JP2005121900A - 投射型表示装置、および、投射型表示装置用の光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射型表示素子を用いた投射型表示装置において、偏光板の冷却能力を向上させつつ、光学系または装置の大型化を防ぐことができる。
【解決手段】 光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、反射型表示素子(反射型液晶パネル)を用いた投射型表示装置(液晶プロジェクタ)、さらには、投射型表示装置用の光学系(光学エンジン)に係り、特には、偏光板の冷却に関するものである。
従来技術として、特許文献1および特許文献2には、透過型表示素子(透過型液晶パネル)を使用した液晶プロジェクタにおいて、コンデンサーレンズと透過型液晶パネルの間の光路上に、それぞれに離間して偏光板を配置することが記載されている。特に、特許文献2における偏光板は、透明基板にフィルム状の偏光素子を貼着した構成をしている。
偏光板は、光源からの光成分のうち、P偏光またはS偏光のどちらか一方の偏光光を吸収し、もう一方の偏光光のみを通過させる役目をしている。そのため、偏光板では、吸収した偏光光が熱成分となり発熱することになる。この偏光板の発熱を冷却ファンで冷却する方法が周知である。
特許文献2の冷却方法としては、下方に設けた冷却ファンの冷却風を、偏光板と透過型液晶パネル間の間隙に通すことで(すなわち、間隙を冷却ファンの導風路としている)、偏光板、および、透過型液晶パネルを冷却している。さらに、偏光板と透過型液晶パネルの間隙に風向誘導手段を設け、下方に設けた冷却ファンの冷却風が風向誘導手段にガイドされて偏光板表面(さらには、透過型液晶パネル表面)に当たることで、偏光板の冷却を効率良く行なうことが記載されている。また、冷却ファンを偏光板表面に対して傾けて配置し、冷却ファンの冷却風が透過型液晶パネル表面、および、偏光板表面に直接当たることで、偏光板の冷却を効率良く行なうことが記載されている。
さらに、特許文献1には、透過型液晶パネルと偏光板の間隙に風導板を設け、さらには、偏光板を透過型液晶パネル表面に対して僅かに傾けて配置し、偏光板の冷却を効率良く行なうことが記載されている。
一方、特許文献3には、反射型表示素子(反射型液晶パネル)を使用した液晶プロジェクタが記載されている。
ここで、従来技術における反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタの構成を図8に示す。図8において、58は、光源51から照射された白色光のうち、緑(G)の波長域の光(第1波長域の光)を透過するとともに、赤(R)および青(B)の波長域の光(第2波長域の光)を反射するダイクロイックミラーであり、その光入射面が入射する白色光に対して略45°傾斜するように配置されている。
60は、第1波長域の光の光路上でダイクロイックミラー58と緑用反射型液晶パネル61G間に設けられ、P偏光を透過するとともに、S偏光を反射する偏光分離面を有する第1偏光ビームスプリッターである。一方、66は、第2波長域の光の光路上でダイクロイックミラー58と、赤用反射液晶パネル61Rおよび青用反射液晶パネル61B間に設けられ、P偏光を透過しS偏光を反射する偏光分離面を有する第2偏光ビームスプリッターであり、その入射側には、第2波長域の光のうち青(B)の波長域の光のみ偏光方向を90度変換させる作用を持つ色選択性位相差板65が貼着されている。
59は、第1波長域の光の光路上でダイクロイックミラー58と第1偏光ビームスプリッター60間に設けられた第1入射側偏光板である。一方、64は、第2波長域の光の光路上でダイクロイックミラー58と第2偏光ビームスプリッター66(色選択性位相差板65)間に設けられた第2入射側偏光板である。
そして、特許文献3には、第1入射側偏光板59と第1偏光ビームスプリッター60間の隙間、および、第2入射側偏光板64と第2偏光ビームスプリッター66(色選択性位相差板65)間の隙間を、冷却ファンの導風路として、偏光板および偏光ビームスプリッターを冷却することが記載されている。
特開平9−288315号公報 特開平10−197954号公報 特開2001−154268号公報
しかしながら、特許文献2の冷却方法では、下方に設けた冷却ファンの冷却風により、偏光板が下端部から徐々に偏光板全体に渡って冷却されていくことになるので、冷却効率があまり良くないという問題点を有していた。さらに、偏光板と透過型液晶パネルの間隙に風向誘導手段を設けることで、冷却風が偏光板表面に当たるようにはなるが、その反面、偏光板と透過型液晶パネルの間隙に風向誘導手段用のスペースが必要となり、光学系が大型化してしまうという問題点を有していた。また、冷却ファンを偏光板表面に対して傾けて配置することでも、冷却風が偏光板表面に当たるようにはなるが、その反面、冷却ファンを傾けて配置することにより冷却部のスペースが拡大してしまい、装置が大型化してしまうという問題点を有していた。
さらに、特許文献1においても、透過型液晶パネルと偏光板の間隙に、導風板用のスペースが必要となり、さらには、偏光板を傾けて配置することによりスペースが拡大してしまい、光学系が大型化してしまうという問題点を有していた。
一方、特許文献3の反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタにおいては、図8に示すように、ダイクロイックミラー58と入射側偏光板59、64の間隙には、大きな空間(ダイクロイックミラーの45°傾斜による三角形の空間)が形成されている。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、反射型表示素子を用いた投射型表示装置において、偏光板の冷却能力を向上させつつ、光学系または装置の大型化を防ぐことを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る投射型表示装置は、光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする。
