JP2005132166A - 伝達比可変操舵装置 - Google Patents

伝達比可変操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005132166A
JP2005132166A JP2003368616A JP2003368616A JP2005132166A JP 2005132166 A JP2005132166 A JP 2005132166A JP 2003368616 A JP2003368616 A JP 2003368616A JP 2003368616 A JP2003368616 A JP 2003368616A JP 2005132166 A JP2005132166 A JP 2005132166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive signal
output shaft
input shaft
pwm drive
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003368616A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruki Ogasawara
照基 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003368616A priority Critical patent/JP2005132166A/ja
Publication of JP2005132166A publication Critical patent/JP2005132166A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 入力軸と出力軸との連結を断つ際に、スイッチングトランジスタから発生するスイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる伝達比可変操舵装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 マイコン31は、IGスイッチ9がオンされた時、即ち入力軸11と出力軸13との連結を断つために、連結ピン21を作動させる際に、PWM駆動信号のデューティー比を100%にしてソレノイドコイル2に最大電流が流れるように制御している。これにより、スイッチングトランジスタ324がスイッチングせず、スイッチングトランジスタ324からスイッチング音が発生しないため、スイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、車両のステアリングホイールからのステアリング角の伝達比を可変させる伝達比可変操舵装置に関する。
従来より、伝達比可変操舵装置は、ステアリングと接続される入力軸と、転舵輪側と接続される出力軸と、入力軸の回転角に対して出力軸の回転角を可変させる電動モータと、入力軸と出力軸とを連結させる連結ピンと、入力軸と出力軸との連結を断つために連結ピンを作動させる励磁コイルと、電動モータ及び励磁コイルに流れる電流をディーティー制御するために、スイッチングトランジスタを駆動するためのPWM駆動信号を生成する制御部とから構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−278087号公報(第3頁右欄第47行〜第6頁右欄第22行、第1図〜第5図)
ところが、一般的に伝達比可変操舵装置では、励磁コイルに流れる電流を制御するために、スイッチングトランジスタをデューティー制御しているが、スイッチングトランジスタを駆動するPWM駆動信号の周波数が可聴周波数領域内の周波数(例えば1kHz)であるために、スイッチングトランジスタから発生するスイッチング音が可聴周波数領域内となってしまう。そのため、特にイグニッションスイッチがオンされた時、即ち連結ピンを作動させて入力軸と出力軸との連結を断つ際には、車両が静止していることから、エンジン回転数が低く、車室内は比較的静かな状態であるため、スイッチングトランジスタから発生するスイッチング音によって乗員に不快感を与えてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、入力軸と出力軸との連結を断つ際に、スイッチングトランジスタから発生するスイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる伝達比可変操舵装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1では、ステアリングに接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、入力軸と出力軸とを連結する連結手段と、入力軸と出力軸との連結を断つために連結手段を作動させるための励磁コイルと、励磁コイルに流れる電流をデューティー制御するために、スイッチング素子を駆動するPWM駆動信号を生成する制御部とを備えた伝達比可変操舵装置において、入力軸と出力軸との連結を断つために、連結手段を作動させる際に、制御部は、PWM駆動信号のオンデューティー比を100%にしてスイッチング素子を駆動させることを特徴としている。
