JP2005126172A - 自動倉庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動倉庫における収納効率を上げ、しかも移載時間を減らして作業効率を高める。
【解決手段】棚11には複数の収納部12(n)が区画形成されている。収納部12(n)は、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)とを備えている。第1の出し入れ口13(n,1)側には第1のクレーン装置14が設けられている。第2の出し入れ口13(n,2)側には第2のクレーン装置14Aが設けられている。収納部12(n)は、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)との一方から他方にわたって素通しとなっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動倉庫に関するものである。
自動倉庫において扱う物品のサイズが複数種類ある場合、収納効率を上げるための技術が特許文献1,2に開示されている。これらの従来技術では、2つの物品が1つの収納部の奥行き方向(物品の出し入れ方向)に並べて収納される。つまり、1つの収納部は、前位収納部と後位収納部とに分けられており、前位収納部と後位収納部とにそれぞれ物品が格納可能である。
特開平8−231008号公報 特開平11−11611号公報
しかし、前位収納部と後位収納部とにそれぞれ物品が格納されている場合、後位収納部から物品を取り出すには前位収納部の物品も取り出す必要がある。これは、移載時間を増やし、作業効率を低下させる。
本発明は、自動倉庫における収納効率を上げ、しかも移載時間を減らして作業効率を高めることを目的とする。
そのために請求項1の発明では、物品を格納するための複数の収納部を備えた棚と、前記収納部に対して前記収納部の第1の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第1の出し入れ手段と、前記収納部に対して前記第1の出し入れ口の背面側における第2の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第2の出し入れ手段とを備えた自動倉庫を構成し、前記第1の出し入れ口と前記第2の出し入れ口との一方から他方にわたって前記収納部を素通しとした。
ここにおける素通しとは、一方の出し入れ口から他方の出し入れ口にわたって物品を挿入して格納できることを意味する。第1の出し入れ手段を用いて第1の出し入れ口から物品を出し入れでき、第2の出し入れ手段を用いて第2の出し入れ口から物品を出し入れできる。そのため、物品を格納している収納部に新たな物品を格納するために、既に格納されている物品を前記収納部から取り出すといった余分な移載作業が不要となる。
第1の出し入れ口側から格納される物品の奥行き長さと、第2の出し入れ口側から格納される物品の奥行き長さとを考慮して収納部に物品を格納することにより、収納部におけるデッドスペースを少なくして収納効率を上げることができる。
請求項2の発明では、請求項1において、物品の格納に使用するための収納部の選択を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1の出し入れ口と第2の出し入れ口との一方から前記収納部に格納された物品の奥行き長さと、他方から同じ収納部に格納される別の物品の奥行き長さとの和が前記収納部の奥行き長さを超えないように、収納部の選択を制御するようにした。
第1の出し入れ口から格納される物品の奥行き長さと、第2の出し入れ口から格納される別の物品の奥行き長さとの和が収納部の奥行き長さを超えないので、単一の収納部の奥行き方向に2つの物品を適正に並べて格納することができる。
請求項3の発明では、請求項2において、前記第1の出し入れ手段に搭載される物品の奥行き長さを検出するための第1の奥行き長さ検出手段と、前記第2の出し入れ手段に搭載される物品の奥行き長さを検出するための第2の奥行き長さ検出手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の収納部での個々の奥行き長さ情報を記憶しており、前記制御手段は、前記第1の奥行き長さ検出手段と第2の奥行き長さ検出手段とによって得られる物品の奥行き長さ情報と、前記収納部での奥行き長さ情報とに基づいて、収納部の選択を制御するようにした。
例えば、収納部の第1の出し入れ口側から物品が格納されているものとする。物品の検出された奥行き長さと、第1の出し入れ口側から既に格納された物品の奥行き長さとの和が収納部の奥行き長さを超えない場合には、この収納部が第2の出し入れ口側からの物品の格納に適した収納部として選択候補に上げられる。物品の奥行き長さの検出は、収納部を選択する上で好ましい処理である。
請求項4の発明では、物品を格納するための複数の収納部を備えた棚と、前記収納部に対して前記収納部の第1の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第1の出し入れ手段と、前記収納部に対して前記第1の出し入れ口の背面側における第2の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第2の出し入れ手段と、前記第1の出し入れ口側の第1の分割収納部と、前記第2の出し入れ口側の第2の分割収納部とに前記収納部を分割して区画する仕切りとを備えた自動倉庫を構成し、前記複数の収納部のうちの少なくとも1つにおける前記第1の分割収納部と第2の分割収納部との奥行き方向における分割割合を、他の収納部における前記第1の分割収納部と第2の分割収納部との奥行き方向における分割割合とは異ならせた。
第1の出し入れ手段を用いて第1の出し入れ口から第1の分割収納部へ物品を出し入れでき、第2の出し入れ手段を用いて第2の出し入れ口から第2の分割収納部へ物品を出し入れできる。物品の奥行き長さに適した奥行き長さの分割収納部を選択することにより、収納効率を向上することができる。仕切りは、物品が一方の分割収納部から背面側の他方の分割収納部にはみ出すのを防止する。
