請求項4】前記左側部は、注目マクロブロックの4つ
の輝度成分に対して、DC成分とAC成分を2セット分
を割当ててなることを特徴とする請求項2または3記載
の画像復号装置。 - 【請求項5】前記予測値記憶手段は、注目マクロブロッ
クが画像サイズ1ライン移動する際の、各位置における
DC成分とAC成分とを保持できる領域からなることを
特徴とする請求項1記載の画像復号装置。 - 【請求項6】前記予測値記憶手段は、注目マクロブロッ
ク1つ分のDC成分とAC成分とを保持できる領域から
なることを特徴とする請求項1から4記載の画像復号装
置。 - 【請求項7】DCT変換、量子化及び可変長符号化によ
り符号化されている符号化画像信号を、注目マクロブロ
ック毎に、復号する画像復号方法であって、 画像サイズ全体のうち、今回復号する注目マクロブロッ
クを設定する第1ステップと、 符号化画像信号に、可変長復号処理を施してジグザグス
キャンし、設定された注目マクロブロックのデータを抽
出する第2ステップと、 抽出された注目マクロブロックのデータにDC/AC予
測処理を施す第3ステップと、 予測処理された注目マクロブロックのデータに逆量子化
を施す第4ステップと、 逆量子化された注目マクロブロックのデータに逆DCT
変換を施し、この注目マクロブロックの画像を出力する
第5ステップとを含み、 前記第3ステップにおいて、画像サイズ全体の予測値格
納量よりも小さい記憶領域を用い、かつ、次回の注目マ
クロブロックの予測演算に必要となるデータを、この記
憶領域内で複写しながら予測処理することを特徴とする
画像復号方法。
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JP2000-236493 | 2000-08-08 | ||
JP2001233146A JP2002118853A (ja) | 2000-08-04 | 2001-08-01 | 画像復号装置及び画像復号方法 |
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