JP4939273B2 - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents

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本発明は画像符号化装置、画像符号化方法、プログラム、及び記録媒体に関し、特に、イントラ予測によって動画像を符号化・復号するために用いて好適な技術に関する。
近年、マルチメディアに関連する情報のデジタル化が急進しており、それに伴い映像情報の高画質化に向けた要求が高まっている。具体的な例としては、放送メディアにおいて従来の720×480画素のSD(標準画質)から、1920×1080画素のHD(高画質)に移行が行われているところである。
しかしながら、この高画質への要求はデジタルデータの増大を同時に引き起こし、従来の性能を上回る圧縮符号化技術及び復号化技術が求められている。これらの要求に対し、ITU−T SG16やISO/IEC JTC1/SC29/WG11の活動で画像間の相関を利用したフレーム間予測方式(インター予測方式)を用いた符号化圧縮方式の標準化作業が進められている。
この符号化圧縮方式の中でも、現状で最も高能率符号化を実現しているといわれる符号化方式にH.264/MPEG−4 PART10:AVC(以下、H.264と呼ぶ)がある。そして、H.264方式で導入された特徴的技術のひとつとして、フレーム内の相関を利用し、フレーム内画素値を用いて同一フレーム内の画素値を予測するイントラ予測方式がある。
なお、H.264のイントラ予測方式では、複数の予測ブロックサイズ/予測方向が規定されている(以下、イントラ予測モードと称す)。例えば、16×16画素のブロックデータを基に予測方向を決定するイントラ16×16予測には4種類の予測方向がある。また、4×4画素のブロックデータを基に予測方向を決定するイントラ4×4予測には9種類の予測方向がある。イントラ予測モードの詳細に関しては規格書や様々な技術文献に開示されているので詳細な説明は省略する。H.264ではこれらのイントラ予測モードから最も適切なものを選択することにより、高能率な符号化を実現している。
一般的にイントラ予測方式は、符号化済の隣接画素ブロックの情報を用いて、処理対象画素ブロックの予測を行っている。その際に、複数のイントラ予測モードの中から最適なイントラ予測モードを決定するために、多大な演算処理を必要とすることが知られている。そこで、イントラ予測に係る処理をなるべく軽減するための提案もなされている。例えば、特許文献1には、アダマール変換を用いて画像の特徴を検出することによって予測方向を判定し、イントラ予測モードを選択する技術が提案されている。
特開2006−5659号公報
このように、H.264方式では、多くのイントラ予測モードを有し、従来のMPEGに比べ、ブロックもより細分化されているため、イントラ予測モードを決定するまでに膨大な演算が必要であった。特に、リアルタイムで符号化処理をする場合などでは、符号化処理を高速に行うために非常に高速なプロセッサが必要になるなど、機器が高価になったり、消費電力が大きくなったりするという問題点があった。
そこで、符号化処理を高速化するために、複数のブロックの処理を並列で行うという手法が考えられる。しかし、複数のブロックの処理を並列で行うと、イントラ予測モード決定のために必要な符号化済の隣接画素ブロックのローカルデコード画素が生成されていない場合があった。その場合は、ローカルデコード画素が生成されるまで、イントラ予測モードを決定することができないので、イントラ予測モードを決定するための処理効率が低下してしまうという問題点があった。
以上より、低消費電力及び低コストを可能にすることと、最適なイントラ予測符号化を効率良く決定することを両立した動画像符号化装置の実現は非常に困難であった。また、特許文献1に記載されているように、画像の特徴を判定する回路を符号化回路の前段に設けることも有効ではあるが、そのような判定回路を設けると、電力消費やコスト増が無視できない程度に大きくなってしまう問題点があった。
本発明は前述の問題点に鑑み、消費電力及びコストを増大させることなく、最適なイントラ予測モードを効率良く決定できるようにすることを目的としている。
本発明の画像符号化装置は、画像を構成する画素ブロックに対して、前記画素ブロックに隣接する復号済みの画素データと、複数の予測モードの中から選択された予測モードとに従って予測画像データを生成して符号化を行う画像符号化装置であって、前記複数の予測モードの中から使用される予測モードを選択するためのイントラ予測処理を、複数の前記画素ブロックについて並列に行うイントラ予測手段と、前記イントラ予測手段によって前記イントラ予測処理が並列に行われる同じサイズの複数の画素ブロックのうち、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが既に復号済みとなる画素ブロックを第1グループに、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが復号済みとならない画素ブロックを第2グループに分類し、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが、前記第1グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定し、前記第2グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定する決定手段を有することを特徴とする。
