JP2018129337A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を吸着保持しながら上記基板に所定の処理を施す基板処理装置において、コスト増大を抑制しながら基板の吸着に要する時間を短縮する。【解決手段】装置外部から供給される負圧が第1の負圧として与えられることで基板を吸着保持する保持部を有し、保持部で基板を吸着保持しながら基板に対して第1処理を施す第1処理ユニットと、排気ポンプを有し、排気ポンプにより基板の周囲を排気しながら基板に対して第2処理を施す第2処理ユニットと、排気ポンプにより排気されて負圧を蓄える蓄圧タンクを有し、保持部で基板を吸着保持する際に、蓄圧タンクに蓄えられている負圧を第2の負圧として保持部に供給する蓄圧ユニットと、を備えている。【選択図】図3

Description

この発明は、基板処理装置において基板を吸着保持する技術に関するものである。
基板を保持しながら当該基板に対して種々の処理を施す基板処理装置において、基板を保持する方式の一例として吸着方式が提案されている。例えば特許文献1に記載の基板処理装置では、直方体形状の吸着ステージ(本発明の「保持部」の一例に相当)の上面に複数の吸着孔が分散して配置されている。そして、それらの吸着孔を塞ぐように吸着ステージの上面に基板を載置した状態で各吸着孔を排気することで上記基板が吸着ステージに吸着保持される。また、こうして吸着保持された基板の表面をスリットノズルが走査しつつレジスト液を当該基板の表面に吐出することで基板の表面にレジスト液の液膜が形成される(塗布処理)。
特開2008−124050号公報
上記した基板処理装置では、吸着ステージへの基板の載置をリフトピンによって行っている。すなわち、吸着ステージには、複数のリフトピンが分散するように配置されている。各リフトピンは駆動機構によって鉛直方向に進退可能となっている。そして、吸着ステージの上面から突出した状態のリフトピンの上端部に基板が移載された後で、リフトピンが吸着ステージに埋没するまで下降する。これによって、基板が吸着ステージに受け渡され、吸着ステージの上面に載置される。
近年の基板の大型化に伴って、吸着ステージに基板を載置する際に、基板の裏面と吸着ステージの上面との間に空気溜りが生じやすく、次のような問題が発生している。空気溜りは例えば基板の裏面中央部に生じ易く、複数の吸着孔のうち基板の裏面中央に対向する吸着孔(以下「中央吸着孔」という)から排気すべき空気量がそれ以外の吸着孔よりも多く、その分だけ吸着に要する時間が長くなる。これがレジスト液を塗布するのに要するタクト時間を遅らせる主要因のひとつとなっている。
そこで、このような問題を解消するために、例えば中央吸着孔からの排気能力を選択的に高めることが考えられる。しかしながら、各吸着孔からの排気は基板処理装置を設置している工場の排気用力、つまり基板処理装置の外部に設けられる工場設備より供給される排気を用いることが多い。このため、上記した排気能力の向上を図るためには工場設備の増強が必要となり、工場側にコストの増大を強いることになる。また、排気機構を基板処理装置に追加するという対応策も考えられるが、これは基板処理装置のコスト増大を招いてしまう。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板を吸着保持しながら上記基板に所定の処理を施す基板処理装置において、コスト増大を抑制しながら基板の吸着に要する時間を短縮することができる技術を提供することを目的とする。
この発明の一態様は、基板処理装置であって、装置外部から供給される負圧が第1の負圧として与えられることで基板を吸着保持する保持部を有し、保持部で基板を吸着保持しながら基板に対して第1処理を施す第1処理ユニットと、排気ポンプを有し、排気ポンプにより基板の周囲を排気しながら基板に対して第2処理を施す第2処理ユニットと、排気ポンプにより排気されて負圧を蓄える蓄圧タンクを有し、保持部で基板を吸着保持する際に、蓄圧タンクに蓄えられている負圧を第2の負圧として保持部に供給する蓄圧ユニットと、を備えることを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、基板処理方法であって、保持部で基板を吸着保持しながら基板に対して第1処理を施す第1工程と、排気ポンプにより基板の周囲を排気しながら基板に対して第2処理を施す第2工程と、排気ポンプにより蓄圧タンクを排気して蓄圧タンクに負圧を蓄える第3工程と、を備え、第1工程ないし第3工程は同一装置内で行われ、第1工程は、装置外部から供給される負圧を保持部に供給する工程と、蓄圧タンクに蓄えられている負圧を保持部に供給する工程とを有することを特徴としている。
このように構成された発明では、第1処理を施すために基板を保持部に吸着保持するが、保持部への基板の吸着のために、装置外部から供給される負圧を保持部に供給するのみならず、同装置に設けられている排気ポンプから供給される負圧を保持部に追加して与えている。その結果、コスト増大を抑制しつつ保持部での基板の吸着に要する時間を短縮することができる。ただし、排気ポンプから供給される負圧をそのまま保持部に直接的に供給すると、基板の周囲における排気状態が変動して第2処理を安定して行うことが難しくなることがある。しかしながら、本発明では、排気ポンプにより供給される負圧が蓄圧タンクを介して保持部に与えられるため、第2処理を安定して行いながら保持部への負圧の追加供給を行うことが可能となっている。
