JPWO2020158627A1 - 光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ - Google Patents

光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020158627A1
JPWO2020158627A1 JP2020569593A JP2020569593A JPWO2020158627A1 JP WO2020158627 A1 JPWO2020158627 A1 JP WO2020158627A1 JP 2020569593 A JP2020569593 A JP 2020569593A JP 2020569593 A JP2020569593 A JP 2020569593A JP WO2020158627 A1 JPWO2020158627 A1 JP WO2020158627A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main surface
optical component
image display
heat radiating
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020569593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7295890B2 (ja
Inventor
幹裕 梅原
理 坪倉
光広 梶原
善則 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JPWO2020158627A1 publication Critical patent/JPWO2020158627A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7295890B2 publication Critical patent/JP7295890B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/02Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of crystals, e.g. rock-salt, semi-conductors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/22Absorbing filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3025Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
    • G02B5/3033Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

本開示に係る光学部品は、サファイアを含み、対向する第1主面および第2主面を有する基板を備え、第1主面および第2主面の傾きがサファイアのc面に対して15°以下であり、第1主面および第2主面の少なくとも一方に、放熱部が設けられている。

Description

本発明は、画像表示装置などの光学機器に用いられる光学部品およびこの光学部品を用いた画像表示装置、ヘッドアップディスプレイに関する。
プロジェクタ装置(PJ装置)、ヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)などの画像表示装置は、液晶パネルなどの画像形成部に表示された画像情報を、光源および各種光学素子を用いて、壁、スクリーン、窓などに照射し、画像情報を使用者に視認させる装置である。このような画像表示装置には、種々の光学部品が備えられている。光学部品としては、例えば、レンズ、蛍光体が配置された蛍光板、偏光板、液晶を封止する封止ガラスなどが挙げられる。
特許文献1には、車載用HUD装置が記載されており、入射側偏光部材と出射側偏光部材との間に液晶セルを有する表示素子と、この表示素子に光を照射する光源とを備え、表示素子を透過した表示像を運転者の前方視野内に設けられた表示部材に投影して表示することが記載されている。特許文献1に記載の車載用HUD装置は、液晶セルから表示部材までの間における表示像の光路に、表示像を透過するとともに出射側偏光部材と接する熱伝達部材(水晶放熱板)と、金属材料からなり熱伝達部材を保持する保持部材とを備えている。
特開2005−313733号公報
本開示に係る光学部品は、サファイアを含み、対向する第1主面および第2主面を有する基板を備える。第1主面および第2主面の傾きはサファイアのc面に対して15°以下である。第1主面および第2主面の少なくとも一方に、放熱部が設けられている。