また、前記導風手段は、前記冷却風が前記偏光板の略中央部に当たるように、前記冷却風をガイドすることを特徴とする。
また、前記導風手段は、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して20°以上50°以下傾斜した方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドすることを特徴とする。
また、前記光源から前記偏光板までの光路上に、入射光のうち第1波長域の光を光入射方向と略平行な方向へ出射させ、前記入射光のうち第2波長域の光を前記光入射方向と略垂直な方向へ出射させるダイクロイックミラーをさらに設けたことを特徴とする。
また、前記ダイクロイックミラーは、平行平面板であり、その光入射面は、前記入射光に対して略45°傾斜するように配置されていることを特徴とする。
また、前記偏光板は、前記第1波長域の光の光路上に設けられた第1偏光板および前記第2波長域の光の光路上に設けられた第2偏光板を含み、前記送風手段は、前記第1偏光板の光入射側に冷却風を送る第1送風手段および前記第2偏光板の光入射側に冷却風を送る第2送風手段を含むことを特徴とする。
また、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の大きい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に送られる冷却風の風量は、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の小さい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に送られる冷却風の風量よりも大きいことを特徴とする。
また、前記送風手段は、冷却風を発生させる冷却風発生源、前記第1偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す第1吹き出し口、および、前記第2偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す第2吹き出し口を有しており、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の大きい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す吹き出し口の面積は、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の小さい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す吹き出し口の面積よりも大きいことを特徴とする。
また、前記第1送風手段は略水平方向に冷却風を送り、前記第2送風手段は略鉛直方向に冷却風を送ることを特徴とする。
さらにまた、前記偏光板は、ガラス、サファイア、または、蛍石から成る基板と、前記基板の光入射側に貼着された偏光素子と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の側面に係る投射型表示装置は、光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に入射光を1色と2色に色分離するダイクロミラーと、前記ダイクロミラーにより色分離された2色側の光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の第3の側面に係る投射型表示装置用の光学系は、光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置用の光学系において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、反射型表示素子を用いた投射型表示装置において、偏光板の冷却能力を向上させつつ、光学系または装置の大型化を防ぐことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1に係る反射型表示素子を用いた投射型表示装置の構成を示したものである。まず、図1を用いて、本実施例1に係る液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の構成を説明する。
図1において、1は連続スペクトルで白色光を発光する光源、2は光源1からの光を所定の方向に集光するリフレクターである。3aは矩形のレンズをマトリックス状に配置した第1フライアイレンズ、3bは第1フライアイレンズの個々のレンズに対応したレンズアレイからなる第2フライアイレンズ、4は無偏光光を所定の偏光光に揃える偏光変換素子である。5は紫外線カットフィルターであり、6はミラーであり、7はコンデンサーレンズである。以上の光源1からコンデンサーレンズ7までで、照明系が構成される。
8は緑(G)の波長領域の光(第1波長域の光)を透過し、青(B)と赤(R)の波長領域の光(第2波長域の光)を反射するダイクロイックミラーである。ダイクロイックミラー8は平行平面板で、その光入射面は照明系からの入射光に対して略45°傾斜するように配置されており、第1波長域の光を光入射方向と略平行な方向へ透過させて出射させ、第2波長域の光を光入射方向と略垂直な方向へ反射して出射させている。9は透明基板9aに偏光素子9bを貼着したG用の第1入射側偏光板であり、S偏光のみを透過する。10はP偏光を透過し、S偏光を反射する第1偏光ビームスプリッター(プリズム)であり、偏光分離面を有する。11R、11G、11Bはそれぞれ入射した光を反射するとともに画像変調する赤用の反射型液晶パネル(反射型表示素子)、緑用の反射型液晶パネル(反射型表示素子)、青用の反射型液晶パネル(反射型表示素子)である。12R、12G、12Bはそれぞれ、赤用の1/4波長板、緑用の1/4波長板、青用の1/4波長板である。13は透明基板13aに偏光素子13bを貼着したG用の第1出射側偏光板であり、P偏光のみを透過する。
