JP2005123118A - 高分子電解質型燃料電池用セパレータ、及び、高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法 - Google Patents

高分子電解質型燃料電池用セパレータ、及び、高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 機械強度、導電性、気体不浸透性、及び、加工性に優れ、安価な高分子電解質型燃料電池用セパレータ、及び、高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法を提供する。
【解決手段】 等方性黒鉛材の内部に架橋された熱可塑性樹脂が充填されてなる高分子電解質型燃料電池用セパレータであって、20〜100℃での体積固有抵抗が5mΩ・cm以下であり、ヤング率が12GPa以下であることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用セパレータ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、高分子電解質型燃料電池用セパレータ、及び、その製造方法に関する。
近年、電解質としてプロトン導電性の固体高分子膜を用いた高分子電解質型燃料電池(以下、PEFCともいう)の開発が進められている。
PEFCの基本的な構造及び作動原理は以下の通りである。
図1は、PEFCを構成する単セルの構造を模式的に示した断面図である。
図1に示した通り、PEFCの単セル10では、パーフルオロカーボンスルフォン酸等からなる固体高分子電解質膜11の両面に空気極12(正極)と燃料極13(負極)とがそれぞれ配置されて膜電極接合体14を構成しており、空気極12と燃料極13の外側には、セパレータ15がそれぞれ当接されている。
このセパレータ15には、空気極12と接する側に空気溝15aが形成されるとともに、燃料極13と接する側に燃料ガス溝15bが形成されており、空気溝15aに空気を流すことにより空気極12に空気を供給し、燃料ガス溝15bに燃料ガスを流すことにより、燃料極13に燃料ガスを供給する。
なお、このようなPEFCの単セル10から得られる電位差(電圧)は小さいため、実際に使用する場合は、PEFCの単セル10を複数積層してスタックを形成し、大きな電位差(電圧)が得られるようにする。
PEFCでは、燃料極13に燃料ガスを供給し、空気極12に空気を供給すると、燃料極13においては、下記反応式(1)に示す反応が起こり、空気極12においては、下記反応式(2)に示す反応が起こる。
その結果、PEFC全体では、下記反応式(3)に示す反応が起こることとなる。
2H→4H+4e・・・(1)
+4H+4e→2HO・・・(2)
2H+O→2HO・・・(3)
このように、PEFCでは、燃料極13において反応式(1)で表される反応により電子(4e)が生成し、この電子が外部負荷回路を経由して空気極12に移動する際に、外部負荷回路において行う仕事が電力として取り出される。
また同時に、PEFCでは、燃料極13において反応式(1)で表される反応により水素イオン(4H)が生成し、この水素イオンが固体高分子電解質膜11を経由して空気極12に移動し、酸素と反応する。その結果、PEFCでは、上記反応式(2)及び(3)に示したように、発電に伴って水素と酸素とが反応して、空気極12において水が生成することとなる。
このようなPEFC用セパレータ15では、両面に設けられた溝に供給される燃料ガスと空気とが混入しないように、優れた気体不浸透性が要求される。また、PEFCは発電時に70〜100℃に発熱するため、発熱時においても優れた気体不浸透性が保持されることが要求される。更に、発電して得られたエネルギーを効率よく利用することができるように、電気抵抗が低いことも要求される。
このような材料特性が要求されるPEFC用セパレータとしては、通常、金属系セパレータ、カーボン系セパレータ等が用いられる。
金属系セパレータとしては、白金等の貴金属を使用したものや、ステンレス鋼を使用したもの等が開発されている。白金等の貴金属を使用した金属系セパレータは、腐食されることなく長期間安定して使用することができるが、PEFC全体での貴金属の使用量が多くなるため、製作コスト的に用途はかなり限定される。一方、ステンレス鋼を使用した金属系セパレータは、安価ではあるものの腐食の問題や、溶出した金属が固体高分子電解質膜のスルホン酸基と結合してプロトン伝導特性を劣化させ電池性能を低下させる問題等があった。
