JP2010223515A - ヒートポンプ、ヒートポンプの動作方法 - Google Patents

ヒートポンプ、ヒートポンプの動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統の異常時において、電子機器類を短時間冷却し駆動を継続させるヒートポンプを提供する。
【解決手段】冷媒を蓄積し加熱により該冷媒を放出する物質を配置し、物質を加熱するための第1熱交換器を備えた第1容器と、第1容器に接続され、冷媒を凝縮するための第2熱交換器を備えた凝縮器と、第1容器及び凝縮器に接続され、冷媒を蒸発させることにより生じる冷熱を受け渡すための第3熱交換器を備えた蒸発器と、第1乃至第3熱交換器にそれぞれ接続され、熱源から排出される熱を第1乃至第3熱交換器へそれぞれ搬送可能な第1乃至第3熱搬送経路と、第1乃至第3熱交換器及び熱源の温度をそれぞれ測定するための第1乃至第4検出器と、第1乃至第3熱交換器及び熱源の温度に応じて、熱源から排出される熱を第2又は第3熱搬送経路を経由して第2又は第3熱交換器へ搬送し、熱源を冷却するように制御する制御部とを有するヒートポンプ。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸着器、凝縮器、及び蒸発器を有するヒートポンプ、その動作方法に関するものである。
昨今、電子機器類の進歩に加え、高度情報通信網の整備が進み、大量のデータ通信/データストレージ処理用サーバーを多数設置したデータセンターが著しく増加している。これに伴いサーバー類からの廃熱エネルギーも増加の一途をたどっている。データセンターとしては、例えば、1ラックあたりに複数のボードを装着してデータ処理能力を向上させたブレードサーバーが一般的である。サーバー1ラック当たりの消費電力は数kW以上と大きい。ラック当たりの消費電力の増加に伴い、ボードに搭載された発熱源であるCPUなどの電子機器類を冷却する技術の開発が行われている。
冷却技術の一つとして、この電子機器類からの廃熱を利用して冷熱を生成し、電子機器類を冷却する吸着式ヒートポンプ(吸着式冷凍機)が挙げられる。データセンターにおける廃熱源は例えばCPUであり、その温度はせいぜい90℃程度である。吸着式ヒートポンプは、廃熱を回収する際に廃熱源から熱を奪い、廃熱源を冷却することができる。また、吸着式ヒートポンプは、100℃以下の比較的低温の廃熱から冷熱を生成することができる。生成した冷熱を用いて別の電子機器類を冷却することができる。吸着式ヒートポンプによる電子機器類の冷却は、低コスト化や環境問題の観点から有効である。
一般的に、サーバー本体は、無停電電源装置(Uninterruptible Power System:UPS)などバックアップ電源で数分間は動作させることができる。このため、データセンターやサーバールームでの電力系統の異常時においても、CPUなどの電子機器類の冷却が十分に行われる環境においては、サーバー自体は安定にシャットダウンすることができる。しかし、吸着式ヒートポンプに冷却水を供給するための電力はサーバー本体を動作させるための電力より大きい。このため、電力系統の非常時に冷却用装置への電力の供給が不足し、電子機器類の冷却が不十分になる場合がある。電子機器類の冷却が不十分な状態でサーバーを動作し続けると、電子機器類に接続されている熱交換器内の温度が急上昇して電子機器類が破損するおそれがある。例えば、CPUが破損するとサーバーは正常にシャットダウンされない。
特開平11−201581号公報 特開2002−100891号公報
本発明は、電力系統の異常時において、電子機器類を短時間冷却し駆動を継続させるヒートポンプを提供する。
本発明の一側面によると、
冷媒を蓄積し加熱により該冷媒を放出する物質を配置し、前記物質を加熱するための第1熱交換器を備えた第1容器と、
前記第1容器に接続され、前記冷媒を凝縮するための第2熱交換器を備えた凝縮器と、
前記第1容器及び前記凝縮器に接続され、前記冷媒を蒸発させることにより生じる冷熱を受け渡すための第3熱交換器を備えた蒸発器と、
前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器にそれぞれ接続され、熱源から排出される熱を前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器へそれぞれ搬送可能な第1熱搬送経路、第2熱搬送経路、及び第3熱搬送経路と、
前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第3熱交換器、及び前記熱源の温度をそれぞれ測定するための第1検出器、第2検出器、第3検出器、及び第4検出器と、
前記第1検出器、前記第2検出器、前記第3検出器、及び前記第4検出器に接続され、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第3熱交換器、及び前記熱源の温度に応じて、前記熱源から排出される熱を前記第2又は第3熱搬送経路を経由して前記第2又は第3熱交換器へ搬送し、前記熱源を冷却するように制御する制御部と
