JP2005132319A - 自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の自転車用ワイヤー錠を荷がごに入れて携帯する場合には、乗車時の振動で落として紛失しまうことがある。また、ワイヤー錠をフレーム等に固定して携帯する場合には、乗車時の乗員の体に触れる等の邪魔になり、フレーム等に傷を付けるとともに、外観上も好ましくない印象を与えることがある。
【解決手段】 反射鏡とワイヤー錠を一体化することにより、乗車時にはワイヤー錠が邪魔にならないように収納され、駐輪時に車輪を固定するときにはワイヤー錠が引き出されロック錠によりロックされるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は自転車のワイヤー錠に関し、より具体的には自転車用反射鏡に内蔵されて使用されるワイヤー錠に関するものである。
自転車の車輪等を固定して駐輪時の盗難防止に使用されるワイヤー錠として、両端に連結ロック錠が配置されるワイヤー錠が知られており、例えば特開平10−280773がある(従来の例1)。ワイヤー錠は構造が簡単であり、多くの自転車の駐輪時の自転車固定に使用されているが、乗車時には必要がなくなるため携帯するときに邪魔となる問題がある。従来の例1はこのような問題を解消するため、自転車乗車時に、ワイヤーの弾性を利用してフレーム等に圧接してコンパクトに携帯できるようにしたものである。
一方、自転車用反射鏡は、反射鏡における光の反射を利用して夜間に他者からの視認性を高め安全性を向上させることを目的として、後部車輪泥除け又はフレーム等に取付けて使用されるものであり、ほぼすべての自転車に装備されている。
特開平10−280773
以上述べたように、自転車用ワイヤー錠は乗車時に不要となるため、従来の例1のようにフレーム等に固定されるか荷かごに入れて携帯されることが一般的な使用法である。
このため、ワイヤー錠を荷かごに入れて携帯する場合には、乗車時の振動で落として紛失しまうことがある。また、ワイヤー錠をフレーム等に固定して携帯する場合には、乗車時の乗員の体に触れる等の邪魔になり、フレーム等に傷を付けるとともに、外観上も好ましくない印象を与えることがある。
そこで本発明では、自転車用の反射鏡とワイヤー錠を一体化することにより、乗車時にはワイヤー錠が邪魔にならないように収納され、駐輪時に車輪を固定するときにはワイヤー錠が引き出され連結ロック錠部により固定されて使用できるワイヤー錠内蔵反射鏡を提供することを目的とする。
本発明が上記目的を達成するための第1の課題解決手段は、鍵穴とロック孔とロック片を有する連結ロック錠部、一端が連結ロック錠部とのロックに使用される係合ロック端子に固着されその反対端がゼンマイバネに接続されるワイヤー本体、及び、一端がワイヤー本体に接続されその反対端が反射鏡の本体ケースに固定されている固定軸に固定されるゼンマイバネから構成されるワイヤー錠本体が、反射鏡及びその本体ケースと一体化された構造であり、自転車の後部車輪泥除け又はフレームに取付けて利用できることを特徴とする自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡とすることである。なお、上記の連結ロック錠部は、一般の連結ロック錠部と同様に、鍵によって内部のロック片が開閉でき、係合ロック端子をロック孔に挿入するとロック片が自動的に閉鎖側に作動して係合ロック端子をロックして鍵を外すことができるように設定することができる。
第2の課題解決手段は、自転車乗車時にワイヤー錠本体が不要となるときには、ワイヤー本体がゼンマイバネの弾性力により反射鏡の本体ケースに収納され、ワイヤー錠本体が乗車時の乗員の邪魔にならない構造であることを特徴とする自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡とすることである。
第3の課題解決手段は、駐輪時には、ワイヤー本体が引き出されて後部車輪のスポークの間を通して使用され、ワイヤー本体の一端が係合ロック端子により連結ロック錠部においてロックされ、その反対端が止め具を用いてゼンマイバネと接続され、このゼンマイバネが本体ケースのワイヤー孔より大きな寸法の止め具により本体ケースの外に引き出されない構造とすることにより、駐輪時の後部車輪の自由な回転を拘束して盗難防止に使用できることを特徴とする自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡とすることである。
第1の課題解決手段による作用は次の通りである。従来の反射鏡の本体ケースは、後方からの視認性を良好にするため反射鏡の反射面を自転車後方に向けて保持し、反射鏡を後部車輪泥除けやフレームに固定するためのボルト等の固定具が設置されるものであり、本休ケース内は使用されない空間となっている。このような反射鏡本体ケース内にワイヤー錠本体を内蔵することにより、乗車時にはワイヤー本体を反射鏡本体ケース内に収納してワイヤー錠本体が乗車時の乗員の邪魔になることを防止でき、また、駐輪時にはワイヤー本体を引出して自転車の車輪を固定することができて自転車の盗難を防止できるという便利な機能を与えることができる。
第2の課題解決手段による作用は次の通りである。ワイヤー本体を収納する時には、ゼンマイバネの弾性力により容易にワイヤー本体を反射鏡本体ケース内に収納することができる。これにより、自転車乗車時にワイヤー錠本体が不要となるときに、ワイヤー錠本体を乗車時の乗員の邪魔にならないようにすることができる。
第3の課題解決手段による作用は次の通りである。駐輪場等においては一般に自転車の前側を駐輪場の奥に向けて駐輪するものであり、前部車輪付近では他の自転車が邪魔になって鍵の操作がし難くなる。第3の課題解決手段のように、自転車後部に設置される反射鏡に後部車輪の回転を拘束するのに用いられるワイヤー錠本体を内蔵することにより、鍵の操作が容易な、駐輪時の盗難防止に使用できるワイヤー錠を提供できる。