請求項5の発明では、請求項4において、物品の格納に使用するための分割収納部の選択を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1の出し入れ口側から前記第1の分割収納部に格納される物品の奥行き長さが前記第1の分割収納部の奥行き長さを超えないように、第1の分割収納部の選択を制御すると共に、前記第2の出し入れ口側から前記第2の分割収納部に格納される物品の奥行き長さが前記第2の分割収納部の奥行き長さを超えないように、第2の分割収納部の選択を制御するようにした。
物品の奥行き長さに適した奥行き長さの分割収納部を選択することにより、収納効率を向上することができる。
請求項6の発明では、請求項4及び請求項5のいずれか1項において、前記収納部の奥行き方向に取り付け位置を変更可能に前記仕切りを設けた。
物品の奥行き長さの種類の割合〔例えば、奥行き長さLxの物品の個数Xと、奥行き長さLy(Lx≠Ly)の物品の個数Yとの割合(=X:Y)〕が変化した場合にも、仕切りの取り付け位置を変更して、収納効率の向上に対処することができる。
本発明は、収納効率を上げ、しかも移載時間を減らして作業効率を高めることができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1(a),(b)に示すように、棚11には複数の収納部12(1),12(2),12(3)・・・12(N)が区画形成されている。Nは整数である。図示の例では、縦横それぞれに収納部が6つ設けられており、N=36である。図4(a),(b)に示すように、収納部12(n)〔nは、1〜Nまでの整数を表す〕は、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)とを備えている。
図1(a)に示すように、棚11における第1の出し入れ口13(n,1)側には第1の出し入れ手段としての第1のクレーン装置14が設けられている。第1のクレーン装置14は、床面に敷設されたレール15上を走行する走行台車16と、走行台車16上に立設された一対のマスト17と、マスト17間を昇降可能に配設された移載装置18とを備えている。
図2(a)に示すように、移載装置18は、収納部12の奥行き方向〔図1(a),(b)に矢印Wで示す方向〕に往復動可能な移載板19と、移載板19上に設けられた一対のベルトコンベア20,21とを備えている。ベルトコンベア20,21は、モータ22によって駆動される。移載板19は、モータ23〔図3(c)に図示〕によって矢印Wで示す方向に往復動される。モータ23の駆動力は、例えばラック−ピニオン機構を介して移載板19に伝達される。一対のベルトコンベア20,21は、移載板19上のレール29〔図3(c)に図示〕に支持されている。つまり、一対のベルトコンベア20,21は、矢印Wで示す方向と直交する方向へ移動可能であり、一対のベルトコンベア20,21の間隔は、モータ24の作動によって変更される。モータ24の駆動力は、例えばプーリ−ベルト機構を介してベルトコンベア20,21に伝えられる。
移載装置18には光電センサ型の複数の位置検出器25,26,27,28が設けられている。位置検出器25〜28の投光器251,261,271,281から投射された光は、移載板19の上方を奥行き方向Wと直交するように横切って、位置検出器25〜28の受光器252,262,272,282に受光される。
図1(b)に示すように、棚11における第2の出し入れ口13(n,2)側には第2の出し入れ手段としての第2のクレーン装置14Aが設けられている。第2のクレーン装置14Aは、床面に敷設されたレール15A上を走行する走行台車16Aと、走行台車16A上に立設された一対のマスト17Aと、マスト17A間を昇降可能に配設された移載装置18Aとを備えている。
図2(a),(b)及び図3(a),(b),(c)に示すように、移載装置18Aは、移載装置18と同じ構成となっており、移載装置18A側にも光電センサ型の複数の位置検出器25,26,27,28が設けられている。
図1(a),(b)に示すように、第1のクレーン装置14及び第2のクレーン装置14Aは、副制御装置30,30Aを備えている。副制御装置30は、無線通信によって主制御装置31と情報のやりとりを行なって第1のクレーン装置14の動作を制御し、副制御装置30Aは、無線通信によって主制御装置31と情報のやりとりを行なって第2のクレーン装置14Aの動作を制御する。主制御装置31は、格納指令、出庫指令等の作業指令のオペレータによる指令入力に応答して、副制御装置30,30Aと情報のやりとりを行なう。
図2(a)に示すように、棚11に格納するための物品Pは、入出庫部32にて第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aに受け取られる。本実施形態における物品Pは、物を箱詰めしたダンボール箱である。
図5及び図6は、主制御装置31によって遂行される移載制御プログラムを表すフローチャートである。以下、図5及び図6のフローチャートに基づいて移載制御を説明する。
主制御装置31は、物品が収納部12(n)の第1の出し入れ口13(n,1)側から格納されているか否か、及び物品が収納部12(n)の第2の出し入れ口13(n,2)側から格納されているか否かを記憶している。主制御装置31は、格納指令があるか否かを判断している(ステップS1)。格納指令がある場合(ステップS1においてYES)、主制御装置31は、第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aを入出庫部32へ向かわせる。そして、主制御装置31は、入出庫部32における物品の奥行き長さを計測させる(ステップS2)。なお、物品Pの幅Tの情報は、予め主制御装置31に入力されている。
図2(a)は、第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aが入出庫部32に到着した状態を示す。入出庫部32に到着した第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aにおける移載装置18,18Aは、移載板19を図3に実線で示す待機位置から動かしてベルトコンベア20,21を差し出す。図2(b)は、ベルトコンベア20,21を差し出した状態を示す。移載装置18,18Aは、モータ24を作動してベルトコンベア20,21の間隔を狭めてベルトコンベア21間に物品Pを把持する。図3(a)は、ベルトコンベア20,21間に物品Pを把持した状態を示す。
