JP2005118587A - 熱風式保管庫の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】故障等の異常事態を検知して安全性を向上する。
【解決手段】熱風式保管庫10では、ヒータ30の連続通電時間が、予め設定された異常継続時間を越えた場合に、保管庫10の運転を停止するよう設定される。食器の加熱運転開始から設定温度Tに達するまでの初期運転では、収納部内中央温度が設定温度Tまで達するのに長い時間がかかるので、この初期運転中におけるヒータ30の連続通電時間に対して異常発生を判断する第1異常継続時間は比較的長く設定される。保温運転では、収納部内中央温度が一旦設定温度Tから下がった後に再び設定温度Tに達するのに要する時間は短かいので、この保温運転中におけるヒータ30の連続通電時間に対して異常発生を判断する第2異常継続時間は比較的短かく設定される。
【選択図】図1

Description

この発明は熱風式保管庫の運転方法に関し、更に詳細には、断熱箱体内に所要の空間を介在させて配設した収納部内に熱風を強制循環させて、該収納部内に収納した食器を加熱して消毒・乾燥等を行なう熱風式保管庫の運転方法に関するものである。
食器に熱風を当てて加熱することで消毒・乾燥する熱風式保管庫は、断熱箱体の内部に、所要の空間を介して収納部を備え、該収納部内に多段で配設した棚に、食器を収容したカゴが載置されるようになっている。前記空間は、収納部の天板上部に画成される上部空間と、収納部の幅方向に対向する両側板外部に画成される側部空間および両側部空間の下端に形成された吹出口を介して連通する底部空間とで構成される。前記天板には、上部空間と連通する吸込口が形成され、また上部空間には、送風機およびヒータが配設してある。
前記熱風式保管庫では、前記送風機を運転することで、吸込口を介して上部空間に吸込んだ収納部内空気をヒータと熱交換して加熱した後、得られた熱風を両側部空間に流下させる。そして、各側部空間の吹出口から底部空間に吹出した熱風を、収納部内に導入して上昇させ、前記吸込口から上部空間に戻すよう強制循環することで、収納部内に収納されている食器を加熱して消毒・乾燥するよう構成される。
前述したように熱風を強制循環して食器を消毒・乾燥する熱風式保管庫では、前記ヒータで加熱された空気(熱風)の吹出側、あるいは食器と熱交換して温度低下した空気のヒータへの吸込側の何れかに温度センサを配設し、予め設定された設定時間の間は、該温度センサにより検出される検出温度に基づいて前記ヒータをON−OFF制御することで、前記収納部内の温度を予め設定された設定温度に保持する保温運転が行なわれる。
前記熱風式保管庫では、前述したように収納部内を設定温度に保持する保温運転制御とは別に、収納部内の温度が予め設定された異常温度を越えると保管庫の運転を停止する保護運転制御が行なわれる。しかし、何れの運転制御も温度を検出して行なうため、例えばヒータが断線していたり、保管庫の扉が開放しているために検出温度がなかなか上がらない場合や、温度検出部(温度センサ等)の故障で実際より低い温度を検出している場合には、保護運転制御が働かず、食器の消毒・乾燥が充分にできない状態で運転が継続される問題がある。しかも、この場合にはヒータが連続通電状態(連続ON状態)になってしまうため、ヒータが短期間で劣化する難点が指摘される。
また前記熱風式保管庫は、前記収納部内の実際の温度や設定温度または設定時間等を表示する操作盤を備えているが、従来は温度と時間とが同一の表示部に表示され、操作者が切替ボタンを操作することで温度と時間との表示を切替えている。すなわち、操作者は保管庫の運転状況を把握するために切替ボタンを操作する必要があり、また設定温度や運転時間等を変更する場合には、現在何が表示されているかを確認する必要があるため、作業が煩雑となっていた。
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、故障等の異常事態を検知して安全性を向上し得る熱風式保管庫の運転方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る熱風式保管庫の運転方法は、