以上のように、本発明によれば、同一装置内において排気ポンプにより蓄圧タンクを排気して蓄圧タンクに負圧を蓄えるとともに、当該負圧を蓄圧タンクから保持部に追加供給するように構成しているため、コスト増大を抑制しながら基板の吸着に要する時間を短縮することができる。
本発明に係る基板処理装置の一実施形態を示す図である。 塗布部の構成を示す斜視図である。 図2に示す塗布部の一部、減圧乾燥部および蓄圧部の構成を示す模式図である。 塗布部、減圧乾燥部および蓄圧部で実行される動作を模式的に示す図である。 図4Aないし図4Dに示す動作の実行タイミングを示す図である。
図1は本発明に係る基板処理装置の一実施形態を示す図である。本実施形態の基板処理装置100は、液晶表示装置用ガラス基板G(以下、基板Gと称する)に対して、レジスト液の塗布、露光、および露光後の現像を行う装置である。基板処理装置100は、搬入部1、洗浄部2、デハイドベーク部3、本発明の「第1処理ユニット」の一例としての塗布部4、本発明の「第2処理ユニット」の一例としての減圧乾燥部5、プリベーク部6、露光部7、現像部8、リンス部9、ポストベーク部10および搬出部11を備えている。これらの処理ユニットは上記の順に互いに隣接して配置され、制御部12により制御されることで、図示を省略する搬送部によって破線矢印で示す順序で搬送される基板Gに対して種々の処理が施される。
搬入部1は、基板処理装置100において処理される基板Gを、基板処理装置100内に搬入する。洗浄部2は、搬入部1へ搬入された基板Gを洗浄し、微細なパーティクルをはじめ、有機汚染や金属汚染、油脂、自然酸化膜等を除去する。デハイドベーク部3は、基板Gを加熱し、洗浄部2において基板Gに付着した洗浄液を気化させることによって、基板Gを乾燥させる。
塗布部4は、デハイドベーク部3で乾燥処理を行った後の基板Gをステージの上面で吸着保持しながら基板Gの表面にレジスト液を塗布液として塗布する。そして、減圧乾燥部5は、基板Gの表面に塗布された当該レジスト液の溶媒を減圧により蒸発させて、基板Gを乾燥させる。なお、本実施形態では、後で詳述するように塗布部4と減圧乾燥部5との間に本発明の「蓄圧ユニット」の一例に相当する蓄圧部が設けられており、減圧乾燥部5に設けられる排気ポンプにより負圧が蓄圧部に一時的に蓄えられ、適当なタイミングで上記ステージへの基板Gの吸着保持に利用される。塗布部4、減圧乾燥部5および蓄圧部の構成ならびにそれらの動作については、後で図面を参照しつつ詳述する。
上記減圧乾燥部5において減圧乾燥処理が施された基板Gはプリベーク部6に搬送され、加熱処理される。このプリベーク部6は基板Gを加熱し、基板G表面のレジスト成分を固化させる加熱処理ユニットである。これにより、基板Gの表面に塗布液の薄膜、すなわちレジスト膜が形成される。
次に、露光部7は、レジスト膜が形成された基板Gの表面に対して、露光処理を行う。露光部7は、回路パターンが描画されたマスクを通して遠紫外線を照射し、レジスト膜にパターンを転写する。現像部8は、露光部7においてパターンが露光された基板Gを現像液に浸して、現像処理を行う。
リンス部9は、現像部8において現像処理した基板Gをリンス液ですすぐ。これにより、現像処理の進行を停止させる。ポストベーク部10は、基板Gを加熱し、リンス部9において基板Gに付着したリンス液を気化させることによって、基板Gを乾燥させる。基板処理装置100の各処理ユニットにおいて処理が施された基板Gは、搬出部11へ搬送される。そして、搬出部11から基板Gが基板処理装置100の外部へ搬出される。
なお、本実施形態の基板処理装置100は露光部7を有しているが、本発明の基板処理装置においては、露光部が省略されていてもよい。その場合、基板処理装置を、別体の露光装置と組み合わせて使用すればよい。
図2は塗布部の構成を示す斜視図である。また、図3は、図2に示す塗布部の一部、減圧乾燥部および蓄圧部の構成を示す模式図である。なお、図1には、方向関係を明確にするためZ方向を鉛直方向とし、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付している。また、これらの図面においては、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。以下、これらの図面を参照しつつ塗布部4、減圧乾燥部5および蓄圧部13の順序で構成を説明した後で、塗布部4による塗布処理および減圧乾燥部5による減圧乾燥処理について説明する。
塗布部4は、図2および図3に示すように、スリットノズル402を用いて基板Gの表面G1にレジスト液を塗布するスリットコータと呼ばれる塗布装置であり、基板Gを水平姿勢で吸着保持可能なステージ404と、ステージ404に保持される基板Gにスリットノズル402を用いて塗布処理を施す塗布処理機構406とを備える。