この構成により、入力軸と出力軸との連結を断つために、連結手段を作動させる際に、制御部がPWM駆動信号のオンデューティー比を100%にしてスイッチング素子を駆動させることで、スイッチング素子がスイッチングしないため、スイッチング素子からスイッチング音が発生せず、乗員に不快感を与えることを防止できる。
さらに、スイッチング素子がスイッチングすることとは、オンからオフに切り替わることであり、スイッチング素子のオンからオフへの切り替わりは、即座に切り替わらず、オンからオフへ切り替わっている間に、スイッチング素子に無駄な電流が流れてスイッチング素子が発熱するが、本構成では、スイッチング素子がスイッチングしないため、スイッチングによるスイッチング素子の発熱を防止できる。
また、PWM駆動信号のオンデューティー比が100%であるため、励磁コイルには、最大電流が流れ、連結手段が素早く作動されるため、入力軸と出力軸との連結が断たれる時間が短くなり、即座に装置を動作させることができる。さらに、例えば連結手段を引き抜き難い場合には、連結手段を作動させる力が小さいと連結手段を引き抜くことができず、入力軸と出力軸との連結を断つことができないが、本構成では、連結手段を作動させる力が最大であるため、確実に入力軸と出力軸との連結を断つことができる。
請求項2では、入力軸と出力軸との連結が断たれたか否かを判断する連結状態判断手段を有し、連結状態判断手段が入力軸と出力軸との連結が断たれたと判断した時に、制御部は、励磁コイルに電流を供給するための電源の電圧に基づいて、PWM駆動信号のオンデューティー比を可変させて励磁コイルに流れる電流をデューティー制御し、且つPWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にすることを特徴としている。
この構成により、連結状態判断手段で入力軸と出力軸との連結が断たれたと判断した時には、制御部が電源の電圧に基づいてPWM駆動信号のオンデューティー比を可変させて励磁コイルに流れる電流をデューティー制御することから、常にPWM駆動信号のデューティー比を100%で駆動されないため、励磁コイルに流れる電流も常に最大電流が流れず、消費電力を抑えることができる。さらに、制御部は、PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にすることから、スイッチング素子をスイッチングして駆動させても、スイッチング素子から可聴周波数領域内のスイッチング音が発生しないため、入力軸と出力軸との連結が断たれた後も乗員に不快感を与えることを防止できる。
また、上記課題を解決するために、請求項3では、ステアリングに接続される入力軸と、転舵輪側に接続される出力軸と、入力軸と出力軸とを連結する連結手段と、入力軸と出力軸との連結を断つために連結手段を作動させるための励磁コイルと、連結手段を作動させて連結手段を保持する保持電流が励磁コイルに流れるように、スイッチング素子を駆動するためのPWM駆動信号を生成する制御部とを備えた伝達比可変操舵装置において、制御部は、入力軸と出力軸との連結を断つために、連結手段を作動させる際に、PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にし、且つ励磁コイルに保持電流よりも大きい電流を流すPWM駆動信号のオンデューティー比でスイッチング素子を駆動させることを特徴としている。
この構成により、入力軸と出力軸との連結を断つために、連結手段を作動させる際に、制御部がPWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にしてスイッチング素子を駆動させることで、スイッチング素子から可聴周波数領域内のスイッチング音が発生せず、乗員に不快感を与えることを防止できる。
さらに、制御部が励磁コイルに保持電流よりも大きい電流を流すPWM駆動信号のオンデューティー比でスイッチング素子を駆動させることで、励磁コイルには、保持電流よりも大きい電流が流れ、連結手段が素早く作動されるため、入力軸と出力軸との連結が断たれる時間が短くなり、即座に装置を動作させることができる。さらに、例えば連結手段を引き抜き難い場合には、連結手段を作動させる力が小さいと連結手段を引き抜くことができず、入力軸と出力軸との連結を断つことができないが、本構成では、連結手段を作動させる力が連結手段を保持させる際に比べて大きいため、確実に入力軸と出力軸との連結を断つことができる。
また、請求項4では、励磁コイルに保持電流よりも大きい電流を流すPWM駆動信号のオンデューティー比とは、予め設定された一定のオンデューティー比であることを特徴としている。
この構成により、装置の仕様に応じて簡単に励磁コイルに保持電流よりも大きい電流を流すPWM駆動信号のオンデューティー比を設定することができる。
また、請求項5では、制御部は、励磁コイルに所定の保持電流が流れるように、励磁コイルに電流を供給するための電源の電圧に基づいて、PWM駆動信号のオンデューティー比を可変させて励磁コイルに流れる電流を制御することを特徴としている。
