JP2005138419A - 射出成形金型及び射出成形方法 - Google Patents

射出成形金型及び射出成形方法 Download PDF

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一男 齊藤
Jun Inahashi
潤 稲橋
Toshikatsu Yamazaki
利克 山崎
Yutaka Matsuo
裕 松尾
Akio Michinaka
彰男 道中
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Abstract

【課題】 各成形品毎についても、また、連続して成形した成形品の間でも、品質にばらつきが生じないようにすると共に、成形作業の効率を良くする。
【解決手段】 成形品を成形するためのキャビティ12を構成する入子9と、入子9と一体で移動して入子9をキャビティ12の構成位置に対して接離させるスライド部材17とを有する射出成形金型において、スライド部材17又はスライド部材17に隣り合う隣接部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の離隔手段をスライド部材17又は前記隣接部材の他の一方に接触させてスライド部材17と前記隣接部材の各対向面同士を離隔させる。
【選択図】 図1

Description

本発明はプラスチック製の光学部品等の成形品を製造するための射出成形金型、及び、これを用いた射出成形方法に関する。
このような射出成形金型及び射出成形方法として、従来、例えば、特開平10−264213に開示されているような技術が提案されている。即ち、この金型は、箱型の成形品を成形するためのもので、成形品の内側部分を成形するためのコアブロックと、成形品の外側部分を成形する入子を備えた複数のスライド入子と、固定側金型とによって、樹脂を成形するためのキャビティを構成し、前記キャビティに樹脂を注入、充填して成形を行った後、金型の開閉動作によって、前記スライド入子、コアブロックを移動させて成形品を取り出すようになっている。この金型においては、成形品にそりが生じないようにするために、前記スライド入子は、入子とスライド板との間に断熱板を入れて、入子とスライド板との間の熱の流れを抑える構造を有している。
特開平10−264213号公報
このような従来技術によると、前記断熱板の加工精度及び表面粗さの状態によって入子とスライド板との間の熱の流れが大きく変化してしまい、その影響を受けて、各入子と樹脂との間の熱の流れが不均一且つ不安定になる。また、入子と入子に隣接する部材(以下、「隣接部材」という)との接触が制限されていないため、隣接部材によっても入子と樹脂との間の熱の流れが影響を受けて不均一且つ不安定になる。そのため、一つの成形品において各入子が接する樹脂の各部位毎に冷却むらが発生して、各成形品における部位毎についても、また、連続して成形した後取り出される成形品の間でも、品質にばらつきが発生する、という問題があった。更に、スライド入子が摺動する際にスライド入子を案内するスライドガイドとの間隙内で不規則に動くため、入子と前記隣接部材とが接触することとなり、金型開閉の動作が円滑を欠くという現象が起きる。また、金型は、常温で製作されており、その温度が成形工程において常温を超えて上昇すると、膨張するので、スライド入子に対する隣接部材例えばスライドガイドには、スライド入子がかじらないように、予めクリアランスを設けているが、そのために、スライド入子が摺動する時のガタが大きくなって、スライド入子の動きに振れが出やすく、この点からも金型開閉の動作に円滑さを欠いていた。このように金型開閉の動作に円滑さを欠くと、その調整作業に労力をとられて、成形作業の効率が悪くなる、という問題があった。
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、各成形品毎についても、また、連続して成形した成形品の間でも、品質にばらつきが生じないようにすると共に、成形作業の効率を良くするような射出成形金型及び射出成形方法を提供することを目的とするものである。
前記の目的を達成するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。即ち、請求項1に係る発明は、成形品を成形するためのキャビティを構成する入子と、前記入子と一体で移動して前記入子を前記キャビティの構成位置に対して接離させるスライド部材とを有する射出成形金型において、前記スライド部材又は前記スライド部材に隣り合う隣接部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の離隔手段を前記スライド部材又は前記隣接部材の他の一方に接触させて前記スライド部材と前記隣接部材の各対向面同士を離隔させたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の射出成形金型において、前記離隔手段を前記隣接部材に設け、前記スライド部材と点接触させたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、前記スライド部材との接触状態の調節手段を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の射出成形金型において、前記離隔手段を前記隣接部材に設け、前記スライド部材と線接触させたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、前記スライド部材の移動方向に伸びていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、前記スライド部材との接触状態の調節手段を備えていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、平坦な周面を有するローラであり、前記周面が前記スライド部材の移動方向に回転しながら前記スライド部材と線接触することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型において、前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材及び可動側型板であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型において、前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材、可動側型板、及び、前記成形品の成形時に前記スライド部材が前記キャビティに充填された樹脂の圧力により後退しないように配置されたスライドバックアップであることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型において、前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材、可動側型板、及び、前記入子が前記キャビティの構成位置に向かって移動した際に前記スライド部材と対向する当て付け部材であることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1から10のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子と、前記隣接部材との間に間隙を形成したことを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項11に記載の射出成形金型において、前記間隙を0.03mm以下にしたことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項11又は12に記載の射出成形金型において、前記入子の前記隣接部材と対向する側面及び下面に突部を設けて前記間隙を形成したことを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子又は前記スライド部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の入子離隔手段を前記入子又は前記スライド部材の他の一方に接触させて前記入子と前記スライド部材の各対向面同士を離隔させたことを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子と前記スライド部材との間に、双方に密着する半固体又は半液体の熱伝導物質を介在させたことを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子と前記スライド部材とを一体加工したことを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項1から16のいずれかに記載の射出成形金型において、前記スライド部材又は前記入子に、液体又は気体を導く配管が穿設されていることを特徴とする。
