JPH092539A - 即席食品容器の蓋体 - Google Patents
即席食品容器の蓋体Info
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- JPH092539A JPH092539A JP8211387A JP21138796A JPH092539A JP H092539 A JPH092539 A JP H092539A JP 8211387 A JP8211387 A JP 8211387A JP 21138796 A JP21138796 A JP 21138796A JP H092539 A JPH092539 A JP H092539A
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- groove
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 即席食品容器の蓋体を熱板成形するに際し
て、ブリッジのような皺を生じさせずに消費者情報を蓋
体全体に大面積で立体表示させることができるようにす
る。 【解決手段】 容器本体Vの鍔状部100に嵌め込むた
めの環状の凹入溝1の内壁部3に凹入溝1内に向けて膨
出する突出部42を設けるとともに、凹入溝1で囲まれ
る部分の所定箇所に凹入溝1の深さ方向Dに張り出した
膨出部7を設け、この膨出部7の端縁外表面71を突出
部42の外表面421に対向させている。
て、ブリッジのような皺を生じさせずに消費者情報を蓋
体全体に大面積で立体表示させることができるようにす
る。 【解決手段】 容器本体Vの鍔状部100に嵌め込むた
めの環状の凹入溝1の内壁部3に凹入溝1内に向けて膨
出する突出部42を設けるとともに、凹入溝1で囲まれ
る部分の所定箇所に凹入溝1の深さ方向Dに張り出した
膨出部7を設け、この膨出部7の端縁外表面71を突出
部42の外表面421に対向させている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即席食品容器の蓋
体に関する。
体に関する。
【0002】
【従来の技術】実公昭62−21581号公報などに見
られるように、即席麺類を収容する容器本体に被着され
る蓋体は、外周部に具備された凹入溝を容器本体の開口
縁部に具備された鍔状部に嵌め込むことによって容器本
体に被着されるようになっているものがほとんどであ
り、この種の蓋体はポリスチレン系やポリプロピレン系
などの薄い合成樹脂シートを熱板成形することにより製
作されることが多い。このような形の従来の蓋体におい
て、近時のものでは、容器本体に収容される内容物の商
品名や商標といった消費者情報を表示する部分を蓋体に
膨出させて形成し、その膨出部によって蓋体に立体感を
持たせるということが多々行なわれている。
られるように、即席麺類を収容する容器本体に被着され
る蓋体は、外周部に具備された凹入溝を容器本体の開口
縁部に具備された鍔状部に嵌め込むことによって容器本
体に被着されるようになっているものがほとんどであ
り、この種の蓋体はポリスチレン系やポリプロピレン系
などの薄い合成樹脂シートを熱板成形することにより製
作されることが多い。このような形の従来の蓋体におい
て、近時のものでは、容器本体に収容される内容物の商
品名や商標といった消費者情報を表示する部分を蓋体に
膨出させて形成し、その膨出部によって蓋体に立体感を
持たせるということが多々行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の蓋体においては、該蓋体を熱板成形によって製作し
た場合、消費者情報を表示する部分となる膨出部が凹入
溝の内壁部に近づきすぎていると、膨出部の端縁外表面
と凹入溝の内壁部との間を横切る状態でブリッジと呼ば
れる皺が発生する傾向がある。これを避けるために、凹
入溝の内壁部の複数箇所に蓋体の中央側に向けて膨出す
る形の突出部を設けると、それだけ消費者情報を表示す
るための膨出部を形成できる範囲に制約が生じ、膨出部
を蓋体の中央寄りの箇所にだけ形成せざるを得なくな
り、消費者情報を大面積で立体表示したくてもそれを行
ないにくいという問題があった。
来の蓋体においては、該蓋体を熱板成形によって製作し
た場合、消費者情報を表示する部分となる膨出部が凹入
溝の内壁部に近づきすぎていると、膨出部の端縁外表面
と凹入溝の内壁部との間を横切る状態でブリッジと呼ば
れる皺が発生する傾向がある。これを避けるために、凹
入溝の内壁部の複数箇所に蓋体の中央側に向けて膨出す
る形の突出部を設けると、それだけ消費者情報を表示す
るための膨出部を形成できる範囲に制約が生じ、膨出部
を蓋体の中央寄りの箇所にだけ形成せざるを得なくな
