JP2009177722A - 映像符号化装置及び映像符号化方法 - Google Patents

映像符号化装置及び映像符号化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画面内予測処理を高速に行うことができるようにする。
【解決手段】第1のメモリ102は、画面の水平方向1ライン分の画素データを保持可能なラインメモリと、マクロブロックにおける垂直方向1ライン分に相当する16画素分の画素データを保持可能なMBメモリとを有している。画面内予測を行う際には、画素ブロックごとに、復号化した画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記ラインメモリに格納して更新するとともに、前記復号化した画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記MBメモリに格納して更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は映像符号化装置、映像符号化方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、H.264方式のイントラ予測に用いて好適な技術に関する。
動画像データの符号化方式の1つとして、MPEG−4 AVC(ISO/IEC 14496−10、別名、H.264)方式があり、ディジタル放送や映像記録メディアにおいて用いられている。MPEG−4 AVC(H.264)方式では、動き補償予測を行わないイントラ画像において、当該画像の画素値を画面内予測することにより符号化の効率を向上させている。このように画面内の情報を用いて予測することにより符号化効率を向上させる概念は、MPEG−4(ISO/IEC 14496−2)方式から取り入れられている。MPEG−4方式では、8×8画素ブロック単位で左又は上に位置するDCTブロックから、符号化対象のDCTブロックのDC係数(直流成分)及び低次のAC係数(交流成分)を予測するDC/AC係数予測符号化方式が採用されている。
これに対して、MPEG−4 AVC方式では、マクロブロックと呼ばれる16×16画素ブロックを対象に、16×16画素ブロック単位、8×8画素ブロック単位、又は4×4画素ブロック単位で予測符号化サイズが選択可能となっている。さらに、MPEG−4 AVC方式では、符号化対象の各画素ブロックの上、右上、左、左上に隣接する画素における符号化済みの画素値を利用して複数の予測モードで予測を行っている。そして、符号化対象の各画素ブロックの画素値と最も類似する予測モードを選択することにより、当該マクロブロックの全画素値を予測して更に符号化効率を高めている。また、イントラ画像以外に対してもマクロブロック単位で画面内予測して符号化を行うことが可能である。
画面内予測は、複数のイントラ予測モードのうち、いずれか1つを選択する処理によって行われる。イントラ予測モードの詳細については、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2006−5659号公報
前述のようにMPEG−4 AVC方式における画面内予測では、符号化対象の画素ブロックに隣接する符号化済み画素を必要としており、実際の画面内予測処理に必要な画素データは符号化対象の画素ブロックに隣接する一部の画素の画素値である。しかしながら、画面間予測に備えて全ての符号化済み画像を保持する必要があり、さらに、動き補償による画面間予測で参照する符号化済み画像には、画素ブロック間に対してデブロッキングフィルタ処理を行う必要がある。
一方、画面内予測で参照する符号化済み画像では、デブロッキングフィルタ処理前の符号化済み画素値を必要とする。したがって、画面内予測を行うためには、符号化済み画像に対してデブロッキングフィルタ処理を行うタイミングを考慮する必要があり、画面内予測を行うために余計な時間がかかってしまうという問題点があった。
また、一般に符号化済みの画素ブロックは、画素ブロック単位でメモリに保持されている。このため、特に符号化対象の画素ブロックの左に隣接する画素を利用して予測処理を行う場合には、保持している隣接画素データを冗長に読み出す必要があり、画面内予測処理を行うために余計な時間がかかってしまうという問題点がった。
本発明は前述の問題点に鑑み、画面内予測処理を高速に行うことができるようにすることを目的としている。
本発明の映像符号化装置は、動画像を構成する複数の画面をマクロブロックの単位に分割して符号化を行う映像符号化装置であって、前記マクロブロックと同一のサイズ、又は前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックの単位で、メモリに格納されている隣接画素データを用いて画面内予測により符号化対象の画素ブロックの符号化を行う画面内予測符号化手段と、前記画面内予測符号化手段により符号化されたデータを前記画素ブロックの単位に復号化する復号化手段と、前記復号化手段により復号化された画素ブロックのデータの一部を前記メモリに格納する記憶手段とを備え、前記メモリは、少なくとも前記画面の水平方向1ライン分の画素データを記憶する第1の記憶領域と、前記マクロブロックの垂直方向1ライン分の画素データを記憶する第2の記憶領域とを有し、前記記憶手段は、画素ブロックごとに、前記復号化手段により復号化された画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記第1の記憶領域に格納して更新するとともに、前記復号化された画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記第2の記憶領域に格納して更新することを特徴とする。