を有することを特徴とするヒートポンプが提供される。
本発明のヒートポンプは、電力系統の異常時に、電子機器類を短時間冷却し駆動させることが可能である。
第1実施形態のヒートポンプを示す図である。 第2実施形態のヒートポンプを示す図である。 第2実施形態のヒートポンプの動作手順を示すフローチャートである。 第2実施形態のヒートポンプの動作手順を示すフローチャートである。 シャットダウン工程における、熱交換器55の出口の水温、第1熱交換器11bの出口の水温、第2熱交換器13の出口の水温と時間との関係のプロットである。
図1は、第1実施形態のヒートポンプを示す図である。図1に示すヒートポンプは、吸着式ヒートポンプと呼ばれる。吸着式ヒートポンプにおいて、減圧した容器の中に吸着剤と、気化可能であり吸着剤に対して吸脱着が可能な吸着質(冷媒)とが封入されている。また、外部から熱を搬送し吸着剤を経由して再び外部へ熱を搬送する熱交換器が設けられている。
吸着剤に吸着した吸着質は、熱交換器を経由して外部から搬送される温熱により脱着する。この脱着の際、搬送された温熱は冷却され、冷熱となって外部へと搬送される。また、吸着剤から脱着した吸着質は冷却水などを用いて冷やすことにより凝縮して液体に戻る。液体の吸着質のうち一部は気化する。気化した吸着質は吸着剤を吸着可能な吸着剤に吸収され、雰囲気中の吸着質の蒸気圧が減少する。すると、液体の吸着質は更に気化する。この気化の際、吸着質は熱を奪うため、液体の吸着質と熱交換器とを接触させておくことにより冷熱を取り出すことができる。このように、吸着と脱着の工程を繰り返すことにより、温熱から冷熱を生み出すことができる。
本実施形態の吸着式ヒートポンプは、吸着器21a、21bと、吸着器21a、21bに接続された凝縮器23と、吸着器21a、21b及び凝縮器23に接続された蒸発器24とを備える。凝縮器23と吸着器21a、凝縮器23と吸着器21b、吸着器21aと蒸発器24、及び吸着器21bと蒸発器24の間を接続する管には、それぞれゲートバルブ25、26、27、28が設けられている。凝縮器23と蒸発器24との間には、凝縮器23で凝縮された冷媒を蒸発器に搬送するための凝縮冷媒回収管70が設けられている。凝縮冷媒回収管70の途中には、電磁弁などの任意のバルブが設けられていてもよい。吸着器21a、21b、凝縮器23、蒸発器24、及びそれらを接続する管の内部は密閉されている。
吸着器21a、21bは、それぞれ内部に吸着剤81a、81b、及び吸着剤81a、81bの温度を調整するための第1熱交換器11a、11bを備える。
吸着剤81a及び81bは、吸着器21a、21bの内部の雰囲気下において、吸着質を吸脱着させることが可能な材料である。吸着剤81a及び81bの表面において、特定の温度以上で吸着質の脱着が支配的に起こり、それより低い温度では吸着が支配的に起こる。吸着剤81a及び81bに用いられる材料として、例えば、吸着質が水の場合、シリカゲル、ゼオライト、活性炭などが用いられ、吸着質がメタノールやエタノールなどのアルコールの場合、活性炭が用いられる。これらの吸着剤81a及び81bの表面から吸着質を脱着させる時に必要な温度は60〜90℃程度である。これらの吸着剤は、例えば100℃以下の比較的低温の廃熱からエネルギーを回収するために好ましく用いられる。
第1熱交換器11は例えば中空状の部材からなる。第1熱交換器11a、11bは、図示されない冷却塔との間で水を循環させるための冷却水ライン39、及びサーバー53が備える発熱源であるCPU54に接する熱交換器55との間で水を循環させるための第1熱搬送経路46に接続されている。第1熱搬送経路46は、例えば、熱搬送用の媒体を内部に流すことが可能な管状部材で形成することができる。冷却塔は、第1熱交換器11a又は11bとの間を循環する水と放熱対象である室外空気とを熱交換する室外熱交換器(室外器)である。冷却水ライン39は冷却塔から第1熱交換器11a又は11bへ冷熱を搬送し、更に第1熱交換器11a又は11bで受け取った熱を冷却塔へ搬送する循環経路である。第1熱搬送経路46はCPU54と接する熱交換器55から第1熱交換器11a、11bへ熱を搬送し、更に第1熱交換器11a又は11bで受け取った冷熱を熱交換器55へと搬送する循環経路である。冷却塔と吸着器21a又は21bのいずれか一方との間で水を循環させるため、冷却水ライン39の途中に切替弁59、60が設けられている。熱交換器55と第1熱交換器11a又は11bのいずれか一方との間で水を循環させるため、第1熱搬送経路46の途中に切替弁29、30が設けられている。