ステージ404は略直方体の形状を有する花崗岩等の石材で構成されており、その上面(+Z側)のうち−Y側には、略水平な平坦面に加工されて基板Gを保持する保持面408を有する。保持面408には、図3に示すように、複数の吸着孔が分散して形成されている。これらの吸着孔のうち保持面408の中央部に位置する吸着孔410が本発明の「中央吸着孔」の一例に相当し、残りの吸着孔412が中央吸着孔410を取り囲むように設けられ、本発明の「周辺吸着孔」の一例に相当している。
全吸着孔410、412は配管414を介して工場の排気用力に接続されている。また、この配管414には開閉弁416が介挿されており、制御部12(図1)からの切替指令に応じて開閉する。このため、図2に示すように、基板Gの裏面が全吸着孔410、412を上方から塞ぐように基板Gがステージ404に載置された状態で開閉弁416が開成されると、全吸着孔410、412が排気用力により排気され、基板Gに負圧(本発明の「第1の負圧」に相当)を供給する。このように装置外部からの負圧によって基板Gをステージ404の保持面408に吸着保持可能となっている。
また、中央吸着孔410には、上記配管414以外に、蓄圧部13の一構成要素たる負圧供給配管131が接続されている。この負圧供給配管131は中央吸着孔410と蓄圧部13の蓄圧タンク132とを接続し、後述するように蓄圧タンク132に蓄圧された負圧を中央吸着孔410に供給する機能を有している。この負圧供給配管131には、開閉弁133が介挿されており、制御部12(図1)からの切替指令に応じて開閉する。このため、開閉弁133が開成されると、基板Gの裏面の中央部には中央吸着孔410を介して排気用力からの負圧のみならず、蓄圧部13からの負圧も供給され、基板Gの裏面の中央部での排気能力が高められている。
このように構成されたステージ404に基板Gを載置し、またステージ404から基板Gをピックアップするために、複数のリフトピンを立設させたピン立設部材418と、ピン立設部材418をZ方向に昇降させてリフトピンを上下動させるピン昇降機構420とが設けられている。このピン昇降機構420は制御部12からの昇降指令に応じてピン立設部材418を上昇させることで、図3に示すように、基板Gの裏面を下方側より支持可能となっている。また、このように基板Gを支持したピン立設部材418を下降させ、ピンの上端部を保持面408よりも下方に位置させると、基板Gがピン立設部材418からステージ404に移載される。
図2に戻って塗布部4の構成説明を続ける。塗布処理機構406は、スリットノズル402を支持するノズル支持体422を有する。このノズル支持体422は、ステージ404の上方でX方向に平行に延設された支持部材424と、支持部材424をX方向の両側から支持して支持部材424を昇降させる2つの昇降機構426とを有する。支持部材424は、カーボンファイバ補強樹脂等で構成され、矩形の断面を有する棒部材である。この支持部材424の下面はスリットノズル402の装着箇所428となっており、支持部材424は装着箇所428にスリットノズル402を着脱可能に支持する。なお、スリットノズル402を支持部材424の装着箇所428に着脱するための機構としては、ラッチあるいはネジ等の種々の締結機構を適宜用いることができる。
2つの昇降機構426はノズル支持体422の長手方向の両端部に連結されており、それぞれACサーボモータおよび及びボールネジ等を有する。これらの昇降機構426により、ノズル支持体422およびそれに固定されたスリットノズル402が鉛直方向(Z方向)に昇降され、スリットノズル402の下端で開口する吐出口430と基板Gとの間隔、すなわち、基板Gに対する吐出口430の相対的な高さが調整される。なお、ノズル支持体422の鉛直方向の位置は、例えば、図示を省略しているが、昇降機構426の側面に設けられたスケール部と、当該スケール部に対向してスリットノズル402の側面等に設けられた検出センサとで構成されるリニアエンコーダにより検出できる。
このように構成されたノズル支持体422は、図2に示すように、ステージ404の左右両端部をX方向に沿って掛け渡された、保持面408を跨ぐ架橋構造を有している。塗布処理機構406は、このノズル支持体422をY方向に移動させるスリットノズル移動部432を有する。スリットノズル移動部432は、架橋構造体としてのノズル支持体422とこれに支持されたスリットノズル402とを、ステージ404上に吸着保持される基板Gに対してY方向に沿って相対移動させる相対移動手段として機能する。具体的には、スリットノズル移動部432は、±X側のそれぞれにおいて、スリットノズル402の移動をY方向に案内するガイドレール434と、駆動源であるリニアモータ436と、スリットノズル402の吐出口430の位置を検出するためのリニアエンコーダ438とを有する。
2つのガイドレール434はそれぞれ、ステージ404のX方向の両端部に設けられ、保持面408およびノズル調整領域(保持面408の(+Y)方向側の領域)が設けられた区間を含むようにY方向に延設されている。そして、2つのガイドレール434がそれぞれ、2個の昇降機構426の移動をY方向に案内する。また、2つのリニアモータ436はそれぞれ、ステージ404の両側に設けられ、固定子440と移動子442とを有するACコアレスリニアモータである。固定子440は、ステージ404のX方向の側面にY方向に沿って設けられている。一方、移動子442は、昇降機構426の外側に固設されている。2個のリニアモータ436はそれぞれ、これら固定子440と移動子442との間に生じる磁力によって、2個の昇降機構426をY方向に駆動する。