本発明の映像符号化方法は、動画像を構成する複数の画面をマクロブロックの単位に分割して符号化を行う映像符号化方法であって、前記マクロブロックと同一のサイズ、又は前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックの単位で、少なくとも前記画面の水平方向1ライン分の画素データを記憶する第1の記憶領域と、前記マクロブロックの垂直方向1ライン分の画素データを記憶する第2の記憶領域とを有するメモリに格納されている隣接画素データを用いて画面内予測により符号化対象の画素ブロックの符号化を行う画面内予測符号化工程と、前記画面内予測符号化工程において符号化したデータを前記画素ブロックの単位に復号化する復号化工程と、前記復号化工程において復号化した画素ブロックのデータの一部を前記メモリに格納する記憶工程とを備え、前記記憶工程においては、画素ブロックごとに、前記復号化工程において復号化した画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記第1の記憶領域に格納して更新するとともに、前記復号化した画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記第2の記憶領域に格納して更新することを特徴とする。
本発明のプログラムは、動画像を構成する複数の画面をマクロブロックの単位に分割して符号化を行う映像符号化装置においてコンピュータに実行させるプログラムであって、前記マクロブロックと同一のサイズ、又は前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックの単位で、少なくとも前記画面の水平方向1ライン分の画素データを記憶する第1の記憶領域と、前記マクロブロックの垂直方向1ライン分の画素データを記憶する第2の記憶領域とを有するメモリに格納されている隣接画素データを用いて画面内予測により符号化対象の画素ブロックの符号化を行う画面内予測符号化工程と、前記画面内予測符号化工程において符号化したデータを前記画素ブロックの単位に復号化する復号化工程と、前記復号化工程において復号化した画素ブロックのデータの一部を前記メモリに格納する記憶工程とをコンピュータに実行させ、前記記憶工程においては、画素ブロックごとに、前記復号化工程において復号化した画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記第1の記憶領域に格納して更新するとともに、前記復号化した画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記第2の記憶領域に格納して更新するようにコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前記に記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、最小限のメモリリソースで隣接画素データを格納することができ、画面内予測処理を高速に行うことができる。
(第1の実施形態)
本発明を適用可能な実施形態であるMPEG−4 AVC方式で映像信号を符号化する映像符号化装置について、図1のブロック図を参照しながら説明を行う。MPEG−4 AVCでは、動画像を構成する複数の画面をマクロブロック(または、更に小さいブロック)の単位に分割して予測符号化を行う。なお、符号化する映像信号は4:2:0コンポーネント信号であるものとする。
図1は、本実施形態に係る映像符号化装置の内部構成例を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の映像符号化装置100では、符号化対象画面を16×16画素単位の画素ブロックに分割したマクロブロックで処理を行う。予測方法決定部101は、符号化対象画面内の各マクロブロックに対する予測方法を決定する。
第1のメモリ102は、画面内予測で用いる符号化済み画像の画素データを格納しており、第2のメモリ103は、画面間予測で用いる符号化済み画像を格納している。予測方法決定部101は、第1のメモリ102または第2のメモリ103から読み出した符号化済み画像の画素データと入力される映像信号とを用いて全ての予測方式で予測処理を行い、符号化効率が最適となる予測方式を決定する。
ここで、第1のメモリ102には、デブロッキングフィルタ処理部111によってデブロッキングフィルタ処理される前の符号化済み画像が格納される。一方、第2のメモリ103には、デブロッキングフィルタ処理部111によるデブロッキングフィルタ処理された後の符号化済み画像が格納される。
予測方法決定部101は、符号化対象のマクロブロックがIスライスの場合は、画面内予測を選択し、Pスライス又はBスライスの場合は、画面内予測及び画面間予測のうち、符号化効率の高い方を選択する。そして、画面内予測を選択した場合には、画面内予測を行う画素ブロックのサイズ及び画面内予測モード等の画面内予測用パラメータを決定する。一方、画面間予測を選択した場合には、参照画像フレーム、マクロブロックの分割パターン、動きベクトル等の画面間予測用パラメータを決定する。
そして、決定された予測方法が画面内予測である場合には、画面内予測処理部105へ画面内予測用パラメータを出力し、画面間予測である場合には、画面間予測処理部104へ、画面間予測用パラメータを出力する。
画面内予測処理部105は、予測方法決定部101により決定された画面内予測用パラメータに応じて、第1のメモリ102から読み出した符号化済み画像から予測画像を生成し、予測残差生成部106へ出力する。画面間予測処理部104は、予測方法決定部101により決定された画面間予測用パラメータに応じて、指定された参照フレーム内の動きベクトルに対応した符号化済み画像を第2のメモリ103から読み出す。そして、予測補間処理により予測画像を生成し、予測残差生成部106へ出力する。
予測残差生成部106は、画面内予測処理部105又は画面間予測処理部104から入力された予測画像を図示しないメモリへ保持する。さらに、符号化対象画像(画素ブロック)と予測画像との差分を示す予測残差信号を生成し、直交変換部107へ出力する。
直交変換部107は、指定された画素ブロック単位(8×8画素、又は4×4画素ブロック単位)に対して整数精度離散コサイン変換及び離散アダマール変換による直交変換処理を行う。なお、離散アダマール変換は、16×16画素ブロック単位で画面内予測処理が行われた輝度信号、又は色差信号に対して各画素ブロックを整数精度離散コサイン変換した結果のDC(直流)成分に対してのみ行われる。そして、直交変換された変換係数を、量子化部108へ供給する。
量子化部108は、指定された量子化パラメータに応じた量子化ステップにより変換係数の量子化処理を行い、エントロピー符号化部109へ出力する。なお、本実施形態では、画面内予測処理部105、予測残差生成部106、直交変換部107及び量子化部108が画面内予測符号化手段として機能する。
