JP2005126770A - 接続装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
特に従来に比べて接触子の生産コストを低減できるとともに、前記接触子の微細加工にも優れた接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】
ガラス基板30上にZnO等からなる剥離膜31を設け、その上にCuメッキ層32を設け、さらに前記Cuメッキ層32の上に積層メッキで形成されたスパイラル接触子20をメッキ形成する。前記スパイラル接触子20の形成後、前記スパイラル接触子20を、前記剥離膜31上から剥離でき、剥離膜31を有するガラス基板30は何度でもスパイラル接触子20の形成の度に使用できる。よってスパイラル接触子20の形成の際の生産コストを低減でき、また前記接触子20を超微細加工することも可能である。
【選択図】図11

Description

本発明は、例えばIC(集積回路)等が装着されるICソケットである接続装置の製造方法に係わり、特に、前記接続装置を構成する接触子を形成する際の生産コストを大幅に削減できるとともに、前記接触子を微細加工できる接続装置の製造方法に関する。
特許文献1に記載されている半導体検査装置は、半導体を外部の回路基板などに電気的に仮接続させるものである。半導体の背面側には格子状またはマトリックス状に配置された多数の球状接触子が設けられており、これに対向する絶縁基板上には多数の凹部が設けられ、この凹部内にスパイラル接触子が対向配置されている。
前記半導体の背面側を前記絶縁基板に向けて押圧すると、前記球状接触子の外表面に前記スパイラル接触子が螺旋状に巻き付くように接触するため、個々の球状接触子と個々のスパイラル接触子との間の電気的接続が確実に行われるようになっている。
特開2002−175859号公報
ところで特許文献1では図37以降に、スパイラル接触子の形成方法について開示されている。
図37以降では、一般によく使用されるフォトリソグラフィ技術を用い、前記スパイラル接触子を形成している。
特許文献1には詳しく述べられていないが、スパイラル接触子のように超微細加工品では、スパイラル接触子を基板上にメッキ等で形成するため、基板と接触子間は密着しており、そのため前記基板は、前記スパイラル接触子を形成した後、エッチング等で除去され、前記スパイラル接触子を形成する度に形成されるのが一般的である。
前記基板にはCu基板が比較的よく用いられる。Cu基板の表面は、その上に接触子形状のレジストパターンを形成するため凹凸やうねりがあっては好ましくなく、前記表面を平坦化加工などするために前記Cu基板は比較的厚みを持って形成されていた。最低でも70μmの厚みを必要としていた。
上記したように、スパイラル接触子を形成する度に、新たなCu基板を設けなければならず、また前記Cu基板を厚い膜厚で、且つ表面をきれに平坦化加工する等の事情により、材料費のコスト高が問題視された。
また、特許文献1では全く触れられていないが、スパイラル接触子を立体成形してIC側の接触子との接触性を良好にしようとする改良が考えられている。かかる場合、基板側を予め立体加工しておくことが望ましく、このとき前記基板の立体加工としては鋳造や鍛造が考えられたが、鋳造や鍛造法では工程が複雑になり生産コストの上昇を招く結果となる。
また鋳造法に比べ鍛造では安価に基板の立体加工を施せるが、微細加工が難しく、スパイラル接触子を所定形状に高精度に立体成形することが困難であった。
またステンレスを基板として用いることも考えられたが、ステンレス基板では微細加工性が劣るとともに、ステンレス基板上に形成されたスパイラル接触子を、前記ステンレス基板上から取り外しにくいといった問題点もあった。ステンレス基板を用いる技術は特許文献1の図37にも開示されている。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に従来に比べて接触子の生産コストを低減できるとともに、前記接触子の微細加工にも優れた接続装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
(a) 基板上に、剥離膜を形成する工程と、
(b) 前記剥離膜上に前記接触子をメッキ形成する工程と、
(c) 前記接触子を前記剥離膜上から剥離する工程と、
(d) 前記接触子を前記基台に取り付ける工程と、
を有することを特徴とするものである。