箱体の内部に送風機とヒータとを備え、該送風機の運転によりヒータと熱交換して加熱した空気を強制循環することで、内部に収納した食器を加熱するようにした熱風式保管庫において、
前記ヒータの連続通電時間が、予め設定された異常継続時間を越えた場合には運転を停止することを特徴とする。
本発明に係る熱風式保管庫の運転方法では、ヒータの連続通電時間によって異常事態の発生を検知して運転を停止するよう構成したから、熱風式保管庫の安全性が向上する。また操作盤に、温度と時間とが夫々独立して別々に表示されるので、操作者は切替ボタン等を操作することなく熱風式保管庫の運転状況を把握し得る。
次に、本発明に係る熱風式保管庫の運転方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、実施例に係る熱風式保管庫を示す概略図であり、該熱風式保管庫10は、外装と内装との間にグラスウールを充填した断熱構造の断熱箱体(箱体)12の内部に、その内壁と所要の空間14を保持して収納部16が配設されている。この収納部16は、その天板18の中央部に吸込口18aが形成してある。また収納部16の内部には、複数の棚20が上下に所定間隔離間して多段的に配置され、各棚20に、食器(図示せず)を収容したカゴ22が載置されるようになっている。
前記空間14は、収納部16の天板上部に画成される上部空間14aと、収納部16の幅方向に対向する両側板24,24の外部に画成されて上部空間14aと連通する側部空間14b,14bおよび断熱箱体12内に画成されて収納部16の下方に臨む底部空間14cとで構成され、該底部空間14cは両側部空間14b,14bの下端に形成された吹出口26,26を介して連通している。また収納部16は、上部空間14aに前記吸込口18aを介して連通すると共に、底部空間14cに連通し、更には側板24,24に形成した複数の通孔(図示せず)を介して側部空間14b,14bと連通する。
前記上部空間14aに送風機28が配設されると共に、該上部空間14aには、送風機28に近接してヒータ30が配置してある。前記送風機28は、収納部16の吸込口18aから収納部内空気を上部空間14aに吸込み、該空気をヒータ30に向けて送風するよう設定されている。従って、送風機28を運転することにより、収納部16側から吸込んだ空気は、ヒータ30に接触して加熱されて熱風とされた後、前記両側部空間14b,14bに流れ込むようになっている。そしてこの熱風が、前記吹出口26,26および側板24の通孔から収納部16内に吹込まれ、収納されている食器を加熱するよう構成される。
前記食器を加熱した空気のヒータ30への吸込側である前記吸込口18aの近傍に第1温度センサ32が配設されると共に、ヒータ30からの加熱空気の吹出側である一方の吹出口26の近傍(側部空間14b)に第2温度センサ34が配設され、両温度センサ32,34により検出される検出温度(吸込側温度,吹出側温度)に基づいて、図示しない制御装置が前記ヒータ30への通電をON−OFFする制御(通電制御)を行なうよう構成される。すなわち、第1温度センサ32で検出される吸込側温度が、予め設定された設定温度Tを越えた条件と、第2温度センサ34で検出される吹出側温度が、設定温度Tより所定温度α(例えば10℃)だけ高い上限設定温度T1(=T+α)を越えた条件との何れか一方が満たされたときに、前記ヒータ30をOFF制御(通電停止)し、第1温度センサ32で検出される吸込側温度が設定温度Tより低くなった条件と、第2温度センサ34で検出される吹出側温度が上限設定温度T1より低くなった条件の何れもが満たされたときに、前記ヒータ30をON制御(通電)するよう設定される。そして、このようにヒータ30をON−OFF制御することで、収納部内の中央温度を設定温度Tに保持するようになっている(図4参照)。なお、前記上限設定温度T1は、後述する熱風式保管庫10の初期運転において、収納部内中央温度が設定温度Tより高くならない範囲で設定される。