り、消費者情報を大面積で立体表示したくてもそれを行
ないにくいという問題があった。
【0004】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
で、蓋体を熱板成形するに際して、上記したブリッジの
ような皺を生じさせずに消費者情報を蓋体全体に大面積
で立体表示させることができる即席食品容器の蓋体を提
供することを目的とする。
で、蓋体を熱板成形するに際して、上記したブリッジの
ような皺を生じさせずに消費者情報を蓋体全体に大面積
で立体表示させることができる即席食品容器の蓋体を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の即
席食品容器の蓋体は、即席麺類を収容する容器本体の開
口縁部に具備された鍔状部に嵌め込み可能でかつ所定箇
所に排湯口を備えた凹入溝が外周部に環状に設けられ、
上記凹入溝における内壁部に突出部が凹入溝内に向けて
膨出されていると共に、上記凹入溝で囲まれる部分の所
定箇所に凹入溝の深さ方向に張り出した膨出部が設けら
れ、この膨出部の端縁外表面が上記突出部の外表面に対
向していることを特徴とするものである。また、請求項
2記載の発明の即席食品容器の蓋体は、上記突出部が、
上記鍔状部を上記凹入溝に嵌め込んだときに容器本体の
内面に当接して上記鍔状部を凹入溝の外壁部に押し付け
るものであることを特徴とするものである。
席食品容器の蓋体は、即席麺類を収容する容器本体の開
口縁部に具備された鍔状部に嵌め込み可能でかつ所定箇
所に排湯口を備えた凹入溝が外周部に環状に設けられ、
上記凹入溝における内壁部に突出部が凹入溝内に向けて
膨出されていると共に、上記凹入溝で囲まれる部分の所
定箇所に凹入溝の深さ方向に張り出した膨出部が設けら
れ、この膨出部の端縁外表面が上記突出部の外表面に対
向していることを特徴とするものである。また、請求項
2記載の発明の即席食品容器の蓋体は、上記突出部が、
上記鍔状部を上記凹入溝に嵌め込んだときに容器本体の
内面に当接して上記鍔状部を凹入溝の外壁部に押し付け
るものであることを特徴とするものである。
【0006】請求項1記載の即席食品容器の蓋体による
と、突出部が凹入溝における内壁部に凹入溝内に向けて
膨出されているので、その突出部の外表面が凹入溝の内
壁部の外表面よりも蓋体の外周側に位置する。そのた
め、膨出部の端縁外表面を突出部の外表面に対向させて
おくことにより、膨出部の端縁外表面を従来より外方に
位置させることができる。言い換えると、凹入溝の内壁
部に突出部が設けられていない場合(従来の場合)にお
いては、膨出部の端縁外表面が凹入溝の内壁部における
対向箇所に接近しすぎていると、その端縁外表面と内壁
部との間に熱板成形に伴うブリッジのような皺を生じる
ことになるけれども、本発明のように膨出部の端縁外表
面に対向する箇所が、凹入溝の内壁部の外表面よりも蓋
体の外周側に位置する突出部の外表面になっていると、
上記した従来の場合と同じ位置に端縁外表面があって
も、その端縁外表面と突出部の外表面との間に熱板成形
に伴うブリッジのような皺が生じなくなる。このことよ
り、蓋体を熱板成形するに際して、ブリッジのような皺
を生じさせずに膨出部を大面積の範囲に形成することが
できるようになる。したがって、その膨出部に消費者情
報を表示することにより、消費者情報を大面積で立体表
示させることができるようになる。また、請求項2記載
の即席食品容器の蓋体によると、上記突出部が、凹入溝
に嵌め込まれた容器本体の内面に当接することによって
上記鍔状部を凹入溝の外壁部に押し付けるように構成さ
れていることによって、凹入溝を容器本体の鍔状部に嵌
め込んだときには容器本体の鍔状部が凹入溝の外壁部に
押し付けられるので、容器本体の鍔状部に対して蓋体の
凹入溝が確実に嵌着される。つまり、突出部による嵌着
性向上作用が得られる。
と、突出部が凹入溝における内壁部に凹入溝内に向けて
膨出されているので、その突出部の外表面が凹入溝の内
壁部の外表面よりも蓋体の外周側に位置する。そのた
め、膨出部の端縁外表面を突出部の外表面に対向させて
おくことにより、膨出部の端縁外表面を従来より外方に
位置させることができる。言い換えると、凹入溝の内壁
部に突出部が設けられていない場合(従来の場合)にお
いては、膨出部の端縁外表面が凹入溝の内壁部における
対向箇所に接近しすぎていると、その端縁外表面と内壁
部との間に熱板成形に伴うブリッジのような皺を生じる
ことになるけれども、本発明のように膨出部の端縁外表
面に対向する箇所が、凹入溝の内壁部の外表面よりも蓋
体の外周側に位置する突出部の外表面になっていると、
上記した従来の場合と同じ位置に端縁外表面があって