本発明では、前記(a)工程のように、基板上に剥離膜を設け、前記(c)工程で、前記(b)工程でメッキ形成された接触子を前記剥離膜上から剥離する。よって接触子を剥離後、表面に剥離膜が形成された基板を何回も接触子形成のために使用でき、材料面でのコスト低下を図ることができる。また前記基板表面を、接触子を形成する度に平坦化加工する等の必要が無くなるから加工面でのコストも低減できる。従って前記接触子を形成する際の生産コストの低減を図ることが可能である。
本発明では、前記(a)工程で、前記基板にセラミック材あるいはプラスチック材を用いることが好ましく、前記(a)工程で、前記基板にガラス基板を用いることがより好ましい。基板にセラミック材やプラスチック材、特にガラス基板を用いることで基板の面精度をシリコンウエハーレベルまで高精度にでき、よって接触子の微細化加工を実現できる。
また、前記剥離膜には酸化物からなる剥離膜を用いることが好ましく、前記剥離膜をZnOで形成することがより好ましい。
ZnOは、その上にCuやNi、Au等の金属メッキ層が形成されても、前記金属メッキ層をZnO膜上から剥離しやすく、取り扱いに優れ接触子の形成にかかる生産コストの低減をより促進させることが可能である。
また、前記(b)工程には、以下の工程を用いることが好ましい。
(e) 前記剥離膜上にレジスト層を形成し、前記レジスト層に前記接触子のパターンを形成する工程と、
(f) 前記パターン内に露出した剥離膜上に、前記接触子をメッキ形成する工程。
また本発明では、前記(b)工程、あるいは前記(f)工程で、前記接触子をメッキ形成する際、前記剥離膜上に直接メッキ形成するメッキ層を無電解メッキ法を用いてメッキ形成することが好ましい。前記剥離膜はZnO膜などの非金属膜であるから、前記剥離層は電解メッキ法におけるメッキ下地層(電極)として機能しにくく、よって前記剥離膜の上に、無電解メッキ法を用いて前記メッキ層をメッキ形成する。
このとき、前記無電解メッキ法で形成されたメッキ層はAuであることが好ましい。このAuメッキ層は、将来的に接触子の一部を構成する。
あるいは本発明では、前記(e)工程で、前記剥離膜上に無電解メッキ法を用いて第1のメッキ層を形成した後、前記第1のメッキ層上に前記レジスト層を形成し、
前記(f)工程で、前記パターン内に露出した前記第1のメッキ層上に、前記接触子をメッキ形成することが好ましい。
かかる場合、前記第1のメッキ層を、前記(c)工程後、前記(d)工程の前に除去することが好ましい。この第1のメッキ層は、接触子を構成する各接触子片間にも残されるため、除去して初めて接触子が完成する。ただしこの第1のメッキ層は非常に薄いメッキ膜であるため、材料費のコストは(除去される第1のメッキ層を設けない場合に比べて)若干上がるものの、従来に比べればなおコストの低減を図ることができる。
なお前記第1のメッキ層をCuで形成することが好ましい。
また本発明では、前記接触子を構成するメッキ層を、前記無電解メッキ法で形成されたメッキ層をメッキ下地層として、その上に電解メッキ法により形成することが好ましい。
また本発明では、前記接触子をAu/Ni/Auの積層メッキで形成することが好ましい。
また本発明では、前記(a)工程で、前記基板の表面に複数の凸型条部あるいは凹型条部を形成し、前記凸型条部上あるいは凹型条部上に少なくとも一部の接触子が形成されるようにして、前記接触子を立体成形することが好ましい。かかる場合でも本発明では前記接触子を微細加工できる。
また本発明では、前記接触子をスパイラル形状で形成することが好ましい。
本発明における接触子の製造方法によれば、大幅な生産コストの削減を図ることができる。特に表面に剥離膜が施された基板は、何回も繰返し接触子の製造過程で用いることができるから、材料費及び加工費の両面でのコストダウンを図ることが可能である。
また本発明では、基板としてガラス基板等を用いることで前記接触子を超微細加工で成形しやすく、特に接触子の立体成形にあっては、従来に比べて前記接触子を効果的に所定形状に精度良く立体成形できる。
図1は電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、図2は図1の2−2線における断面図を示し、電子部品が装着された状態の断面図である。