前記断熱箱体12には、図2に示す如く、その開口部12aを開閉可能に閉成する観音開き式の断熱扉(扉)36,36が配設されている。一方の断熱扉36の所定位置にマグネット38が配設されると共に、該マグネット38と対応する箱体側にリードスイッチ40が設けられ、該扉36の開閉状態を検知し得るよう構成される。そして実施例では、検知手段としてのリードスイッチ40のON−OFF作動に基づいて、前記制御装置が前記ヒータ30および送風機28のON−OFF制御を行なうよう設定される。すなわち、断熱扉36を閉成することでマグネット38がリードスイッチ40に近接して該スイッチ40がON作動した際には、ヒータ30および送風機28をON制御し、また断熱扉36を開放することでマグネット38がリードスイッチ40から離間して該スイッチ40がOFF作動した際には、ヒータ30および送風機28をON制御するようになっている。なお実施例では、マグネット38が配設されていない他方の断熱扉36については、一方の断熱扉36を開放することにより開放が可能となる構成が採用されている。
前記断熱箱体12の上部には、前記送風機28のモータ42等を囲繞するキャビネット44が配設され、このキャビネット44の前面に、運転スイッチ等を配設した操作盤46が配設されている。この操作盤46は、食器加熱条件(設定温度、設定時間等)を設定する等の運転操作を行なうためのもので、図3に示す如く、運転スイッチ48、温度表示部50、時間表示部52、温度設定ボタン54、温度変更ボタン56,56、時間設定ボタン58および時間変更ボタン60,60等が配設される。運転スイッチ48は、熱風式保管庫10により食器を加熱する運転(加熱運転)を開始するためのものであって、該スイッチ48をON作動することで、前述した2つの温度センサ32,34の検出温度に基づき収納部内中央温度を設定温度Tに保持する保温運転が行なわれる。
前記温度表示部50には、主として前記設定温度Tや収納部内中央温度(第1温度センサ32または第2温度センサ34での検出温度)が表示される他に、各種の状態に応じた状態表示を行なうよう設定される。この状態表示としては、例えば停電により運転が中断したことを示す表示(FAL)、遅延運転を示す表示(AS)、断熱扉36が開放していることを示す表示(dor)および運転が終了していることを示す表示(End)等がある。また温度表示部50では、常には第1温度センサ32の値を表示し、前記温度設定ボタン54を押した際に設定温度Tを表示すると共に、この表示状態で温度変更ボタン56,56を操作することで設定温度Tを任意に変更し得るよう構成される。なお、熱風式保管庫10において前記の各状態となった際には、当該の状態表示と温度表示とが数秒間隔(例えば1秒)で交互に表示されるようになっている。
前記時間表示部52には、食器を設定温度Tで加熱処理する設定時間やその残り時間が表示される他に、各種の異常事態に応じたエラー表示(Er1,Er2・・・)を行なうよう設定される。なお設定時間は、前記食器の加熱運転が開始(運転スイッチ48のON作動時)されてから収納部内中央温度が最初に設定温度Tに達した時点から図示しないカウンターでカウントされるようになっている。また時間表示部52では、常には設定時間を表示すると共に、前記カウンターでのカウントが開始された以降は、残り時間を表示するようになっている。なお、各種の異常事態が発生した際には、当該のエラー表示と時間表示とが数秒間隔(例えば1秒)で交互に表示されるよう設定される。
前記熱風式保管庫10では、異常事態を検知して運転を停止する異常運転制御が行なわれるようになっている。すなわち、図示しない異常温度センサ(第1または第2温度センサで兼用することが可能)が、予め設定された異常温度を検出した際に保管庫10の運転を停止するよう構成される。また、前記ヒータ30の連続通電時間(連続ON時間)が、予め設定された異常継続時間を越えた場合にも、保管庫10の運転を停止するよう設定される。ここで、前記食器の加熱運転開始から前記設定温度Tに達するまでの初期運転では、収納部内中央温度が設定温度Tまで達するのに長い時間がかかるので、この初期運転中における前記ヒータ30の連続通電時間に対して異常発生を判断する第1異常継続時間は比較的長く(例えば2時間)設定される。また前記保温運転では、収納部内中央温度が一旦設定温度Tから下がった後に再び設定温度Tに達するのに要する時間は短かいので、この保温運転中における前記ヒータ30の連続通電時間に対して異常発生を判断する第2異常継続時間は比較的短かく(例えば20分)設定されている。