14は透明基板14aに偏光素子14bを貼着したRB用の第2入射側偏光板であり、S偏光のみを透過する。15はBの光の偏光方向を90度変換し、Rの光の偏光方向は変換しない第1色選択性位相差板(第1色選択性位相板)である。16はP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッター(プリズム)であり、偏光分離面を有する。17はRの光の偏光方向を90度変換し、Bの光の偏光方向は変換しない第2色選択性位相差板(第2色選択性位相板)である。なお、第2偏光ビームスプリッター16には第1色選択性位相差板15と第2色選択性位相差板17が貼着されている。18は透明基板18aに偏光素子18bを貼着したRB用の第2出射側偏光板であり、S偏光のみを透過する。19はP偏光を透過し、S偏光を反射する第3偏光ビームスプリッター(色合成プリズム)であり、偏光分離面を有する。
以上のダイクロイックミラー8から第3偏光ビームスプリッター19までで、色分解合成光学系が構成される。
20は投射レンズであり、投射光学系が構成される。
そして、上記照明系、色分解合成光学系および投射光学系により、投射表示装置用の光学系(光学エンジン)が構成されている。
次に、本実施例1に係る液晶プロジェクタ(投射型表示装置)の光学的作用を説明する。
光源1から発した光はリフレクター2により所定の方向に集光される。リフレクター2は放物面形状を有しており、放物面の焦点位置からの光は放物面の対称軸に略平行な光束となる。但し、光源1は理想的な点光源ではなく有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの集光光束は、第1フライアイレンズ3aに入射する。第1フライアイレンズ3aは、外形が矩形である正の屈折力を有するレンズをマトリックス状に組み合わせて構成されており、入射した光束はそれぞれのレンズに応じた複数の光束に分割、集光され、第2フライアイレンズ3bを経て、マトリックス状に複数の光源像を偏光変換素子4の近傍に形成する。
偏光変換素子4は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とからなり、マトリックス状に集光される複数の光束は、その列に対応した偏光分離面に入射し、透過するP偏光成分の光と反射するS偏光成分の光に分割される。反射されたS偏光成分の光は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に出射する。一方、透過したP偏光成分の光は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換され、偏光方向が揃った光として出射する。偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子4を出射した後、紫外線カットフィルター5を透過し、ミラー6にて反射することで、発散光束としてコンデンサーレンズ7に至る。このコンデンサーレンズ7により、複数の光束は矩形形状の像が重なった形で矩形の均一な照明エリアが形成されることになる。この照明エリアに後述の反射型液晶パネル11R、11G、11Bを配置する。次に、偏光変換素子4によりS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー8に入射する。なお、ダイクロイックミラー8は、B(430〜495nm)とR(590〜650nm)の光は反射し、G(505〜580nm)の光は透過する。
続いて、Gの光路について説明する。
ダイクロイックミラー8を透過したGの光は第1入射側偏光板9に入射する。なお、Gの光はダイクロイックミラー8によって分解された後もS偏光となっている。そしてGの光は、第1入射側偏光板9から出射した後、第1偏光ビームスプリッター10に対してS偏光として入射して偏光分離面で反射され、G用の反射型液晶パネル11Gへと至る。G用の反射型液晶パネル11Gにおいては、Gの光が画像変調されて反射される。画像変調されたGの反射光のうちS偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッター10の偏光分離面で反射し、光源1側に戻され、投射されない。
一方、画像変調されたGの反射光のうちP偏光成分は、第1偏光ビームスプリッター10の偏光分離面を透過し、投射光として第3偏光ビームスプリッター19に向かう。このとき、すべての偏光成分をS偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッター10とG用の反射型液晶パネル11Gとの間に設けられた1/4波長板12Gの遅相軸を所定の方向に調整することにより、第1偏光ビームスプリッター10とG用の反射型液晶パネル11Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。第1偏光ビームスプリッター10から出射したGの光は、P偏光のみを透過する第1出射側偏光板13で検光される。これにより、第1偏光ビームスプリッター10とG用の反射型液晶パネル11Gを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。そして、Gの光は、第3偏光ビームスプリッター19に対してP偏光として入射し、第3偏光ビームスプリッター19の偏光分離面を透過して投射レンズ20へと至る。
続いて、RとBの光路について説明する。