エントロピー符号化部109は、入力されたデータに対してエントロピー符号化処理を行い、符号化データを出力する。符号化方法としては、1つは、CAVLC(Context−based Adaptive Varibale Length Coding)処理がある。また、もう1つは、CABAC(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)処理がある。エントロピー符号化部109は、これらの何れかを用いてエントロピー符号化処理を行い、符号化データを出力する。
一方、同時に、量子化部108で量子化されたデータは、局所復号化部110へ入力される。局所復号化部110は復号化手段として機能し、入力された量子化データに対して逆量子化処理、逆直交変換処理(逆離散アダマール変換及び逆整数精度離散コサイン変換)を行い、予測残差生成部106から入力される予測画像を加算して復号化を行う。そして、局所復号化部110は記憶手段としても機能し、復号化されたデータを、第1のメモリ102へ格納するとともに、デブロッキングフィルタ処理部111へ出力する。
第1のメモリ102に保持された復号化データは、画面内予測処理に利用される。デブロッキングフィルタ処理部111は、入力された復号化データにデブロッキングフィルタ処理を施し、第2のメモリ103へ格納する。第2のメモリ103に保持されたデブロッキングフィルタ処理後の復号化データは、画面間予測処理に利用される。以上のような構成が映像符号化装置100に含まれている。
図2は、本実施形態の第1のメモリ102の構成例を示す図である。
第1のメモリ102は、図2に示すように、第1の記憶領域として、画面の水平方向1ライン分の画素データを保持可能なメモリA−1領域(以下、ラインメモリ201と呼ぶ)を有している。さらに、第2の記憶領域として、マクロブロックにおける垂直方向1ライン分に相当する16画素分の画素データを保持可能なメモリA−2領域(以下、MBメモリ202と呼ぶ)を有している。本実施形態では、それぞれの領域が分離されている例を示しているが、統合されていてもよい。
次に、図3に示す画面上のN番目のマクロブロックを画面内予測処理する場合を例に、MBメモリ202及びラインメモリ201の読み出しと更新の手順について説明する。なお、図3において、斜線部で示している画素は、N−1番目のマクロブロックの符号化が完了した時点のMBメモリ202及びラインメモリ201へ格納されている符号化済み画素を示している。
まず、MPEG−4 AVC方式における画面内予測処理について説明する。図4は、MPEG−4 AVC方式における参照する符号化済み画素の位置を示す図である。
図4に示すように、MPEG−4 AVC方式では、符号化対象画素ブロックの左、上、右上、左上に隣接する符号化済み画素を参照することが可能である。そして、輝度信号の場合は、16×16画素ブロックで構成されるマクロブロックにおいて、4×4画素ブロック単位、8×8画素ブロック単位、又は16×16画ブロック素単位での予測が選択可能である。また、色差信号の場合は、8×8画素ブロックで構成されるマクロブロックにおいて、8×8画素ブロック単位での予測が可能である。
図5は、マクロブロック内における予測を行う画素ブロックの順序を示す図である。
輝度信号を16×16画素ブロックよりも小さい画素ブロックで予測を行う場合、4×4画素ブロック単位の場合は、図5(a)に示すようにブロック番号0〜15の順で予測を行う。一方、8×8画素ブロック単位の場合は、図5(b)に示すようにブロック番号0〜4の順で予測を行う。
また、各画素ブロックのサイズ別にそれぞれ画面内予測モードが規定されている。輝度信号の場合は、4×4画素ブロック単位では、図6に示す9種類の予測モードが規定されている。また、8×8画素ブロック単位の場合も同様に9種類の予測モードが規定されており、マクロブロックと同一のサイズの16×16画素ブロック単位の場合は、図7に示す4種類の予測モードが規定されている。一方、色差信号の場合は、図8に示す4種類の予測モードが規定されている。これらの画素ブロックのサイズ及び画面内予測モードを選択的に決定し、画面内予測による符号化を行うことが可能となっている。
以下、図9〜図12を参照しながら各画素ブロックのサイズ別にMBメモリ202及びラインメモリ201からの読み出しと更新の手順について説明する。なお、画面内予測モードについては代表して全てDC(参照画素の平均値で予測画像を生成する)モードであるものとする。
図9及び図10は、本実施形態において、4×4画素ブロック単位での画面内予測処理を前述の図5(a)に示す順番で行った場合のラインメモリ201及びMBメモリ202の更新手順の一例を示す図である。
図9及び図10において、符号化対象のマクロブロックの位置に対して上側に隣接する画素における符号化済みの画素データを格納するラインメモリを4画素単位で分けて示す。すなわち、図9に示すように、ラインメモリ201a、ラインメモリ201b、ラインメモリ201c、ラインメモリ201dと分けて示す。一方、符号化対象のマクロブロックの位置に対して左側に隣接する画素における符号化済みの画素データを格納するMBメモリも同様に4画素単位で分けて示す。すなわち、図9に示すように、MBメモリ202a、MBメモリ202b、MBメモリ202c、MBメモリ202dと分けて示す。また、各メモリに示す数字は、格納されている符号化済みの画素データが属するブロック番号を示している。
まず、図9(a)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号0の画素ブロックに対して、ラインメモリ201a及びMBメモリ202aから読み出した符号化済みの画素データを用いて予測画像を生成する。そして、予測残差生成部106は、予測画像と符号化対象画像との間の予測残差信号を生成する。次に、直交変換部107及び量子化部108は予測残差信号に対してそれぞれ直交変換、量子化してエントロピー符号化部109及び局所復号化部110へ出力する。