カーボン系セパレータとしては、以下のタイプのものが主に考案されている。
(タイプI)ガラス状カーボンを使用したセパレータ
(タイプII)熱硬化性樹脂とカーボン粉体の混合物を成形・硬化させたセパレータ
(タイプIII)等方性黒鉛材にフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸・硬化させたセパレータ(例えば、特許文献1参照)
それぞれのタイプのカーボン系セパレータには以下のような特徴と問題点が挙げられる。
(タイプI)のセパレータは、緻密な組織構造を有し、優れた気体不浸透性を有している。
その一方で、ガラス状カーボンを焼成して製造する際には、ガスが発生してセパレータ内に残留しやすいするため、これに起因してセパレータが割れやすいといった問題や、硬度が高いため製造過程で加工が容易でないといった問題がある。
(タイプII)のセパレータは、導電性の高いカーボン粉体を使用し、成形・硬化のみでセパレータとするため、等方性黒鉛材やガラス状カーボンを作製する際に必要となる焼成・黒鉛化が不要になるといった利点がある。また、型押し成形したままセパレータとして使用できるため、溝等を形成するための加工が不要となるといった利点がある。このため低コストで製造することができ、大量生産に向いている。
しかしながら、使用する熱硬化性樹脂は、気体不浸透性及び機械強度に優れているものの絶縁体であるため、セパレータの導電性を確保するためにはその配合比を減らさなければならず、配合比を減らすと、セパレータの気体不浸透性及び機械強度が不充分となるという問題がある。このため、(タイプII)のセパレータは、導電性、気体不浸透性、及び、機械強度を同時に満たすことが困難である。
(タイプIII)のセパレータは、機械強度が高く、導電性を有する等方性黒鉛材を基材とするものであり、(タイプII)のセパレータで問題となる導電性及び機械強度に優れているものの、次のような問題点がある。
まず、下記式(4)、下記式(5)に示すように、フェノール樹脂は、付加反応を行った後、縮合反応が進行するが、この縮合反応に伴い水が発生するため、内部に水が残留する。また、硬化前のフェノール樹脂を等方性黒鉛に含浸させるためには、フェノール樹脂の流動性を高める必要があり、そのため、水、アルコール等の溶媒にフェノール樹脂を溶解させなければならない。その結果、縮合反応に伴い発生した水や、溶媒に用いられる水、アルコール等の溶媒がPEFCの使用時にセパレータ内部で気化して気泡が発生し、この気泡のため、気体不浸透性を保持するのが困難になるといった問題がある。また、セパレータ内部に存在する水分に水素又は空気が溶解・拡散することにより、気体がわずかに透過するといった問題もある。
Figure 2005123118
Figure 2005123118
このように、上記の方法で得られるPEFC用セパレータは、コスト、機械強度、導電性、気体不浸透性、及び、加工性等のいずれかに問題がある。
特開平8−222241号公報
本発明は、上記問題に鑑み、機械強度、導電性、気体不浸透性、及び、加工性に優れ、安価な原材料を使用して製造することが可能な高分子電解質型燃料電池用セパレータ、及び、高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータは、等方性黒鉛材の内部に架橋された熱可塑性樹脂が充填されてなる高分子電解質型燃料電池用セパレータであって、
20〜100℃での体積固有抵抗が5mΩ・cm以下であり、ヤング率が12GPa以下であることを特徴とする。
また、本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法は、本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータを製造する方法であって、
等方性黒鉛材に熱可塑性樹脂を含浸させる含浸工程、及び、
上記等方性黒鉛材の内部で上記熱可塑性樹脂を架橋させる架橋工程を有し、
上記含浸工程は、絶対圧力1kPa以下、かつ、上記熱可塑性樹脂の融点以上の温度に保持した容器内で、上記等方性黒鉛材を溶融状態の上記熱可塑性樹脂に浸漬させた後、上記容器内を絶対圧力101.3kPa以上、かつ、上記熱可塑性樹脂の融点以上の温度にするものであることを特徴とする。