ダイクロイックミラー8を反射したRとBの光は、第2入射側偏光板14に入射する。なお、RとBの光はダイクロイックミラー8によって分解された後もS偏光となっている。そしてRとBの光は、第2入射側偏光板14から出射した後、第1色選択性位相差板15に入射する。第1色選択性位相差板15は、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光として、Rの光はS偏光として第2偏光ビームスプリッター16に入射する。S偏光として第2偏光ビームスプリッター16に入射したRの光は、第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶パネル11Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッター16に入射したBの光は、第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面を透過してB用の反射型液晶パネル11Bへと至る。
R用の反射型液晶パネル11Rに入射したRの光は画像変調されて反射される。画像変調されたRの反射光のうちS偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面で反射されて光源1側に戻され、投射されない。一方、画像変調されたRの反射光のうちP偏光成分は第2の偏光ビームスプリッター16の偏光分離面を透過して投射光として第2色選択性位相板17に向かう。
また、B用の反射型液晶パネル11Bに入射したBの光は画像変調されて反射される。画像変調されたBの反射光のうちP偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面を透過して光源1側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたBの反射光のうちS偏光成分は第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面で反射して投射光として第2色選択性位相板17に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッター16とR用、B用の反射型液晶パネル11R、11Bの間に設けられた1/4波長板12R、12Bの遅相軸を調整することにより、Gの場合と同じようにR,Bそれぞれの黒表示の調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成され、第2偏光ビームスプリッター16から出射したRとBの投射光のうちRの光は、第2色選択性位相板17によって偏光方向が90度回転されてS偏光成分となり、さらに第2出射側偏光板18で検光されて第3偏光ビームスプリッター19に入射する。また、Bの光はS偏光のまま第2色選択性位相板17をそのまま透過し、さらに第2出射側偏光板18で検光されて第3偏光ビームスプリッター19に入射する。なお、第2出射側偏光板18で検光されることにより、RとBの投射光は第2偏光ビームスプリッター16、R用、B用の反射型液晶表示素子11R、11B、および、1/4波長板12R、12Bを通ることによって生じた無効な成分をカットされた光となる。
そして、第3偏光ビームスプリッター19に入射したRとBの投射光は第3偏光ビームスプリッター19の偏光分離面を反射し、前述した偏光分離面にて反射したGの光と合成されて投射レンズ20に至る。その後、合成されたR、G、Bの投射光は、投射レンズ20によってスクリーンなどの投射面に拡大投影される。
このとき、入射側偏光板9、14および出射側偏光板13、18は、検光されなかったP偏光またはS偏光のどちらか一方の偏光光を吸収し、その吸収した光が熱成分となり発熱する。特に、反射型表示素子(反射型液晶パネル)を用いた液晶プロジェクタでは、黒表示の時、出射側偏光板13、18に比べて入射側偏光板9、14の発熱温度が高くなる傾向にある。
ここで、黒表示の時の光学的作用について、図1を用いて説明する。
まず、第1入射側偏光板9においては、ダイクロイックミラー8を透過したGの光のS偏光光は第1入射側偏光板9に入射し、その後、第1偏光ビームスプリッター10に入射して偏光分離面で反射され、G用の反射型液晶パネル11Gへと至る。ここで、反射型液晶パネル11Gが黒表示の時、Gの光は画像変調されないまま反射される。反射型液晶パネル11Gで反射された後も、Gの光はS偏光光のままであるため、再び第1偏光ビームスプリッター10の偏光分離面で反射し、第1入射側偏光板9を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。すなわち、第1入射側偏光板9においては、Gの光が行き帰りの2回分透過することになるため、第1入射側偏光板9にて検光されなかったP偏光成分を2回分吸収することになり、第1入射側偏光板9の発熱温度は第1出射側偏光板13に比べて高くなる。
続いて、第2入射側偏光板14においては、ダイクロイックミラー8を反射したRとBの光のS偏光光は、第2入射側偏光板14に入射する。そして、RとBの光は、第2入射側偏光板14から出射した後、第1色選択性位相差板15に入射する。第1色選択性位相差板15は、Bの光のみ偏光方向を90度回転する作用を持っており、これによりBの光はP偏光として、Rの光はS偏光として第2偏光ビームスプリッター16に入射する。S偏光として第2偏光ビームスプリッター16に入射したRの光は、第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面で反射され、R用の反射型液晶パネル11Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッター16に入射したBの光は、第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面を透過してB用の反射型液晶パネル11Bへと至る。ここで、R用の反射型液晶パネル11Rが黒表示の時、R用の反射型液晶パネル11Rに入射したRの光は画像変調されないまま反射される。