JP2005139835A - ケーブルの引き込み、緊張、定着工法及びそれに使用するケーブル引き込み装置 - Google Patents

ケーブルの引き込み、緊張、定着工法及びそれに使用するケーブル引き込み装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 プルロッドを使用せずに、ケーブルのサグ取り、引き込み、緊張、定着を行うことができる工法を提供する。
【解決手段】 ケーブルの一方端の固定側アンカーを固定部材に掛け止め固定し、該ケーブルの他方端の可動側アンカーソケットに、PC鋼より線からなる一次引き込み用線材と、二次引き込み用線材を連結すると共に該二次引き込み用線材の端部には二次緊張反力受部材を連結固定し、ケーブルを張設する他方部材側に向かって前記一次引き込み用線材を引き込み装置により二次引き込み用線材の端部に連結した二次緊張反力受部材の頭部が引き込み装置の支圧板を通過するまで一次引き込みを行い、次に前記引き込み装置の支圧板に二次緊張反力受部材を係着した後該引き込み装置を作動して二次引き込み用線材を引き込み、ケーブルに所定の張力が導入されるまで二次引き込みを行い、可動側アンカーソケットを他方部材に定着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、斜張橋、吊橋、外ケーブルを用いた箱桁橋やトラス橋、アーチ橋等に使用するケーブルの引き込み・緊張・定着工法、及びその工法の実施に使用するケーブル引き込み装置に関する。
斜張橋における吊りケーブルは、ケーブルの一方端側に固着した固定側アンカーを主塔に固定し、ケーブルの他方端側を橋梁の主桁側に引き込み、該ケーブルに固着した可動側アンカーを橋梁の主桁に設けた支持部に掛止して所定の張力を導入した状態に保持し、橋梁を支えている。
そして、上記ケーブルを引き込み、緊張、定着する従来の一般的な工法は、図13に示すように、主桁の支持部にラムチェアーを設置し、そのラムチェアーに中空ジャッキを取り付け、更にケーブルの可動側アンカーソケットにプルロッドを連結し、このプルロッドを前記中空ジャッキで引込むという方法である(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−243808号公報(第1頁乃至第2頁、第8図)
以下、特許文献1に記載の工法及び装置を図13について簡単に説明すると、主桁26の下面側に設けた支持部26’に油圧中空ジャッキを取り付ける為のラムチェアー27を設置し、そのラムチェアー27の先端に油圧中空ジャッキ28を取り付け、更にケーブル29の端部の可動側アンカーソケット30にプルロッド31を連結すると共に該プルロッド31に反力ナット32と盛替え用ナット33を取り付ける。
そして、上記装置によるケーブルの引き込み、緊張、定着の作業は以下の手順で行われる。
(1)プルロッドを、反力ナットによって中空ジャッキに仮固定できる位置までウインチ等を利用してケーブルを主桁側に引き込む(ケーブルのサグ取り)。
(2)中空ジャッキを伸長させてケーブルを1ストローク分だけ引き込む。
(3)上記(2)でケーブルを1ストローク引き込んだ状態でプルロッドに螺合する盛替え用ナットを締め付けた後、前記中空ジャッキのストロークを戻し、荷重をラムチェアーと当接する盛替え用ナットに盛替える。
(4)プルロッドに螺合する反力ナットを締め付けて中空ジャッキに当接させた後、再び中空ジャッキを伸長させる。
(5)上記(2)〜(4)の操作を繰り返すことにより、可動側アンカーソケットを所定の位置まで引き込み、所定の張力がケーブルに導入された時に、該ケーブルの可動側アンカーソケットを支持部に定着する。
