JP2005121346A - 発熱体の冷却システム - Google Patents

発熱体の冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP2005121346A
JP2005121346A JP2003390383A JP2003390383A JP2005121346A JP 2005121346 A JP2005121346 A JP 2005121346A JP 2003390383 A JP2003390383 A JP 2003390383A JP 2003390383 A JP2003390383 A JP 2003390383A JP 2005121346 A JP2005121346 A JP 2005121346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
temperature
heat
cooling system
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003390383A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kamiya
勇治 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003390383A priority Critical patent/JP2005121346A/ja
Publication of JP2005121346A publication Critical patent/JP2005121346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】第1発熱体の発熱量が減少しても省動力で冷却能力を維持することができ連続運転を可能にする発熱体の冷却システムを提供すること。
【解決手段】複数の吸着器23,24を備える吸着式冷凍機2を用い、第1発熱体11及び第2発熱体12を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、複数の吸着器23,24の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間K1を、第1発熱体11に対する第1集熱器部21の集熱量Wに応じて変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の発熱体を冷却する冷却システム、特に、吸着式冷凍機を用いた冷却システムであって、携帯電話基地局内の電気機器、電子機器、バッテリ等を冷却するのに好適な発熱体の冷却システムに関する。
従来から、発熱体の冷却システムとして、吸着式冷凍機を用いた発熱体の冷却システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の冷却システムは、第1発熱体(高温側の発熱体)と第2発熱体(低温側の発熱体)とに吸着式冷凍機を熱的に接続し、吸着式冷凍機は、略真空に保たれた状態で冷媒が封入された吸着器を2個備え、各吸着器(第1、第2吸着器)は、内部に、吸着剤(換言すると、吸着剤に吸着されている冷媒)と熱媒体との間で熱交換を行なう吸着コア(第1、第2吸着コア)と、吸着器内の冷媒と熱媒体との間で熱交換を行なう蒸発/凝縮コア(第1、第2蒸発/凝縮コア)とを配している。
そして、この従来の冷却システムは、2つの基本作動モードを有する。
第1基本作動モードでは、第2吸着器内の第2蒸発/凝縮コアと第2発熱体とを熱的に接続し第2蒸発/凝縮コアにおいて冷媒と熱媒体との熱交換によって熱媒体を冷却して第2発熱体を冷却するとともに第2吸着コアの吸着剤に冷媒を吸着させ、また、第1吸着器内の第1吸着コアと第1発熱体とを熱的に接続し第1吸着コアにおいて吸着剤(換言すると、吸着剤に吸着されている冷媒)を加熱して吸着剤から冷媒を脱離(蒸発)させるとともに第1蒸発/凝縮コアにおいて上記脱離(蒸発)した冷媒を冷却して凝縮させる。つまり、第1基本作動モードでは、第1吸着器は脱離行程を行ない、第2吸着器は吸着行程を行なっている。
第2基本作動モードでは、第1吸着器内の第1蒸発/凝縮コアと第2発熱体とを熱的に接続し第1蒸発/凝縮コアにおいて冷媒と熱媒体との熱交換によって熱媒体を冷却して第2発熱体を冷却するとともに第1吸着コアの吸着剤に冷媒を吸着させ、また、第2吸着器内の第2吸着コアと第1発熱体とを熱的に接続し第2吸着コアにおいて吸着剤(換言すると、吸着剤に吸着されている冷媒)を加熱して吸着剤から冷媒を脱離(蒸発)させるとともに第2蒸発/凝縮コアによって上記脱離(蒸発)した冷媒を冷却して凝縮させる。つまり、第2基本作動モードでは、第1吸着器は吸着行程を行ない、第2吸着器は脱離行程を行なっている。
特開2002−100891公報(第5,6頁、図2,3)
しかし、上記従来の冷却システムにおいては、第1基本作動モードと第2基本作動モードとの切替つまり複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を所定時間毎に定期的に行なうようにしている。このため、第1発熱体の発熱量が減少した場合、第1、第2吸着コアにおいて吸着剤への加熱量が不足し吸着剤から冷媒を十分に脱離(蒸発)させることができなくなり、冷却能力が低下し連続運転ができなくなるという問題がある。
なお、上記従来の冷却システムには、補助熱源を設け発熱量が減少した場合に補助熱源によって吸着剤(冷媒)を加熱する方法も記載されているが、この方法は電力を余分に消費し省動力には不向きである。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、第1発熱体の発熱量が減少しても省動力で冷却能力を維持することができ連続運転を可能にする発熱体の冷却システムを提供することを第1の目的とする。
この第1の目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載するように、第1集熱器部の集熱量(発熱量)に応じて複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を変化させ、あるいは、請求項5に記載するように、第1集熱器部の温度が所定の切替温度に上昇したとき複数の吸着器の吸着/離脱行程を切り替える構成をとる。
しかし、この第1の目的達成のための発明においても、次のような問題があることが判明した。つまり、第1発熱体の発熱量が急激に減少した場合、第1集熱器部の集熱量の急激な減少により吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間が急に長くなり、あるいは、第1集熱器部の温度が切替温度に上昇するまでの時間が急激に長くなることにより、第2発熱体に対する冷却能力が不足し、第2発熱体に対し熱ストレスを与えることになる。図12は、第1発熱体の発熱量が急激に減少したことにより、サイクル時間を240秒から480秒に切替えたときの実験データを表しており、実線は第1集熱器部の出口温度、破線は第1集熱器部の入口温度、一点鎖線は第2集熱器部の出口温度、二点鎖線は第2集熱器部の入口温度を表している。この実験データから明らかなように、サイクル時間を240秒から480秒へと切替えた直後の行程の後半において第2発熱体への冷却能力が不足し第2発熱体に熱ストレスを与えていることが分かる。
上記のような残された問題点に着目し、本発明は、第1発熱体の発熱量が急激に減少した場合に、第2発熱体への冷却能力の不足を防止し第2発熱体に熱ストレスを与えない発熱体の冷却システムを提供することを第2の目的とする。
さらに、本発明は、以下の第3の目的を達成すべくなされたものである。
本願出願人は、本願に先立ち、特願2002−358124の特許出願をしている。この先願には、外気温度又は室外熱交換器部の熱媒体温度に応じて室外熱交換器部の冷却ファンの風量を制御し、熱媒体の温度変動を一定の範囲に抑制することが提案されている。
しかし、上記第1の目的達成のための本発明に上記先願の提案を取り入れたところ、第1発熱体の発熱量が減少しサイクル時間を増大した場合、熱媒体の温度変化が大きくなり、温度変動を嫌う機器の冷却には適用できないことが判明した。つまり、吸着/脱離行程の切替後の初期においては、第2発熱体と熱的に接続された蒸発/凝縮コアによる冷媒の蒸発量が多く、吸着コアによる吸着量が多いため、冷媒が冷やされ、熱媒体の温度は比較的低温となるが、その後は、吸着量が減少してゆき、熱媒体の温度が上昇して比較的高温となり、この温度差が大きくなることが判明した。なお、このような問題点は、後記[発明を実施するための最良の形態]の項で具体的に説明している。また、外気温度が上昇した場合にも、上記と同様な問題が生じることが判明した。
本発明は、上記問題点を解決し、第1発熱体の発熱量が減少しサイクル時間を増大した場合、あるいは、外気温度が上昇した場合に、第2発熱体の温度変化を一定の範囲内に抑制することができる発熱体の冷却システムを提供することを第3の目的とする。
請求項1に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、前記第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させることを特徴とする。この冷却システムによると、第1集熱器部の集熱量(発熱量)が減少した場合、サイクル時間を増大させるようにすると、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