図1に示すように、検査装置10は基台11と、この基台11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持された蓋体12とで構成されている。前記基台11および蓋体12は絶縁性の樹脂材料などで形成されており、前記基台11の中心部には図示Z2方向に凹となる装填領域11Aが形成されている。そして、前記装填領域11A内に半導体などの電子部品1が装着できるようになっている。また基台11の他方の縁部には、被ロック部14が形成されている。
図2に示すように、この検査装置10は、電子部品1の下面に多数の球状接触子(外部接続部)1aがマトリックス状(格子状または碁盤の目状)に配置されたものを検査対象とするものである。
図2に示すように、前記装填領域11Aには所定の径寸法からなり、装填領域11Aの表面から基台11の裏面に貫通する複数の凹部(スルーホール)11aが、前記電子部品1の球状接触子1aに対応して設けられている。
前記凹部11aの上面(装填領域11Aの表面)には、接触子が渦巻き状に形成された複数のスパイラル接触子20が設けられている。
図3は前記スパイラル接触子20の斜視図である。図3に示すように、前記スパイラル接触子20は基台11に、図示X方向及びY方向に所定間隔を空けて複数形成されている。
前記各スパイラル接触子20は、図3のように、前記凹部11aの上方の開口端の縁部に固定された基部21を有し、スパイラル接触子20の巻き始端22が前記基部21側に設けられている。そして、この巻き始端22から渦巻き状に延びる巻き終端23が前記凹部11aの中心に位置するようになっている。
前記凹部11aの内壁面には図示しない導通部が形成されており、導通部の上端と前記スパイラル接触子20の前記基部21とが導電性接着材などで接続されている。また凹部11aの下方の開口端は前記導通部に接続された接続端子18で塞がれている。
図2に示すように、前記基台11の下方には複数の配線パターンやその他の回路部品を有するプリント基板29が設けられており、前記基台11はこのプリント基板29上に固定されている。前記プリント基板29の表面には前記基台11の底面に設けられた接続端子18に対向する対向電極28が設けられており、前記各接続端子18が各対向電極28にそれぞれ接触することにより、電子部品1とプリント基板29とが検査装置10を介して電気的に接続される。
一方、検査装置10の蓋体12の内面の中央の位置には、電子部品1を図示下方に押し付ける凸形状の押圧部12aが前記装填領域11Aに対向して設けられている。また前記ひんじ部13と逆側となる位置にはロック部15が形成されている。
前記蓋体12の内面と押圧部12aとの間には前記押圧部12aを蓋体12の内面から遠ざかる方向に付勢するコイルスプリングなどからなる付勢部材が設けられている(図示せず)。従って、電子部品1を前記凹部11a内に装着して蓋体12を閉じてロックすると、電子部品1を装填領域11Aの表面に接近する方向(Z2方向)に弾性的に押し付けることが可能となっている。
前記基台11の装填領域11Aの大きさは、前記電子部品1の外形とほぼ同じ大きさであり、電子部品1を前記装填領域11Aに装着して蓋体12をロックすると、電子部品1側の各球状接触子1aと検査装置10側の各スパイラル接触子20とが正確に対応して位置決めできるようになっている。
蓋体12のロック部15が基台11の被ロック部14にロックされると、電子部品1が前記押圧部12aによって図示下方に押し付けられるため、前記各球状接触子1aが各スパイラル接触子20を凹部11aの内部方向(図示下方)に押し下げる。同時に、スパイラル接触子20の外形は、前記巻き終端23から巻き始端22方向(渦巻きの中心から外方向)に押し広げられるように変形し、前記球状接触子1aの外表面を抱き込むように巻き付き、各球状接触子1aと各スパイラル接触子20とが接続される。
図4は、図3に示す前記スパイラル接触子20を4−4線から切断し、その断面を矢印方向から見た部分拡大断面図である。
図3及び図4に示すように、前記スパイラル接触子20を構成する各ターン毎の接触子片20aは、前記巻き始端22から巻き終端23方向に、螺旋階段のごとく斜め上方向(図示Z1方向)に向けて傾斜して延びている。このため図3及び図4では、各スパイラル接触子20は、その巻き終端23が最も高く突き出した山型の立体形状として構成されている。
以下では、本発明におけるスパイラル接触子20の製造方法を説明する。
図5に示す符号30は基板である。本発明では前記基板30は、セラミック材あるいはプラスチック材で形成される。特に前記基板30はガラス基板であることが好ましい。以下では、符号30を「ガラス基板」と称する。ガラス基板30は、非常に平滑な表面で微細化加工も簡単で安価に図5に示す形状の基板を成形できる。