この構成により、制御部が電源の電圧に基づいてPWM駆動信号のオンデューティー比を可変させて励磁コイルに流れる保持電流をデューティー制御することから、常にPWM駆動信号のデューティー比を100%で駆動されないため、消費電力を抑えることができる。
また、請求項6では、制御部は、励磁コイルに所定の保持電流を流す際にもPWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にすることを特徴としている。
この構成により、励磁コイルに所定の保持電流を流す際にもスイッチング素子から可聴周波数領域内のスイッチング音が発生しないため、スイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる。
図1は、車両の操舵機構の構成図である。図2は、伝達比可変操舵装置1の伝達比可変ユニット12の軸方向断面図である。図3は、伝達比可変操舵装置1全体の回路構成を示したブロック図である。図4は、ソレノイド駆動回路32の回路構成を示した図である。
先ず、図1及び図2に基づいて、車両の車速によって転舵輪の転舵角を可変させる伝達比可変操舵装置1が搭載された車両の操舵機構の全体構成について説明する。図1に示すように、車両のステアリング10が入力軸11の上端に接続されている。また、入力軸11の下端と出力軸13の上端とが伝達比可変ユニット12を介して接続されている。また、出力軸13の下端には、図示しないピニオンが設けられ、このピニオンがステアリングギヤボックス15内でラック16に噛合されている。ラック16の両端には、それぞれ図示しないタイロッド及びアームを介して転舵輪17が接続されている。
入力軸11には、ステアリング10の操舵角を検出する舵角センサ6が設けられ、一方、出力軸13には、転舵輪17の転舵角を検出する出力角センサ14が設けられている。これら舵角センサ6及び出力角センサ14により検出されたステアリング10の操舵角及び転舵輪17の転舵角は、ECU3に入力される。さらに、ECU3には、車載LAN7からの車速信号SH及びエンジン回転数信号EGが入力される。そして、ECU3は、この伝達比可変ユニット12を制御するための制御信号を出力する。
伝達比可変ユニット12は、図2に示すように、周知のブラシレスモータである電動モータ4及び減速機構5を備えて構成され、舵角センサ6及び車載LAN7からの信号に基づいて、電動モータ4を回転させて出力軸13の回転角を可変させるものである。また、電動モータ4は、モータハウジング44内に設けられたステータ43とロータ42とを備えて構成されている。また、モータハウジング44のステアリング10側の内周には、連結手段を成す連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させるためのソレノイドコイル2が設けられている。このソレノイドコイル2は、ECU3から指令により連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させる。また、ロータ42の端面には、連結ピン21が係合される係合部42aが設けられている。
以上説明した操舵機構では、先ず、車載LAN7からの車速信号SH及びエンジン回転数信号EGと舵角センサ6により検出された操舵角とがECU3に入力されると、ECU3は、これらの情報に基づき、目標舵角の演算を行う。この目標舵角に基づくモータ制御指令がECU3より伝達比可変ユニット12に出力される。このモータ制御指令により伝達比可変ユニット12の電動モータ4が駆動され、転舵輪17に対して目標舵角に対応した転舵角を与える。そして、ECU3は、出力角センサ14より転舵輪17の実際の転舵角を検出して、確実に目標舵角に対応した転舵角を転舵輪17に与えることができるようにフィードバックされる。この際、ソレノイドコイル2は、オン状態であり、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に後退させている。つまり、モータハウジング44とロータ42との連結は解除されている。
また、ECU3がIGスイッチ9のオフもしくは伝達比可変ユニット12の異常(例えば、ソレノイドコイル2の地絡)を検出すると、ECU3は、ソレノイドコイル2に対してソレノイドコイル2に電流が流れないように指令を出力する。これにより、ソレノイドコイル2には、電流が流れず、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進させる。そして、連結ピン21は、ロータ42に設けられた係合部42aと係合されて、モータハウジング44とロータ42とが連結される。
次に、図3に基づいて、伝達比可変操舵装置1の構成について説明する。
伝達比可変操舵装置1は、ソレノイドコイル2、ECU3、電動モータ4及び減速機構5から構成されている。
ソレノイドコイル2は、励磁コイルを成し、後述するECU3のソレノイド駆動回路32に接続されており、ソレノイド駆動回路32を介してバッテリ8からソレノイドコイル2に電流が流れ、上述の連結ピン21を作動させる。