移載装置18,18Aは、モータ22を作動してベルトコンベア20,21を矢印Rの方向に動かす。これにより物品Pが移載装置18,18A側に引き寄せられる。物品Pが位置検出器25における光跡を遮ると、副制御装置30,30Aは、モータ22の作動を停止してベルトコンベア21を停止させると共に、移載板19を待機位置へ復帰させる。これにより入出庫部32上の物品Pが第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aに移載される。この状態において、副制御装置30,30Aは、物品Pによる位置検出器26,27における光跡の遮りの有無に基づいて、物品Pの奥行き長さを計測する。
副制御装置30,30Aは、位置検出器26における光跡が遮られていない場合には、物品Pの奥行き長さの計測値LをL=L1(一定値)として把握する。副制御装置30,30Aは、位置検出器26における光跡が遮られており、かつ位置検出器27における光跡が遮られていない場合には、計測値LをL=L2(一定値であって、L2>L1)として把握する。副制御装置30,30Aは、位置検出器27における光跡が遮られている場合には、計測値LをL=L0(一定値であって、L0>L2)として把握する。副制御装置30,30Aは、計測値Lの情報を主制御装置31へ送る。主制御装置31は、計測値Lの情報を受信すると、物品Pに整理番号を割り振ってこの整理番号を記憶すると共に、副制御装置30,30Aから送られてきた計測値Lの情報を記憶する(ステップS3)。
本実施形態では、一定値L0は、収納部12(n)の全体の奥行き長さと同じにしてある。又、一定値L1は、L0の1/3の大きさ、一定値L2は、L0の2/3の大きさとしている。つまり、本実施形態における第1のクレーン装置14及び第2のクレーン装置14Aは、物品の奥行き長さLをL0,L0×1/3,L0×2/3の3通りに分類するように計測する。
ステップS3の処理後、主制御装置31は、収納部12(n)では第1の出し入れ口13(n,1)側及び第2の出し入れ口13(n,2)側の一方のみが使用中であるか否かを判断する(ステップS4)。即ち、主制御装置31は、収納部12(n)では第1の出し入れ口13(n,1)側及び第2の出し入れ口13(n,2)側のいずれか一方のみから物品が格納されているか否かを判断する。ステップS4における判断は、収納部12(1),12(2),12(3)・・・12(N)の順に行なわれてゆく。図4(a),(b)は、物品P1が第2の出し入れ口13(n,1)側から収納部12(n)に格納されている例を示す。
収納部12(n)では第1の出し入れ口13(n,1)側及び第2の出し入れ口13(n,2)側のいずれか一方のみから物品が格納されているとする。この場合(ステップS4においてYES)、主制御装置31は、収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)〔jは1又は2〕側の奥行き長さが物品Pの格納に最適であるか否かを判断する(ステップS5)。この最適か否かの判断は、以下のように行われる。
物品が収納部12(n)の出し入れ口13(n,k)〔k≠jであって、kは1又は2〕側から格納されている場合、主制御装置31は、出し入れ口13(n,k)側から格納されている物品の奥行き長さLを把握している。又、主制御装置31には収納部12(n)の全体の奥行き長さL0が予め入力して記憶されている。物品Pの奥行き長さLをLm(mは、0〜2の整数であって、Lmは、L0、L1,L2のうちのいずれか)とし、出し入れ口13(n,k)側から格納されている物品の奥行き長さLをLt(tは、0〜2の整数であって、Ltは、L0,L1,L2のうちのいずれか)とする。主制御装置31は、奥行き長さLm,Ltの和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0に一致するか否かを判定する。和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0に一致する場合、主制御装置31は、収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に最適であると判断する(ステップS5においてYES)。和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0に一致しない場合、主制御装置31は、収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に最適ではないと判断する(ステップS5においてNO)。
収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に最適ではない場合(ステップS5においてNO)、主制御装置31は、収納部12(n)が収納部12(N)であるか否かを判断する(ステップS6)。収納部12(n)が収納部12(N)ではない場合(ステップS6においてNO)、主制御装置31は、ステップS4に移行する。
収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)が出し入れ口13(n,1)であるとする。収納部12(n)の出し入れ口13(n,1)側の奥行き長さが物品Pの格納に最適である場合(ステップS5においてYES)、主制御装置31は、出し入れ口13(n,1)側からの物品の格納を受け持つ第1のクレーン装置14の副制御装置30に対して、収納部12(n)に物品Pを格納することを指示する(ステップS7)。第1のクレーン装置14は、物品Pを搭載して出し入れ口13(n,1)に向かい、出し入れ口13(n,1)の前方に停止する。