なお、前記保温運転中に設定温度Tを高温側に変更した場合や、前記断熱扉36を開放した場合は、前記ヒータ30の連続通電時間に対して異常発生を判断する基準となる異常継続時間を、第2異常継続時間から第1異常継続時間に変更するよう設定される。またヒータ30の連続通電時間に基づいて異常発生を検知して熱風式保管庫10の運転を停止した場合には、そのエラー表示を前記時間表示部52に表示するよう構成される。
前記熱風式保管庫10では、前記第1温度センサ32または第2温度センサ34の何れか一方が故障等により作動停止した場合は、直ぐに運転を停止することなく、正常に作動する他方の温度センサの検出温度に基づいて前記ヒータ30をON−OFF制御して運転を継続するよう設定される。またこのときには、前記時間表示部52にエラー表示すると共に、その回の加熱運転が完了したときには、次の加熱運転を開始し得ないようにすることで、異常事態に対処するよう構成される。更には、両方の温度センサ32,34が故障等により作動停止した場合は、直ぐに運転を停止するよう設定される。なお、温度センサ32,34の状態に応じた運転やエラー表示の有無等の関係を以下の表に示す。
┏━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓
┃ 第1温度 ┃ 第2温度 ┃ 運転開始 ┃ その回の運転 ┃ エラー表示 ┃
┃ センサ ┃センサ ┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃ 正常 ┃ 正常 ┃ 可 ┃ 継続 ┃ 無 ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃ 正常 ┃ 故障 ┃ 不可 ┃ 継続 ┃ 有 ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃ 故障 ┃ 正常 ┃ 不可 ┃ 継続 ┃ 有 ┃
┣━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━━━━╋━━━━━━━┫
┃ 故障 ┃ 故障 ┃ 不可 ┃ 停止 ┃ 有 ┃
┗━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┛
なお、前記熱風式保管庫10では、前記設定時間Tのカウントを開始してから一定時間経過したときに、図示しない排気ダクトを開放すると共に、運転完了の直前には前記温度センサ32,34の検出温度に関係なくヒータ30をOFF制御し、前記送風機28によりヒータ30およびヒータ周辺部のクールダウンを行なうよう構成されている。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成した実施例に係る熱風式保管庫の作用につき、運転方法との関係で説明する。
なお、実施例の作用を説明する前に、ヒータで加熱された空気(熱風)の吹出側、あるいは食器と熱交換して温度低下した空気のヒータへの吸込側の何れかに配設した温度センサにより検出される検出温度に基づいてヒータをON−OFF制御する従来の問題点につき簡単に説明する。
吹出側あるいは吸込側に配設された温度センサでの検出温度は、収納部内の中央温度とは差があり、吹出側温度で前記ヒータを制御する場合は、収納部内温度の上昇が遅くなる問題がある。すなわち、吹出側温度を設定温度になるようヒータをON−OFF制御すると、運転初期には収納部内の中央温度は吹出側温度より低いため、温度センサが設定温度を検出してヒータがOFFになったときでも中央温度は設定温度には達していない。そして、収納部内の食器が温まり、吹出された熱風が食器にて冷やされなくなると、吹出側と収納部内の中央部との温度差は小さくなる。しかし、図5(a)に示す如く、その温度差が小さくなるのは少しずつであり、収納部内の中央部が最終的に設定温度に保持されるまでには長い時間がかかっていた。