本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータによれば、基材が導電性及び機械強度に優れた等方性黒鉛材から構成されているため、導電性に優れ、高分子電解質型燃料電池用セパレータとして必要な強度を有するとともに、切削加工が容易で加工性に優れている。また、等方性黒鉛材の内部に充填される熱可塑性樹脂は、加熱により低粘度にすることができ、気泡や溶媒等が含まれることなく充填することができるので、気体不浸透性に優れている。更に、熱可塑性樹脂は充填後に架橋されるため、高分子電解質型燃料電池を使用する温度域で溶融して溶け出すことがなく、高温での気体不浸透性に優れている。
従って、機械強度、導電性、気体不浸透性、及び、加工性に優れ、安価な原材料を使用して製造することが可能な高分子電解質型燃料電池用セパレータを提供することができる。
また、本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法によれば、等方性黒鉛材の内部で気泡が発生しないので、気体不浸透性に優れた本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータを提供することができる。
まず、本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータについて説明する。
本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータ(以下、単にセパレータともいう)は、等方性黒鉛材の内部に架橋された熱可塑性樹脂が充填されてなり、20〜100℃での体積固有抵抗が5mΩ・cm以下であり、ヤング率が12GPa以下であることを特徴とする。
本発明のセパレータを構成する等方性黒鉛材は、等方的な構造及び特性を有する黒鉛材であり、冷間等方圧加圧法(CIP法)等により作製されるものである。
上記等方性黒鉛材としては、気体不浸透性に優れたものであることが望ましいが、通常、表面及び内部に気孔を有し、上記気孔を上記熱可塑性樹脂により充填する。
上記等方性黒鉛材としては、比重が1.7〜1.8、20〜100℃での体積固有抵抗が5mΩ・cm以下で、ヤング率が12GPa以下のものが望ましい。
比重が1.7未満では、気孔の割合が多過ぎて、得られるセパレータの20〜100℃での体積固有抵抗を5mΩ・cm以下にすることが困難となる。一方、比重が1.8を超えると、気孔の割合が少な過ぎて等方性黒鉛材の中心まで熱可塑性樹脂を含浸することが困難となる。
上記等方性黒鉛材の体積固有抵抗が5mΩ・cmを超えると、得られるセパレータの体積固有抵抗を5mΩ・cm以下とすることが難しくなる。なお、上記体積固有抵抗は、JIS R 7222「黒鉛素材の物理特性測定方法」に準拠した測定方法により測定することができる。
上記等方性黒鉛材のヤング率が12GPaを超えると、得られるセパレータのヤング率を12GPa以上とすることが難しくなる。なお、上記ヤング率は、JIS R 7222「黒鉛素材の物理特性測定方法」に準拠した測定方法により測定することができる。
上記熱可塑性樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリルスチレン(AS)共重合体、塩化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、アクリロニトリルブタジエスチレン(ABS)共重合体等のビニルポリマー等が挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、1,2−ポリブタジエン系エラストマーも上記熱可塑性樹脂に含まれるものとする。
これらの熱可塑性樹脂は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
熱可塑性樹脂を使用するのは以下の理由による。
上記等方性黒鉛材に樹脂を含浸させるためには、樹脂を粘度の低い液体又は溶液にする必要がある。
熱硬化性樹脂の場合、加熱によりゲル化反応が進行してしまうため、加熱により溶融させて含浸させる方法は用いることができず、溶媒により希釈して含浸させる方法を用いる必要がある。しかしながら、溶媒により希釈して含浸させる方法では、一回で含浸できる樹脂の量が少なくなるとともに、得られたセパレータ中に溶媒が残留しやすくなる。
一方、熱可塑性樹脂の場合、熱を加えれば軟化し、溶媒で希釈する必要がないため、高濃度で含浸することができる。また、熱可塑性樹脂では、結合反応(硬化反応)で水が発生するフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂と異なり、下記式(6)及び下記式(7)に記載されているように、架橋反応をする際、水等の副生成物が非常に少ないため、セパレータとして使用したときに気泡の発生がなく、気体が透過するおそれがない。