通常、第1熱交換器11a又は11bのうち一方に冷却水ライン39を接続し、他方に第1熱搬送経路46を接続する。冷却水ライン39が接続された第1熱交換器には冷水が供給される。このとき第1熱搬送経路46を経由して温水が供給される第1熱交換器を備える吸着器においては、吸着質が吸着剤から放出され気化される脱着工程が行われる。また、冷却水ライン39を経由して冷水が供給される第1熱交換器を備える吸着器においては、吸着質が吸着剤に吸着される吸着工程が行われる。
凝縮器23は、内部に上記吸着質を凝縮するための第2熱交換器13を備える。第2熱交換器13は、図示されない冷却塔と第2熱交換器13との間で水を循環させるための冷却水ライン40と、サーバー53が備える発熱源であるCPU54に接する熱交換器55との間で水を循環させるための第2熱搬送経路47とに接続されている。冷却水ライン40は冷却塔から第2熱交換器13へ冷熱を搬送し、更に第2熱交換器13で受け取った熱を冷却塔へ搬送する循環経路である。第2熱搬送経路47は第2熱交換器13へ熱を搬送し、更に第2熱交換器13で受け取った冷熱を熱交換器55へと搬送する循環経路である。ヒートポンプの通常の動作中、第2熱交換器13は冷却水ライン40に接続され、第2熱交換器13の内部に冷水が流れる。すると、第2熱交換器は、吸着質を凝縮可能な温度に冷却される。切替弁35及び36は、第2熱交換器13に接続される冷却水ライン40を流れる水と第2熱搬送経路47を流れる水とを切り替えることができる。熱交換器55と第2熱交換器13との間で水を循環させるため、更に必要に応じて更に切替弁29、30、31、32を操作する。
凝縮器23は、吸着器21a又は21bのうち、脱着工程が行われているほうと接続され、吸着工程が行われているほうと遮断されている。この接続と遮断はゲートバルブ25及び26の開閉により行われる。脱着工程が行われている吸着器で気化された吸着質は、第2熱交換器13の表面で凝縮され、凝縮器23の内部に一時的に蓄積される。蓄積された吸着質は凝縮冷媒回収管70を経由して蒸発器24の内部へ送られる。例えば、凝縮器23が蒸発器24よりも高い位置に設けられることにより、吸着質はその自重により凝縮器23から蒸発器24へと搬送されうる。
蒸発器24は、凝縮器23から凝縮冷媒回収管70を通って送られた液体の吸着質を蒸発させるため、吸着器21a又は21bのうち吸着工程が行われる吸着器と接続され、脱着工程が行われる吸着器と遮断される。この接続と遮断はゲートバルブ27及び28の開閉により行われる。液体の吸着質のうち一部は蒸発器の内部で気化する。気化した吸着質は、吸着工程が行われる吸着器に流入し吸着剤に吸収され、雰囲気中の吸着質の蒸気圧が減少する。すると、液体の吸着質は更に気化する。この気化の際、吸着質は熱を奪う。この気化は、雰囲気中の吸着質の蒸気圧が飽和蒸気圧に達するまで起こり続ける。
蒸発器24は、上記気化により生成した冷熱を外部に搬送するための第3熱交換器14を備える。凝縮器23から送られた液体の吸着質と第3熱交換器14とを接触させておくことにより、外部へ冷熱を搬送することができる。
第3熱交換器14は、CPU54に隣接する熱交換器55との間で水を循環させるための第3熱搬送経路48と、サーバー53で生じる廃熱を冷却するための排気熱交換器50との間で水を循環させるための第4熱搬送経路41とに接続されている。第3熱搬送経路48は、第3熱交換器14から熱交換器55へ冷熱を搬送し、更に熱交換器55で受け取った熱を第3熱交換器14へ搬送する循環経路である。第4熱搬送経路41は、第3熱交換器14から排気熱交換器50へ冷熱を搬送し、更に排気熱交換器50で受け取った熱を第3熱交換器14へ搬送する循環経路である。切替弁37及び38は、第3熱交換機14に接続される第3熱搬送経路48を流れる水と第4熱搬送経路41を流れる水とを切り替えることができる。熱交換器55と第3熱交換器14との間で水を循環させるため、更に必要に応じて切替弁33、34、29、30を操作する。
ヒートポンプの通常の動作中、第3熱交換器13は第4熱搬送経路41に接続される。第3熱交換器14で生成した冷熱を蓄えた水は第4熱搬送経路41を経由して排気熱交換機50へ送られる。サーバー53で生じる廃熱は排気熱交換器50で冷却される。熱を受け取った水は第4熱搬送経路を経由して再び第3熱交換器13を循環する。
なお、上記実施形態において、第1乃至第3熱交換器11a、11b、13、14、熱交換器55、冷却水ライン39、40、第1乃至第4熱搬送経路46、47、48、41の内部に水を流しているが、水の代わりに別の熱移送用媒体を流してもよい。また、第1乃至第3熱交換器11a、11b、13、14、熱交換器55、冷却水ライン39、40、第1乃至第4熱搬送経路46、47、48、41の形状は、内部に熱移送用媒体を流すことが可能な中空状である限り特に限定されるものではなく、いかなる形状であってもよい。また、通常、吸着質が封入された吸着器21a、21b、凝縮器23、蒸発器24、及びそれらを接続する管の内部と、第1乃至第3熱交換器11a、11b、13、14、熱交換器55、冷却水ライン39、40、第1乃至第4熱搬送経路46、47、48、41の内部とは遮断されている。