請求項18に係る発明は、請求項1から17のいずれかに記載の射出成形金型を用いた射出成形方法において、前記キャビティを構成する金型要素の温度が所定の成形温度に上昇した状態で前記離隔手段の先端と前記スライド部材との間隙が0〜10μmになるように、前記離隔手段の位置を調整することを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を奏する。即ち、請求項1に係る発明によれば、成形品を成形するためのキャビティを構成する入子と、前記入子と一体で移動して前記入子を前記キャビティの構成位置に対して接離させるスライド部材とを有する射出成形金型において、前記スライド部材又は前記スライド部材に隣り合う隣接部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の離隔手段を前記スライド部材又は前記隣接部材の他の一方に接触させて前記スライド部材と前記隣接部材の各対向面同士を離隔させたことにより、各成形品毎についても、また、連続して成形した成形品の間でも、ともに品質にばらつきのない成形品を製造することができ、且つ、効率よく成形作業を進めることができる、という効果を奏する。
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の射出成形金型において、前記離隔手段を前記隣接部材に設け、前記スライド部材と点接触させたことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに確実に品質にばらつきのない成形品を製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項3に係る発明によれば、請求項2に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、前記スライド部材との接触状態の調節手段を備えていることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を製造することができ、且つ、成形作業をより効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項4に係る発明によれば、請求項1に記載の射出成形金型において、前記離隔手段を前記隣接部材に設け、前記スライド部材と線接触させたことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を安定的に製造することができ、且つ、成形作業をより効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項5に係る発明によれば、請求項4に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、前記スライド部材の移動方向に伸びていることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を安定的に製造することができ、且つ、成形作業をより効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項6に係る発明によれば、請求項4又は5に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、前記スライド部材との接触状態の調節手段を備えていることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を安定的に製造することができ、且つ、成形作業をより効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項7に係る発明によれば、請求項4に記載の射出成形金型において、前記離隔手段が、平坦な周面を有するローラであり、前記周面が前記スライド部材の移動方向に回転しながら前記スライド部材と線接触することにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を安定的に製造することができ、且つ、成形作業をより効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項8に係る発明によれば、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型において、前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材及び可動側型板であることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項9に係る発明によれば、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型において、前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材、可動側型板、及び、前記成形品の成形時に前記スライド部材が前記キャビティに充填された樹脂の圧力により後退しないように配置されたスライドバックアップであることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品をより確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項10に係る発明によれば、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型において、前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材、可動側型板、及び、前記入子が前記キャビティの構成位置に向かって移動した際に前記スライド部材と対向する当て付け部材であることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品をより確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項11に係る発明によれば、請求項1から10のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子と、前記隣接部材との間に間隙を形成したことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品をより一層確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項12に係る発明によれば、請求項11に記載の射出成形金型において、前記間隙を0.03mm以下にしたことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