また、各リニアエンコーダ438はそれぞれ、スケール部444と検出部446とを有している。スケール部444はステージ404に固設されたリニアモータ436の固定子440の下部にY方向に沿って設けられている。一方、検出部446は、昇降機構426に固設されたリニアモータ436の移動子442のさらに外側に固設され、スケール部444に対向配置される。リニアエンコーダ438は、スケール部444と検出部446との相対的な位置関係に基づいて、Y方向におけるスリットノズル402の吐出口430の位置を検出する。
このように構成されたスリットノズル移動部432は、ノズル支持体422をY方向に駆動することで、ノズル調整領域の上方とステージ404上に保持される基板Gの上方との間でスリットノズル402を移動させることができる。そして、塗布部4は、スリットノズル402の吐出口430からレジスト液を吐出しながらスリットノズル402を基板Gに対して相対移動させることで、基板Gの表面G1にレジスト液の液膜F(図3)を形成する。なお、基板Gの各辺の端部から所定の幅の領域(額縁状の領域)は、レジスト液の塗布対象とならない非塗布領域となっている。したがって、基板Gのうち、この非塗布領域を除いた矩形領域が、レジスト液を塗布すべき塗布領域となっている。このため、スリットノズル402の移動区間のうち基板Gの塗布領域の上方区間を移動する吐出口430からレジスト液が吐出される。
また、塗布部4と外部搬送機構との基板Gの受渡し期間(基板Gの搬入・搬出期間)等のステージ404上で塗布処理が行われない期間には、スリットノズル402は、基板Gの保持面408から+Y側に外れたノズル調整領域に待避する(図2に示す状態)。そして、ノズル調整領域に位置するスリットノズル402に対して、ノズルメンテナンスユニット(図示省略)が各種のメンテナンスを実行する。
次に、減圧乾燥部5の構成について図3を参照しつつ説明する。減圧乾燥部5は、基板Gの表面G1にレジスト液を塗布してなる液膜Fに含まれる溶媒成分を気化させて液膜Fを乾燥させる装置である。減圧乾燥部5は、図3に示すように、チャンバー502と、保持機構504と、加熱機構506と、排気機構508とを備えている。
チャンバー502は、基板Gに対して減圧乾燥処理(=減圧処理+加熱処理)を行うための内部空間510を有する耐圧容器である。チャンバー502は、互いに分離可能なベース部材512と蓋部材514とを有している。ベース部材512は、本体フレーム(図示省略)上に固定設置されている。また、蓋部材514には、図3において概念的に示したチャンバー昇降機構516が接続されている。このため、制御部12からの昇降指令に応じてチャンバー昇降機構516が動作することで、ベース部材512に対して蓋部材514が上下に昇降移動する。蓋部材514を下降させたときには、ベース部材512と蓋部材514とが当接して一体となり、その内部に内部空間510(基板Gの処理空間)が形成される。本実施形態では、ベース部材512の上面の周縁部には、シリコンゴムなどで構成されたOリング518が設けられている。このため、蓋部材514の下降時には、ベース部材512の上面と蓋部材514の下面との間にOリング518が介在し、チャンバー502の内部空間510は気密状態となる。一方、蓋部材514を上昇させたときにはチャンバー502が開放され、チャンバー502への基板Gの搬入およびチャンバー502からの基板Gの搬出が可能となる。
保持機構504は、チャンバー502の内部空間510において基板Gを保持するための機構である。保持機構504は、複数の保持ピン520を有しており、各保持ピン520の頭部を基板Gの下面に当接させることにより、基板Gを水平姿勢に支持する。複数の保持ピン520は、チャンバー502の外部に配置された1つの支持部材522上に立設されており、それぞれベース部材512および加熱機構506を貫通してチャンバー502の内部空間510に突設されている。
この支持部材522には、図3に示すように、ピン昇降機構524が接続されている。このため、制御部12からの昇降指令に応じてピン昇降機構524が動作することで、支持部材522および複数の保持ピン520が一体として上下に昇降移動する、所謂、複数のリフトピンである。減圧乾燥部5では、複数の保持ピン520上に基板Gを保持しつつピン昇降機構524を動作させることにより、加熱機構506に対する基板Gの高さ位置を調整することが可能となっている。例えば、図3に示すように、各保持ピン520の上端が加熱機構506の上面から微少量だけ突出するようにピン昇降機構524が制御されると、配設される。このため、複数個の保持ピン520によって基板Gを下方から支持したときには、基板Gの下面と加熱機構506の上面との間にいわゆるプロキシミティギャップと称される微小間隔、例えば10mmから100mm程度の間隔が形成される。そして、プロキシミティギャップを維持したまま加熱機構506による加熱処理が実行される。