ここで、前記第1集熱器部の集熱量を該第1集熱器部の入口温度と出口温度との温度差から求めることにより、第1集熱器部の集熱量を低コストで略確実に求めることができ、また、前記温度差を所定時間内の平均値とすることにより、判定の安定化を図ることができる。
また、前記第1集熱器部の温度が所定値以上に上昇したと判定したとき、前記サイクル時間内であっても吸着/脱離行程を切り替えるようにすると、集熱量(発熱量)が急増したときでも冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
請求項5に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、第1発熱体に対する第1集熱器部の温度が所定の切替温度に上昇したか否かを判定し、前記第1集熱器部の温度が前記切替温度に上昇したとの判定結果を出したとき、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を行なうことを特徴とする。この冷却システムによると、第1集熱器部の温度によって冷媒の脱離量を推定可能であるため、第1集熱器部の温度が切替温度に上昇したことによって吸着/脱離行程を適切なタイミングで切り替えることが可能となる。
ここで、前記切替温度を第1集熱器部の集熱量に応じて変化させることにより、集熱量(発熱量)に応じた適切な切替タイミングを得ることができ、また、前記第1集熱器部の集熱量を該第1集熱器部の入口温度と出口温度との温度差から求めることにより、第1集熱器部の集熱量を低コストで略確実に求めることができ、また、前記温度差を所定時間内の平均値とすることにより、判定の安定化を図ることができる。
また、前記判定を、吸着/脱離行程の切替後の所定時間経過後に開始させることにより、切替直後の第1集熱器部における熱媒体の応答遅れによる誤判定を防止することができる。
また、最大継続時間を設け、該最大継続時間内において前記判定を行うことにより、前記判定結果が得られない第1集熱器部の集熱量の急減時にも十分対応できる。
請求項11に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させるとともに、前記サイクル時間の変化幅に制限を設けたことを特徴とする。この冷却システムによると、第1集熱器部の集熱量(発熱量)が減少した場合、サイクル時間を増大させるようにすると、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になり、また、第1集熱器部の集熱量が急激に減少すると、通常ならばサイクル時間が急に長くなり、第2発熱体に対する冷却能力が不足し、第2発熱体に対し熱ストレスを与えることになるが、サイクル時間の変化幅に制限を設けたことから、第2発熱体に対する冷却能力の不足を防止でき第2発熱体に対し熱ストレスを与えなくなる。
ここで、前記第1集熱器部の集熱量を該第1集熱器部の入口温度と出口温度との温度差から求めることにより、第1集熱器部の集熱量を低コストで略確実に求めることができ、また、前記温度差を所定時間内の平均値とすることにより、判定の安定化を図ることができる。
また、前記第1集熱器部の温度が所定値以上に上昇したと判定したとき、前記サイクル時間内であっても吸着/脱離行程を切り替えるようにすると、集熱量(発熱量)が急増したときでも冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
請求項15に係る発熱体の冷却システムは、吸着式冷凍機を用いた発熱体の冷却システムにおいて、第1集熱器部の温度が所定の切替温度に上昇したか否かを判定し、前記第1集熱器部の温度が前記切替温度に上昇したとの判定結果を出したとき、複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を行ない、かつ、第2集熱器部が冷却不足か否かを判定し、冷却不足であるとの判定結果を出したとき、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を行うことを特徴とする。この冷却システムによると、第1集熱器部の温度によって冷媒の脱離量を推定可能であるため、第1集熱器部の温度が切替温度に上昇したことによって吸着/脱離行程を適切なタイミングで切り替えることが可能となり、また、第1集熱器部の集熱量が急激に減少すると、通常ならば第1集熱器部の温度が所定の切替温度に上昇するまでの時間が急激に長くなり、このサイクル時間の急激な伸長により、第2発熱体に対する冷却能力が不足し、第2発熱体に対し熱ストレスを与えることになるが、第2集熱器部が冷却不足であるとの判定結果を出したときに吸着/脱離行程の切替を行うようにしたことから、第2発熱体に対する冷却能力の不足を防止でき第2発熱体に対し熱ストレスを与えなくなる。
ここで、前記切替温度を第1集熱器部の集熱量に応じて変化させることにより、集熱量(発熱量)に応じた適切な切替タイミングを得ることができる。
また、前記第2集熱器部の冷却不足か否かの判定を、該第2集熱器部の熱媒体温度に基づいて行うことにより、第2集熱器部の冷却不足を十分かつ容易に判定できるようになる。
また、前記第2集熱器部の冷却不足か否かの判定を、吸着/脱離行程の切替後の所定時間経過後に開始させることにより、切替直後の第2集熱器部における熱媒体の応答遅れによる誤判定を防止することができる。
請求項19に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、前記第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させるとともに、外気温度及び前記第1集熱器部の集熱量に応じて室外熱交換器の冷却ファンの風量を制御することを特徴とする。この冷却システムによると、請求項1に係る発明の効果、すなわち、第1集熱器部の集熱量(発熱量)が減少した場合、サイクル時間を増大させるようにすると、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になるという効果の他に、冷却ファンの風量を外気温度及び第1集熱器部の集熱量に応じて制御することにより、第2発熱体の温度変動幅を一定の範囲に抑制することが可能になるという効果を奏する。例えば、吸着/脱離行程の切替後の初期において、冷却ファンの風量を減少させる制御を行なうようにすると、第2発熱体と熱的に接続された吸着器の吸着コアの温度は上昇し、吸着コアによる単位時間当たりの冷媒の吸着量(蒸発/凝縮コアによる冷媒の蒸発量)が減少するようになるため、この吸着器は、吸着行程の後半まで冷却能力を維持することが可能になる。また、冷却ファンの風量減少による省電力、低騒音を図ることができる。
請求項20に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、前記第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させるとともに、外気温度及び前記第2発熱体の温度変動幅に応じて室外熱交換器の冷却ファンの風量を制御することを特徴とする。この冷却システムによると、請求項1に係る発明の効果、すなわち、第1集熱器部の集熱量(発熱量)が減少した場合、サイクル時間を増大させるようにすると、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になるという効果の他に、冷却ファンの風量を外気温度及び第2発熱体の温度変動幅に応じて制御することにより、第2発熱体の温度変動幅を一定の範囲に抑制することが可能になるという効果を奏する。
例えば、第2発熱体の温度変動幅が所定値以上のとき、吸着/脱離行程の切替直後に冷却ファンの風量を減少させる制御を行うと、第2発熱体と熱的に接続された吸着器の吸着コアの温度は、切替後の初期において上昇し、吸着コアによる単位時間当たりの冷媒の吸着量(蒸発/凝縮コアによる冷媒の蒸発量)が減少するようになるため、この吸着器は、吸着行程の後半まで冷却能力を維持することが可能になる。また、冷却ファンの風量減少による省電力、低騒音を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係る発熱体の冷却システムの模式構成図を示す。
図1に示す冷却システムは、吸着式冷凍機(以下、単に冷凍機という。)を携帯電話基地局(以下、単に基地局という。)内の機器の冷却に適用した冷却システムである。
携帯電話基地局1には、比較的発熱量が多くかつ高温となる電波出力用アンプ、電波出力制御盤、整流器、電子機器、電気機器、電気変換器等からなる第1発熱体11と、第1発熱体11より低温となるが冷却が必要とされる回路制御盤、バッテリ、電子機器、電気機器、電気変換器等からなる第2発熱体12と、第1、第2発熱体11,12を冷却する冷凍機2とが設けられている。
冷凍機2は、第1発熱体11から吸熱し、その吸熱した熱により吸着剤を加熱することによって稼動する冷凍機である。吸着剤は、冷却されることによって冷媒(本実施形態では水である。)を吸着するとともに、加熱されることによって吸着していた冷媒を脱離(蒸発)する作用をし、本実施形態では、シリカゲルやゼオライト等の固体吸着剤からなる。
冷凍機2は、第1発熱体11が発生する熱を集めてその熱と熱媒体(本実施形態ではエチレングリコール系の不凍液である。)との熱交換を行なう第1集熱器21、及び、第2発熱体12が発生する熱を集めてその熱と熱媒体との熱交換を行なう第2集熱器22とを備える。