R用の反射型液晶パネル11Rで反射された後も、Rの光はS偏光光のままであるため、再び第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面で反射し、第2入射側偏光板14を通過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、B用の反射型液晶パネル11Bに入射したBの光は、B用の反射型液晶パネル11Bが黒表示の時、画像変調されないまま反射される。B用の反射型液晶パネル11Bで反射された後も、Bの光はP偏光光のままであるため、再び第2偏光ビームスプリッター16の偏光分離面を透過し、第1色選択性位相差板15により、S偏光に変換され、第2入射側偏光板14を透過して光源側に戻されて投射光から除去される。すなわち、第2入射側偏光板14においては、RBの光が行き帰りの2回分透過することになるため、第2入射側偏光板14にて検光されなかったP偏光成分を2回分吸収することになり、第2入射側偏光板の発熱温度は第2出射側偏光板18に比べて高くなる。
なお、第2入射側偏光板14はRB光の2つの検光されなかった光成分を吸収するため、第1入射側偏光板9よりもさらに発熱温度が高くなる。
次に、入射側偏光板9、14および出射側偏光板13、18の冷却構成について説明する。偏光板の冷却には、冷却風を送る送風手段として、ファンの回転軸方向に風を送る軸流ファンや、ファンの回転接線方向に風を送るシロッコファン等の冷却ファンが用いられるが、装置小型化の面から見るとシロッコファンを用いるのがより好ましい。
まず、第1出射側偏光板13の冷却方法として、第1偏光ビームスプリッター10と第1出射側偏光板13、第1出射側偏光板13と第3偏光ビームスプリッター19の間隙のそれぞれに、下方に設けられた不図示の冷却ファンにより風を送る。冷却風の大部分が第1出射側偏光板13表面の略中央部を素通りしてしまうが(偏光板の発熱温度は、表面の略中央部が一番高い。)、第1出射側偏光板13の側面(板厚面)が冷却され、第1出射側偏光板13全体が徐々に冷却されることになる。同様に、第2出射側偏光板18についても、第2色選択性位相板17と第2出射側偏光板18、第2出射側偏光板と第3偏光ビームスプリッター19の間隙のそれぞれに、下方に設けられた不図示の冷却ファンにより風を送る。冷却風の大部分が第2出射側偏光板18表面の略中央部を素通りしてしまうが(偏光板の発熱温度は、表面の略中央部が一番高い。)、第2出射側偏光板18の側面(板厚面)が冷却され、第2出射側偏光板18全体が徐々に冷却されることになる。
しかしながら、前述したように、入射側偏光板9、14の発熱温度は、出射側偏光板13、18よりも高くなるため、出射側偏光板13、18の冷却方法では、冷却能力の面で満足しない。そこで、入射側偏光板9、14の冷却方法について、図2を用いて説明する。
図2において、第1入射側偏光板9は、前述したように透明基板9aにフィルム状の偏光素子9bを貼着することで形成されており、偏光素子9bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されている。すなわち、偏光素子9bは透明基板9aの光入射側に貼着されている。一方、第2入射側偏光板14は、前述したように透明基板14aに偏光素子14bを貼着することで形成されており、偏光素子14bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されている。すなわち、偏光素子14bは透明基板14aの光入射側に貼着されている。
なお、透明基板9a、14aは、ガラス、または、サファイアや蛍石等の高い熱伝導性を持つ材料から成る平行平面板である。特に、サファイアは高価な材料であるので、RとBの2色側の光路上に設けられる透明基板14aのみに、薄型のサファイア基板を用いても良い。
また、ダイクロイックミラー8は、Gの光を透過、RBの光を反射させて、それぞれ第1偏光ビームスプリッター10、第2偏光ビームスプリッター16に光を入射させるために、入射側偏光板9、14に対して略45°傾いた状態で、入射側偏光板9、14とともに第1固定部材21により固定保持されている。すなわち、ダイクロイックミラー8と偏光ビームスプリッター10、16の間の光路上には、偏光ビームスプリッター10、16から光入射側を見て略45°の開角にて広がっていくような大きなスペース空間がそれぞれ配置されることになる。
22は、第1入射側偏光板9および第2入射側偏光板14の光入射側に冷却風を送るためのシロッコファン、23はシロッコファン22からの冷却風をガイドする導風手段としてのダクトである。ダクト23には、冷却風が第1入射側偏光板9および第2入射側偏光板14の表面略中央部にそれぞれ当たるように、吹き出し口23a、23bが設けられており、第1固定部材21には、送風穴部21a、21bが上述の略45°のスペース空間に設けられている。なお、この略45°のスペース空間は、反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタの光学系を設計する上で必要となる空間であり、ダクト23の吹き出し口23a、23bおよび第1固定部材21の送風穴部21a、21bを設けるために、わざわざ設けた空間ではない。
次に、シロッコファン22による冷却風の流れについて、図3(a)を用いて説明する。なお、図3(a)には、第2入射側偏光板14の冷却構成を示しているが、第1入射側偏光板9の冷却構成も同様である。また、24は、第1固定部材21に対して、ダイクロイックミラー8や入射側偏光板14等の光学素子を収納した状態で上から蓋をするための第2固定部材である。
まず、シロッコファン22が回転すると、冷却風は、ダクト23内を図中右方へ流れ、ダクト23内に設けられたテーパ部23cに当たり、風向きが入射側偏光板14の表面に対して角度θ傾いた状態で、かつ、入射側偏光板14の略中央部に当たるようにガイドされる。そして冷却風は、ダクト23の吹き出し口23b、第1固定部材21の送風穴部21bを通って、入射側偏光板14の略中央表面に到達することになる。