出し入れ口13(n,1)の前方に停止した第1のクレーン装置14は、移載装置18を出し入れ口13(n,1)の前に配置する。移載装置18は、移載板19を動かしてベルトコンベア21を収納部12(n)に差し出す。そして、移載装置18は、ベルトコンベア20,21を矢印R〔図3(a)参照〕とは逆の方向に動かして物品Pを送り出す。物品Pが位置検出器28における光跡を遮った後に、位置検出器28における光跡が遮らなくなると、副制御装置30は、ベルトコンベア20,21を停止させると共に、移載板19を待機位置へ復帰させる。この状態においては、出し入れ口13(n,1)側から収納部12(n)への物品Pの格納が完了〔例えば、図4(a)参照〕しており、格納された物品Pが出し入れ口13(n,1)からはみ出していることはない。物品Pの格納が完了すると、副制御装置30は、物品Pの格納が完了した旨の情報を主制御装置31に送信する。主制御装置31は、この情報の受信に基づき、物品Pの整理番号、出し入れ口13(n,1)及び計測値L(=Lm)の組〔整理番号,出し入れ口13(n,1),計測値L〕を記憶する(ステップS8)。
収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)が出し入れ口13(n,2)であるとする。収納部12(n)の出し入れ口13(n,2)側の奥行き長さが物品Pの格納に最適である場合(ステップS5においてYES)、主制御装置31は、出し入れ口13(n,2)側からの物品の格納を受け持つ第2のクレーン装置14Aの副制御装置30Aに対して、収納部12(n)に格納することを指示する(ステップS7)。第2のクレーン装置14Aは、前記した第1のクレーン装置14の処理動作と同様の処理を行い、主制御装置31は、前記と同様にステップS8を処理する。
ステップS8の処理後、主制御装置31は、ステップS1に移行する。
ステップS6においてYESの場合、つまり収納部12(n)が収納部12(N)である場合、主制御装置31は、収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に好適であるか否かを判断する(ステップS9)。この好適か否かの判断は、以下のように行われる。なお、ステップS6において収納部12(n)が収納部12(N)であるとは、収納部12(1)〜12(N)の他方の出し入れ口13(n,j)のいずれもが奥行き長さに関して物品Pの格納に最適ではない場合のことである。
物品Pの奥行き長さLをLm(mは、0〜2の整数であって、Lmは、L0、L1,L2のうちのいずれか)とし、出し入れ口13(n,k)側から格納されている物品の奥行き長さLをLt(tは、0〜2の整数であって、Ltは、L0,L1,L2のうちのいずれか)とする。主制御装置31は、奥行き長さLm,Ltの和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0よりも大きいか小さいかを判定する。和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0よりも小さい場合、主制御装置31は、収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に好適であると判断する(ステップS9においてYES)。和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0よりも小さい状態は、和(Lm+Lt)が一定値L2以下であることである。和(Lm+Lt)が収納部12(n)の奥行き長さL0よりも大きい場合、主制御装置31は、収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に好適ではないと判断する(ステップS9においてNO)。
収納部12(n)の他方の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に好適ではない場合(ステップS9においてNO)、主制御装置31は、収納部12(n)が収納部12(N)であるか否かを判断する(ステップS10)。収納部12(n)が収納部12(N)ではない場合(ステップS10においてNO)、主制御装置31は、ステップS9に移行する。
収納部12(n)の出し入れ口13(n,j)側の奥行き長さが物品Pの格納に好適である場合(ステップS9においてYES)、主制御装置31は、ステップS7及びステップS8の処理へ移行する。
ステップS4においてNOの場合、又はステップS10においてYES〔収納部12(n)が収納部12(N)である〕場合、主制御装置31は、収納部12(n)が未使用か否かを判断する(ステップS11)。なお、ステップS10において収納部12(n)が収納部12(N)であるとは、収納部12(1)〜12(N)の他方の出し入れ口13(n,j)のいずれもが奥行き長さに関して物品Pの格納に好適ではない場合のことである。収納部12(n)が未使用である場合(ステップS11においてYES)、主制御装置31は、第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aの副制御装置30,30Aに対して、物品Pを収納部12(n)に格納することを指示する(ステップS12)。格納を指示された第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aは、ステップS7の場合と同様に物品Pを収納部12(n)に格納する。そして、主制御装置31は、物品Pの整理番号と、物品Pを格納した側の出し入れ口13(n,j)と、計測値Lとの組〔整理番号,出し入れ口13(n,j),計測値L〕を記憶する(ステップS13)。
収納部12(n)のいずれの出し入れ口13(n,1),13(n,2)からも物品が格納されている場合(ステップS11においてNO)、主制御装置31は、収納部12(n)が収納部12(N)であるか否かを判断する(ステップS14)。収納部12(n)が収納部12(N)でない場合(ステップS14においてNO)、主制御装置31は、ステップS11へ移行する。収納部12(n)が収納部12(N)である場合(ステップS14においてYES)、主制御装置31は、物品Pの格納を中止する(ステップS15)。なお、ステップS14において収納部12(n)が収納部12(N)であるとは、収納部12(1)〜12(N)のいずれもが未使用ではない場合のことである。