また、冷凍機2は、基地局1の室内側に第1吸着器23及び第2吸着器24を備える。第1吸着器23は、略真空に保たれた状態で冷媒が封入された容器の内部に、第1吸着コア25と第1蒸発/凝縮コア26とを配して構成され、また、第2吸着器24は、第1吸着器23と同様、略真空に保たれた状態で冷媒が封入された容器の内部に、第2吸着コア27と第2蒸発/凝縮コア28とを配して構成されている。第1、第2吸着コア25,27は、それぞれ、付設された吸着剤を有しており、吸着剤に吸着した冷媒と熱媒体との熱交換を行なうものである。また、第1、第2蒸発/凝縮コア26,28は、それぞれ、冷媒と熱媒体との熱交換を行なうものである。
また、冷凍機2は、基地局1の室外側に第1室外熱交換器29、第2室外熱交換器30、第1冷却ファン31及び第2冷却ファン32を備える。第1、第2室外熱交換器29,30は、それぞれ、第1、第2冷却ファン31,32の送風によって熱媒体と室外空気との熱交換を行ない、熱媒体を冷却するものである。
また、冷凍機2は、熱媒体を循環させるためのポンプ33,34,35,36、及び、熱媒体の流路を切り替えるための4つのロータリー式バルブ(第1、第2、第3、第4バルブ)37,38,39,40を備える。各バルブ37,38,39,40は、図示しない電子制御装置によって切替制御される。
さらに、冷凍機2は、第1集熱器21に流入する熱媒体の温度を検出するための入口温度センサ41、第1集熱器21から流出した熱媒体の温度を検出するための出口温度センサ42、及び、第1集熱器21から流出した熱媒体の流量を検出するための流量計43を備える。また、第2集熱器22から流出した熱媒体の温度を検出するための出口温度センサ44、及び、第2発熱体12の温度を検出するための温度センサ45を備える。
(1)第1実施形態に係るバルブ切替制御方法
次に、電子制御装置による第1実施形態に係るバルブ切替制御方法を図2に示すフローチャートに従って説明する。なお、図2は、通常作動モード(第1作動モードと第2作動モードとから構成される。)時におけるバルブ切替制御方法を示しており、この通常作動モードは、バルブ37,38,39,40が図1図示の位置にあるときに熱媒体の出口温度が所定温度まで上昇したとき開始される。
図2において、100は第1作動モード時の演算処理、200は第2作動モード時の演算処理を表している。
(a)第1作動モード
第1作動モード時には、電子制御装置は、まず、出口温度センサ42の信号に基づいて第1集熱器21の熱媒体の出口温度T1を検出するとともに、入口温度センサ41の信号に基づいて第1集熱器21の熱媒体の入口温度T2を検出し(S1)、また、流量計43の信号に基づいて第1集熱器21の熱媒体の流量L1を検出する(S2)。
次に、出口温度T1、入口温度T2、流量L1から下記式(1)に基づいて集熱量Wを算出する(S3)。
W=Ck×Gk×L1×(T1−T2) (1)
(Ck、Gk:熱媒体の比熱、比重)
次に、集熱量Wから切替時間(サイクル時間)K1を算出する(S4)。切替時間K1は、予め実験によって最適値に設定されており、集熱量Wに対して図6のグラフに示すような関係を有している。切替時間K1は、集熱量Wに対して演算式として又は数値として予め記憶されている。
次に、バルブを切替駆動する(S5)。つまり、図1図示の位置にあるバルブ37,38,39,40のうち第2バルブ38及び第4バルブ40を切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第1作動モードに対応する図3図示の位置に切り替える。
このバルブ切替により、(i)第1吸着コア25から流出した熱媒体は、第3バルブ39、第1集熱器21、第4バルブ40を順に経て第1吸着コア25に流入するよう循環し、(ii)第1蒸発/凝縮コア26から流出した熱媒体は、第1バルブ37、第2室外熱交換器30、第2バルブ38を順に経て第1蒸発/凝縮コア26に流入するよう循環し、(iii)第2吸着コア27から流出した熱媒体は、第3バルブ39、第1室外熱交換器29、第4バルブ40を順に経て第2吸着コア27に流入するよう循環し、(iv)第2蒸発/凝縮コア28から流出した熱媒体は、第1バルブ37、第2集熱器22、第2バルブ38を順に経て第2蒸発/凝縮コア28に流入するよう循環する。
この第1作動モードにおいては、第2蒸発/凝縮コア28と第2発熱体12(換言すると、第2集熱器22)とが熱的に接続され、第2蒸発/凝縮コア28において、冷媒と熱媒体との熱交換によって熱媒体が冷却され、第2集熱器22において、上記冷却された熱媒体と第2発熱体12が発生した熱との熱交換が行なわれるため、第2発熱体12が冷却され、また、上記のような第2蒸発/凝縮コア28での熱交換により、冷媒は蒸発する。また、この第1作動モードにおいては、第2吸着コア27と第1室外熱交換器29とが熱的に接続され、第2吸着コア27において、吸着剤に吸着される冷媒と熱媒体との熱交換によって吸着剤が冷却されるため、第2吸着コア27の吸着剤に上記第2蒸発/凝縮コア28での熱交換により蒸発した冷媒が吸着される。
また、第1作動モードにおいては、第1吸着コア25と第1発熱体11(換言すると、第1集熱器21)とが熱的に接続され、第1集熱器21において、熱媒体と第1発熱体11が発生した熱との熱交換が行なわれて熱媒体が加熱され、第1吸着コア25において、上記加熱された熱媒体と第1吸着コア25の吸着剤に吸着されている冷媒との熱交換が行なわれるため、吸着剤(換言すると、冷媒)が加熱され吸着剤から冷媒が脱離(蒸発)する。また、この第1作動モードにおいては、第1蒸発/凝縮コア26と第2室外熱交換器30とが熱的に接続され、第1蒸発/凝縮コア26において、冷媒と熱媒体との熱交換によって冷媒が冷却されるため、上記脱離(蒸発)した冷媒は凝縮する。
このように、第1作動モードでは、第1吸着器23は脱離行程を行ない、第2吸着器24は吸着行程を行なっている。
次に、経過時間つまりバルブ切替後の経過時間t1をカウントする(S6)。
次に、出口温度センサ42の信号に基づいて第1集熱器21の熱媒体の出口温度T1を検出する(S7)。
次に、出口温度T1が所定温度T3以上であるか否かを判定する(S8)。ここで、所定温度T3は、第1発熱体11の温度の異常上昇を防止するために、第1作動モードから後述する第2作動モードへの切替を行なうために設定された温度であり、例えば80℃に設定されている。
出口温度T1が所定温度T3以上である場合には、後述する第2作動モードへ移行する。
一方、出口温度T1が所定温度T3以上でない場合には、経過時間t1がS4で算出した切替時間K1以上であるか否かを判定する(S9)。
経過時間t1が切替時間K1に達しない間は、S6に戻り、S6,S7,S8,S9を繰り返し実行する。
一方、経過時間t1が切替時間K1に達すると、後述する第2作動モードに移行する。
(b)第2作動モード
第2基準作動モードにおいては、電子制御装置は、第1作動モード時と同様な演算処理(S1〜S9)を実行する。ただし、S5に対応するバルブの切替駆動は、図3図示の位置にあるバルブ全てを切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第2作動モードに対応する図4図示の位置に切り替える。
このバルブ切替により、(i)第1吸着コア25から流出した熱媒体は、第3バルブ39、第1室外熱交換器29、第4バルブ40を順に経て第1吸着コア25に流入するよう循環し、(ii)第1蒸発/凝縮コア26から流出した熱媒体は、第1バルブ37、第2集熱器22、第2バルブ38を順に経て第1蒸発/凝縮コア26に流入するよう循環し、(iii)第2吸着コア27から流出した熱媒体は、第3バルブ39、第1集熱器21、第4バルブ40を順に経て第2吸着コア27に流入するよう循環し、(iV)第2蒸発/凝縮コア28から流出した熱媒体は、第1バルブ37、第2室外熱交換器30、第2バルブ38を順に経て第2蒸発/凝縮コア28に流入するよう循環する。
この第2作動モードにおいては、第1蒸発/凝縮コア26と第2発熱体12(換言すると、第2集熱器22)とが熱的に接続され、第1蒸発/凝縮コア26において、冷媒と熱媒体との熱交換によって熱媒体が冷却され、第2集熱器22において、上記冷却された熱媒体と第2発熱体12が発生した熱との熱交換が行なわれるため、第2発熱体12が冷却され、また、上記のような第1蒸発/凝縮コア26での熱交換により、冷媒は蒸発する。また、この第2作動モードにおいては、第1吸着コア25と第1室外熱交換器29とが熱的に接続され、第1吸着コア25において、吸着剤に吸着される冷媒と熱媒体との熱交換によって吸着剤が冷却されるため、第1吸着コア25の吸着剤に上記第1蒸発/凝縮コア26での熱交換により蒸発した冷媒が吸着される。
また、第2作動モードにおいては、第2吸着コア27と第1発熱体11(換言すると、第1集熱器21)とが熱的に接続され、第1集熱器21において、熱媒体と第1発熱体11が発生した熱との熱交換が行なわれて熱媒体が加熱され、第2吸着コア27において、上記加熱された熱媒体と第2吸着コア27の吸着剤に吸着されている冷媒との熱交換が行なわれるため、吸着剤(換言すると、冷媒)が加熱され吸着剤から冷媒が脱離(蒸発)する。また、この第2作動モードにおいては、第2蒸発/凝縮コア28と第2室外熱交換器30とが熱的に接続され、第2蒸発/凝縮コア28において、冷媒と熱媒体との熱交換によって冷媒が冷却されるため、上記脱離(蒸発)した冷媒は凝縮する。
