JP2006225887A - 除去式アンカーの定着具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 鋼線をU字状に折り曲げることがなく、小さな力によって直線状態で鋼線を引き抜くことができる除去式アンカー。
【解決手段】 外筒1と、クサビ座筒2と、クサビ片3と、ストッパリング4とによって構成する。クサビ片3群によってPC鋼線Bの端部を把持する。クサビ座筒2の円錐筒23の孔底側には、ストッパリング4を係止するための係止段差を形成する。外筒1の内面にはストッパリング4を配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】 外筒1と、クサビ座筒2と、クサビ片3と、ストッパリング4とによって構成する。クサビ片3群によってPC鋼線Bの端部を把持する。クサビ座筒2の円錐筒23の孔底側には、ストッパリング4を係止するための係止段差を形成する。外筒1の内面にはストッパリング4を配置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、除去式アンカーの定着具に関するものである。
除去式アンカーとは、アンカーの使用目的が達成された後に、不要となったアンカーの定着具や鋼線を地中から除去するアンカーである。
そのために、従来の除去式アンカーは、例えば図5に示すように、樹脂で被覆したPC鋼線bを削孔内に配置した耐荷体aの位置でU字状に折り返して設置し、除去時には鋼線の一端を引き出すことによって除去するものが知られている。
特公平5−30932号公報
そのために、従来の除去式アンカーは、例えば図5に示すように、樹脂で被覆したPC鋼線bを削孔内に配置した耐荷体aの位置でU字状に折り返して設置し、除去時には鋼線の一端を引き出すことによって除去するものが知られている。
前記した図5に示すような従来の除去式アンカーにあっては、次のような問題点がある。
<イ>削孔した孔内の耐荷体aの位置でPC鋼線bをU字状に折り曲げるのであるから、折り曲げ部分には大きな変形外力が作用し、強度が低下する。
<ロ>最深部で急な角度で折り曲げたPC鋼線bを引き抜く構成であるため、折り曲げ部が大きな抵抗となり、相当に大きな力を与えないと引き抜くことができない。
<ハ>大きな力を与えないと引き抜くことができないから、引き抜きのために機械が必要となる。機械で引き抜くためには、機械を据え付ける用地、機械が移動する用地が必要となり、狭い現場では問題が多い。
<ニ>直径の太い鋼線bはU字状に折り返すことができないために、細い鋼線を多数本使用する必要がある。そのために、削孔の直径が大きくなり、あるいは多数本の削孔が必要となり、削孔手間、費用が増大する。
<ホ>引き抜きができるように、鋼線bはその周囲を樹脂のパイプで被覆し、鋼線の周囲には油脂を塗布してある。そのために引き抜いた鋼線bは油脂でまみれており、作業場所が油脂で汚れやすい。また引き抜いて回収した鋼線bは油脂でまみれているから再利用できないことはもちろん、廃棄にも特別な配慮が必要となる。
<へ>鋼線bを除去した後にも地中には鋼線bを被覆していた樹脂のパイプと大量の油脂が残ることになる。そのために長年の間に地中に油脂分が滲出して、地盤や地下水を汚染させる可能性もある。
<イ>削孔した孔内の耐荷体aの位置でPC鋼線bをU字状に折り曲げるのであるから、折り曲げ部分には大きな変形外力が作用し、強度が低下する。
<ロ>最深部で急な角度で折り曲げたPC鋼線bを引き抜く構成であるため、折り曲げ部が大きな抵抗となり、相当に大きな力を与えないと引き抜くことができない。
<ハ>大きな力を与えないと引き抜くことができないから、引き抜きのために機械が必要となる。機械で引き抜くためには、機械を据え付ける用地、機械が移動する用地が必要となり、狭い現場では問題が多い。
<ニ>直径の太い鋼線bはU字状に折り返すことができないために、細い鋼線を多数本使用する必要がある。そのために、削孔の直径が大きくなり、あるいは多数本の削孔が必要となり、削孔手間、費用が増大する。
<ホ>引き抜きができるように、鋼線bはその周囲を樹脂のパイプで被覆し、鋼線の周囲には油脂を塗布してある。そのために引き抜いた鋼線bは油脂でまみれており、作業場所が油脂で汚れやすい。また引き抜いて回収した鋼線bは油脂でまみれているから再利用できないことはもちろん、廃棄にも特別な配慮が必要となる。
<へ>鋼線bを除去した後にも地中には鋼線bを被覆していた樹脂のパイプと大量の油脂が残ることになる。そのために長年の間に地中に油脂分が滲出して、地盤や地下水を汚染させる可能性もある。