局所復号化部110は、逆量子化、逆直交変換したデータを予測画像に加算して復号化する。そして、復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201aへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202aへ書き戻す。そして、画面の左端以外に位置する画素ブロックの場合は、MBメモリ202dの16画素目の画素データをラインメモリ201tへコピーする。ここで、ラインメモリ201tとは、左側に隣接するマクロブロックにおけるラインメモリ201のうち、16画素目のデータを格納する部分に相当するものである。
次に、図9(b)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号1の画素ブロックに対して、ラインメモリ201b及びMBメモリ202aから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、MBメモリ202aで更新されたブロック番号0の符号化済み右端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201bへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202aへ書き戻す。
次に、図9(c)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号2の画素ブロックに対して、ラインメモリ201a及びMBメモリ202bから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201aで更新されたブロック番号0の符号化済み下端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201aへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202bへ書き戻す。
次に、図9(d)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号3の画素ブロックに対して、ラインメモリ201a及びMBメモリ202bから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201bで更新されたブロック番号1の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202bで更新されたブロック番号2の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201aへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202bへ書き戻す。
次に、図9(e)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号4の画素ブロックに対して、ラインメモリ201c及びMBメモリ202aから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、MBメモリ202aで更新されたブロック番号1の符号化済み右端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201cへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202aへ書き戻す。
次に、図9(f)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号5の画素ブロックに対して、ラインメモリ201d及びMBメモリ202aから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、MBメモリ202aで更新されたブロック番号4の符号化済み右端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201dへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202aへ書き戻す。
次に、図9(g)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号6の画素ブロックに対して、ラインメモリ201c及びMBメモリ202bから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201cで更新されたブロック番号4の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202bで更新されたブロック番号3の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201cへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202bへ書き戻す。
次に、図9(h)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号7の画素ブロックに対して、ラインメモリ201d及びMBメモリ202bから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201dで更新されたブロック番号5の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202bで更新されたブロック番号6の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201dへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202bへ書き戻す。
次に、図10(a)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号8の画素ブロックに対して、ラインメモリ201a及びMBメモリ202cから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201aで更新されたブロック番号2の符号化済み下端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201aへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202cへ書き戻す。