も、その端縁外表面と突出部の外表面との間に熱板成形
に伴うブリッジのような皺が生じなくなる。このことよ
り、蓋体を熱板成形するに際して、ブリッジのような皺
を生じさせずに膨出部を大面積の範囲に形成することが
できるようになる。したがって、その膨出部に消費者情
報を表示することにより、消費者情報を大面積で立体表
示させることができるようになる。また、請求項2記載
の即席食品容器の蓋体によると、上記突出部が、凹入溝
に嵌め込まれた容器本体の内面に当接することによって
上記鍔状部を凹入溝の外壁部に押し付けるように構成さ
れていることによって、凹入溝を容器本体の鍔状部に嵌
め込んだときには容器本体の鍔状部が凹入溝の外壁部に
押し付けられるので、容器本体の鍔状部に対して蓋体の
凹入溝が確実に嵌着される。つまり、突出部による嵌着
性向上作用が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態による
蓋体Aを使用した即席食品容器を示す概略斜視図、図2
は蓋体Aを内表面側から見た平面図、図3は容器本体V
に装着した図2の蓋体AについてのIII−III線に
沿う拡大断面図、図4は容器本体Vに装着した図2の蓋
体AについてのIV−IV線に沿う拡大断面図、図5は
図2のV−V線に沿う拡大断面図、図6は蓋体Aを段積
みした状態での図2のV−V線に沿う部分の拡大断面図
である。
蓋体Aを使用した即席食品容器を示す概略斜視図、図2
は蓋体Aを内表面側から見た平面図、図3は容器本体V
に装着した図2の蓋体AについてのIII−III線に
沿う拡大断面図、図4は容器本体Vに装着した図2の蓋
体AについてのIV−IV線に沿う拡大断面図、図5は
図2のV−V線に沿う拡大断面図、図6は蓋体Aを段積
みした状態での図2のV−V線に沿う部分の拡大断面図
である。
【0008】蓋体Aはポリスチレン系やポリプロピレン
系などの薄い合成樹脂シート、具体的にはポリスチロー
ル樹脂シートなどを熱板成形することにより、コーナ部
が円弧状に湾曲した平面視略方形ないし矩形に製作され
ている。蓋体Aの厚さは0.20〜0.25mm程度に
なっている。この蓋体Aの外周部には凹入溝1が略方形
の環状に設けられており、この凹入溝1の対角方向にあ
る2つのコーナ部に所要数の排湯口2…が開設されてい
る。そして、凹入溝1における排湯口形成箇所イを除く
複数箇所の内壁部3に突出部41〜45が凹入溝1内に
向けて膨出されている。さらに具体的に説明すると、図
1および図2で判るように、略方形環状の内壁部3にお
ける第1辺部31の所定箇所に1つの突出部41が、第
2辺部32における所定間隔を隔てた2箇所に合計2つ
の突出部42,43が、第3辺部33の所定箇所に1つ
の突出部44が、第4辺部34の所定箇所に1つの突出
部45が、それぞれ形成されている。これらの突出部4
1〜45はそれぞれが設けられている各辺部31〜34
の長手方向31a,32a,33a,34aの幅が凹入
溝1内への突出幅よりも長い偏平な平面視形状を有して
いる。
系などの薄い合成樹脂シート、具体的にはポリスチロー
ル樹脂シートなどを熱板成形することにより、コーナ部
が円弧状に湾曲した平面視略方形ないし矩形に製作され
ている。蓋体Aの厚さは0.20〜0.25mm程度に
なっている。この蓋体Aの外周部には凹入溝1が略方形
の環状に設けられており、この凹入溝1の対角方向にあ
る2つのコーナ部に所要数の排湯口2…が開設されてい
る。そして、凹入溝1における排湯口形成箇所イを除く
複数箇所の内壁部3に突出部41〜45が凹入溝1内に
向けて膨出されている。さらに具体的に説明すると、図
1および図2で判るように、略方形環状の内壁部3にお
ける第1辺部31の所定箇所に1つの突出部41が、第
2辺部32における所定間隔を隔てた2箇所に合計2つ
の突出部42,43が、第3辺部33の所定箇所に1つ
の突出部44が、第4辺部34の所定箇所に1つの突出
部45が、それぞれ形成されている。これらの突出部4
1〜45はそれぞれが設けられている各辺部31〜34
の長手方向31a,32a,33a,34aの幅が凹入
溝1内への突出幅よりも長い偏平な平面視形状を有して
いる。
【0009】また、蓋体Aの凹入溝1で囲まれた部分
(以下、本体部という)5の外周縁部、すなわち凹入溝
1の内壁部3との連設部分には下向きに少し膨出した突
条部6が方形環状に形成されており、この突条部6が補
強リブとして蓋体A全体の曲げ剛性を高めている。図5
に示したように、突条部6の内表面と上記突出部45の
内表面との間には小さな段差aが保たれ、この段差aが
突条部6の内表面と本体部5の内表面との間に形成され
ている段差bと同一または略同一になっている。
(以下、本体部という)5の外周縁部、すなわち凹入溝