本実施形態のヒートポンプは、上記第1乃至第3熱交換器11a、11b、13、14、及び熱交換器55の、温度及び内部を流れる水の流量をそれぞれ測定する検出器(図示せず)を備える。検出器は上記各熱交換器に設置されていてもよいし、各熱交換器にそれぞれ接続され、各熱交換器の近傍の熱搬送経路に設置されていてもよい。
本実施形態のヒートポンプの通常の動作方法は特に限定されないが、例えば以下のように動作させることができる。吸着剤81aに吸着質が吸着され、吸着剤81bから吸着質が脱着した状態を初期状態とする。このとき、冷却水ライン39から第1熱交換器11bへ冷水を搬送し、第1熱搬送経路46から第1熱交換器11aへ温水を搬送する。ゲートバルブ25及び28は開いた状態にし、ゲートバルブ26及び27は閉じた状態にする。すると、吸着器21aにおいて吸着剤81aは吸着質を脱着し(脱着工程と呼ぶ)、吸着器21bにおいて吸着剤81bは吸着質を吸着する(吸着工程と呼ぶ)。上記説明のように、第1熱交換器11aから第4熱交換器55へ冷熱を搬送し、CPU54を冷却することができる。また、第3熱交換器14から排気熱交換器50へ冷熱を搬送し、サーバー53で生じた廃熱を冷却することができる。
暫くすると、吸着剤81aから脱着可能な吸着質は少なくなり、CPU54を冷却する能力が低下する。また、凝縮器23及び蒸発器24への液体の吸着質の供給は少なくなる。また、一方、吸着剤81bは吸着質の吸着能力が低下し、蒸発器24において吸着質の気化が生じにくくなり、排気熱交換器50を冷却する能力が低下する。このとき、バルブ59及び60を切り替えて、冷却水ライン39から第1熱交換器11aへ冷水を搬送し、第1熱搬送経路46から第1熱交換器11bへ温水を搬送する。ゲートバルブ26及び27は開いておき、ゲートバルブ25及び28は閉じる。すると、吸着器21bにおいては脱着工程が進行し、一方、吸着器21aにおいては吸着工程が進行する。よって、上記説明のように、第1熱交換器11bから熱交換器55へ冷熱を搬送し、CPU54を冷却することができる。また、第3熱交換器14から排気熱交換器50へ冷熱を搬送し、サーバー53で生じた廃熱を冷却することができる。吸着剤の吸着能力又は脱着能力の低下に起因する冷却能力の低下は、各熱交換器に設置された検出器によりモニタリングできる。冷却能力の低下がモニタリングされたとき、吸着工程の吸着器と脱着工程の吸着器を切り替える。また、予め吸着・脱着が可能な時間を調べておき、その調べられた時間のあいだ、本実施形態のヒートポンプにおいて、吸着工程及び脱着工程を行ってもよい。
本実施形態において2台の吸着器が使用されているが、3台以上の吸着器を使用し、吸着工程、脱着工程の開始及び終了のタイミングをそれぞれ任意に設定して動作させてもよい。
次に、冷却塔からの冷却水の供給が停止するなどの緊急時において、サーバーを安全にシャットダウンすることが可能なヒートポンプの動作方法について説明する。吸着器21aが脱着工程であり、吸着器21bが吸着工程である通常動作中を想定する。吸着器21aとCPU54に接する熱交換器55との間で水を循環させている。
冷却水ライン39、40が停止した後、熱交換器55と吸着器21aの第1熱交換器11aとの間で循環させている水の流路を、熱交換器55と吸着器21bの第1熱交換器11b、凝縮器23の第2熱交換器13、又は蒸発器24の第3熱交換器14との間で循環させるように切り替える。このとき、第1熱交換器11b、第2熱交換器13、第3熱交換器14は、CPU54(熱源)から生じる廃熱を、それぞれ、吸着器21b、凝縮器23、蒸発器24の内部の冷媒又は吸着剤に受け渡し、廃熱を各器内に蓄える。これにより、例えば30〜60秒程度の短時間、CPU54から生じる廃熱を吸収させることが可能となる。この間に、正常にサーバーをシャットダウンさせることができる。
熱交換器55と水を循環させる熱交換器を、第1熱交換器11aから第1熱交換器11b、第2熱交換器13、及び第3熱交換器14へ切り替える順序は特に限定されないが、冷却水ライン39、40からの冷水の供給が復旧した後で、ヒートポンプを通常動作させるまでの時間が短い点において、第1熱交換器11b、第2熱交換器13、第3熱交換器14の順に切り替えることが好ましい。
図2は第2実施形態のヒートポンプを示す図である。以下、図2に示される第2実施形態のヒートポンプについて、ヒートポンプの緊急時の具体的な動作方法を説明する。なお、上記実施形態の吸着式ヒートポンプと共通する構成には同じ番号、符号を付してある。また、上記実施形態の吸着式ヒートポンプと重複する説明は省略する。
第2実施形態の吸着式ヒートポンプは、吸着器21a、21bと、吸着器21a、21bに接続された凝縮器23と、吸着器21a、21b及び凝縮器23に接続された蒸発器24とを備える。蒸発器24と吸着器21、蒸発器24と吸着器21b、吸着器21aと蒸発器24、及び吸着器21bと蒸発器24の間を接続する管には、それぞれゲートバルブ25、26、27、28が設けられている。凝縮器23と蒸発器24との間には、凝縮器23で凝縮された冷媒を蒸発器に搬送するための凝縮冷媒回収管(図示せず)が設けられている。凝縮冷媒回収管の途中には、電磁弁(図示せず)が設けられている。吸着器21a、21b、凝縮器23、蒸発器24、及びそれらを接続する管の内部は密閉されている。