以上のような制御を行なう主制御装置31は、割り振られた整理番号の物品がどの収納部12(n)にどちらの出し入れ口13(n,1),13(n,2)から格納されたかを把握している。出庫指令がある場合、主制御装置31は、指定された整理番号の物品の格納場所を特定し、第1のクレーン装置14又は第2のクレーン装置14Aに指定された整理番号の物品を格納場所から取り出させて、入出庫部32まで運ばせる。
主制御装置31は、物品の格納に使用するための収納部の選択を制御する制御手段である。第1の出し入れ手段としての第1のクレーン装置14側における位置検出器25,26,27及び第1のクレーン装置14側における副制御装置30は、第1のクレーン装置14に搭載される物品の奥行き長さを検出するための第1の奥行き長さ検出手段を構成する。第2の出し入れ手段としての第2のクレーン装置14A側における位置検出器25,26,27及び第2のクレーン装置14A側における副制御装置30Aは、第2のクレーン装置14Aに搭載される物品の奥行き長さを検出するための第2の奥行き長さ検出手段を構成する。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1−1)収納部12(n)は、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)との一方から他方にわたって物品を挿入して格納できる素通し構造となっている。このような素通し構造の収納部12(n)では、第1のクレーン装置14を用いて第1の出し入れ口13(n,1)から物品を出し入れでき、かつ第2のクレーン装置14Aを用いて第2の出し入れ口13(n,2)から物品を出し入れすることができる。そのため、既に物品を格納している収納部に新たな物品を格納するために、既に格納されている物品を収納部から取り出すといった余分な移載作業が不要となる。その結果、収納部12(n)に物品を格納するための移載時間を減らして作業効率を高めることができる。
(1−2)素通し構造の収納部12(n)には、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)との両方から物品を格納することができる。第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)とのうちのいずれか一方から収納部12(n)に物品が格納されている場合、他方から格納される物品の奥行き長さは、収納部12(n)の奥行き長さL0と、収納部12(n)に既に格納されている物品の奥行き長さとの差以内であればよい。つまり、第1の出し入れ口13(n,1)側から格納される物品の奥行き長さと、第2の出し入れ口13(n,2)側から格納される物品の奥行き長さとを考慮して収納部12(n)に物品を格納することにより、収納部12(n)におけるデッドスペースを少なくして収納効率を上げることができる。
(1−3)主制御装置31は、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)との一方から収納部12(n)に格納された物品の奥行き長さと、他方から同じ収納部12(n)に格納される別の物品の奥行き長さとの和が収納部12(n)の奥行き長さL0を超えないように、収納部の選択を制御する。つまり、第1の出し入れ口13(n,1)側から格納される物品の奥行き長さと、第2の出し入れ口13(n,2)側から格納される別の物品の奥行き長さとの和は、収納部12(n)の奥行き長さを超えない。そのため、収納部12(n)に格納された物品が収納部12(n)の出し入れ口13(n,1),(n,2)からはみ出したりすることはなく、単一の収納部12(n)の奥行き方向に2つの物品を適正に並べて格納することができる。
(1−4)主制御装置31は、第1の奥行き長さ検出手段と第2の奥行き長さ検出手段とによって得られる物品の奥行き長さ情報と、収納部12(n)の奥行き長さL0の情報とに基づいて、収納部の選択を制御する。つまり、第1の出し入れ口13(n,1)と第2の出し入れ口13(n,2)との一方から格納されている物品の奥行き長さと、これから格納しようとする物品の奥行き長さとの和が収納部12(n)の奥行き長さを超えない場合、この収納部12(n)がこれから格納しようとする物品の格納に適した収納部として選択候補に上げられる。物品の奥行き長さの検出は、収納部を選択する上で好ましい処理である。
(1−5)物品の奥行き長さの種類の割合〔奥行き長さL0の物品の個数Xと、奥行き長さL1の物品の個数Yと、奥行き長さL2の物品の個数Zとの割合(=X:Y:Z)〕が変化した場合にも、格納しようとする物品に適した収納部12(n)の選択に柔軟に対応することができる。
(1−6)単一の物品しか収納できない収納部を備えた従来の同じ棚を2つ背中合わせに組み合わせて使用することもできる。この場合、背中合わせの2つの収納部の奥行き長さの和を本実施形態の収納部12(n)の奥行き長さL0と同じとする(つまり、従来の収納部の奥行き長さをL0/2とする)と、背中合わせの2つの収納部における収納容積は、収納部12(n)の収納容積と同じになる。しかし、従来の同じ棚を2つ背中合わせに組み合わせて使用する構成では、奥行き長さL1の物品も奥行き長さL0/2の収納部に格納することになり、奥行き長さL1の物品を格納すると、必ずデッドスペースが生じる。
本実施形態では、奥行き長さL1の物品と奥行き長さL2の物品とを同じ収納部12(n)に格納することができ、このような場合にはデッドスペースは生じない。従って、棚11と同じ容積となるように同じ棚を2つ背中合わせに組み合わせて使用する場合に比べ、本実施形態の棚11では、同じ収納容積にも関わらず、より多くの物品を収納することができる。即ち、収納部12(n)の奥行き方向のデッドスペースを少なくして収納効率を上げることができる。
次に、図7〜図10の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。