1の内壁部3との連設部分には下向きに少し膨出した突
条部6が方形環状に形成されており、この突条部6が補
強リブとして蓋体A全体の曲げ剛性を高めている。図5
に示したように、突条部6の内表面と上記突出部45の
内表面との間には小さな段差aが保たれ、この段差aが
突条部6の内表面と本体部5の内表面との間に形成され
ている段差bと同一または略同一になっている。
【0010】図3に示したように、凹入溝形成箇所ロの
上表面と本体部の上表面51との間にも段差cが形成さ
れている。そして、本体部5の所定箇所に、具体的には
図1および図2のように本体部5をほゞ横切る形で上記
凹入溝1の深さ方向Dに張り出した膨出部7が設けられ
ている。この膨出部7は、その一部すなわち図2の右端
(図1の左端)部分の端縁外表面71が図3のように内
壁部3の第2辺部32に設けられた突出部42に近接し
た位置でその突出部42の外表面421に臨み、しかも
上記端縁外表面71の位置は図4で判るように突条部6
を介して上記第2辺部32に連続する箇所に位置してい
る。このため、図3に示したように、膨出部7の上記端
縁外表面71と突出部42の外表面421との間隔H1
が上記端縁外表面71と上記第2辺部32の外表面との
間隔Hよりも広くなっている。図2の右端(図1の左
端)部分以外の膨出部7の端縁外表面71と内壁部3の
各辺部31,33,34との間隔や突出部41,43,
44,45の外表面との間隔は十分に広くなっている。
このような膨出部7の外表面には、容器本体Vに収容さ
れる内容物の商品名や商標名といった消費者情報や、そ
の他に必要とされる種々の情報が必要に応じて印刷など
の適宜手段で表示される。
上表面と本体部の上表面51との間にも段差cが形成さ
れている。そして、本体部5の所定箇所に、具体的には
図1および図2のように本体部5をほゞ横切る形で上記
凹入溝1の深さ方向Dに張り出した膨出部7が設けられ
ている。この膨出部7は、その一部すなわち図2の右端
(図1の左端)部分の端縁外表面71が図3のように内
壁部3の第2辺部32に設けられた突出部42に近接し
た位置でその突出部42の外表面421に臨み、しかも
上記端縁外表面71の位置は図4で判るように突条部6
を介して上記第2辺部32に連続する箇所に位置してい
る。このため、図3に示したように、膨出部7の上記端
縁外表面71と突出部42の外表面421との間隔H1
が上記端縁外表面71と上記第2辺部32の外表面との
間隔Hよりも広くなっている。図2の右端(図1の左
端)部分以外の膨出部7の端縁外表面71と内壁部3の
各辺部31,33,34との間隔や突出部41,43,
44,45の外表面との間隔は十分に広くなっている。
このような膨出部7の外表面には、容器本体Vに収容さ
れる内容物の商品名や商標名といった消費者情報や、そ
の他に必要とされる種々の情報が必要に応じて印刷など
の適宜手段で表示される。
【0011】以上説明した蓋体Aは上述したように薄い
合成樹脂シートを熱板成形することにより製作されるの
であり、その際に、膨出部7の端縁外周面71が内壁部
3の第2辺部32の外表面や突出部42の外表面421
に近づきすぎていると、冒頭で説明したように膨出部7
と内壁部3や突出部42とに亘るブリッジのような皺の
生じるおそれがある。しかしながら、この本発明におい
ては、膨出部7の端縁外表面71を突出部42の外表面
421に臨ませ、膨出部7の端縁外表面71と突出部4
2の外表面421との間隔H1を上記端縁外表面71と
上記第2辺部32の外表面との間隔Hよりも広くして間
隔H1を十分に広くしてあるので、熱板成形を行っても
膨出部7と突出部42とに亘る部分ブリッジのような皺
の生じるおそれはない。
合成樹脂シートを熱板成形することにより製作されるの
であり、その際に、膨出部7の端縁外周面71が内壁部
3の第2辺部32の外表面や突出部42の外表面421
に近づきすぎていると、冒頭で説明したように膨出部7
と内壁部3や突出部42とに亘るブリッジのような皺の
生じるおそれがある。しかしながら、この本発明におい
ては、膨出部7の端縁外表面71を突出部42の外表面
421に臨ませ、膨出部7の端縁外表面71と突出部4
2の外表面421との間隔H1を上記端縁外表面71と
上記第2辺部32の外表面との間隔Hよりも広くして間
隔H1を十分に広くしてあるので、熱板成形を行っても
膨出部7と突出部42とに亘る部分ブリッジのような皺
の生じるおそれはない。
【0012】次に、容器本体Vはスチレン系などの合成
樹脂発泡体で作られており、その開口縁部に鍔状部10
0が設けられている。このような容器本体Vに装着され
る上記蓋体Aにおいて、凹入溝1の溝幅は、本来は容器
