JP2009021786A - 画像符号化装置及び画像符号化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高いスループット処理性能を実現しながら、予測モード選択に必要な演算資源を低減させたフレーム内予測符号化ができるようにする。
【解決手段】画像ブロックデータと参照画像データとを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより前記画像ブロックデータを予測符号化する画像符号化装置であって、類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する。そして、予測モードの組み合わせを予め決定して予測値算出部に対して指定し、前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する。また、予測モード決定部、各予測モードに対する前記予測残差、前記画像ブロックデータ、及び前記参照画像データのうち、少なくとも1つを用いて予測モードを決定する。
【選択図】図1
【解決手段】画像ブロックデータと参照画像データとを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより前記画像ブロックデータを予測符号化する画像符号化装置であって、類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する。そして、予測モードの組み合わせを予め決定して予測値算出部に対して指定し、前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する。また、予測モード決定部、各予測モードに対する前記予測残差、前記画像ブロックデータ、及び前記参照画像データのうち、少なくとも1つを用いて予測モードを決定する。
【選択図】図1
Description
本発明は画像符号化装置、画像符号化方法及びプログラムに関し、特に、複数の画像ブロックからなる1フレームのフレーム内予測符号化を高速に行うために用いて好適な技術に関する。
従来、CD−ROMやハードディスク等の蓄積媒体に静止画像を保存・表示するための符号化方式としてISO(国際標準化機構)により標準化されたJPEG方式が広く用いられている。一方、動画像及び音声を同様な蓄積媒体に保存・表示したり、通信路を介して放送、または双方向通信したりするための符号化方式としてISOにより標準化されたMPEG方式が広く用いられている。
動画像及び音声の符号化方式であるMPEG方式は、符号化効率の向上を目的として年々その符号化方式が改良されている。1992年にMPEG−1が規定され、1994年にはMPEG−2が規定されている。また、1999年にはMPEG−4が規定され、2003年にはMPEG−4AVC/H.264がそれぞれ国際標準として規定されている(例えば、非特許文献1参照)。
MPEG−4においては、符号化効率の向上以外にも、符号誤り訂正機能の強化や、符号化対象毎に最適な符号化を施すオブジェクト符号化の導入なども実現されている。さらには、MEPG−4シンタックス上のビジュアル層とオーディオ層を包含するファイル形式などを規定するシステム層においては、利用者が要求する任意の時刻の動画像データまたは音声データに容易にアクセスできる仕組みを提供している。
また、MPEG−4AVC/H.264では、MPEG−4に対してさらなる符号化効率向上を目指してフレーム間予測、フレーム内予測、エントロピー符号化などにおいて多種多様な新規符号化ツールが採用されている。特に、フレーム内予測においては、輝度信号に対するフレーム内予測として4×4および8×8画像ブロック単位での予測方式とグラデーション画像などに有効とされる16×16画像ブロック単位での予測方式とが規定されている。また、4×4輝度ブロックに対して9つ、8×8輝度ブロックに対して9つ、16×16輝度ブロックに対して4つの予測モードが用意されている。
図10は、4×4輝度ブロックとフレーム内予測に使用する参照画像サンプルの位置関係を示す図である。符号化対象の4×4輝度ブロックは、図10において、(0,0)〜(3,3)の16サンプルで表現されている。
一方、参照画像サンプルは4×4輝度ブロックの周囲に位置する。図10において、(−1,−1)、(0,−1)、(1,−1)、(2,−1)、(3,−1)、(4,−1)、(5,−1)、(6,−1)、(7,−1)、(−1,0)、(−1,1)、(−1,2)、(−1,3)の13サンプルで表現されている。
図11〜18は、各予測モードにおいて、符号化対象16個の各サンプルとそれに対する予測値を算出するために使用される参照サンプルとの位置関係を示す概念図である。使用される参照サンプルから符号化対象画像サンプルへの方向において、図11に示すモード0は垂直方向への予測であり、図12に示すモード1は水平方向への予測である。