品をより一層確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項13に係る発明によれば、請求項11又は12に記載の射出成形金型において、前記入子の前記隣接部材と対向する側面及び下面に突部を設けて前記間隙を形成したことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品をより一層確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項14に係る発明によれば、請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子又は前記スライド部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の入子離隔手段を前記入子又は前記スライド部材の他の一方に接触させて前記入子と前記スライド部材の各対向面同士を離隔させたことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を一層確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項15に係る発明によれば、請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子と前記スライド部材との間に、双方に密着する半固体又は半液体の熱伝導物質を介在させたことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を一層確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項16に係る発明によれば、請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型において、前記入子と前記スライド部材とを一体加工したことにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を一層確実に製造することができ、且つ、成形作業を効率よく進めることができる、という効果を奏する。
請求項17に係る発明によれば、請求項1から16のいずれかに記載の射出成形金型において、前記スライド部材又は前記入子に、液体又は気体を導く配管が穿設されていることにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を確実に製造することができる、という効果を奏する。
請求項18に係る発明によれば、請求項1から17のいずれかに記載の射出成形金型を用いた射出成形方法において、前記キャビティを構成する金型要素の温度が所定の成形温度に上昇した状態で前記離隔手段の先端と前記スライド部材との間隙が0〜10μmになるように、前記離隔手段の位置を調整することにより、各成形品毎について、また、連続して成形した成形品の間で、ともに品質にばらつきのない成形品を製造することができ、且つ、成形作業の効率が確実に良くなる、という効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図面はいずれも概念的に描いたものである。
[発明の実施の形態1]
図1から図11を参照しながら、本発明の実施の形態1について説明する。図1は本発明の実施の形態1における射出成形金型の正面断面図、図2は前記金型を構成するスライド入子等の配置を示す平面図、図3は実施の形態1におけるスライド入子と隣接部材との接触状態を示す図4中A−A断面図、図4は図3中B−B断面図、図5は実施の形態1におけるネジ部材の拡大側面図、図6は実施例1に係るネジ部材の拡大側面断面図、図7は実施例2に係るネジ部材の拡大側面断面図、図8は実施例3に係るネジ部材の部分破断拡大側面図、図9は前記実施例3に係るネジ部材の先端部の正面図、図10はスライド入子の実施例を示す平面図、図11はスライド入子の別の実施例を示す平面図である。
実施の形態1における射出成形金型は、例えば周囲4面に鏡面を有する四角形の箱状の成形品を成形するために構成されている。図1はこの射出成形金型の型締め状態を示したもので、固定側取付板1に取り付けられた固定側型板2と、可動側取付板3にスペーサブロック4を介して取り付けられた可動側受け板6との間に、コアブロック7及びコアブロック7の四側面を取り囲む4つのスライド入子8を配設してあり、コアブロック7とスライド入子8の要素である入子9と固定側型板2によって構成されたキャビティ12に樹脂を充填して箱型成形品を成形できるようにしたものである。
より詳しく述べると、同図に示すように、固定側取付板1に箱型の成形品の上面を形成する固定側型板2が取り付けられ、固定側取付板1及び固定側型板2には両者に連通し、樹脂を充填するためのスプル13が穿設されている。固定側型板2には、スライド入子8を駆動するためのアンギュラピン14が各スライド入子8に対応して傾斜させて固着され、更に、後述するスライドバックアップ15が固着されている。スライド入子8、アンギュラピン14及びスライドバックアップ15はそれぞれ4つ設けられているが、図1においては紙面垂直方向の2つは図示が省略され、紙面左右方向の2つのみがそれぞれ示されている。
スライド入子8は、キャビティ12の一部を構成する成形面即ち箱型成形品の外側面を形成する成形面を有する入子9と、入子9と一体で移動して入子9をキャビティ12の構成位置に対して接離させるスライド部材17とからなっており、入子9とスライド部材17は、図4に示すように、ボルト18により固定されて一体化している。入子9の成形面9Aは、成形品の外側面を鏡面に形成するために、鏡面仕上げがされている。
スライド部材17には傾斜穴17Aが穿設され、傾斜穴17Aにアンギュラピン14が嵌合し、金型の開閉動作により、アンギュラピン14の傾斜角に沿って、スライド入子8が摺動して移動するようになっている。このスライド部材17には鍔状部17Bが凸設されており、鍔状部17Bはスライド部材17の摺動する際の案内部材としてスライド部材17に隣り合う隣接部材としてのガイド部材19と、同様にスライド部材17に隣り合う隣接部材としての可動側型板20とによって摺動自在に挟持されている。
また、固定側型板2には、成形時に入子9がキャビティ12に充填された樹脂の圧力を受けてスライド部材17が後退しないように、スライド部材17に対する隣接部材としてスライドバックアップ15が設けられている。
更に、この射出成成形金型においては、このスライド入子8は成形時にキャビティ12を構成するために移動するが、そのときに入子9の各側面に隣り合うこととなる隣接部材としての構造部材21が、図2に示すように、各入子9間に配設されている。
そして、図1、図3及び図4に示すように、スライド部材17又はスライド部材17に隣り合う隣接部材のいずれか一方、この実施の形態においては、隣接部材としてのガイド部材19及び可動側型板20に複数の突起状の離隔手段としてのネジ部材22がそれぞれ設けられている。ネジ部材22の先端の凸部22Aはガイド部材19及び可動側型板20のスライド部材17との各対向面19A,20Aより突出させた状態で、スライド部材17又は前記隣接部材の他の一方、この実施の形態においてはスライド部材17のガイド部材19及び可動側型板20との各対向面17C,17Dに接触させることにより、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20の各対向面17C,17D,19A,20A同士を離隔させている。なお、可動側型板20には、スライド部材17が移動するときにアンギュラピン14の当たりを防ぐための穴20Bが穿設されている。