本発明の画像符号化方法は、画像を構成する画素ブロックに対して、前記画素ブロックに隣接する復号済みの画素データと、複数の予測モードの中から選択された予測モードとに従って予測画像データを生成して符号化を行う画像符号化方法であって、前記複数の予測モードの中から使用される予測モードを選択するためのイントラ予測処理を、複数の前記画素ブロックについて並列に行うイントラ予測工程と、前記イントラ予測工程において前記イントラ予測処理が並列に行われる同じサイズの複数の画素ブロックのうち、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが既に復号済みとなる画素ブロックを第1グループに、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが復号済みとならない画素ブロックを第2グループに分類し、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが、前記第1グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定し、前記第2グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定する決定工程を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、画像を構成する画素ブロックに対して、前記画素ブロックに隣接する復号済みの画素データと、複数の予測モードの中から選択された予測モードとに従って予測画像データを生成して符号化を行う画像符号化装置を制御するためのプログラムであって、前記複数の予測モードの中から使用される予測モードを選択するためのイントラ予測処理を、複数の前記画素ブロックについて並列に行うイントラ予測工程と、前記イントラ予測工程において前記イントラ予測処理が並列に行われる同じサイズの複数の画素ブロックのうち、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが既に復号済みとなる画素ブロックを第1グループに、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが復号済みとならない画素ブロックを第2グループに分類し、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが、前記第1グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定し、前記第2グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定する決定工程をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前記に記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、ローカルデコード画素が生成されていなくてもイントラ予測モードを決定することができる。したがって、消費電力及びコストを増大させることなく、最適なイントラ予測モードを効率良く決定することができる。これにより、符号化処理を高速に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、図1〜図4、図7を参照しながら、本発明に係る画像符号化装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像符号化装置の機能構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、画像符号化装置100は、フレームメモリ101と、フィルタ後参照フレームメモリ102と、動き予測部103と、動き補償部104と、イントラ予測部105と、直交変換部106と、量子化部107とを備えている。さらに、画像符号化装置100は、エントロピー符号化部108と、逆量子化部109と、逆直交変換部110と、スイッチ111と、減算器112と、加算器113と、フィルタ前参照フレームメモリ114と、ループフィルタ115とを備えている。
以上のような構成において、まず、入力画像を符号化する方法について説明する。フレームメモリ101には、入力画像(原画像)が表示順に保存され、符号化対象ブロックを符号化順に動き予測部103、イントラ予測部105、及び減算器112に順次送信する。
フィルタ後参照フレームメモリ102には、フィルタ処理された符号化済み画像が参照画像として保存され、符号化対象ブロックの参照画像データを符号化順に動き予測部103、及び動き補償部104に順次送信する。また、フィルタ前参照フレームメモリ114には、フィルタ処理される前の符号化済み画像も参照画像データとして保存され、符号化対象ブロックの参照画像データを符号化順にイントラ予測部105に順次送信する。
減算器112は、フレームメモリ101から送信されてくる符号化対象ブロックから、スイッチ111から送信される予測画像ブロック(予測画像データ)を減算し、画像残差データを直交変換部106に出力する。なお、予測画像ブロックの生成方法については後述する。直交変換部106は、減算器112から出力された画像残差データを直交変換処理して、変換係数を量子化部107に送信する。
量子化部107は、直交変換部106から送信された変換係数を所定の量子化パラメータを用いて量子化し、エントロピー符号化部108及び逆量子化部109に送信する。エントロピー符号化部108は、量子化部107において量子化された変換係数を入力し、CAVLC、CABACなどのエントロピー符号化を施して符号化データとして出力する。
次に、量子化部107において量子化された変換係数を用いて参照画像データを生成する方法について説明する。逆量子化部109は、量子化部107において量子化された変換係数を逆量子化する。逆直交変換部110は、逆量子化部109において逆量子化された変換係数を逆直交変換し、復号残差データを生成して加算器113に送信する。