また、モード2(図示せず)は13個の参照サンプルの平均値を予測値とし、図13に示すモード3は左対角下方向への予測である。さらに、図14に示すモード4は右対角下方向への予測であり、図15に示すモード5は右垂直斜め下方向への予測である。また、図16に示すモード6は右水平斜め下方向への予測であり、図17に示すモード7は左垂直斜め下方向への予測である。そして、図18に示すモード8は右水平斜め上方向への予測となっている。
また、色差信号に対するフレーム内予測は8×8色差ブロックに対する4つの予測モードが用意されている。なお、輝度信号、色差信号のいずれにおいても、どの予測モードを使用してフレーム内予測符号化を行うかはユーザの判断に委ねられており、高い符号化効率を達成するために最適な予測モードを選択することが重要となっている。
従来は、フレーム内予測符号化における輝度ブロックの予測単位(4×4、8×8または16×16)を決定する。このために、それぞれの予測単位におけるすべての予測モード(9+9+4=22モード)に対して、処理対象ブロックで使用する予測値の算出と、処理対象ブロックから予測値を減算して得られる予測残差の算出とを行う。さらにその予測残差の絶対値和であるSAD(Sum of Absolute Difference)など指標値の算出を行い、最小の評価値を示す予測方向を選択していた。
ISO/IEC 14496−10
しかしながら、どの予測モードを使用するかを決定するためには、膨大な演算が必要になる。すなわち、処理対象ブロックで使用する予測値の算出と、処理対象ブロックから予測値を減算して得られる予測残差の算出、さらにSAD(Sum of Absolute Difference)など指標値の算出が必要とる。
さらに、特に、4×4輝度ブロックにおいてはそのフレーム内予測を行うためには、直前の隣接4×4輝度ブロックをフレーム内予測、直交変換、量子化した後、逆量子化、逆直交変換して再構成される参照画像データが必要である。このため、スループット処理性能を向上させるにはこの一連の処理を短期間で完了する必要がある。
本発明は前述の問題点に鑑み、高いスループット処理性能を実現しながら、予測モード選択に必要な演算資源を低減させたフレーム内予測符号化ができるようにすることを目的としている。
本発明の画像符号化装置は、画像ブロックデータと参照画像データとを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより前記画像ブロックデータを予測符号化する画像符号化装置であって、類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する予測値算出手段と、特定の予測モードの組み合わせを予め決定して前記予測値算出手段に対して指定する予測モード決定手段と、前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する予測残差算出手段とを有し、前記予測モード決定手段は、各予測モードに対する前記予測残差、前記画像ブロックデータ、及び前記参照画像データのうち、少なくとも1つを用いて予測モードを決定することを特徴とする。
本発明の画像符号化方法は、画像ブロックデータと参照画像データとを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより前記画像ブロックデータを予測符号化する画像符号化方法であって、類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する予測値算出工程と、特定の予測モードの組み合わせを予め決定して前記予測値算出工程の処理に対して指定する予測モード決定工程と、前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する予測残差算出工程とを有し、前記予測モード決定工程においては、各予測モードに対する前記予測残差、前記画像ブロックデータ、及び前記参照画像データのうち、少なくとも1つを用いて予測モードを決定することを特徴とする。
本発明のプログラムは、前記に記載の画像符号化方法の各工程をコンピュータにて実施させることを特徴とする。
本発明によれば、高いスループット処理性能を実現しながら、予測モード選択に必要な演算資源を低減させたフレーム内予測符号化ができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態をMPEG−4AVC/H.264符号化方式の例で図面とともに説明する。本実施形態では、画像ブロックデータと参照画像データを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより画像ブロックデータを予測符号化する例について説明する。
以下、本発明の第1の実施形態をMPEG−4AVC/H.264符号化方式の例で図面とともに説明する。本実施形態では、画像ブロックデータと参照画像データを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより画像ブロックデータを予測符号化する例について説明する。