本体Vの鍔状部100と凹入溝1とを嵌め合わせたとき
に両者の間に隙間を生じない寸法に定められるべきであ
るけれども、実際には少しの隙間を生じることが多い。
しかしながら、本発明のように、凹入溝1の内壁部3に
上記突出部41〜45が凹入溝1内に向けて膨出されて
おり、鍔状部100と凹入溝1とを嵌め合わせたとき
に、図3および図4で突出部42について例示したよう
に、突出部42が容器本体Vの内面に当接して鍔状部1
00を凹入溝1の外壁部8に押し付けるようになってい
ると、容器本体Vに蓋体Aが凹入溝形成箇所ロを介して
しっかりと嵌着保持されるようになる。他の突出部4
1,43,44,45によっても同様の作用が発揮され
る。
樹脂発泡体で作られており、その開口縁部に鍔状部10
0が設けられている。このような容器本体Vに装着され
る上記蓋体Aにおいて、凹入溝1の溝幅は、本来は容器
本体Vの鍔状部100と凹入溝1とを嵌め合わせたとき
に両者の間に隙間を生じない寸法に定められるべきであ
るけれども、実際には少しの隙間を生じることが多い。
しかしながら、本発明のように、凹入溝1の内壁部3に
上記突出部41〜45が凹入溝1内に向けて膨出されて
おり、鍔状部100と凹入溝1とを嵌め合わせたとき
に、図3および図4で突出部42について例示したよう
に、突出部42が容器本体Vの内面に当接して鍔状部1
00を凹入溝1の外壁部8に押し付けるようになってい
ると、容器本体Vに蓋体Aが凹入溝形成箇所ロを介して
しっかりと嵌着保持されるようになる。他の突出部4
1,43,44,45によっても同様の作用が発揮され
る。
【0013】ところで、上記突出部41〜45は、本来
は多段積みした複数の蓋体における最上段の蓋体の上表
面に吸着具を押し付けて吸着させた後、吸着具を上昇さ
せてその蓋体を取り上げるという操作を行うときのブロ
ッキングを防ぐために設けられているものである。突出
部41〜45にこのようなブロッキング防止作用を発揮
させるためには、隣接段に重ねられる2枚の蓋体相互に
おいて、個々の突出部41〜45の少なくとも1つが位
置ずれしているか、形または大きさが異なっているかし
ていて、隣接段の蓋体の相互間では、突出部同士が互い
に嵌合され得ない状態になっている必要がある。そし
て、隣接段に重ねられる2枚の蓋体相互において、突出
部同士が互いに嵌合できない状態になっていると、図6
のように段積みされた2枚の蓋体A,Aの相互間におい
て、下段側の蓋体Aの凹入溝形成箇所ロの上表面によっ
て上段側の蓋体Aの突出部45が支持されてブロッキン
グが防止される。他の突出部41,42,43,44に
ついても同様である。
は多段積みした複数の蓋体における最上段の蓋体の上表
面に吸着具を押し付けて吸着させた後、吸着具を上昇さ
せてその蓋体を取り上げるという操作を行うときのブロ
ッキングを防ぐために設けられているものである。突出
部41〜45にこのようなブロッキング防止作用を発揮
させるためには、隣接段に重ねられる2枚の蓋体相互に
おいて、個々の突出部41〜45の少なくとも1つが位
置ずれしているか、形または大きさが異なっているかし
ていて、隣接段の蓋体の相互間では、突出部同士が互い
に嵌合され得ない状態になっている必要がある。そし
て、隣接段に重ねられる2枚の蓋体相互において、突出
部同士が互いに嵌合できない状態になっていると、図6
のように段積みされた2枚の蓋体A,Aの相互間におい
て、下段側の蓋体Aの凹入溝形成箇所ロの上表面によっ
て上段側の蓋体Aの突出部45が支持されてブロッキン
グが防止される。他の突出部41,42,43,44に
ついても同様である。
【0014】なお、上記実施の形態において、蓋体Aは
平面視略方形ないし矩形に製作されているけれども、蓋
体の形状はこれに限定されるものではなく、他の多角形
状であっても、あるいは一箇所だけにコーナ部を有する
ような円形であってもよい。
平面視略方形ないし矩形に製作されているけれども、蓋
体の形状はこれに限定されるものではなく、他の多角形
状であっても、あるいは一箇所だけにコーナ部を有する
ような円形であってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、蓋体を熱板成形で製作する場合においても、消費
者情報を表示する部分となる膨出部の端縁外表面と突出
部の外表面との間に熱板成形に伴うブリッジのような皺
が生じなくなり、したがって、消費者情報などの表示を
大面積で立体表示させることができるようになるという
効果がある。また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加えて、突出部による嵌着性向
上作用によって、容器本体の鍔状部に対する蓋体の凹入
溝の嵌着性も改善されるという効果が奏される。