本開示に係る画像表示装置は、光源と、光源から放射される光の光路上に位置する上記の光学部品とを備える。さらに、本開示に係るヘッドアップディスプレイは、この画像表示装置と、画像が表示される表示部とを備える。
本開示の一実施形態に係る光学部品を用いた画像表示装置を示す概略図である。 (A)は、本開示の一実施形態に係る光学部品を説明するための説明図であり、(B)は、本開示の一実施形態に係る光学部品を(A)に示す矢印A方向から見た説明図である。 サファイアの結晶構造を示す説明図である。 本開示の一実施形態に係る光学部品が偏光板である場合の説明図であり、(A)は平面図を示し、(B)は側面図を示す。 本開示の他の実施形態に係る光学部品が偏光板である場合の説明図であり、(A)は平面図を示し、(B)は断面図を示す。
HUD装置などの画像表示装置に使用される光学部品には、伝熱性および外部への放熱性を向上させることが求められている。近年、表示される画像の高密度化や高精細化が進んでいる画像表示装置においては、このような要求が強くなっている。本明細書において「光学部品」とは、入射する光の強度、色(波長)、位相、偏光または光の方向を制御する機能部品を意味する。このような光学部品としては、例えば、蛍光板、波長フィルタ、波長板、偏光板、鏡、レンズなどが挙げられる。
本開示の光学部品は、サファイアを含み、対向する第1主面および第2主面を有する基板を備える。サファイアのc面に対する第1主面および第2主面の傾きは15°以下である。第1主面および第2主面の少なくとも一方に、放熱部が設けられている。本開示の光学部品は、第1主面および第2主面の傾きがサファイアのc面に対して15°以下と比較的小さく、基板の厚み方向とサファイアのc軸方向とがほぼ一致する。サファイアはc軸に平行な方向に対して熱伝導率が高いため、基板の厚み方向の伝熱に有利となる。さらに、第1主面および第2主面の少なくとも一方に放熱部を設けることによって、熱伝導率が高い方向である基板の厚み方向に効率よく放熱することができる。
本開示の一実施形態に係る光学部品を、図1〜4に基づいて説明する。図1には、本開示の一実施形態に係る光学部品を備えた画像表示装置(HUD装置)1を示す。図1に示す画像表示装置1は、光源2、画像形成部3、偏光板4、レンズ5、鏡6、および出射窓7を備える。画像表示装置1を構成している部材のうち、画像形成部3、偏光板4およびレンズ5が本明細書における光学部品に相当する。出射窓7が、例えば赤外光をカットする光学フィルタとしての機能を有する場合も、光学部品に相当する。そして、これら光学部品のうち、少なくとも一つ(例えば偏光板4)が、本開示の一実施形態に係る光学部品4’となっている。画像表示装置(HUD装置)1の詳細については後述する。
一実施形態に係る光学部品4’はサファイアを含み、図2に示すように、対向する第1主面40aおよび第2主面40bを有する基板40を備える。サファイアを含む基板40としては、例えば、サファイア基板が挙げられる。サファイアとは、酸化アルミニウム(Al)の単結晶である。サファイアは、優れた耐熱性、熱伝導性および放熱性を有しており、温度上昇を抑制し得るという特性も有している。基板40の厚みは限定されない。機械的強度および放熱性をバランスよく満足させるために、基板40は0.1mm以上15mm以下程度の厚みを有していてもよい。
基板40において、第1主面40aおよび第2主面40bの傾きは、サファイアのc面に対して15°以下である。ここで、サファイアの結晶面について説明する。図3は、サファイアの結晶構造を示す。図3(A)〜(D)に示すように、サファイアは六方晶構造を有しており、代表的な結晶面として、c面、m面、a面およびr面が存在する。これらの面に垂直な軸を、それぞれc軸、m軸、a軸およびr軸と称する。
「第1主面40aおよび第2主面40bの傾きがサファイアのc面に対して15°以下」とは、例えばサファイアインゴットを加工して基板40を得る場合に、基板40の第1主面40aおよび第2主面40bが図3(A)に示すc面と略平行であることを示す。すなわち、基板40の第1主面40aおよび第2主面40bが図3(A)に示すc面と、必ずしも平行に加工されていなくてもよく、サファイアのc面となす角が15°以下である面が基板40の1主面40aおよび第2主面40bであってもよい。基板40において、第1主面40aおよび第2主面40bの傾きがサファイアのc面に対して5°以下であってもよい。第1主面40a(第2主面40b)が曲面であるときには、基板40の厚み方向の断面視において、その曲がった表面に近似する平面とc面とのなす角が15°以下であってもよい。近似する平面は、例えば最小二乗法により求められる最小二乗平面である。