図8に示すように、棚11Bの収納部12(n)の載置面121上には一対のストッパ33,34が設けられている。図7(b)に示すように、ストッパ33,34の下部にはねじ35が形成されており、ストッパ33,34は、収納部12(n)〔nは、1〜Nまでの整数〕の奥行き方向に列設された取り付け孔36,37に上から嵌入されている。この嵌入状態ではねじ35が取り付け孔36,37を貫通して下方に突出しており、ねじ35にはナット38が螺着されている。ナット38を締め付けることにより、ストッパ33,34が載置面121に固定される。ストッパ33,34は、収納部12(n)の間口方向に隣合う取り付け孔36,37に嵌入して固定される。図8に示すように、収納部12(n)は、ストッパ33,34によって、第1の分割収納部12(n,1)と第2の分割収納部12(n,2)とに分割されている。ストッパ33,34は、第1の出し入れ口13(n,1)側の第1の分割収納部12(n,1)と、第2の出し入れ口13(n,2)側の第2の分割収納部12(n,2)とに収納部12(n)を分割して区画する仕切りである。
分割収納部12(n,j)〔jは1又は2〕の奥行き長さHは、ストッパ33,34の取り付け位置を収納部12(n)の奥行き方向に変更することにより、H1,H2,H3の3通りに変更できる。奥行き長さH1は、収納部12(n)の奥行き長さL0の1/4、奥行き長さH2は、奥行き長さL0の1/2、奥行き長さH3は、の奥行き長さL0の3/4となっている。複数の収納部12(n)のうちの少なくとも1つにおける第1の分割収納部と第2の分割収納部との奥行き方向における分割割合は、他の収納部における第1の分割収納部と第2の分割収納部との奥行き方向における分割割合とは異ならせてある。例えば、図7(a)及び図8に示すように、収納部12(n)における分割割合は、L0×1/4:L0×3/4であり、収納部12(n+1)における分割割合は、L0×1/2:L0×1/2である。
本実施形態における第1のクレーン装置14及び第2のクレーン装置14Aは、物品の奥行き長さをH1=L0×1/4,H2=L0×1/2,H3=L0×3/4の3通りに分類するように計測する。
図9及び図10は、主制御装置31Bによって遂行される移載制御プログラムを表すフローチャートである。以下、図9及び図10のフローチャートに基づいて移載制御を説明する。ステップS1〜S3においては、第1の実施形態と同じであるので、ステップS16以降について説明する。
ステップS3の処理後、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)〔jは1又は2〕が使用中であるか否かを判断する(ステップS16)。ステップS16における判断は、分割収納部12(n,1)についてn=1,2,3・・・Nの順に行なわれ、次に分割収納部12(n,2)についてn=1,2,3・・・Nの順に行なわれてゆく。
分割収納部12(n,j)には物品が格納されていない場合、(ステップS16においてNO)、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に最適であるか否かを判断する(ステップS17)。この最適か否かの判断は、以下のように行われる。
主制御装置31には各分割収納部12(n,j)の奥行き長さが予め入力して記憶されている。主制御装置31Bは、物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さに一致するか否かを判定する。物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さに一致する場合、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に最適であると判断する(ステップS17においてYES)。物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さに一致しない場合、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に最適ではないと判断する(ステップS17においてNO)。
分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に最適ではない場合(ステップS17においてNO)、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)であるか否かを判断する(ステップS18)。分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)ではない場合(ステップS18においてNO)、主制御装置31Bは、ステップS16に移行する。
分割収納部12(n,j)が分割収納部12(n,1)であるとする。分割収納部12(n,1)の奥行き長さが物品Pの格納に最適であるとする。この場合(ステップS17においてYES)、主制御装置31Bは、出し入れ口13(n,1)側から分割収納部12(n,1)への物品の格納を受け持つ第1のクレーン装置14の副制御装置30に対して、分割収納部12(n,1)に物品Pを格納することを指示する(ステップS19)。第1のクレーン装置14における移載装置18は、第1の出し入れ口13(n,1)側から物品Pを分割収納部12(n,1)に格納する。図8は、物品Pが分割収納部12(n,1)に格納された状態を示す。物品Pの格納が完了すると、副制御装置30は、物品Pの格納が完了した旨の情報を主制御装置31Bに送信する。主制御装置31Bは、この情報の受信に基づき、分割収納部12(n,1)及び物品Pの整理番号の組〔分割収納部12(n,1),整理番号〕を記憶する(ステップS20)。
分割収納部12(n,j)が分割収納部12(n,2)であるとする。分割収納部12(n,2)の奥行き長さが物品Pの格納に最適である場合(ステップS17においてYES)、主制御装置31Bは、出し入れ口13(n,1)側から分割収納部12(n,2)への物品の格納を受け持つ第2のクレーン装置14Aの副制御装置30に対して、分割収納部12(n,2)に格納することを指示する(ステップS19)。第2のクレーン装置14Aは、前記した第1のクレーン装置14の処理動作と同様の処理を行い、主制御装置31Bは、前記と同様にステップS20を処理する。図8は、物品P1が分割収納部12(n,2)に格納された状態を示す。