加算器113は、復号残差データと予測画像データとを加算して参照画像データを生成し、フィルタ前参照画像データとしてフィルタ前参照フレームメモリ114に保存する。また、参照画像データは、ループフィルタ115にも送信される。ループフィルタ115は、参照画像データをフィルタリングしてノイズを除去し、フィルタ後の参照画像データとしてフィルタ後参照フレームメモリ102に保存する。
次に、前述した入力画像データ、フィルタ前参照画像データ、及びフィルタ後参照画像データを用いて予測画像データを生成する方法について説明する。動き予測部103は、フレームメモリ101から送信される符号化対象ブロック、及びフィルタ後参照フレームメモリ102から送信されるフィルタ後参照画像データを用いて符号化対象ブロックのフィルタ後参照画像データでの動き量を表す動きベクトルを検出する。そして、フィルタ後参照画像データの番号とともに検出した動きベクトルを動き補償部104に送信する。
動き補償部104は、動き予測部103から送られた動きベクトルを用いて、フィルタ後参照フレームメモリ102中のフィルタ後参照画像データの番号で示される参照フレーム画像を参照して、各ブロックの予測画像データを生成する。そして、生成した予測画像データをスイッチ111に送信する。
一方、イントラ予測部105はイントラ予測モード決定手段として機能し、フレームメモリ101から送信される符号化対象ブロック、及び符号化対象ブロックの周辺の原画像データを用いてイントラ予測を行う。そして、適切なイントラ予測モードを選択して予測画像データを生成する。このように既に符号化済みの符号化対象ブロックの周辺画素を用いるのではなく、原画像の符号化対象ブロックの周辺画素データを用いることにより、符号化対象ブロックの周辺画素が符号化されていなくてもイントラ予測モードの決定が可能となる。これにより、符号化処理を高速化できる。
スイッチ111は、動き補償部104またはイントラ予測部105から送信される予測画像データのうち、適切な予測画像データを選択して減算器112に送信する。なお、適切な予測画像データを選択する方法は、例えば、符号化対象ブロックと参照画像データとの画像残差の絶対値和が小さいものを選択するなどの方法が挙げられるが、本実施形態では選択方法は何でもよい。
次に、イントラ予測部105で選択可能なイントラ予測モードによる予測画像データの生成方法について、図4を参照しながら説明する。
まず、イントラ16×16予測で選択可能なイントラ予測モードによる予測画像データの生成方法を説明する。ここで、符号化対象ブロックに属する画素データをP(x,y)とする。ここで、x,yはブロックを構成するマトリクス状の画素データの行方向及び列方向の位置を示し、0〜15の整数である。また、符号化対象ブロックに垂直方向または水平方向に隣接する画素データをそれぞれ、P(x,-1),P(-1,y)とする。なお、隣接する画素データは、前記符号化対象ブロックと異なるピクチャあるいは異なるスライスに属する場合などでは、「利用可能でない(unavailable)」と判断される。
[予測モード0]
予測モード0は、vertical(垂直)予測を行うモードであり、P(x,-1)が「利用可能」である場合に適用される。この場合に、vertical(垂直)予測では、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下の数1に示す式を用いて生成する。
Figure 0004939273
[予測モード1]
予測モード1は、horizontal(水平)予測を行うモードであり、P(-1,y)が「利用可能」である場合に適用される。この場合に、horizontal(水平)予測では、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下の数2に示す式を用いて生成する。
Figure 0004939273
[予測モード2]
予測モード2は、DC予測を行うモードであり、イントラ16×16予測では、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下に説明するように生成する。まず、P(x,-1)、及びP(-1,y)の全てが「利用可能」である場合に、イントラ16×16予測では、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下の数3に示す式を用いて生成する。
Figure 0004939273
(ここで、「>>X」(X:自然数)とは、2Xで割って小数点以下を切り捨てるという意味である。以下も同様。)
P(x,-1)がunavailableである場合には、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下の数4に示す式を用いて生成する。
Figure 0004939273
一方、P(-1,y)がunavailableである場合には、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下の数5に示す式を用いて生成する。
Figure 0004939273
さらに、P(x,-1)、P(-1,y)がすべてunavailableである場合には、予測画像データPIの画素データPred(x,y)は「128」を用いる。
[予測モード3]
予測モード3は、plane予測を行うモードであり、P(x,-1)、P(-1,y)の全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合に、plane予測では、予測画像データPIの画素データPred(x,y)を以下の数6に示す式を用いて生成する。