本実施形態は、類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する予測値算出手段と、特定の予測モードの組み合わせを予め決定して前記予測値算出手段に対して指定する予測モード決定手段とを有する。また、前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する予測残差算出手段を有する。また、各予測モードに対する前記予測残差、および/または前記画像ブロックデータ、および/または前記参照画像データを用いて予測モードを決定する予測モード決定手段とを有する。
図3は、本実施形態の画像符号化装置の機能構成例を示すブロック図である。
図3において、101はフレーム内予測部、102は予測方式選択部、103は直交変換部、104は量子化部、105はエントロピー符号化部、106はエントロピー復号化部である。また、107は逆量子化部、108は逆直交変換部、109は符号量計測部、110はループフィルタ、111は動き補償部、112はフレーム間動き予測部、113は参照フレーム記憶部、114は符号量制御部である。
図3において、101はフレーム内予測部、102は予測方式選択部、103は直交変換部、104は量子化部、105はエントロピー符号化部、106はエントロピー復号化部である。また、107は逆量子化部、108は逆直交変換部、109は符号量計測部、110はループフィルタ、111は動き補償部、112はフレーム間動き予測部、113は参照フレーム記憶部、114は符号量制御部である。
図1は、本実施形態の画像符号化装置のフレーム内予測部101の詳細な機能構成例を示すブロック図である。
図1において、1001は参照画像データ記憶部であり、1002は入力画像データ記憶部であり、1003は予測単位4×4、8×8、16×16のいずれかを前もって決定する予測単位決定部である。
図1において、1001は参照画像データ記憶部であり、1002は入力画像データ記憶部であり、1003は予測単位4×4、8×8、16×16のいずれかを前もって決定する予測単位決定部である。
1004は2つにグループ分けされた4×4予測単位における9つの予測モードのいずれかを前もって決定する4×4単位予測モード郡決定部である。1005は2つにグループ分けされた8×8予測単位における9つの予測モードのいずれかを前もって決定する8×8単位予測モード郡決定部である。さらに、1006は2つにグループ分けされた16×16予測単位における4つの予測モードのいずれかを前もって決定する16×16単位予測モード郡決定部である。
1007は1004により決定されたグループの4×4予測モードに対する予測値を算出する4×4単位予測値算出部である。1008は1005により決定されたグループの8×8予測モードに対する予測値を算出する8×8単位予測値算出部である。さらに、1009は1006により決定されたグループの16×16予測モードに対する予測値を算出する16×16単位予測値算出部である。また、1010はすべての予測単位に対する予測残差算出部であり、1011は予測モード決定部である。
図2は、本実施形態の画像符号化装置の4×4単位予測値算出部1007の詳細な機能構成例を示すブロック図である。なお、8×8単位予測値算出部1008の詳細な構成も図2と同様であるため、説明は省略する。
図2において、2001は予測モード0及び1に対するモード0/1予測値算出部であり、2002は予測モード3及び4に対するモード3/4予測値算出部であり、2003は予測モード5及び6に対するモード5/6予測値算出部である。
また、2004は予測モード7及び8に対するモード7/8予測値算出部であり、2005は予測モード2に対するモード2予測値算出部である。
図2において、2001は予測モード0及び1に対するモード0/1予測値算出部であり、2002は予測モード3及び4に対するモード3/4予測値算出部であり、2003は予測モード5及び6に対するモード5/6予測値算出部である。
また、2004は予測モード7及び8に対するモード7/8予測値算出部であり、2005は予測モード2に対するモード2予測値算出部である。
図4は、本実施形態において、フレーム内予測部101内部の動作手順の一例を示すフローチャートである。また、図5は、本実施形態において、予測単位が4×4の場合に各処理が要する処理サイクル数を時系列に示すタイミングチャートである。さらに、図6は、図1に示した一連の動作において、予測単位が8×8の場合に各処理が要する処理サイクル数を時系列に示すタイミングチャートである。また、図7は、図1に示した一連の動作において、予測単位が16×16の場合に各処理が要する処理サイクル数を時系列に示すタイミングチャートである。
以後、実施形態における動作形態について、その符号化処理に係わる一連の動作、特にフレーム内予測部101による予測モードを決定し予測残差を出力するまでの予測符号化処理手順を図1〜図7を用いて説明する。
図3に示すフレーム内予測部101では、図5に示したように予測単位が4×4の場合、イントラ予測→整数変換→量子化→逆量子化→逆整数変換までの一連の動作を前処理1サイクルと合わせて合計9処理サイクルで処理する。