上記のような従来の装置の課題を解決した本発明の除去式アンカーの定着具は、PC鋼線の先端を、定着具を介して耐荷体に取付け、孔内に配置する除去式アンカーの定着具であって、定着具は、外筒と、クサビ座筒と、PC鋼線を把持するクサビ片と、ストッパリングとによって構成し、外筒は、孔底側は閉塞し、孔口側には外筒の内径よりも小さい内径のPC鋼線挿入孔を開口し、クサビ座筒は外筒の内部に摺動自在に収納した筒体であり、クサビ片は、中空の円錐台を軸方向に複数に分割した部材であり、クサビ座筒の内部に収納してあり、クサビ片群によって、PC鋼線の端部を把持する構成であり、クサビ座筒の一端は、孔口側の直径を小さくした円錐筒として形成し、円錐筒の孔底側には、ストッパリングを係止するための係止段差を形成し、クサビ座筒の他端には、クサビ座筒を孔口側へ押し出す押しバネを配置し、外筒の内面にはストッパリングを配置して構成した、除去式アンカーの定着具を特徴としたものである。
本発明の除去式アンカーの定着具は以上説明したようになるから、次のような効果を達成することができる。
<イ>従来のように狭い孔内で鋼線をU字状に折り曲げることがなく、直線状態で鋼線を使用するから、強度が低下することがない。
<ロ>鋼線を直線状態で使用するから、従来のU字状のアンカーと異なり、大きな抵抗部分が存在しない。そのために長い鋼線であっても人力によって容易に引き抜くことができる。
<ハ>引き抜きに大きな力が不要であるから、引き抜きのための機械が不要であり、機械を据え付ける用地、機械が移動する用地が不要で、狭い現場や足場の悪い現場でも容易に引抜作業を行うことができる。
<ニ>太い鋼線は小さい直径でU字状に折り返すことができないが、本発明ではそのような必要がないから、直径の太い鋼線をアンカーとして使用することができる。そのために、多数本の削孔の必要がなく、削孔手間、費用を大幅に削減することができる。
<ホ>鋼線の末端に抵抗がなくなるから、鋼線の周囲に樹脂を介在させて被覆する必要がない。そのために引き抜いた鋼線にはまったく油脂が付着していないから、作業環境が良好であり、引き抜いて回収した鋼線も再利用することができる。
<へ>従来のこの種の定着具の多くが油脂を使用しているが、本発明の定着具は油脂を使用していないから、地中に油脂が残ることがなく、地盤や地下水を汚染させる可能性がない。
<イ>従来のように狭い孔内で鋼線をU字状に折り曲げることがなく、直線状態で鋼線を使用するから、強度が低下することがない。
<ロ>鋼線を直線状態で使用するから、従来のU字状のアンカーと異なり、大きな抵抗部分が存在しない。そのために長い鋼線であっても人力によって容易に引き抜くことができる。
<ハ>引き抜きに大きな力が不要であるから、引き抜きのための機械が不要であり、機械を据え付ける用地、機械が移動する用地が不要で、狭い現場や足場の悪い現場でも容易に引抜作業を行うことができる。
<ニ>太い鋼線は小さい直径でU字状に折り返すことができないが、本発明ではそのような必要がないから、直径の太い鋼線をアンカーとして使用することができる。そのために、多数本の削孔の必要がなく、削孔手間、費用を大幅に削減することができる。
<ホ>鋼線の末端に抵抗がなくなるから、鋼線の周囲に樹脂を介在させて被覆する必要がない。そのために引き抜いた鋼線にはまったく油脂が付着していないから、作業環境が良好であり、引き抜いて回収した鋼線も再利用することができる。
<へ>従来のこの種の定着具の多くが油脂を使用しているが、本発明の定着具は油脂を使用していないから、地中に油脂が残ることがなく、地盤や地下水を汚染させる可能性がない。
以下図面を参照しながら本発明の除去式アンカーの定着具の実施例を説明する。
<1>全体の構成
本発明の定着具を備えた除去式アンカーの全体図は図4に示すとおりである。
すなわち、複数個の耐荷体Aと複数本のPC鋼線Bの先端を、本発明の定着具Cを介して接続し、孔内に配置してジャッキDによって緊張する。
除去に際しては耐荷体Aと定着具Cは地中に残し、C定着具から開放されたPC鋼線Bを孔外に引き出して除去する。
そして本発明の定着具Cは、後記で詳説するように、外筒1と、クサビ座筒2と、PC鋼線を把持するクサビ片3と、ストッパリング4とによって構成する。
本発明の定着具を備えた除去式アンカーの全体図は図4に示すとおりである。
すなわち、複数個の耐荷体Aと複数本のPC鋼線Bの先端を、本発明の定着具Cを介して接続し、孔内に配置してジャッキDによって緊張する。
除去に際しては耐荷体Aと定着具Cは地中に残し、C定着具から開放されたPC鋼線Bを孔外に引き出して除去する。
