JPH06131094A - タッチパネル入力装置 - Google Patents

タッチパネル入力装置

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JPH06131094A
JPH06131094A JP28438392A JP28438392A JPH06131094A JP H06131094 A JPH06131094 A JP H06131094A JP 28438392 A JP28438392 A JP 28438392A JP 28438392 A JP28438392 A JP 28438392A JP H06131094 A JPH06131094 A JP H06131094A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指で入力を行うタッチパネル入力装置におい
て、隣接キーを誤入力することを防止できる操作性の優
れた装置を実現する。 【構成】 一つのキーを複数個の電極群で構成し、その
一部の複数個の電極素子が同時に短絡した時のみ、その
キーをONと判定することにした。また、キーを構成す
る電極群、及びキーを選択するに必要な同時選択電極数
を選択できるようにし、キーの大きさや配置等が変更さ
れた場合でも自動的に最適な電極素子の組合せを設定で
きるようにした。また、隣接キーへの誤入力操作率を自
動的に計測し、率を修正する方向に電極数組合せを自動
的に変更する学習機能を付加した。 【効果】 隣接キーと重なりをもたせた元のキーより広
いキー押下有効領域を設定できたり、隣接キーとの間に
不感帯を設定できたりして、誤入力の少ない操作性の優
れたタッチパネル入力装置を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マトリックス状に配
置されたディジタルスイッチ素子より構成されるタッチ
パネル入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、タッチパネル入力装置の外観を
図示し、図5は該装置の内部回路を図示したものであ
る。図4において、1はキーであり、操作者が、該キー
上に刻印された表示文字に従って押下すると、予め定義
されている座標コード情報が出力されるというものであ
る。また図5において、2(A ,A2 …An )、及
び(B1 ,B2 ,…Bn )は各々縦方向、横方向に配置
されたディジタルスイッチより構成された電極群であ
り、この例では(A1 ,B1 ),(A1 ,B2 )…(A
n ,Bm )のm×n個の電極対を形成している。4は、
縦方向配列電極群の検出回路、5は横方向配列電極群の
検出回路である。図6は、誤操作によるキー押下の例を
図示したもので、6は複数キーにまたがった指の状態を
示している。
【0003】従来のタッチパネル入力装置は、上記のよ
うに構成されていたので、例えば図4において操作者
が、ある特定のキーを選択するために指で押下すると、
図5における縦方向配列電極群2と、横方向配列電極群
3に接続されている検出回路4、及び5によって、押下
された電極の組(Ai ,Bi )を認識し、予め該電極対
に対して割り当てられていた座標コードを上位制御装置
(図示せず)に出力する。このようにして、図4で図示
したタッチパネル入力装置のような多項目入力を目的と
した装置では、キー上に刻印されている項目(テレビ、
ステレオなど)キーを選択すると、該キーと、これを構
成する電極群が1:1に対応して該当座標コードを発生
していたため、キーの大きさと指先の大きさの関係、ス
イッチ位置に視差が生じた場合、さらにタッチパネル装
置のように表面が、平坦かつ滑らかな装置においては、
隣接したキーに触れて該入力してしまうことがよくあっ
た。
【0004】例えば、図6において隣接したキーの双方
に指の領域6がかかった場合、キーAとキーB、または
キーAとキーCの双方の電極がONされる結果となり、
この場合、制御方式の違いにより先に検出されたキーを
有効とする方法や、ある設定時間内に複数キーが押下さ
れた時に、無効入力としてどのキーも入力しない方法な
どがあるが、いずれにしても、これらの結果は操作者の
意図とは異なったもので、再度キー入力操作を行う必要
があり、操作性の悪さを否定することはできなかった。
