JP2005125878A - 電子機器、及び、その制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作性の向上を図る。
【解決手段】 タッチパネル20と、前記タッチパネル20の操作可能領域が、1つの領域が少なくとも他のいずれかの領域と接するように分割されてなる複数の領域を記憶するマスターマイコン100とを備え、前記マスターマイコン100は、前記タッチパネル20から出力された信号に基づいて、前記ユーザが操作した箇所が前記複数の領域のいずれの領域に属するかを特定し、この特定結果に基づいて、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行するように構成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子機器と、その制御方法に関する。
例えば、自動車等の車両に搭載される車載装置として、カーオーディオ装置が知られている。カーオーディオ装置は、俗にカーステレオなどとも呼ばれ、AMやFMのチューナ、カセットテープデッキ、CDプレーヤやオートチェンジャなどから出力される音を、アンプや車載スピーカなどを使って車内に流すものである(例えば、特許文献1参照)。
近年では、音声データのエンコード形式が多様化し、また、これらの音声データを記録する記録メディアもDVDやMDといったように多様化しつつある。この多様化に応じるために機能の追加を図るべく、カーオーディオ装置の設計・開発等が行われている。
特開平11−203853号公報
しかしながら、カーオーディオ装置への機能の追加に伴い、その機能に対して、ユーザが操作入力を行うための操作子も増えてしまうことがある。特に、カーオーディオ装置といったように、その装置本体サイズに制限のある電子機器においては、限られたユーザインターフェース内に、多くの操作子を操作性を維持しつつ配置するのは困難であり、装置の操作性が悪くなるという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、操作性のよい電子機器、及び、その制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ユーザが操作した箇所を示す信号を出力するタッチパネルと、前記タッチパネルの操作可能領域が、1つの領域が少なくとも他のいずれかの領域と接するように分割されてなる複数の領域を記憶する記憶手段と、前記タッチパネルから出力された信号に基づいて、前記ユーザが操作した箇所が前記複数の領域のいずれの領域に属するかを特定する領域特定手段と、前記領域特定手段の特定結果に基づいて、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行する動作実行手段とを具備することを特徴とする電子機器を提供する。
上記発明において、本発明は、前記記憶手段は、前記各領域の境界ごとに、当該境界から所定範囲の領域を、ユーザの操作入力を無効とするデッドゾーンとして記憶することを特徴とする。
この発明において、本発明は、前記領域特定手段は、前記ユーザが操作した箇所が前記デッドゾーンに属するか否かを、更に判断すると共に、前記動作実行手段は、前記領域特定手段によって、前記ユーザが操作した箇所が前記デッドゾーン以外の場合にのみ、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行することを特徴とする。
これらの発明において、本発明は、車両に搭載される車載用の電子機器であることを特徴とする。
また、本発明は、ユーザが操作した箇所を示す信号を出力するタッチパネルを備えた電子機器の制御方法において、前記タッチパネルの操作可能領域が、1つの領域が少なくとも他のいずれかの領域と接するように分割されてなる複数の領域を記憶する第1ステップと、前記タッチパネルから出力された信号に基づいて、前記ユーザが操作した箇所が前記複数の領域のいずれの領域に属するかを特定する第2ステップと、前記第2ステップにおける特定結果に基づいて、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行する第3ステップとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、操作性のよい電子機器、及び、その制御方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態にかかる電子機器たるカーオーディオ装置の本体1の正面図である。このカーオーディオ装置本体1の正面には、CD(Compact Disc)の挿入口2aやメモリカード(フラッシュメモリカードやコンパクトメモリカード:以下、単に「メモリ」という)の挿入口2bが形成されている。このカーオーディオ装置本体1の正面には、カーオーディオ装置本体1に対して操作部及び表示部として機能する着脱可能コントロールパネル(以下DCP(Detachable Control Panel)という)15(図2参照)が取り外し自在に取り付けられる。
DCP15の取り付け構造について詳述には、図3に示すように、このDCP15の背面には、2つの係合突起3a、3bと1つの係合受け4とが形成されると共にコネクタ接点5が形成され、また、図1に示すように、カーオーディオ装置本体1の正面には、上記DCP15を取り付けるための支持プレート9が設けられると共に、この支持プレート9上には2つの係合受け6a、6bと1つの係合突起7とが形成されると共にコネクタ接点8が形成されている。この構成の下、DCP15の背面の係合受け4をカーオーディオ装置本体1の支持プレート9上の係合突起7に押し込んで、DCP15の一端側をカーオーディオ装置本体1に係合させた後、DCP15の背面の係合突起3a、3b及びコネクタ接点5を、カーオーディオ装置本体1の支持プレート9上の係合受け6a、6b及びコネクタ接点8に押し込んで係合させることで、DCP15をカーオーディオ装置本体1の正面に取り付ける構造となっている。
