JP2005131971A - セラミックグリーンシート−樹脂シート複合体およびその製造方法 - Google Patents
セラミックグリーンシート−樹脂シート複合体およびその製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 グリーンシート樹脂シート複合体A1は、グリーンシート1に形成された貫通孔3に樹脂シート2が嵌め込まれて成り、グリーンシート1を焼結した際に樹脂シート2が熱分解することによって貫通孔3が形成された焼結体を作製するためのものであって、樹脂シート2が架橋されたアクリル樹脂ビーズ、アクリル樹脂バインダー、可塑剤を含んでいる。
【選択図】 図1
Description
本発明のグリーンシート1は、所定の比率で調合したセラミック原料粉末に必要に応じて分散剤を添加し、これを有機溶剤中に分散させ、更に適当な有機バインダーおよび必要に応じて可塑剤を添加し、十分に混合することによりスラリーを調製し、真空脱泡することにより気泡を除いた後、従来周知のドクターブレード法等により剥離処理を施したキャリアフィルム上に塗布し乾燥することにより作製される。このグリーンシートの厚みは、20〜400μmがよく、セラミック原料粉末の平均粒径は2〜12μm程度である。また、セラミック原料粉末を有機溶剤に分散する際に、従来周知のボールミル、ビーズミル、振動ミルなどを用いて所定の平均粒径まで粉砕することも有効であり、粉砕を必要としない場合はミキサー等の高速攪拌機の使用も可能である。
本発明の樹脂シート2は、架橋されたビーズを所定量の有機溶剤にミキサー等の高速攪拌機を用いて分散し、さらに所定量のバインダーおよび可塑剤を添加し、十分に混合することによりスラリーを調製し、真空脱泡することにより気泡を除いた後、従来周知のドクターブレード法等により剥離処理を施したキャリアフィルム上に塗布し乾燥することにより作製される。樹脂シート2の厚みt2は、複合体を形成するグリーンシート1の厚みt1と同じか近似した厚さであることが好ましく、t2が0.9t1〜1.1t1であれば、複合体を積層する際に必要十分な圧力を均一に加えることができる。また、架橋されたビーズ100重量部に対し、バインダーは45〜75重量部を添加する。また、架橋されたビーズ100重量部に対し、可塑剤は8〜40重量部を添加する。
まず、グリーンシート1に対して凹部を形成するための貫通孔3を、打ち抜き型を用いて形成する。図1(a),(b),(c)は、打ち抜き型による貫通孔3の形成の様子を示す。この貫通孔3は、図1(a)に示すように、駆動部である上型4と、グリーンシート1を支持するとともに開口5が形成された下型6とにより構成される打ち抜き型を準備し、グリーンシート1を下型6上に載置する。次に、図1(b)に示すように、上型4を下方に向かって駆動することにより、図1(c)に示すように、グリーンシート1に貫通孔3を形成する。
まず、グリーンシート1に対して凹部を形成するための第1の貫通孔3を打ち抜き型を用いて形成する。
まず、グリーンシート1に凹部を形成するための貫通孔3を打ち抜き型を用いて形成する。
本発明の複合体は、半導体素子等を収納するための凹部を有する多層構造のセラミック多層配線基板を作製するのに好適に用いられる。そこで、図4の工程図をもとにセラミック多層配線基板を作製するための積層体の製造方法について説明する。
平均粒径が1.8μmのガラス粉末を60体積%と、平均粒径が2.4μmのアルミナ粉末40体積%とからなるセラミック組成物100重量部に、バインダーとしてポリイソブチルメタクリレートを12重量部、可塑剤としてフタル酸ジブチルを4重量部、溶剤としてトルエンを54重量部の割合で混合し、ボールミルで24時間混合し、真空脱泡することにより、スラリーを作製した。このスラリーをドクターブレード法により、シリコーンによる剥離処理を施した厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、最高温度100℃で乾燥することにより、厚み120μのグリーンシートを作製し、切断して縦20mm×横20mm×厚み0.5mmのグリーンシート1を作製した。