【0005】誤入力防止の方法として、例えば特開昭6
3−247819号公報に、従来のタッチパネル入力装
置がある。これはマトリックス的に、ディジタルスイッ
チを配置した装置で、例えばAというキーを入力する場
合、スイッチ位置とキー上の表示文字との視差のために
押下位置がずれて入力しずらくなるので、キーAの周辺
部分を押下有効領域として拡大することを解決手段とし
たもので、1つはスイッチ領域をX方向、Y方向ともに
細分化し、電極数を増し、キーAの周囲の押下有効領域
を最小分割電極数の整数倍で設定できるようにしたもの
である。また単純に細分化すると、ディジタルスイッチ
のマトリックス数が増加し、コストアップとなるため
に、上側、下側各々2枚の電極を、X方向、Y方向に1
/2ピッチずつずらして重ねマトリックス数の増加を避
けたというのが本発明の要点である。いずれにしても、
キー周辺の押下領域をより細かい単位で設定可能とする
方法について述べたもので、隣接するキー領域におい
て、両方のキーにまたがって押下した時の誤入力、無効
入力が発生した場合の操作性の悪さを解決するものでは
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のタッチパネル装
置は、キーの押下有効領域を、該キーと同一サイズ、も
しくは、該キーの周囲にまで広げることによって誤入力
の割合を低減させようとしていたが、一般に誤入力の少
ない操作条件は、操作者の指の大きさ、キー配列、及び
キーの大きさからなるパラメータによって相対的に決定
されるものである。しかもタッチパネル装置は、これを
構成する各ページ毎に、キー配列、キーの大きさが異な
るので、画一的条件でこれらを満足することは難しいこ
と、加えて隣接するキーの境界付近でキーをまたがって
押下した時においても、択一的に有効キーを選択するこ
とは難しく、従って操作性の向上を計ることが難しいと
いう問題があった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、誤入力を防止することができ
るようにするとともに、タッチパネル装置を構成する各
ページ毎に異なるキー配列、キーサイズ、キー配置にも
容易に対応でき、加えて操作者の指のサイズや過去の操
作履歴情報をもとにキーサイズ、キー配置を変更するこ
とで、用途や使用条件に応じた最適な操作環境を有する
タッチパネル入力装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るタッチパ
ネル入力装置は、縦方向、及び横方向に電極素子を細分
化し、1つのキーを複数の電極素子で構成するととも
に、各キーを構成する電極素子群を外部から任意に設定
できるようにした。また予め設定された複数個の電極素
子が同時にONとなった場合に、該キーが選択されたと
判定するようにした。加えて、一連のキー操作を通した
キー入力回数と、隣接キーと同時押下した回数を各々計
測する手段を備え、予め設定された定数との閾値に関す
る演算を行うようにしたものである。
【0009】
【作用】この発明においては、1つのキーを複数電極素
子で構成し、キーの構成、及び該キー選択に必要な電極
素子数を、任意に設定できるようにすることにより隣接
キーとの押下有効領域の重なり量、および隣接キーとの
不感帯量を適宜設定可能とするものである。また、ペー
ジ切換によってキーの大きさ、配列などのキー入力操作
に関する物理環境が変更された時に、自動的に各キー毎
に、該キーを構成する複数の電極素子群、及び該キーが
選択されたと判断するに必要な同時ONの電極素子数を
設定できるようにする。加えて、一連のキー操作を通し
たキー入力回数と、隣接キーと同時押下した回数を各々
計測する手段を備え、予め設定された定数との閾値に関
する演算を行い、その結果に基づいて押下有効領域を自
動的に制御するようにする。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1において、1はキー、8はキーAの押下有
効領域であり、図1(a)は、押下有効領域がL1の幅
でその隣接キーと重なっていることを示し、図1(b)
はL2の幅で隣接キーとの間に不感帯(押下無効)領域
を有していることを示している。図2は、1つのキーを
さらに縦方向に2本の電極に、横方向に3本の電極に細
分割した例であり、例えば、キーAは(A11,A12,A