図2に示すように、一実施形態に係る光学部品4’において、基板40の第2主面40bに放熱部41が設けられている。放熱部41は、光学部品4’を備えたHUD装置1などにおいて、装置1を作動させた際に生じる熱や、装置1の外部から受ける熱などを効率よく逃がすために使用される。サファイアの熱伝導率は、c軸に直交する方向よりもc軸に平行な方向が高い。そのため、熱はc軸方向(基板40の厚み方向)に伝わりやすく、第1主面40aおよび第2主面40bの少なくとも一方に設けられた放熱部41を介して放熱される。
放熱部41の形態は、特に限定されない。基板40の放熱部41以外の部分よりも熱抵抗が小さいか、または外部の冷却機構によって冷却されることで、放熱が促進される部分を「放熱部」と称する。例えば、放熱部41以外の部分よりも、単位投影面積当たりの表面積が大きい部分、表面粗さが大きい部分、熱伝導率が大きい部分、または外部からの冷却風が当たる部分である。主面のうち金属材(金属箔など)などを配置した部分を放熱部41としてもよく、主面の少なくとも一部を風が当たりやすくしたり、空気と接触しやすくしたり加工した部分を放熱部41としてもよい。あるいは、表面積または表面粗さを大きくするために、主面に細線や凹凸などを形成して放熱部41としてもよい。
このような放熱部41は、光路内に配置できる点で、光源2からの光の透過率を低下させない大きさと形状、例えば入射光の反射率を低減させるような大きさと形状であるのがよい。サファイアの酸素の一部を窒素に置換するなどして、サファイア自体の熱伝導率を向上させた領域を放熱部41としてもよい。サファイアの酸素の一部を窒素に置換したアルミニウムの窒化物としては、例えば、窒化アルミニウムおよび酸窒化アルミニウムが挙げられる。酸窒化アルミニウムは、構成元素として酸素と窒素とアルミニウムを含む化合物または固溶体である。窒化アルミニウムおよび酸窒化アルミニウムは、熱伝導率が酸化アルミニウムよりも大きいので、放熱部41として使用できる。窒化アルミニウムおよび酸窒化アルミニウムは、結晶であってもアモルファスであってもよく、結晶性が高いほど熱伝導率が高い。さらに、単結晶であれば、結晶粒界がないので光の透過率が高く、光路上に配置可能である。放熱部41が、金属など光を透過しにくい材料からなる場合や、光を透過しにくい形状からなる場合は、光路の妨げとならない領域に、放熱部41を配置するとよい。
基板40の第1主面40aおよび第2主面40bの少なくとも放熱部41と対向する一方には機能部が設けられる。本明細書において「機能部」とは、入射する光の強度、色、位相、偏光または光の方向を制御する機能や補強する部分、入射する光を屈折させる機能などを意味する。機能部としては、具体的には、入射光の一部を透過または吸収する光学フィルタ、反射防止膜、反射膜、蛍光体、カラーホイールなどが挙げられる。このような機能部は、第1主面40aおよび第2主面40bの少なくとも一方に1種のみが設けられてもよく、2種以上が設けられてもよい。
光学フィルタとしては、例えば、特定の波長域の光を透過または吸収する光学フィルタ(IRカット膜など)、特定の偏光方向の光を透過または吸収する光学フィルタ(液晶、偏光子など)などが挙げられる。さらに、反射膜には、特定の波長の光が透過し、他の波長の光が反射するダイクロイック膜なども包含される。
機能部が第1主面40aに設けられる場合、放熱部41が第2主面40bに設けられているのがよい。一般に、光学部品4’は機能部で発熱する。機能部と放熱部41とが対向する主面に設けられた場合、機能部と放熱部41との離間距離を短くしやすい。そして、第1主面40aおよび第2主面40bがc面と略平行、つまり基板40の厚み方向がc軸と略平行であれば、熱は基板40の厚み方向に伝わりやすく、放熱部41を介して放熱されやすい。
第1主面40aおよび第2主面40bに2種以上の機能部が設けられる場合、最も発熱量の大きい機能部(第1機能部と記載する場合がある)は、第1主面40aに、放熱部41が第2主面40bに設けられているとよい。第1主面40aおよび第2主面40bがc面と略平行、つまり基板40の厚み方向がc軸と略平行であれば、熱は基板40の厚み方向に伝わりやすく、第1機能部の熱が放熱部41を介して放熱されやすい。
機能部について、一実施形態に係る光学部品4’が偏光板4である場合を例に挙げて具体的に説明する。図4(A)および(B)に示すように偏光板4は、基板40と、基板40の第1主面40aに形成された偏光子42と、基板40の第2主面40bに設けられた放熱部41とを備える。偏光子42は、例えば、複数の金属細線が間隙を設けて整列した構造を有している。
金属細線は金属で形成されていれば特に限定されず、金属としては、例えば、アルミニウム、銅、金、銀およびそれらの合金などが挙げられる。金属細線は、例えば、次のような方法で形成される。