Figure 0004939273
次に、イントラ4×4予測で選択可能な予測モードによる予測画像データの生成方法について、図4を参照しながら説明する。図4は、イントラ4×4予測の符号化処理対象となる4×4ブロックに属する画素データa〜pと、当該ブロックデータの周囲に属する画素データA〜Mとの位置関係を示す図である。画素データa〜pの予測値によって、予測画像データPIが生成される。なお、画素データA〜Mは、符号化対象ブロックと異なるピクチャあるいは異なるスライスに属する場合などに、「利用可能でない(unavailable)」であると判断される。
[予測モード0]
予測モード0は、vertical(垂直)予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜Dの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合、vertical予測は、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜Dを用いて以下のように生成する。
a,e,i,m:A、
b,f,j,n:B、
c,g,k,o:C、
d,h,l,p:D
[予測モード1]
予測モード1は、horizontal(水平)予測を行うモードであり、図4に示す画素データI〜Lの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合、horizontal予測は、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データI〜Lを用いて以下のように生成する。
a,b,c,d:I、
e,f,g,h:J、
i,j,k,l:K、
m,n,o,p:L
[予測モード2]
予測モード2は、DC予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Lの全てが「利用可能」である場合には、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Lを用いて以下の数7に示す式により生成する。
Figure 0004939273
また、図4に示す画素データA〜Dの全てがunavailableである場合には、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データI〜Lを用いて以下の数8に示す式により生成する。
Figure 0004939273
一方、図4に示す画素データI〜Lの全てがunavailableである場合には、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜Dを用いて以下の数9に示す式により生成する。
Figure 0004939273
さらに、図4に示す画素データA〜D、I〜Lの全てがunavailableである場合には、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値「128」を用いる。
[予測モード3]
予測モード3は、Diagonal_Down_Left予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Mの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合、Diagonal_Down_Left予測は、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Mを用いて以下の数10に示す式により生成する。
Figure 0004939273
[予測モード4]
予測モード4は、Diagonal_Down_Right予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Mの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合に、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Mを用いて以下の数11に示す式により生成する。
Figure 0004939273
[予測モード5]
予測モード5は、Diagonal_Vertical_Right予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Mの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合に、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Mを用いて以下の数12に示す式により生成する。
Figure 0004939273
[予測モード6]
予測モード6は、Horizontal_Down予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Mの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合に、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Mを用いて以下の数13に示す式により生成する。
Figure 0004939273
[予測モード7]
予測モード7は、Vertical_Left予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Mの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合に、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Mを用いて以下の数14に示す式により生成する。