ECU3は、制御部を成し、上述の舵角センサ6及び車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2及び電動モータ4に流れる電流をデューティー制御するものであって、マイコン31、ソレノイド駆動回路32、リレー33、駆動回路34、電源回路35、電圧検出回路36、電流検出回路37、通信I/F38、舵角検出回路39、モータ駆動回路50、電流検出回路51、モータ端子電圧検出回路52及び電気角検出回路53から構成されている。
マイコン31は、舵角センサ6及び車載LAN7からの情報に基づいて、電動モータ4に流れる電流をディーティー制御するためのPWM駆動信号を生成する。さらに、マイコン31は、舵角センサ6及び車載LAN7からの情報に基づいて、ソレノイドコイル2に流す指令電流値を決定し、ソレノイドコイル2に指令電流値が流れるように、バッテリ8の電圧値に基づいてソレノイドコイル2に流れる実電流をデューティー制御するPWM駆動信号を生成している。なお、バッテリ8の電圧値は、常に一定でなく変動するため、マイコン31が予め記憶しているマップに基づいて、バッテリ8の電圧値が小さいときに、PWM駆動信号のデューティー比を大きくして、ソレノイドコイル2に指令電流値を流すように制御している。また、マイコン31は、IGスイッチ9がオンされた時、即ち入力軸11と出力軸13との連結を断つために、連結ピン21を作動させる際に、PWM駆動信号のデューティー比を100%にしてソレノイドコイル2に最大電流が流れるように制御している。
また、マイコン31は、連結ピン21を作動させて、入力軸11と出力軸13との連結が断たれたか否かを判断する連結状態判断手段311を有している。
ソレノイド駆動回路32は、マイコン31からのPWM駆動信号に基づき、ソレノイドコイル2に流れる実電流をディーティー制御して連結手段21を作動させるためのものであって、リレー33を介してバッテリ8と接続されている。
リレー33は、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との間に設けられ、オンすることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32とを接続させ、オフすることで、バッテリ8とソレノイド駆動回路32との接続を遮断させる。
駆動回路34は、マイコン31からの信号によって、リレー33をオンもしくはオフさせるためのものである。
電源回路35は、IGスイッチ9を介してバッテリ8と接続され、バッテリ8からの電流をマイコン31に供給させるためのものである。
電圧検出回路36は、バッテリ8の電圧値を検出し、検出した検出値をマイコン31に入力している。
電流検出回路37は、バッテリ8からモータ駆動回路50に電流を供給すると共に、その電流値を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
通信I/F38は、車載LAN7からの車速信号SH及びエンジン回転数信号EGをマイコン31が認識できるように変換し、この変換した車速信号SH及びエンジン回転数信号EGをマイコン31に入力している。
舵角検出回路39は、舵角センサ6からの信号をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した舵角信号をマイコン31に入力している。
モータ駆動回路50は、三相ブリッジ回路を構成する6つのスイッチングトランジスタを有し、マイコン31からのPWM駆動信号に基づいて、6つのスイッチングトランジスタをデューティー制御して電動モータ4を駆動させるものである。
電流検出回路51は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタに流れる電流を検出し、検出した電流値をマイコン31に入力している。
モータ端子電圧検出回路52は、モータ駆動回路50の6つのスイッチングトランジスタの電圧を検出し、検出した電圧値をマイコン31に入力している。
電気角検出回路53は、出力角センサ14で検出した転舵角をマイコン31が認識できるように変換し、この変換した転舵角信号をマイコン31に入力している。
伝達比可変操舵装置1の作動としては、IGスイッチ9がオンされると、マイコン31がソレノイド駆動回路32にデューティー比100%のPWM駆動信号を発し、ソレノイドコイル2に最大電流を流す。そして、連結状態判断手段311が入力軸11と出力軸13との連結が断たれたと判断すると、マイコン31がソレノイド駆動回路32でソレノイドコイル2に流れる実電流をデューティー制御することで、連結ピン21を保持させる。そして、舵角センサ6及び車載LAN7からの信号に基づいて電動モータ4を回転させることで、電動モータ4の回転力が減速機構5を介して出力軸13に伝達され、転舵輪の転舵角を可変させる。
次に、ソレノイド駆動回路32の構成について図4に基づいて説明する。
ソレノイド駆動回路32は、抵抗321、第1の配線322、電流制限手段323、スイッチングトランジスタ324、ダイオード325、電源電圧検出手段326、端子電圧検出手段327及び第2の配線328から構成されている。