まず、図5に示す処理サイクル−1において、予測単位決定部1003は入力画像データから得られる統計情報や量子化パラメータの値を利用して予測単位として4×4、8×8、16×16のいずれで行うかを判断する(ステップS101)。この判断の結果、4×4を用いる場合は、ステップS102に進む。そして、同一処理サイクルにおいて4×4単位予測モード郡決定部1004は、入力画像データから得られる統計情報に基づいて予測モードを0、2、3、5、7、あるいは1、2、4、6、8のいずれかのグループに絞り込む(ステップS102)。
次に、図5に示す処理サイクル0において、モード0/1予測値算出部2001は処理サイクル−1で決定した予測モード0または1のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する。同様に、モード3/4予測値算出部2002は、処理サイクル−1で決定した予測モード3または4のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する。同様に、モード5/6予測値算出部2003は、処理サイクル−1で決定した予測モード5または6のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する。同様に、モード7/8予測値算出部2004は、処理サイクル−1で決定した予測モード7または8のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する(ステップS103)。
さらに、同一処理サイクル内において予測残差算出部1010は、予測単位決定部1003より通知される処理サイクル0で決定した予測単位に応じて、入力画像データと算出された予測値とから予測残差を算出する(ステップS108)。
次に、図5に示す処理サイクル1において、予測モード決定部1011は、次のような処理を行う。予測単位決定部1003より通知される処理サイクル−1で決定した予測単位に応じて、参照画像データと予測残差から得られる統計情報や量子化パラメータの値を利用して予測モードを決定する(ステップS109)。そして、決定された予測モードの予測残差をフレーム内予測部101から出力する(ステップS110)。
予測単位決定部1003が図5に示す処理サイクル0で決定した予測単位が4×4である場合は、直交変換部103、量子化部104、及び逆量子化部107での処理を行う。また、逆直交変換部108は、フレーム内予測部101から出力される予測残差に対して整数変換→量子化→逆量子化→逆整数変換までの一連の処理を行う(図5に示す処理サイクル2〜7)。
そして、処理サイクル7で入力画像データにおける隣接する次の4×4ブロックに対する参照画像データが生成されて参照画像データ記憶部1001に記憶される。これにより、処理サイクル8からその4×4ブロックに対するイントラ予測処理を開始することができる。予測単位決定部1003及び4×4単位予測モード郡決定部1004による処理はいずれも参照画像を入力データとしないために、処理サイクル7から先行して実行することができる。
そして、上述した4×4ブロック入力画像データに対する処理を16回繰り返すことにより1マクロブロックに対する一連の処理を完了し、スループット性能として2サンプル/サイクルの高速処理を実現できる(図5に示す処理サイクル1〜127)。
次に、フレーム内予測部101では、図6に示したように予測単位が8×8の場合、イントラ予測→整数変換→量子化→逆量子化→逆整数変換までの一連の動作を前処理4サイクルと合わせて合計20処理サイクルで処理する。
ステップS101の判断の結果、8×8を用いる場合は、ステップS104に進む。そして、同一処理サイクルにおいて8×8単位予測モード郡決定部1005は、入力画像データから得られる統計情報に基づいて予測モードを0、2、3、5、7、あるいは1、2、4、6、8のいずれかのグループに絞り込む(ステップS104)。
次に、図5に示す処理サイクル0〜3においては、モード0/1予測値算出部は処理サイクル−4〜−1で決定した予測モード0または1のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する。同様に、モード3/4予測値算出部は処理サイクル−4〜−1で決定した予測モード3または4のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する。同様に、モード5/6予測値算出部は処理サイクル−4〜−1で決定した予測モード5または6のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する。同様に、モード7/8予測値算出部は処理サイクル−4〜−1で決定した予測モード7または8のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する(ステップS105)。