このように、第2作動モードでは、第1吸着器23は吸着行程を行ない、第2吸着器24は脱離行程を行なっている。
以後、第1作動モード及び第2作動モードが交互に切替えられて行なわれる。
以上説明したように、第1実施形態に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器(第1吸着器23、第2吸着器24)の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間(切替時間K1)を、第1集熱器部(第1集熱器21)の集熱量Wに応じて変化させており、集熱量(発熱量)Wが減少した場合、サイクル時間K1を増大させるようにしているため、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
また、第1集熱器部21の温度T1が所定値T3以上に上昇したと判定したとき、サイクル時間K1内であっても吸着/脱離行程を切り替えるようにしたため、集熱量Wが急増したときでも冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
また、上記実施形態では集熱量Wを第1集熱器部21の入口温度T2、出口温度T1、流量L1から求めているが、集熱量Wを第1集熱器部21の入口温度T2と出口温度T1との温度差から求めるようにすると、集熱量Wを低コストで略確実に求めることができる。この温度差を所定時間内の平均値とすることにより、判定の安定化を図ることができる。
(2)第2実施形態に係るバルブ切替制御方法
図5は、電子制御装置が行なう第2実施形態に係るバルブ切替制御方法を示すフローチャートである。なお、図5は、図2と同様、通常作動モード時におけるバルブ切替制御方法を示しており、この通常作動モードは、バルブ37,38,39,40が図1図示の位置にあるときに熱媒体の出口温度が所定温度まで上昇したとき開始される。
図5において、図2と同様、100は第1作動モード時の演算処理、200は第2作動モード時の演算処理を表している。
第1作動モード時には、電子制御装置は、図2図示のS1,S2,S3と同様な演算処理を行なう。
次に、第1集熱器21の集熱量Wから切替温度T4を算出する(S10)。切替温度T4は、予め実験によって最適値に設定されており、集熱量Wに対して図7のグラフに示すような関係を有している。切替温度T4は、集熱量Wに対して演算式として又は数値として予め記憶されている。
次に、バルブを切替駆動する(S11)。つまり、図2図示のS5と同様、図1図示の位置にあるバルブ37,38,39,40のうち第2バルブ38及び第4バルブ40を切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第1作動モードに対応する図3図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第1作動モードでは、第1吸着器23は脱離行程を行ない、第2吸着器24は吸着行程を行なう。
次に、経過時間つまりバルブ切替後の経過時間t1をカウントする(S12)。
次に、経過時間t1が所定時間K2(例えば30秒)以上であるか否かを判定する(S13)。第1集熱器21の配管内の熱媒体はバルブ切替に対する応答遅れが大きく、バルブ切替直後から後述する判定(S16)を行うと誤判定が発生する。この誤判定を防止するため上記判定(S13)を行うようにしている。
次に、経過時間t1が所定時間K2を経過した後、経過時間t1が最大継続時間K3以上であるか否かを判定する(S14)。この最大継続時間K3は、後述する判定(S16)において、熱媒体の出口温度T1が切替温度T4以上とならないような集熱量の急減時にも第2作動モードへの移行を可能にするために設けられている。
次に、出口温度センサ42の信号に基づいて熱媒体の出口温度T1を検出する(S15)。
次に、出口温度T1が切替温度T4以上であるか否かを判定する(S16)。出口温度T1が切替温度T4に上昇したとき、判定結果は「YES」となり、第2作動モードに移行する。
第2作動モードにおいては、電子制御装置は、第1作動モード時と同様な演算処理(S1〜S3、S10〜S16)を実行する。ただし、S11に対応するバルブの切替駆動は、図3図示の位置にあるバルブ全てを切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第2作動モードに対応する図4図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第2作動モードでは、第1吸着器23は吸着行程を行ない、第2吸着器24は脱離行程を行なう。
以後、第1作動モード及び第2作動モードが交互に切替えられて行なわれる。
以上説明したように、第2実施形態に係る発熱体の冷却システムは、第1集熱器部(第1集熱器21)の温度(出口温度T1)が所定の切替温度T4に上昇したか否かを判定し(S16)、第1集熱器部21の温度T1が切替温度T4に上昇したとの判定結果を出したとき、複数の吸着器(第1吸着器23、第2吸着器24)の吸着/脱離行程の切替を行なっている。この冷却システムによると、第1集熱器部21の温度T1によって冷媒の脱離量を推定可能であるため、第1集熱器部21の温度T1が切替温度T4に上昇したことによって吸着/脱離行程を適切なタイミングで切り替えることが可能となる。
また、切替温度T4を集熱量Wに応じて変化させたため、集熱量(発熱量)Wに応じた適切な切替タイミングを得ることができる。
また、判定(S16)を、吸着/脱離行程の切替後の所定時間K2経過後に開始させたため、切替直後の第1集熱器部(第1集熱器21)における熱媒体の応答遅れによる誤判定を防止することができる。
また、最大継続時間K3を設け、最大継続時間K3内において判定(S16)を行うようにしたため、判定結果(S16で「YES」となる判定結果)が得られない集熱量Wの急減時にも十分対応できる。
また、上記実施形態では集熱量Wを第1集熱器部21の入口温度T2、出口温度T1、流量L1から求めているが、集熱量Wを第1集熱器部21の入口温度T2と出口温度T1との温度差から求めるようにすると、集熱量Wを低コストで略確実に求めることができる。この温度差を所定時間内の平均値とすることにより、判定の安定化を図ることができる。
(3)第3実施形態に係るバルブ切替制御方法
図8は、電子制御装置が行なう第3実施形態に係るバルブ切替制御方法を示すフローチャートである。なお、図8は、図2と同様、通常作動モード時におけるバルブ切替制御方法を示しており、この通常作動モードは、バルブ37,38,39,40が図1図示の位置にあるときに熱媒体の出口温度が所定温度まで上昇したとき開始される。
図8において、図2と同様、100は第1作動モード時の演算処理、200は第2作動モード時の演算処理を表している。
第1作動モード時には、電子制御装置は、図2図示のS1,S2,S3,S4と同様な演算処理を行なう。ただし、S4では、図2のS4のように確定的な(最終的な)切替時間K1を算出するのではなく、集熱量Wに対して図10のグラフに示すような関係を有している確定前の切替時間K1´を算出する。なお、確定前の切替時間K1´は、集熱量Wに対して演算式として又は数値として予め記憶されている。
次に、S4で求めた確定前の切替時間K1´から吸着/脱離行程の切替前の切替時間(前回の行程の切替時間)K4を減算して得られる切替時間の変化幅(=K1´−K4)が所定時間K5(例えば60秒)以上か否かを判定する(S17)。ここで、所定時間K5は、切替時間の最大変化幅に対応しており、切替時間を伸長させたときに第2発熱体の冷却不足を防止でき第2発熱体に熱ストレスを与えない値に設定される。
切替時間の変化幅(=K1´−K4)が所定時間K5未満である場合、確定前の切替時間K1´を確定的な切替時間K1として決定する(S19)。一方、切替時間の変化幅(=K1´−K4)が所定時間K5以上である場合、切替前の切替時間K4に所定時間K5を加算して得られる時間(=K4+K5)を確定的な切替時間K1として決定する(S18)。
次に、バルブを切替駆動する(S20)。つまり、図2図示のS5と同様、図1図示の位置にあるバルブ37,38,39,40のうち第2バルブ38及び第4バルブ40を切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第1作動モードに対応する図3図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第1作動モードでは、第1吸着器23は脱離行程を行ない、第2吸着器24は吸着行程を行なう。
次に、経過時間つまりバルブ切替後の経過時間t1をカウントする(S21)。
次に、経過時間t1が切替時間K1に達したか否かを判定する(S22)。
経過時間t1が切替時間K1に達しない間は、経過時間t1が所定時間K3(例えば10秒)に達したか否かを判定する(S23)。第1集熱器21の配管内の熱媒体はバルブ切替に対する応答遅れが大きく、バルブ切替直後から後述する判定(S25)を行うと誤判定が発生する。この誤判定を防止するため上記判定(S23)を行うようにしている。
経過時間t1が所定時間K3に達しない間は、S21及びS22を繰り返し行う。
その後、経過時間t1が所定時間K3に達すると、出口温度センサ42の信号に基づいて第1集熱器21の熱媒体の出口温度T1を検出する(S24)。