そして本発明の定着具Cは、後記で詳説するように、外筒1と、クサビ座筒2と、PC鋼線を把持するクサビ片3と、ストッパリング4とによって構成する。
<2>外筒1
外筒1は、中空の筒体である。
そして孔底側(定着具をアンカー孔内に配置した場合に、アンカー孔の最深部側のこと、以下同じ)は閉塞する。
定着具の孔口側には栓体11をねじ込んで閉塞するが、栓体11には外筒1の内径よりも小さい内径のPC鋼線挿入孔12を開口する。
栓体中央のPC鋼線挿入孔12の内径は、外筒1の内径よりも小さいから、栓体の周囲には係止段24が形成される。
この係止段24によってクサビ座筒2を支持する。
外筒1の内面には、筒の中心軸に対して横断方向に、円周溝41を形成し、この円周溝41の内部にストッパリング4を収納する。
このストッパリング4は、内側へ収縮する弾性を備えているが、通常は内部にクサビ座筒2の円錐筒23を位置させておき、ストッパリング4が内側へ収縮することができないように構成してある。
外筒1は、中空の筒体である。
そして孔底側(定着具をアンカー孔内に配置した場合に、アンカー孔の最深部側のこと、以下同じ)は閉塞する。
定着具の孔口側には栓体11をねじ込んで閉塞するが、栓体11には外筒1の内径よりも小さい内径のPC鋼線挿入孔12を開口する。
栓体中央のPC鋼線挿入孔12の内径は、外筒1の内径よりも小さいから、栓体の周囲には係止段24が形成される。
この係止段24によってクサビ座筒2を支持する。
外筒1の内面には、筒の中心軸に対して横断方向に、円周溝41を形成し、この円周溝41の内部にストッパリング4を収納する。
このストッパリング4は、内側へ収縮する弾性を備えているが、通常は内部にクサビ座筒2の円錐筒23を位置させておき、ストッパリング4が内側へ収縮することができないように構成してある。
<3>クサビ座筒2
クサビ座筒2は外筒1の内部に摺動自在に収納した筒体である。
このクサビ座筒2の筒体の内部の直径は、孔口側へ向けて徐々に小さくなるように構成し、この傾斜面がクサビ片3のスライド面となる。
クサビ座筒2の外形は、孔底側に大径の筒21を、孔口側には先端の直径を小さくした円錐筒23として形成し、大径の筒21と、円錐筒23との間には、両者の外径よりも直径の小さい小径部22を形成する。
さらにこの円錐筒23の孔底側と、小径部22との段差が、ストッパリング4を係止するための係止部24を形成する。
クサビ座筒2は外筒1の内部に摺動自在に収納した筒体である。
このクサビ座筒2の筒体の内部の直径は、孔口側へ向けて徐々に小さくなるように構成し、この傾斜面がクサビ片3のスライド面となる。
クサビ座筒2の外形は、孔底側に大径の筒21を、孔口側には先端の直径を小さくした円錐筒23として形成し、大径の筒21と、円錐筒23との間には、両者の外径よりも直径の小さい小径部22を形成する。
さらにこの円錐筒23の孔底側と、小径部22との段差が、ストッパリング4を係止するための係止部24を形成する。
<4>クサビ片3
クサビ片3は、中空の円錐台を軸方向に複数に分割した形状の複数の部材である。
このクサビ片3は、クサビ座筒2の内部に収納してあり、クサビ座筒2の内面の直径は、孔口側へ向けて徐々に小さくなるように構成あるから、クサビ片3群の内部にPC鋼線Bを位置させて孔口側へ引き寄せると、周囲のクサビ片3群の内径が収縮し、この収縮によって、PC鋼線Bの端部を周囲から強固に把持することができる。
このような、クサビ片3群によるPC鋼線Bの把持の機構は公知である。
クサビ片3は、中空の円錐台を軸方向に複数に分割した形状の複数の部材である。
このクサビ片3は、クサビ座筒2の内部に収納してあり、クサビ座筒2の内面の直径は、孔口側へ向けて徐々に小さくなるように構成あるから、クサビ片3群の内部にPC鋼線Bを位置させて孔口側へ引き寄せると、周囲のクサビ片3群の内径が収縮し、この収縮によって、PC鋼線Bの端部を周囲から強固に把持することができる。
このような、クサビ片3群によるPC鋼線Bの把持の機構は公知である。
<5>押しバネ7
クサビ座筒2の孔底側には、クサビ座筒2を孔口側へ押し出す押しバネ7を配置する。
この押しバネ7の弾力によってクサビ座筒2には孔口側へ押し出す力を与えているが、その押し出し力は小さく、クサビ座筒2が外筒1内で遊動しない程度の力であり、クサビ座筒2の位置はストッパリング4によって拘束されている。
クサビ座筒2の孔底側には、クサビ座筒2を孔口側へ押し出す押しバネ7を配置する。
この押しバネ7の弾力によってクサビ座筒2には孔口側へ押し出す力を与えているが、その押し出し力は小さく、クサビ座筒2が外筒1内で遊動しない程度の力であり、クサビ座筒2の位置はストッパリング4によって拘束されている。