しかし、上記した従来工法にあってはケーブルの端部に高価でしかも重量が重いプルロッドを連結固定し、更に重量が重く大きな容積をしめるラムチェアーと中空ジャッキを、主桁下面に取り付ける為、設置作業が大変であり、多大な工事費がかかるという問題点を有する。
又、上記作業手順の(1)に示すケーブルのサグ取りは、ケーブル引き込み装置とは別の装置を用いて行う必要がある。
更に、ケーブルの引き込みに伴い引き込み装置後方にプルロッドが突出するため、主桁下面に大きな区間が必要である。
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、プルロッドを使用せずに、ケーブルのサグ取り、引き込み、緊張、定着を行うことができる工法を提供することにある。
又、前記工法の実施に使用する装置は、ラムチェアーを必要とせず、迅速な作業が可能な装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた橋梁に使用するケーブルの引き込み、緊張、定着工法は、ケーブルの端部にPC鋼より線を連結接続し、そのPC鋼より線によってケーブルのサグ取り、及びサグ取り後の緊張、定着を行うことを特徴とする。
即ち、ケーブルの一方端の固定側アンカーを固定部材に掛け止め固定し、該ケーブルの他方端の可動側アンカーソケットに、PC鋼より線からなる一次引き込み用線材と、二次引き込み用線材を連結すると共に該二次引き込み用線材の端部には二次緊張反力受部材を連結固定し、ケーブルを張設する他方部材側に向かって前記一次引き込み用線材を引き込み装置により二次引き込み用線材の端部に連結した二次緊張反力受部材の頭部が引き込み装置の支圧板を通過するまで一次引き込みを行い、次に前記引き込み装置の支圧板に二次緊張反力受部材を係着した後該引き込み装置を作動して二次引き込み用線材を引き込み、ケーブルに所定の張力が導入されるまで二次引き込みを行い、可動側アンカーソケットを他方部材に定着することを特徴とする(請求項1)。
そして、上記ケーブルの引き込み、緊張、定着工法に使用するケーブル引き込み装置は、ケーブルの可動側ソケットに連結したPC鋼より線からなる一次引き込み用線材と、二次引き込み用線材及び該二次引き込み用線材の端部に連結固定した二次緊張反力受部材と、前記一次引き込み用線材を小さい力で速く引き込んでケーブルのサグをとる一次緊張手段と、二次引き込み用線材に連結された二次緊張反力受部材を介してケーブルに所定の張力が導入されるまで引き込む二次緊張手段とからなることを特徴とする(請求項2)。
上記PC鋼より線からなる一次引き込み用線材と二次引き込み用線材は、同じ外径の線材を用いても、それぞれ外径の違う線材を用いてもよい。
又、可動側アンカーソケットに対する一次引き込み用線材、二次引き込み用線材の連結は、適宜選択できるが、PC鋼より線に圧着グリップを固着し、その圧着グリップを前記ソケットに螺着するカプラーに係着する形態が作業性において有効である。
上記一次緊張手段は、ケーブルのサグ取りが主である為、小さい力で早くケーブルのサグ取りができるものが有効である。その手段としては、油圧ジャッキ、ウインチ、チルホール、チェーンブロック、レバーブロック等が挙げられる。
二次緊張手段は、ケーブルを所定の張力で緊張し、定着する最後の引き込みを行うもので、その為に大きな力で一挙に行う油圧ジャッキ等が好適である。
上記一次引き込み用線材は可動側アンカーソケットの略軸芯位置に連結し、二次引き込み用線材は前記一次引き込み用線材の周囲に多数本配置すると共に、該線材の端部に二次緊張反力受部材を連結し、更に前記一次引き込み用線材は二次緊張反力受部材を貫通して延長されていることを特徴とする(請求項3)。