Figure 0004939273
[予測モード8]
予測モード8は、Horizontal_Up予測を行うモードであり、図4に示す画素データA〜D、I〜Mの全てが「利用可能」である場合に適用される。この場合に、符号化対象ブロックの画素データa〜pの予測値を、画素データA〜D、I〜Mを用いて以下の数17に示す式により生成する。
Figure 0004939273
なお、イントラ16×16予測において、予測モード1は、水平方向に高い相関(重み付け)を持たせたモードであり、予測モード0は垂直方向に高い相関(重み付け)を持たせたモードである。また、予測モード2及び3は水平方向、及び垂直方向の重み付けを殆ど行っていないモードである。
また、イントラ4×4予測において、予測モード1、6、及び8は、水平方向に高い相関(重み付け)を持たせたモードであり、予測モード0、5、及び7は、垂直方向に高い相関(重み付け)を持たせたモードである。また、予測モード2、3、及び4は、水平方向、及び垂直方向の重み付けを殆ど行っていないモードである。
以下、イントラ予測モードを決定するプロセスについて、図2に示すブロック図と、図3に示すフローチャートと、図7に示すマクロブロック内の4×4ブロックデータをイントラ予測する順序を説明する図とを参照しながら説明する。なお、本実施形態では、4×4ブロックデータの処理を並列処理によって実現するものとする。
図2は、本実施形態に係るイントラ予測部105の詳細な機能構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、イントラ予測部105は、イントラ16×16予測部201と、イントラ4×4予測部202と、イントラ予測モード設定部203と、イントラ16×16モード別コスト保存部204とを備えている。さらに、イントラ予測部105は、イントラ4×4モード別コスト保存部205と、イントラ16×16ベストモード決定部206と、イントラ4×4ベストモード決定部207と、ベストイントラ予測モード決定部208とを備えている。なお、「コスト(Cost値)」とは、演算によって得られるいわゆる評価値を意味するものである。
次に、以上説明した構成において、イントラ予測モードを選択するプロセスについて、図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、本実施形態では、ブロック数の少ないイントラ16×16予測は、イントラ予測モードを順番に選択し、ブロック数の多いイントラ4×4予測は、処理を高速化するために、2並列で処理を行うものとする。
イントラ予測モード設定部203は、イントラ16×16予測部201に対して前記4種類の予測モードを順番に設定する。また、イントラ4×4予測部202に対して前記9種類の予測モードを順番に設定する。そして、イントラ予測部105外にあるフィルタ前参照フレームメモリ114から、設定されたイントラ予測モードで必要となる参照画像データをイントラ16×16予測部201に送信するよう指示する。また、イントラ予測部105外にあるフレームメモリ101に設定されたイントラ予測モードで必要となる参照画像データをイントラ4×4予測部202に送信するよう指示する(ステップS301)。
このように符号化対象ブロックの周辺ブロックが符号化されていない可能性のある4×4ブロックデータに対しては参照画像データとして、符号化済み周辺画素の代わりに、符号化対象ブロック周辺画素の原画像データを用いる。したがって、符号化対象ブロックの周辺画素が符号化されていなくてもイントラ予測モードの決定が可能となり、符号化処理を高速化できる。
イントラ16×16予測部201は、フィルタ前参照フレームメモリ114から送信される参照画像データを用いて前述した方法で各々の予測ブロックデータを生成する。また、イントラ4×4予測部202は、フレームメモリ101から送信される参照画像データを用いて前述した方法で各々の予測ブロックデータを生成する。
次に、イントラ予測部105外にあるフレームメモリ101から送信される符号化対象データと、エントロピー符号化部108で付加されるヘッダデータとを用いて設定された予測モードでの予測誤差(Cost値)を以下の数18に示す式を用いて計算する。そして、イントラ16×16予測部201は、その時の予測サイズ別Cost値、及び予測モードをイントラ16×16モード別コスト保存部204に送信する。また、イントラ4×4予測部202は、その時の予測サイズ別Cost値、及び予測モードをイントラ4×4モード別コスト保存部205に送信する(ステップS302)。
Figure 0004939273
なお、数16に示す式において、「n」はイントラ16×16予測かイントラ4×4予測かに応じて「16」か「4」の値を用いる。また、Org(i,j)は符号化対象データの左上を(0,0)として右下を(n,n)とした時の画素位置(i,j)の画素値、Pred(mode,i,j)は同様に予測画像データの画素位置(i,j)の画素値である。また、SAD0(mode)はヘッダデータのビット数を表し、QP0は量子化パラメータQPと実際に量子化に用いられる量子化スケールとを関連付ける係数である。
次に、ステップS303において、イントラ予測モード設定部203は、全てのモードで演算を行ったか否かを判定する。この判定の結果、演算を行っていないモードがある場合は、ステップS304に進み、イントラ予測モード設定部203は、選択された予測モードとは異なる予測モードを設定する。その後、ステップS302に戻り、イントラ16×16予測部201、またはイントラ4×4予測部202は、処理を繰り返す。