一方、入射側偏光板14は、透明基板14aへの偏光素子14bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されているため、偏光素子14bを直接冷却でき、効率良い冷却が可能となる。さらに、発熱温度が高くなる入射側偏光板14の略中央表面に的確に冷却風が到達するため、冷却能力が格段にアップする。さらに、ダイクロイックミラー8と入射側偏光板14の間隙における光学系設計上必要となるスペース空間(略45°のスペース空間)を有効利用することで、装置の小型化に大いに貢献できる。さらにまた、冷却能力がアップしたことで、シロッコファンの回転数減・風量減での冷却が可能となり、騒音低減の効果も達成される。
このとき、偏光板冷却に用いられる第1固定部材21の送風穴部21bの穴面積(すなわち、ダクト23の吹き出し口23bの面積)は、液晶パネルに1インチ以下のものを採用している液晶プロジェクタにおいて、100平方ミリメートル以下に設定されているものが一般的である。
ここで、本実施例1では、第1固定部材21の送風穴部21bの穴面積、および、入射側偏光板14の略中央表面に対して冷却風が当たる角度(吹き付け角度θ)の両者をパラメータにして、入射側偏光板14の温度が最も低くなった状態をシミュレーションしてみた。そのシミュレーションデータを示したのが、図3(b)である。図3(b)によると、第1固定部材21の送風穴部21bの穴面積が100平方ミリメートル以下の場合において、吹き付け角度θは20°以上50°以下の範囲が好ましいことが分かった。さらに、図3(b)によると、穴面積が50〜100平方ミリメートルの場合において、好ましい吹き付け角度θは約47°と略一定であり、穴面積が100平方メートルミリメートルより大きい場合(装置小型化のため、穴面積はあまり大きくできない。)でも、吹き付け角度は50°近傍が好ましいことが分かる。
なお、第1入射側偏光板9については、図2で示したように、シロッコファン22からの冷却風はダクト23内を流れ、ダクト23の吹き出し口23a、第1固定部材21の送風穴部21aを通過して、第1入射側偏光板9の略中央表面に到達することになるが、このときの冷却風の吹き付け角度も、同様に、20°以上50°以下の範囲が好ましい。
次に、送風手段(シロッコファン22とダクト23)の構成について、図4を用いて説明する。図4において、ダクト23はダクト上部23dとダクト下部23eにて構成されている。このダクト上部23dには吹き出し口23a、23bが設けられている。シロッコファン22からの冷却風の風向きを変えるためのテーパ部23cは、ダクト上部23dとダクト下部23eを固着した際に形成される。
図5は、実施例2に係る入射側偏光板9、14の冷却構成を示したものである。
図5において、第1入射側偏光板9は、前述したように透明基板9aに偏光素子9bを貼着することで形成されており、偏光素子9bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されている。一方、第2入射側偏光板14は、前述したように透明基板14aに偏光素子14bを貼着することで形成されており、偏光素子14bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されている。
また、ダイクロイックミラー8は、Gの光を透過、RBの光を反射させて、それぞれ第1偏光ビームスプリッター10、第2偏光ビームスプリッター16に光を入射させるために、入射側偏光板9、14に対して略45°傾いた状態で、入射側偏光板9、14とともに第1固定部材121により固定保持されている。すなわち、ダイクロイックミラー8と偏光ビームスプリッター10、16の間の光路上には、偏光ビームスプリッター10、16から光入射側を見て略45°の開角にて広がっていくような大きなスペース空間がそれぞれ配置されることになる。
122は、第1入射側偏光板9および第2入射側偏光板14の光入射側に冷却風を送るためのシロッコファン、123はシロッコファン122からの冷却風をガイドする導風手段としてのダクトである。ダクト123には、冷却風が第1入射側偏光板9および第2入射側偏光板14の表面略中央部にそれぞれ当たるように、吹き出し口123a、123bが設けられており、第1固定部材121には、送風穴部121a、121bが上述の略45°のスペース空間に設けられている。なお、この略45°のスペース空間は、反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタの光学系を設計する上で必要となる空間であり、ダクト123の吹き出し口123a、123bおよび第1固定部材121の送風穴部121a、121bを設けるために、わざわざ設けた空間ではない。
ここで、本実施例2が実施例1と異なる点は、ダクト123の吹き出し口123a(第1固定部材121の送風穴部121a)の面積に対して、ダクト123の吹き出し口123b(第1固定部材121の送風穴部121b)の面積を大きく設定されていることである。
この理由は、前述したように第2入射側偏光板14はRB光の2つの検光されなかった光成分を吸収するため、G光の1色が通過する第1入射側偏光板9よりも発熱温度が高くなるからである。したがって、ダクト123の吹き出し口123a(第1固定部材121の送風穴部121a)の面積に対して、ダクト123の吹き出し口123b(第1固定部材121の送風穴部121b)の面積を大きく設定することで、小さい面積の穴の吹き出し口123a(送風穴部121a)部では、シロッコファンからの冷却風の風圧が高くなり、すなわち、冷却風が流れにくくなり風量が減少することになる。一方、大きな面積の穴の吹き出し口123b(送風穴部121b)部では、冷却風の風量が増加することになる。これにより、第2入射側偏光板14の冷却能力を第1入射側偏光板9の冷却能力よりもアップさせることが可能となる。