<6>次の作動について説明する。
<7>緊張前
削孔したアンカー孔の外で、PC鋼線Bごとに、その先端に各々本発明の定着具Cを取りつける作業を行う。
そのために、定着具Cの外筒1のPC鋼線挿入孔12からPC鋼線Bを挿入する。
PC鋼線Bの先端は被覆を剥がしてあり、鋼線が露出している。
このPC鋼線Bの露出部をクサビ片3群の中心にいったん挿入した後、PC鋼線Bを軽く引き出すだけでクサビ片3がクサビ座筒2内の傾斜面をスライドしてPC鋼線Bを強固に把持する。
こうして1本のPC鋼線BBの一端に1個の定着具CCを取付ける。
長さの異なる複数本のPC鋼線Bにおのおの定着具Cを取付け、各定着具Cには耐荷体を取りつけて、それらを複数の位置でテープで束ねて、1本のテンドンを構成する。
なお、図4の実施例は2本のPC鋼線Bで1個の耐荷体を取付ける状態を説明しているが、他の公知の構成を採用することもできる。
削孔したアンカー孔の外で、PC鋼線Bごとに、その先端に各々本発明の定着具Cを取りつける作業を行う。
そのために、定着具Cの外筒1のPC鋼線挿入孔12からPC鋼線Bを挿入する。
PC鋼線Bの先端は被覆を剥がしてあり、鋼線が露出している。
このPC鋼線Bの露出部をクサビ片3群の中心にいったん挿入した後、PC鋼線Bを軽く引き出すだけでクサビ片3がクサビ座筒2内の傾斜面をスライドしてPC鋼線Bを強固に把持する。
こうして1本のPC鋼線BBの一端に1個の定着具CCを取付ける。
長さの異なる複数本のPC鋼線Bにおのおの定着具Cを取付け、各定着具Cには耐荷体を取りつけて、それらを複数の位置でテープで束ねて、1本のテンドンを構成する。
なお、図4の実施例は2本のPC鋼線Bで1個の耐荷体を取付ける状態を説明しているが、他の公知の構成を採用することもできる。
<8>PC鋼線Bの緊張
孔の外に露出した複数本のPC鋼線Bの端を1台のジャッキによって同時に引っ張って緊張する。
するとPC鋼線Bを拘束したクサビ座筒2は、孔口側へ移動し強固に把持される。
孔の外に露出した複数本のPC鋼線Bの端を1台のジャッキによって同時に引っ張って緊張する。
するとPC鋼線Bを拘束したクサビ座筒2は、孔口側へ移動し強固に把持される。
<9>クサビ座の係合
前記したようにPC鋼線Bの緊張によってクサビ座筒2は孔口側に移動するが、この際にクサビ座筒2の外周の係止段24がストッパリング4の位置を越えて孔口側へ移動する。
すると内側への収縮力を与えてあるストッパリング4が係止段24を乗り越える。
外筒1の内周面とクサビ座筒2の内周面との間隔がわずかであるため、ストッパリング4の一部が円周溝41にも係合する。
その結果、クサビ座筒2は、ストッパリング4を介在させて、円周溝41に係合してしまうから、孔底側へ復帰する移動は阻止される。
前記したようにPC鋼線Bの緊張によってクサビ座筒2は孔口側に移動するが、この際にクサビ座筒2の外周の係止段24がストッパリング4の位置を越えて孔口側へ移動する。
すると内側への収縮力を与えてあるストッパリング4が係止段24を乗り越える。
外筒1の内周面とクサビ座筒2の内周面との間隔がわずかであるため、ストッパリング4の一部が円周溝41にも係合する。
その結果、クサビ座筒2は、ストッパリング4を介在させて、円周溝41に係合してしまうから、孔底側へ復帰する移動は阻止される。
<10>PC鋼線Bの除去
仮設の工事が終了してアンカーの用途が収容したら、孔外においてジャッキによる定着を解除する。
するとPC鋼線Bの引張力が解除されるが、クサビ座筒2はストッパリング4によって位置が拘束されており戻ることはできない。
その状態で、PC鋼線Bを孔外から孔底側に押しこむと、クサビ片3だけが孔底側に移動し、周囲の拘束から開放される。
その結果、PC鋼線Bには把持力が作用しなくなり、そのまま人力によっても簡単に孔外へ引き出すことができる。
仮設の工事が終了してアンカーの用途が収容したら、孔外においてジャッキによる定着を解除する。
するとPC鋼線Bの引張力が解除されるが、クサビ座筒2はストッパリング4によって位置が拘束されており戻ることはできない。
その状態で、PC鋼線Bを孔外から孔底側に押しこむと、クサビ片3だけが孔底側に移動し、周囲の拘束から開放される。
その結果、PC鋼線Bには把持力が作用しなくなり、そのまま人力によっても簡単に孔外へ引き出すことができる。
A:耐荷体
B:PC鋼線
C:定着具
1:外筒
2:クサビ座筒
3:クサビ片
4:ストッパリング
B:PC鋼線
C:定着具
1:外筒
2:クサビ座筒
3:クサビ片
4:ストッパリング