次に、出口温度T1が所定温度T3以下であるか否かを判定する(S25)。ここで、所定温度T3は、第1発熱体11の温度の異常上昇を防止するために、第1作動モードから後述する第2作動モードへの切替を行なうために設定された温度であり、例えば80°Cに設定されている。
出口温度T1が所定温度T3以下である場合には、S21に戻る。
一方、出口温度T1が所定温度T3を超える場合には、第2作動モードへ移行する。
経過時間t1が切替時間K1に達するまでの間に、出口温度T1が所定温度T3以下のままの場合には、経過時間t1が切替時間K1に達したときに、第2作動モードに移行する。第1作動モードから第2作動モードへの移行する際、切替時間t1を、第1作動モードから第2作動モードへの切替前の切替時間(前回の行程の切替時間)K4として設定し(S26)、この切替時間K4は、第2作動モードにおけるS17,18で用いられる。
第2作動モードにおいては、電子制御装置は、第1作動モード時と同様な演算処理(S1〜S4、S17〜S26)を実行する。ただし、S20に対応するバルブの切替駆動は、図3図示の位置にあるバルブ全てを切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第2作動モードに対応する図4図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第2作動モードでは、第1吸着器23は吸着行程を行ない、第2吸着器24は脱離行程を行なう。
以後、第1作動モード及び第2作動モードが交互に切替えられて行なわれる。
以上説明したように、第3実施形態に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器23,24の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間(切替時間K1)を、第1発熱体11に対する第1集熱器部(第1集熱器21)の集熱量に応じて変化させるとともに、サイクル時間K1の変化幅に制限(≦K5)を設けている。この冷却システムによると、第1集熱器部21の集熱量(発熱量)が減少した場合、サイクル時間K1を増大させるようにすると、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になり、また、第1集熱器部21の集熱量が急激に減少すると、通常ならばサイクル時間K1が急に長くなり、第2発熱体12に対する冷却能力が不足し、第2発熱体12に対し熱ストレスを与えることになるが、サイクル時間K1の変化幅に制限を設けたことから、第2発熱体12に対する冷却能力の不足を防止でき第2発熱体12に対し熱ストレスを与えなくなる。
また、第1集熱器部21の集熱量を第1集熱器部21の入口温度T2と出口温度T1との温度差から求めるようにしたため、第1集熱器部21の集熱量を低コストで略確実に求めることができ、また、温度差を所定時間内の平均値とすることにより、判定の安定化を図ることができる。
また、第1集熱器部21の温度が所定値T3以上に上昇したと判定したとき、サイクル時間K1内であっても吸着/脱離行程を切り替えるようにしたため、集熱量Wが急増したときでも冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
(4)第4実施形態に係るバルブ切替制御方法
図9は、電子制御装置が行なう第4実施形態に係るバルブ切替制御方法を示すフローチャートである。なお、図9は、図2と同様、通常作動モード時におけるバルブ切替制御方法を示しており、この通常作動モードは、バルブ37,38,39,40が図1図示の位置にあるときに熱媒体の出口温度が所定温度まで上昇したとき開始される。
図9において、図2と同様、100は第1作動モード時の演算処理、200は第2作動モード時の演算処理を表している。
第1作動モード時には、電子制御装置は、図5図示のS1,S2,S3,S10,S11,S12と同様な演算処理を行なう。ここで、S10における切替温度T4は、予め実験によって最適値に設定されており、集熱量Wに対して図11のグラフに示すような関係を有している。切替温度T4は、集熱量Wに対して演算式として又は数値として予め記憶されている。また、S11では、図1図示の位置にあるバルブ37,38,39,40のうち第2バルブ38及び第4バルブ40を切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第1作動モードに対応する図3図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第1作動モードでは、第1吸着器23は脱離行程を行ない、第2吸着器24は吸着行程を行なう。
次に、経過時間t1が所定時間K7(例えば15秒)以上であるか否かを判定する(S27)。第2集熱器22の配管内の熱媒体はバルブ切替に対する応答遅れが大きく、バルブ切替直後から後述する判定(S29)を行うと誤判定が発生する。この誤判定を防止するため上記判定(S27)を行うようにしている。
経過時間t1が所定時間K7に達しない間は、経過時間t1が所定時間K2(例えば30秒)以上であるか否かを判定する(S30)。第1集熱器21の配管内の熱媒体はバルブ切替に対する応答遅れが大きく、バルブ切替直後から後述する判定(S32)を行うと誤判定が発生する。この誤判定を防止するため上記判定(S30)を行うようにしている。
経過時間t1が所定時間K7に達すると、出口温度センサ44の信号に基づいて第2集熱器22の熱媒体の出口温度T5を検出する(S28)。
次に、出口温度T5が所定温度T6以下であるか否かを判定する(S29)。この所定温度T6は、第2集熱器22が冷却不足であるか否かを判定するための基準温度として設定されている。出口温度T5が所定温度T6に上昇したとき、換言すると、第2集熱器22が冷却不足になると、判定結果は「NO」となり、第2作動モードに移行する。
出口温度T5が所定温度T6以下である間、換言すると、第2集熱器22が冷却不足でない間は、判定結果は「YES」となり、S30に移行し、経過時間t1が所定時間K2に達したか否かを判定する。
経過時間t1が所定時間K2に達しない間は、S12,S27,S28,S29を繰り返し行う。
経過時間t1が所定時間K2に達すると、出口温度センサ42の信号に基づいて第1集熱器21の熱媒体の出口温度T1を検出する(S31)。
次に、出口温度T1が切替温度T4以上であるか否かを判定する(S32)。出口温度T1が切替温度T4に上昇したとき、判定結果は「YES」となり、第2作動モードに移行する。
第2作動モードにおいては、電子制御装置は、第1作動モード時と同様な演算処理(S1〜S3、S10〜S12、S27〜S32)を実行する。ただし、S11に対応するバルブの切替駆動は、図3図示の位置にあるバルブ全てを切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第2作動モードに対応する図4図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第2作動モードでは、第1吸着器23は吸着行程を行ない、第2吸着器24は脱離行程を行なう。
以後、第1作動モード及び第2作動モードが交互に切替えられて行なわれる。
以上説明したように、第4実施形態に係る発熱体の冷却システムは、第1集熱器部(第1集熱器21)の温度が所定の切替温度T4に上昇したか否かを判定し、第1集熱器部21の温度が切替温度T4に上昇したとの判定結果を出したとき、複数の吸着器23,24の吸着/脱離行程の切替を行ない、かつ、第2集熱器部(第2集熱器22)が冷却不足か否かを判定し、冷却不足であるとの判定結果を出したとき、複数の吸着器23,24の吸着/脱離行程の切替を行うようにした。この冷却システムによると、第1集熱器部21の温度によって冷媒の脱離量を推定可能であるため、第1集熱器部21の温度が切替温度T4に上昇したことによって吸着/脱離行程を適切なタイミングで切り替えることが可能となり、また、第1集熱器部21の集熱量Wが急激に減少すると、通常ならば第1集熱器部21の温度が所定の切替温度に上昇するまでの時間が急激に長くなり、このサイクル時間(切替時間)の急激な伸長により、第2発熱体12に対する冷却能力が不足し、第2発熱体12に対し熱ストレスを与えることになるが、第2集熱器部22が冷却不足であるとの判定結果を出したときに吸着/脱離行程の切替を行うようにしたことから、第2発熱体12に対する冷却能力の不足を防止でき第2発熱体12に対し熱ストレスを与えなくなる。
また、切替温度T4を第1集熱器部21の集熱量Wに応じて変化させたため、集熱量Wに応じた適切な切替タイミングを得ることができる。
また、第2集熱器部22の冷却不足か否かの判定を、第2集熱器部22の熱媒体温度T5に基づいて行うようにしたため、第2集熱器部22の冷却不足を十分かつ容易に判定できるようになる。
また、第2集熱器部22の冷却不足か否かの判定を、吸着/脱離行程の切替後の所定時間K7経過後に開始させたため、切替直後の第2集熱器部22における熱媒体の応答遅れによる誤判定を防止することができる。
なお、上記実施形態では第2集熱器部22の冷却不足を第2集熱器部22の出口温度センサ44の検出信号に基づいて判定したが、第2発熱体12の温度を検出するための温度センサ45を用いて第2発熱体12の代表温度、第2集熱器22からの冷却風の温度を検出し、この検出信号に基づいて冷却不足を判定するようにしてもよい。また、第2集熱器22の出入口温度から冷却能力を求めて、所定の冷却能力以下になったとき吸着/脱離行程の切替を行うようにしてもよい。