まず、例えば蒸着法やスパッタ法などの成膜方法によって、基板40の第1主面40aを金属膜で被覆する。次いで、金属膜の表面にレジスト膜を塗布して露光および現像し、レジストパターンを形成する。次いで、エッチャントを用いて金属膜を一定間隔のストライプ状にエッチング加工を施す。次いで、レジストパターンを除去して洗浄することによって、金属細線を基板40の第1主面40aに形成することができる。
金属細線は、例えば、50nm以上500nm以下程度の厚みを有し、30nm以上150nm以下程度の幅を有している。金属細線と金属細線との間隙の幅を透過光の波長よりも短く設定することで、透過光を直線偏光に変換することができ、偏光板4としての機能が発現する。金属細線と金属細線との間隙の幅は、通常60nm以上300nm以下程度である。
図4に示す形態の光学部品4’(偏光板4)のように、第1主面40aに第1機能部があるときに、第2主面40bに放熱部41(第1形態)が形成されていてもよい。この場合、第2主面40bの一部または全部における表面粗さ(例えば算術平均粗さRa)を第1主面40aにおける表面粗さよりも大きくしてもよい。第2主面40bの表面積を比較的大きくして、第2主面40bの少なくとも一部を、外部への放熱に有利な放熱部41’とすることができる。この場合、放熱部41’が光路上(平面視における第2主面40bの中央部分を含む)にあってもよい。表面粗さが多少大きくなったとしても、光学部品4’としての光学的な特性(例えば、透過率)を満足する範囲であれば、実用上は支障がない。放熱部の別の形態としては、例えば金属部材などの不透明な別体を放熱部41’として、基板40に取り付けた形態であってもよい(第2形態)。その一例を図5に示す。
図5に示す偏光板4では、第2主面40bの外周に一部が接するようにフレーム(枠)が取り付けられている。図5に示す偏光板4では、この枠が放熱部41’として作用し、放熱部41’は光路外に位置している。第1主面40aに位置する機能部で発生した熱は、基板40の厚み方向に効率よく第2主面40b側に伝導されて外部に放熱される。この放熱は、放熱部41’によりさらに促進される。この場合の放熱部41’は、例えば図5に示すように、第2主面40bの外周部から基板の側面にかけて接するものでもよく、さらに第1主面40aの外周まで接するものでもよい。
一実施形態に係る光学部品4’は、レンズ5としても使用できる。光学部品4’をレンズ5として使用する場合は、基板40を凹レンズまたは凸レンズに加工すればよい。光学部品4’をレンズ5として使用する場合、放熱部41は、光路の妨げとならないように、例えば第2主面40bの光路外に設けられる。
一実施形態に係る光学部品4’は、例えば、光源2とともに画像表示装置1の部材として使用される。上述のように、図1に示す画像表示装置(HUD装置)1では、偏光板4およびレンズ5が一実施形態に係る光学部品4’に相当する。また、出射窓7が機能部としてIRカット膜を備える場合、出射窓7は一実施形態に係る光学部品4’に相当する。以下、本開示の一実施形態に係る画像表示装置1について、図1に示すHUD装置1である場合を例に挙げて具体的に説明する。上記のように、図1に示すHUD装置1は、光源2、画像形成部3、偏光板4、レンズ5、鏡6、および出射窓7を備える。偏光板4は、入射側偏光板4aおよび出射側偏光板4bの2種類が使用されている。
図1に示すHUD装置1では、光源2に近い方から順に、入射側偏光板4a、画像形成部3、出射側偏光板4b、レンズ5および鏡6が配置されている。図1において、光源2からの出射光を含む画像光の出射光路Lを、一点鎖線の矢印で示している。
偏光板4のうち入射側偏光板4aは、光源2からの光を偏光して画像形成部3に入射するために使用される。入射側偏光板4aでは、偏光子42をサファイアよりも熱伝導率の大きい材料(例えば、アルミニウム、銅など)で形成することによって、より放熱性を向上させることができる。画像形成部3としては、例えばねじれネマティック液晶(TN液晶)などの液晶パネルが挙げられる。
偏光板4のうち出射側偏光板4bは、画像形成部3から出射された画像光のうち、画像表示に不要な方向の偏光を遮断するために使用される。出射側偏光板4bについても、偏光子42をサファイアよりも熱伝導率の大きい材料(例えば、アルミニウム、銅など)で形成することによって、より放熱性を向上させることができる。入射側偏光板4aおよび出射側偏光板4bの偏光方向の組み合わせは、画像形成部3の種類によって適宜設定される。例えば、画像形成部3としてTN液晶を使用する場合、入射側偏光板4aと出射側偏光板4bとは偏光方向を90°回転させて配置される。