さらに、同一処理サイクル内において予測残差算出部1010は、予測単位決定部1003より通知される処理サイクル−4〜−1で決定した予測単位に応じて、入力画像データと算出された予測値とから予測残差を算出する(ステップS108)。
次に、処理サイクル4〜7にで、予測モード決定部1011は、予測単位決定部1003より通知される処理サイクル−4〜−1で決定した予測単位に応じて参照画像データと統計情報や量子化パラメータの値を用いて予測モードを決定する(ステップS109)。そして、決定された予測モードの予測残差をフレーム内予測部101から出力する(ステップS110)。
予測単位決定部1003が図5に示す処理サイクル−4〜−1で決定した予測単位が8×8である場合は、直交変換部103、量子化部104、及び逆量子化部107での処理を行う。また、および逆直交変換部108は、フレーム内予測部101から出力される予測残差に対して整数変換→量子化→逆量子化→逆整数変換までの一連の処理を行う(図5に示す処理サイクル8〜13)。
そして、処理サイクル16で入力画像データにおける隣接する次の8×8ブロックに対する参照画像データが生成されて参照画像データ記憶部1001に記憶される。これにより、処理サイクル17からその8×8ブロックに対するイントラ予測処理を開始することができる。
また、予測単位決定部1003及び8×8単位予測モード郡決定部1004による処理はいずれも参照画像を入力データとしないために、処理サイクル13〜16から先行して実行することができる。上述した8×8ブロック入力画像データに対する処理を4回繰り返すことにより1マクロブロックに対する一連の処理を完了し、スループット性能として3.7サンプル/サイクルの高速処理を実現できる(図5に示す処理サイクル0〜68)。
また、予測単位決定部1003及び8×8単位予測モード郡決定部1004による処理はいずれも参照画像を入力データとしないために、処理サイクル13〜16から先行して実行することができる。上述した8×8ブロック入力画像データに対する処理を4回繰り返すことにより1マクロブロックに対する一連の処理を完了し、スループット性能として3.7サンプル/サイクルの高速処理を実現できる(図5に示す処理サイクル0〜68)。
次に、フレーム内予測部101では、図7に示したように予測単位が16×16の場合、イントラ予測→整数変換→量子化→逆量子化→逆整数変換までの一連の動作を前処理16サイクルと合わせて合計65処理サイクルで処理する。
ステップS101の判断の結果、16×16を用いる場合は、ステップS106に進む。そして、同一処理サイクルにおいて16×16単位予測モード郡決定部1006は、入力画像データから得られる統計情報に基づいて予測モードを0、2、3、あるいは1、2、3のいずれかのグループに絞り込む(ステップS106)。
次に、図5に示す処理サイクル0〜15において、図示しないモード0/1予測値算出部は、処理サイクル−16〜−1で決定した予測モード0または1のいずれかによって参照画像データから予測値を算出する(ステップS107)。そして、同一処理サイクル内において予測残差算出部1010は、予測単位決定部1003より通知される処理サイクル−16〜−1で決定した予測単位に応じて、入力画像データと算出された予測値とから予測残差を算出する(ステップS108)。
次に処理サイクル16〜31で予測モード決定部1011は、予測単位決定部1003より通知される処理サイクル−16〜−1で決定した予測単位に応じて参照画像データと統計情報や量子化パラメータの値を用いて予測モードを決定する(ステップS109)。そして、決定された予測モードの予測残差を図3のフレーム内予測部101から出力する(ステップS110)。
予測単位決定部1003が図5に示す処理サイクル−16〜−1で決定した予測単位が16×16である場合は、直交変換部103、量子化部104、及び逆量子化部107による処理を行う。また、逆直交変換部108はフレーム内予測部101から出力される予測残差に対して整数変換→量子化→逆量子化→逆整数変換までの一連の処理を行う(図5に示す処理サイクル32〜48)。
処理サイクル48で入力画像データにおける隣接する次の16×16ブロックに対する参照画像データが生成されて参照画像データ記憶部1001に記憶される。これにより、処理サイクル49からその16×16ブロックに対するイントラ予測処理を開始することができる。また、予測単位決定部1003と16×16単位予測モード郡決定部1006による処理はいずれも参照画像を入力データとしないために、処理サイクル49よりも先行して実行することができる。さらに、上述した16×16ブロック入力画像データに対する処理により1マクロブロックに対する一連の処理を完了し、スループット性能として5.2サンプル/サイクルの高速処理を実現できる(図5に示す処理サイクル0〜48)。
図8は、図2に示したモード0/1予測値算出部2001と図1に示した予測残差算出部1010とを組み合わせた詳細な構成例を示すブロック図である。