抵抗321は、第2の配線328に設けられている。第1の配線322は、ソレノイドコイル2の一端とバッテリ8とを結ぶ電線であって、ソレノイドコイル2に連結ピン21を作動させるための電流が流れる。
電流制限手段323は、第1の配線322に設けられ、トランジスタ323aと抵抗323bとから構成されている。そして、トランジスタ323aのエミッタ端子がリレー33と、コレクタ端子がソレノイドコイル2の一端と、ベース端子が抵抗323bを介してグランドとにそれぞれ電気的に接続されている。
スイッチングトランジスタ324は、マイコン31からのソレノイドコイル2に流す指令電流値に対応するPWM駆動信号によって、ソレノイドコイル2に電流を流すものである。
ダイオード325は、ソレノイドコイル2の両端に接続されている。
電源電圧検出手段326は、抵抗326a、326bを有し、抵抗326aの一端がリレー33と電気的に接続され、他端が抵抗326bの一端と電気的に接続されている。また、抵抗326bの他端がグランドと接続されており、互いに電気的に接続される抵抗326aの他端と抵抗326bの一端とがマイコン31と電気的に接続されている。
端子電圧検出手段327は、抵抗327a、327bを有し、抵抗327aの一端がソレノイドコイル2の他端と電気的に接続され、他端が抵抗327bの一端と電気的に接続されている。また、抵抗327bの他端がグランドと電気的に接続されており、互いに電気的に接続される抵抗327aの他端と抵抗327bの一端とがマイコン31と電気的に接続されている。
第2の配線328は、ソレノイドコイル2の一端とバッテリ8とを結ぶ電線であって、マイコン31に電流を供給している。
次に、本発明部分であるマイコン31の処理手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS100では、IGスイッチ9がオフ状態からオンされたか否か判定し、IGスイッチ9がオンされたときには、ステップS101に進み、IGスイッチ9がオンされていなければ、ステップS100に戻る。
ステップS101では、PWM駆動信号のデューティー比を100%にしてソレノイド駆動回路32のスイッチングトランジスタ324を駆動し、ステップS102に進む。なお、この際、ソレノイドコイル2には、バッテリ8から最大電流が流れるため、連結ピンが最大の力で作動する。
ステップS102では、ステップS101で連結ピン21を作動させて、入力軸11と出力軸12との連結が断たれたか否かを連結状態判定手段311が判定し、入力軸11と出力軸12との連結が断たれたと判定したときには、ステップS103に進み、入力軸11と出力軸13との連結が断たれていないと判定したときには、ステップS101に戻る。なお、入力軸11と出力軸13との連結が断たれるとは、連結ピン21が電動モータ4のロータ42の係合部42aから引き抜かれることである。
ステップS103では、スイッチングトランジスタ324を駆動するためのPWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数とし、ステップS104に進む。なお、本実施例では、PWM駆動信号の周波数を20kHzにすることで、PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外にしている。
ステップS104では、電源電圧検出手段326によってバッテリ8の電圧を読み込み、ステップS105に進む。
ステップS105では、ステップS104で読み込んだバッテリ8の電圧から予め記憶されているマップに基づいて、スイッチングトランジスタ324を駆動するPWM駆動信号のデューティー比を決定して出力し、ステップS106に進む。なお、マップには、連結ピン21を最低限保持する一定の保持電流がソレノイドコイル2に流れるように、PWM駆動信号のデューティー比がバッテリ8の電圧に基づいて、予め記憶されている。
ステップS106では、IGスイッチ9がオン状態からオフされたか否か判定し、IGスイッチ9がオフされたときには、ステップS107に進み、IGスイッチ9がオンされていなければ、ステップS103に戻る。
ステップS107では、スイッチングトランジスタ324を駆動するPWM駆動信号のデューティー比を0にしてステップS100に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
[実施例1の効果]
以上説明したように、マイコン31は、入力軸11と出力軸13との連結を断つために、連結手段を作動させる際に、PWM駆動信号のデューティー比を100%にしてスイッチングトランジスタ324を駆動していることから、スイッチングトランジスタ324がスイッチングしないため、スイッチングトランジスタ324からスイッチング音が発生せず、スイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる。