前記離隔手段としてのネジ部材22は、例えば図5に示すように、ネジ部22Bの先端に半球形状の前記凸部22Aを有しており、凸部22Aをガイド部材17及び可動側型板20の前記各対向面より突出させた状態で、それぞれガイド部材19及び可動側型板20にねじ込んだ状態で埋め込まれている。この凸部22Aがスライド部材17の前記各対向面にそれぞれ点接触している。このような状態で、スライド部材17はガイド部材19及び可動側型板20に沿って摺動しながら移動できるようになっている。一方、図1及び図2に示すように、スライド入子8に囲まれた状態で、箱型成形品の内側面を形成するコアブロック7が、その下部に設けた鍔7Aを可動側型板20と可動側受け板6に挟持させて、可動側受け板6上に固定されている。
前記可動側型板20を載置し且つコアブロック7を固定した可動側受け板6は、スペーサブロック4を介して可動側取付板3に固着され、スペーサブロック4の間には、エジェクタピン24を固着したエジェクタプレート25が配設されている。エジェクタピン24は、可動側受け板6及びコアブロック7に挿通されて、突き出し動作により、成形品をコアブロック7より離脱させて排出できるようになっている。
なお、この実施の形態において、前記離隔手段として隣接部材とは別体のネジ部材を用いているが、離隔手段としては、このほかに、例えば、隣接部材そのものに突起状の隆起部を一体加工により設けるようにしてもよい。
このように構成された射出成形金型を用いた箱型成形品の射出成形方法を説明すると、まず、図1に示すように型締めされた状態で、所定温度で溶融混練した樹脂をスプル13を経由してキャビティ12に射出充填して成形を開始する。そして、所定の冷却工程を経た後、型開きに伴ってスライド入子8が移動して箱型成形品の外側面から入子9が離脱する。その後、エジェクタプレート25が駆動されてエジェクタピン24によって成形品がコアブロック7から突き出され、成形品が取り出される。
この成形工程中、樹脂がキャビテ12内にある間、樹脂から発している熱の一部は入子9を経てスライド部材17に伝達されるが、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20とはネジ部材22によってそれぞれ接触してガイド部材19及び可動側型板20とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士の接触面積が僅少であるので、その熱はスライド部材17からガイド部材19及び可動側型板20には殆ど伝達されず、且つ、コアブロック7経て可動側型板20に伝達された樹脂の熱も前記ネジ部材22によってスライド部材17に殆ど伝達されない。このようにスライド部材17が隣接部材からの温度の影響をほとんど受けず熱の流れが安定するので、各入子9が形成する成形品の各面における冷却温度のばらつきが抑えられて、成形品の各部位がうねり、そりを生じないで均一に成形され、また、連続的に成形した各成形品間でも品質にばらつきのない均一なものが得られる。更に、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20とは面で接触せず、ガイド部材19から突出したネジ部材22によって接触しているから、スライド部材17のかじりが起きず、且つ入子9が成形された樹脂から離脱する際に入子9に振れが起きず、そのため、金型開閉の動作が円滑になって、成形作業を効率よく進めることができる。
このような作用効果は、特に、スライド部材17と隣接部材とが前記ネジ部材22によって点接触しているため、確実に得ることができる。
図6に前記離隔手段としてのネジ部材の実施例1を示す。同図において、ネジ部材26(商品名:ボールレール)は、ネジ部26Aの先端部に装填された複数の小径ボール26Cにより大径ボール26Dを回転自在に支持したものである。このようなネジ部材26を前述した射出成形金型のガイド部材19及び可動側型板20にねじ込んで埋め込み、大径ボール26Dをスライド部材17に点接触させるようにする。
このような構造のネジ部材26を前述の離隔手段として使用すると、スライド部材17との点接触により、前述のようにスライド部材17の熱の流れが安定して、品質にばらつきのない成形品が得られるうえ、スライド部材17に点接触している大径ボール26Dが回転可能なため、与圧をかけてスライド部材17との間隙を完全に無くしても、スライド部材17が確実且つ良好に摺動して、かじりがより減少するので、金型の開閉動作がより円滑になる。
図7に前記離隔手段としての実施例2を示す。同図において、埋め込み部材27(商品名:ボールレール)は、実施例1のネジ部材と同様に複数の小径ボール27Aにより回転自在に支持された大径ボール27Bが、ケーシング27C内に配装されたバネ27Dにより常時押圧されている構造を有している。
このような埋め込み部材27を前述の離隔手段としてガイド部材19及び可動側型板20にそれぞれ埋め込んで、大径ボール27Bをスライド部材17に点接触させると、前述のようにスライド部材17の熱の流れが安定して、品質にばらつきのない成形品が得られる。また、大径ボール27Bが回転可能なうえ、スライド部材17に点接触している大径ボール27Bが常時スライド部材17側に押し付けられている状態となるので、スライド部材17との間隙が完全に無くなるが、スライド部材17の摺動は確実且つ良好に行われて、かじりが生じない。また、成形工程において樹脂の熱によってスライド部材17が温度上昇により膨張すると、この埋め込み部材27の大径ボール27Bがスライド部材17によって押圧されて変位するが、そのような場合でも、バネ27Dによってその変位が吸収されるので、スライド部材17の摺動状態を調整する必要がなく、そのままで金型の開閉動作が円滑に行われる。
図8及び図9に前記離隔手段としてのネジ部材の別の実施例を示す。同図において、ネジ部材29は、ネジ部29Aの先端部に形成された円錐台形状の凸部29Bの中央先端部分に潤滑材29Cを充填したもので、凸部29Bをガイド部材19及び可動側型板20の前記各対向面より突出させた状態で、それぞれガイド部材19及び可動側型板20にねじ込むことにより埋め込まれている。この凸部29Bの先端面29Dがスライド部材17の前記各対向面にそれぞれ接触している。凸部29Bの先端面29Dは図示のように平坦であるから、前記接触状態は、厳密には面接触であるが、実際の面積はごく僅かであるため、実質的には点接触として機能している。
このようなネジ部材29を使用すると、スライド部材17との点接触により、前述のようにスライド部材17の熱の流れが安定して、品質にばらつきのない成形品が得られるうえ、先端部の潤滑材29Cによってスライド部材17の摺動は良好に行われて、かじりが生じないから、金型の開閉動作が円滑に行われる。
図10はスライド入子の別の構成例を示す平面図である。この実施例においては、スライド入子30に、その構成部分である入子9又はスライド部材17の加熱又は冷却手段を設けるようにしたものであり、図示のように、例えば、スライド部材17に、図示しない温度調節装置と接続される配管31を穿設して、配管31に前記温度調節装置から液体又は気体を導いて成形時のスライド入子30の温度を適宜調節できるよう構成している。
既に述べたようにスライド部材17を隣接部材と極力接触しないようにすると、例えば、スライド部材17に熱がこもってしまった場合、樹脂の冷却速度が遅くなるが、このような構成のスライド入子30を使用することにより、配管中に導かれた低温の液体又は気体によってスライド入子30の温度を適性値に下げて樹脂の冷却速度を早くすることができる。逆に、何らかの理由でスライド入子30の温度が下がってしまい樹脂の冷却速度が必要以上に早くなるような場合には、配管31中に高温の液体又は気体を導くようにして、樹脂の冷却速度を適正にすることができる。従って、スライド入子30の温度状況に有効に対応しながら、品質にばらつきのない成形品を成形することができる。なお、前記の液体又は気体を導く配管は入子に穿設するようにしてもよい。