(5)第5実施形態に係るバルブ切替制御方法
図13は、第5実施形態に係るバルブ切替制御方法を実施するための発熱体の冷却システムの模式構成図を示す。
図13に示す冷却システムは、第1室外熱交換器29への空気入口に配置され外気温度を検出するための温度センサ50を設けたことを特徴としており、その他の構成は、図1に示した冷却システムと同様であり、図1図示の符号と同一の符号は、図1の構成要素と同一の構成要素を表している。
図14は、電子制御装置が行なう第5実施形態に係るバルブ切替制御方法を示すフローチャートである。なお、図14は、図2と同様、通常作動モード時におけるバルブ切替制御方法を示しており、この通常作動モードは、バルブ37,38,39,40が図13図示の位置にあるときに熱媒体の出口温度が所定温度まで上昇したとき開始される。
図14において、図2と同様、100は第1作動モード時の演算処理、200は第2作動モード時の演算処理を表している。
第1作動モード時には、電子制御装置は、まず、切替条件の設定を行う(S51)。この切替条件設定は、図2図示のS1,S2,S3,S4、又は、図8図示のS1,S2,S3,S4,S17,S18,S19と同様な演算処理によって切替時間(サイクル時間)K1を算出することによって行われ、あるいは、図5図示のS1,S2,S3,S10と同様な演算処理によって切替温度T4を算出することによって行われる。
次に、バルブを切替駆動する(S52)。つまり、図2図示のS5と同様、図13図示の位置にあるバルブ37,38,39,40のうち第2バルブ38及び第4バルブ40を切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第1作動モードに対応する図3図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第1作動モードでは、第1吸着器23は脱離行程を行ない、第2吸着器24は吸着行程を行なう。
次に、FAN風量制御つまり第1冷却ファン31の風量制御を行なう(S53)。
図15は、FAN風量制御(S53)の詳細な内容を示す。図15において、FAN風量制御は、まず、温度センサ50からの検出信号に基づいて外気温度T10を検知する(S53a)。次に、図19図示の所定のFAN風量C1マップから、S53aで検知した外気温度T10に応じたFAN風量C1を算出する(S53b)。ここで、FAN風量マップは、第1集熱器21の集熱量Wが定格値(最大値)のときの最適FAN風量を示すマップである。次に、図20図示の所定の風量補正係数Hkマップから、S51で求めた集熱量Wに応じた風量補正係数Hkを算出する(S53c)。次に、S53bで算出したFAN風量C1とS53cで算出した風量補正係数Hkとを乗算して目標FAN風量CAを算出する(S53d)。次に、S53dで算出した目標FAN風量CAに応じたFAN回転数を指示し、第1冷却ファン31をこのFAN回転数で回転させ(S53e)、演算処理を終了する。
次に、第1作動モードを第2作動モードへ切り替えるための切替条件が成立したか否かを判定する(S54)。このS54は、図2図示のS6,S7,S8,S9、又は、図5図示のS12,S13,S14,S15,S16、又は、図8図示のS21,S22,S23,S24,S25,S26、又は、図9図示のS12,S27,S28,S29,S30,S31,S32と対応している。
切替条件の成立前は、S53へ戻り、切替条件成立時は、第2作動モードへ移行する。第2作動モードにおいては、電子制御装置は、第1作動モード時と同様な演算処理(S51〜S54)を実行する。ただし、S52に対応するバルブの切替駆動は、図3図示の位置にあるバルブ全てを切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第2作動モードに対応する図4図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第2作動モードでは、第1吸着器23は吸着行程を行ない、第2吸着器24は脱離行程を行なう。
以後、第1作動モード及び第2作動モードが交互に切替えられて行なわれる。
以上説明したように、第5実施形態に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器(第1吸着器23、第2吸着器24)の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間(切替時間K1)を、第1集熱器部(第1集熱器21)の集熱量Wに応じて変化させており、集熱量(発熱量)Wが減少した場合、サイクル時間K1を増大させるようにしているため、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
さらに、外気温度T10及び第1集熱器部21の集熱量Wに応じて室外熱交換器(第1室外熱交換器29)の冷却ファン(第1冷却ファン31)の風量(目標FAN風量CA)を制御するようにしたため、第2発熱体12の温度変動幅DTを一定の範囲に抑制することが可能になる。つまり、吸着/脱離行程の切替後の初期において、冷却ファン31の風量CAを減少させたことにより、第2発熱体12と熱的に接続された吸着器23又は24の吸着コア25又は27の温度は上昇し、吸着コア25又は27による単位時間当たりの冷媒の吸着量(蒸発/凝縮コア26又は28による冷媒の蒸発量)が減少するようになり、このため、この吸着器23又は24は、吸着行程の後半まで冷却能力を維持することが可能になる。また、冷却ファン31の風量減少による省電力、低騒音を図ることができる。
(6)第6実施形態に係るバルブ切替制御方法
図16は、電子制御装置が行なう第6実施形態に係るバルブ切替制御方法を示すフローチャートである。なお、図16は、図2と同様、通常作動モード時におけるバルブ切替制御方法を示しており、この通常作動モードは、バルブ37,38,39,40が図13図示の位置にあるときに熱媒体の出口温度が所定温度まで上昇したとき開始される。
図16において、図2と同様、100は第1作動モード時の演算処理、200は第2作動モード時の演算処理を表している。
第1作動モード時には、電子制御装置は、まず、切替条件の設定を行う(S51)。この切替条件設定は、図14図示のS51と同様に、切替時間(サイクル時間)K1を算出することによって行われ、あるいは、切替温度T4を算出することによって行われる。
次に、風量補正係数Hkを算出する(S61)。
図17は、風量補正係数Hk算出(S61)の詳細な内容を示す。図17において、風量補正係数Hk算出は、まず、フラグF1が1か否かを判定する(S61a)。ここで、フラグF1は、図16図示の演算処理の開始時には0に初期設定され、その後においては、後述するように、第2発熱体12の温度変動幅DTが所定値Th以上のとき1にセットされる。フラグF1が0である場合、現在の風量補正係数Hkに所定値H1を加算して新たな風量補正係数Hkを算出する(S61b)。ここで、上記現在の風量補正係数Hkは、図20図示の所定の風量補正係数Hkマップから算出する。次に、風量補正係数Hkを1以下に設定するために、S61bで算出した風量補正係数Hkが1よりも大きいか否かを判定し(S61c)、風量補正係数Hkが1以下のときはその値を維持し、一方、1よりも大きいときは風量補正係数Hkを1に設定し(S61d)、演算処理を終了する。一方、S61aでフラグF1が1であると判定した場合は、現在の風量補正係数Hkから所定値H2を減算して新たな風量補正係数Hkを算出する(S61e)。次に、風量補正係数Hkを最小値H3以上に制限するために、S61eで算出した風量補正係数Hkが最小値H3未満であるか否かを判定し(S61f)、風量補正係数Hkが最小値H3以上のときはその値を維持し、一方、最小値H3未満のときは風量補正係数Hkを最小値H3に設定し(S61g)、フラグF1を0にセットし(S61h)、演算処理を終了する。
次に、バルブを切替駆動する(S62)。つまり、図14図示のS52と同様、図13図示の第2バルブ38及び第4バルブ40を切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第1作動モードに対応する図3図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第1作動モードでは、第1吸着器23は脱離行程を行ない、第2吸着器24は吸着行程を行なう。
次に、FAN風量制御つまり第1冷却ファン31の風量制御を行なう(S63)。
図18は、FAN風量制御(S63)の詳細な内容を示す。図18において、FAN風量制御は、まず、温度センサ50からの検出信号に基づいて外気温度T10を検知する(S63a)。次に、図19図示の所定のFAN風量C1マップから、S63aで検知した外気温度T10に応じたFAN風量C1を算出する(S63b)。なお、上述したように、FAN風量C1マップは、第1集熱器21の集熱量Wが定格値(最大値)のときの最適FAN風量を示すマップである。次に、S63bで算出したFAN風量C1と上述したS61で算出した風量補正係数Hkとを乗算して目標FAN風量CAを算出する(S63c)。次に、S63cで算出した目標FAN風量CAに応じたFAN回転数を指示し、第1冷却ファン31をこのFAN回転数で回転させ(S63d)、演算処理を終了する。
