JPH0713572Y2 - 合成樹脂容器 - Google Patents

合成樹脂容器

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JPH0713572Y2
JPH0713572Y2 JP8428992U JP8428992U JPH0713572Y2 JP H0713572 Y2 JPH0713572 Y2 JP H0713572Y2 JP 8428992 U JP8428992 U JP 8428992U JP 8428992 U JP8428992 U JP 8428992U JP H0713572 Y2 JPH0713572 Y2 JP H0713572Y2
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JP
Japan
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container
pattern
synthetic resin
inner container
resin
Prior art date
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Application number
JP8428992U
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JPH0638746U (ja
Inventor
和男 大橋
Original Assignee
関東プラスチック工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内部に凹凸状の模様を有
する合成樹脂容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の容器は概して意匠が単純で
あり、例えば食器に用いる場合、実用的な面のみが強調
される場合が多い。例えば給食用容器に見られる如くで
ある。意匠的変化を与えるため、凹凸状の模様を付ける
ことは容易であるが、汚れた場合にそれを落としにくい
など問題がある。
【0003】そこで本件考案者は、容器の表面に凹凸状
の模様を形成し、さらにその模様を覆うことにより内部
に封じ込め、表面は平滑にした容器を着想し、試作し
た。しかし模様を覆う樹脂の成形時に凹凸が溶けて殆ん
ど消失してしまう問題が生じた。模様を形成する側と、
それを覆う側で樹脂の種類を変えれば、前記の問題は比
較的容易に解決できるが、そうすると強度や透明度その
他の点で別の問題が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前記の点に鑑
みなされたもので、その課題とするところは凹凸状の模
様により樹脂容器に意匠的変化を与え、付加価値を高め
るとともに、模様の形成により容器の品質を如何なる意
味でも低下させないようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、外面に凹凸状の模様1が形成された容器状の
内容器2の外側に外容器3を2重成形するか、或いは内
面に模様1が形成された容器状の外容器3の内側に内容
器2を2重成形することにより一体に形成された合成樹
脂容器について、前記模様1を覆える大きさを有し、2
重成形時に当該模様1を保護するためのシート材4を内
容器2と外容器3との間の模様1を覆う位置に介装する
という手段を講じたものである。
【0006】
【実施例】以下図面を参照して説明する。図1は本考案
に係る合成樹脂容器Aをサラダボールについて実施した
もので、これは全体が有色透明の樹脂で成形される。合
成樹脂容器Aは内側が椀状の内容器2によって形成され
ており、その外側に外容器3が2重成形されていて、内
外両容器2、3の間の底部6に凹凸状の模様1が封じ込
められたように設けられ、内部及び外部からそれを透視
可能である。
【0007】実施例の場合、内容器2は有色透明のアク
リル樹脂からなり、模様1はその底部2の平坦な外面つ
まり下面に、肉厚内へ彫り込むように設けられている
(図2)。この模様1は内容器2を金型で成形するとき
に、同時に成形することができる。アクリル樹脂を材料
とする場合、模様1の深さは底部6の肉厚の3分の1か
ら2分の1の範囲にとどめられる。また平均肉厚に対し
ては成形効率上2分の1が最良であり、それ以上の深さ
を与えても図柄模様の効果は向上しない。
【0008】例示されている内容器2の底部6の肉厚は
周縁部7の肉厚よりも厚肉に設定され、また内容器2と
外容器3をあわせた合計肉厚が、単一層からなる容器と
同程度になるように設定される。内容器2の周縁部7の
縁には外向きの凸縁8が全周にわたって設けられ、その
突縁8の外部は、内容器2に2重成形される外容器3の
外面と一致する設定である。
【0009】シート材4は、前記模様1を保護するた
め、模様1の全面をカバーできる大きさと、成形の熱か
らそれ自体と模様1の溶損を防止し得る材厚を有する。
内容器2及び外容器3がアクリル樹脂によって形成され
る場合、シート材4の材質としては無色又は有色透明の
ポリカーボネート又はアクリル樹脂を使用することがで
き、いずれの樹脂を使用してもシート材4の材厚は0.
5mm乃至1.0mmが適当である。シート材4が外容
器成形時の樹脂の熱で或る程度収縮する材質の場合には
大きさを模様1よりも一回り大きくする方が良い。
【0010】シート材4は模様1を覆う位置で内容器2
に固定する。このため内容器2を型成形したときに形成
されるスプルーを底部に設定し、その一部とシート材4
とを嵌合させるか又は他の嵌合手段、或いはシート材4
を接着するなどの手段を固定のために講ずることができ
る。
【0011】外容器3は、模様1にシート材4を重ねた