図5に示すように、前記ガラス基板30の表面30aには、複数の凸型条部30b(図5では一つの凸型条部のみを表している)が形成されている。前記凸型条部30bは、前記ガラス基板30の幅方向及び長さ方向に所定間隔を空けながら規則的に形成されている。
前記凸型条部30bは、円錐形状で形成されることが好ましい。前記凸型条部30bを円錐形状で形成すると、図4で説明したような、山型のスパイラル接触子20を容易且つ適切に形成できる。
図5に示すように前記ガラス基板30の表面30aに剥離膜31を成膜する。この剥離膜31をメッキ等で形成する。前記剥離膜31は酸化物からなり、具体的にはZnO膜等の金属酸化物である。前記剥離膜31の成膜は、脱脂工程、触媒付与工程、メッキ工程の順で行われる。
次に図6に示す工程では、前記剥離膜31の上に、無電解メッキ法を用いて、Cuメッキ層(第1のメッキ層)32をメッキ形成する。無電解メッキ法にて前記Cuメッキ層32をメッキ形成するので、前記Cuメッキ層32は前記剥離膜31の上全面に成膜される。
次に図7に示す工程では、前記Cuメッキ層32の上にレジスト層33をスピンコート等で塗布する。
次に図8に示す工程では、前記レジスト層33に図3に示すスパイラル接触子20の平面形状パターン33aを露光現像により形成する。これにより前記パターン33a内から前記Cuメッキ層32の表面が露出する。
次に図9に示す工程では、前記パターン33a内から露出したCuメッキ層32の上に、スパイラル接触子20をメッキ形成する。具体的には前記Cuメッキ層32の上に、Auメッキ層34をメッキ形成し、前記Auメッキ層34の上にNiメッキ層35をメッキ形成し、前記Niメッキ層35の上にAuメッキ層36をメッキ形成する。すなわちAuメッキ層34/Niメッキ層35/Auメッキ層36の3層メッキ構造でスパイラル接触子20を形成している。
これらメッキ層34,35,36を、電解メッキ法にてメッキする。最下層であるAuメッキ層34は、その下にあるCuメッキ層33をメッキ下地層(電極)として電解メッキ法にてメッキ形成できる。
次に図10に示す工程では、図9に示すレジスト層33をアルカリ水溶液を用いて除去し、各スパイラル接触子20の基部21(図3を参照)間にポリイミド等で形成されたガイドフレーム(接合部材)37を貼り付け、前記基部21間を前記ガイドフレーム37によって繋ぐ。前記ガイドフレーム37により各スパイラル接触子20の基部21間を繋げることで、後工程でガラス基板30及びCuメッキ層32の除去によっても各スパイラル接触子20がばらばらになることがない。
そして図11の工程では、前記ガラス基板30を前記スパイラル接触子20及びガイドフレーム37の下面から取り外す。このとき、前記ガラス基板30の表面30aに剥離膜31が設けられている結果、前記スパイラル接触子20及びガイドフレーム37は前記剥離膜31上から容易に剥離される。一方、ガラス基板30は、その表面30aに剥離膜31が付着されたまま、前記スパイラル接触子20の下面から外れる。剥離工程は、例えばガラス基板30とガイドフレーム37とを固定部材により押さえるなどし、物理的作用により前記ガラス基板30を前記スパイラル接触子20及びガイドフレーム37から離れる方向に引くことで、行われる。
図11の状態では、前記スパイラル接触子20及びガイドフレーム37の下面にCuメッキ層32が形成されたままである。このCuメッキ層32は、スパイラル接触子20の各接触子片20a間に渡って形成されているため、除去する必要がある。一般的なエッチング工程を用いて前記Cuメッキ層32を除去する。
前記Cuメッキ層32が除去された状態を図12に示す。そして図12に示すスパイラル接触子20を図2、3に示す基台11に取り付ける。
図5ないし図12に示した本発明の製造方法の作用効果は次の通りである。
まず第一に、ガラス基板30上に剥離膜31を設け、この剥離膜31上に形成されたスパイラル接触子20を、前記スパイラル接触子20をメッキ形成後、前記剥離膜31上から容易に取り外すことが可能であり、また剥離されたガラス基板30及び剥離膜31を繰返し、スパイラル接触子20の形成過程で使用できる。このため従来、スパイラル接触子20をメッキ形成するたびに基板の形成やエッチング液が必要であったが、その必要が無くなり、大幅な材料費の削減を実現できる。