図11はスライド入子の更に別の構成例を示す平面図である。この実施例においては、スライド入子32を構成する入子33及びスライド部材34が、所定の部位で結合するための構造を有しており、具体的には、入子33及びスライド部材34のそれぞれに、所定の位置決めの部位となって互いに係合するように切欠33A,34Aをそれぞれ設けたものである。
このように構成すると、切欠33A,34A同士を合わせるだけで入子33とスライド部材34との結合位置を常に正確に再現できるから、成形作業に入る前の金型の調整作業を効率的に行えるとともに、射出成型金型のメンテナンス時にスライド入子32を組み付ける際に、組み付けの調整が容易になる。
この実施の形態の説明中及び実施例中に挙げた、離隔手段としての前記のネジ部材22,26,29、埋め込み部材27、及び、前記実施例として示したスライド入子30,32は次に述べる各実施の形態における射出成形金型及び射出成形方法においても同様に用いることができ、同様な作用効果をもたらすものである。
また、この実施の形態1では、周囲4面に鏡面を有する箱型成形品について説明したが、スライド入子は面数に応じて増減させることによって、周囲3面以上の箱型成形品についても本発明の実施の形態1を適用することができる。更に、この実施の形態1におけるスライド入子の数を変更し且つコアブロックの寸法、形状、配置等を変更して箱型のキャビティから中空の凹部をなくすようにすることにより、3面以上の光学プリズムを成形することもできる。これらの点も次に述べる各実施の形態について同様に適用できるものである。
[発明の実施の形態2]
本発明の実施の形態2における射出成形金型について、図12を参照しながら、説明する。同図は実施の形態2におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す断面図である。この実施の形態における射出成形金型は、スライド部材と隣接部材との関係を除いて前記の実施の形態1と同一なので、原則として、異なる要素についてのみ図示し、図中において実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付す。後述する実施の形態3以降の実施の形態についても同様である。
実施の形態2においては、前記の実施の形態1において述べたような離隔手段としてのネジ部材22をスライド部材17に設けている。即ち、ここでは、スライド部材17に複数の突起状の離隔手段としてのネジ部材22がガイド部材19及び可動側型板20に点接触するように設けられている。ガイド部材19に対応する側のネジ部材22の端部はスライド部材17のガイド部材19との対向面17Cより突出させた状態で、ガイド部材19のスライド部材17との対向面19Aに接触させることにより、スライド部材17とガイド部材19の各対向面17C,19A同士を離隔させている。同様に、可動側型板20に対応する側のネジ部材22の端部はスライド部材17の可動側型板20との対向面17Dより突出させた状態で、可動側型板20のスライド部材17との対向面20Aに接触させることにより、スライド部材17と可動側型板20の各対向面17D,20A同士を離隔させている。
このように、隣接部材ではなくスライド部材17側に前述のような離隔手段を設けることによっても、実施の形態1において述べたところと同様な作用効果が得られる。
[発明の実施の形態3]
本発明の実施の形態3における射出成形金型について、図13を参照しつつ、説明する。同図はこの実施の形態におけるスライド部材とスライド部材に対する隣接部材としてのガイド部材及び可動側型板との接触状態を示す断面図である。
実施の形態1において説明したように、この射出成形金型には図13に示すように、スライド部材17又はスライド部材17に隣り合う隣接部材のいずれか一方、この実施の形態においては、隣接部材としてのガイド部材19及び可動側型板20に複数の突起状の離隔手段としてのネジ部材36がそれぞれ設けられている。各ネジ部材36は、ガイド部材19及び可動側型板20にそれぞれ貫通させたネジ穴19C,20Cにねじ込んで進退自在にしてその位置調節が可能なようにしてある。ネジ部材36の端部36Aはガイド部材19及び可動側型板20のスライド部材17との各対向面19A,20Aより突出させた状態で、スライド部材17のガイド部材19及び可動側型板20との各対向面17C,17Dに点接触させることにより、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20の前記各対向面同士を離隔させている。
このように構成された射出成形金型によれば、実施の形態1について述べたところと同様に、スライド部材17が隣接部材としてのガイド部材19及び可動側型板20からの温度の影響をほとんど受けず熱の流れが安定した状態に保たれて、成形品の冷却時における温度むらが生じず成形品の温度が冷却中も安定するので、品質にばらつきのない成形品を確実に得ることができる。また、金型を組んだ状態でガイド部材19に設けたネジ部材36の位置を随時調節することにより容易にスライド部材17の摺動状態を調節できるから、スライド部材17がガイド部材19に沿って摺動する際のかじりの防止をより確実に行うことができ、従って、金型開閉の動作をより円滑にすることができ、成形作業をより効率よく進めることができる。
[発明の実施の形態4]
本発明の実施の形態4における射出成形金型について、図14を参照しながら、説明する。同図はこの実施の形態におけるスライド部材とスライド部材に対する隣接部材としてのガイド部材及び可動側型板との接触状態を示す断面図である。
実施の形態1において説明したように、この射出成形金型には図14に示すように、スライド部材17又はスライド部材17に隣り合う隣接部材のいずれか一方、この実施の形態においては、隣接部材としてのガイド部材19及び可動側型板20に複数の突起状の離隔手段としての突条19D,20Dがそれぞれ設けられている。各突条19D,20Dは、ガイド部材19及び可動側型板20にそれぞれ一体加工により形成したもので、スライド部材17の移動方向(紙面垂直方向)に線状に伸びており、突条19D,20Dを、ガイド部材19及び可動側型板20のスライド部材17との各対向面19A,20Aより突出させた状態で、突条19D,20Dの端部19E,20Eをスライド部材17のガイド部材19及び可動側型板20との各対向面17C,17Dに線接触させることにより、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20の前記各対向面同士を離隔させている。
このように構成された射出成形金型によれば、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20とは突条19D,20Dによってそれぞれ線接触して、ガイド部材19及び可動側型板20とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士の接触面積が僅少であるので、その熱はスライド部材17からガイド部材19及び可動側型板20には殆ど伝達されず、且つ、コアブロックを経て可動側型板20に伝達された樹脂の熱も突条によってスライド部材17に殆ど伝達されない。そのため、スライド部材17がガイド部材19及び可動側型板20からの温度の影響をほとんど受けず熱の流れが安定した状態に保たれて、成形品の冷却時における温度むらが生じず成形品の温度が冷却中も安定する。従って、品質にばらつきのない成形品を安定的に得ることができる。また、突条19D,20Dがスライド部材17に線接触することによりスライド部材17の摺動が安定して行われ且つスライド部材17がガイド部材19に沿って摺動する際のかじりも生じないから、金型開閉の動作をより円滑にすることができる。
[発明の実施の形態5]
本発明の実施の形態5における射出成形金型について、図15,16を参照しつつ、説明する。同図はこの実施の形態におけるスライド部材とスライド部材に対する隣接部材としてのスライドガイド部材及び可動側型板との接触状態を示す断面図で、図15は図16中D−D断面図、図16は図15中C−C断面図である。