その外側に2重成形することに形成される。これを分解
して示したとすれば図3のようになる。外容器3も有色
透明のアクリル樹脂からなり、2重成形によって内容器
2と一体になり、境界は外部から視認できない。つまり
単一層からなる成形品と全く変わらない外観が得られ、
底部6の模様1も全く変化せず、シート材4の存在も殆
ど分からない。2重成形時に、外容器3には容器Aを載
置面から浮かして安定に載置するための突部5が底部6
の下面に模様1を囲むように型成形され、かつまた周縁
部の外面に過嵌合防止用の段部9が型成形される。突部
5は環状でなくても良い。
【0012】例示されたサラダボールの容器Aは、口縁
に4個の花弁形状のふくらみ11が型成形されかつ、そ
れらの間に浅凹部12が内方へ僅か突出して設けられて
いるため、ふくらみ11を合わせたときに安定に積み重
ねることができる。そしてふくらみ11の外面の段部9
が容器Aの突縁8に係止する。以上の例では内容器2の
外面に模様1を設け、外容器3を外側に2重成形した例
を説明したが、これを逆にして外容器3の内面に模様1
を設け、内側に内容器2を2重成形することは極めて容
易に実施できる。このような合成樹脂容器Aは模様を浮
き立たせるためには全体を有色透明に構成するのが良
い。しかし、外容器3を不透明とした場合でも、内容器
2が透明であれば、模様1を内側から透視することがで
きる。
【0013】なお、説明の便宜上、「内容器」「外容
器」という表現をしたが、内容器2の外側に外容器を2
重成形する場合には独立した外容器というものはなく、
逆に外容器3の内側に内容器を2重成形する場合には独
立した内容器は存在しない。いずれの場合も密着一体化
して1個の容器Aを形成するので、内容器、外容器は、
夫々容器の内面を形成する部分、容器の外面を形成する
部分の意味である。このような本考案に係る合成樹脂容
器は、例示のもののほか鉢、椀その他の各種食器類、コ
ップをはじめ、各種の容器に適用し、その質感、美感を
高めることができる。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、凹凸状の模様1が合成樹脂容器の内
部に形成され、かつ該容器の表面は平滑性を保っている
ので、容器に意匠的変化を与えることができると同時
に、その模様により汚れなどが生じたり、透明度が損な
われたりするような問題を全く起こさず、合成樹脂容器
の付加価値を著しく高めることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る合成樹脂容器の実施例を示す斜視
図。
【図2】同上の容器の縦断面図。
【図3】前記容器を分解して示した場合の斜視説明図。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外面に凹凸状の模様1が形成された容器
    状の内容器2の外側に外容器3を2重成形するか、或い
    は内面に模様1が形成された容器状の外容器3の内側に
    内容器2を2重成形することにより一体に形成された合
    成樹脂容器であって、前記模様1を覆える大きさを有
    し、2重成形時に当該模様1を保護するためのシート材
    4を内容器2と外容器3との間の模様1を覆う位置に介
    装したことを特徴とする合成樹脂容器。
  2. 【請求項2】 模様1が、内容器2の外面又は外容器3
    の内面に刻設された彫刻状の模様であり、その最大深さ
    が、模様刻設部の肉厚の3分の1乃至2分の1の範囲に
    ある請求項第1項記載の合成樹脂容器。
  3. 【請求項3】 内容器2と外容器4がアクリル樹脂から
    なり、そのいずれかの平坦な底部に模様1が形成され、
    シート材4はポリカーボネート又はアクリル樹脂を平板
    状に形成したものからなる請求項第1項記載の合成樹脂
    容器。
  4. 【請求項4】 内容器2と外容器4及びシート材4の内
    少なくとも内容器2は透明の樹脂からなる請求項第1項
    記載の合成樹脂容器。
  5. 【請求項5】 模様1が容器状の内容器2の平坦な底部
    外面に型成形されており、該内容器2は有色透明のアク
    リル樹脂からなり、前記模様1の全体を覆うポリカーボ
    ネート又はアクリル樹脂からなるシート材4を挾んで、
    内容器2の外側にアクリル樹脂からなる外容器3が2重
    成形されていて、外容器3の底部外面における模様を囲
    む箇所に、容器を置く面から浮かして安定に載置するた
    めの突部5が一体に形成されている合成樹脂容器。
JP8428992U 1992-11-12 1992-11-12 合成樹脂容器 Expired - Lifetime JPH0713572Y2 (ja)

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JP8428992U JPH0713572Y2 (ja) 1992-11-12 1992-11-12 合成樹脂容器

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JP8428992U JPH0713572Y2 (ja) 1992-11-12 1992-11-12 合成樹脂容器

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Publication Number Publication Date
JPH0638746U JPH0638746U (ja) 1994-05-24
JPH0713572Y2 true JPH0713572Y2 (ja) 1995-04-05

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