JP2005129837A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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JP2005129837A
JP2005129837A JP2003366015A JP2003366015A JP2005129837A JP 2005129837 A JP2005129837 A JP 2005129837A JP 2003366015 A JP2003366015 A JP 2003366015A JP 2003366015 A JP2003366015 A JP 2003366015A JP 2005129837 A JP2005129837 A JP 2005129837A
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Kunio Maruyama
邦雄 丸山
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Abstract

【課題】 処理時間が短く、基板の割れや、基板の搬送不良を発生させることの無い基板
処理装置及び基板処理方法を提供する。
【解決手段】 基板2を載せるテーブル3と、基板2をテーブル3から離れる方向へ移動
させるピン4と、ピン4を中間位置P1で停止させた後に搬送位置P2まで移動させるピ
ン位置制御装置とを有する基板処理装置1である。ピン位置制御装置は、エアシリンダ6
,16、電磁バルブ13,23、エアー源14、制御回路17の各要素によって構成され
る。ピン4を中間位置P1で停止させるのに代えて、ピン4を中間位置P1まではゆっく
りと上昇させ、中間位置P1から搬送位置P2の間は高速で上昇させるように制御するこ
ともできる。基板2は中間位置P1で停止する間に、又は中間位置P1までゆっくりと上
昇する間に、テーブル3から完全に剥がされ、このとき、基板2に割れ、変形等は発生し
ない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガラス、プラスチック等によって形成された基板に、冷却処理、膜の形成処
理、その他各種の処理を行う際に用いられる基板処理装置及び基板処理方法に関する。
テーブル上にガラス基板、プラスチック基板等を載置した状態で各種の処理、例えば、
成膜処理、半導体形成処理等を行うことは、従来から知られている。このような処理を行
う場合、従来は、テーブル上に基板を空気吸引等によって吸着した状態で、基板に対して
所定の処理を行い、その処理が終了すると基板の吸着を解除し、さらに基板をテーブルか
ら所定距離だけ離れた所定位置、例えば搬送位置まで一気に持ち上げていた。
しかしながら、上記従来の処理方法においては、テーブルに対する基板の吸着及び吸着
解除が多数回繰り返して行われると、テーブルの表面が鏡面化して、当該表面に基板が貼
り付いてしまうことがあった。こうなると、基板は、それがテーブルから持ち上げられる
際にテーブルとの間の吸着力に影響されて割れたり、搬送不良が発生したりするおそれが
あった。
このような基板の割れを解消するため、基板のテーブルからの持ち上げ速度を極力遅く
することが考えられる。しかしながら、この場合には、基板の持ち上げのための時間が長
くなってしまい、基板に対して冷却処理、成膜処理、半導体形成処理、その他の何等かの
処理を行う際の処理能力が著しく低下するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、処理時間が短く、基板の割れ
や、基板の搬送不良を発生させることの無い基板処理装置及び基板処理方法を提供するこ
とを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る基板処理装置は、基板を載せるテーブルと、
前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させるピンと、該ピンを中間位置で停止さ
せた後に所定位置まで移動させるピン位置制御手段とを有することを特徴とする。ここで
、ピン位置制御手段は、例えば、ピンを往復移動させるエアシリンダと、エアシリンダへ
のエアーの供給及び排出を制御するバルブとによって構成することが望ましい。もちろん
、油圧制御や、電動モータを用いた制御等を採用することもできる。
上記構成の基板処理装置によれば、ピンを希望の高さまで一気に移動させるのではなく
、一旦、中間位置まで移動させてそこに停止させた後に、希望の高さまで移動させるよう
にしたので、中間位置での停止中に基板をテーブルから完全に剥がすことができ、それ故
、希望の高さまで移動させる際に基板が割れたり、基板の搬送不良が発生したりすること
が無くなる。