第ニに、スパイラル接触子20の形成の際の加工費も低減できる。従来では基板の形成、基板のエッチング除去が必要であったが、その必要が無いため工程を減らすことができる。特に、スパイラル接触子20の形成の度に基板が必要になると、その度に基板の表面加工等が必要になったが、本発明では、同じガラス基板30を何度も使用できるから、その結果、スパイラル接触子20の加工費の低減を図ることが可能である。また図11工程で、剥離膜31から容易にスパイラル接触子20を剥離できるので、剥離も低コストで実現できる。
以上により、スパイラル接触子20の形成のために必要な生産コストを従来に比べて大幅に低減できる。
第三に、基板としてガラス基板30を用いることで前記ガラス基板30の表面30aをシリコンウエハーレベルまで高精度にでき、前記ガラス基板30上に形成されるスパイラル接触子20を微細加工することができる。従来、基板としてはCu基板などが主に用いられており、かかる場合、電鋳工程や鍛造工程による表面のうねり等が問題となり、特に図5工程以降に示すようにスパイラル接触子20を山型に立体成形する際の超微細加工が困難であったが、本発明によれば、スパイラル接触子20の超微細加工が実現できる。
また図5ないし図12工程では、無電解メッキ法によって形成されたCuメッキ層32上にスパイラル接触子20を構成するメッキ層を全て電解メッキ法にて積層メッキできるため、所定高さのスパイラル接触子20を形成しやすいといった利点もある。また図5ないし図12工程では、Cuメッキ層32を形成するため、次の製造方法で説明するように、Cuメッキ層32の形成が必要ない製造方法に比べて若干、接触子20の生産コストが高くなるものの、従来のように膜厚が厚く表面加工もスパイラル接触子20の形成の度に必要であった、Cu基板を用いる場合に比べれば、大幅なコストダウンを図ることが可能である。
なお図5ないし図12に示す工程では基板としてガラス基板30を例に挙げたが、基板30はガラス以外のセラミック材やプラスチック材であってもよい。
また、ガラス基板30上に設けられた剥離膜31は、例としてZnOを挙げたが、この材質以外の剥離膜であってもかまわない。剥離膜31と、その上に形成されるメッキ層との剥離性が良好であれば、前記剥離膜31の材質と、その上に形成されるメッキ層の材質との選択を自由に行うことが可能である。例えば剥離膜31としてZnO膜を用いた場合、ZnO膜の上にメッキされる材質がCu、Ni、Au等であれば、前記ZnO膜とその上にメッキされるメッキ層間の剥離性は良好である。
また前記剥離膜31上に第1のメッキ層として形成されたCuメッキ層32はCu以外の材質であってもよい。ここで第1メッキ層としての条件は、剥離膜31との間で剥離可能な材質であること、無電解メッキ法によりメッキ形成が行えること、である。
また図5ないし図12に示すスパイラル接触子20の製造方法では、前記スパイラル接触子20を、Auメッキ層34/Niメッキ層35/Auメッキ層36の3層メッキ構造で形成したが、材質、及び積層構造は、これ以外のものであってかまわない。
Auメッキ層34/Niメッキ層35/Auメッキ層36の3層メッキ構造では、Niメッキ層35が主にばね性を発揮する部分であり、Auメッキ層34,36が電気伝導性に優れた部分であり、またNiメッキ層35を酸化等が保護する保護膜として機能している。
例えばAuメッキ層34,36の部分を白金族元素から成るメッキ層で形成してもよいし、またNiメッキ層35の部分を、Ni−X(ただしXは、P、W、Mn、Ti、Beのうちいずれか1種以上)で形成してもよい。またスパイラル接触子20を積層メッキ構造ではなく、単層メッキ構造で形成してもよい。
また図5ないし図12工程ではスパイラル接触子20を山型に立体成形する製造方法であったが、ガラス基板30の表面30aに凹型条部を設け、この凹型条部上にスパイラル接触子20をメッキ形成して、前記スパイラル接触子20を谷型に立体成形してもよい。
また接触子20はスパイラル形状に限らず他の形状であってもかまわない。
図13ないし図16は、本発明のスパイラル接触子20の別の製造方法を示す一工程図である。
図13に示す工程では、ガラス基板30の表面30aにZnO等の剥離膜31を形成し、前記剥離膜31の上にスピンコート等でレジスト層40を塗布する。
次に図14に示す工程では、前記レジスト層40に、図3に示すスパイラル接触子20の平面形状のパターン40aを露光現像により形成する。これにより前記パターン40a内から前記剥離膜31の表面が露出する。