加熱機構506はベース部材512の上面中央部に配置されている。この加熱機構506では、加熱源となる線状のヒータが面内にわたって蛇行するように埋設されている。そして、複数の保持ピン520に基板Gが搬入される前に制御部12からの加熱指令に応じてヒータを動作させておくと、基板Gが搬入される前に内部空間510が加熱されるとともに、搬入された基板Gがその下面側から加熱される。このように、雰囲気温度が上昇した内部空間510内で基板Gを加熱して液膜Fから溶媒成分を気化させる。
また、本実施形態では、加熱処理と並行して減圧処理を施すために、排気機構508が設けられている。この排気機構508は、チャンバー502の内部空間510から溶媒成分を含むガス(以下「排気ガス」という)を吸引排気するための排気配管526と、排気配管526を介してチャンバー502から排出される排気ガスの排気量を制御するためのバタフライバルブ528、530と、開閉弁532と、排気ポンプ534とを有している。本実施形態では、ベース部材512の周縁部に2つの排気口536、538が設けられている。また、このように排気口を2つ設けたことに対応し、排気配管526の一方端部は2つに分岐し、分岐端部540、542がそれぞれ排気口536、538に接続されている。さらに、排気口536、538の近傍位置でバタフライバルブ528、530がそれぞれ分岐端部540、542に介挿されている。一方、排気配管526の他方端部は開閉弁532および排気ポンプ534を介して図示を省略する排気ラインと接続されている。このため、制御部12からの開閉指令に応じて開閉弁532が開くとともに制御部12からの動作指令に応じて排気ポンプ534が動作すると、バタフライバルブ528、530の開度に応じた排気量で排気ガスが排気配管526を介して排気ラインへ排気される。
なお、減圧乾燥部5は減圧乾燥処理後にチャンバー502の内部空間510を大気圧に戻すために不活性ガス供給機構544が設けられている。不活性ガス供給機構544は、不活性ガス供給配管546および開閉弁550を備えている。不活性ガス供給配管546は、一端がチャンバー502の内部空間に接続され、他端が不活性ガス供給源(図示省略)に接続されている。そして、この不活性ガス供給配管546に対して開閉弁550が介挿されている。このため、制御部12からの供給指令が与えられると、開閉弁550が開成し、不活性ガスとして乾燥した窒素ガスが不活性ガス供給源からチャンバー502内へ不活性ガスが供給されて大気圧に戻される。一方、開閉弁550が閉成されることで、不活性ガス供給源からチャンバー502への不活性ガスの供給が停止される。ここで、不活性ガス供給機構544は、窒素ガスに代えて、アルゴンガス等の他の乾燥した不活性ガスを供給するものであってもよい。また、減圧乾燥部5は、不活性ガス供給機構544に代えて、大気を供給する大気供給部を有していてもよい。
上記のように構成された塗布部4と減圧乾燥部5とは、蓄圧部13を介して接続されている。この蓄圧部13は上記したように負圧を一時的に蓄える蓄圧タンク132を有している。この蓄圧タンク132は、図3に示すように、負圧供給配管131によりステージ404の中央吸着孔410と接続されている。また、蓄圧タンク132は排気配管134により排気ポンプ534と接続されている。これらの配管131、134には、それぞれ開閉弁133、135が介挿されている。さらに、配管131には蓄圧タンク132と開閉弁133との間に圧力レギュレーター136が介挿されており、後述するようにして蓄圧部13から塗布部4に供給される負圧(本発明の「第2の負圧」に相当)を適正な圧力に調整する。このため、制御部12からの開閉指令に応じて開閉弁133、135がそれぞれ「閉成状態」および「開成状態」に切り替えられると、排気ポンプ534により蓄圧タンク132の内部が排気され、蓄圧タンク132に負圧が蓄圧される(図4A、図4B参照)。一方、制御部12からの開閉指令に応じて開閉弁133、135がそれぞれ「開成状態」および「閉成状態」に切り替えられると、蓄圧タンク132に蓄圧された負圧が圧力レギュレーター136により適切な負圧に調整され、負圧供給配管131を介して中央吸着孔410に与えられ、基板Gの裏面中央部を吸引する(図4C、図4D参照)。このように、開閉弁133が中央吸着孔410への負圧の供給と負圧の供給停止とを切り替える供給切替弁として機能する一方、開閉弁135が蓄圧タンク132からの排気と排気の停止とを切り替える排気切替弁として機能する。
図4Aないし図4Dは、塗布部、減圧乾燥部および蓄圧部で実行される動作を模式的に示す図である。また、図5は図4Aないし図4Dに示す動作の実行タイミングを示す図である。この実施形態では、制御部12はCPU(Central Processing Unit)や記憶部等を有するコンピュータで構成されており、所定のプログラムに従って塗布部4、減圧乾燥部5および蓄圧部13を制御する。これによって、以下に説明するように塗布処理および減圧乾燥処理を行いつつ、適当なタイミングで蓄圧部13において負圧のバッファリングと塗布部4への負圧供給とが実行される。以下、図4Aないし図4Dおよび図5を参照しつつ説明する。なお、図4Aないし図4Dにおいては、排気ポンプ534による蓄圧タンク132からの排気の様子を太実線にて描き、蓄圧部13によるステージ404への負圧供給を太破線で描き、排気用力によるステージ404への負圧供給を太点線で描いている。また、これらの図面中の開閉弁133、135、416、550を示す記号において三角形の部分が黒いものは、弁が開いている状態を示し、三角形の部分が白いものは、弁が閉じている状態を示している。