次に、温度センサ45の検出信号に基づいて第2発熱体12の温度T20を検出するとともに、第2発熱体12の温度変動幅DTを算出する(S64)。ここで、温度変動幅DTは、現時点の温度T20から第1作動モード開始時の温度T20を減算した値である。次に、温度変動幅DTが所定値Th以上であるか否かを判定し(S65)、温度変動幅DTが所定値Th未満である場合は直接、一方、温度変動幅DTが所定値Th以上である場合はフラグF1を1にセットした後(S67)、第1作動モードを第2作動モードへ切り替えるための切替条件が成立したか否かを判定する(S66)。このS66は、図14図示のS54と同様に、図2図示のS6,S7,S8,S9、又は、図5図示のS12,S13,S14,S15,S16、又は、図8図示のS21,S22,S23,S24,S25,S26、又は、図9図示のS12,S27,S28,S29,S30,S31,S32と対応している。
切替条件の成立前は、S63へ戻り、切替条件成立時は、第2作動モードへ移行する。第2作動モードにおいては、電子制御装置は、第1作動モード時と同様な演算処理(S51、S61〜S67)を実行する。ただし、S62に対応するバルブの切替駆動は、図3図示の位置にあるバルブ全てを切替駆動し、バルブ37,38,39,40を第2作動モードに対応する図4図示の位置に切り替える。このバルブ切替による第2作動モードでは、第1吸着器23は吸着行程を行ない、第2吸着器24は脱離行程を行なう。
以後、第1作動モード及び第2作動モードが交互に切替えられて行なわれる。
以上説明したように、第5実施形態に係る発熱体の冷却システムは、複数の吸着器(第1吸着器23、第2吸着器24)の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間(切替時間K1)を、第1集熱器部(第1集熱器21)の集熱量Wに応じて変化させており、集熱量(発熱量)Wが減少した場合、サイクル時間K1を増大させるようにしているため、吸着剤から冷媒が十分に脱離するようになり、冷却能力を維持し連続運転が可能になる。
さらに、外気温度T10及び第2発熱体12の温度変動幅DTに応じて室外熱交換器(第1室外熱交換器29)の冷却ファン(第1冷却ファン31)の風量(目標FAN風量CA)を制御するようにしたため、第2発熱体12の温度変動幅DTを一定の範囲に抑制することが可能になる。つまり、第2発熱体12の温度変動幅DTが所定値Th以上のとき、吸着/脱離行程の切替直後に冷却ファン31の風量CAを減少させる制御を行うことにより、第2発熱体12と熱的に接続された吸着器23又は24の吸着コア25又は27の温度は、切替後の初期において上昇し、吸着コア25又は27による単位時間当たりの冷媒の吸着量(蒸発/凝縮コア26又は28による冷媒の蒸発量)が減少するようになり、このため、この吸着器23又は24は、吸着行程の後半まで冷却能力を維持することが可能になる。また、冷却ファン31の風量減少による省電力、低騒音を図ることができる。
図21は、第2発熱体12の発熱量に応じた目標FAN風量CAの補正が無い場合と、第5、第6実施形態において説明したような、第2発熱体12の発熱量に応じた目標FAN風量CAの補正が有る場合の、各々の場合における第1集熱器21の出口温度、入口温度、及び、第2集熱器22の出口温度、入口温度の変化を比較して表した実験データを示す。図21から明らかなように、補正の無い場合における第2発熱体12の温度変動幅DTが9.8℃であるのに対し、補正の有る場合における温度変動幅DTは6.2℃となり、補正を行うことによって温度変動幅DTを一定の範囲内に抑制できることが分かった。換言すると、補正の無い場合の冷却能力が1.23kWであるのに対し、補正の有る場合の冷却能力は1.26kWと高くなることが分かった。
なお、第5、第6実施形態において、目標FAN風量CAは、外気温度T10と集熱量Wの二次元マップから求めるようにしてもよい。また、第6実施形態では、風量補正係数Hkの補正を温度変動幅DTが所定値Th以上のときに行うようにしたが、温度変動幅DTの大きさに応じて風量補正係数Hkを変化させるようにしてもよい。また、風量補正係数Hkに代えて風量補正量を用いて目標FAN風量CAを求めるようにしてもよい。また、第2発熱体12の温度は、温度センサ45に代えて熱媒体の温度を検出するための出口温度センサ44の検出信号に基づいて検知するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る発熱体の冷却システムの模式構成図である。 電子制御装置による第1実施形態に係るバルブ切替制御方法を表すフローチャートである。 第1作動モード時の冷却システムの模式構成図である。 第2作動モード時の冷却システムの模式構成図である。 電子制御装置による第2実施形態に係るバルブ切替制御方法を表すフローチャートである。 集熱量と切替時間との関係を示すグラフである。 集熱量と切替温度との関係を示すグラフである。 電子制御装置による第3実施形態に係るバルブ切替制御方法を表すフローチャートである。 電子制御装置による第4実施形態に係るバルブ切替制御方法を表すフローチャートである。 集熱量と切替時間との関係を示すグラフである。 集熱量と切替温度との関係を示すグラフである。 本発明の第2の目的を説明するための実験データを示すグラフである。 本発明の他の一実施形態に係る発熱体の冷却システムの模式構成図である。 電子制御装置による第5実施形態に係るバルブ切替制御方法を表すフローチャートである。 FAN風量制御(S53)の詳細なフローチャートである。 電子制御装置による第6実施形態に係るバルブ切替制御方法を表すフローチャートである。 風量補正係数Hk算出(S61)の詳細なフローチャートである。 FAN風量制御(S63)の詳細なフローチャートである。 FAN風量C1の特性図(マップ)である。 風量補正係数Hkの特性図(マップ)である。 第2発熱体の発熱量に応じた風量補正の無い場合と有る場合との比較データを示すグラフである。
符号の説明
2 吸着式冷凍機
11 第1発熱体
12 第2発熱体
21 第1集熱器(第1集熱器部)
22 第2集熱器(第2集熱器部)
23 第1吸着器(吸着器)
24 第2吸着器(吸着器)
29 第1室外熱交換器(室外熱交換器)
31 第1冷却ファン(冷却ファン)
50 温度センサ
t1 経過時間
K1 切替時間(サイクル時間)
K2 所定時間
K3 最大継続時間
K5 サイクル時間K1の変化幅の制限値
K7 所定時間
W 集熱量
T1 出口温度(第1集熱器部の熱媒体の温度)
T2 入口温度
T3 所定値
T4 切替温度
T5 出口温度(第2集熱器部の熱媒体の温度)
L1 流量
CA 目標FAN風量(風量)
T10 外気温度
DT 温度変動幅
Th 所定値
S16 判定ステップ

Claims (22)

  1. 複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、
    前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、前記第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させることを特徴とする発熱体の冷却システム。
  2. 前記第1集熱器部の集熱量を該第1集熱器部の入口温度と出口温度との温度差から求めることを特徴とする請求項1記載の発熱体の冷却システム。
  3. 前記温度差は、所定時間内の平均値であることを特徴とする請求項2記載の発熱体の冷却システム。
  4. 前記第1集熱器部の温度が所定値以上に上昇したと判定したとき、前記サイクル時間内であっても吸着/脱離行程を切り替えることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか記載の発熱体の冷却システム。
  5. 複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、
    前記第1発熱体に対する第1集熱器部の温度が所定の切替温度に上昇したか否かを判定し、前記第1集熱器部の温度が前記切替温度に上昇したとの判定結果を出したとき、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を行なうことを特徴とする発熱体の冷却システム。
  6. 前記切替温度を前記第1集熱器部の集熱量に応じて変化させることを特徴とする請求項5記載の発熱体の冷却システム。
  7. 前記第1集熱器部の集熱量を該第1集熱器部の入口温度と出口温度との温度差から求めることを特徴とする請求項6記載の発熱体の冷却システム。
  8. 前記温度差は、所定時間内の平均値であることを特徴とする請求項7記載の発熱体の冷却システム。
  9. 前記判定を、吸着/脱離行程の切替後の所定時間経過後に開始させることを特徴とする請求項5,6,7,8のいずれか記載の発熱体の冷却システム。
  10. 最大継続時間を設け、該最大継続時間内において前記判定を行うことを特徴とする請求項5,6,7,8,9のいずれか記載の発熱体の冷却システム。
  11. 複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、
    前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させるとともに、前記サイクル時間の変化幅に制限を設けたことを特徴とする発熱体の冷却システム。
  12. 前記第1集熱器部の集熱量を該第1集熱器部の入口温度と出口温度との温度差から求めることを特徴とする請求項11記載の発熱体の冷却システム。