21,A22,A31,A32)の6個の電極群より構成されて
いることを示している。1はキーであり、9は操作者に
よる指先の押下有効領域であり、判かりやすくするため
に縦方向の相対位置のみ示したが、実際はキーA、及び
キーE上に位置しているものである。ここで、9aはキ
ーAを有効とする最も上方の位置を、また9bは最も下
方の位置を示し、その区間においてAキーがどこでも有
効であることを示している。10は1つのキーを縦、横
に分割した電極であり、検出の最小単位である。
【0011】次に発明の動作について説明する。 《有効領域を隣接キーと重ねる場合》ここでは、縦方向
に隣接したキーAとキーB、及びキーAとキーDの境界
付近における押下動作時の処理について述べる。この場
合、Aを通る横方向電極線において、少なくとも3本の
うち2本が同時にONとなった場合にキーAは選択され
るものとする。即ち、A1nとA2n(n=1,2)が同時
にONとなった時、もしくはA2nとA3n(n=1,2)
が同時にONとなった時に検出回路4,5にてキーAが
選択されたと判定する。指の押下領域の縦方向の位置関
係では、9aから9bがキーAを選択できる領域範囲に
相当する。何故ならば、9aの位置では、キーAを構成
する電極A1nとA2n(n=1,2)が同時にONとな
り、キーBを構成している電極B3n(n=1,2)もO
Nとなるが、B2n(n=1,2)がONとならないた
め、結局キーAのみが選択されることになる。同様に、
9bの位置においては、キーAを構成する電極A2nとA
3n(n=1,2)が同時ONとなり、キーDを構成して
いる電極D1n(n=1,2)もONとなるが、D2n(n
=1,2)がONとならないため、結局キーDは選択さ
れず、キーAのみが選択されることになる。その結果、
キーAの押下有効領域は、図2に示すように、該キーの
周囲に、L1だけ重なり部分をもった広い領域となる。
同様にして、キーB、キーDの押下有効領域も、該キー
の周囲にL1だけの重なりをもった広い領域となる。
【0012】《隣接キーとの間に不感帯を設定する場
合》この場合、キーEを通る横方向の電極線3本が同時
にONとなった場合にのみ該キーは選択されるものとす
る。即ち、E1n,E2n,E3n(n=1,2)が同時にO
Nの場合に、キーEが選択されたと判定する。この場
合、指の押下有効領域は図2の9cから9dの範囲とな
る。何故ならば、この範囲を外れるとE1n,E2n,E3n
(n=1,2)を同時にONとする条件が成立しなくな
るためで、その結果、図2に示すように、上下に隣接す
るキー間に不感帯(押下無効)領域L2を有した、元の
キーE自身の大きさより狭くなった領域が、キーEに対
する押下有効領域として割り付けられることになる。
【0013】上記のように入力操作性を配慮したキー押
下有効領域は、指の大きさ、キーの大きさ、隣接キーと
の間隔で決まってくるもので、これらのパラメータ間の
諸元は次のような関係をもつ。 D;指の押下有効領域寸法 H;キーの大きさ(縦サイズ) n;1つのキーの分割数 m;キーを選択する条件として必要な同時にONすべき
電極数 L1;隣接キーとの重なり量 L2;キー内の不感帯量 L=D−[(m−1)/n]H …(A) (L>0の時L1,L<0の時L2) この時、隣接キーが同時に選択されないことを満足する
ため、以下の条件を付加する。
【0014】
【数1】
【0015】本実施例の、キーAにおける有効領域を隣
接キーに重ねる場合の例では、設定されたキーの大きさ
H、指の大きさDに対し、1つのキーを3分割(n=
3)し、該キーが選択されたと判定するに必要な同時押
下電極数を2(m=2)としたものであり、これは特に
指の大きさに対し、キーが小さい場合に該キーの有効領
域を拡大するという点で有効である。また、実施例のキ
ーEの有効領域を狭くし、不感帯領域を設ける例では、
n=3,m=3とし、隣接キー間との間に、物理間隔よ
りも広い2×L2の幅の入力不可領域を実現することで
隣接キーの誤入力を防いでいる。
【0016】実施例2.タッチパネル入力装置のような
多項目入力装置では、キーの大きさや配置が、画一的で
はなく、ページ毎に表示内容が随時変更されるのが一般
的である。図3において、1はキーであり、10は細分
化された電極であって、検出時における最小単位となる
ものである。図3(a)では、1つのキーが3×3個の