次に、図10(b)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号9の画素ブロックに対して、ラインメモリ201b及びMBメモリ202cから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201bで更新されたブロック番号3の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202cで更新されたブロック番号8の符号化済み右端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201bへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202cへ書き戻す。
次に、図10(c)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号10の画素ブロックに対して、ラインメモリ201a及びMBメモリ202dから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201aで更新されたブロック番号8の符号化済み下端4画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201aへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202dへ書き戻す。
次に、図10(d)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号11の画素ブロックに対して、ラインメモリ201b及びMBメモリ202dから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201bで更新されたブロック番号9の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202dで更新されたブロック番号10の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201bへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202dへ書き戻す。
次に、図10(e)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号12の画素ブロックに対して、ラインメモリ201c及びMBメモリ202cから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201cで更新されたブロック番号6の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202cで更新されたブロック番号9の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201cへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202cへ書き戻す。
次に、図10(f)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号13の画素ブロックに対して、ラインメモリ201d及びMBメモリ202cから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201dで更新されたブロック番号7の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202cで更新されたブロック番号12の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201dへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202cへ書き戻す。
次に、図10(g)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号14の画素ブロックに対して、ラインメモリ201c及びMBメモリ202dから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201cで更新されたブロック番号12の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202dで更新されたブロック番号11の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の4画素分の画素データをラインメモリ201cへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202dへ書き戻す。
最後に、図10(h)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号15の画素ブロックに対して、ラインメモリ201d及びMBメモリ202dから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201dで更新されたブロック番号13の符号化済み下端4画素分の画素データと、MBメモリ202dで更新されたブロック番号14の符号化済み右端4画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、右端を除く下端の3画素分の画素データをラインメモリ201dへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202dへ書き戻す。なお、画素ブロックが画面の右端である場合は下端の4画素分の画素データをラインメモリ201dへ書き戻す。
ここで、画素ブロックが画面の右端でない場合、前述したように、次のマクロブロックの最初のブロック番号0の画素ブロックの処理を行った後にMBメモリ202からラインメモリ201へ更新される。これは、次のマクロブロックの先頭画素ブロックにおいて左上隣接画素を参照するためである。