  13. 前記温度差は、所定時間内の平均値であることを特徴とする請求項12記載の発熱体の冷却システム。
  14. 前記第1集熱器部の温度が所定値以上に上昇したと判定したとき、前記サイクル時間内であっても吸着/脱離行程を切り替えることを特徴とする請求項11,12,13のいずれか記載の発熱体の冷却システム。
  15. 複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、
    前記第1発熱体に対する第1集熱器部の温度が所定の切替温度に上昇したか否かを判定し、該第1集熱器部の温度が前記切替温度に上昇したとの判定結果を出したとき、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を行ない、かつ、前記第2発熱体に対する第2集熱器部が冷却不足か否かを判定し、冷却不足であるとの判定結果を出したとき、前記複数の吸着器の吸着/脱離行程の切替を行うことを特徴とする発熱体の冷却システム。
  16. 前記切替温度を前記第1集熱器部の集熱量に応じて変化させることを特徴とする請求項15記載の発熱体の冷却システム。
  17. 前記第2集熱器部の冷却不足か否かの判定を、該第2集熱器部の熱媒体温度に基づいて行うことを特徴とする請求項15又は16記載の発熱体の冷却システム。
  18. 前記第2集熱器部の冷却不足か否かの判定を、吸着/脱離行程の切替後の所定時間経過後に開始させることを特徴とする請求項15,16,17のいずれか記載の発熱体の冷却システム。
  19. 複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、
    前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、前記第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させるとともに、
    外気温度及び前記第1集熱器部の集熱量に応じて室外熱交換器の冷却ファンの風量を制御することを特徴とする発熱体の冷却システム。
  20. 複数の吸着器を備える吸着式冷凍機を用い、第1発熱体及び第2発熱体を冷却する発熱体の冷却システムにおいて、
    前記複数の吸着器の吸着/脱離行程を切り替えるサイクル時間を、前記第1発熱体に対する第1集熱器部の集熱量に応じて変化させるとともに、
    外気温度及び前記第2発熱体の温度変動幅に応じて室外熱交換器の冷却ファンの風量を制御することを特徴とする発熱体の冷却システム。
  21. 前記第2発熱体の温度変動幅は、該第2発熱体を流れる熱媒体の温度から求めることを特徴とする請求項20記載の発熱体の冷却システム。
  22. 前記第2発熱体の温度変動幅が所定値以上のとき、前記室外熱交換器の冷却ファンの風量を減少させることを特徴とする請求項20又は21記載の発熱体の冷却システム。
JP2003390383A 2003-05-08 2003-11-20 発熱体の冷却システム Pending JP2005121346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003390383A JP2005121346A (ja) 2003-05-08 2003-11-20 発熱体の冷却システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003130587 2003-05-08
JP2003332035 2003-09-24
JP2003390383A JP2005121346A (ja) 2003-05-08 2003-11-20 発熱体の冷却システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005121346A true JP2005121346A (ja) 2005-05-12

Family

ID=34623535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003390383A Pending JP2005121346A (ja) 2003-05-08 2003-11-20 発熱体の冷却システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005121346A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223515A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Fujitsu Ltd ヒートポンプ、ヒートポンプの動作方法
JP2011510247A (ja) * 2007-12-20 2011-03-31 ゾルテッヒ アーゲー 収着冷凍システムの出力を制御する方法およびその装置
JP2013044486A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Fujitsu Ltd 吸着式ヒートポンプの制御方法、情報処理システム及び制御装置
JP2013510283A (ja) * 2009-11-04 2013-03-21 インヴェンサー ゲーエムベーハー 収着機用の中央流体圧回路及び分配システムとしての冷却ステーション
JP2015034668A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社豊田中央研究所 吸着式ヒートポンプ及びその制御方法
JP2015048987A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 富士通株式会社 空気調和装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011510247A (ja) * 2007-12-20 2011-03-31 ゾルテッヒ アーゲー 収着冷凍システムの出力を制御する方法およびその装置
KR101477327B1 (ko) * 2007-12-20 2014-12-29 소르테크 아게 흡착식 냉동 시스템의 용량을 제어하는 방법 및 장치
JP2010223515A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Fujitsu Ltd ヒートポンプ、ヒートポンプの動作方法
JP2013510283A (ja) * 2009-11-04 2013-03-21 インヴェンサー ゲーエムベーハー 収着機用の中央流体圧回路及び分配システムとしての冷却ステーション
JP2013044486A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Fujitsu Ltd 吸着式ヒートポンプの制御方法、情報処理システム及び制御装置
JP2015034668A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社豊田中央研究所 吸着式ヒートポンプ及びその制御方法
JP2015048987A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 富士通株式会社 空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4096646B2 (ja) 冷却システム
JP6992411B2 (ja) 機器冷却装置
JP4192385B2 (ja) 吸着式冷凍機
JP5725201B2 (ja) 吸着式ヒートポンプシステム及び吸着式ヒートポンプの駆動方法
WO2005098326A1 (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JP2002100891A (ja) 発熱体の冷却システム
JP2011243309A (ja) 電池の加温装置
CN104246397A (zh) 一种用于控制排热型热交换器的一个或多个风扇的方法
JP6662462B2 (ja) 機器温調装置
JP2005121346A (ja) 発熱体の冷却システム
JP2004345606A (ja) 車両用冷却システム
JP2008292043A (ja) 空調システム
WO2020129491A1 (ja) 電池昇温装置
JP4179069B2 (ja) 吸着式冷凍機における温度制御システム
JP2004150384A (ja) エンジンの吸気加熱冷却装置
JP6871015B2 (ja) 吸収式冷凍システム
JP2004291669A (ja) 車両用吸着式空調装置
JP2006162214A (ja) 空気調和機
JP2006300396A (ja) 空気調和装置
JP2004237816A (ja) 車両用吸着式空調装置
JP2010121846A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2002280047A (ja) 燃料電池システム
JP3712001B2 (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JP5395388B2 (ja) 排熱利用システム及びその運転方法
JP2012112649A (ja) 空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080603