また、吸込側温度で前記ヒータを制御する場合には、収納部内の中央温度が高くなると共に、吹出側温度が更に高くなるため、食器を劣化させるおそれがある。すなわち、吸込側温度を設定温度になるようヒータをON−OFF制御すると、運転初期には収納部内の中央温度は吸込側温度より高いため、中央温度が設定温度に達しているのに温度センサは設定温度を検出しておらず、ヒータがONしている状態になる。そして、収納部内の食器が温まり、吹出された熱風が食器にて冷やされなくなると、吸込側と収納部内の中央部との温度差は徐々に小さくなる。しかし、図5(b)に示す如く、収納部内の中央部が最終的に設定温度に保持される以前に中央温度は設定温度よりかなり高くなり、まして吹出側温度は中央温度より更に高いので、殊に吹出側近傍に収納されている食器が高温に晒されて劣化するおそれがあった。
実施例に係る熱風式保管庫10の運転開始より順を追って説明すれば、先ず前記温度設定ボタン54を押すことで温度表示部50に設定温度Tを表示した状態で、前記温度変更ボタン56,56を操作して所望する設定温度Tを表示設定する。また同様に、前記時間設定ボタン58を押すことで時間表示部52に設定時間を表示した状態で、前記時間変更ボタン60,60を操作して所望する設定時間を表示設定する。この場合に、設定温度Tと設定時間とが夫々独立して別々に表示されると共に、別々の変更ボタン56,60により変更するので、操作者が温度と時間とを間違って変更することは防止される。
次に、前記運転スイッチ48をON作動すると、前記送風機28の運転が開始されると共にヒータ30への通電が開始され、前記収納部16内の空気は、送風機28により吸込口18aを介して上部空間14aに吸込まれて前記ヒータ30に向けて送風され、ここで熱交換により加熱されて熱風とされた後に、前記両側部空間14b,14bに流れ込む。各側部空間14bに流れ込んだ熱風は、前記吹出口26および通孔から収納部内に吹出され、収納されている食器を加熱する。そして、食器と熱交換して温度低下した空気は、前記吸込口18aを介して再び上部空間14aに吸込まれるよう循環する(図1参照)。
前記ヒータ30は、前記第1温度センサ32および第2温度センサ34の検出温度に基づいてON−OFF制御され、収納部内中央温度は前記設定温度Tに保持される。この場合に、初期運転時では食器は冷えているために、第2温度センサ34で検出される吹出側温度と収納部内中央温度とには大きな差があり、従来のように吹出側温度が設定温度Tとなったときにヒータ30をOFF制御すると、前述したように収納部内中央温度が設定温度Tに達するまでに長い時間がかかる。しかるに、実施例の熱風式保管庫10では、第1温度センサ32で検出される吸込側温度が設定温度Tを越えた条件と、第2温度センサ34で検出される吹出側温度が上限設定温度T1を越えた条件との何れか一方が満たされたときに、前記ヒータ30をOFF制御するようになっている。すなわち、第2温度センサ34が設定温度Tより所定温度αだけ高い上限設定温度T1を検出するまではヒータ30をON状態とし得るので、初期運転において収納部内中央温度が設定温度Tに達するまでに要する時間を短縮することができる(図4参照)。また上限設定温度T1は、収納部内中央温度が設定温度Tより上昇しない値に設定されているから、食器が高温に晒されることで劣化するのは防止される。更に、収納部内中央温度が設定温度Tに達した以後においては、吸込側温度を検出する第1温度センサ34が設定温度Tを検出することでヒータ30がOFF制御されるから、収納部内中央温度が上限設定温度T1まで上昇することはない。
また前述した食器の加熱運転中において、前記操作盤46には収納部内中央温度および設定時間または残り時間が同時に表示されているから、操作者は切替ボタン等を操作することなく運転状況を把握することができる。なお、熱風式保管庫10において前記の各状態となったり異常事態が発生した際には、温度表示部50や時間表示部52に、当該の状態表示やエラー表示が温度表示や時間表示と交互に表示されて操作者に覚知させ得るから、操作者はその状況に応じた対応を迅速に行なうことができる。
(断熱扉の開閉に伴う運転)
前記熱風式保管庫10では、前記リードスイッチ40により検知される断熱扉36の開閉状態によって前記送風機28およびヒータ30のON−OFF制御がなされるので、各場合について説明する。
(1)運転開始時(運転スイッチ48をON作動した後)に断熱扉36が開放していると、送風機28およびヒータ30はON制御されず、食器の加熱運転は開始されない。そして、断熱扉36が閉成されたことを前記リードスイッチ40が検知したことを条件に、送風機28およびヒータ30がON制御されて加熱運転が開始される。