以上のように、4×4画素ブロック単位の予測処理毎にラインメモリ201及びMBメモリ202を画素ブロックの位置に合わせて順次更新していくことにより、4×4画素ブロック単位の画面内予測処理を問題なく行うことができる。また、ラインメモリ201には、1つ下に位置するマクロブロックの画面内予測に必要な符号化済みの画素データが更新され、MBメモリ202には、右隣のマクロブロックの画面内予測に必要な符号化済みの画素データが更新される。
図11は、本実施形態において、8×8画素ブロック単位での画面内予測処理を前述の図5(b)に示す順番で行った場合のラインメモリ201及びMBメモリ202の更新手順の一例を示す図である。
図11において、符号化対象のマクロブロックの位置に対して上側に隣接する画素における符号化済みの画素データを格納するラインメモリを8画素単位で分けて示す。すなわち、図11に示すように、ラインメモリ201e、ラインメモリ201fと分けて示す。一方、符号化対象のマクロブロックの位置に対して左側に隣接する画素における符号化済み画素を格納するMBメモリを8画素単位で分けて示す。すなわち、図11に示すように、MBメモリ202e、MBメモリ202fと分けて示す。また、各メモリに示す数字は、格納されている符号化済み画素の属するブロック番号を示している。
まず、図11(a)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号0の画素ブロックに対して、ラインメモリ201e及びMBメモリ202eから読み出した符号化済みの画素データを用いて予測画像を生成する。そして、予測残差生成部106は、予測画像と符号化対象画像との間の予測残差信号を生成する。次に、直交変換部107及び量子化部108は予測残差信号に対してそれぞれ直交変換、量子化してエントロピー符号化部109及び局所復号化部110へ出力する。
局所復号化部110は、逆量子化、逆直交変換したデータを予測画像に加算して復号化する。そして、復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の8画素分の画素データをラインメモリ201eへ書き戻し、右端の8画素分の画素データをMBメモリ202eへ書き戻す。そして、画面の左端以外に位置する画素ブロックの場合は、MBメモリ202fの16画素目の画素データをラインメモリ201tへコピーする。ここで、ラインメモリ201tは、左側に隣接するマクロブロックにおけるラインメモリ201fのうち、16画素目の画素データを格納する部分に相当するものである。
次に、図11(b)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号1の画素ブロックに対して、ラインメモリ201f及びMBメモリ202eから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、MBメモリ202eで更新されたブロック番号0の符号化済み右端8画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として下端の8画素分の画素データをラインメモリ201fへ書き戻し、右端の8画素分の画素データをMBメモリ202eへ書き戻す。
次に、図11(c)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号2の画素ブロックに対して、ラインメモリ201e及びMBメモリ202fから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201eで更新されたブロック番号0の符号化済み下端8画素分の画素データが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の8画素分の画素データをラインメモリ201eへ書き戻し、右端の8画素分の画素データをMBメモリ202fへ書き戻す。
最後に、図11(d)において、画面内予測処理部105は、ブロック番号3の画素ブロックに対して、ラインメモリ201f及びMBメモリ202fから符号化済みの画素データを読み出して予測画像を生成する。この時、ラインメモリ201fで更新されたブロック番号1の符号化済み下端8画素分の画素データと、MBメモリ202fで更新されたブロック番号2の符号化済み右端8画素分の画素データとが予測処理に利用されている。そして、前述した手順と同様に復号化されたデータのうち、画面内予測用として、右端を除く下端の7画素分の画素データをラインメモリ201fへ書き戻し、右端の8画素分の画素データをMBメモリ202fへ書き戻す。なお、画素ブロックが画面の右端である場合は下端の8画素分の画素データをラインメモリ201fへ書き戻す。
ここで、画素ブロックが画面の右端でない場合、前述したように、次のマクロブロックの最初のブロック番号0の画素ブロックの処理を行った後にMBメモリ202からラインメモリ201へ更新される。これは、4×4画素ブロック単位の場合と同様に、次のマクロブロックの先頭画素ブロックにおいて左上隣接画素を参照するためである。
以上のように、8×8画素ブロック単位の予測処理毎にラインメモリ201及びMBメモリ202を画素ブロックの位置に合わせて順次更新していくことにより、8×8画素ブロック単位の画面内予測処理を問題なく行うことができる。また、ラインメモリ201には、1つ下に位置するマクロブロックの画面内予測に必要な符号化済みの画素データが更新され、MBメモリ202には、右隣のマクロブロックの画面内予測に必要な符号化済みの画素データが更新される。
図12は、本実施形態において、16×16画素ブロック単位での画面内予測処理を行った場合のラインメモリ及びMBメモリの更新手順の一例を示す図である。
図12において、符号化対象のマクロブロックの位置に対して、上側に隣接する画素における符号化済みの画素データを格納するラインメモリ201を16画素単位のラインメモリ201gで示す。一方、符号化対象のマクロブロックの位置に対して左側に隣接する画素における符号化済みの画素データを格納するMBメモリ202を16画素単位のMBメモリ202gで示す。