吸着器21a、21bは、それぞれ内部に吸着剤81a、81b、及び吸着剤81a、81bの温度を調整するための第1熱交換器11a、11bを備える。第1熱交換器11は中空状の金属製部材からなる。第1熱交換器11a、11bは、冷却塔66との間で水を循環させるための冷却水ライン39、及びサーバー53が備える発熱源であるCPU54に接する熱交換器55との間で水を循環させるための第1熱搬送経路46に接続されている。第1熱交換器11a、11bの水の出口付近には、第1熱交換器11a、11bを流れる水の温度及び流量を測定するための検出器75、76がそれぞれ設けられている。
凝縮器23は、内部に上記吸着質を凝縮するための第2熱交換器13を備える。第2熱交換器13は、冷却塔66と第2熱交換器13との間で水を循環させるための冷却水ライン40と、サーバー53が備える発熱源であるCPU54に接する熱交換器55との間で水を循環させるための第2熱搬送経路47とに接続されている。第2熱交換器13の水の出口付近には、第2熱交換器13を流れる水の温度及び流量を測定するための検出器77が設けられている。
蒸発器24は、内部で生じた冷熱を外部に搬送するための第3熱交換器14を備える。第3熱交換器14は、CPU54に隣接する熱交換器55との間で水を循環させるための第3熱搬送経路48と、サーバー53で生じる廃熱を冷却するための排気熱交換器50との間で水を循環させるための第4熱搬送経路41とに接続されている。第3熱交換器14の水の出口付近には、第3熱交換器14を流れる水の温度及び流量を測定するための検出器78が設けられている。
サーバー53は、CPU54とそれに接する熱交換器55と、排気熱交換器50を備える。熱交換器55の水の入り口及び出口付近には流れる水の温度と流量を測定するための検出器74及び73がそれぞれ設けられている。図2において、CPU54は1つ設けられているが、実際には複数設けられている。熱交換器55の水の入り口の近くには、水を循環させる循環ポンプ63が設けられている。排気熱交換器50の水の出口の近くには水を循環させる循環ポンプ64が設けられている。
冷却塔66の水の入口及び出口付近には、冷却水供給バルブ61、62が設けられている。また、冷却塔66の水の出口付近には、冷却塔66から流出する水の温度・流量を測定するための検出器67が設けられている。検出器67を用いて、冷却塔66の冷却性能を評価する。また、冷却塔66の水の出口の近くには、水を循環させるための循環ポンプ65が設けられている。なお、水の温度や流量を測定する検出器の代わりに、冷却塔の電気系統の異常を検出する検出器を使用してもよい。
この他、水流の経路を切り替えるための切替弁29〜38、59、60が図2に示されるように設けられている。切替弁29〜38、59、60がそれぞれ備える3つの流出入口は、図2に示されるように、それぞれ便宜上A、B、Cと呼称する。温度・流量検出ユニット51は、検出器67、73〜78から水の温度及び流量のデータを受け取り、それらをバルブ・ポンプ制御ユニット52に送る。バルブ・ポンプ制御ユニット52は、受け取った温度及び流量のデータをもとに、切替弁29〜38、59、60の切替の制御、及び冷却水供給バルブ61、62、ゲートバルブ25〜28、図示されない凝縮冷媒回収管の電磁弁の開閉の制御を行う。図2において、バルブ・ポンプ制御ユニット52と、各切替弁、冷却水供給バルブ、ゲートバルブとの接続の図示は省略されている。
以下、図2に示されるヒートポンプの動作手順を図3及び図4のフローチャートを用いながら説明する。図3はサーバーのシャットダウン工程における制御フローである。
まず、吸着器21aで脱着工程が行われ、吸着器21bで吸着工程が行われている最中に、冷却塔66への電力の供給が停止される。温度・流量検出ユニット51は、検出器67から冷却水の流量が低下したことを確認する(S101)。
次いで、冷却水循環ポンプ65を停止し、冷却水供給バルブ61、62を閉じ、また、循環ポンプ64を停止する(S102)。
次いで、ゲートバルブ25〜28及び図示されない電磁弁を閉鎖する(S103)。
次いで、吸着器21aが脱着工程であり(S104)、熱交換器55の出口の水温(検出器73の温度)S1と、第1熱交換器11aの温度(検出器75の温度)S3とが、例えばS1>S3+2(℃)の関係にあるとき(S111)、通常動作時に引き続き、吸着器21aでCPU54の廃熱処理を続ける(S112)。このときのバルブの状態を表1の工程1の欄に示す。