この射出成形金型には図15,16に示すように、スライド部材17又はスライド部材に隣り合う隣接部材のいずれか一方、この実施の形態においては、隣接部材としてのガイド部材19及び可動側型板20に複数の突起状の離隔手段としてのローラ39がそれぞれ設けられている。各ローラ39は、ガイド部材19及び可動側型板20にそれぞれ穿設した取付穴19F,20Fに埋め込んで回転自在に支持してある。ローラ39は平坦な周面39Aを有しており、周面39Aが、ガイド部材19及び可動側型板20のスライド部材との各対向面19A,20Aより突出した状態で、スライド部材17の移動方向に回転しながら、スライド部材17のガイド部材19及び可動側型板20との各対向面17C,17Dと線接触させることにより、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20の前記各対向面同士を離隔させている。
このように構成された射出成形金型によれば、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20とはローラ39によってそれぞれ線接触してガイド部材19及び可動側型板20とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士の接触面積が僅少のため、その熱はスライド部材17からガイド部材19及び可動側型板20には殆ど伝達されず、且つ、コアブロックを経て可動側型板20に伝達された樹脂の熱も前記ローラ39によってスライド部材17に殆ど伝達されない。そのため、スライド部材17がガイド部材19及び可動側型板20からの温度の影響をほとんど受けず熱の流れが安定した状態に保たれて、成形品の冷却時における温度むらが生じず成形品の温度が冷却中も安定して、品質にばらつきのない成形品を安定的に成形することができる。また、スライド部材17がガイド部材19に沿って摺動する際に、ローラ39はその周面39Aが回転しながらスライド部材17に線接触するので、スライド部材17の摺動が円滑に且つ安定して行われ且つスライド部材17がガイド部材19に沿って摺動する際のかじりも生じない。従って、金型の開閉動作がより円滑になる。
[発明の実施の形態6]
本発明の実施の形態6における射出成形金型について、図17,18を参照しつつ、説明する。図17はこの実施の形態におけるスライド部材とスライド部材に対する隣接部材としてのスライドガイド部材及び可動側型板との接触状態を示す断面図で、図18はこの実施の形態における突起部材を示す斜視図である。
この実施の形態の射出成形金型においては、図17に示すように、スライド部材17又はスライド部材17に隣り合う隣接部材のいずれか一方、この実施の形態においては、隣接部材としてのガイド部材19及び可動側型板20に複数の突起状の離隔手段としての突起部材41がそれぞれ設けられている。即ち、突起部材41は、ガイド部材19及び可動側型板20に穿設した貫通穴19H,20Hに嵌め込んだもので、スライド部材17の移動方向(図17の紙面垂直方向)に延びた五角柱状に形成されており、その線状に延びる先端頂部41Aが後述するようにスライド部材17に接触するようになっている。一方、突起部材41に合わせて貫通穴19H,20Hもスライド部材17の移動方向に伸びている。各突起部材41はその後端部に、先端頂部41Aのスライド部材17に対する接触状態の調節手段としての複数の調整ネジ42を備えており、調整ネジ42を進退させることにより突起部材41を移動させて位置調節が可能なようにしてある。突起部材41の先端頂部41Aは、前述したようにスライド部材17の移動方向に延びており、ガイド部材19及び可動側型板20のスライド部材17との各対向面19A,20Aより突出させた状態で、スライド部材17のガイド部材19及び可動側型板20との各対向面17C,17Dに線接触させることにより、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20の前記各対向面同士を離隔させている。
このように構成された射出成形金型によれば、スライド部材17とガイド部材19及び可動側型板20とは突起部材41の先端頂部41Aによってそれぞれ線接触してガイド部材19及び可動側型板20とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士の接触面積が僅少であるので、その熱はスライド部材17からガイド部材19及び可動側型板20には殆ど伝達されず、且つ、コアブロックを経て可動側型板20に伝達された樹脂の熱も突起部材41によってスライド部材17に殆ど伝達されない。そのため、スライド部材17がガイド部材19及び可動側型板20からの温度の影響をほとんど受けず熱の流れが安定した状態に保たれて、成形品の冷却時における温度むらが生じず成形品の温度が冷却中も安定し、従って、品質にばらつきのない成形品を安定的に得ることができる。また、金型を組んだ状態でガイド部材19に設けた突起部材41の位置を調整ネジ42によって随時調節することにより容易にスライド部材17の摺動状態を調節できるから、スライド部材17がガイド部材19に沿って摺動する際のかじりの防止を確実に行うことができ、金型の開閉動作がより円滑になる。
[発明の実施の形態7]
本発明の実施の形態7における射出成形金型について、図19を参照しながら、説明する。同図はこの実施の形態におけるスライド部材とスライドバックアップとの接触状態を示す断面図である。
実施の形態1において説明したように、前記成形品の成形時にスライド入子8が前記キャビティに充填された樹脂の圧力により後退しないようにスライド部材17に対してその隣接部材としてのスライドバックアップ15が設けられている。スライドバックアップ15のスライド部材17との対向面15Aには、複数の突起状の離隔手段としてのネジ部材22を突出させて設け、その先端の凸部22Aを、スライド部材17のスライドバックアップ15との対向面17Fに点接触させ、スライド部材17とスライドバックアップ15の各対向面17F,15A同士を離隔させている。
このように構成された射出成形金型によれば、成形工程中キャビティ内にある樹脂から発している熱は、入子9を経てスライド部材17に伝達されるが、スライド部材17とスライドバックアップ15とはネジ部材22によって点接触してスライドバックアップ15とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士の接触面積が僅少であるので、その熱はスライド部材17からスライドバックアップ15には殆ど伝達されず、従って、入子9及びスライド部材17の温度安定性がより高まり、品質にばらつきのない成形品をより確実に得ることができる。
[発明の実施の形態8]
本発明の実施の形態8における射出成形金型について、図20を参照しつつ、説明する。同図はこの実施の形態におけるスライド部材とスライド部材に対する隣接部材としての当て付け部材との接触状態を示す断面図である。
実施の形態1において図示されてはいないが、この射出成形金型には、入子9が前記キャビティの構成位置に向かって移動した際にスライド部材17が対向する当て付け部材44が、スライド部材17の隣接部材として、設けられている。この実施の形態においては、当て付け部材44のスライド部材17との対向面44Aには、複数の突起状の離隔手段としてのネジ部材22を突出させて設け、その先端の凸部22Aを、スライド部材17の当て付け部材44との対向面17Gに点接触させて設けて、スライド部材17と当て付け部材44の各対向面17G,44A同士を離隔させている。