上記二次緊張反力受部材は、二次緊張手段(例えば、油圧ジャッキ装置)の作動でスライドする支圧板に対して係合する構造であればよく、例えば、二次引き込み用線材の端部を連結したカプラーと、該カプラーの外周にネジ構造で着脱できるリングナットで構成する。
上記一次緊張手段はウインチやチェーンブロック等でもよいが、該一次緊張手段として油圧中空ジャッキを使用した場合は、二次緊張手段と一体化して引き込み装置を構成できる。
即ち、上記一次緊張手段は油圧中空ジャッキと盛り替え用チャックで構成し、二次緊張手段は同一面に配置した複数本の油圧ジャッキとそれら油圧ジャッキの可動側に取り付けた支圧板で構成すると共に、該前記一次緊張手段は前記支圧板上に起立取り付けたことを特徴とする(請求項4)。
上記の二次緊張手段を構成する油圧ジャッキの本数は、支圧板を均等にストロークできればよく、従って偶数本(2本、4本)が好適であるが、勿論奇数本(例えば、3本)でもよい。
本発明に係るケーブルの引き込み、緊張、定着工法は、請求項1記載の構成によりケーブルのサグ取り、引き込み、緊張、定着を、主桁内の狭い空間で迅速に行うことができる。
そして、上記工法の施工に使用するケーブル引き込み装置は請求項2記載の構成により、ラムチェアー、油圧中空ジャッキで構成された従来装置に比べ軽量小型に構成でき、移設を容易に行うことができると共に、ケーブルの引き込みに使用する線材はPC鋼より線であるためプルロッドに比べ経済的で、引き込んだ線材の処理も巻き取る、或いは切断などで簡単に対処することができる。
又、ケーブル引き込み装置における一次引き込み用線材と二次引き込み用線材を請求項3記載の構成とした場合は、一次引き込み用線材を使用しての一次引き込み(ケーブルのサグ取り)から二次引き込み用線材を使用しての二次引き込み(緊張、定着)を、連続して行うことができる。
更に、請求項4記載の構成とした場合は、一次緊張手段と二次緊張手段を一体化して装置全体をコンパクトに構成することができる。即ち、従来装置のラムチェアーと油圧中空ジャッキに相当するものが二次緊張手段で、重量及び容積を大幅に減少できる。そして、前記構成により、一次引き込みから二次引き込みまでを1台の装置で連続して行うことができる。従って、従来必要とされたケーブルのサグ取り(一次引き込み)の装置を別途用意する必要はなく、迅速に作業を行うことができる引き込み装置を提供できる。
ケーブルの一方端の固定側アンカーを固定部材に掛け止め固定し、該ケーブルの他方端の可動側アンカーソケットにカプラーを用いて、PC鋼より線からなる一次引き込み用線材と二次引き込み用線材を連結すると共に、前記一次引き込み用線材は二次引き込み用線材の端部に連結固定した二次緊張反力受部材を貫通して延長突出させ、その一次引き込み用線材を引き込み装置の一次緊張手段によりケーブルを張設する他方部材側に向かって一次引き込みを行う。そして、その一次引き込みは、二次引き込み用線材の端部に連結した二次緊張反力受部材の頭部が前記一次緊張手段を支持する引き込み装置の支圧板を通過するまで行い、次に前記引き込み装置の支圧板に二次引き込み用線材の端部に連結固定された二次緊張反力受部材を係着した後、該引き込み装置の二次緊張手段を作動して二次引き込み用線材を引き込み、ケーブルに所定の張力が導入されるまで二次引き込みを行い、最後に可動側アンカーソケットを他方部材の支持部に定着してケーブルの緊張・定着を完了する。
以下、本発明のケーブル引き込み、緊張、定着工法に使用するケーブル引き込み装置について図面に基づき説明する。