図8において、3001は参照画像データ記憶部1001に記憶された図10に示す参照サンプル(0,−1)であり、3002は参照サンプル(−1,0)である。
図8において、3001は参照画像データ記憶部1001に記憶された図10に示す参照サンプル(0,−1)であり、3002は参照サンプル(−1,0)である。
3003は入力画像データ記憶部1002に記憶された画像サンプル(0,0)であり、3004は画像サンプル(0,1)である。3005は画像サンプル(1,0)であり、3006は画像サンプル(0,2)である。3007は画像サンプル(2,0)であり、3008は画像サンプル(0,3)である。さらに、3009は画像サンプル(3,0)である。
予測モード0/1においては、予測値を得るのに演算を行う必要はなく、所望の参照サンプルがそのまま使用される。また、減算器3010〜3013が予測残差算出部1010における4×4予測単位の予測モード0/1に対応した箇所に設置されている。なお、予測値を選択する回路と、予測残差を算出する回路が予測モード0と1において共用されている。
図9は、図2に示したモード3/4予測値算出部2002と図1に示した予測残差算出部1010とを組み合わせた詳細な構成例を示すブロック図である。
図9において、4001〜4006はそれぞれ、参照画像データ記憶部1001に記憶された図10に示す参照サンプルである。4007は「定数2」であり、4008〜4015はそれぞれ、入力画像データ記憶部1002に記憶された図10に示す画像サンプルである。
図9において、4001〜4006はそれぞれ、参照画像データ記憶部1001に記憶された図10に示す参照サンプルである。4007は「定数2」であり、4008〜4015はそれぞれ、入力画像データ記憶部1002に記憶された図10に示す画像サンプルである。
予測モード3/4の予測値を算出する回路である回路4016〜4020が、モード3/4予測値算出部2002に対応した箇所に設置されている。また、減算器4021〜4024が予測残差算出部1010における4×4予測単位の予測モード3/4に対応した箇所に設置されている。なお、予測値を選択する回路と、予測残差を算出する回路が予測モード3と4において共用されている。なお、本実施形態では、8×8色差ブロックに対するフレーム内予測符号化処理においても同様に適用可能である。
以上のように本実施形態によれば、高いスループット処理性能を実現しながら、予測モード選択に必要な演算資源を低減させたフレーム内予測符号化ができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態をMPEG−4AVC/H.264符号化方式の例で図面とともに説明する。
図19は、本実施形態の画像符号化装置を含むデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。
図19において、1はシステム全体を制御するCPU部であり、2はCPUが使用するプログラムを格納したり処理された画像データを蓄積したりする主記憶部であり、3はメモリコントローラ部である。
以下、本発明の第2の実施形態をMPEG−4AVC/H.264符号化方式の例で図面とともに説明する。
図19は、本実施形態の画像符号化装置を含むデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。
図19において、1はシステム全体を制御するCPU部であり、2はCPUが使用するプログラムを格納したり処理された画像データを蓄積したりする主記憶部であり、3はメモリコントローラ部である。
4は光学系から入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する撮像部であり、5は撮像部が出力するデジタル信号に所望の画像処理を行う画像処理部である。6は画像処理部5が自律的に主記憶部2にアクセスするためのDMAコントローラ部であり、7は画像処理が施された画像データを圧縮したり伸張したりする画像圧縮伸張部である。
8は画像圧縮伸張部7が自律的に主記憶部2にアクセスするためのDMAコントローラ部であり、9は圧縮された画像データを蓄積するためのメモリカードである。10はメモリカード制御部であり、11は表示部である。12は表示コントローラ部であり、13は上述した機能ブロックすべてが接続されるシステムバスである。
次に、上記デジタルカメラの実施形態における動作形態について、その符号化処理に係わる一連の動作を、図19を用いて説明する。撮影時においては、撮像部4により撮影された静止画像データまたは動画像データは画像処理部5により様々な画像信号処理が施された後、画像圧縮伸張部7により当該画像データ容量が低減され、メモリカード9へ蓄積される。再生時においては、メモリカード9に蓄積された静止画像データまたは動画像データは画像圧縮伸張部7により伸張処理が施された後、表示部11により表示が行われる。