次に図15に示す工程では、パターン40a内に露出した前記剥離膜31上に、無電解メッキ法により、Auメッキ層41をメッキ形成する。
さらに前記Auメッキ層41の上に、電解メッキ法により、Niメッキ層42及びAuメッキ層43を積層する。Auメッキ層41/Niメッキ層42/Auメッキ層43の3層メッキ構造でスパイラル接触子20が構成される。
次に前記レジスト層40をアルカリ水溶液等で除去し、さらにスパイラル接触子20の基部21間をガイドフレーム37で繋いだ後、図16工程に示すようにスパイラル接触子20及びガイドフレーム37をガラス基板30上に設けられた剥離膜31上から剥離する。
図13ないし図16に示す工程では、図5ないし図12に示す工程と異なり、剥離膜31上に第1のメッキ層であるCuメッキ層32を無電解メッキ法で形成することなく、前記剥離膜31上に直接、スパイラル接触子20を構成するAuメッキ層41を無電解メッキ法によりメッキ形成している。
従って、図5ないし図12工程に比べ、Cuメッキ層32の形成が不要な点、前記Cuメッキ層32を除去する工程が不要な点、で材料費及び加工費の削減が図れ、スパイラル接触子20の生産コストの低減を図ることが可能である。
なお、基板の材質、剥離膜31の材質、スパイラル接触子20の材質及び積層構造等に関しては、図5ないし図12工程で説明した通りなのでそちらを参照されたい。
図17ないし図20に示す工程は、本発明のスパイラル接触子20の別の製造方法を示す一工程図である。
図17工程では、ガラス基板30の表面30aにZnO等からなる剥離膜31を形成し、前記剥離膜31の上にレジスト層50をスピンコート等により塗布する。
前記レジスト層50には、図3に示すスパイラル接触子20の平面形状とは逆パターンとなるパターン50aを露光現像により形成する。すなわち露光現像により残されたレジスト層50は図3に示すスパイラル接触子20の平面形状と同一の形状にて残される。
次に前記レジスト層50に覆われていない前記剥離層31をエッチングにより除去し、さらに前記レジスト層50をアルカリ水溶液等で除去する。これにより図18に示すように、前記ガラス基板30上には、スパイラル接触子20の平面形状と同一の平面形状からなる剥離膜31のみが残される。
次に図19に示す工程では、前記ガラス基板30上に残された剥離膜31上に無電解メッキ法にてAuメッキ層51をメッキ形成する。さらに図20工程では前記Auメッキ層51上に、Niメッキ層52及びAuメッキ層53を電解メッキ法にてメッキ形成する。
そして、前記Auメッキ層51/Niメッキ層52/Auメッキ層53の3層メッキ構造からなるスパイラル接触子20の基部21間をガイドフレーム37で繋ぎ、その後、前記スパイラル接触子20及びガイドフレーム37を前記ガラス基板30上に設けられた剥離膜31上から剥離する。
図17ないし図20に示す工程では、図5ないし図12工程、及び図13ないし図16工程で説明したような、スパイラル接触子20をメッキ形成する際に、そのフレームとなるレジスト層が設けられておらず、スパイラル接触子20と同形状に加工された剥離膜31上に、無電解メッキ法及び電解メッキ法を用いて前記スパイラル接触子20を積層メッキしていく。
図17ないし図20工程でのスパイラル接触子20の形成方法でも、図5ないし図12工程、及び図13ないし図16工程と同様に、スパイラル接触子20の生産コストの低減を図ることができるし(図18のように加工された基板30を接触子形成の度に繰返し使用できる)、スパイラル接触子20の超微細加工も可能である。
ただし、図17ないし図20工程では、特にスパイラル接触子20が背の高い積層メッキ構造で形成される場合に、スパイラル接触子20をメッキ形成する際のフレームが設けられていないためスパイラル接触子20を所定形状で形成しづらい可能性があり、よってスパイラル接触子20をより高精度に所定形状にてメッキ形成するには、図5ないし図12工程、あるいは図13ないし図16工程を用いる方が好ましいものと思われる。