図1は、斜張橋における橋梁を支える吊りケーブルを、引き込み・緊張・定着するケーブル引き込み装置が主桁に設置された状態を示す一部切欠側面図で、吊りケーブル1は一方端の固定側アンカー(図示省略)を主塔Bに固定し、他方端の可動側アンカーソケット2に、PC鋼より線からなる一次引き込み用線材3と二次引き込み用線材4を連結固定し、その一次引き込み用線材3を用いて一次引き込み(サグ取り)を、二次引き込み用線材4を用いて二次引き込み(緊張、定着)を行う引き込み装置Aが主桁bの支持部b’に設置されている。
吊りケーブル1は、亜鉛メッキPC鋼より線を結束し、表面を高密度ポリエチレンで被覆して耐食性を向上させた橋梁のケーブルとして一般的に使用されている今日周知のもので、そのケーブル1の端部に可動側アンカーソケット2が連結固定され、そのソケット2にカプラー2’が螺合されている。そして、このカプラー2’を介して吊りケーブル1に一次引き込み用線材3と二次引き込み用線材4が連結されている。そして、前記可動側アンカーソケット2の外周面にはネジ条18が形成され、このネジ条18にリングナット17を螺合することで、可動側アンカーソケット2を主桁の支持部に配置した座金16に前記リングナット17で係合定着し得るように構成されている。
一次引き込み用線材3は、PC鋼より線を所定長さに切断し、その一側端に圧着グリップ5を被着固定したもので、前記カプラーの略中心に開設した通孔に一次引き込み用線材3を挿通し、圧着グリップ5をカプラー2’に係着して連結されている。
この一次引き込み用線材3は、吊りケーブル1のサグ(弛み)取りを行うのに使用するだけであるため、吊りケーブル1の重量に耐えて案内できればよく、従って図示するように中心に1本だけ連結してある。
二次引き込み用線材4は、前記した一次引き込み用線材3と同様、PC鋼より線を所定長さに切断し、その両側端に圧着グリップ5を被着固定したもので、一方は可動側アンカーソケット2に螺合されるカプラー2’に挿通係着され、他方側は二次緊張反力受部材6を構成するカプラー6aに挿通係着されている。
そして、この二次引き込み用線材4は、サグ取りを終了した前記した吊りケーブル1を所定の張力を導入して緊張・定着するために大きな力で引き込むため、一次引き込み用線材より多い多数本(図面では6本)を使用し、これらは前記した一次引き込み用線材3の周囲に等間隔をおいて環状に配置されている。
又、この二次引き込み用線材4は上記したように吊りケーブル1を所定の張力を導入して緊張・定着するための最後の引き込みを行う為、該二次引き込み用線材4の長さは後述する引き込み装置Aにおける二次緊張手段A2のストローク長より僅か長い長さとする。
更に、二次引き込み用線材4の端部に連結する二次緊張反力受部材6を構成するカプラー6aの外径は前記した可動側アンカーソケット2の外径より小径とする。
吊りケーブル1に連結された一次引き込み用線材3、二次引き込み用線材4を引き込む引き込み装置Aは、一次引き込み用線材3を掴んで吊りケーブル1のサグ取り(一次引き込み)を行う一次緊張手段A1と、サグ取り(一次引き込み)を完了した吊りケーブル1を所定の張力を導入して緊張・定着するために二次引き込み用線材4を利用して引き込む二次緊張手段A2とで構成され、前記一次緊張手段A1は二次緊張手段A2の先に一体的に連結されている。
一次緊張手段A1は、1本のPC鋼より線からなる一次引き込み用線材3を掴んで主桁側に引き込み、該一次引き込み用線材3が連結されている吊りケーブル1のサグ取りを行うもので、一次引き込み用線材3を掴んでストロークする油圧中空ジャッキ7と、その油圧中空ジャッキ7を挟んで軸芯方向の前後に配置した盛り替え用チャック8,8’とで構成されている。
そして、油圧中空ジャッキ7の伸長方向に配置した盛り替え用チャック8は、該油圧中空ジャッキ7のラム7aの先部に取り付けられ、ラム7aの伸長時に盛り替え用チャックの中心に挿通されている一次引き込み用線材3をクランプし、ラム7aが復動する時は一次引き込み用線材3のクランプを開放するように構成されている。