表1は、切替弁29〜38、59、60、冷却水供給バルブ61、62、循環ポンプ63〜64の状態を、工程ごとに示す表である。表1において、例えば「A→B」はAからBに向かって水が流れるように切替弁を制御していることを意味する。「−」は、切替弁による水流の制御は任意であることを意味する。
熱交換器55の出口水温S1が、予め設定されたCPU廃熱上限温度T1(例えば、60℃)以上になったら(S113)、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、吸着器21bを用いて廃熱処理を行うか否かの判断をする。すなわち、熱交換器55の出口の水温(検出器73の温度)S1と、第1熱交換器11bの出口の水温(検出器76の温度)S4及び吸着剤81bの温度(検出器80の温度)S8とが、S1>S8(又はS1>S4)の関係にあるとき(S114)、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、吸着工程が行われていた吸着器21bでCPU54の廃熱処理を行うようにバルブを切り替える(S115)。このときのバルブの状態を表1の工程2の欄に示す。
また、ステップ111でS1>S3でない場合も、吸着器21bを用いて廃熱処理を行うか否かの判断をする(S114)。
熱交換器55の出口水温S1が、予め設定されたCPU廃熱上限温度T1(60℃)以上になったとき(S116)、サーバーのシャットダウンが完了していれば(S131)循環ポンプ63を停止し(S132)、後述の復帰工程を行う。サーバーのシャットダウンが完了していなければ(S131)、バルブ・ポンプ制御ユニット52は検出器67の水流の温度と流量を検出し、冷却塔の性能が回復しているか否かを判断する(S134)。冷却塔の性能が回復していれば後述の復帰工程を行う。冷却塔の性能が回復していなければ、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、凝縮器23を用いて廃熱処理を行うようにバルブを切り替える(S141)。このときのバルブの状態を表1の工程3の欄に示す。熱交換器55の出口水温S1が、予め設定されたCPU廃熱上限温度T1(60℃)以上になったとき(S142)、サーバーのシャットダウンが完了していれば(S143)循環ポンプ63を停止し(S132)、後述の復帰工程を行う。サーバーのシャットダウンが完了していなければ(S131)、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、蒸発器24でCPU54の廃熱処理を行うようにバルブを切り替える(S151)。このときのバルブの状態を表1の工程4の欄に示す。サーバーのシャットダウンが完了したら(S152)循環ポンプ63を停止し(S144)、後述の復帰工程を行う。
第2実施形態において、排気熱交換ユニット50へ冷熱の搬送を行っていないが、サーバーのシャットダウンを行う30〜60秒程度の短時間であればサーバールームの温度が急激に上昇するようなことはなく、問題はない。
図4はヒートポンプを通常の動作に復帰させるための制御フローである。はじめに、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、冷却水供給バルブ61、62を開き、循環ポンプ63、65を動作させる(S201)。次いで、吸着器21a、21b及び凝縮器23を冷却するため、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、表1の工程5の欄に示すように切替弁及び循環ポンプを制御する(S202)。切替弁59及び60は、例えば、水流がそれぞれA→B、A→Bとなるように制御して吸着器21aを冷却した後、水流がそれぞれC→B、A→Cとなるように制御して吸着器21bを冷却する。冷却は、吸着剤81aの温度(検出器79の温度)S7、吸着剤81bの温度(検出器80の温度)S8、第2熱交換器13の出口の水温(検出器77の温度)S5が、冷却水の温度T2(例えば30℃)に等しくなるまで行う(S203)。
サーバーのシャットダウン工程の最終段階において、蒸発器24をCPU54の廃熱処理に使用した場合において(S204)、更に、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、表1の工程7の欄に示すように切替弁及び循環ポンプを制御し(S205)、蒸発器24を冷却する。この冷却は、第3熱交換器14の出口の水温(検出器78の温度)S6が冷却水の温度T2に等しくなるまで行う(S206)。
その後、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、表1の工程6に示すように切替弁及び循環ポンプを制御する(S207)。バルブ・ポンプ制御ユニット52は、ゲートバルブ25〜28のうち必要なものを開き、通常の冷却動作を開始させる(S208)。そして、サーバー53を再起動する(S209)。