本発明に係る基板処理装置は、上記構成に加えて、さらに、前記基板を前記テーブルに
吸着によって固定する吸着手段を有することが望ましい。そして、その場合、前記ピンに
よって前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させる際には、前記吸着手段による
吸着を解除することが望ましい。吸着手段を用いれば、基板をテーブル上にしっかりと固
定した状態で各種の処理を実行できる。そして、その場合、ピンによって基板をテーブル
から離れる方向へ移動させる際、吸着手段による吸着を解除するようにすれば、基板をテ
ーブルから移動させる際に基板が割れたり、変形したり、位置ズレしたりすることを確実
に防止できる。
本発明に係る基板処理装置において、前記ピンは前記テーブルを貫通して移動すること
により前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させることが望ましい。この構成は
、基板をテーブルから離すことに関して確実な構成である。
本発明に係る基板処理装置において、前記中間位置は5mm以下の距離の位置であるこ
とが望ましい。これにより、ガラス基板やプラスチック基板が割れたり、変形したり、位
置ズレしたりすることを防止できる。
上記構成の基板処理装置において、前記基板は任意の材質とすることができる。但し、
基板はガラス製であることが望ましい。ガラス基板は、加熱処理、冷却処理、化学的処理
、加重負荷等を受けたときに変形、変質等し難いので有利である。このガラス基板は割れ
易いという欠点を持っているが、本発明のように、テーブルから移動させる際に、一旦、
中間位置で停止させるようにすれば、ガラス基板の割れ等を確実に防止できる。
上記構成の基板処理装置において、前記基板の大きさは300mm×300mmから5
00mm×500mmの範囲内であることが望ましい。この程度の大きさの複数の基板が
テーブルに対して繰り返して吸着固定されると、テーブルは鏡面化して剥がれ難くなり、
それ故、基板をテーブルから剥がす際に基板の割れ等が発生し易い。これに対し、本発明
のように基板をテーブルから移動させる際に、一旦、中間位置で停止させるようにすれば
、ガラス基板の割れ等を確実に防止できる。
上記構成の基板処理装置において、前記基板の厚さは0.7mm以下であることが望ま
しい。このような基板に対して本発明を適用すれば、基板の割れ等を効率良く解消できる
次に、本発明に係る他の基板処理装置は、基板を載せるテーブルと、前記基板を前記テ
ーブルから離れる方向へ移動させるピンと、該ピンを中間位置まで低速で移動させ、その
後、所定位置まで高速で移動させるピン位置制御手段とを有することを特徴とする。ここ
で、ピン位置制御手段は、例えば、速度制御が可能な電動モータ、例えばパルスモータ、
サーボモータを動力源とすることが望ましい。こうすれば、ピンの速度制御を安定して無
理なく行うことができる。なお、本発明におけるピンの移動速度で、「低速」及び「高速
」とは、数値的に速い速度とか、数値的に遅い速度等といった意味ではなく、中間位置ま
ではそれ以降に比べて遅く、中間位置以降はそれまでに比べて速い、という意味である。
上記構成の基板処理装置によれば、ピンを希望の高さまで一気に移動させるのではなく
、中間位置まではゆっくりと移動、それ以降は希望の高さまで速く移動させるようにした
ので、中間位置までの移動中に基板をテーブルから完全に剥がすことができ、それ故、希
望の高さまで移動させる際に基板が割れたり、基板の搬送不良が発生したりすることが無
くなる。
本発明に係る他の基板処理装置は、上記構成に加えて、さらに、前記基板を前記テーブ
ルに吸着によって固定する吸着手段を有することが望ましい。そして、その場合、前記ピ
ンによって前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させる際には、前記吸着手段に
よる吸着を解除することが望ましい。吸着手段を用いれば、基板をテーブル上にしっかり
と固定した状態で各種の処理を実行できる。そして、その場合、ピンによって基板をテー
ブルから離れる方向へ移動させる際、吸着手段による吸着を解除するようにすれば、基板
をテーブルから移動させる際に基板が割れたり、変形したり、位置ズレしたりすることを
確実に防止できる。
本発明に係る他の基板処理装置において、前記ピンは前記テーブルを貫通して移動する
ことにより前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させることが望ましい。この構
成は、基板をテーブルから離すことに関して確実な構成である。
本発明に係る他の基板処理装置において、前記中間位置は5mm以下の距離の位置であ
ることが望ましい。これにより、ガラス基板やプラスチック基板が割れたり、変形したり