以上述べたように、本発明は、乗車時にはワイヤー錠が邪魔にならないように収納され、駐輪時に車輪を固定するときにはワイヤー錠が引き出され連結ロック錠部においてロックされて使用できるとともに、鍵の開閉操作が容易に行えるワイヤー錠内蔵反射鏡を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。
図1は本発明のワイヤー錠内蔵反射鏡3を後部車輪1の泥除け2に取り付け、ワイヤー本体5を後部車輪のスポーク1cの間を通して本体ケース7に内蔵される連結ロック錠部で固定したときの概要を示す。
後部車輪1は、タイヤ1a、ホイール1b及びスポーク1cから構成されるものであり、反射鏡6は本体ケース7に固定されている。
ワイヤー本体5は、強度と操作性の観点から鋼線を平織りした平ワイヤーに合成樹脂を被覆したものが好適であるが、円形断面のワイヤーを用いることもできる。
図2及び図3は、ワイヤー錠内蔵反射鏡3の側面概要図及び上面概要図である。図2は係合ロック端子4がロック孔12から抜き出された状態、図3は係合ロック端子4がロック孔12に挿入されてロックされた状態を示す。
係合ロック端子4は、ロック時にロック片13がはまり込む係合部11を有している。ロック片13は、鍵17の回転に同調して回転するように設定される。
本体ケース7の泥除けに接する面に取付ボルト9が設置されており、この取付ボルト9とナット8によりワイヤー錠内蔵反射鏡3が泥除け2に固定される。ただし、反射鏡をフレーム等の泥除け以外の場所に設置する場合には、本体ケースのフレーム等の設置場所に接する面の形状とボルト等の固定具を取り付け箇所の形状に合わせて変更する必要がある。
図4及び図5は、図2のA−A断面において、ワイヤー本体5が収納された状態及びワイヤー本体5が引き出された状態を示す。
ゼンマイバネ固定軸16は、本体ケース7に固定される。ゼンマイバネ14は、ゼンマイバネ固定端15を介してゼンマイバネ固定軸16に固定される。ワイヤー本体5の一端は、係合ロック端子4に固着される。また、ワイヤー本体5の一端とゼンマイバネ14の一端は止め具10により固着される。
以下、上記構成の動作を説明する。自転車乗車時には、ワイヤー本体5はゼンマイバネ14の弾性力により本体ケース7内に収納される。このとき、ワイヤー孔18よりも係合ロック端子4の方が寸法が大きいので、係合ロック端子4が本体ケース7に入り込むことが防止できる。一方、ワイヤー本体5を引き出すときには、必要以上にワイヤー本体5が引き出されないように、止め具10がストッパーとして機能する。
ゼンマイバネ14は、ゼンマイバネ固定端15を介してゼンマイバネ固定軸16に固定され、引き出されたワイヤー本体5をゼンマイバネ14の弾性力により引き戻して収納することができる。
鍵17は本体ケース7に設けられた鍵穴に差し入れて使用され、鍵17の回転に同調するロック片13が、係合ロック端子4の係合部11にはまり込んでロックされた状態となる。このときスポーク1cの間を通されたワイヤー本体5が後部車輪1を自由に回転できなくするので駐輪時の盗難を防止できる。
本発明の自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡を後部車輪泥除けに取付けたときの概要図 自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡の側面概要図 自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡の上面概要図 図2のA−A切断面における断面図(平ワイヤー本体収納時) 図2のA−A切断面における断面図(平ワイヤー本体引出時)
符号の説明
1 後部車輪
1a タイヤ
1b ホイール
1c スポーク
2 泥除け
3 ワイヤー錠内蔵反射鏡
4 係合ロック端子
5 ワイヤー本体
6 反射鏡
7 本体ケース
8 ナット
9 取付ボルト
10 止め具
11 係合部
12 ロック孔
13 ロック片
14 ゼンマイバネ
15 ゼンマイバネ固定端
16 ゼンマイバネ固定軸
17 鍵
18 ワイヤー孔

Claims (3)

  1. 鍵穴とロック孔とロック片を有する連結ロック錠部、一端が連結ロック錠部とのロックに使用される係合ロック端子に固着されその反対端がゼンマイバネに接続されるワイヤー本体、及び、一端がワイヤー本体に接続されその反対端が反射鏡の本体ケースに固定されている固定軸に固定されるゼンマイバネから構成されるワイヤー錠本体が、反射鏡及びその本体ケースと一体化された構造であり、自転車の後部車輪泥除け又はフレームに取付けて利用できることを特徴とする自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡。
  2. 自転車乗車時にワイヤー錠本体が不要となるときには、ワイヤー本体がゼンマイバネの弾性力により反射鏡の本体ケースに収納され、ワイヤー錠本体が乗車時の乗員の邪魔にならない構造であることを特徴とする自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡。
  3. 駐輪時には、ワイヤー本体が引き出されて後部車輪のスポークの間を通して使用され、ワイヤー本体の一端が係合ロック端子により連結ロック錠部においてロックされ、その反対端が止め具を用いてゼンマイバネと接続され、このゼンマイバネが本体ケースのワイヤー孔より大きな寸法の止め具により本体ケースの外に引き出されない構造とすることにより、駐輪時の後部車輪の自由な回転を拘束して盗難防止に使用できることを特徴とする自転車用ワイヤー錠内蔵反射鏡。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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