上記第2実施形態において、吸着器21aが脱着工程である場合について説明したが、吸着器21bが脱着工程である場合、吸着器21a、21bを廃熱処理に使用する手順が異なる。
熱交換器55の出口の水温(検出器73の温度)S1と、第1熱交換器11bの温度(検出器76の温度)S4とがS1>S4+2(℃)の関係にあるとき(S121)、通常動作時に引き続き、吸着器21bでCPU54の廃熱処理を続ける(S122)。このときのバルブの状態を表1の工程2の欄に示す。
熱交換器55の出口水温S1が、予め設定されたCPU廃熱上限温度T1(例えば、60℃)以上になったら(S123)、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、吸着器21aを用いて廃熱処理を行うか否かの判断をする。すなわち、熱交換器55の出口の水温S1と、第1熱交換器11aの出口の水温(検出器75の温度)S3及び吸着剤81aの温度(検出器79の温度)S7とが、S1>S7(又はS1>S3)の関係にあるとき(S124)、バルブ・ポンプ制御ユニット52は、吸着工程が行われていた吸着器21aでCPU54の廃熱処理を行うようにバルブを切り替える(S125)。このときのバルブの状態を表1の工程1の欄に示す。
また、ステップ121においてS1>S4でない場合も、吸着器21bを用いて廃熱処理を行うか否かの判断をする(S124)。
熱交換器55の出口水温S1が、予め設定されたCPU廃熱上限温度T1(60℃)以上になるまで冷却を続ける(S126)。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
第2実施形態のヒートポンプを、図3のフローチャートに準じて動作させた。CPU54の数量は10個であり、CPU1つあたりの発熱量は100W/個だった。吸着器21a、21bに充填された吸着剤はシリカゲルであり、吸着質は水だった。第1〜第3熱交換器、吸着器21bに充填されたシリカゲル、及び液体の吸着質の合計の熱容量は150kJだった。通常作動時、およびシャットダウン時のCPU廃熱上限温度T1はそれぞれ63℃、59℃とした。なお、切替直後の数秒間は温度が安定しないため、CPU廃熱上限温度T1を適用しなかった。
まず、吸着器21aで脱着工程が行われ、吸着器21bで吸着工程が行われている最中に、冷却塔66への電力の供給が停止された。温度・流量検出ユニット51は、検出器67から冷却水の流量が低下したことを確認した(S101)。
次いで、冷却水循環ポンプ65を停止し、冷却水供給バルブ61、62を閉じ、また、循環ポンプ64を停止した(S102)。
次いで、ゲートバルブ25〜28及び図示されない電磁弁を閉鎖した(S103)。
吸着器21aは脱着工程だった(S104)。シャットダウン時、吸着器21aが脱着工程であり、CPU出口温度S1(検出器73)=63℃、吸着器21a出口温度S3(検出器75)=61℃と温度差が2度以内であったため、吸着器21bで廃熱処理を行うか否かの判断を行った(S111)。第1熱交換器11bの出口の水温(検出器76の温度)S4と、吸着剤81bの温度(検出器80の温度)S8の温度はそれぞれ25℃だった。S1>S8の関係を満たしている(S114)。よって、表1の工程2に示されるように切替弁の制御がなされた(S115)。
ステップ115の切替弁の制御がなされて約1分後、第1熱交換器11bの出口の水温S4がCPU廃熱上限温度T1=55℃に達したため、凝縮器23で廃熱処理を行うようにバルブの切替を行った(S141)。ステップ141のバルブの切替をおこなって約30秒後、サーバー53シャットダウンが正常に終了したため(S143)、循環ポンプ63を停止させた(S144)。
図5は、シャットダウン工程における、熱交換器55の出口の水温、第1熱交換器11bの出口の水温、第2熱交換器13の出口の水温と時間との関係のプロットである。バルブの切替直後において、いずれの水温も一時的に急激に低下しているが、この水温の挙動は吸着器ユニットや凝縮器内の配管に残った25℃の冷却水が検出されることに起因する。1.5分間、CPU54を動作させることができ、サーバーは正常にシャットダウンした。サーバーのシャットダウン終了までの間、複数CPUからの回収廃熱量の合計は平均1kWだった。
冷却水の供給能力が復帰したあと、第2実施形態のヒートポンプを図4のフローチャートに従って動作させ、サーバーを復帰させた。
11a、11b 第1熱交換器
13 第2熱交換器
14 第3熱交換器
20 吸着式ヒートポンプ
21a、21b 吸着器
23 凝縮器
24 蒸発器
25、26、27、28 ゲートバルブ
29〜38 切替弁
39、40 冷却水ライン
41 第4熱搬送経路
46 第1熱搬送経路
47 第2熱搬送経路
48 第3熱搬送経路
50 排気熱交換器
51 温度・流量検出ユニット
52 バルブ・ポンプ制御ユニット
53 サーバー
54 CPU
55 熱交換器
59、60 切替弁
61、62 冷却水供給バルブ
63〜65 循環ポンプ
66 冷却塔