ステップS20の処理後、主制御装置31は、ステップS1に移行する。
ステップS18においてYESの場合、つまり分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)である場合、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に好適であるか否かを判断する(ステップS21)。この好適か否かの判断は、以下のように行われる。
主制御装置31Bは、物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さよりも大きいか否かを判定する。物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さよりも大きくない場合、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に好適であると判断する(ステップS21においてYES)。物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さよりも大きくない状態は、物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さよりも小さい状態のことである。物品Pの奥行き長さが分割収納部12(n,j)の奥行き長さよりも大きい場合、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に好適ではないと判断する(ステップS21においてNO)。
分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に好適ではない場合(ステップS21においてNO)、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)であるか否かを判断する(ステップS22)。分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)ではない場合(ステップS22においてNO)、主制御装置31Bは、ステップS21に移行する。分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)である場合(ステップS22においてYES)、主制御装置31Bは、物品Pの格納を中止する(ステップS23)。
分割収納部12(n,j)の奥行き長さが物品Pの格納に好適である場合(ステップS21においてYES)、主制御装置31Bは、ステップS19及びステップS20の処理へ移行する。
ステップS16においてYESの場合、主制御装置31Bは、分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)であるか否かを判断する(ステップS24)。分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)ではない場合(ステップS24においてNO)、主制御装置31Bは、ステップS16に移行する。分割収納部12(n,j)が分割収納部12(N,2)である場合(ステップS24においてYES)、主制御装置31Bは、物品Pの格納を中止する(ステップS23)。
主制御装置31Bは、物品の格納に使用するための分割収納部の選択を制御する制御手段である。主制御装置31Bは、第1の出し入れ口13(n,1)側から第1の分割収納部12(n,1)に格納される物品の奥行き長さが第1の分割収納部(n,1)の奥行き長さを超えないように、第1の分割収納部の選択を制御する。又、主制御装置31Bは、第2の出し入れ口13(n,2)側から第2の分割収納部12(n,2)に格納される物品の奥行き長さが第2の分割収納部(n,2)の奥行き長さを超えないように、第2の分割収納部の選択を制御する。
第2の実施形態では以下の効果が得られる。
(2−1)第1のクレーン装置14を用いて第1の出し入れ口13(n,1)から第1の分割収納部12(n,1)へ物品Pを出し入れでき、第2のクレーン装置14Aを用いて第2の出し入れ口13(n,2)から第2の分割収納部12(n,2)へ物品Pを出し入れすることができる。物品の奥行き長さに適した奥行き長さの分割収納部を選択することにより、収納部12(n)の奥行き方向におけるデッドスペースを少なくして収納効率を向上することができる。
(2−2)物品の奥行き長さの種類の割合〔奥行き長さH1の物品の個数Xと、奥行き長さH2の物品の個数Yと、奥行き長さH3の物品の個数Zとの割合(=X:Y:Z)〕が変化した場合にも、収納部12(n)の奥行き方向におけるストッパ33,34の取り付け位置を変更して、収納効率の向上に対処することができる。
(2−3)第1の分割収納部12(n,1)の奥行き長さと、第2の分割収納部12(n,2)の奥行き長さとの割合が例えば1:3の場合、奥行き長さH3の物品と奥行き長さH1の物品とを同じ収納部12(n)に格納することができ、このような場合にはデッドスペースは生じない。従って、棚11と同じ容積となるように同じ棚を2つ背中合わせに組み合わせて使用する場合に比べ、本実施形態の棚11Bでは、同じ収納容積にも関わらず、より多くの物品を収納することができる。即ち、収納部12(n)の奥行き方向のデッドスペースを少なくして収納効率を上げることができる。
(2−4)例えば物品が分割収納部12(n,2)にある場合、分割収納部12(n,1)に格納しようとする物品が分割収納部12(n,2)側にはみ出したとすると、分割収納部12(n,2)に格納されている物品が分割収納部12(n,2)の出し入れ口13(n,2)から外へはみ出したりするおそれがある。仕切りとしてのストッパ33,34は、物品が一方の分割収納部〔例えば、12(n,1)〕から背面側の他方の分割収納部〔例えば、12(n,2)〕にはみ出すのを防止する。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)第2の実施形態において、ストッパ33,34を取り付け孔36,37に取り付けたことを検出するためのセンサ(例えば、リミットスイッチ、光電センサ等)を設け、この検出情報を主制御装置31Bに送るようにしてもよい。そうすると、主制御装置31は、収納部12(n)における分割収納部12(n,j)の奥行き長さを把握することができ、オペレータが分割収納部12(n,j)の奥行き長さ情報を主制御装置31に入力する作業を行なう必要がなくなる。