DCP15がカーオーディオ装置本体1に取り付けられた場合、上記コネクタ接点5、8を介してDCP15側とカーオーディオ装置本体1との間でボタン操作によるコマンド信号や、表示部へ各種情報を表示するための信号等が送受される。
また、DCP15がカーオーディオ装置本体1の正面に取り付けられた場合、このDCP15により、CD等の挿入口2が覆われた状態となる。この状態において、DCP15の左上端に配置されているオープンキー21aを深く押し込むと、これと連動して、図4に示すように、支持プレート9とDCP15とが、図示せぬアーム等の傾動機構により傾動し、挿入口2a、2bが露出した状態となる。このようにDCP15及び支持プレート9とを前方に傾動させた状態において、挿入口2a、2bにCDあるいはメモリを挿入する構成となっている。
上記のように、操作部及び表示部たるDCP15はカーオーディオ装置本体1から着脱自在な構成となっており、ユーザが車を降りる際にDCP15を取り外して持ち出せば、盗人がカーオーディオ装置本体1を物色しても、肝心の表示部も操作部もないのを見て、このカーオーディオ装置本体1を利用も転売もできないことを悟り、盗むことをあきらめるという盗難防止効果を有する。
次いで、DCP15の構成について詳述すると、図2に示すように、DCP15は、DCPケース16と、当該DCPケース16の正面に設けられたガイドフレーム17と、当該ガイドフレーム17に嵌め込まれた液晶パネル19と、当該液晶パネル19上に設けられたタッチパネル20とを有し、液晶パネル19により表示部として機能すると共に、タッチパネル20により操作部としても機能する。また、DCPケース16には、複数の操作キーも併設されている。これらの操作キーとしては、上記オープンキー21aの他に、カーオーディオ装置本体1のメイン電源投入のための電源キー21bなどがある。この電源キー21bは、ボタン式の回転操作子として構成され、電源キー21bの押下により電源投入、切断操作がなされると共に、回転操作により再生音の音量(ボリューム)調整がなされる。
上記タッチパネル20は、図2中破線で示すように、1枚の略透明なタッチパネル20を5つの隣接した領域に分割してなる第1〜第5領域R1〜R5を有し、これら第1〜第5領域R1〜R5の各々が1つの独立した操作領域として機能する。
上記ガイドフレーム17は、これら第1〜第5領域R1〜R5の各々をユーザが識別別可能とすべく、各領域の境界付近で内側に突出して括れた形状をなし、この括れ部分にて各領域が分割されていることをユーザが視認可能としている。また、車両の運転中においては、ユーザはカーオーディオ装置を操作する場合には、タッチパネル20に注視する訳にはいかず、手探りで凡その位置を把握し、タッチパネル20を操作せねばならない。このような場合であっても、本実施の形態にあっては、ガイドフレーム17の括れ箇所を手探りで見つけることで、ユーザは第1〜第5領域R1〜R5の各々の凡その位置を容易に把握することが可能となり、タッチパネル20を見ずに、カーオーディオ装置本体1に対する適切な操作が可能となる。
図5は、カーオーディオ装置本体1とDCP15との機能的構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーオーディオ装置本体1は、大別すると、マスターマイコン100と、ラジオ受信部110と、再生部120と、記録媒体読取部130とを備えている。マスターマイコン100は、カーオーディオ装置本体1の各部と、DCP15との制御を実行するものであり、ROMやRAM等の記憶媒体を内蔵しており、当該ROMには、制御用プログラム等が格納されている。なお、図示を省略しているが、マスターマイコン100には、車両のバッテリに直結されたバックアップ電源と、キースイッチを介してバッテリに接続されたACC電源とが供給されている。
ラジオ受信部110は、AM/FM波のラジオ電波を受信するものであり、アンテナ111と、チューナ回路112とを備え、チューナ回路112は、マスターマイコン100の指令に基づいてラジオ電波を受信し、再生部120に出力する。
再生部120は、マスターマイコン100、ラジオ受信部110及び記録媒体読取部120の各々からの出力信号に基づいて音の再生を行うものであり、電子ボリューム回路121と、ミュート回路122と、アンプ123とを備えている。電子ボリューム回路121は、マスターマイコン100の指令に基づいて再生音量を調整すべく、入力信号をD/A変換した後に信号レベルを調整してミュート回路122に出力する。ミュート回路122は、外部サウンド装置160がカーオーディオ装置本体1に接続された場合などにマスターマイコン100の指令に基づいてアンプ123からの再生音の信号出力を遮断するものである。アンプ123は、電子ボリューム回路121からの出力信号を所定の増幅比で増幅して外部スピーカSPに出力し音を再生させるものである。
上記電子ボリューム回路121には、例えば2線の同軸ケーブルからなるRCAコネクタを介して外部サウンド装置160の外部サラウンドデコーダ161が接続され、この電子ボリューム回路121は当該外部サラウンドデコーダ161が接続されている場合に、ミュート回路122への信号出力と共に、外部サラウンドデコーダ161へも信号を出力する。
外部サラウンドデコーダ161は、電子ボリューム回路121から出力されるアナログ信号を受け取り、サラウンド効果を高めるために音響効果(例えば残響音)等を付与して外部アンプユニット162に出力するものである。外部アンプユニット162は、接続される外部スピーカSP’の数だけのアンプ回路(図示せず)を備え、外部サラウンドデコーダ161からの出力信号を増幅して外部スピーカSP’に出力する。また、外部サラウンドデコーダ161は、電子ボリューム回路121とデジタル光ケーブルなどで接続され、当該電子ボリューム回路121からデジタル信号を受け取ることも可能となっており、当該デジタル信号にドルビーデジタル信号などのサラウンド信号が含まれている場合には、その信号をデコードした後に外部アンプユニット162にアナログ信号を出力することになる。