出射側偏光板4bを透過した画像光は、レンズ5に入射される。HUD装置1がレンズ5を備えていると、画像光を拡大することができる。画像光を拡大するためには、レンズ5は凸レンズである。レンズ5によって拡大された画像光は鏡6に反射し、出射窓7を介してHUD装置1の外部にある表示部(スクリーン)に投影される。表示部としては、例えば、ガラス、スクリーンなどが挙げられる。HUD装置1が車載用のHUD装置1として使用される場合、表示部としては、例えば自動車のフロントガラス、リアガラス、窓などが挙げられる。
以上のように、一実施形態に係る光学部品4’は第1主面40aおよび第2主面40bの傾きがサファイアのc面に対して15°以下と比較的小さく、基板40の厚み方向とサファイアのc軸方向とがほぼ一致する。サファイアはc軸に平行な方向に対して熱伝導率が高いため、基板の厚み方向の伝熱に有利となる。さらに、第1主面40aおよび第2主面40bの少なくとも一方に放熱部41を設けることによって、熱伝導率が高い方向である基板40の厚み方向に効率よく放熱することができる。
一実施形態に係る光学部品4’を部材の1種として備えた画像表示装置1は、光学部品4’が有する優れた放熱性により、比較的高温となる条件下でも使用することができる。このような高温条件下で使用される画像表示装置1としては、車両、鉄道、船舶、航空機などの移動体に搭載される画像表示装置1や、屋外で使用される画像表示装置1、例えば、車載用のHUD装置1が挙げられる。
本開示の光学部品は上述の一実施形態に係る光学部品4’に限定されない。一実施形態に係る光学部品4’に使用される基板40は、四角形状である。しかし、本開示の光学部品に使用される基板40の形状は、例えば用途などによって適宜設定され、例えば、三角形状、五角形状、六角形状など四角形状以外の多角形状や、円形状、楕円形状などが挙げられる。
一実施形態に係る光学部品4’について、機能部が偏光子42である場合を例に説明した。しかし、機能部は偏光子42に限定されず、偏光子42以外の光学フィルタや、反射防止膜、反射膜、蛍光体など、光学部品の用途に応じて機能部は適宜設定すればよい。
さらに、本開示に係る画像表示装置1は図1に示すHUD装置1に限定されない。本開示に係る画像表示装置1には、部材として使用されている光学部品を冷却するために、光学部品に対して送風可能な送風部が備えられていてもよい。具体的には、本開示の光学部品において、放熱部41が設けられている主面に対して送風可能な送風部が備えられていてもよい。例えば、基板40の第1主面40aに機能部が設けられ、第2主面40bに放熱部41が設けられている場合、第2主面40bに対して送風されるように送風部が備えられる。
送風部としては、例えば、シロッコファン、プロペラファンなどが挙げられる。これらの中でも、シロッコファンは空気を送り出す力が強く、さらにファンの回転軸の方向と送風方向とが異なる。そのため、設置場所の自由度も高くなり、シロッコファンを使用してもよい。
光路の断面積が比較的小さい光学部品4’の冷却には、筒状体である送風部を光路上に配置して使用してもよい。具体的には、内部流路を有する筒状体の内周面に風の吹き出し部が設けられており、筒状体の中空部を画像光が通るように配置される。このような筒状体である送風部を使用することによって、例えば光学部品が図1に示すような偏光板4の場合、偏光板4の主面と筒状体の開口部とが対向するように配置される。そのため、開口部から出る風が偏光板4の主面に効率よく吹き付けられ、画像光の光路を妨げることなく、放熱部41が設けられている主面を効率よく冷却することができる。偏光板4を例に説明したが、偏光板4以外の光学部品についても同様に効率よく冷却することができる。
本開示に係る画像表示装置は、上述の画像表示装置1に限定されない。例えば、光路を通過する光は光路の断面が2次元的な光に限らず、レーザ光などでも構わない。この場合の光学部品としては、例えば、レーザ光用蛍光板およびカラーホイールなどを挙げることができる。この形態の場合には、レーザ光の入射面積が比較的小さい(平面視における基板の面積に対して光路の範囲が比較的狭い)ため、放熱部41の位置および形状などの設計の自由度向上が容易である。
1 画像表示装置(HUD装置)
2 光源
3 画像形成部
4 偏光板
4’ 光学部品
4a 入射側偏光板
4b 出射側偏光板
40 基板
40a 第1主面
40b 第2主面
41、41’ 放熱部
42 偏光子

Claims (11)

  1. サファイアを含み、対向する第1主面および第2主面を有する基板を備え、
    第1主面および第2主面の傾きがサファイアのc面に対して15°以下であり、
    第1主面および第2主面の少なくとも一方に、放熱部が設けられている、
    光学部品。
  2. 前記放熱部が前記第2主面に設けられており、少なくとも前記第1主面に機能部が設けられている請求項1に記載の光学部品。