又、油圧中空ジャッキ7の復動方向に配置した盛り替え用チャック8’は、油圧中空ジャッキ7のシリンダ7b下側に配置され、油圧中空ジャッキ7のラム7aが伸長する時は前記盛り替え用チャック8のクランプ力で引き込まれる一次引き込み用線材3の移動によって該チャック8’はクランプ開放状態になり、一次引き込み用線材3の引き込みにブレーキを掛けることはない。そして、ラム7aの伸長が停止し、一次引き込み用線材3の移動が停止すると、盛り替え用チャック8’は内蔵されたスプリングの作用で一次引き込み用線材3をクランプし、一次引き込み用線材3が戻るのを防止する。
従って、油圧中空ジャッキ7を作動してラム7aの伸長/復動を繰り返すことで一次引き込み用線材3を連続して迅速に引き込むことができ、吊りケーブル1のサグ取りを迅速に行うことができる。
二次緊張手段A2は、前記した一次引き込み用線材3から径方向等距離の位置に矩形状に配置した4本の油圧ジャッキ9,10,11,12と、それら4本の油圧ジャッキ9〜12の可動部材(シリンダ)9a,10a,11a,12aの端部に固定した支圧板13とで構成され、各油圧ジャッキ9〜12の固定部材(ピストンロッド)9b,10b,11b,12bの基端には取付基板14が固着されている。
更に、前記支圧板13の上面には起立枠15が固着され、その起立枠15の上面に前記した一次緊張手段A1が起立固定される。
しかして、二次緊張手段A2の取り付けは、取付基板14を支持部にボルトで固定して起立設置する。
又、上記した二次緊張手段A2が設置される支持部には、吊りケーブル1の端部に取り付けた可動側アンカーソケット2が通過し得る通孔16aを開設した座金16が設置固定され、その座金16の上には可動側アンカーソケット2の外周面に形成したネジ条18と螺合するリングナット17が仮止め保持されている。
そのリングナット17は、前記した座金16の通孔16aより大径な外径を有し、その通孔16aより大きな外周部分が座金16の上面に当接して可動側アンカーソケット2を定着し得るようになっている。
また、支圧板13の上面に起立設置する起立枠15は、前記した二次緊張反力受部材6の先部を収容し、且つその先部に螺合させるリングナット19を仮止め保持し得る空間を備えた高さとし、その起立枠15の内側にリングナット19が適宜手段で仮止め保持されている。
次に、上記した引き込み装置Aによるケーブルの引き込み、緊張、定着作業を図面に基づいて説明する。
先ず、ケーブルの引き込みに先立って、該ケーブル1の端部の可動側アンカーソケット2にカプラー2’を用いて一次引き込み用線材3と二次引き込み用線材4を連結すると共に、二次引き込み用線材4の端部には二次緊張反力受部材6を構成するカプラー6aを連結し、ケーブル1の軸芯線上に配置した一次引き込み用線材3は前記二次緊張反力受部材6のカプラー6aを貫通して前方に延長突出させる。
他方、ケーブル引き込み装置Aは主桁の支持部に、二次緊張手段A2の取付基板14をボルト止めして設置固定する(図1参照)。
そして、図4に示すようにその設置した引き込み装置Aに、吊りケーブル1に連結接続した一次引き込み用線材3を該装置Aの二次緊張手段A2の支圧板13を貫通して一次緊張手段A1の盛り替え用チャック8,8’及び油圧中空ジャッキ7に挿通する。
上記準備を完了した後、図5に示すように一次緊張手段A1の油圧中空ジャッキ7の押し側に油圧を供給して該ジャッキを伸長させる。この伸長時、盛り替え用チャック8が一次引き込み用線材3をクランプするため、油圧中空ジャッキ7の伸長によって一次引き込み用線材3を主桁側に引き込む。