、位置ズレしたりすることを防止できる。
本発明に係る他の基板処理装置において、前記基板は任意の材質とすることができる。
但し、基板はガラス製であることが望ましい。ガラス基板は、加熱処理、冷却処理、化学
的処理、加重負荷等を受けたときに変形、変質等し難いので有利である。このガラス基板
は割れ易いという欠点を持っているが、本発明のように、テーブルから移動させる際に、
一旦、中間位置までゆっくりと移動させるようにすれば、ガラス基板の割れ等を確実に防
止できる。
本発明に係る他の基板処理装置において、前記基板の大きさは300mm×300mm
から500mm×500mmの範囲内であることが望ましい。この程度の大きさの複数の
基板がテーブルに対して繰り返して吸着固定されると、テーブルは鏡面化して剥がれ難く
なり、それ故、基板をテーブルから剥がす際に基板の割れ等が発生し易い。これに対し、
本発明のように基板をテーブルから移動させる際に、一旦、中間位置で停止させるように
すれば、ガラス基板の割れ等を確実に防止できる。
上記構成の基板処理装置において、前記基板の厚さは0.7mm以下であることが望ま
しい。このような基板に対して本発明を適用すれば、基板の割れ等を効率良く解消できる
次に、本発明に係る基板処理方法は、基板を冷却する工程を有する基板処理方法におい
て、基板を冷却する当該工程において以上に記載した構成の基板処理装置を用いることを
特徴とする。この基板処理方法によれば、基板の移動を中間位置で停止させたり、中間位
置までゆっくりと移動させたりするので、中間位置において基板をテーブルから完全に剥
がすことができ、それ故、希望の高さまで移動させる際に基板が割れたり、基板の搬送不
良が発生したりすることが無くなる。
以下、本発明に係る基板処理装置及び基板処理方法を一実施形態を挙げて説明する。こ
の実施形態は、基板に冷却処理を施すための装置及び方法である。
(基板処理装置及び基板処理方法の第1実施形態)
図1は、本発明に係る基板処理装置の一実施形態を示している。ここに示す基板処理装
置1は、基板2を載せるテーブル3と、テーブル3を貫通する複数のピン4と、ピン4を
昇降移動させる2つのエアシリンダ6、16とを有する。テーブル3は、例えば、アルミ
ニウムによって形成され、その内部には、図2に示すように、曲りくねった状態に形成さ
れた空洞7が形成され、その空洞7に対応して多数のピンホール8が形成されている。こ
れらのピンホール8は、テーブル3の表面に開口する。テーブル3の4つの角部及び中央
部には、開口9が設けられ、これらの開口9を図1のピン4が貫通するようになっている
。図1ではピン4の数を実際よりも少なく描いてある。
図1において、複数のピン4はベース11によってそれらの下端が受けられており、そ
のベース11は、エアシリンダ6の出力軸6aによって支持されている。また、エアシリ
ンダ6は、他のエアシリンダ16の出力軸16aによって支持されたベース31の上に載
置されている。
上段のエアシリンダ6は2つのエアー入力ポート12a及び12bを有し、一方の入力
ポート12bにエアーが供給されると、出力軸6aが往動、すなわち伸張移動する。また
、他方の入力ポート12aにエアーが供給されると、出力軸6aが復動、すなわち収縮移
動する。出力軸6aが伸張移動すると、ベース11は図1の上方へ平行移動し、それに従
ってピン4は上方へ平行移動する。ピン4が上方へ平行移動すると、テーブル3の表面に
載置されていた基板2をテーブル3から離して上方へ持ち上げ移動できる。上段エアシリ
ンダ6の往復移動の行程、すなわちストロークはL1である。
下段のエアシリンダ16は2つのエアー入力ポート22a及び22bを有し、一方の入
力ポート22bにエアーが供給されると、出力軸16aが往動、すなわち伸張移動する。
また、他方の入力ポート22aにエアーが供給されると、出力軸16aが復動、すなわち
収縮移動する。出力軸16aが伸張移動すると、ベース31が図1の上方へ平行移動し、
それに従って上段エアシリンダ6及びピン4が上方へ平行移動する。ピン4の平行移動に
より、基板2が移動する。下段エアシリンダ16のストロークはL2である。
上段エアシリンダ6の入力ポート12a,12bには、電磁バルブ13を介してエアー
源14が接続されている。このバルブ13は、制御回路17からの指令に基づいて、エア
ー源14からのエアー給送路を入力ポート12aへつなげる状態と、エアー源14からの
エアー給送路を入力ポート12bへつなげる状態とを切り替える。
また、下段エアシリンダ16の入力ポート22a,22bには、電磁バルブ23を介し
てエアー源14が接続されている。このバルブ23は、制御回路17からの指令に基づい
て、エアー源14からのエアー給送路を入力ポート22aへつなげる状態と、エアー源1
4からのエアー給送路を入力ポート22bへつなげる状態とを切り替える。