さらに、スイッチングトランジスタ324がスイッチングすることとは、オンからオフに切り替わることであり、そのスイッチングトランジスタ324のオンからオフへの切り替わりは、即座に切り替わらず、オンからオフへ切り替わっている間に、スイッチングトランジスタ324に無駄な電流が流れてスイッチングトランジスタ324が発熱するが、本実施例では、スイッチングトランジスタ324自体がスイッチングしないため、スイッチングによるスイッチングトランジスタ324の発熱を防止することができる。
また、PWM駆動信号のデューティー比が100%であるため、ソレノイドコイル2には、バッテリ8から最大電流が流れるため、連結ピン21が素早く作動され、入力軸11と出力軸13との連結が断たれる時間を短縮でき、即座に伝達比可変操舵装置1を動作させることができる。
さらに、例えば連結ピン21が電動モータ4の係合部42aの内側に引っ掛かってしまった場合には、連結ピン21を作動させる力が小さいと連結ピン21を引き抜くことができず、入力軸11と出力軸13との連結を断つことができないが、本実施例では、連結ピン21が最大の力で作動されるため、連結ピン21を確実に係合部42aから引き抜くことができ、入力軸11と出力軸13との連結を断つことができる。
また、連結状態判断手段311で連結ピン21が作動されて入力軸11と出力軸13との連結が断たれたと判断した時には、マイコン31がバッテリ電圧に基づいて、PWM駆動信号のデューティー比を可変させてソレノイドコイル2に流れる電流をデューティー制御することから、消費電力を抑制しつつ、連結ピン21を保持することができる。さらに、この際、マイコン31は、PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にすることから、スイッチングトランジスタ324をスイッチングして駆動させたとしても、スイッチングトランジスタから可聴周波数領域内のスイッチング音が発生しないため、入力軸11と出力軸13との連結が断たれた後も、スイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる。
図6は、本実施例のマイコン31の処理手順を示したフローチャートである。なお、ここでは、実施例1と同様な箇所は省略し、相違する部分についてのみ説明する。
本発明部分である本実施例のマイコン31の処理手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS200では、実施例1のステップS100と同様に、IGスイッチ9がオフ状態からオンされたか否か判定し、IGスイッチ9がオンされたときには、ステップS201に進み、IGスイッチ9がオンされていなければ、ステップS200に戻る。
ステップS201では、実施例1のステップS103と同様に、スイッチングトランジスタ324を駆動するためのPWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数とし、ステップS202に進む。
ステップS202では、PWM駆動信号のデューティー比を80%よりも大きくしてソレノイド駆動回路32のスイッチングトランジスタ324を駆動し、ステップS203に進む。ここでのPWM駆動信号のデューティー比は、連結ピン21を最低限保持する保持電流よりも大きい電流が流れる一定のデューティー比に予め設定されており、伝達比可変操舵装置1の仕様に応じて例えば70%や90%に変更させてもよい。
ステップS203では、実施例1のステップS102と同様に、入力軸11と出力軸12との連結が断たれたか否かを連結状態判定手段311が判定し、入力軸11と出力軸12との連結が断たれたと判定したときには、ステップS204に進み、入力軸11と出力軸13との連結が断たれていないと判定したときには、ステップS201に戻る。
ステップS204では、実施例1のステップS104と同様に、電源電圧検出手段326によってバッテリ8の電圧を読み込み、ステップS205に進む。
ステップS205では、実施例1のステップS105と同様に、ステップS204で読み込んだバッテリ8の電圧から予め記憶されているマップに基づいて、スイッチングトランジスタ324を駆動するPWM駆動信号のデューティー比を決定して出力し、ステップS206に進む。
ステップS206では、実施例1のステップS106と同様に、IGスイッチ9がオン状態からオフされたか否か判定し、IGスイッチ9がオフされたときには、ステップS207に進み、IGスイッチ9がオンされていなければ、ステップS204に戻る。
ステップS207では、スイッチングトランジスタ324を駆動するPWM駆動信号のデューティー比を0にしてステップS200に戻り、上述した処理を繰り返し行う。
[実施例2の効果]
本実施例では、入力軸11と出力軸13との連結を断つために、連結ピン21を作動させる際及び連結ピン21を作動させた後に、マイコン31がPWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数(20kHz)にしてスイッチングトランジスタ324を駆動させることで、スイッチングトランジスタ324から可聴周波数領域内のスイッチング音が発生せず、スイッチング音によって乗員に不快感を与えることを防止できる。