Figure 2005123118
Figure 2005123118
上記熱可塑性樹脂の含有量は、25重量%以下であることが望ましい。上記含有量が25重量%を超えると、得られるセパレータの導電性が充分でないことがある。望ましい下限は8重量%である。8重量%未満であると、等方性黒鉛材の空隙を充分に充填することができず、気体不透過性及び強度が不充分となることがある。より望ましい上限は15重量%である。
上記熱可塑性樹脂は、架橋されたものである。なお、架橋処理の方法については、後述の本発明のセパレータの製造方法の説明の際に併せて説明する。
本発明のセパレータにおける20〜100℃での体積固有抵抗は5mΩ・cm以下である。
体積固有抵抗が5mΩ・cmを超えると、PEFCに使用した際、ジュール熱が発生し、PEFCのエネルギー効率が低下する。望ましい上限は3mΩ・cmである。
なお、20〜100℃での体積固有抵抗を規定しているのは、PEFCの動作温度に対応したものである。
また、上記体積固有抵抗は、JIS R 7222「黒鉛素材の物理特性測定方法」に準拠した測定方法により測定することができる。
本発明のセパレータにおけるヤング率は12GPa以下である。
ヤング率が12GPaを超えると、脆くなるため、高い寸法精度で形状加工を行うことができなかったり、PEFCに加わった振動や衝撃により破損してしまったり、PEFCに供給されるガスの圧力によって破損してしまったりする。ヤング率の望ましい上限は11GPaである。
ヤング率の望ましい下限は6GPaである。6GPa未満であると、たわみやすくなるため、振動を生じやすくなり、振動の結果、破損してしまうことがある。
なお、上記ヤング率は、JIS R 7222「黒鉛素材の物理特性測定方法」に準拠した測定方法により測定することができる。
本発明のセパレータにおける通気率の望ましい上限は1×10−7cm/sである。1×10−7cm/sを超えると、燃料ガス溝25を流れる燃料ガスと空気溝を流れる空気とが混合してしまい、セパレータとしての機能を充分に果たすことができないことがある。
なお、通気率(cm/s)は、透過ガスの容積(cm・atm)×試料の厚さ(cm)/(試料の面積(cm)×透過ガスの圧力差(atm)×時間(秒))により求められる。
本発明のセパレータにおけるショア硬さHSは、80以下であることが望ましい。80を超えると、切削加工等の2次加工が困難となり、高い寸法精度で形状加工を行うことができないことがある。
なお、ショア硬さHSは、JIS Z 2246に規定されたショア硬さ試験方法に基づき測定されるものであり、一定の高さhから試料の試験面上に落下させたハンマのはね上がり高さhを用いて、試料の硬さを測定するショア硬さ試験において、HS=k×h/hで算出される値である。kは、ショア硬さHSとするための係数である。
次に、本発明のセパレータの構造について、図2〜4を参照しながら説明する。
図2は、本発明のセパレータを用いたPEFCの単セルの構造の一例を模式的に示した断面図である。図3は、本発明のセパレータの燃料極側の面の一例を模式的に示した平面図である。図4は、本発明のセパレータの空気極側の面の一例を模式的に示した平面図である。
図2に示したように、PEFCの単セル20では、固体高分子電解質膜21の両面に空気極22(正極)と燃料極23(負極)とがそれぞれ配置されて膜電極接合体24を構成しており、空気極22と燃料極23の外側には、本発明のセパレータ30がそれぞれ当接されている。
図2〜4に示したように、セパレータ30は、架橋された熱可塑性樹脂が充填された等方性黒鉛材により構成され、燃料極23と接する側の面に、燃料ガスの流路となる燃料ガス溝31が設けられ、空気極22と接する側の面に、空気の流路となる空気溝32が設けられた矩形状かつ板状体である。
図3に示したように、燃料ガス溝31は、セパレータ30の中央部全体に設けられており、図3の横方向に設けられた2本の横溝31aと、図3の縦方向に設けられ、両端が2本の横溝31aに繋がった多数の平行な縦溝31bとからなる。燃料ガス溝31の両端には、燃料ガスを各セルの燃料ガス溝31に供給するための燃料ガス孔33と、燃料ガスを各セルの燃料ガス溝31から排出させるための燃料ガス孔34とが設けられている。
また、図3では示していないが、セパレータ30の外周部の燃料ガス溝31以外の部分には、空気を各セルの空気溝32に供給するための空気孔35と、空気を各セルの空気溝32から排出させるための空気孔36とが設けられている。