テーブル3内の空洞7には排気ポンプ27が接続される。この排気ポンプ27は、制御
回路17によってそのON/OFFが制御される。排気ポンプ27がON状態になると、
空洞7及びピンホール8内の空気が吸引される。この空気吸引により、基板2をテーブル
3に吸着固定できる。
上段エアシリンダ6及び下段エアシリンダ16の両方が伸張すると、基板2はテーブル
3から距離(L1+L2)だけ上方へ持ち上がる。距離(L1+L2)だけ持ち上がった
位置は、基板2を搬送するための搬送位置P2である。また、上段エアシリンダ6によっ
て持ち上げられる距離L1は、テーブル3の表面と搬送位置P2との間に位置する中間位
置P1である。この中間位置P1は、例えば5mm以下の適宜の寸法に設定される。
以下、本実施形態の基板処理装置1の動作を図3のフローチャートに基づいて説明する
。このフローチャートは図1の制御回路17によって実現される動作である。
まず、ステップS1において吸着固定処理を実行する。具体的には、図1において、テ
ーブル3の上表面に基板2を載せた状態で排気ポンプ27をON状態に作動する。基板2
は、例えば、ガラス、プラスチック等によって形成され、液晶装置、有機EL装置等とい
った電気光学装置のための基板として用いられるものである。
排気ポンプ27がON状態になると、空洞7及びピンホール8内の空気が吸引され、こ
れにより、基板2がテーブル3に吸着固定される。基板2がテーブル3に吸着固定される
と、基板2が保有する熱がテーブル3に伝達され、これにより、基板2に対してステップ
S2の冷却処理が実行される。この冷却処理は、例えば、加熱された基板2に反りが発生
して割れ易くなること等を防止するために行われる。
所定時間が経過して希望の冷却処理が完了すると、ステップS3において、図1の排気
ポンプ27がOFF状態とされ、これにより、テーブル3への基板2の吸着が解除される
。冷却処理が完了した基板2はテーブル3から離されて搬送位置P2まで持ち上げられ、
さらに、次の処理ステージへ搬送される。本実施形態では、基板2を搬送位置P2まで持
ち上げるに際して、次の処理を実行する。
すなわち、図3のステップS4で、図1のバルブ13をエアシリンダ6の入力ポート1
2b側へセットしてエアシリンダ6の出力軸6aをストロークL1だけ伸張移動させる。
この伸張移動によりピン4は上方へ平行移動して持ち上がり、基板2を中間位置P1まで
移動させる。基板2は中間位置P1で所定時間t0だけ停止状態に保持される(ステップ
S5)。
テーブル3の表面から中間位置P1までの距離L1は、基板2の一部又は全部がテーブ
ル3に吸着した状態で基板2がテーブル3から引き離されたとしても基板2に割れや変形
が発生しない程度の距離、例えば5mm以下の距離として選定されている。従って、ステ
ップS5において基板2を中間位置P1で所定時間、停止させれば、基板2をテーブル3
から完全に剥がすことができる。
このようにして、基板2がテーブル3から完全に離れた後、図3のステップS6におい
て、図1のバルブ23を入力ポート22b側へセットしてエアシリンダ16の出力軸16
aをストロークL2だけ伸張移動させる。これにより、ピン4が再び上昇し、基板2が搬
送位置P2まで持ち上げられる。その後、図示しない搬送装置、例えばロボットハンド等
によって基板2を別の処理ステージへ搬送する。
以上に説明した基板処理装置1によれば、図1において、基板2を希望の搬送位置P2
へ一気に持ち上げるのではなく、中間位置P1で所定時間、一旦、停止させた後に搬送位
置P2まで持ち上げるので、基板2に割れ、変形、位置ズレ等が発生することを確実に防
止できる。
なお、本実施形態において、図1のピン4を中間位置P1で停止させた後に搬送位置P
2まで移動させるピン位置制御手段は、エアシリンダ6,16、電磁バルブ13,23、
エアー源14、制御回路17の各要素によって構成される。
(基板処理装置及び基板処理方法の第2実施形態)
図4は、本発明に係る基板処理装置の他の実施形態を示している。ここに示す基板処理
装置21が図1に示した先の基板処理装置1と異なる点は、2個のエアシリンダ6,16
を用いて基板2を上昇させることに代えて、電動モータ36を動力源として基板2を上昇
させるようにしたことである。電動モータ36は速度制御が可能なモータであって、例え
ば、パルスモータ、サーボモータによって構成される。この電動モータ36の回転は、制
御回路17によって制御される。なお、図4において、図1に示した部材と同じ機能を奏
する部材は同じ符号を付することにして、それらの説明は省略する。
図4において、テーブル3を貫通して基板2を支持するピン4がベース11によって受
けられることは図1に示した先の実施形態と同じである。このベース11の底面にはロッ
ド28が設けられ、このロッド28の下部にブラケット29が固定されている。このブラ