さらに、マイコン31が連結ピン21を最低限保持する保持電流よりも大きい電流を流すデューティーでスイッチングトランジスタ324を駆動させることで、ソレノイドコイル2には、バッテリ8から連結ピン21を最低限保持する保持電流よりも大きい電流が流れ、連結ピン21が素早く作動されるため、入力軸11と出力軸13との連結が断たれる時間が短くなり、即座に伝達比可変操舵装置1を動作させることができる。さらに、例えば連結ピン21が係合部42aに引っ掛かってしまった場合には、連結ピン21を作動させる力が小さいと連結ピン21を係合部42aから引き抜くことができず、入力軸11と出力軸13との連結を断つことができないが、本実施例では、連結ピン21を作動させる力が連結ピン21を保持する際に比べて大きいため、確実に入力軸11と出力軸13との連結を断つことができる。
また、ソレノイドコイル2に連結ピン21を最低限保持する保持電流よりも大きい電流を流すPWM駆動信号のデューティー比は、予め設定された一定のデューティー比であることから、伝達比可変操舵装置1の仕様に応じてソレノイドコイル2に連結ピン21を最低限保持する保持電流よりも大きい電流を流すPWM駆動信号のデューティー比を適宜設定することができる。
なお、以上説明した実施例1及び2でのPWM駆動信号のデューティー比は、特許請求の範囲のオンデューティー比に相当している。
なお、実施例1及び2では、連結ピン21を回転軸41の軸方向と平行な方向に前進もしくは後退させているが、入力軸11と出力軸13とを連結状態もしくは非連結状態にすることができるように、連結ピン21を作動させていればよい。
車両の操舵機構の構成図である。 伝達比可変操舵装置の伝達比可変ユニットの軸方向断面図である。 伝達比可変操舵装置全体の回路構成を示したブロック図である。 ソレノイド駆動回路の回路構成を示した図である。 マイコンの処理手順を示したフローチャートである。(実施例1) マイコンの処理手順を示したフローチャートである。(実施例2)
符号の説明
1…伝達比可変操舵装置、2…ソレノイドコイル、3…制御部、4…電動モータ、21…連結ピン、31…マイコン、311…連結状態判断手段

Claims (6)

  1. ステアリングに接続される入力軸と、
    転舵輪側に接続される出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸とを連結する連結手段と、
    前記入力軸と前記出力軸との連結を断つために前記連結手段を作動させるための励磁コイルと、
    前記励磁コイルに流れる電流をデューティー制御するために、スイッチング素子を駆動するためのPWM駆動信号を生成する制御部とを備えた伝達比可変操舵装置において、
    前記入力軸と前記出力軸との連結を断つために、前記連結手段を作動させる際に、前記制御部は、前記PWM駆動信号のオンデューティー比を100%にして前記スイッチング素子を駆動させることを特徴とする伝達比可変操舵装置。
  2. 前記入力軸と前記出力軸との連結が断たれたか否かを判断する連結状態判断手段を有し、
    前記連結状態判断手段が前記入力軸と前記出力軸との連結が断たれたと判断した時に、前記制御部は、前記励磁コイルに電流を供給するための電源の電圧に基づいて、前記PWM駆動信号のオンデューティー比を可変させて前記励磁コイルに流れる電流をデューティー制御し、且つ前記PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にすることを特徴とする請求項1記載の伝達比可変操舵装置。
  3. ステアリングに接続される入力軸と、
    転舵輪側に接続される出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸とを連結する連結手段と、
    前記入力軸と前記出力軸との連結を断つために前記連結手段を作動させるための励磁コイルと、
    前記連結手段を作動させて前記連結手段を保持する保持電流が前記励磁コイルに流れるように、スイッチング素子を駆動するためのPWM駆動信号を生成する制御部とを備えた伝達比可変操舵装置において、
    前記制御部は、前記入力軸と前記出力軸との連結を断つために、前記連結手段を作動させる際に、前記PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にし、且つ前記励磁コイルに前記保持電流よりも大きい電流を流す前記PWM駆動信号のオンデューティー比で前記スイッチング素子を駆動させることを特徴とする伝達比可変操舵装置。
  4. 前記励磁コイルに前記保持電流よりも大きい電流を流す前記PWM駆動信号のオンデューティー比とは、予め設定された一定のオンデューティー比であることを特徴とする請求項3記載の伝達比可変操舵装置。
  5. 前記制御部は、前記励磁コイルに所定の前記保持電流が流れるように、前記励磁コイルに電流を供給するための電源の電圧に基づいて、前記PWM駆動信号のオンデューティー比を可変させて前記励磁コイルに流れる電流を制御することを特徴とする請求項3又は4記載の伝達比可変操舵装置。
  6. 前記制御部は、前記励磁コイルに所定の前記保持電流を流す際にも前記PWM駆動信号の周波数を可聴周波数領域外の周波数にすることを特徴とする請求項5記載の伝達比可変操舵装置。