なお、シロッコファン122による冷却風の流れ、および、冷却風の吹き付け角度については、実施例1と同様であるため、説明は省略する。
図6は、実施例3における入射側偏光板9、14の冷却構成を示したものである。
図6において、第1入射側偏光板9は、前述したように透明基板9aに偏光素子9bを貼着することで形成されており、偏光素子9bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されている。一方、第2入射側偏光板14は、前述したように透明基板14aに偏光素子14bを貼着することで形成されており、偏光素子14bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されている。
また、ダイクロイックミラー8は、Gの光を透過、RBの光を反射させて、それぞれ第1偏光ビームスプリッター10、第2偏光ビームスプリッター16に光を入射させるために、入射側偏光板9、14に対して略45°傾いた状態で、入射側偏光板9、14とともに第1固定部材121により固定保持されている。すなわち、ダイクロイックミラー8と偏光ビームスプリッター10、16の間の光路上には、偏光ビームスプリッター10、16から光入射側を見て略45°の開角にて広がっていくような大きなスペース空間がそれぞれ配置されることになる。
222は、第1入射側偏光板9および第2入射側偏光板14の光入射側に冷却風を送るためのシロッコファン、223はシロッコファン222からの冷却風をガイドする導風手段としてのダクトである。ダクト223には、冷却風が第1入射側偏光板9および第2入射側偏光板14の表面略中央部にそれぞれ当たるように、側面側に設けられた側面吹き出し口223a、および、底面側に設けられた底面吹き出し口223bが設けられており、第1固定部材221には、側面側に設けられた側面送風穴部221a、および、底面側に設けられた底面送風穴部221bが上述の略45°のスペース空間に設けられている。なお、この略45°のスペース空間は、反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタの光学系を設計する上で必要となる空間であり、ダクト223の側面吹き出し口223a、底面吹き出し口223b、および、第1固定部材221の側面送風穴部221a、底面送風穴部221bを設けるために、わざわざ設けた空間ではない。
ここで、本実施例3では、第1入射側偏光板9に対しては略水平方向に冷却風を送っているが、第2入射側偏光板14に対しては、略水平方向ではなく、略鉛直方向に冷却風を送っている。その理由は、光源からの光は図6中の矢印で示す向きでダイクロイックミラー8に入射するのであるが、第2入射側偏光板14に対して略水平方向に冷却風を送る構成であると、光源からの光を一部遮光してしまうからである。
次に、シロッコファン222による冷却風の流れについて、図6を用いて説明する。
まず、シロッコファン222が回転すると、冷却風は、ダクト223の側面吹き出し口223a(第1入射側偏光板9の冷却用)、および、底面吹き出し口223b(第2入射側偏光板14の冷却用)の2箇所に向かってそれぞれ流れる。なお、ダクト223の底面吹き出し口223b(第2入射側偏光板14の冷却用)に向かう風の流れについては、実施例1と同様であるため、説明は省略する。一方、ダクト223の側面吹き出し口223a(第1入射側偏光板9の冷却用)に向かう冷却風は、ダクト223内に設けられたテーパ部223cに当たり、風向きが第1入射側偏光板9の表面の略中央部に当たるような方向に変えられる。そして冷却風は、ダクト223の側面吹き出し口223a、第1固定部材221の側面送風穴部221aを通って、第1入射側偏光板9の略中央表面に到達することになる。
一方、第1入射側偏光板9は、透明基板9aへの偏光素子9bの貼着側がダイクロイックミラー8側に向けて配置されているため、偏光素子9bを直接冷却でき、効率良い冷却が可能となる。さらに、発熱温度が高くなる第1入射側偏光板9の略中央表面に的確に冷却風が到達可能となるため、冷却能力が格段にアップする。さらに、ダイクロイックミラー8と第1入射側偏光板9の間隙における光学系設計上必要となるスペース空間(略45°のスペース空間)を有効利用することで、装置の小型化に大いに貢献できる。さらにまた、冷却能力がアップしたことで、シロッコファンの回転数減・風量減での冷却が可能となり、騒音低減の効果も達成される。
次に、送風手段(シロッコファン222とダクト22)の構成について、図7を用いて説明する。図7において、ダクト223はダクト上部223dとダクト下部223eにて構成されている。このダクト上部223dには底面吹き出し口223bが設けられている。シロッコファン222からの冷却風の風向きを変えるためのテーパ部223cおよび側面吹き出し口223aは、ダクト上部223dとダクト下部223eを固着した際に形成される。
なお、冷却風の吹き付け角度については、実施例1と同様であるため、説明は省略する。
実施例1に係る反射型表示素子を用いた投射型表示装置の構成図。 実施例1に係る入射側偏光板の冷却の説明図。 (a)は、実施例1に係る入射側偏光板の冷却構成の説明図。(b)は、実施例1に係る送風穴部面積と冷却風の吹き付け角度の関係図。 実施例1に係る送風手段の説明図。 実施例2に係る入射側偏光板の冷却の説明図。 実施例3に係る入射側偏光板の冷却の説明図。 実施例3に係る送風手段の説明図 従来技術に係る反射型表示素子を用いた投射型表示装置の構成図。
符号の説明
1 光源
2 リフレクター
3a 第1のフライアイレンズ
3b 第2のフライアイレンズ
4 偏光変換素子
5 紫外線カットフィルター
6 ミラー
7 コンデンサーレンズ
8 ダイクロイックミラー
9 第1入射側偏光板
9a 透明基板
9b 偏光素子
10 第1偏光ビームスプリッター