図12において、画面内予測処理部105は、ブロック番号0の画素ブロック(即ちマクロブロック)に対して、ラインメモリ201g及びMBメモリ202gから読み出した符号化済みの画素データを用いて予測画像を生成する。そして、予測残差生成部106は、予測画像と符号化対象画像との間の予測残差信号を生成する。次に、直交変換部107及び量子化部108は予測残差信号に対してそれぞれ直交変換、量子化してエントロピー符号化部109及び局所復号化部110へ出力する。
局所復号化部110は、逆量子化、逆直交変換したデータを予測画像に加算して復号化する。そして、復号化されたデータのうち、画面内予測用として、下端の15画素分の画素データをラインメモリ201gへ書き戻し、右端の16画素分の画素データをMBメモリ202gへ書き戻す。なお、マクロブロックが画面の右端である場合は下端の16画素分の画素データをラインメモリ201gへ書き戻す。
ここで、マクロブロックが画面の右端でない場合、前述したように、次のマクロブロックの処理を行った後にMBメモリ202からラインメモリ201へ更新される。また、画面の左端以外に位置するマクロブロックの場合は、MBメモリ202gの16画素目の画素データをラインメモリ201tへコピーする。
以上のように、16×16画素ブロックの場合でも、ラインメモリ201及びMBメモリ202の更新が行われる。ラインメモリ201には、1つ下に位置するマクロブロックの画面内予測に必要な符号化済みの画素データが更新され、MBメモリ202には、右隣のマクロブロックの画面内予測に必要な符号化済みの画素データが更新される。また、色差信号における8×8画素ブロックの場合は、輝度信号における16×16画素ブロックに対して画素数に違いがあるだけであり、同様の処理手順により実現できる。
以上のように本実施形態では、第1のメモリ102は、画面の水平方向1ライン分の画素データを保持するラインメモリ201と、マクロブロックにおける垂直方向1ライン分に相当する16画素分の画素データを保持するMBメモリ202とを有するようにした。そして、画面内予測において、何れの画素ブロックサイズであっても画面1ライン分のメモリとマクロブロックの垂直16画素分といった限られたメモリを前述した手順で更新するようにした。これにより、輝度信号における4×4画素ブロック、8×8画素ブロック、16×16画素ブロック、又は色差信号における8×8画素ブロックのいずれの場合であっても画面内予測処理が高速に行うことができる。
なお、本実施形態においては、ブロック番号0が左上隣接画素を参照するために、ブロック番号0の画素ブロックの画面内予測を行った後に、MBメモリ202の16画素目の画素データをラインメモリ201tへコピーした。なお、図9〜図11の説明では省略したが、輝度信号における4×4画素ブロック、及び8×8画素ブロックでは、ブロック番号1以降であっても左上隣接画素を参照する可能性がある。
例えば、図9(d)において、ブロック番号3の画素ブロックの画面内予測を行う際に、左上隣接画素(ブロック番号0の画素ブロックにおける右下画素)に相当する画素データがラインメモリ201a、MBメモリ202aの何れにも格納されていない。そこで、符号化済みの左上隣接画素に相当する画素データについては、別途、第1のメモリ102内に格納領域を設けるようにする。この場合、参照画素として用いられた段階で消去し、必要最小限にメモリ容量を確保する。
また、ブロック番号によっては、ブロック番号0の画素ブロックの画面内予測を行った後に、MBメモリ202の16画素目の画素データをラインメモリ201tへコピーする手順と同様に左上隣接画素を確保してもよい。例えば、図9(a)において、ブロック番号0の画面内予測を行った後に、画面内予測用として、右端を除く下端の3画素分の画素データをラインメモリ201aへ書き戻し、右端の4画素分の画素データをMBメモリ202aへ書き戻す。そして、ブロック番号1の画素ブロックの画面内予測が行われた後に、MBメモリ202aの4画素目の画素データをラインメモリ201aにコピーするようにしてもよい。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における映像符号化装置を構成する各手段、並びに映像符号化方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態に係る映像符号化装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態の第1のメモリの構成例を示す図である。 ピクチャ内の画面内予測の処理対象マクロブロックを示す図である。 MPEG−4 AVC方式における参照する符号化済み画素の位置を示す図である。 マクロブロック内における予測を行う画素ブロックの順序を示す図である。 輝度信号における4×4画素ブロック単位の予測モードを示す図である。 輝度信号における16×16画素ブロック単位の予測モードを示す図である。 色差信号における8×8画素ブロック単位の予測モードを示す図である。 本発明の実施形態において、4×4画素ブロック単位での画面内予測処理を、図5に示す順番で符号化を行った場合のラインメモリ及びMBメモリの更新手順(上側)の一例を示す図である。 本発明の実施形態において、4×4画素ブロック単位での画面内予測処理を図5に示す順番で行った場合のラインメモリ及びMBメモリの更新手順(下側)の一例を示す図である。 本発明の実施形態において、8×8画素ブロック単位での画面内予測処理を図5に示す順番で行った場合のラインメモリ及びMBメモリの更新手順の一例を示す図である。 本発明の実施形態において、16×16画素ブロック単位で画面内予測処理を行った場合のラインメモリ及びMBメモリの更新手順の一例を示す図である。
符号の説明
100 映像符号化装置
101 予測方法決定部
102 第1のメモリ
103 第2のメモリ
104 画面間予測処理部
105 画面内予測処理部
106 予測残差生成部
107 直交変換部
108 量子化部
109 エントロピー符号化部
110 局所復号化部
111 デブロッキングフィルタ処理部
201 ラインメモリ
202 MBメモリ

Claims (10)

  1. 動画像を構成する複数の画面をマクロブロックの単位に分割して符号化を行う映像符号化装置であって、