(2)前記収納部内中央温度が設定温度Tに達する前の初期運転中に断熱扉36が開放したことをリードスイッチ40が検知すると、送風機28およびヒータ30はOFF制御される。そして、断熱扉36が閉成されたことをリードスイッチ40が検知したことを条件に、加熱運転が再開される。
(3)前記収納部内中央温度が設定温度Tに達した後の保温運転中で、前記排気ダクトが開放する前に断熱扉36が開放したことをリードスイッチ40が検知すると、送風機28およびヒータ30はOFF制御される。このとき、前記設定時間のカウントも停止するが、停止した値を保持するか、リセットして運転再開後に収納部内中央温度が再度設定温度Tに達した後、カウントを初めから行なうかを選択できる。そして、断熱扉36が閉成されたことをリードスイッチ40が検知したことを条件に、加熱運転が再開されると共に、カウントの値を保持した場合はその値からカウントを再開する。
(4)前記排気ダクトが開放した後に断熱扉36が開放したことをリードスイッチ40が検知すると、送風機28およびヒータ30はOFF制御されると共に、排気ダクトも閉成される。このとき、前記設定時間Tのカウントも停止するが、停止した値を保持するか、リセットして運転再開後に収納部内中央温度が再度設定温度Tに達した後、カウントを初めから行なうかを選択できる。そして、断熱扉36が閉成されたことをリードスイッチ40が検知したことを条件に、加熱運転が再開されると共に、カウントの値を保持した場合はその値からカウントを再開し、また排気ダクトを開放する。
(5)クールダウン中に断熱扉36が開放したことをリードスイッチ40が検知すると、送風機28はOFF制御されると共に、排気ダクトも閉成される。そしてこの場合は、再び断熱扉36が閉成されたことをリードスイッチ40が検知してもクールダウンは再開されない。
なお、前記(1)〜(5)において断熱扉36が開放された際には、前記温度表示部50に断熱扉36が開放されていることを表示して操作者に覚知させる。また、断熱扉36の閉成により行なわれる送風機28およびヒータ30のON制御タイミングや排気ダクトの開放タイミングは、該断熱扉36を閉成してから若干の遅延後に設定され、断熱扉36の開閉時におけるリードスイッチ40のチャタリングによるモータ等への悪影響を防ぐようになっている。
前述したように運転中に断熱扉36を開放した場合には送風機28の運転を停止するので、開口部12aから熱風が吹出すのを防止し得る。また断熱扉36が開放したまま加熱運転が行なわれると、収納部内中央温度を設定温度Tまで上げるためのヒータ30のON状態が長くなって電力を多く消費するが、断熱扉36を開閉させた場合、該扉36が開放している間は送風機28およびヒータ30の何れもOFF状態とするので、無駄な加熱が行なわれず、電力消費量を低減し得る。更に、断熱扉36が開放状態であることは前記温度表示部50に表示されるから、例えば断熱箱体12の前後に断熱扉が配設される型式の熱風保管庫で、前側から後側の断熱扉が開放していることを確認することができなくても、断熱扉が開放していることを見逃すことなく、確実に食器の消毒・乾燥ができる。
(異常事態が発生した場合の運転)
次に、前記収納部内中央温度を設定温度Tに保持する保温運転中に、前記第1温度センサ32または第2温度センサ34の何れか一方が故障により作動停止した場合(温度を検出しなくなった場合)は、正常に作動する他方の温度センサ34,32の検出温度に基づいてヒータ30のON−OFF制御が継続して行なわれると共に、前記時間表示部52には対応するエラー表示がなされる。これにより、食器が消毒・乾燥されることなく放置されるのは防止されると共に、故障を操作者に覚知させ得る。しかも、一方の温度センサ32,34が故障状態のまま継続されたその回の運転が完了したときには、次の運転を開始し得ないようになっているから、操作者がエラー表示を見過ごして運転させようとしても運転できず、故障が発生していることを確実に知ることができる。なお、両温度センサ32,34が何れも故障して温度を検出しなくなった場合は、直ぐに運転を停止してエラー表示することで操作者に故障の発生を覚知させ得る。