塗布部4は、上記したように基板Gをステージ404により吸着保持しながらスリットノズル402をY方向に走査して基板Gの表面G1にレジスト液の液膜Fを塗布する(塗布処理)。また、減圧乾燥部5は、上記したように塗布処理後の基板Gを収容したチャンバー502の内部を減圧しながら基板Gを加熱して液膜Fから溶媒成分を気化させて乾燥させる(減圧乾燥処理)。
このような塗布処理および減圧乾燥処理が完了した時点では、例えば図4Aおよび図5に示すように、塗布部4において開閉弁416が閉成されてステージ404に対する排気用力からの負圧の供給が停止されるとともに、蓄圧部13の開閉弁133も閉成されて蓄圧タンク132からステージ404への負圧の供給も停止される。このような負圧供給制御によって、ステージ404への基板Gの吸着保持は解除されている。その後で、ピン立設部材418のリフトピンが上昇して基板Gの裏面を下方側より支持しながらステージ404から鉛直上方に移動させて基板Gの減圧乾燥部5への搬送準備を行う。なお、上記したステージ404の負圧供給を停止した直後に吸着孔410、412に空気を送り込んでもよく、これによってピン立設部材418による基板Gのリストアップをより円滑に行うことができる。
一方、減圧乾燥部5では、排気ポンプ534の作動が継続されたまま、図4Aおよび図5に示すように開閉弁532が閉成される一方で開閉弁550が一定時間の間だけ開成され、その後に開閉弁550は閉成される(図4B参照)。これによって、チャンバー502の内部が不活性ガスで満たされて大気圧に戻される。これと同時に、蓄圧部13では、開閉弁133が閉成されていることを確認した上で開閉弁135が開成され、排気ポンプ534による蓄圧タンク132の排気が再開される。これにより、蓄圧タンク132内の圧力が低下し、負圧が蓄圧される。
この負圧蓄圧は、図4Bに示すように、減圧乾燥部5から減圧乾燥処理済の基板Gが次のプリベーク部6(図1)に搬出され、それに続いて塗布処理済の基板Gが新たに塗布部4から搬入されて次の減圧乾燥処理が開始される直前まで継続される。また、その間に、負圧が順次蓄圧タンク132に貯められていく。
減圧乾燥部5で減圧乾燥処理が開始されると、開閉弁532は開成され、排気ポンプ534はチャンバー502内を排気する。この排気状況は減圧乾燥処理の終了まで継続され、その間、蓄圧部13は負圧の蓄圧を停止し、ピン立設部材418のリフトピン上に載置された塗布処理前の基板Gを塗布部4に良好に吸着保持するための負圧供給を行う。より詳しくは、図4Cおよび図5に示すように、タイミングT1でリフトピンの下降が開始されるとともに、開閉弁416および蓄圧部13の開閉弁133が開成される。これにより、図4Cに示すように、ステージ404の保持面408に設けられた複数の吸着孔に対して排気用力からの負圧(第1の負圧)が供給されるとともに、中央吸着孔410には、さらに蓄圧タンク132に蓄えられている負圧(第2の負圧)が付加的に供給される。そして、このような排気状態のステージ404の保持面408に対して基板Gが載置される。この状態は基板Gが保持面408に移載された後も、保持面408による基板Gの吸着完了が完了したことを示す吸着完了信号がOFFからONに切り替わるタイミングT2まで継続される。これによって、基板移載の際に基板Gの裏面中央部と保持面408との間に空気溜りが発生するのを効果的に抑制される。このように基板吸着の初期段階で2種類の負圧を同時供給することで基板Gを吸着するまでに要する時間を短縮することができる。
ここで、基板移載時に2種類の負圧を同時供給する代わりに、基板吸着の初期段階で負圧の供給タイミングを相違させてもよい。つまり、第1の負圧の供給に先立って第2の負圧を供給することで空気溜りの発生を抑制し、その第2の負圧を供給から若干遅れて第1の負圧の供給を開始するように構成してもよい。
上記のように、基板Gの裏面全体がステージ404の保持面408に吸着保持されると、蓄圧部13の開閉弁133が閉成されて基板Gは第1の負圧のみによって吸着保持される。この吸着保持はスリットノズル402によるレジスト液の塗布が完了するタイミングT3まで継続される。これは次のような理由からである。基板吸着の初期段階以降も第2の負圧を供給し続けることも可能であるが、この場合、基板Gの裏面中央部とそれ以外との間で圧力差が生じる。この圧力差に起因して空気流が基板Gの裏面で発生して基板面内で温度差が生じることがあり、その結果、塗布ムラが発生する。これに対し、本実施形態では、基板吸着が完了した時点で第2の負圧の供給を停止し、それ以降は第1の負圧のみによって基板Gの裏面全体を吸着保持している。このため、塗布ムラの発生を効果的に防止することができる。
そして、塗布処理が完了した後のタイミングT4でピン立設部材418のリフトピンが上昇する。これによって、塗布処理済の基板Gがステージ404からリフトアップされて塗布部4から搬出される。なお、上記のようにして塗布処理および減圧乾燥処理が完了すると、上記した一連の動作が繰り返される。