ケット29は、モータ36の出力軸に接続されたネジ軸26にネジ嵌合している。この構
成により、モータ36が作動してネジ軸26がそれ自身の中心軸を中心として回転すると
、それにネジ嵌合するブラケット29がネジ軸26に沿って平行移動、本実施形態では昇
降移動する。ブラケット29が昇降移動すると、それに固定されたロッド28が昇降移動
し、それに従って、ベース11及びピン4が昇降移動する。
テーブル3の表面から距離L1離れた中間位置P1には、位置センサ18aが設けられ
る。また、距離(L1+L2)離れた搬送位置P2には、位置センサ18bが設けられる
。これらのセンサは、マイクロスイッチ等といった機械式スイッチや、フォトセンサ等と
いった電気光学式のスイッチ等を用いて構成できる。これらの位置センサ18a,18b
の出力信号は制御回路17の入力端子に接続される。
以下、本実施形態の基板処理装置21の動作を図5のフローチャートに基づいて説明す
る。このフローチャートは図4の制御回路17によって実現される動作である。
まず、ステップS11において図3のステップS1と同様の吸着固定処理を実行する。
基板2がテーブル3に吸着固定されると、基板2が保有する熱がテーブル3に伝達され、
これにより、基板2に対してステップS12の冷却処理が実行される。所定時間が経過し
て希望の冷却処理が完了すると、ステップS13において、図4の排気ポンプ27がOF
F状態とされ、これにより、テーブル3への基板2の吸着が解除される。冷却処理が完了
した基板2はテーブル3から離されて搬送位置P2まで持ち上げられ、さらに、次の処理
ステージへ搬送される。本実施形態では、基板2を搬送位置P2まで持ち上げるに際して
、次の処理を実行する。
すなわち、図5のステップS14で、図4のモータ36を低速で回転させてピン4を低
速で上昇させ、これにより、基板2を低速で上昇させる。次に、ステップS15で、基板
2が図4の中間位置P1に到達したかどうかをセンサ18aの出力信号に基づいてチェッ
クし、到達したと判定したら(ステップS15でYES)、モータ36の回転速度を高速
に変化させる。これにより、基板2は高速で上昇する(ステップS16)。上昇する基板
2が搬送位置P2に達すると、そのことがセンサ18bによって検知され(ステップS1
7でYES)、この検知に基づいてモータ36が停止して、基板2を搬送位置P2に保持
する(ステップS18)。その後、図示しない搬送装置、例えばロボットハンド等によっ
て基板2を別の処理ステージへ搬送する。なお、以上のような動作に代えて、基板2が中
間位置P1に到達したときに、モータ36の回転を停止させて基板2を中間位置P1で、
一旦、停止させるようにしても良い。
このような基板2の持ち上げ作業において、テーブル3の表面から中間位置P1までの
距離L1及び中間位置P1までの基板2の低速の移動速度は、基板2の一部又は全部がテ
ーブル3に吸着した状態で基板2が持ち上げられたとしても基板2に割れや変形が発生し
ない程度の距離及び移動速度として選定されている。このような距離は、例えば5mm以
下の距離である。中間位置P1の距離及びそこまでの基板2の移動速度をそのように設定
したため、基板2は中間位置P1に到達するまでにテーブル3から完全に剥がれる。この
ように中間位置P1に到達するまでに基板2はテーブル3から完全に剥がされるので、基
板2の移動速度が中間位置P1以降に高速に切り替えられたとしても、その基板2に割れ
、変形、位置ズレ等が発生することはない。
以上のように、本実施形態の基板処理装置21によれば、図4において、基板2を希望
の搬送位置P2へ一気に持ち上げるのではなく、中間位置P1まではゆっくりと上昇させ
るようにしたので、基板2に割れ、変形、位置ズレ等が発生することを確実に防止できる
。また、中間位置P1から搬送位置P2までは高速で上昇させるので、基板2に対して行
われる全体的な処理時間を短縮できる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定さ
れるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、以上の実施形態では基板2に対して行われる処理としてテーブル3への伝熱に
よる冷却処理を例示した。しかしながら、基板2に対して行われる処理としては、そのよ
うな冷却処理以外の任意の処理、例えば基板2上に何等かの材料を成膜する処理や、基板
2上に半導体を形成する処理等が考えられる。
また、以上の実施形態では、基板2を上昇させるための手段としてエアシリンダや電動
モータを例示したが、それらに代えて、油圧シリンダあるいはその他の動力源を用いるこ
とができる。
本発明は、ガラス、プラスチック等から成る基板に種々の処理を施す場合に、好適に利