11R 反射型液晶パネル
11G 反射型液晶パネル
11B 反射型液晶パネル
12R 1/4波長板
12G 1/4波長板
12B 1/4波長板
13 第1出射側偏光板
14 第2入射側偏光板
14a 透明基板
14b 偏光素子
15 第1色選択性位相差板
16 第2偏光ビームスプリッター
17 第2色選択性位相差板
18 第2出射側偏光板
19 第3偏光ビームスプリッター
20 投射レンズ
21 第1固定部材
121 第1固定部材
221 第1固定部材
21a 送風穴部
21b 送風穴部
121a 送風穴部
121b 送風穴部
221a 送風穴部
221b 送風穴部
22 シロッコファン
122 シロッコファン
222 シロッコファン
23 ダクト
123 ダクト
223 ダクト
23a 吹き出し口
23b 吹き出し口
123a 吹き出し口
123b 吹き出し口、
223a 吹き出し口
223b 吹き出し口
24 第2固定部材

Claims (12)

  1. 光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記導風手段は、前記冷却風が前記偏光板の略中央部に当たるように、前記冷却風をガイドすることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記導風手段は、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して20°以上50°以下傾斜した方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドすることを特徴とする請求項1または2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記光源から前記偏光板までの光路上に、入射光のうち第1波長域の光を光入射方向と略平行な方向へ出射させ、前記入射光のうち第2波長域の光を前記光入射方向と略垂直な方向へ出射させるダイクロイックミラーをさらに設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
  5. 前記ダイクロイックミラーは、平行平面板であり、その光入射面は、前記入射光に対して略45°傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の投射型表示装置。
  6. 前記偏光板は、前記第1波長域の光の光路上に設けられた第1偏光板および前記第2波長域の光の光路上に設けられた第2偏光板を含み、前記送風手段は、前記第1偏光板の光入射側に冷却風を送る第1送風手段および前記第2偏光板の光入射側に冷却風を送る第2送風手段を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の投射型表示装置。
  7. 前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の大きい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に送られる冷却風の風量は、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の小さい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に送られる冷却風の風量よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の投射型表示装置。
  8. 前記送風手段は、冷却風を発生させる冷却風発生源、前記第1偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す第1吹き出し口、および、前記第2偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す第2吹き出し口を有しており、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の大きい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す吹き出し口の面積は、前記第1波長域と前記第2波長域のうち波長域の小さい方の光の光路上に設けられた前記偏光板の光入射側に冷却風を吹き出す吹き出し口の面積よりも大きいことを特徴とする請求項6または7に記載の投射型表示装置。
  9. 前記第1送風手段は略水平方向に冷却風を送り、前記第2送風手段は略鉛直方向に冷却風を送ることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
  10. 前記偏光板は、ガラス、サファイア、または、蛍石から成る基板と、前記基板の光入射側に貼着された偏光素子と、を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の投射型表示装置。
  11. 光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に入射光を1色と2色に色分離するダイクロミラーと、前記ダイクロミラーにより色分離された2色側の光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする投射型表示装置。
  12. 光源から照射された光を用いて反射型表示素子上に表示された画像を投射面に投射する投射型表示装置用の光学系において、前記光源から前記反射型表示素子までの光路上に偏光板を設け、前記偏光板の光入射側に冷却風を送る送風手段と、前記冷却風が前記偏光板の光入射面に対して斜め方向で前記偏光板に当たるように、前記冷却風をガイドする導風手段と、を具備することを特徴とする光学系。
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