一方、ステップS303の判定の結果、全ての予測モードの予測誤差演算を行った場合は、イントラ16×16モード別コスト保存部204は、保存されている予測モード、及びCost値をイントラ16×16ベストモード決定部206に送信する。また、イントラ4×4モード別コスト保存部205は、保存されている予測モード、及びCost値をイントラ4×4ベストモード決定部207に送信する。そして、イントラ16×16ベストモード決定部206、及びイントラ4×4ベストモード決定部207はそれぞれ、送信されてきた予測モードから最もCost値の小さいものを予測サイズ別ベストモードとして選択する。そして、それぞれ選択した予測サイズ別ベストモードをCost値とともにベストイントラ予測モード決定部208に送信する(ステップS305)。
次に、ベストイントラ予測モード決定部208は、イントラ4×4ベストモード決定部207から送信されてくるCost値を16×16のブロックサイズに達するまで加算する(つまり16×16/4×4=16回加算する)。そして、イントラ16×16ベストモード決定部206から送信されてきたCost値と、イントラ4×4ベストモード決定部207から送信された16個のCost値の和とを比較する。そして、値の小さい予測サイズのモードを最終的なイントラ予測モードとして決定し(ステップS306)、処理を終了する。
ここで、並列処理の一例を図7を参照しながら説明する。
図7に示す各ブロックに付した値「0」〜「15」は、イントラ予測処理を行う順番を示している。ここで、「0」,「2」,「4」,「6」,「8」,「10」,「12」,「14」を第1のグループに属する画素ブロックと定義し、「1」,「3」,「5」,「7」,「9」,「11」,「13」,「15」を第2のグループに属する画素ブロックと定義する。本実施形態では、第1のグループと、第2のグループとで並列にイントラ予測処理を行うものとする。
つまり、並列処理の1段目に第1のグループに属する画素ブロック「0」と、第2のグループに属する画素ブロック「1」とが同時にイントラ予測処理される。同様に、2段目で画素ブロック「2」、及び画素ブロック「3」が並列に処理され、以降、3段目では画素ブロック「4」、画素ブロック「5」が並列に処理され、4段目以降は、画素ブロック「6」、及び画素ブロック「7」・・・と処理される。
ここで、第1のグループに属する画素ブロックの周辺ブロックの符号化は、当該画素ブロックよりも1段階以上前に処理が行われる。したがって、第1グループに属する画素ブロックの処理を開始するタイミングで、周辺の画素データは既に符号化されている復号済み画素データである。
例えば、図7に示す「6」番目に選択される画素ブロックをイントラ予測符号化することを考える。周辺画素データとして「1」、「3」、「4」、及び「5」番の画素ブロックに属する画素データが選択されるが、「6」番目に選択される画素ブロックよりも、それぞれ3段階、2段階、1段階前に符号化処理が行われている。したがって、符号化済みの画素データを用いたイントラ予測モード決定を行うことが可能である。
一方、第2のグループに属する画素ブロックの周辺ブロックの符号化は、当該画素ブロックと同時に符号化処理が行われるものがある。したがって、第2グループに属する画素ブロックの処理を開始するタイミングで、それに対応した周辺画素データは符号化されていない場合がある。
例えば、図7に示す「3」番目に選択される画素ブロックを符号化することを考える。周辺画素データとして、「0」、「1」、及び「2」番の画素ブロックに属する画素データが選択される。この場合、「2」番の画素ブロックは当該「3」番目に選択される画素ブロックと同時に符号化処理が開始される。したがって、「3」番目に選択される画素ブロックのイントラ予測モードを決定するタイミングで、「2」番の画素ブロックが符号化されておらず、符号化済みの周辺画素データを用いたイントラ予測モード決定を行うことができない。
しかしながら、本実施形態では、前述したように符号化対象ブロックの周辺画素の原画像データを用いてイントラ予測モードを決定しているため、イントラ予測モードを決定する際に並列処理化が可能となり、符号化処理を高速化できる。
また、本実施形態では、16×16イントラ予測、及び4×4イントラ予測を例に説明したが、他のブロックサイズの予測、例えば8×8イントラ予測にも適用することが可能である。その際に、8×8イントラ予測は16×16イントラ予測と同様に順次処理してもよいし、4×4イントラ予測のように並列化し、場合に応じて原画像データを用いてもよい。この場合、8×8サイズ以下では並列処理を行うこととなる。
(第2の実施形態)
次に、図5に示すブロック図、図6に示すフローチャート、及び図7を参照しながら、本発明に係る画像符号化装置のもう1つの実施形態について詳細に説明する。ただし、図5に示す本実施形態に係る画像符号化装置500は、第1の実施形態とほぼ同じ構成であるが、周辺画素符号化有無判定部501を有する点が異なる。また、本実施形態に係るイントラ予測部105は、第1の実施形態と同じ構成であるが、周辺画素の符号化の有無に応じて予測画像を切り替える点が第1の実施形態と異なる。なお、イントラ予測部105、及び周辺画素符号化有無判定部501以外の構成の動作については、第1の実施形態と同様のため、説明を省略する。
図6は、本実施形態において、イントラ予測モードを決定する処理手順の一例を示すフローチャートである。
周辺画素符号化有無判定部501は判断手段として機能し、符号化対象のマクロブロック内の4×4ブロックのアドレスを基に、4×4ブロックが第1の実施形態で定義した図7に示す第1のグループ、または第2のグループのいずれに属するかを判定する。すなわち、復号化されていない画素データに隣接するか否かを判定する。そして、第1のグループに属する場合は、イントラ予測部105に対してフィルタ前参照フレームメモリ114から参照画像データを受信するよう指示する。また、第2のグループに属する場合は、イントラ予測部105に対してフレームメモリ101から参照画像データを受信するよう指示する(ステップS601)。