油圧中空ジャッキ7の伸長がストロークエンドに達した後、図6に示すように戻し側に油圧を供給して復動させる。ストロークが停止した時、盛り替え用チャック8’が作動して一次引き込み用線材3をクランプし、引き込んだ一次引き込み用線材3が戻るのを防止する。尚、ジャッキの伸長時、一次引き込み用線材3をクランプしていた盛り替え用チャック8は、復動に切り替わることで該チャックも開放に切り替わる。図4乃至図6中における盛り替え用チャック8,8’に図示する黒塗り三角形はは、該チャックの開閉方向を示している。
上記した油圧中空ジャッキ7によるストロークと復動を繰り返して、二次緊張反力受部材6を構成するカプラー6aの先部が支圧板13を通過するまで引き込みを行い、前記カプラー6aの先部が支圧板13を通過した後、該カプラー6aにリングナットを螺合して、支圧板13に掛け止め固定する(図7参照)。これにより、吊りケーブル1の一次引き込み(サグ取り)を完了する。
一次引き込みを完了し、二次緊張反力受部材6のリングナット19を二次緊張手段A2の支圧板13に掛止したのを確認後、該二次緊張手段A2を作動して二次引き込み、即ち所定の張力が導入されるまで行う(図8参照)。
二次緊張手段A2の作動は、4本の油圧ジャッキ9,10,11,12の各押し側に油圧を供給することで支圧板13を支持した各ジャッキのシリンダがストロークし、二次緊張反力受部材6に二次引き込み用線材4で連結された可動側アンカーソケット2を引き込む(図9参照)。
そして、二次緊張手段A2の作動がストロークエンドに達し、所定の張力を導入できた時点で、座金16を通過した可動側アンカーソケット2の外周のネジ条にリングナット17を螺合し、そのリングナット17を前記座金16に掛止して吊りケーブル1の緊張・定着を完了する(図10参照)。
定着完了後、可動側アンカーソケット2に螺着してあるカプラー2’を外して、一次引き込み用線材3及び二次引き込み用線材4を可動側アンカーソケット2から分離する。
上記作業により吊りケーブル1の緊張・定着を完了すると、吊りケーブル1の引き込み緊張に使用した引き込み装置Aは、支持部b’から外して次の引き込み箇所に移設する(図11参照)。
上記したケーブルの引き込み・緊張・定着において、最後の定着を可動側アンカーソケット2の外周にリングナットを螺合し、そのリングナットを支持部の座金に当接掛止させて行う形態を示したが、この定着方法はリングナットに限定されるものではなく、シムプレートを用いて行ってもよい。この場合は、可動側アンカーソケットの外周に予めシムプレートが係合するフランジを形成する。
図12は、一次緊張手段A1を油圧中空ジャッキと盛り替え用チャック以外の装置で構成した例を示し、(a)はチルホール20、(b)はレバーブロック(又はチェーンブロック)21、(c)はウインチ22で、何れの場合も前記した引き込み装置Aから起立枠15に取り付けられた油圧中空ジャッキ及び盛り替え用チャックからなる一次緊張手段A1を取り外し、起立枠15から突出する一次引き込み用線材3の端部に圧着グリップ23を介してカプラー24を取り付け、そのカプラー24にシャックル25を連結する。そして、このシャックル25に前記した(a)〜(c)の何れかを連結し、これを操作して一次引き込みを行う。
上記(a)〜(c)の何れかにより一次引き込みを行い、二次引き込み用線材4の端部に連結された二次緊張反力受部材6の先部が支圧板13を通り抜けるまで行う。そして、二次緊張反力受部材6の先部が支圧板13を通り抜けた段階で前記起立枠15に仮止め保持していたリングナット19を二次緊張反力受部材6に螺合して(図7の状態)、一次引き込み完了状態に保持する。
二次引き込みは、二次緊張手段A2を用いて前記したと同様の手順で行う。