また、外部サウンド装置160をカーオーディオ装置本体1に接続する際には、電子ボリューム回路121と外部サラウンドデコーダ161との接続の他に、外部サラウンドデコーダ161とマスターマイコン100とのバス接続もなされる。このバス接続は、表示マイコン152とマスターマイコン100との接続と同様に、図示せぬコネクタ接点同士の結合により行われ、このバス接続を介してマスターマイコン100と外部サラウンドデコーダ161との間で各種信号の授受が行われる。
例えば、外部サウンド装置160がカーオーディオ装置本体1と接続されると、バス接続を介して、外部サラウンドデコーダ161からマスターマイコン100に対して、自装置の識別IDや装置の種類、外部アンプユニットの有無などの情報が出力される。マスターマイコン100は、かかる情報に基づいて、外部装置として、外部アンプユニット162を備える装置(あるいは、外部アンプユニット162の接続が必須の装置)が接続されたと判断した場合には、ミュート回路122を制御して、カーオーディオ装置本体1内部のアンプ123からの信号出力を遮断する。
ここで、ミュート回路122がアンプ123からの信号出力を遮断する場合には、アンプ123への電源供給を遮断しアンプ123の動作を停止させるか、あるいは、アンプ123を動作させつつもアンプ123からの信号出力を遮断するかのいずれかが行われ、どちらを実行するかはマスターマイコン100により指示される。
詳述すると、外部アンプユニット162が接続された場合、カーオーディオ装置本体1内部のアンプ123を駆動させることは電源効率上無駄であり、また、当該アンプ123に接続されたスピーカSPから再生音が出力されると、外部スピーカSP’からの再生音によって作り出されるサラウンド効果(音像)を崩し、音の音質が悪くなる恐れがある。しかしながら、外部アンプユニット162あるいは外部サラウンドデコーダ161の種類によっては、カーオーディオ装置本体1内部のアンプ123が駆動されていた方が、再生音として良い音を出力できるものがあるとの知見を発明者らは得ている。
そこで、本実施の形態においては、マスターマイコン100は、外部サウンド装置160が接続された場合に、当該外部サウンド装置160が、アンプ123への電源供給を遮断してアンプ123の駆動を停止した方が良い再生音を出力するものであるか否かを、その種類あるいは識別IDなどから判別する。外部サウンド装置160の種類あるいは識別IDと、アンプ123への電源供給を止めるか、あるいは、ミュートにするか否かとの対応関係は、図6に示すように、予めテーブルデータとしてマスターマイコン100に内蔵されたROMに格納されている。そして、マスターマイコン100は、先の判別結果に基づいて、ミュート回路122に対して、アンプ123の電源供給を遮断するか、あるいは、アンプ123からの信号出力を遮断するかのいずれかの指示を与える。
かかる構成により、外部サウンド装置160が接続された場合に、当該外部サウンド装置160が備える外部サラウンドデコーダ161あるいは外部アンプユニット162に応じて、カーオーディオ装置本体1内部のアンプ123の電源供給の制御、あるいは、ミュート制御が実行され、外部サウンド装置160から出力される再生音の音質を良好なものに維持しつつ、電源効率の向上を図ることが可能となる。なお、外部サウンド装置160が接続された場合であっても、ユーザの音の好みに対応すべく、内蔵のアンプ123を使用するか、外部アンプユニット162を使用するかをユーザがDCP15を用いて指定可能にし、この指定に基づいてマスターマイコン100がミュート回路122を制御する構成にしても良い。
さて、記録媒体読取部130は、CDの読み取り、及び、メモリ(メモリカード等)の読み書きを行うものであり、DSP(Digital Signal Processor)131とメカマイコン132とを備えている。DSP131は、CD及びメモリから読み出した音楽データ等をデコードして再生部120に出力すると共に、メモリへの書込み時には、エンコードしたデータをメモリに書き込むものである。メカマイコン132は、CDのディスク回転数制御やトラッキング制御などを、図示せぬディスク回転モータの回転に同期したパルス信号及び図示せぬ光ピックアップからの信号フィードバック制御により実行するものである。
DCP15は、上記のように、液晶パネル19とタッチパネル20と操作キー21とを備える他、更に、DCP15の各部を制御する表示マイコン152と、当該表示マイコン152の指示に基づいて液晶パネル19に各種情報表示を行うLCDドライバ151とを有している。DCP15がカーオーディオ装置本体1に装着された場合には、DCP15の表示マイコン152とカーオーディオ装置本体1のマスターマイコン100とが上記コネクタ接点5、8により電気的に接続され、各種信号の授受を行う。例えば操作キー21の一つである電源キー21b(図2参照)が回転操作され、ユーザによりボリューム調整が行われた場合には、かかる回転操作量が図示せぬエンコーダにより検出され、表示マイコン152からマスターマイコン100に送信される。この結果、マスターマイコン100は、再生音量が電源キー21bの回転操作量に応じたボリュームとなるように電子ボリューム回路121を制御することとなる。
次いで、DCP15が備えるタッチパネル20についてより詳細に説明する。図7は、タッチパネル20の構成を模式的に示す図である。タッチパネル20は、液晶パネル19の表示領域よりも広い面積を有する矩形形状をなし、このタッチパネル20には抵抗膜方式のタッチパネルが用いられている。タッチパネル20の透明度(光透過度)は高く、下面に配置された液晶パネル19の表示がタッチパネル20を通して視認可能となっている。また、抵抗膜方式のタッチパネルにあっては、その表面を手などで触ると、その接触点の位置座標に応じた電圧の信号が出力され、かかる信号に基づいて表示マイコン152によって接触点座標が特定される。