(2)第2の実施形態において、収納部12(n)における第1の分割収納部12(n,1)と第2の分割収納部12(n,2)との分割割合を固定してもよい。但し、複数の収納部のうちの少なくとも1つにおける分割割合は、他の収納部における分割割合とは異ならせる。
(3)前記した各実施形態では、クレーン装置14,14Aに奥行き長さ検出手段を設けたが、これらの奥行き長さ検出手段をなくし、オペレータが物品の奥行き長さの情報を主制御装置31に入力するようにしてもよい。
(4)第1の実施形態において、位置検出器28を無くし、移載装置18,18A上の物品は、ベルトコンベア20,21を所定時間だけ動かして移載装置18,18A側から収納部12(n)側へ移載するようにしてもよい。
(5)第1の実施形態において、物品の奥行き長さを計測する場合、位置検出器28における光跡が物品に遮られたときには、主制御装置31が物品の奥行き長さが収納部12(n)の長さL0を超えるとものと判断するようにしてもよい。このような判断がなされた場合には、収納部12(n)への物品の格納を禁止すればよい。
第1の実施形態を示し、(a),(b)は、斜視図。 (a)は、移載装置が入出庫部に配置された状態を示す平面図。(b)は、ベルトコンベアを差し出した状態を示す平面図。 (a)は、ベルトコンベアが物品を把持した状態を示す平面図。(b)は、入出庫部から移載装置側へ物品を移載した状態を示す平面図。(c)は、移載装置の一部破断側面図。 (a)は収納部の側面図。(b)は収納部の平面図。 移載制御プログラムを表すフローチャート。 移載制御プログラムを表すフローチャート。 第2の実施形態を示し、(a)は、分割収納部の側面図。(b)は、ストッパの拡大側面図。 分割収納部の平面図。 移載制御プログラムを表すフローチャート。 移載制御プログラムを表すフローチャート。
符号の説明
11,11B…棚。12(n)…収納部。13(n,1)…第1の出し入れ口。13(n,2)…第2の出し入れ口。14…第1の出し入れ手段としての第1のクレーン装置。14A…第2の出し入れ手段としての第2のクレーン装置。25,26,27…第1及び第2の奥行き長さ検出手段を構成する位置検出器。30…第1の奥行き長さ検出手段を構成する副制御装置。30A…第2の奥行き長さ検出手段を構成する副制御装置。31,32…制御手段としての主制御装置。33,34…仕切りとしてのストッパ。12(n,1)…第1の分割収納部。12(n,2)…第2の分割収納部。P,P1…物品。W…奥行き方向。

Claims (6)

  1. 物品を格納するための複数の収納部を備えた棚と、
    前記収納部に対して前記収納部の第1の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第1の出し入れ手段と、
    前記収納部に対して前記第1の出し入れ口の背面側における第2の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第2の出し入れ手段とを備え、
    前記第1の出し入れ口と前記第2の出し入れ口との一方から他方にわたって前記収納部を素通しとした自動倉庫。
  2. 物品の格納に使用するための収納部の選択を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1の出し入れ口と第2の出し入れ口との一方から前記収納部に格納された物品の奥行き長さと、他方から同じ収納部に格納される別の物品の奥行き長さとの和が前記収納部の奥行き長さを超えないように、収納部の選択を制御する請求項1に記載の自動倉庫。
  3. 前記第1の出し入れ手段に搭載される物品の奥行き長さを検出するための第1の奥行き長さ検出手段と、前記第2の出し入れ手段に搭載される物品の奥行き長さを検出するための第2の奥行き長さ検出手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の収納部での個々の奥行き長さ情報を記憶しており、前記制御手段は、前記第1の奥行き長さ検出手段と第2の奥行き長さ検出手段とによって得られる物品の奥行き長さ情報と、前記収納部での奥行き長さ情報とに基づいて、収納部の選択を制御する請求項2に記載の自動倉庫。
  4. 物品を格納するための複数の収納部を備えた棚と、
    前記収納部に対して前記収納部の第1の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第1の出し入れ手段と、
    前記収納部に対して前記第1の出し入れ口の背面側における第2の出し入れ口から前記物品を出し入れするための第2の出し入れ手段と、
    前記第1の出し入れ口側の第1の分割収納部と、前記第2の出し入れ口側の第2の分割収納部とに前記収納部を分割して区画する仕切りとを備え、
    前記複数の収納部のうちの少なくとも1つにおける前記第1の分割収納部と第2の分割収納部との奥行き方向における分割割合を、他の収納部における前記第1の分割収納部と第2の分割収納部との奥行き方向における分割割合とは異ならせた自動倉庫。
  5. 物品の格納に使用するための分割収納部の選択を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1の出し入れ口側から前記第1の分割収納部に格納される物品の奥行き長さが前記第1の分割収納部の奥行き長さを超えないように、第1の分割収納部の選択を制御すると共に、前記第2の出し入れ口側から前記第2の分割収納部に格納される物品の奥行き長さが前記第2の分割収納部の奥行き長さを超えないように、第2の分割収納部の選択を制御する請求項4に記載の自動倉庫。
  6. 前記仕切りが前記収納部の奥行き方向に取り付け位置を変更可能に設けられた請求項4及び請求項5のいずれか1項に記載の自動倉庫。
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