以上説明したように本実施形態に示されたデジタルカメラによれば、フレーム内予測符号化の予測単位の選択を少ない計算コストで高精度に決定できる。よって、メモリカードに蓄積される符号化データをより少ない容量で蓄積でき、結果的に画質を犠牲にすることなくより多くの静止画像蓄積やより長時間の動画録画が可能になるデジタルカメラを提供できる。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像符号化装置を構成する各手段、並びに画像符号化方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
前述した本発明の実施形態における画像符号化装置を構成する各手段、並びに画像符号化方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図4に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
1001 参照画像データ記憶部
1002 入力画像データ記憶部
1003 予測単位決定部
1004 4×4単位予測モード郡決定部
1005 8×8単位予測モード郡決定部
1006 16×16単位予測モード郡決定部
1007 4×4単位予測値算出部
1008 8×8単位予測値算出部
1009 16×16単位予測値算出部
1010 予測残差算出部
1011 予測モード決定部
1002 入力画像データ記憶部
1003 予測単位決定部
1004 4×4単位予測モード郡決定部
1005 8×8単位予測モード郡決定部
1006 16×16単位予測モード郡決定部
1007 4×4単位予測値算出部
1008 8×8単位予測値算出部
1009 16×16単位予測値算出部
1010 予測残差算出部
1011 予測モード決定部
Claims (3)
- 画像ブロックデータと参照画像データとを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより前記画像ブロックデータを予測符号化する画像符号化装置であって、
類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する予測値算出手段と、
特定の予測モードの組み合わせを予め決定して前記予測値算出手段に対して指定する予測モード決定手段と、
前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する予測残差算出手段とを有し、
前記予測モード決定手段は、各予測モードに対する前記予測残差、前記画像ブロックデータ、及び前記参照画像データのうち、少なくとも1つを用いて予測モードを決定することを特徴とする画像符号化装置。 - 画像ブロックデータと参照画像データとを入力して複数の画面内予測モードのいずれかにより前記画像ブロックデータを予測符号化する画像符号化方法であって、
類似した算出式により算出可能な複数の予測モードに対応した予測値を算出する予測値算出工程と、
特定の予測モードの組み合わせを予め決定して前記予測値算出工程の処理に対して指定する予測モード決定工程と、
前記画像ブロックデータと前記予測値とから予測残差を算出する予測残差算出工程とを有し、
前記予測モード決定工程においては、各予測モードに対する前記予測残差、前記画像ブロックデータ、及び前記参照画像データのうち、少なくとも1つを用いて予測モードを決定することを特徴とする画像符号化方法。 - 請求項2に記載の画像符号化方法の各工程をコンピュータにて実施させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007182321A JP2009021786A (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | 画像符号化装置及び画像符号化方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014187535A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Fujitsu Ltd | 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム |
US9071836B2 (en) | 2010-03-17 | 2015-06-30 | Fujitsu Limited | Image processing apparatus and image processing method |
-
2007
- 2007-07-11 JP JP2007182321A patent/JP2009021786A/ja active Pending
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JP2014187535A (ja) * | 2013-03-22 | 2014-10-02 | Fujitsu Ltd | 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム |
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