この実施形態では、排気用力からの負圧供給に先立って蓄圧タンク132からの負圧供給を行うことで基板Gの裏面中央部を吸着した後で吸着範囲を裏面全体に広げているが、負圧供給順序を逆転する、あるいは両負圧供給を同時に行ってもよい。これらの場合、裏面中央部と保持面408との間に空気溜りが発生することがあるが、中央吸着孔410には排気用力からの負圧のみならず蓄圧タンク132からの負圧も追加的に供給されているため、空気溜りは短時間で消滅させることができる。
以上のように、本実施形態では、塗布処理を施すために基板Gをステージ404に吸着保持するが、ステージ404への基板Gの吸着のために、基板処理装置100を設置した工場の排気用力から供給される負圧をステージ404に供給するのみならず、同装置100内で隣接して設けられた減圧乾燥部5の排気ポンプ534を利用して排気用力以外から負圧をステージ404に追加して与えている。このため、コスト増大を抑制しつつステージ404での基板Gの吸着に要する時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、排気ポンプ534をそのままステージ404に接続するのではなく、蓄圧部13を介して排気ポンプ534の負圧をステージ404への基板Gの吸着保持に利用している。すなわち、減圧乾燥処理に直接関連しないタイミング、具体的にはチャンバー502に対する基板Gの搬入・搬出動作中に、排気ポンプ534により発生する負圧を蓄圧タンク132に蓄圧しておき、塗布処理において必要となるタイミングで蓄圧タンク132から負圧を取り出し、ステージ404に供給している。したがって、減圧乾燥処理の一部を制限したり、悪影響を及ぼすことなく、塗布処理および減圧乾燥処理を並行して行うことができる。
また、蓄圧部13からの負圧供給と排気用力からの負圧供給のタイミングは任意であるが、上記実施形態のように蓄圧部13による負圧供給を優先することで次のような作用効果が得られる。この場合、中央吸着孔410への負圧供給が選択集中的に行われた後で排気用力から全吸着孔410、412に負圧供給が実行される。このため、基板Gの裏面中央部が真っ先にステージ404の保持面408に吸着保持され、その後で吸着範囲が裏面全体に広がる。したがって、基板Gの裏面と保持面408との間に空気溜りが形成され難くなっており、基板Gをステージ404に安定して吸着保持することが可能となる。
また、蓄圧タンク132を排気するために減圧乾燥部5の排気ポンプ534を用いることは必須ではなく、基板処理装置100の他の処理部に排気ポンプが設けられている場合には、それを利用してもよい。ただし、上記実施形態では、蓄圧部13からの負圧供給を受ける塗布部4に対し、減圧乾燥部5が隣接して配置されている。このため、減圧乾燥部5の排気ポンプ534により蓄圧部13を排気するように構成することで、負圧供給配管131および排気配管134の長さを抑制することができる。その結果、コスト面や圧力損失を抑えることができる。
このように上記実施形態では、排気用力から供給される負圧が本発明の「第1の負圧」の一例に相当し、蓄圧部13から供給される負圧が本発明の「第2の負圧」の一例に相当している。また、塗布処理および塗布部4がそれぞれ本発明の「第1処理」および「第1処理ユニット」の一例に相当し、減圧乾燥処理および減圧乾燥部5がそれぞれ本発明の「第2処理」および「第2処理ユニット」の一例に相当している。また、ステージ404が本発明の「保持部」の一例に相当している。また、開閉弁133、135がそれぞれ本発明の「供給切替弁」および「排気切替弁」の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、中央吸着孔410は排気用力と蓄圧タンク132との両方に接続されているが、蓄圧タンク132にのみ接続されていてもよい。
また、上記実施形態では、ステージ404の保持面408に分散して形成された複数の吸着孔のうち中央に位置する単一の吸着孔を中央吸着孔410としているが、中央吸着孔410の形状、配置や個数などについては任意であり、例えば保持面408の中央領域に位置する複数の吸着孔を中央吸着孔としてもよい。また、周辺吸着孔412の形状や配置などについても任意である。
また、上記実施形態では、保持面408に対して各吸着孔410、412を設けているが、特許文献1に記載の発明と同様に保持面408に溝部を設けることで保持面408を複数の吸着領域に区分けし、各吸着領域に吸着孔を設けるように構成してもよい。例えば保持面408の中央で島状に独立した中央吸着領域に中央吸着孔410のみを形成し、中央吸着領域を取り囲む周辺吸着領域に複数の周辺吸着孔412を形成してもよい。
また、上記実施形態では、塗布部4と減圧乾燥部5とを装備する基板処理装置100に対して本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。要は、保持部で基板を吸着保持しながら基板に対して第1処理を施す第1処理ユニット(例えばコーターユニット、ベークユニット、露光ユニットなど)と、排気ポンプにより基板の周囲を排気しながら基板に対して第2処理を施す第2処理ユニット(例えば浮上搬送方式のコーターユニット、減圧プラズマCVDなど)とを同一装置内に装備する基板処理装置全般に適用することができる。