電極群から、また図3(b)では2×2個の電極群から
構成されており、例えば、表示レイアウトが図3(a)
から図3(b)へ変更となるような場合、既出の諸元関
係式(A)において、パラメータH(キーの大きさ)
と、n(1つのキーの分割数)が変更されることに相当
するので、条件式(B)を満足する条件下で、キーの押
下領域が最適となるようにm(同時にONすべき電極の
数)を連動して変更させるようにした。
【0017】実施例3.図2に示す実施例1において、
一連の操作を通じてのキー押下回数、及び隣接キーを同
時押下する誤入力回数を計測する手段を備えて、予め設
定しておいた許容誤入力操作回数率(誤入力回数/キー
押下回数)を上まわった場合には、自動的に、n(1つ
のキーの電極分割数)と、m(キー選択に必要な同時に
ONすべき電極数)を変更することで、該入力操作回数
率を修正する方向にキーの押下有効領域を変更させるよ
うにして誤操作を低下させるようにした。
【0018】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、キーの
押下有効領域を、キー配置、キーの大きさ、及びキーが
選択されたと判定するに必要な同時選択電極素子数の条
件により変更可能としたので、操作性の良い入力装置が
実現できる。また、ページ毎に表示内容の配置が異なる
などして入力操作環境が随時変更になっても、最適な押
下有効領域を得ることができ、また、誤操作の割合を随
時計測し、必要に応じて、有効領域の範囲を自動的に変
更するので、操作者に合った入力環境を実現できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例によるキー押下有効領域説明
図である。
【図2】この発明の実施例の動作原理の説明図である。
【図3】この発明の他の実施例の動作説明図である。
【図4】従来、及びこの発明の実施例で使用されている
タッチパネル入力装置の平面図である。
【図5】従来、及びこの発明の実施例で使用されている
タッチパネル入力装置の回路図である。
【図6】従来、及びこの発明の実施例で使用されている
誤入力の説明図である。
【符号の説明】
1 キー 2 縦方向配列電極群 3 横方向配列電極群 4 縦方向配列電極群の検出回路 5 横方向配列電極群の検出回路 8 キーの押下有効領域 9 指の押下有効領域 10 分割電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配置されたディジタル
    スイッチ素子よりなるタッチパネル入力装置において、
    1つのキーを少なくとも縦方向、または横方向に細分化
    した複数個の電極素子群で構成し、キーを構成する一部
    の複数個の電極素子が同時に選択された時に、該キーが
    選択されたものと判定することを特徴としたタッチパネ
    ル入力装置。
  2. 【請求項2】 マトリックス状に配置されたディジタル
    スイッチ素子よりなるタッチパネル入力装置において、
    1つのキーを構成する複数からなる電極素子群、及び該
    キーが選択されたと判定するに必要な同時選択電極素子
    の個数を、各キー毎に任意に設定できるようにしたこと
    を特徴としたタッチパネル入力装置。
  3. 【請求項3】 マトリックス状に配置されたディジタル
    スイッチ素子よりなるタッチパネル入力装置において、
    キーの大きさ、キーの配列を形成する電極素子群、及び
    キーが選択されたと判定するに必要な同時選択電極素子
    数の変更指令を受信した時に、該指令内容に従って自動
    的に設定することを特徴としたタッチパネル入力装置。
  4. 【請求項4】 マトリックス状に配置されたディジタル
    スイッチ素子よりなるタッチパネル入力装置において、
    キーの押下回数、及び隣接キーとの複数のキー同時押下
    回数の計測、及び演算のための手段を備え、予め設定し
    てある閾値定数値と演算を行い、該演算結果に基づき、
    キー配列構成に係る電極素子群とそのキーが選択された
    と判定するに必要な同時選択電極素子数を自動的に変更
    することを特徴としたタッチパネル入力装置。
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