JP2003368616A 2003-10-29 2003-10-29 伝達比可変操舵装置 Pending JP2005132166A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368616A JP2005132166A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 伝達比可変操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368616A JP2005132166A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 伝達比可変操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005132166A true JP2005132166A (ja) 2005-05-26

Family

ID=34646224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368616A Pending JP2005132166A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 伝達比可変操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005132166A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094426A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Omron Corp 可動体駆動装置および方法、並びにプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010094426A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Omron Corp 可動体駆動装置および方法、並びにプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8659253B2 (en) Electric power steering device
JP4373327B2 (ja) 電子的にコミュテート可能なモータ
JP2007137299A (ja) 電源供給制御装置
JP2009189187A (ja) モータ制御装置およびこれを備える車両用操舵装置
JP2004330883A (ja) 伝達比可変操舵装置
JP4248960B2 (ja) 伝達比可変操舵装置
JP2007283953A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005261012A (ja) 電動モータ駆動装置
JP5045222B2 (ja) 電気式動力舵取装置
JP2005132166A (ja) 伝達比可変操舵装置
JP2005212579A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009018668A (ja) 操舵制御装置
JP2011176912A (ja) モータ制御装置
JP2005212659A (ja) 車載用モータ制御装置及びパワーステアリング装置。
JP2001346393A (ja) 電動モータ駆動方法、電動モータ駆動装置、パワーステアリング装置及び電動パワーステアリング装置
JP2004359173A (ja) 伝達比可変操舵装置
JP2007269277A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005239119A (ja) 車両の伝達比可変操舵装置
JP4415642B2 (ja) 伝達比可変操舵装置
JP5135819B2 (ja) 電気式動力舵取装置
JP5595551B1 (ja) モータ制御装置、およびモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置
JP2009012665A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4899679B2 (ja) ステアバイワイヤシステム
JP4908046B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2004058800A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050117

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060214

A621 Written request for application examination

Effective date: 20061223

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090804