本発明に係るケーブルの引き込み・緊張・定着工法及びその引き込み装置は、橋梁以外に鉄塔やドームの吊り天井等の建設部門において利用することができる。
本発明の実施例を示す外観図及び要部の拡大。 引き込み装置を示す拡大断面図。 図2の(3)−(3)線に沿える拡大断面図。 一次緊張手段により一次引き込みを行う状態を示す断面図。 一次緊張手段の油圧中空ジャッキを伸長して一次引き込み用線材を引き込む状態を示す同断面図。 一次緊張手段の油圧中空ジャッキを復動する状態を示す同断面図。 一次引き込みを完了して二次緊張反力受部材を支圧板に掛止した状態を示す断面図。 二次緊張手段にいより二次引き込みを行う状態を示す断面図。 二次緊張手段の油圧ジャッキを伸長して張力の導入を行う同断面図。 張力導入後、定着する状態を示す同断面図。 吊りケーブルの緊張定着後、引き込み装置を支持部から外して移設する状態を示す側面図。 一次緊張手段の他の例を示す概略図で、(a)はチルホール、(b)はレバーブロック、(c)はウインチを示す。 従来の引き込み装置を示す外観図。
符号の説明
A…引き込み装置 A1…一次緊張手段
A2…二次緊張手段 B…主塔
b…主桁 b’…支持部
1…吊りケーブル 2…可動側アンカーソケット
2’…カプラー 3…一次引き込み用線材
4…二次引き込み用線材 6…二次緊張反力受部材
7…油圧中空ジャッキ 8,8’…盛り替え用チャック
9〜12…油圧ジャッキ 13…支圧板

Claims (4)

  1. 橋梁に使用するケーブルの引き込み、緊張、定着工法であって、ケーブルの一方端の固定側アンカーを固定部材に掛け止め固定し、該ケーブルの他方端の可動側アンカーソケットに、PC鋼より線からなる一次引き込み用線材と、二次引き込み用線材を連結すると共に該二次引き込み用線材の端部には二次緊張反力受部材を連結固定し、ケーブルを張設する他方部材側に向かって前記一次引き込み用線材を引き込み装置により二次引き込み用線材の端部に連結した二次緊張反力受部材の頭部が引き込み装置の支圧板を通過するまで一次引き込みを行い、次に前記引き込み装置の支圧板に二次緊張反力受部材を係着した後該引き込み装置を作動して二次引き込み用線材を引き込み、ケーブルに所定の張力が導入されるまで二次引き込みを行い、可動側アンカーソケットを他方部材に定着することを特徴とするケーブルの引き込み、緊張、定着工法。
  2. 上記請求項1記載のケーブルの引き込み、緊張、定着工法に使用するケーブル引き込み装置であって、ケーブルの可動側アンカーソケットに連結したPC鋼より線からなる一次引き込み用線材と、二次引き込み用線材及び該二次引き込み用線材の端部に連結固定した二次緊張反力受部材と、前記一次引き込み用線材を小さい力で速く引き込んでケーブルのサグをとる一次緊張手段と、二次引き込み用線材に連結された二次緊張反力受部材を介してケーブルに所定の張力が導入されるまで引き込む二次緊張手段とからなることを特徴とするケーブル引き込み装置。
  3. 上記一次引き込み用線材は可動側アンカーソケットの略軸芯位置に連結し、二次引き込み用線材は前記一次引き込み用線材の周囲に多数本配置すると共に、該線材の端部に二次緊張反力受部材を連結し、更に前記一次引き込み用線材は二次緊張反力受部材を貫通して延長されていることを特徴とする請求項2記載のケーブル引き込み装置。
  4. 上記一次緊張手段は油圧中空ジャッキと盛り替え用チャックで構成し、二次緊張手段は同一面に配置した複数本の油圧ジャッキとそれらジャッキの可動側に取り付けた支圧板で構成すると共に、該前記一次緊張手段は前記支圧板上に起立取り付けたことを特徴とする請求項2記載のケーブル引き込み装置。
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