電子部品の動作を確認するための試験に用いられる検査装置を示す斜視図、 図1の2−2線における断面図を示し、電子部品が装着された状態の断面図、 本発明におけるスパイラル接触子の形状を示す拡大斜視図、 図3に示す4−4線から切断したスパイラル接触子の部分拡大断面図、 本発明における接触子の製造方法を示す一工程図、 図5の次に行われる一工程図、 図6の次に行われる一工程図、 図7の次に行われる一工程図、 図8の次に行われる一工程図、 図9の次に行われる一工程図、 図10の次に行われる一工程図、 図11の次に行われる一工程図、 図5ないし図12工程とは別の製造方法を説明するための一工程図、 図13の次に行われる一工程図、 図14の次に行われる一工程図、 図15の次に行われる一工程図、 図5ないし図12工程、及び図13ないし図16工程とは別の製造方法を説明するための一工程図、 図17の次に行われる一工程図、 図18の次に行われる一工程図、 図19の次に行われる一工程図、
符号の説明
1 電子部品
1a 球状接触子(外部接続部)
10 接続装置
11 基台
20 スパイラル接触子
20a 接触子片
21 基部
22 巻き始端
23 巻き終端
30 ガラス基板
30b 凸型条部
31 剥離膜
32 Cuメッキ層
33、40、50 レジスト層
34、36、41、43、51、53 Auメッキ層
35、42、52 Niメッキ層
37 ガイドフレーム

Claims (15)

  1. 基台と、前記基台に設けられた複数の接触子とを有し、電子部品の複数の外部接続部が、前記接触子にそれぞれ接触する接続装置の製造方法において、
    (a) 基板上に、剥離膜を形成する工程と、
    (b) 前記剥離膜上に前記接触子をメッキ形成する工程と、
    (c) 前記接触子を前記剥離膜上から剥離する工程と、
    (d) 前記接触子を前記基台に取り付ける工程と、
    を有することを特徴とする接続装置の製造方法。
  2. 前記(a)工程で、前記基板にセラミック材あるいはプラスチック材を用いる請求項1記載の接続装置の製造方法。
  3. 前記(a)工程で、前記基板にガラス基板を用いる請求項1記載の接続装置の製造方法。
  4. 前記剥離膜には酸化物からなる剥離膜を用いる請求項1ないし3の記載の接続装置。
  5. 前記剥離膜をZnOで形成する請求項3に記載の接続装置の製造方法。
  6. 前記(b)工程には、以下の工程を用いる請求項1ないし5のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
    (e) 前記剥離膜上にレジスト層を形成し、前記レジスト層に前記接触子のパターンを形成する工程と、
    (f) 前記パターン内に露出した剥離膜上に、前記接触子をメッキ形成する工程。
  7. 前記(b)工程、あるいは前記(f)工程で、前記接触子をメッキ形成する際、前記剥離膜上に直接メッキ形成するメッキ層を無電解メッキ法を用いてメッキ形成する請求項1ないし6のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  8. 前記無電解メッキ法で形成されたメッキ層はAuである請求項7記載の接続装置の製造方法。
  9. 前記(e)工程で、前記剥離膜上に無電解メッキ法を用いて第1のメッキ層を形成した後、前記第1のメッキ層上に前記レジスト層を形成し、
    前記(f)工程で、前記パターン内に露出した前記第1のメッキ層上に、前記接触子をメッキ形成する請求項6記載の接続装置の製造方法。
  10. 前記第1のメッキ層を、前記(c)工程後、前記(d)工程の前に除去する請求項9記載の接続装置の製造方法。
  11. 前記第1のメッキ層をCuで形成する請求項9または10に記載の接続装置の製造方法。
  12. 前記接触子を構成するメッキ層を、前記無電解メッキ法で形成されたメッキ層をメッキ下地層として、その上に電解メッキ法により形成する請求項7ないし11のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  13. 前記接触子をAu/Ni/Auの積層メッキで形成する請求項1ないし12のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  14. 前記(a)工程で、前記基板の表面に複数の凸型条部あるいは凹型条部を形成し、前記凸型条部上あるいは凹型条部上に少なくとも一部の接触子が形成されるようにして、前記接触子を立体成形する請求項1ないし13のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
  15. 前記接触子をスパイラル形状で形成する請求項1ないし14のいずれかに記載の接続装置の製造方法。
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