図4に示したように、空気溝32は、セパレータ30の中央部全体を蛇行する1本の溝からなる。空気溝32の両端には、酸素ガス孔35、36が設けられている。
また、図4では示していないが、セパレータ30の外周部の空気溝32以外の部分には、水素ガス孔33と水素ガス孔34とが設けられている。
なお、燃料ガス溝31と空気溝32とは、互いに直交している。セパレータ30の強度を確保するうえで効果的であるとともに、単セルを複数積層したスタック構造とした際に、水素ガス孔33、34及び酸素ガス孔35、36に接続されるパイプを配設しやすくなるからである。
燃料ガス溝31及び空気溝32の断面形状としては特に限定されず、例えば、凹形等が挙げられる。
燃料ガス溝31及び空気溝32の深さとしては特に限定されないが、セパレータ30の厚さの半分以下であることが望ましい。セパレータ30の強度を、単セルを複数積層したスタック構造としても変形や破損を生じないものとするためである。
セパレータ30の厚さとしては特に限定されないが、単セルを薄型化及び軽量化するために、セパレータに必要とされる強度を確保することができる範囲で薄いことが好ましい。なかでも、2〜3mmであることが好ましい。上記等方性黒鉛材の内部で熱可塑性樹脂を架橋させる方法として、後述の電子線を照射して架橋反応を起こす方法を用いることができるからである。
なお、本発明のセパレータは、中央部に設けられた燃料ガス溝31又は空気溝32を仕切る凸部、及び、外周部を均一の厚さにし、これらにより燃料極及び空気極と当接してもよいし、本発明のセパレータの外周部の厚さを中央部の厚さよりも厚くし、また、燃料極及び空気極や固体高分子電解質膜の面積を本発明のセパレータの面積よりも小さくして、中央部のみにより燃料極及び空気極と当接してもよい。
このようなセパレータ30では、外部より燃料ガス及び空気が燃料ガス孔33及び空気孔35を通じて燃料ガス溝31及び空気溝32に連続的に供給され、使用後の燃料ガス及び空気が燃料ガス孔34及び空気孔36を通じて連続的に排出される。
本発明のセパレータの両面に設けられる溝は、燃料ガスの流路及び酸素ガスの流路に限定されず、例えば、燃料電池を冷却するための冷却水の流路であってもよい。
なお、上記冷却水の流路が設けられる場合には、2枚の燃料電池用セパレータを重ね合わせて使用し、冷却水が電極と接することがないように、2枚の燃料電池用セパレータ同士が接する面に冷却水を流し、それぞれの電極と接する反対面に燃料ガス及び空気を流すことになる。このとき、上記2枚の燃料電池用セパレータのうち、両方が本発明のセパレータであってもよいし、一方のみが本発明のセパレータであってもよい。
また、本発明のセパレータの両面に設けられる溝のパターンとしては、図3に示した燃料ガス溝31や図4に示した空気溝32に限定されないが、本発明のセパレータの中央部に均一に設けられることが望ましい。上記溝を流れる燃料ガス、空気、冷却水等の流体を、電極等に充分な接触面積で均一に接触させるためである。
なお、本発明のセパレータは、セパレータ内部に冷却水の流路を設けたものであってもよい。
本発明のセパレータによれば、基材が導電性及び機械強度に優れた等方性黒鉛材から構成されているため、導電性に優れ、セパレータとして必要な強度を有するとともに、切削加工が容易で加工性に優れている。また、等方性黒鉛材の内部に充填される熱可塑性樹脂は、加熱により低粘度にすることができ、気泡や溶媒等が含まれることなく充填することができるので、気体不浸透性に優れている。更に、熱可塑性樹脂は充填後に架橋されるため、高分子電解質型燃料電池を使用する温度域で溶融して溶け出すことがなく、高温での気体不浸透性に優れている。
従って、機械強度、導電性、気体不浸透性、及び、加工性に優れ、安価な原材料を使用して製造することが可能な高分子電解質型燃料電池用セパレータを提供することができる。
次に、本発明のセパレータを製造する方法について説明する。
本発明のセパレータを製造する方法としては特に限定されないが、例えば、真空引きした容器内で、等方性黒鉛材に溶融状態の熱可塑性樹脂を含浸させた後、上記等方性黒鉛材の内部で上記熱可塑性樹脂を架橋させる方法等が好適に用いられる。
本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法は、本発明のセパレータを製造する方法であって、等方性黒鉛材に熱可塑性樹脂を含浸させる含浸工程、及び、上記等方性黒鉛材の内部で上記熱可塑性樹脂を架橋させる架橋工程を有し、上記含浸工程は、絶対圧力1kPa以下、かつ、上記熱可塑性樹脂の融点以上の温度に保持した容器内で、上記等方性黒鉛材を溶融状態の上記熱可塑性樹脂に浸漬させた後、上記容器内を絶対圧力101.3kPa以上、かつ、上記熱可塑性樹脂の融点以上の温度にするものであることを特徴とする。