このような判定を行うことにより、符号化対象ブロックの周辺ブロックが符号化されている場合には参照画像データとして、符号化済み周辺画素データを選択し、符号化されていない場合には周辺画素の原画像の画素データを選択することができる。したがって、第1の実施形態より符号化効率の良いイントラ予測モードを決定することが可能となり、かつ符号化処理の高速化も維持できる。
また、本実施形態では、第1のグループと、第2のグループとに大きく分けて周辺画素データの符号化の有無を判定している。しかし、図7に示す「3」番目に選択されるブロックを符号化する際に、「2」番のブロックに属する周辺画素データは符号化されていないが、「0」、「1」番の画素ブロックに属する周辺画素データはすでに符号化済みである。この場合、「0」、「1」番の画素ブロックに属する周辺画素データは符号化済み画素データを用い、「2」番の画素ブロックに属する周辺画素データは原画像データを用いるというようにより細かい判定を行い、さらに高い符号化効率を実現するようにしてもよい。
次に、イントラ予測部105内のイントラ予測モード設定部203は、イントラ16×16予測部201に対して前記4種類の予測モードを順番に設定する。また、イントラ4×4予測部202に対して前記9種類の予測モードを順番に設定する。そして、フィルタ前参照フレームメモリ114に設定されたイントラ予測モードで必要となる参照画像データをイントラ16×16予測部201に送信するよう指示する。また、周辺画素符号化有無判定部501で指示されたフレームメモリ101またはフィルタ前参照フレームメモリ114に対して設定されたイントラ予測モードで必要な参照画像データをイントラ4×4予測部202に送信するよう指示する(ステップS602)。なお、次のステップS302以降の処理は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、本実施形態では、16×16イントラ予測、及び4×4イントラ予測を例に説明したが、他のブロックサイズの予測、例えば8×8イントラ予測にも適用することが可能である。その際に、8×8イントラ予測は16×16イントラ予測と同様に順次処理してもよいし、4×4イントラ予測のように並列化し、場合に応じて原画像データを用いるか符号化済み周辺画素データを用いるかを選択してもよい。
以上のように本実施形態においては、画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて、予測モードを決定するようにした。これにより、消費電力及びコストが大きくならないようにして、イントラ予測モードを効率的に決定することができる。したがって、符号化処理を高速に行うことができる。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像符号化装置を構成する各手段、並びに画像符号化方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録(記憶)したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図3、6に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体(記憶媒体)としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体(記憶媒体)にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記録媒体(記憶媒体)から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の第1の実施形態における画像符号化装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における画像符号化装置のイントラ予測部の詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態において、イントラ予測モードを決定する処理手順の一例を示すフローチャートである。 4×4ブロックと周辺画素データと位置関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態における画像符号化装置の機能構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態において、イントラ予測モードを決定する処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態において、マクロブロック内の4×4ブロックをイントラ予測する順序を示す図である。
符号の説明
100 画像符号化装置
101 フレームメモリ
102 フィルタ後参照フレームメモリ
103 動き予測部
104 動き補償部
105 イントラ予測部
106 直交変換部
107 量子化部
108 エントロピー符号化部
109 逆量子化部
110 逆直交変換部
111 スイッチ
112 減算器
113 加算器
114 フィルタ前参照フレームメモリ
115 ループフィルタ

Claims (8)

  1. 画像を構成する画素ブロックに対して、前記画素ブロックに隣接する復号済みの画素データと、複数の予測モードの中から選択された予測モードとに従って予測画像データを生成して符号化を行う画像符号化装置であって、