さらに、基板は上記した液晶表示装置用ガラス基板Gに限定されるものではなく、半導体ウェハ、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルター用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板等の精密電子装置用基板などが本発明の「基板」に含まれる。
この発明は、基板を吸着保持しながら基板に対して第1処理を施す第1処理ユニットと、基板の周囲を排気しながら基板に対して第2処理を施す第2処理ユニットとを同一装置に備えた基板処理装置全般および当該装置での基板処理方法全般に適用することができる。
4…塗布部(第1処理ユニット)
5…減圧乾燥部(第2処理ユニット)
13…蓄圧部(蓄圧ユニット)
100…基板処理装置
131…負圧供給配管
132…蓄圧タンク
133…開閉弁(供給切替弁)
134…排気配管
135…開閉弁(排気切替弁)
402…スリットノズル
404…ステージ(保持部)
408…(ステージの)保持面
410…中央吸着孔
412…周辺吸着孔
534…排気ポンプ
G…基板
G1…(基板の)表面

Claims (7)

  1. 装置外部から供給される負圧が第1の負圧として与えられることで基板を吸着保持する保持部を有し、前記保持部で前記基板を吸着保持しながら前記基板に対して第1処理を施す第1処理ユニットと、
    排気ポンプを有し、前記排気ポンプにより前記基板の周囲を排気しながら前記基板に対して第2処理を施す第2処理ユニットと、
    前記排気ポンプにより排気されて負圧を蓄える蓄圧タンクを有し、前記保持部で前記基板を吸着保持する際に、前記蓄圧タンクに蓄えられている前記負圧を第2の負圧として前記保持部に供給する蓄圧ユニットと、
    を備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記保持部は、前記基板を保持する保持面と、前記保持面の中央部に設けられた中央吸着孔と、前記中央吸着孔を取り囲むように前記保持面に設けられた複数の周辺吸着孔とを有し、
    前記第1の負圧が少なくとも前記複数の周辺吸着孔に供給され、
    前記第2の負圧が前記中央吸着孔のみに供給される基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記保持部による前記基板の吸着保持を開始した初期段階で、前記第2の負圧の供給は前記第1の負圧の供給と同時あるいは先立って行われる一方、
    前記初期段階を経過した後に前記第1の負圧の供給が継続された状態で前記第2の負圧の供給が停止される基板処理装置。
  4. 請求項2または3に記載の基板処理装置であって、
    前記蓄圧ユニットは、前記蓄圧タンクと前記中央吸着孔とを接続する負圧供給配管と、前記排気ポンプと前記蓄圧タンクとを接続する排気配管と、前記排気配管に設けられて前記蓄圧タンクからの排気と前記排気の停止とを切り替える排気切替弁と、前記負圧供給配管に設けられて前記中央吸着孔への負圧の供給と前記負圧の供給停止とを切り替える供給切替弁と、を有し、
    前記排気切替弁は、少なくとも前記第2処理を行っている間において前記排気を停止する状態に切り替える一方、前記第2処理を行っていない間の少なくとも一部で前記蓄圧タンクから排気する状態に切り替え、
    前記供給切替弁は、前記保持部により前記基板を吸着保持するときに前記負圧を供給する状態に切り替える一方、前記保持部による前記基板の吸着保持を解除するときに前記負圧の供給を停止する状態に切り替える基板処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板処理装置であって、
    前記第1処理ユニットと前記第2処理ユニットとは隣接して設けられる基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記第1処理は、前記保持部で前記基板を吸着保持しながら前記基板に対して塗布液を塗布する塗布処理であり、
    前記第2処理は、前記第1処理により前記塗布液が塗布された前記基板の周囲を減圧して前記基板を乾燥させる減圧乾燥処理である基板処理装置。
  7. 保持部で基板を吸着保持しながら前記基板に対して第1処理を施す第1工程と、
    排気ポンプにより前記基板の周囲を排気しながら前記基板に対して第2処理を施す第2工程と、
    前記排気ポンプにより蓄圧タンクを排気して前記蓄圧タンクに負圧を蓄える第3工程と、を備え、
    前記第1工程ないし前記第3工程は同一装置内で行われ、
    前記第1工程は、装置外部から供給される負圧を前記保持部に供給する工程と、前記蓄圧タンクに蓄えられている前記負圧を前記保持部に供給する工程とを有する
    ことを特徴とする基板処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020047895A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法
CN113262951A (zh) * 2020-02-14 2021-08-17 株式会社斯库林集团 基板处理装置及基板处理方法

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