  3. 前記機能部が、入射光の一部を透過または吸収する光学フィルタ、反射防止膜、反射膜および蛍光体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項2に記載の光学部品。
  4. 異なる機能を有する複数の前記機能部が設けられ、複数の前記機能部のうち最も発熱量の大きい第1機能部が、前記第1主面に設けられている請求項2または3に記載の光学部品。
  5. 前記第1主面および前記第2主面を光が透過するレンズであり、前記第2主面において光路外に前記放熱部が設けられている請求項1に記載の光学部品。
  6. 前記放熱部がアルミニウムの窒化物を含む請求項1〜5のいずれかに記載の光学部品。
  7. 光源と、光源から放射される光の光路上に位置する請求項1〜6のいずれかに記載の光学部品とを備える画像表示装置。
  8. 前記第1主面および前記第2主面のうち、前記放熱部が設けられている主面に対して送風可能な送風部をさらに備える請求項7に記載の画像表示装置。
  9. 前記送風部がシロッコファンである請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記送風部が、内周面と、この内周面に設けられた風の吹き出し部とを含む筒状体であり、前記光路上に配置される請求項8に記載の画像表示装置。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載の画像表示装置と、画像が表示される表示部とを備えるヘッドアップディスプレイ。
JP2020569593A 2019-01-31 2020-01-24 光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ Active JP7295890B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019015141 2019-01-31
JP2019015141 2019-01-31
PCT/JP2020/002599 WO2020158627A1 (ja) 2019-01-31 2020-01-24 光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020158627A1 true JPWO2020158627A1 (ja) 2021-12-09
JP7295890B2 JP7295890B2 (ja) 2023-06-21

Family

ID=71842228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020569593A Active JP7295890B2 (ja) 2019-01-31 2020-01-24 光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20220155488A1 (ja)
JP (1) JP7295890B2 (ja)
CN (1) CN113366348A (ja)
WO (1) WO2020158627A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11337919A (ja) * 1998-03-27 1999-12-10 Kyocera Corp 液晶プロジェクタ装置
JP2005121900A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Canon Inc 投射型表示装置、および、投射型表示装置用の光学系
JP2005313733A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置
JP2008151903A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光部材、偏光板および投射型液晶表示装置
JP2017223869A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社小糸製作所 波長変換部材、発光装置および波長変換部材の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101096289B (zh) * 2006-06-28 2012-09-05 Hoya株式会社 玻璃成形体的制造方法及压力成形用玻璃坯料的制造方法
JP6179516B2 (ja) * 2012-08-02 2017-08-16 日亜化学工業株式会社 波長変換装置
WO2014125782A1 (ja) * 2013-02-18 2014-08-21 株式会社小糸製作所 車両用灯具
