JP2005150991A - コンデンサマイクロホンユニット - Google Patents

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裕 秋野
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Abstract

【課題】 アルミニウム材からなるカートリッジケースを備えたコンデンサマイクロホンユニットにおいて、カートリッジケースに生ずる酸化皮膜による雑音発生を防止する。
【解決手段】 アルミニウム材により円筒状に形成されその一端側に音響端子孔11aを有するカートリッジケース11を備え、上記カートリッジケース内に、支持リングに張設された振動板と絶縁座に支持された固定極とをスペーサを介して対向させた状態で収納するとともに絶縁座の背面側に端子基板を配置し、上記カートリッジケースの他端側を上記端子基板側に向けてかしめて上記各部材を固定し、かつ、上記カートリッジケースを上記端子基板のグランドパターンに電気的に接触させるコンデンサマイクロホンユニットにおいて、上記カートリッジケース11の内面に延性および耐食性を備えた金属層(好ましくは金)13を一体的に形成し空気中の湿分により酸化皮膜が形成されないようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明はコンデンサマイクロホンユニットに関し、さらに詳しく言えば、静電音響変換部を収納するカートリッジケースがアルミニウム材よりなるコンデンサマイクロホンユニットに関するものである。
コンデンサマイクロホンユニットのうち、固定極にエレクトレット材を用いるマイクロホンユニットは外部から成極電源を与える必要がないため、特に小型の携帯用マイクロホンとして多量に生産されている。この種のコンデンサマイクロホンユニットの多くは、例えば特許文献1に見られるように、加工性および組立作業性の観点からアルミニウム材からなるカートリッジケースを備えている。
すなわち、カートリッジケースには振動板,固定極および端子基板などの種々の部品が収納されるが、アルミニウム材からなるカートリッジケースによれば、そのケース後端縁を端子基板側に向けてかしめる(カーリングする)ことにより、内部の収納物を固定することができる。また、外来静電性ノイズを遮蔽するシールドケースとしても機能する。また、カートリッジケースは振動板を端子基板のグランドパターンに接続する役割をも果たす。
特開2003−9290号公報
しかしながら、アルミニウム材は空気中の湿分により表面に酸化皮膜ができやすい。酸化皮膜は電気絶縁性であるため、例えば上記端子基板のグランドパターンとの間で電気的接続に問題が発生する。この種の酸化皮膜は経時的に変化するため、ユニット組立直後には問題ないとしても、経時的に酸化皮膜が進行すると、その電気絶縁性によって雑音が発生したり、感度が低下したりすることがある。とりわけ、高温高湿の環境下での酸化皮膜の成長は顕著である。
すなわち、カートリッジケースに酸化皮膜ができると、振動板と上記端子基板のグランドパターンとの接続が不安定になることから、接触不良に伴う雑音や接触抵抗の増加による抵抗性雑音が増加する。また、シールドが不十分になることから、静電結合によるハム音が発生したり、外部からの静電性ノイズ(電源のオン・オフノイズなど)による雑音が発生することがある。
したがって、本発明の課題は、アルミニウム材からなるカートリッジケースを備えているコンデンサマイクロホンユニットにおいて、そのカートリッジケースに生ずる酸化皮膜による雑音発生を防止することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、アルミニウム材により円筒状に形成されその一端側に音響端子孔を有するカートリッジケースを備え、上記カートリッジケース内に、支持リングに張設された振動板と合成樹脂製の絶縁座に支持された固定極とがスペーサを介して対向させた状態で収納されているとともに、上記絶縁座の反固定極側に端子基板が配置され、上記各部材を固定するためと上記カートリッジケースを上記端子基板に形成されているグランドパターンに接触させるために上記カートリッジケースの他端側が上記端子基板側に向けてかしめられているコンデンサマイクロホンユニットにおいて、上記カートリッジケースの内面に、延性および耐食性を備えた金属層が一体的に形成されていることを特徴としている。
本発明において、上記金属層は真空蒸着法もしくはめっき法により形成されていることが好ましい。また、延性および耐食性ともに良好な金属としてはチタンや金が例示されるが、金がもっとも好ましく採用される。
本発明によれば、振動板とカートリッジケースおよびカートリッジケースと端子基板はそれぞれ耐食性を有する金属層を介して電気的に接続されるので、たとえ高温高湿下で使用したとしても酸化皮膜に起因する雑音が発生することはない。また、金属層は機械強度に影響を与えることがたいため、従来とおなじ工程にてコンデンサマイクロホンユニットを組み立てることができる。
次に、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1(a)は本発明によるコンデンサマイクロホンユニットの正面図,図1(b)はその断面図,図1(c)は背面図,図2は本発明の要部であるカートリッジケースを示す断面図である。
このコンデンサマイクロホンユニット10は、筐体としての円筒状のカートリッジケース11を備えている。その材質はアルミニウム材で、形成方法は例えばアルミニウム板の深絞り加工であってよい。
この例において、コンデンサマイクロホンユニット10は、前方音響端子孔と後方音響端子孔とを有する単一指向性であり、カートリッジケース11の一端側にはそのうちの前方音響端子孔11aが所定個数穿設されている。前方音響端子孔11aからユニット内への異物の入り込みを防止するため、カートリッジケース11内には例えばステンレス材からなるフロントメッシュ12が配置されている。
カートリッジケース11内には、振動板(ダイヤフラム)20と固定極30とが収納される。振動板20は例えば真鍮からなる支持リング21に所定の張力をかけた状態で張設されており、その支持リング21を前方音響端子孔11a側としてカートリッジケース11内に配置される。振動板20は例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)などの薄膜からなり、図示しないがその片面には固定極30とともにコンデンサを構成する金属膜が形成されている。