    前記複数の予測モードの中から使用される予測モードを選択するためのイントラ予測処理を、複数の前記画素ブロックについて並列に行うイントラ予測手段と、
    前記イントラ予測手段によって前記イントラ予測処理が並列に行われる同じサイズの複数の画素ブロックのうち、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが既に復号済みとなる画素ブロックを第1グループに、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが復号済みとならない画素ブロックを第2グループに分類し、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが、前記第1グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定し、前記第2グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定する決定手段を有することを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記イントラ予測手段は、前記画素ブロックのサイズに応じて、所定のサイズ以下の画素ブロックについては、前記イントラ予測処理の並列処理を行い、前記所定のサイズより大きい画素ブロックについては、前記イントラ予測処理の順次処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記決定手段は、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが前記所定のサイズより大きい画素ブロックである場合、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定することを特徴とする請求項2に記載の画像符号化装置。
  4. 画像を構成する画素ブロックに対して、前記画素ブロックに隣接する復号済みの画素データと、複数の予測モードの中から選択された予測モードとに従って予測画像データを生成して符号化を行う画像符号化方法であって、
    前記複数の予測モードの中から使用される予測モードを選択するためのイントラ予測処理を、複数の前記画素ブロックについて並列に行うイントラ予測工程と、
    前記イントラ予測工程において前記イントラ予測処理が並列に行われる同じサイズの複数の画素ブロックのうち、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが既に復号済みとなる画素ブロックを第1グループに、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが復号済みとならない画素ブロックを第2グループに分類し、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが、前記第1グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定し、前記第2グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定する決定工程を有することを特徴とする画像符号化方法。
  5. 前記イントラ予測工程においては、前記画素ブロックのサイズに応じて、所定のサイズ以下の画素ブロックについては、前記イントラ予測処理の並列処理を行い、前記所定のサイズより大きい画素ブロックについては、前記イントラ予測処理の順次処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像符号化方法。
  6. 前記決定工程においては、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが前記所定のサイズより大きい画素ブロックである場合、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定することを特徴とする請求項5に記載の画像符号化方法。
  7. 画像を構成する画素ブロックに対して、前記画素ブロックに隣接する復号済みの画素データと、複数の予測モードの中から選択された予測モードとに従って予測画像データを生成して符号化を行う画像符号化装置を制御するためのプログラムであって、
    前記複数の予測モードの中から使用される予測モードを選択するためのイントラ予測処理を、複数の前記画素ブロックについて並列に行うイントラ予測工程と、
    前記イントラ予測工程において前記イントラ予測処理が並列に行われる同じサイズの複数の画素ブロックのうち、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが既に復号済みとなる画素ブロックを第1グループに、前記イントラ予測処理に必要な周辺の画素ブロックが復号済みとならない画素ブロックを第2グループに分類し、前記イントラ予測処理の処理対象の画素ブロックが、前記第1グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する復号済みの画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定し、前記第2グループに属する場合には、当該処理対象の画素ブロックに隣接する符号化されていない原画像の画素データを用いて前記イントラ予測処理を行うよう決定する決定工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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