本実施の形態では、タッチパネル20における上記第1〜第5領域R1〜R5の各々は1枚のタッチパネル20を次のように仮想的に分割することで設定される。すなわち、タッチパネル20の図中左上端をXY原点(0、0)とし、右下端のXY座標を(255、255)とした場合に、
第1領域R1:0≦X<80、かつ、0≦Y≦255
第2領域R2:80≦X<150、かつ、0≦Y≦255
第3領域R3:150≦X<220、かつ、0≦Y≦255
第4領域R4:220≦X<255、かつ、0≦Y<128
第5領域R5:220≦X<255、かつ、128≦Y≦256
である。
かかる構成の下、ユーザ(運転手)が手などでタッチパネル20を触るなどして押下した場合には、DCP15の表示マイコン152が押下点をXY座標として検出し、かかる押下点座標をカーオーディオ装置本体1のマスターマイコン100に出力する。そして、マスターマイコン100は、表示マイコン152からの出力に基づいて、ユーザにより操作された箇所が上記第1〜第5領域のいずれの場所かを判断する。この結果、マスターマイコン100によって、押下点座標を含む領域が操作されたとみなされ、この領域の操作に予め対応付けられた機能が実行されることとなる。なお、上記第1〜第5領域R1〜R5の設定(座標値)は、予めマスターマイコン100のROMに格納されている。
上記のように、タッチパネル20を第1〜第5領域R1〜R5といったように複数の領域に分割する際に、各々の領域が少なくとも他のいずれかの1の領域と接するように分割することで、限られたタッチパネル20の全領域において、各領域の面積を最大とすることが可能となる。これら第1〜第5領域R1〜R5の各々は、独立した1つの操作子として機能するものであり、このように各操作子を大型化することで、装置の操作性を向上させることが可能となる。特に、カーオーディ装置等の車載装置にあっては、運転中のユーザによって操作されることが多く、このように1つ1つの操作子を大型化することで、運転中であっても各操作子の配置箇所の識別を容易とし、車載装置の操作の際に運転に支障をきたしてしまうのを防止することが可能となる。
次いでタッチパネル20の操作の実例について説明する。図8は、液晶パネル19にCD再生にかかる情報が表示されている場合の表示例を示す図である。この図に示すように、液晶パネル19において、上記第1領域R1に属する箇所には、CDを模式的に示した図と共に、現在再生中である場合には、再生中のCDトラック及びそのトラックの再生時間が表示される。上記第2領域R2に属する箇所には、再生中である場合に、再生中の楽曲のタイトルが表示される。上記第3領域R3には、再生中の楽曲のアーティスト名が表示されると共に、CDチェンジャー(不図示)に格納された複数枚のCDのいずれかを再生する場合に現在選択あるいは再生中のCDが何枚目のCDであるかが識別可能な表示がなされる。上記第4領域R4には、当該第4領域R4が、音量調整画面やスピーカSPの設定画面などの各種設定モードを呼び出し操作領域であることを示す「MODE」という表示がなされる。また上記第5領域R5には、当該第5領域R5が、CDの切り換え操作領域であることを示す「DISC UP」という表示がなされる。
液晶パネル19にかかる表示がなされている場合に、ユーザ(運転手)が「DISC UP」と表示されている箇所を押下すると、このときの押下点座標が表示マイコン152からマスターマイコン100に出力される。そして、マスターマイコン100は、上記第1〜第5領域R1〜R5の座標設定に基づいて押下点座標が第5領域R5に属することを特定し、CDチェンジャーに対して指示を与えるなどしてCDの切り替え制御を実行することとなる。
さて、上記のように、本実施の形態にかかるDCP15にあっては、タッチパネル20の全領域が第1〜第5領域R1〜R5といったように複数の領域に分割されているものの、液晶パネル19には、第1〜第5領域R1〜R5の各々の境界を明示する境界線などを表示せずに、各々の凡その位置を示すだけの表示を行っている。さらに、第1〜第5領域R1〜R5の各々は、領域面積を最大とすべく他の領域と必ず接するようになっている。従って、例えば、ユーザ(運転手)が運転中に手探りでタッチパネル20を操作する場合に領域間の境界付近を押下し、この押下位置によっては隣の領域に属したときに、ユーザが意図せぬ動作が実行されてしまう。
そこで、本実施の形態にあっては、第1〜第5領域R1〜R5の各々の境界付近にデッドゾーンZを設定し、押下された箇所がデッドゾーンZである場合には、その操作自体を無効なものと見なす構成となっている。
この構成について詳述には、図7に示すように、デッドゾーンZとしては、第1領域R1と第2領域R2との境界Aを含むデッドゾーンZaと、第2領域R2と第3領域R3との境界を含むデッドゾーンZbと、第3領域R3と第4及び第5領域R4、R5との境界Cを含むデッドゾーンZcと、第4領域R4と第5領域R5との境界Dを含むデッドゾーンZdが設定され、これらのデッドゾーンZa〜Zdの領域設定値がROMに格納されている。これらのデッドゾーンZの領域幅は、第1〜第5領域R1〜R5の領域をいたずらに狭めることのないように設定されている。
この構成の下、例えば、ユーザ(運転手)によりタッチパネル20が押下(タッチ操作)されると、表示マイコン152からマスターマイコン100に対して押下点座標(押下点が同時に複数ある場合には、その重心座標)が出力される。そしてマスターマイコン100は、押下点座標が上記第1〜第5領域R1〜R5のいずれかの領域、あるいは、上記デッドゾーンZa〜Zdのいずれかに属するかを判別し、押下点座標がデッドゾーンZa〜Zdに属する場合には、今回の押下操作を無効とする。一方、押下点座標が第1〜第5領域R1〜R5のいずれかに属する場合には、その属する領域が操作されたと考えられるため、その領域に予め対応付けられた動作を実行することとなる。