Claims (1)
- PC鋼線の先端を、定着具を介して耐荷体に取付け、孔内に配置する除去式アンカーの定着具であって、
定着具は、外筒と、クサビ座筒と、PC鋼線を把持するクサビ片と、ストッパリングとによって構成し、
外筒は、孔底側は閉塞し、孔口側には外筒の内径よりも小さい内径のPC鋼線挿入孔を開口し、
クサビ座筒は外筒の内部に摺動自在に収納した筒体であり、
クサビ片は、中空の円錐台を軸方向に複数に分割した部材であり、クサビ座筒の内部に収納してあり、
クサビ片群によって、PC鋼線の端部を把持する構成であり、
クサビ座筒の一端は、孔口側の直径を小さくした円錐筒として形成し、
円錐筒の孔底側には、ストッパリングを係止するための係止段差を形成し、
クサビ座筒の他端には、クサビ座筒を孔口側へ押し出す押しバネを配置し、
外筒の内面にはストッパリングを配置して構成した、
除去式アンカーの定着具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005038238A JP2006225887A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 除去式アンカーの定着具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005038238A JP2006225887A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 除去式アンカーの定着具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006225887A true JP2006225887A (ja) | 2006-08-31 |
Family
ID=36987487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005038238A Pending JP2006225887A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 除去式アンカーの定着具 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006225887A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154574A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Nozaki Tsutomu | アンカーの定着具 |
KR100814107B1 (ko) | 2007-08-22 | 2008-03-14 | (주)서림건설 | 제거식 선단정착 앵커 |
KR101241403B1 (ko) | 2012-05-02 | 2013-03-11 | 주식회사 대성방재기술 | 제거식 앵커 |
JP2020200700A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 日特建設株式会社 | グラウンドアンカー |
-
2005
- 2005-02-15 JP JP2005038238A patent/JP2006225887A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154574A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | Nozaki Tsutomu | アンカーの定着具 |
JP4663502B2 (ja) * | 2005-12-07 | 2011-04-06 | 野崎 力 | アンカーの定着具 |
KR100814107B1 (ko) | 2007-08-22 | 2008-03-14 | (주)서림건설 | 제거식 선단정착 앵커 |
KR101241403B1 (ko) | 2012-05-02 | 2013-03-11 | 주식회사 대성방재기술 | 제거식 앵커 |
JP2020200700A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 日特建設株式会社 | グラウンドアンカー |
JP7189648B2 (ja) | 2019-06-12 | 2022-12-14 | 日特建設株式会社 | グラウンドアンカー |
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