67、73〜78 検出器
70 凝縮冷媒回収管
81a、81b 吸着剤

Claims (5)

  1. 冷媒を蓄積し加熱により該冷媒を放出する物質を配置し、前記物質を加熱するための第1熱交換器を備えた第1容器と、
    前記第1容器に接続され、前記冷媒を凝縮するための第2熱交換器を備えた凝縮器と、
    前記第1容器及び前記凝縮器に接続され、前記冷媒を蒸発させることにより生じる冷熱を受け渡すための第3熱交換器を備えた蒸発器と、
    前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器にそれぞれ接続され、熱源から排出される熱を前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器へそれぞれ搬送可能な第1熱搬送経路、第2熱搬送経路、及び第3熱搬送経路と、
    前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第3熱交換器、及び前記熱源の温度をそれぞれ測定するための第1検出器、第2検出器、第3検出器、及び第4検出器と、
    前記第1検出器、前記第2検出器、前記第3検出器、及び前記第4検出器に接続され、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第3熱交換器、及び前記熱源の温度に応じて、前記熱源から排出される熱を前記第2又は第3熱搬送経路を経由して前記第2又は第3熱交換器へ搬送し、前記熱源を冷却するように制御する制御部と
    を有することを特徴とするヒートポンプ。
  2. 冷媒を蓄積し加熱により該冷媒を放出する物質を配置し、該物質を加熱するための第1熱交換器を備えた第1容器と、前記第1容器及び前記凝縮器に接続され、前記冷媒を凝縮するための第2熱交換器を備えた凝縮器と、前記第1容器に接続され、前記冷媒を蒸発させることにより生じる冷熱を受け渡すための第3熱交換器を備えた蒸発器と、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器にそれぞれ接続され、熱源から排出される熱を前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器へ搬送可能な第1熱搬送経路、第2熱搬送経路、及び第3熱搬送経路と、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第3熱交換器、及び前記熱源の温度をそれぞれ検出する第1検出器、第2検出器、第3検出器、及び第4検出器とを有するヒートポンプの動作方法において、
    前記第1熱交換器及び/又は前記第2熱交換器の動作が停止することにより前記第3熱交換器の温度が所定の温度よりも高くなるとき、前記熱源から前記第2熱搬送経路を経由して前記第2熱交換器へ熱を搬送することで前記熱源を冷却することを特徴とするヒートポンプの動作方法。
  3. 更に、前記第2熱交換器の温度が所定の温度よりも高くなるとき、前記熱源から前記第1熱搬送経路を経由して前記第1熱交換器へ熱を搬送することで前記熱源を冷却することを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプの動作方法。
  4. 冷媒を蓄積し加熱により該冷媒を放出する物質を配置し、該物質を加熱するための第1熱交換器を備えた第1容器と、前記第1容器に接続され、前記冷媒を凝縮するための第2熱交換器を備えた凝縮器と、前記第1容器及び前記凝縮器に接続され、前記冷媒を蒸発させることにより生じる冷熱を受け渡すための第3熱交換器を備えた蒸発器と、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器にそれぞれ接続され、熱源から排出される熱を前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器へ搬送可能な第1熱搬送経路、第2熱搬送経路、及び第3熱搬送経路と、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、前記第3熱交換器、及び前記熱源の温度をそれぞれ検出する第1検出器、第2検出器、第3検出器、及び第4検出器とを有するヒートポンプの動作方法において、
    前記第1熱交換器及び/又は前記第2熱交換器の動作が停止することにより前記第3熱交換器の温度が所定の温度よりも高くなるとき、前記熱源から前記第1熱搬送経路を経由して前記第1熱交換器へ熱を搬送することで前記熱源を冷却することを特徴とするヒートポンプの動作方法。
  5. 更に、前記第1熱交換器の温度が所定の温度よりも高いとき、前記熱源から前記第2熱交換器へ熱を搬送し、前記熱源を冷却することを特徴とする請求項4に記載のヒートポンプの動作方法。
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