このように、第1〜第5領域R1〜R5の各々の境界付近にデッドゾーンZが設定された構成により、ユーザが境界付近を押下したために意図に反した動作が実行されてしまうのが防止される。
ところで、本実施の形態にあっては、上記第1〜第5領域R1〜R5のいずれかの領域が操作された場合において、さらに、その場合の操作態様の違いによって、カーオーディオ装置本体1が実行する処理が異なるように構成されている。タッチパネル20を操作する際の操作態様としては、上記押下操作を含め、図9に示すように、次の6つの操作態様が規定されている。すなわち、短時間押下操作と、長時間押下操作と、右スライド操作、左スライド操作、右スライド操作+長時間押下操作と、左スライド操作+長時間押下操作の6つである。短時間押下操作は、タッチパネル20の1回の押下を素早く行う操作であり、長時間押下操作は、タッチパネル20を押下した際に、しばらく押した状態を維持した後、手を離すという操作である。すなわち、短時間押下操作と長時間押下操作とは、1点を押されている時間の長さによって区別される。右スライド操作とは、タッチパネル20の表面を右方向になぞる操作であり、左スライド操作とは、左方向になぞる操作である。また、右スライド操作+長時間押下操作とは、タッチパネル20の表面を右方向になぞった後、そのまま手を放さずに、なぞった終点を長時間押下し続ける操作、または、タッチパネルの表面を所定時間以上なぞり続ける操作である。左スライド操作+長時間押下操作は、右スライド操作+長時間押下操作におけるスライド操作方向が逆(左方向)になったものである。
前掲図9には、上記操作態様と併せ、CD再生時における操作として第1領域R1を操作した際に実行される処理を例示する。この図9に示すように、当該第1領域R1に対して短時間押下操作がなされた場合には、音源ソースの切り換え動作が行われ、例えば、短時間押下操作がなされる度に、CD→メモリ→ラジオと循環的な切り換えが行われる。また、長時間押下操作がなされた場合には、操作モードの切り替え動作が行われる。この操作モードの切り替えが行われると、タッチパネル操作の他に、タッチパネル20に併設されている各操作キー21による従来と同様な操作が可能となる。右スライド操作がなされた場合には、再生しているCDトラックを1つだけトラックアップする動作が行われ、これとは逆に、左スライド操作がなされると、再生しているCDトラックを1つだけトラックダウンする動作が行われる。また、右スライド操作+長時間押下操作がなされた場合には、押下されている間、再生しているCDトラックが順次トラックアップする動作が行われ、また、左スライド操作+長時間押下操作がなされた場合には、押下されている間、再生しているCDトラックが順次トラックダウンする動作が行われる。
上記6つの操作態様のうち、いずれの操作がなされたかは、マスターマイコン100により判断される。図10は、マスターマイコン100により実行される操作判別処理の処理手順を示すフローチャートである。この操作判別処理は、一定時間間隔で発生するタイマ割込みにより処理が開始される。
図10に示すように、操作判別処理にあっては、マスターマイコン100は、先ず、表示マイコン152からの出力に基づいてタッチパネル20が押下されたかを判別し(ステップS101)、押下されていなければ(ステップS101:NO)、タッチパネル20の操作が無いことを示すため、処理を終了する。一方、タッチパネル20が押下されている場合には(ステップS101:YES)、マスターマイコン100は、表示マイコン152からの押下点座標に基づいて、第1〜第5領域R1〜R5のいずれが操作されているかを特定する(ステップS102)。このとき、マスターマイコン100は、自身に内蔵されたRAM(不図示)などに、押下当初の押下点座標を格納する処理も併せて行う。
次いで、マスターマイコン100は、この操作がスライド操作あるいは長時間押下操作であるかを判別すべく、次の処理を実行する。すなわち、マスターマイコン100は、操作時間の長短を判別するために、内蔵するタイマカウンタ回路(不図示)をリセットして起動し、所定時間のタイムカウントを開始する(ステップS103)。
次にマスターマイコン100は、表示マイコン152からの出力に基づいて、手が離されたか否かを判別する(ステップS104)。具体的には、このステップS104実行時に表示マイコン152からの押下点座標の出力が継続されていれば肯定判別され、そうでなければ否定判別される。この判別の結果、手が離されていると判別した場合には(ステップS104:NO)、今回の操作態様を短時間押下操作と特定し(ステップS105)、処理を終了する。
一方、未だ手が離されていない場合には(ステップS104:YES)、スライド操作であるか否かを判別すべく、マスターマイコン100は、表示マイコン152から今現在出力されている押下点座標値と、ステップS102にてRAMに格納した押下当初の押下点座標値とのX軸方向の押下点差分値(=現在の押下点座標値−押下当初の押下点座標値)を算出してRAMに格納し(ステップS106)、この押下点差分値が所定閾値以上であるかを判別する(ステップS107)。この所定閾値は、その操作がスライド操作であるか否かを判別するための閾値であり、運転中の手ぶれなどを勘案し、例えば5mmに達しない程度の手の移動(X方向)をスライド操作とみなさないように、予めその値が設定されている。
ステップS107の判別結果がNOである場合、すなわち、スライド操作とみなせる程度の押下点座標の移動が無い場合には、マスターマイコン100は、タイマカウンタ回路がタイムアウトしているか否かを判別し(ステップS108)、タイムアウトしていれば(ステップS108:YES)、今回の操作態様を長時間押下操作と特定し(ステップS109)、処理を終了する。一方、未だタイムアウトしていなければ(ステップS108:NO)、処理手順をステップS104に戻す。