このように構成された射出成形金型によれば、成形工程中キャビティ内にある樹脂から発している熱は、入子9を経てスライド部材17に伝達されるが、スライド部材17と当て付け部材44とはネジ部材22によって点接触して当て付け部材44とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士の接触面積が僅少であるので、その熱はスライド部材17から当て付け部材44には殆ど伝達されず、従って、入子9及びスライド部材17の温度安定性がより高まり、品質にばらつきのない成形品をより確実に得ることができる。
[発明の実施の形態9]
本発明の実施の形態9における射出成形金型について、図21を参照しつつ、説明する。図21はこの実施の形態における射出成形金型を構成する入子と隣接部材としての構造部材との関係位置を示す平面図である。
この実施の形態における射出成形金型では、入子9がキャビティの構成位置に向かって移動した際に入子9に隣り合う即ち入子9の側面9Bが対向することとなる隣接部材としての構造部材21との接触を防止できるようにしたもので、入子9と構造部材21との間に間隙Sを設けるようにしている。この間隙Sは樹脂の粘度、金型温度を考慮して0.03mm以下に設定されている。間隙Sを0.03mm以下に設定したのは、0.03mmを超えると、成形品にバリが発生するためである。実験によれば、成形品の材料として非晶質ポリオレフィン樹脂を用いた場合、0.02mmの間隙で、バリの発生のない良好な成形品が得られた。
この実施の形態9によれば、前記他の実施の形態に示した各種の方法によってスライド部材17と隣接部材との接触面積を離隔手段により減らしたうえに、入子9と構造部材21との間に間隙Sを設けたから、入子9の熱がスライド部材17以外に伝達して逃げることがなく、そのため、スライド部材17とスライド部材17の隣接部材との間の熱の流れがより安定し、品質のばらつきのない成形品をより一層確実に成形することができる。
[発明の実施の形態10]
本発明の実施の形態10における射出成形金型について、図22を参照しつつ、説明する。図22はこの実施の形態において射出成形金型を構成する入子と隣接部材としての構造部材との接触状態を示す平面図である。
この実施の形態における射出成形金型では、スライド入子8を構成する入子9の側面9B及び下面即ち構造部材21と対向する面に微小な突部47を設けて(下面に設けた突部については図示せず)前記実施の形態9において述べた間隙Sを形成している。突部47の高さは0.03mm以下に設定するが、その理由は、前記実施の形態9について述べたところと同様である。
この実施の形態によれば、入子9と構造部材21との間に突部47を設けて間隙Sを形成したから、入子9と構造部材21との面による接触が確実に防止される。仮に樹脂圧や型締め力によって入子9が変形しても、突部47の存在により入子9が構造部材21に面で接触することがない。従って、入子9の熱がスライド部材17以外に伝達して逃げることが確実に防止され、そのため、入子9と構造部材21との間の熱の流れがより安定し、品質のばらつきのない成形品をより一層確実に成形することができる。
[発明の実施の形態11]
本発明の実施の形態11における射出成形金型について、図23を参照しつつ、説明する。同図はこの実施の形態におけるスライド部材と入子の結合構造を示す側面断面図である。
図に示すように、この実施の形態における射出成形金型では、スライド入子8を構成する入子9又はスライド部材17のいずれか一方、例えば、スライド部材17に複数の突起状の入子離隔手段としてのネジ部材49が設けられている。ネジ部材49の端部49Aはスライド部材17の入子9との対向面17Hより突出させた状態で、入子9又はスライド部材17の他の一方、この実施の形態においては入子9のスライド部材17との対向面9Cに点接触させることにより、入子9とスライド部材17の前記各対向面同士を離隔させている。なお、入子9とスライド部材17とは、実施の形態1において述べたようにボルト(図示せず)によって一体に結合されているが、ここで用いるボルトは熱伝導性の低い素材のものを使用することが望ましい。
このように構成された射出成形金型によれば、入子9とスライド部材17はネジ部材49によって点接触して入子9とスライド部材17の前記各対向面間には空気層が形成され、且つ、前記各対向面同士が接触していないので、樹脂からの熱が入子9には伝達されてもスライド部材17にほとんど伝達されず、そのため、入子9それ自体での熱伝達状態が変動せず安定したものとなる。従って、品質のばらつきのない成形品をより一層確実に成形することができる。
[発明の実施の形態12]
本発明の実施の形態12における射出成形金型について、図24を参照しつつ、説明する。同図は、この実施の形態における射出成形金型を構成するスライド部材と入子との結合構造を示す側面断面図である。
図に示すように、この実施の形態における射出成形金型は、スライド入子8を構成する入子9とスライド部材17との間に、双方に密着する半固体又は半液体の熱伝導物質、例えばグリス50を介在させた構成を備えている。この熱伝導性物質は熱伝導率の高いものであることが望ましい。また、入子9とスライド部材17とは、実施の形態1において述べたようにボルト(図示せず)によって一体に結合されている。
このような構成によれば、入子9とスライド部材17は相互に密着したグリス50によって結合が密になっているので、入子9とスライド部材17間の熱の流れがほとんど変動せず安定し、従って、品質のばらつきのない成形品を一層確実に成形することができる。[発明の実施の形態13]
本発明の実施の形態13における射出成形金型について、図25を参照しつつ、説明する。同図はこの実施の形態における射出成形金型を構成するスライド部材と入子との一体加工構造を示す断面図である。
図に示すように、この実施の形態における射出成形金型においては、例えば一つの素材より削り出し加工することにより、入子とスライド部材とを一体加工してスライド入子8を構成したものである。即ち、スライド入子8は、図中鎖線によって示されるように、入子の部分8Bとスライド部材8Cの部分とからなっている。入子の部分8Bにおける成形面8Dは、前述した入子と同様に、鏡面加工されている。
このような構成によれば、スライド入子8が入子の部分8Bとスライド部材8Cの部分とを一体加工して構成されているから、入子の部分8Bとスライド部材8Cの部分との間の熱の流れに変動が生じず安定する。従って、品質のばらつきのない成形品を一層確実に成形することができる。また、一体加工により入子とスライド部材の組みつけ作業が不要となるので、成形の準備作業、メンテナンス作業の効率が良くなる。
[発明の実施の形態14]
本発明に係る射出成形方法について、その実施の形態を図26を参照しつつ、説明する。同図はこの射出成形方法における間隙調整方法を示す断面図である。この実施の形態において使用される射出成形金型は、前記の実施の形態3と同一である。
この射出成形方法においては、請求項1に記載の射出成形金型を用いる。その具体的構成としては前述した実施の形態1において説明したところと基本的に同様であるが、スライド部材17と隣接部材との間に設ける離隔手段としては、例えば実施の形態3において示したネジ部材36(図13参照)を使用する。この場合、図26に示すように、ガイド部材19に設けたネジ部材36についてねじ込み位置の調節をしてスライド部材17との接触状態を調整するもので、可動側型板20に設けたネジ部材36についてはねじ込み位置を特に調整することなく固定された状態とする。
この射出成形方法は、このように構成された射出成形金型を用いて、実施の形態1において述べたようにして樹脂の成形を行うが、その場合に、前記キャビティを構成する金型要素の温度が所定の成形温度に上昇した状態で、離隔手段としてのネジ部材36の端部36Aの先端36Bとスライド部材17との間隙Tが0〜10μmになるように、ネジ部材36のねじ込み位置を調整する。この場合の金型要素とはキャビティに充填された樹脂によって温度が上昇する部材、例えばスライド入子8、コアブロック、固定側型板等であり、その温度は図示しない温度センサによって検知されるようにする。前記間隙Tの数値の最大値である10μmは、金型として使用される素材の熱膨張率に基づくものである。