固定極30は、合成樹脂製の絶縁座(シリンダ)31に支持された状態でカートリッジケース11内に入れられ、電気絶縁性のスペーサ22を介して振動板20と対向的に配置される。この例において、固定極30にはエレクトレットボードが用いられている。絶縁座31には後方音響端子孔31aが穿設されている。
図1(b)において、後方音響端子孔31aはひとつしか示されていないが、実際には同心状に複数の後方音響端子孔31aが設けられている。この後方音響端子孔31aからの音波を振動板20の背面側に導くため、固定極30には複数の孔30aが穿設されている。また、絶縁座31の固定極支持面側には後方音響端子孔31aの一部分を広げてなる凹部31bが形成されており、この凹部31b内に音響抵抗材32が配置されている。
絶縁座31の背面側(反固定極側)には端子基板40が配置されている。端子基板40上にはインピーダンス変換器(この例ではFET)41がクッション材42を介して実装されている。インピーダンス変換器41は絶縁座31の中央に配置されているコンタクトロッド43を介して固定極30と電気的に接続されている。
端子基板40にはカートリッジケース11内に音波を導き入れるための複数の開口44が穿設されているとともに、端子基板40の底面で図1(c)の斜線で示す部分にはグランドパターン45が形成されている。
端子基板40をカートリッジケース11内に収納したのち、図1(b)に示すように、カートリッジケース11の他端側の端縁11bが内側(端子基板40側)に向けてかしめられる。これにより、カートリッジケース11内に収納された上記各構成要素が固定されるとともに、振動板20が支持リング21,フロントメッシュ12およびカートリッジケース11を介して端子基板40のグランドパターン45と電気的に接続される。
このように、このコンデンサマイクロホンユニット10において、カートリッジケース11は単なる筐体として用いられるばかりでなく、振動板20と端子基板40のグランドパターン45とを電気的に接続する導通手段としても用いられる。
本発明においては、その電気的導通の信頼性を高めるため、図2の断面図に示すようにカートリッジケース11の内面には延性および耐食性を有する金属層13が設けられている。金属層13はカートリッジケース11の内面全面およびカートリッジケース11の他端側の端縁11bにかけて形成されることが好ましい。
金属層13に延性が要求されるのは、かしめ加工時にケース面から剥がれないようにするためである。また、耐食性については空気中の湿分により酸化皮膜が形成されないようにするためである。このような条件を満足する金属としてはチタンや金などが例示されるが、チタンと比べると金の方が好ましいと言える。形成方法は真空蒸着法,めっき法が採用可能である。
これによれば、振動板20と端子基板40のグランドパターン45との電気的な接続が長期間にわたって安定に維持されることから、接触不良に伴う雑音や抵抗増加による抵抗性の雑音が発生するおそれがない。また、外来静電性ノイズを遮蔽するシールドケースの機能も損なわれることがないため、静電結合によるハム音などの発生もない高品質のコンデンサマイクロホンユニットが得られる。
なお場合によっては、延性および耐食性を有する金属層13をカートリッジケース11の内面全面ではなく、例えばストライプ状のパターンとしてカートリッジケース11の軸線方向に沿って形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態の説明では、支持リング21とカートリッジケース11との間にフロントメッシュ12を介在させているが、支持リング21をカートリッジケース11に直接接触させてもよいことはもちろんである。また、本発明において、固定極30にエレクトレットボードを採用するか否かは任意である。さらに、本発明は単一指向性マイクロホンに限定されるものでもない。
本発明によれば、カートリッジケースをアルミニウム材とするコンデンサマイクロホンユニットにおいて、特に耐湿性に優れ携帯機器用途に適したコンデンサマイクロホンユニットを実現することができる。
(a)本発明の実施形態に係るコンデンサマイクロホンユニットを示す正面図,(b)その断面図,(c)背面図。 上記コンデンサマイクロホンユニットが備えるカートリッジケースを示す断面図。
符号の説明
10 コンデンサマイクロホンユニット
11 カートリッジケース
11a 前方音響端子孔
11b 他端側の端縁
12 フロントメッシュ
13 金属層
20 振動板
21 支持リング
22 スペーサ
30 固定極
31 絶縁座
31a 後方音響端子孔
32 音響抵抗材
40 端子基板
41 インピーダンス変換器
43 コンタクトロッド
44 開口
45 グランドパターン

Claims (3)

  1. アルミニウム材により円筒状に形成されその一端側に音響端子孔を有するカートリッジケースを備え、上記カートリッジケース内に、支持リングに張設された振動板と合成樹脂製の絶縁座に支持された固定極とがスペーサを介して対向させた状態で収納されているとともに、上記絶縁座の反固定極側に端子基板が配置され、上記各部材を固定するためと上記カートリッジケースを上記端子基板に形成されているグランドパターンに接触させるために上記カートリッジケースの他端側が上記端子基板側に向けてかしめられているコンデンサマイクロホンユニットにおいて、
    上記カートリッジケースの内面に、延性および耐食性を備えた金属層が一体的に形成されていることを特徴とするコンデンサマイクロホンユニット。
  2. 上記金属層が真空蒸着法もしくはめっき法により形成されている請求項1に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
  3. 上記金属層が金からなる請求項1または2に記載のコンデンサマイクロホンユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043327A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Star Micronics Co Ltd コンデンサマイクロホン
JP2008131191A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Audio Technica Corp コンデンサマイクロホンユニット。
JP2012195717A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Audio Technica Corp 単一指向性コンデンサマイクロホンユニット

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