上記含浸工程では、容器内に等方性黒鉛材を入れ、熱可塑性樹脂の融点以上の温度に加熱し、容器内の絶対圧力が1kPa以下になるよう減圧し一定時間保持する。次に、熱可塑性樹脂の融点以上の温度に加熱して溶融させた熱可塑性樹脂を容器内に注入し、等方性黒鉛材を熱可塑性樹脂に完全に浸漬させる。
上記含浸工程において、等方性黒鉛材を熱可塑性樹脂に浸漬させる際の絶対圧力は、1kPa以下にする。絶対圧力が1kPaを超えると、基材の内部に気泡が残留し、得られるセパレータを使用した際、気泡が残留している部位から気体が透過する。
また、含浸処理は、熱可塑性樹脂の融点以上の温度で行う必要がある。例えば、ポリエチレンの場合、融点は137℃、ポリブタジエン(天然ゴム)の場合、融点は28℃であり、それ以上の温度で行う必要がある。含浸性を考慮すると、熱可塑性樹脂の融点よりも50℃以上高い温度、かつ、熱可塑性樹脂の分解温度以下で含浸処理を行うことが望ましい。
次に、容器内を熱可塑性樹脂の融点以上の温度に保持したまま、大気圧(101.3kPa)にする。なお、含浸効果を高めるため、大気圧(101.3kPa)以上に加圧してもよい。
101.3kPa未満で基材を溶融した熱可塑性樹脂より取り出すと、基材の気孔に含浸された熱可塑性樹脂が外圧により収縮し、基材内に気泡が入るため、得られるセパレータを使用した際、気泡が侵入した部位から気体が透過する。
上記架橋工程では、熱可塑性樹脂を含浸させた等方性黒鉛材を容器から取り出した後、熱可塑性樹脂の架橋処理を行う。これにより、等方性黒鉛材の内部で熱可塑性樹脂は、不溶不融の樹脂となる。
なお、上記含浸工程の後、上記架橋工程の前に、切削加工、穴あけ加工、レーザー加工等による等方性黒鉛材の形状加工を行うことが好ましい。熱可塑性樹脂の架橋前に等方性黒鉛材を薄くしておくことにより、上記等方性黒鉛材の内部で熱可塑性樹脂を架橋させる方法として、後述の電子線を照射して架橋反応を起こす方法を用いることができるからである。
上記架橋処理の方法としては、例えば、ラジカル反応による架橋、シラン架橋等が挙げられる。
上記ラジカル反応による架橋としては、例えば、電子線、γ線等の放射線を照射して直接熱可塑性樹脂分子をラジカル化させて架橋反応を起こす方式や、熱解離型ラジカル化剤等のラジカル化剤をあらかじめ熱可塑性樹脂に配合しておき、等方性黒鉛材の内部に熱可塑性樹脂を充填させた後に、両者を反応させることにより熱可塑性樹脂分子をラジカル化させて架橋反応を起こす方式等が挙げられる。なかでも、セパレータの両面から電子線を照射して直接熱可塑性樹脂分子をラジカル化させて架橋反応を起こす方式が好適に用いられる。
上記熱解離型ラジカル化剤としては、例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)へキシン−3、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、及び、t−ブチルペルオキシクメン等の有機過酸化物等が挙げられる。上記熱解離型ラジカル化剤を使用する際には、ラジカルに解離する温度が含浸処理時の温度よりも高いものを使用する必要がある。
上記シラン架橋としては、例えば、あらかじめシランカップリング剤を反応させてアルコキシシランをグラフト化させた熱可塑性樹脂を等方性黒鉛材の内部に充填させた後、シランを縮合させて架橋する方法等が挙げられる。
上記シランカップリング剤としては特に限定されず、例えば、ビニルトリメトキシシラン、及び、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
上記シランカップリング剤は、通常、直接に、又は、有機溶剤等で希釈して、熱可塑性樹脂に対して0.2〜2重量%添加される。
また、グラフト化のために用いられる触媒としては、例えば、ジクミルパーオキサイド等が挙げられ、シランを縮合させるために用いられる触媒としては、例えば、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオレート、ジブチル錫ジアセテート、テトラブチルチタネート、オクタン酸第一錫等のシラノール触媒等が挙げられる。