このような射出成形方法によって成形を行うと、次のような作用効果が得られる。即ち、スライド入子8等の金型要素は、樹脂の温度が伝達されることによって成形中に昇温して熱膨張し、そのため、スライド部材17の摺動が不良になるという問題があるが、前述のように、金型要素の温度が成形温度に昇温された状態でスライド部材17とネジ部材36の先端36Bとの間隙をネジ部材36により調整することにより、スライド部材17等が熱膨張しても、スライド部材17とネジ部材36とは適正に接触する状態となり、そのため、スライド部材17の摺動不良が生じない。従って、金型開閉の動作が確実に円滑に行われ、成形作業の効率が確実に良くなる。
本発明の実施の形態1に係る射出成形金型を概念的に示す正面断面図 前記金型を構成するスライド入子等の配置の概要を示す平面図 前記実施の形態1におけるスライド入子と隣接部材との接触状態を示す図4中A−A断面図 図3中B−B断面図、 図5は実施の形態1におけるネジ部材の拡大側面図 実施例1に係るネジ部材の拡大側面断面図 実施例2に係るネジ部材の拡大側面断面図図 実施例3に係るネジ部材の部分破断拡大側面図 前記実施例3に係るネジ部材の先端部の正面図 スライド入子の実施例を示す平面図 スライド入子の別の実施例を示す平面図 本発明の実施の形態2におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す断面図 本発明の実施の形態3におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す断面図 前記実施の形態4におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す断面図 本発明の実施の形態5におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す図16中D−D断面図 図15中C−C断面図 本発明の実施の形態6におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す断面図 前記実施の形態6における突起部材を示す斜視図 本発明の実施の形態7におけるスライド部材と隣接部材との接触状態を示す断面図 本発明の実施の形態8におけるスライド部材と隣接部材との関係位置を示す断面図 本発明の実施の形態9における入子と隣接部材との関係位置を示す平面図 本発明の実施の形態10における入子と隣接部材との接触状態を示す平面図 本発明の実施の形態11におけるスライド部材と入子との結合構造を示す側面断面図 本発明の実施の形態12におけるスライド部材と入子との結合構造を示す側面断面図 本発明の実施の形態13におけるスライド部材と入子との一体構造を示す側面断面図 本発明の射出成形方法の一つの実施の形態における間隙調整方法を示す断面図
符号の説明
9 入子
12 キャビティ
17 スライド部材

Claims (18)

  1. 成形品を成形するためのキャビティを構成する入子と、前記入子と一体で移動して前記入子を前記キャビティの構成位置に対して接離させるスライド部材とを有する射出成形金型において、前記スライド部材又は前記スライド部材に隣り合う隣接部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の離隔手段を前記スライド部材又は前記隣接部材の他の一方に接触させて前記スライド部材と前記隣接部材の各対向面同士を離隔させたことを特徴とする射出成形金型。
  2. 前記離隔手段を前記隣接部材に設け、前記スライド部材と点接触させたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  3. 前記離隔手段が、前記スライド部材との接触状態の調節手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の射出成形金型。
  4. 前記離隔手段を前記隣接部材に設け、前記スライド部材と線接触させたことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  5. 前記離隔手段が、前記スライド部材の移動方向に伸びていることを特徴とする請求項4に記載の射出成形金型。
  6. 前記離隔手段が、前記スライド部材との接触状態の調節手段を備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載の射出成形金型。
  7. 前記離隔手段が、平坦な周面を有するローラであり、前記周面が前記スライド部材の移動方向に回転しながら前記スライド部材と線接触することを特徴とする請求項4に記載の射出成形金型。
  8. 前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材及び可動側型板であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型。
  9. 前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材、可動側型板、及び、前記成形品の成形時に前記スライド部材が前記キャビティに充填された樹脂の圧力により後退しないように配置されたスライドバックアップであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型。
  10. 前記隣接部材が、前記スライド部材を案内するガイド部材、可動側型板、及び、前記入子が前記キャビティの構成位置に向かって移動した際に前記スライド部材と対向する当て付け部材であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の射出成形金型。
  11. 前記入子と、前記隣接部材との間に間隙を形成したことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の射出成形金型。
  12. 前記間隙を0.03mm以下にしたことを特徴とする請求項11に記載の射出成形金型。
  13. 前記入子の前記隣接部材と対向する側面及び下面に突部を設けて前記間隙を形成したことを特徴とする請求項11又は12に記載の射出成形金型。
  14. 前記入子又は前記スライド部材のいずれか一方に設けた複数の突起状の入子離隔手段を前記入子又は前記スライド部材の他の一方に接触させて前記入子と前記スライド部材の各対向面同士を離隔させたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型。
  15. 前記入子と前記スライド部材との間に、双方に密着する半固体又は半液体の熱伝導物質を介在させたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型。
  16. 前記入子と前記スライド部材とを一体加工したことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の射出成形金型。
  17. 前記スライド部材又は前記入子に、液体又は気体を導く配管が穿設されていることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の射出成形金型。
  18. 請求項1から17のいずれかに記載の射出成形金型を用いた射出成形方法において、前記キャビティを構成する金型要素の温度が所定の成形温度に上昇した状態で前記離隔手段の先端と前記スライド部材との間隙が0〜10μmになるように、前記離隔手段の位置を調整することを特徴とする射出成形方法。
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