JP2005125600A - 樹脂成形品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 洗面ボウル10は、成形後に透光性を発揮する樹脂材料を成形型内に注入することにより成形される。洗面ボウル10は、椀状に形成された成形品本体11を備えて構成されている。成形品本体11は、底壁部15と、この底壁部15の外周に連なって上方に延びる周壁部16とを備えて構成されている。周壁部16は、内周面側に底壁部15側から上部外縁側に向かう肉厚部21を相互に間隔をおいて延出させてこれら肉厚部21間に薄肉部22が介在する形状とされる。肉厚部21は、成形品本体11の補強部として作用し、且つ、薄肉部22よりも色の濃度が高く設定されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、簡単な成形作業により、製品強度を高めつつ、色の濃淡を表出させることができる樹脂成形品を提供することにある。
肉厚部と薄肉部とを設けることで前記肉厚部を補強部として作用させるとともに、前記薄肉部に対して色の濃度が高く設けられる、という構成を採っている。
前記成形品本体の外周面及び又は内周面側に、当該成形品本体の底壁部側から周壁部上部外縁側に向かう肉厚部を相互に間隔をおいて延出させてこれら肉厚部間に薄肉部が介在する形状とし、
前記肉厚部は成形品本体の補強部として作用するとともに、前記薄肉部に対して色の濃度が高く設けられる、という構成も採用される。
また、突条をなす肉厚部の先端及び裾野部を曲面とした場合、成形時において先端及び裾野部における応力集中に起因するクラックの発生を回避できる他、樹脂成形品に意図しない衝撃や負荷が付与されたとしても、肉厚部の先端及び裾野部に応力が集中せずに分散され、耐衝撃性や耐久性を向上させることができる。更に、前記曲面により肉厚部と薄肉部の厚みが次第に変化するようになり、これらの境界領域での色のグラデーションを表出させてより良い高級感を付与することが可能となる。
更に、成形型を用いて成形品本体を椀状に形成したときに、当該成形品本体を補強することができる他、肉厚部及び薄肉部が一定の位置に形成されるので、色の濃淡が成形品毎にばらつくことを回避して品質を安定させることが可能となる。
ここで、洗面ボウル10は、人造大理石等の樹脂材料により成形されており、当該樹脂材料は、成形後に所定の色を有する透光性を発揮するようになっている。なお、前記透光性は、厚みを10mmに設けたときに、光線透過率が以下の式の範囲内に設定されている。
5%<樹脂材料の光線透過率(%)<60%(好ましくは、10%<樹脂材料の光線透過率(%)<50%)
また、洗面ボウル10は、特に限定されるものでないが、図示しないゲルコート層により被覆されている。
1.3<(t2/t1)<5
前記t2/t1が1.3以下であると、補強効果が十分に得られなくなる一方、t2/t1が5以上であると、成形時にクラックの発生等の問題が発生し易くなる。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、形状、位置若しくは方向、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
更に、前記実施形態では、成形品本体11の内周面側だけに肉厚部21が突出する構成としたが、図7に示されるように、成形品本体11の外周面側だけに肉厚部21を突出させたり、図8に示されるように、成形品本体11の内周面及び外周面側の両者に肉厚部21を突出させたりしてもよい。
また、前述のゲルコート層を省略した構成としてもよいが、ゲルコート層を設けることにより、成形品本体11の厚みの違いによって成形時の硬化収縮に起因する艶むらの発生を回避できる点で有利となる。
更に、樹脂成形体を洗面ボウル10に適用した場合を説明したが、バスタブやシンク等にも適用することができる。
Claims (5)
- 透光性を備えた樹脂材料を成形型内に注入して成形される樹脂成形品であって、
肉厚部と薄肉部とを設けることで前記肉厚部を補強部として作用させるとともに、前記薄肉部に対して色の濃度が高く設けられていることを特徴とする樹脂成形品。 - 前記肉厚部は所定方向に延びる突条をなし、当該突条は、先端と裾野部に曲面を備えた形状に設けられていることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品。
- 前記曲面は、半径10mm以上の円弧状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の樹脂成形品。
- 前記肉厚部の厚みをt2とする一方、前記薄肉部の厚みをt1としたときに、t2/t1が1.3より大きく、且つ、5よりも小さく設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の樹脂成形品。
- 透光性を備えた樹脂材料を成形型内に注入して成形される椀状の成形品本体を含む樹脂成形品であって、
前記成形品本体の外周面及び又は内周面側に、当該成形品本体の底壁部側から周壁部上部外縁側に向かう肉厚部を相互に間隔をおいて延出させてこれら肉厚部間に薄肉部が介在する形状とし、
前記肉厚部は成形品本体の補強部として作用するとともに、前記薄肉部に対して色の濃度が高く設けられていることを特徴とする樹脂成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003363364A JP2005125600A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | 樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003363364A JP2005125600A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | 樹脂成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005125600A true JP2005125600A (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=34642715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003363364A Pending JP2005125600A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | 樹脂成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005125600A (ja) |
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2003
- 2003-10-23 JP JP2003363364A patent/JP2005125600A/ja active Pending
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