れば、蓋体を熱板成形で製作する場合においても、消費
者情報を表示する部分となる膨出部の端縁外表面と突出
部の外表面との間に熱板成形に伴うブリッジのような皺
が生じなくなり、したがって、消費者情報などの表示を
大面積で立体表示させることができるようになるという
効果がある。また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加えて、突出部による嵌着性向
上作用によって、容器本体の鍔状部に対する蓋体の凹入
溝の嵌着性も改善されるという効果が奏される。
【図1】本発明の実施例による蓋体を使用した即席食品
容器を示す概略斜視図である。
容器を示す概略斜視図である。
【図2】蓋体を内表面側から見た平面図である。
【図3】容器本体に装着した図2の蓋体についてのII
I−III線に沿う拡大断面図である。
I−III線に沿う拡大断面図である。
【図4】容器本体に装着した図2の蓋体についてのIV
−IV線に沿う拡大断面図である。
−IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】蓋体を段積みした状態での図2のV−V線に沿
う部分の拡大断面図である。
う部分の拡大断面図である。
A 蓋体 1 凹入溝 2 排湯口 3 内壁部 5 本体部(凹入溝で囲まれる部分) 7 膨出部 41,42,43,44,45 突出部 71 端縁外表面 421 突出部の外表面 ロ 凹入溝形成箇所 V 容器本体 100 鍔状部
Claims (2)
- 【請求項1】 即席麺類を収容する容器本体の開口縁部
に具備された鍔状部に嵌め込み可能でかつ所定箇所に排
湯口を備えた凹入溝が外周部に環状に設けられ、上記凹
入溝における内壁部に突出部が凹入溝内に向けて膨出さ
れていると共に、上記凹入溝で囲まれる部分の所定箇所
に凹入溝の深さ方向に張り出した膨出部が設けられ、こ
の膨出部の端縁外表面が上記突出部の外表面に対向して
いることを特徴とする即席食品容器の蓋体。 - 【請求項2】 上記突出部が、上記鍔状部を上記凹入溝
に嵌め込んだときに容器本体の内面に当接して上記鍔状
部を凹入溝の外壁部に押し付けるものであることを特徴
とする請求項1に記載の即席食品容器の蓋体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8211387A JPH092539A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 即席食品容器の蓋体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8211387A JPH092539A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 即席食品容器の蓋体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6009508A Division JP2602776B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 即席食品容器の蓋体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH092539A true JPH092539A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=16605124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8211387A Pending JPH092539A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 即席食品容器の蓋体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH092539A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-08-09 JP JP8211387A patent/JPH092539A/ja active Pending
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US7097063B2 (en) | 2002-01-29 | 2006-08-29 | The Glad Products Company | Plate container with detachable cover |
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