前記熱風式保管庫10の運転中において、何らかの原因により収納部内中央温度が設定温度Tを越えて大きく上昇し、前記異常温度センサが異常温度を検出した際には、熱風式保管庫10の運転を停止すると共に、前記時間表示部52に適宜のエラー表示を行なう。
ここで、異常事態を温度の変化に基づいてのみ検知する方法では、例えばヒータ30に故障(断線等)が生じている場合、前記温度センサ32,34に異常が発生して実際の温度より低い温度を検出している場合、あるいは断熱扉36に設けられるパッキン(図示せず)の異常により気密漏れが生じている場合等のように、収納部内中央温度が設定温度Tに達しないような異常事態の発生を検知することはできない。そこで実施例では、温度の変化による検知と併せて、前記ヒータ30の連続通電時間の変化によっても異常事態を検知するよう設定されている。
すなわち、食器の加熱運転開始から前記設定温度Tに達するまでの初期運転中に、前記ヒータ30の連続通電時間が第1異常継続時間を越えた場合は、異常事態が発生したものとして、熱風式保管庫10の運転を停止すると共に時間表示部52にエラー表示を行なう。また、保温運転中に、前記ヒータ30の連続通電時間が第2異常継続時間を越えた場合は、異常事態が発生したものとして、熱風式保管庫10の運転を停止すると共に時間表示部52にエラー表示を行なう。これにより、温度の変化のみでは検知し得なかった前述した種類の異常事態の発生を検知することができ、熱風式保管庫10の安全性が向上する。更に、ヒータ30が必要以上に連続運転されるのを防止し得るから、該ヒータ30の寿命を延ばすことができる。
なお、前記保温運転中に設定温度Tを高温側に変更した場合や、前記断熱扉36を開放した場合は、再び収納部内中央温度が新たな設定温度Tまたは継続する設定温度Tに達するまでに時間を要するので、このときにはヒータ30の連続通電時間が第1異常継続時間を越えた時点で異常事態が発生したものとして、熱風式保管庫10の運転を停止すると共に時間表示部52にエラー表示が行なわれる。
本発明の好適な実施例に係る熱風式保管庫の概略構造を示す縦断正面図である。 実施例に係る熱風式保管庫の要部正面図である。 実施例に係る熱風式保管庫の表示盤を示す正面図である。 実施例に係る熱風式保管庫の吹出側温度、吸込側温度および収納部内中央温度との関係を示すグラフ図である。 従来の技術に係る吹出側温度と収納部内中央温度、吸込側温度と収納部内中央温度との関係を夫々示すグラフ図である。
符号の説明
12 断熱箱体(箱体),28 送風機,30 ヒータ,36 断熱扉(扉),46 操作盤
T 設定温度

Claims (5)

  1. 箱体(12)の内部に送風機(28)とヒータ(30)とを備え、該送風機(28)の運転によりヒータ(30)と熱交換して加熱した空気を強制循環することで、内部に収納した食器を加熱するようにした熱風式保管庫において、
    前記ヒータ(30)の連続通電時間が、予め設定された異常継続時間を越えた場合には運転を停止する
    ことを特徴とする熱風式保管庫の運転方法。
  2. 前記食器の加熱運転開始から、予め設定された設定温度(T)に達するまでの初期運転中における前記ヒータ(30)の連続通電時間に対する第1異常継続時間と、一旦設定温度(T)に達した後に該設定温度(T)に保持する保温運転中における前記ヒータ(30)の連続通電時間に対する第2異常継続時間とが異なるよう設定されている請求項1記載の熱風式保管庫の運転方法。
  3. 前記保温運転中に設定温度(T)を高温側に変更した場合は、前記ヒータ(30)の連続通電時間に対する第2異常継続時間が変更される請求項2記載の熱風式保管庫の運転方法。
  4. 前記保温運転中に、前記箱体(12)に設けた扉(36)を開放した場合は、前記ヒータ(30)の連続通電時間に対する第2異常継続時間が変更される請求項2記載の熱風式保管庫の運転方法。
  5. 前記箱体(12)に設けた操作盤(46)に、温度と時間とが夫々独立して別々に表示される請求項1〜4の何れかに記載の熱風式保管庫の運転方法。
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