本発明の高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法によれば、架橋処理時に水等の副生成物が少なく、得られる本発明のセパレータは、内部で気泡が発生せず、気体不透過性に優れたものとなる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
体積固有抵抗1.4mΩ・cm、ヤング率9.5GPaの等方性黒鉛材(イビデン社製、ET−10)を200×300×5mmに加工した後オートクレーブに入れ、0.5kPaに減圧するとともに200℃に加熱した。次に、200℃にしたポリエチレン樹脂(融点137℃)の融液をオートクレーブに導入した。次いで、等方性黒鉛材をポリエチレン樹脂に浸漬させたまま復圧し、そのまま1MPaまで加圧した後、ポリエチレン樹脂融液より等方性黒鉛材を取り出した。
この操作により気圧の低下した気孔中に溶融したポリエチレン樹脂が入り込み、開気孔がポリエチレン樹脂で完全に充填された。
次に、ポリエチレン樹脂で充填された等方性黒鉛材をセパレータ形状に加工した。
最後に、3MVの電子線照射装置を使用し、含浸させたポリエチレン樹脂を架橋させ、高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(実施例2)
体積固有抵抗1.4mΩ・cm、ヤング率9.5GPaの等方性黒鉛材(イビデン社製、ET−10)を200×300×5mmに加工した後オートクレーブに入れ、0.5kPaに減圧するとともに140℃に加熱した。次に、熱解離型ラジカル化剤として2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)へキシン−3を0.5重量%含有する140℃にしたポリエチレン樹脂(融点137℃)の融液をオートクレーブに導入した。次いで、等方性黒鉛材をポリエチレン樹脂の融液に浸漬させたまま復圧し、そのまま1MPaまで加圧した後、ポリエチレン樹脂の融液より等方性黒鉛材を取り出した。
この操作により気圧の低下した気孔中に溶融したポリエチレン樹脂が入り込み、開気孔がポリエチレン樹脂で完全に充填された。
次に、200℃で10分間保持して、熱解離型ラジカル化剤によるポリエチレン樹脂の架橋反応を起こさせた。最後に、架橋されたポリエチレン樹脂で充填された等方性黒鉛材をセパレータ形状に加工し、高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(実施例3)
体積固有抵抗1.4mΩ・cm、ヤング率5.7GPaの等方性黒鉛材を用いたこと以外は、実施例1と同様にして高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(参考例1)
体積固有抵抗1.4mΩ・cm、ヤング率4.6GPaの等方性黒鉛材を用いたこと以外は、実施例1と同様にして高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(比較例1)
体積固有抵抗1.4mΩ・cm、ヤング率9.5GPaの等方性黒鉛材(イビデン社製、ET−10)を200×300×5mmに加工した後オートクレーブに入れ、常温(25℃)で0.5kPaに減圧し、1時間保持した。次に、水を20重量%含有するレゾール型フェノール樹脂の水分散体(大日本インキ化学工業社製、フェノライト5900)をオートクレーブに導入し大気圧に復圧した。次に1MPaに加圧して2時間保持した後、大気圧に復圧した。フェノール樹脂の水分散体より等方性黒鉛材を取り出した後、200℃で硬化処理を行った。最後に、フェノール樹脂で充填された等方性黒鉛材をセパレータ形状に加工し、高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(比較例2〜3)
体積固有抵抗1.4mΩ・cm、ヤング率13GPaの等方性黒鉛材を用いたこと以外は、実施例1(比較例2)、実施例2(比較例3)と同様にして高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(比較例4)
体積固有抵抗9.1mΩ・cm、ヤング率11GPaの等方性黒鉛材を用いたこと以外は、実施例1と同様にして高分子電解質型燃料電池用セパレータを作製した。
(体積固有抵抗)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータについて、JIS R 7222「黒鉛素材の物理特性測定方法」に準拠した測定方法により体積固有抵抗を測定した。