また、先のステップS107にて、肯定判別された場合には(ステップS107:YES)、スライド操作が確定するものの、その操作がスライド操作のみか、あるいは、長時間押下操作を伴うものであるかを判別するために、タイマカウンタ回路を起動してリセットした後、所定時間のタイムカウントを開始する(ステップS110)。次にマスターマイコン100は、表示マイコン152からの出力に基づいて、手が離されたか否かを判別する(ステップS111)。既に手が離されている場合には(ステップS111:YES)、マスターマイコン100は、ステップS106にてRAMに格納した押下点差分値が正の値か否かを判別する(ステップS112)。押下点差分値が正の値であれば(ステップS112:YES)、X軸正方向へ移動したことを示すから、今回の操作態様を右スライド操作と特定し(ステップS113)、処理を終了する。一方、押下点差分値が負の値であれば(ステップS112:NO)、今回の操作態様を左スライド操作と特定し(ステップS114)、処理を終了する。
一方、未だ手が離されていない場合には(ステップS111:NO)、タイマカウンタ回路がタイムアウトしているか否かを判別し(ステップS115)、タイムアウトしていければ(ステップS115)に処理手順を戻し、タイムアウトしている場合には(ステップS115:YES)、スライド操作+長時間押下操作であることを示すため、ステップS112と同様に、押下点差分値が正の値か否かを判別して(ステップS116)、スライド方向を特定する。すなわち、押下点差分値が正の値であれば(ステップS116:YES)、今回の操作態様を右スライド操作+長時間押下操作であると特定し(ステップS117)、押下点差分値が負の値であれば(ステップS116:NO)、今回の操作態様を左スライド操作+長時間押下操作と特定して(ステップS118)、処理を終了する。
このように、本実施の形態においては、タッチパネル20を第1〜第5領域R1〜R5の複数の領域に分け、さらに、各領域の操作態様に複数種類設定することで、1つの領域で操作できる動作の種類を多くすることが可能となり、結果として、操作すべき動作の種類が増加したとしても、タッチパネル20の領域分割数を増大させることがなく、1つの領域を狭めなくてすむ。
また、本実施の形態においては、上記CDトラックの順次トラックアップ(ダウン)にて説明したように、スライド操作+長時間押下操作がなされた場合に、スライド操作が繰り返しなされたものとみなし、当該スライド操作時の動作が繰り返し実行される構成となっている。図11は、スライド操作+長時間押下操作がなされた場合に、マスターマイコン100が実行する繰返処理の処理手順を示すフローチャートである。この繰返処理は、上記操作判別処理(図10参照)において、操作態様が右(左)スライド操作+長時間押下操作であると特定された場合に、内蔵のROMから読み出され実行されるものである。
図11に示すように、マスターマイコン100は、先ず、スライド操作+長時間押下操作がなされた場合に、スライド操作時の動作を繰り返し行う繰り返し動作であるか否かを判別する(ステップS201)。より具体的には、スライド操作+長時間押下操作がなされた場合であっても、例えば、音源ソースとしてラジオが選択されている際に、スライド操作+長時間押下操作により、電波の強いラジオ放送を自動で選択させるような指示(いわゆるLOCAL-SEEK)があったようなときには、所定範囲の周波数帯域を探査するという動作が1回行われるだけであり、繰り返すべき動作が存在しない。スライド操作+長時間押下操作がなされたときに、繰り返すべき動作が存在するか否かは、現在の液晶パネル19の表示、及び、上記第1〜第5領域R1〜R5のどの領域が操作されたかに基づいて判別される。
スライド操作+長時間押下操作がなされた場合であっても、それに応じて繰り返し動作を行うべきでないときには(ステップS201:NO)、マスターマイコン100は、上記LOCAL-SEEK動作といったように、このスライド操作+長時間押下操作に予め対応付けられている動作を1回実行し(ステップS202)、処理を終了する。
一方、繰り返し動作を行う場合には(ステップS201:YES)、マスターマイコン100は、スライド操作に対応付けられている動作(例えば、CDのトラックアップ/ダウン動作等)を1回行い(ステップS203)、タイマカウンタ回路を起動して所定時間(例えば180ms)のタイマカウントを開始する(ステップS204)。ここでのタイマカウントは、いつまで繰り返し動作を行うか否かを判別するためのものであり、タイマカウント回路がタイムアウトする前に(ステップS206:NO)、手が離れるなどして長時間押下操作が終わっている場合には(ステップS205:YES)、スライド操作と対応付けられている動作を再度行う事無く、処理を終了する。一方、タイマカウント回路がタイムアウトしたときに(ステップS206:YES)、未だ手が離されておらず、長時間押下操作が続けられている場合には(ステップS205:NO)、マスターマイコン100は、処理手順をステップS203に戻し、スライド操作と対応付けられた動作を再度行うことで、繰り返し動作を実行する。
このように、本実施の形態においては、ユーザ(運転手)によりスライド操作後にそのままタッチパネル20を押下し続けられるといった、スライド操作+長時間押下操作がなされた場合に、タッチパネル20が押下されている間、スライド操作に対応付けられている動作が繰り返し実行され、これにより、ユーザ(運転手)がなすべき操作手順を簡略化することが可能となり、この結果、ユーザ、特に運転中のユーザに対して提供される操作性が向上し、操作のために運転に支障を来たしてしまうのが防止される。
ところで、運転中のユーザがタッチパネル20を操作するような場合、タッチパネル20を注視することができないため、手探りでスライド操作を行ったときに、図12に示すように、上記第1〜第5領域R1〜R5のうち、複数の領域にまたがって手(指)をスライドさせてしまうことがある。