樹脂シート2として、平均粒径が9μmの架橋されたポリメチルメタクリレート樹脂ビーズ100重量部に対して、バインダーとして平均分子量が8万であるイソブチルメタクリレートと2エチルヘキシルメタクリレートの共重合体を70重量部、可塑剤としてフタル酸ジオクチルを10重量部、溶媒として4−メチル2ペンタノンを200重量部の割合で、高速攪拌ミキサーで30分間混合し、真空脱泡することにより、スラリーを作製した。スラリーの作製直後の粘度を、B型粘度計を用いて回転数20rpmで測定した結果、26ポイズ(poise)であり、その後増加するものの10時間以上では54±2ポイズで安定することが確認された。このスラリーをドクターブレード法により、剥離処理を施した厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、最高温度100℃で乾燥することにより厚み120μmの樹脂シート2を作製し、さらにそれを切断することにより縦20mm×横20mm×厚み0.5mmの樹脂シート2を作製した。
グリーンシート1に対して、図1に示すような打ち抜き型装置により、中央部に縦2.2mm×横3mmの大きさの長方形の貫通孔3を形成した。
グリーンシート1に対して、図2に示すような打ち抜き型装置により、中央部に縦2.2mm×横3mmの大きさの長方形の第1の貫通孔3を形成した。
グリーンシート1に対して、図3に示すような打ち抜き型装置により、中央部に縦2.2mm×横3mmの大きさの長方形の貫通孔3を形成した。
図4に示すように、上記の本発明の3種類の製造方法により作製した複合体A1、A1と同様にして作製された複合体A2、樹脂シート2と複合化されていない通常の配線パターンが形成されたグリーンシートB1、B2、B3を用いて、フタル酸ジオクチルと酢酸ブチルを主成分とする密着液を用いて積層することにより、積層体Cを作製した。また、積層にあたっては、積層体Cに対して、60℃の温度に加熱しながら5MPaの圧力を10秒間加えた。
2:樹脂シート
3:貫通孔
4:上型
5:開口部
6:下型
7,8:金属板
9:メタライズ配線パターン
10:ビア導体
11:凹部
A1,A2:複合体
B1,B2,B3:配線パターンを形成したセラミックグリーンシート
C:積層体
D:セラミック多層配線基板
Claims (4)
- セラミックグリーンシートに形成された貫通孔に樹脂シートが嵌め込まれて成り、前記セラミックグリーンシートを焼結した際に前記樹脂シートが熱分解することによって貫通孔が形成された焼結体を作製するためのセラミックグリーンシート−樹脂シート複合体であって、前記樹脂シートが架橋されたアクリル樹脂ビーズ、アクリル樹脂バインダーおよび可塑剤を含んでいることを特徴とするセラミックグリーンシート−樹脂シート複合体。
- セラミックグリーンシートに打ち抜き型を用いて貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔が形成されたセラミックグリーンシートに前記樹脂シートを載置した後に前記打ち抜き型を用いて前記樹脂シート側から押圧することにより前記樹脂シートの一部を前記貫通孔に嵌め込む工程とを具備することを特徴とするセラミックグリーンシート−樹脂シート複合体の製造方法。
- セラミックグリーンシートに打ち抜き型を用いて第1の貫通孔を形成する工程と、前記第1の貫通孔と同形状の第2の貫通孔が形成された金属板上に前記樹脂シートを載置する工程と、前記樹脂シートを載置した前記金属板を前記第2の貫通孔が前記第1の貫通孔に合致するように前記セラミックグリーンシート上に載置する工程と、前記打ち抜き型を用いて前記樹脂シート側から押圧することにより前記樹脂シートの一部を前記第1の貫通孔に嵌め込む工程とを具備することを特徴とするセラミックグリーンシート−樹脂シート複合体の製造方法。
- 貫通孔が形成された金属板をセラミックグリーンシート上に載置する工程と、打ち抜き型を用いて前記金属板側から前記貫通孔を通して前記セラミックグリーンシートに貫通孔を形成する工程と、前記金属板上に前記樹脂シートを載置した後に前記打ち抜き型を用いて前記樹脂シート側から押圧することにより前記樹脂シートの一部を前記貫通孔に嵌め込む工程とを具備することを特徴とするセラミックグリーンシート−樹脂シート複合体の製造方法。
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