(ヤング率)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータについて、JIS R 7222「黒鉛素材の物理特性測定方法」に準拠した測定方法によりヤング率を測定した。
(気泡の発生)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータについて、樹脂を硬化させた際の気泡発生の有無を切断観察により確認した。
(通気率)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータについて、0.5MPaの窒素ガスを透過させることにより通気率を測定した。
以上の結果を表1に示した。
(組付け時の破損)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータについて、膜電極接合体に98N/cmの圧力で組み付け、高分子電解質型燃料電池とした際に破損が生じるかどうかを確認した。
(耐久試験)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータについて、膜電極接合体に組み付け、燃料ガス溝31、空気溝32に空気を流すことにより、0.01MPaの圧力をかけて放置する耐久試験を実施し、クラック等の破損が発生するかどうかを確認した。
(通電時の発熱量)
各実施例、参考例及び比較例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータに対して1A/cmの電流密度で通電を行い、セパレータにおける電圧降下を測定し、セパレータにおける通電時の発熱量を算出した。
を確認した。
Figure 2005123118
Figure 2005123118
表1、2に示したように、各実施例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータは、体積固有抵抗が5mΩ・cm以下であるとともに、ヤング率が12GPa以下であるため、導電性に優れているとともに、優れた加工性を保ちつつ、PEFC用セパレータに必要とされる強度を有していることが分かる。
また、各実施例で作製した高分子電解質型燃料電池用セパレータでは、樹脂の硬化時に気泡の発生が見られず、また、通気率が低かったことから、優れた気体不浸透性を有していることが分かる。
PEFCを構成する単セルの構造を模式的に示した断面図である。 本発明のセパレータを用いたPEFCの単セルの構造の一例を模式的に示した断面図である。 本発明のセパレータの燃料極側の面の一例を模式的に示した平面図である。 本発明のセパレータの空気極側の面の一例を模式的に示した平面図である。
符号の説明
10、20 単セル
11、21 固体高分子電解質膜
12、22 空気極
13、23 燃料極
14、24 膜電極接合体
15 セパレータ
15a、32 空気溝
15b、31 燃料ガス溝
30 本発明のセパレータ

Claims (2)

  1. 等方性黒鉛材の内部に架橋された熱可塑性樹脂が充填されてなる高分子電解質型燃料電池用セパレータであって、
    20〜100℃での体積固有抵抗が5mΩ・cm以下であり、ヤング率が12GPa以下であることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用セパレータ。
  2. 請求項1に記載の高分子電解質型燃料電池用セパレータを製造する方法であって、
    等方性黒鉛材に熱可塑性樹脂を含浸させる含浸工程、及び、
    前記等方性黒鉛材の内部で前記熱可塑性樹脂を架橋させる架橋工程を有し、
    前記含浸工程は、絶対圧力1kPa以下、かつ、前記熱可塑性樹脂の融点以上の温度に保持した容器内で、前記等方性黒鉛材を溶融状態の前記熱可塑性樹脂に浸漬させた後、前記容器内を絶対圧力101.3kPa以上、かつ、前記熱可塑性樹脂の融点以上の温度にするものであることを特徴とする高分子電解質型燃料電池用セパレータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012221775A (ja) * 2011-04-11 2012-11-12 Sumitomo Electric Ind Ltd レドックスフロー電池用双極板及びその製造方法
JPWO2016063940A1 (ja) * 2014-10-24 2017-04-27 三菱レイヨン株式会社 異物の除去方法及び異物の除去装置

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