    前記マクロブロックと同一のサイズ、又は前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックの単位で、メモリに格納されている隣接画素データを用いて画面内予測により符号化対象の画素ブロックの符号化を行う画面内予測符号化手段と、
    前記画面内予測符号化手段により符号化されたデータを前記画素ブロックの単位に復号化する復号化手段と、
    前記復号化手段により復号化された画素ブロックのデータの一部を前記メモリに格納する記憶手段とを備え、
    前記メモリは、少なくとも前記画面の水平方向1ライン分の画素データを記憶する第1の記憶領域と、前記マクロブロックの垂直方向1ライン分の画素データを記憶する第2の記憶領域とを有し、
    前記記憶手段は、画素ブロックごとに、前記復号化手段により復号化された画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記第1の記憶領域に格納して更新するとともに、前記復号化された画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記第2の記憶領域に格納して更新することを特徴とする映像符号化装置。
  2. 前記記憶手段は、前記復号化手段により復号化された画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データのうち、右端の位置に相当する画素データを、右隣のマクロブロックで最初に画面内予測を行う画素ブロックの画面内予測処理を行った後に前記第1の記憶領域に格納することを特徴とする請求項1に記載の映像符号化装置。
  3. 前記記憶手段は、前記第2の記憶領域に格納した右端の垂直方向1ライン分の画素データのうち、下端の位置に相当する画素データをコピーすることにより、前記右端の位置に相当する画素データを前記第1の記憶領域に格納することを特徴とする請求項2に記載の映像符号化装置。
  4. 前記マクロブロックは、16×16画素ブロックであり、前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックは、8×8画素ブロック、又は4×4画素ブロックであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の映像符号化装置。
  5. 動画像を構成する複数の画面をマクロブロックの単位に分割して符号化を行う映像符号化方法であって、
    前記マクロブロックと同一のサイズ、又は前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックの単位で、少なくとも前記画面の水平方向1ライン分の画素データを記憶する第1の記憶領域と、前記マクロブロックの垂直方向1ライン分の画素データを記憶する第2の記憶領域とを有するメモリに格納されている隣接画素データを用いて画面内予測により符号化対象の画素ブロックの符号化を行う画面内予測符号化工程と、
    前記画面内予測符号化工程において符号化したデータを前記画素ブロックの単位に復号化する復号化工程と、
    前記復号化工程において復号化した画素ブロックのデータの一部を前記メモリに格納する記憶工程とを備え、
    前記記憶工程においては、画素ブロックごとに、前記復号化工程において復号化した画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記第1の記憶領域に格納して更新するとともに、前記復号化した画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記第2の記憶領域に格納して更新することを特徴とする映像符号化方法。
  6. 前記記憶工程においては、前記復号化工程において復号化した画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データのうち、右端の位置に相当する画素データを、右隣のマクロブロックで最初に画面内予測を行う画素ブロックの画面内予測処理を行った後に前記第1の記憶領域に格納することを特徴とする請求項5に記載の映像符号化方法。
  7. 前記記憶工程においては、前記第2の記憶領域に格納した右端の垂直方向1ライン分の画素データのうち、下端の位置に相当する画素データをコピーすることにより、前記右端の位置に相当する画素データを前記第1の記憶領域に格納することを特徴とする請求項6に記載の映像符号化方法。
  8. 前記マクロブロックは、16×16画素ブロックであり、前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックは、8×8画素ブロック、又は4×4画素ブロックであることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の映像符号化方法。
  9. 動画像を構成する複数の画面をマクロブロックの単位に分割して符号化を行う映像符号化装置においてコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記マクロブロックと同一のサイズ、又は前記マクロブロックよりも小さい画素ブロックの単位で、少なくとも前記画面の水平方向1ライン分の画素データを記憶する第1の記憶領域と、前記マクロブロックの垂直方向1ライン分の画素データを記憶する第2の記憶領域とを有するメモリに格納されている隣接画素データを用いて画面内予測により符号化対象の画素ブロックの符号化を行う画面内予測符号化工程と、
    前記画面内予測符号化工程において符号化したデータを前記画素ブロックの単位に復号化する復号化工程と、
    前記復号化工程において復号化した画素ブロックのデータの一部を前記メモリに格納する記憶工程とをコンピュータに実行させ、
    前記記憶工程においては、画素ブロックごとに、前記復号化工程において復号化した画素ブロックの下端の水平方向1ライン分の画素データを前記第1の記憶領域に格納して更新するとともに、前記復号化した画素ブロックの右端の垂直方向1ライン分の画素データを前記第2の記憶領域に格納して更新するようにコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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