かかる操作がなされた場合には、スライド操作の開始点を含む領域に対してスライド操作がなされたと見なされ、その操作に対応するカーオーディオ装置本体1の動作が実行された後、スライド操作の終了点を含む領域に対しても続けてスライド操作がなされたと見なされ、ユーザに意図に反して、この操作に対応する動作も実行されてしまうことがある。
そこで本実施の形態では、タッチパネル20に対してスライド操作がなされた場合には、そのスライド操作の終点位置が、開始位置を含む領域と異なる領域に属したとしても、スライド操作の終点位置がどの領域に属するかにかかわらず、開始位置を含む領域でのスライド操作がなされたものとする構成となっている。
具体的には、図10に示すように、操作判別処理において、ステップS102において、操作開始時に押下点が属する領域を判別した後は、現在の押下点がどの領域に属するかの判別は行わずに、押下時間の長短、スライドの有無、および、スライド方向のみを判別する構成となっている。すなわち、スライド操作後の押下点座標(終点位置)は、単に、スライド方向を特定するために用いられ、押下点座標の属する領域に応じての動作の切り換えを行うものではない。
このように、本実施の形態では、タッチパネル20のスライド操作時において、操作開始時に押下された箇所を含む領域から他の領域内までのスライドがあった場合に、当該スライド操作がなされた領域は、操作開始時に押下された箇所を含む領域のみとみなすように構成されているため、運転中のユーザ等がタッチパネル20を手探りでスライド操作するような場合に、誤って、上記第1〜第5領域R1〜R5のうち、複数の領域にまたがって手(指)をスライドさせてしまったとしても、ユーザの意図に反した動作が行われるといったことが防止される。
ところで、DCP15の液晶パネル19において、例えばCDやラジオなどの音源ソースの再生中には、再生メイン画面が表示される。図13は、音源ソースとしてラジオが選択されている場合における、液晶パネル19の表示例を示す図である。
図13(a)は、再生メイン画面の一例を示しており、この再生メイン画面における上記第4領域R4と対応する箇所には、音源ソースの再生モードから他のモードを選択・表示するための操作領域であることを示す「SUB MODE」という表示がなされている。音源ソースがラジオである場合に、当該第4領域R4に対して短時間押下操作がなされると、マスターマイコン100は、前掲図10に示した処理により、操作態様を判別した後に、表示マイコン152に指示を与え、図13(b)に示すように、サブモードの一覧を示すサブモード選択画面を液晶パネル19に表示させる。このサブモード選択画面にあっては、上記第4領域R4に対応する箇所には、再生メイン画面への復帰のための操作領域であることを示す「RTN」という表示がなされる。ここでサブモードとは、音源ソース再生のための各種の設定等を行うためのモードであり、その設定種類に応じて複数のサブモードが設けられている。サブモードの一例としては、プリセットスキャンモード(P-SCAN)が挙げられる。
このプリセットスキャンモードが選択されると、マスターマイコン100は、図13(c)に示すように、液晶パネル19における表示画面を、上記再生メイン画面に戻すように、表示マイコン152に指示を与えると共に、ラジオ受信部110を制御して、予めROM等に登録されている放送局からのラジオ電波を所定間隔(約10秒等)で順次受信するといった動作を開始する。
このプリセットスキャンモード実行中において、再生メイン画面における上記第4領域R4に対応する箇所の表示が、再生モードのときとは異なり、現在実行されているサブモードを教示すべく、プリセットスキャンモードを示す「P-SCAN」という表示がなされ、これにより、ユーザは、現在実行されているモードが再生モードであるのか、あるいは、サブモードであるのか、更には、どのサブモードであるのかを容易に把握することが可能となっている。
さらに、本実施の形態においては、サブモードの実行中であり、第4領域R4に対応する箇所にサブモードの種類を示す表示がなされている間に、当該第4領域R4が操作された場合に、サブモードの実行を中止し、再生モードに復帰するよう構成されている。具体的には、マスターマイコン100は、前掲図10に示した操作判別処理により、かかる操作を検出した場合に、現在サブモードを実行している最中であるときには、その実行を中止、音源ソースの再生を行う再生モードに復帰するといった制御処理を実行する。
この制御処理により、例えば、プリセットスキャンモードが実行され、既定の放送局からのラジオ電波を間欠的に順次受信されているときに、ユーザが、図13(c)に示す再生メイン画面にて第4領域R4を操作すると、このプリセットスキャンモードが中止され、再生モードに復帰し、現在選択されている音源ソースであるラジオの受信再生が行われることとなる。
このように、サブモードの動作を実行している間、メインのモードである再生モードの再生メイン画面を表示する際に、現在実行しているサブモードの種類(識別情報)を表示すると共に、この再生メイン画面からサブモードの実行を中止するための操作を受付可能とすることで、ユーザは、現在実行されているサブモードの種類を把握することが可能となると共に、そのサブモードを中止させるための操作を簡単に行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態にかかるカーオーディオ装置本体1及びDCP15によれば、次のような効果を奏する。
本実施の形態によれば、タッチパネル20を第1〜第5領域R1〜R5といったように複数の領域に分割する際に、各々の領域が少なくとも他のいずれかの1の領域と接するように分割したため、限られたタッチパネル20の全領域において、各領域の面積を最大とすることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、上記第1〜第5領域R1〜R5の各々の境界付近にデッドゾーンZが設定されるため、ユーザが境界付近を押下したために意図に反した動作が実行されてしまうのが防止される。