CN111010498B (zh) * 2016-04-01 2022-08-23 宁波舜宇光电信息有限公司 基于一体封装工艺的摄像模组
JP2019003760A (ja) * 2017-06-13 2019-01-10 株式会社ライトショー・テクノロジー 光源装置および投射型表示装置
CN108303756B (zh) * 2018-03-12 2020-01-10 Oppo广东移动通信有限公司 激光投射模组、深度相机和电子装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11337919A (ja) * 1998-03-27 1999-12-10 Kyocera Corp 液晶プロジェクタ装置
JP2005121900A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Canon Inc 投射型表示装置、および、投射型表示装置用の光学系
JP2005313733A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Nippon Seiki Co Ltd 車両用表示装置
JP2008151903A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Sumitomo Chemical Co Ltd 偏光部材、偏光板および投射型液晶表示装置
JP2017223869A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 株式会社小糸製作所 波長変換部材、発光装置および波長変換部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7295890B2 (ja) 2023-06-21
US20220155488A1 (en) 2022-05-19
CN113366348A (zh) 2021-09-07
WO2020158627A1 (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4796978A (en) Projection type liquid crystal displaying device
WO2016147570A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ
WO2014013702A1 (ja) 画像表示装置
CN109642979B (zh) 偏振板、使用了该偏振板的图像显示装置以及移动体
NO327757B1 (no) LCD-anordning
JP7122673B2 (ja) 表示器、表示システム、移動体
JP2007086387A (ja) 車両用表示装置
JP3443549B2 (ja) 偏光板
JP2000147472A (ja) 液晶パネル及び該液晶パネルを用いた投写装置
JP6889243B2 (ja) 屋外用画像照射装置およびこれを備える移動体
WO2020158627A1 (ja) 光学部品、それを用いた画像表示装置およびヘッドアップディスプレイ
WO2018062302A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP7268061B2 (ja) 光学部品およびそれを用いた画像表示装置、ヘッドアップディスプレイ
JP5740850B2 (ja) 光変調装置およびプロジェクター
WO2019225758A1 (ja) 光学装置
JP2017223844A (ja) 画像投射装置
US10656452B2 (en) Image generating device, head-up display comprising such a device and method for manufacturing an image generating device
WO2019225757A1 (ja) 光学装置
WO2019225759A1 (ja) 光学装置
CN113287064A (zh) 平视显示器
WO1998019213A1 (fr) Afficheur a projection de fond
JP3665638B2 (ja) 投射型表示装置
JP3490024B2 (ja) 液晶プロジェクタ
JP2003222822A (ja) 投影装置
JP7124465B2 (ja) ミラー駆動機構および光モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7295890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150