用される。例えば、液晶装置、有機EL装置等といった電気光学装置に使用される基板を
製造するための各種工程において好適に用いられる。
本発明に係る基板処理装置の一実施形態を示す図である。 図1の要部であるテーブルの平面図である。 本発明に係る基板処理方法の一実施形態を示すフローチャートである。 本発明に係る基板処理装置の他の実施形態を示す図である。 本発明に係る基板処理方法の他の実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
1,21.基板処理装置、 2.基板、 3.テーブル、 4.ピン、 6,16.エア
シリンダ、 7.空洞、 8.ピンホール、 9.開口、 11,31.ベース、
12a,12b.入力ポート、 13.電磁バルブ、 14.エアー源、
17.制御回路、 18a,18b.位置センサ、 22a,22b.入力ポート、
23.電磁バルブ、 26.ネジ軸、 27.排気ポンプ、 28.ロッド、
29.ブラケット、 36.電動モータ、 P1.中間位置、 P2.搬送位置

Claims (15)

  1. 基板を載せるテーブルと、
    前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させるピンと、
    該ピンを中間位置で停止させた後に所定位置まで移動させるピン位置制御手段と
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記基板を前記テーブルに吸着によって固定する吸着手段を有し、
    前記ピンによって前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させる際に前記吸着手
    段による吸着を解除する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記ピンは前記テーブルを貫通して移動することによ
    り前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つにおいて、前記中間位置は5mm以下の距離の位
    置であることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4において、前記基板はガラス製であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項5において、前記基板の大きさは300mm×300mmから500mm×50
    0mmの範囲内であることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項6において、前記基板の厚さは0.7mm以下であることを特徴とする基板処理
    装置。
  8. 基板を載せるテーブルと、
    前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させるピンと、
    該ピンを中間位置まで低速で移動させ、その後、所定位置まで高速で移動させるピン位
    置制御手段と
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項8において、
    前記基板を前記テーブルに吸着によって固定する吸着手段を有し、
    前記ピンによって前記基板を前記テーブルから離れる方向へ移動させる際に前記吸着手
    段による吸着を解除する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項9において、前記ピンは前記テーブルを貫通して移動することにより前記基板を
    前記テーブルから離れる方向へ移動させることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項10において、前記中間位置は5mm以下の距離の位置であることを特徴とする
    基板処理装置。
  12. 請求項11において、前記基板はガラス製であることを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項12において、前記基板の大きさは300mm×300mmから500mm×5
    00mmの範囲内であることを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項13において、前記基板の厚さは0.7mm以下であることを特徴とする基板処
    理装置。
  15. 基板を冷却する工程を有する基板処理方法において、基板を冷却する当該工程において
    請求項1から請求項14のいずれか1つに記載の基板処理装置を用いることを特徴とする
    基板処理方法。

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