また、本実施の形態によれば、タッチパネル20を第1〜第5領域R1〜R5の複数の領域に分け、さらに、各領域の操作態様に複数種類設定することで、1つの領域で操作できる動作の種類を多くすることが可能となり、結果として、操作すべき動作の種類が増加したとしても、タッチパネル20の領域分割数を増大させることがなく、1つの領域を狭める必要がない。
さらにまた、本実施の形態によれば、スライド操作+長時間押下操作がなされた場合に、タッチパネル20が押下されている間、スライド操作に対応付けられている動作が繰り返し実行されるようにしたため、ユーザは、スライド操作を複数回行わなくとも、押下操作を続けるだけで、当該スライド操作に対応付けられた動作を複数回行わせることが可能となり、操作性が向上する。
また、本実施の形態によれば、外部サウンド装置160が本カーオーディオ装置本体1に接続された場合に、当該外部サウンド装置160が備える外部サラウンドデコーダ161あるいは外部アンプユニット162に応じて、カーオーディオ装置本体1内部のアンプ123の電源供給の制御、あるいは、ミュート制御が実行されるため、外部サウンド装置160から出力される再生音の音質を良好なものに維持しつつ、電源効率の向上を図ることが可能となる。
また、本実施の形態によれば、カーオーディオ装置本体1がサブモードの動作を実行している間、メインのモードである再生モードの再生メイン画面をDCP15に表示する際に、現在実行しているサブモードの種類(識別情報)を表示すると共に、この再生メイン画面からサブモードの実行を中止するための操作を受付可能とすることで、ユーザは、現在実行されているサブモードの種類を把握することが可能となると共に、そのサブモードを中止させるための操作を簡単に行うことが可能となる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。
例えば、上述した実施の形態では、電子機器の一例として車載機器であるカーオーディオ装置を例示したが、車載機器に限らず、タッチパネルを操作部として使用する電子機器であれば任意のものに本発明を適用することが可能である。なお、他の車載機器として、例えば、カーナビゲーション装置などに本発明を適用しても良いことは勿論である。
本実施の形態にかかる電子機器たるカーオーディオ装置の本体の正面図である。 DCPの正面図である。 DCPの背面図である。 DCPの傾動を説明するための図である。 カーオーディオ装置本体とDCPとの機能的構成を示すブロック図である。 外部サウンド装置の種類あるいは識別IDと、カーオーディオ装置本体内部のアンプ駆動の是非との対応関係を示すテーブルデータを模式的に示す図である。 タッチパネルの構成を模式的に示す図である。 液晶パネルの表示例を示す図である。 タッチパネルを操作する際の操作態様と、その操作の結果として実行される動作との対応関係の一例を示す図である。 操作判別処理のフローチャートである。 繰返処理のフローチャートである。 スライド操作の態様を説明するための図である。 メインモード時の画面とサブモード実行時の画面とを、画面の遷移と共に示す図である。
符号の説明
1 カーオーディオ装置本体
15 DCP
19 液晶パネル
20 タッチパネル
100 マスターマイコン
121 電子ボリューム回路
122 ミュート回路
123 アンプ
152 表示マイコン
160 外部サウンド装置
161 外部サラウンドデコーダ
162 外部アンプユニット
R1〜R5 第1〜第5領域
Z デッドゾーン

Claims (5)

  1. ユーザが操作した箇所を示す信号を出力するタッチパネルと、
    前記タッチパネルの操作可能領域が、1つの領域が少なくとも他のいずれかの領域と接するように分割されてなる複数の領域を記憶する記憶手段と、
    前記タッチパネルから出力された信号に基づいて、前記ユーザが操作した箇所が前記複数の領域のいずれの領域に属するかを特定する領域特定手段と、
    前記領域特定手段の特定結果に基づいて、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行する動作実行手段と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  2. 前記記憶手段は、
    前記各領域の境界ごとに、当該境界から所定範囲の領域を、ユーザの操作入力を無効とするデッドゾーンとして記憶する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記領域特定手段は、前記ユーザが操作した箇所が前記デッドゾーンに属するか否かを、更に判断すると共に、前記動作実行手段は、前記領域特定手段によって、前記ユーザが操作した箇所が前記デッドゾーン以外の場合にのみ、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 車両に搭載される車載用の電子機器である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  5. ユーザが操作した箇所を示す信号を出力するタッチパネルを備えた電子機器の制御方法において、
    前記タッチパネルの操作可能領域が、1つの領域が少なくとも他のいずれかの領域と接するように分割されてなる複数の領域を記憶する第1ステップと、
    前記タッチパネルから出力された信号に基づいて、前記ユーザが操作した箇所が前記複数の領域のいずれの領域に属するかを特定する第2ステップと、
    前記第2ステップにおける特定結果に基づいて、前記ユーザの操作に対応する動作処理を実行する第3ステップと
    を具備することを特徴とする電子機器の制御方法。

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