JP2014025613A - 冷却庫の殺菌装置 - Google Patents

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拓也 山崎
Katsuyuki Tanaka
克幸 田中
Shinya Sakano
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Abstract

【課題】庫内を効率良く殺菌できるようにする。
【解決手段】食品を収納可能な収納室13と、同収納室13に冷気を循環供給する冷気供給装置16と、収納室13内に配された紫外線ランプ20とが具備され、高温の食品を短時間に冷却する急速冷却運転と、冷却後の食品を所定の冷却温度に保持する保冷運転と、運転停止の3形態が実行可能とされる。紫外線ランプ20には、全運転形態の実行時に跨って存在する庫内温度の所定の温度帯Y内に、紫外線強度−温度特性における紫外線強度のピーク値を持つものが選択されるとともに、庫内温度を検出する庫内温度センサ49と、この庫内温度センサ49で検出された庫内温度が、所定の温度帯Y内である場合に限って紫外線ランプ20を点灯可能とするランプ制御手段40と、が設けられている。
【選択図】図11

Description

本発明は、紫外線ランプを備えた冷却庫の殺菌装置に関する。
急速冷却庫は、加熱調理後の高温の食品を短時間で冷却する急速冷却運転が行われたのち、必要に応じて冷却後の食品を所定の冷却温度に保持する保冷運転が行われ、そののち適当なときに食品が庫外に取り出されて次の急速冷却運転が開始されるまで待機する(運転停止状態)、といった使い方がなされる。
ここで、この種の急速冷却庫において、庫内の壁面等に紫外線ランプからなる殺菌装置を備え、紫外線ランプを点灯して紫外線を庫内に照射することにより、庫内の雑菌を殺菌するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−337757号公報
一方、紫外線ランプは、周囲温度が低温であったり高温であると、紫外線強度が小さくなって殺菌効果が低くなるという事情がある。例えば、加熱調理した食品を収納した直後は、庫内温度が60℃程度になることがあり、また急速冷却運転の終盤では庫内温度が−30℃に達することもあり、そのような高温または低温域では、紫外線ランプを点灯しているにも拘わらず所望の殺菌効果が得られず、すなわち効率良く殺菌できないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、庫内を効率良く殺菌できるようにするところにある。
本発明の冷却庫の殺菌装置は、食品を収納可能な収納室と、同収納室に冷気を循環供給する冷気供給装置と、前記収納室内に配された紫外線ランプとが具備され、高温の食品を短時間に冷却する急速冷却運転と、冷却後の食品を所定の冷却温度に保持する保冷運転と、運転停止の3形態が実行可能とされた冷却庫において、前記紫外線ランプには、前記急速冷却運転、前記保冷運転及び前記運転停止の全形態の実行時に跨って存在する庫内温度の所定の温度帯内に、紫外線強度−温度特性における紫外線強度のピーク値を持つものが選択されるとともに、庫内温度を検出する庫内温度センサと、この庫内温度センサで検出された庫内温度が、前記所定温度帯内である場合に限って前記紫外線ランプを点灯可能とするランプ制御手段と、が設けられているところに特徴を有する。
紫外線ランプを点灯することにより、庫内の殺菌が行われる。ここで、急速冷却及び保冷の両運転中若しくは運転停止中に、所定温度帯を外れた庫内温度を採る場合があるが、この外れた庫内温度は、紫外線ランプにおける紫外線強度が低下する温度でもあるから、同温度が検知された場合は紫外線ランプを消灯制御する。言い換えると、相応の紫外線強度を保有する庫内温度である場合に限って紫外線ランプを点灯するようにしたから、殺菌効果を維持しながらもランプ寿命を大幅に延ばすことが可能である。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記紫外線ランプの点灯時間を制御する点灯時間制御手段が備えられている。
紫外線ランプは殺菌に実効のある温度帯のみに点灯制御されることから、ランプ寿命等を考慮して1回の紫外線ランプの点灯時間を制限している場合に、制限時間のすべてを殺菌に実効のある時間として利用できる。一定のランプ寿命の中で除菌効果を効率良く発揮させることができる。
(2)前記収納室における前記冷気が流通する壁面には、紫外線ランプが庫内側に開口したケース内に収納されて設けられ、このケースの開口には同開口を開閉する扉が装着されているとともに、前記扉が閉じられた状態においても前記冷気を前記ケース内に流通可能とした冷気流通部が設けられている。
食品の急速冷却や保冷中は、扉を閉めると、紫外線が食品に照射されることは規制される一方で、収納室を循環する冷気は、冷気流通部からケース内に流通するから、同冷気中の殺菌が行われる。食品が収納室にないときには、扉を開けておくと、紫外線ランプからの紫外線が収納室の壁面に向けて照射されて、壁面の殺菌が行われる。紫外線を当てることがためらわれる食品を扱う場合にも、庫内の殺菌を行うことができる。
本発明によれば、庫内を効率良く殺菌することができる。
本発明の実施形態1に係る急速冷却庫の断熱扉を外した状態の斜視図 庫内構造を示す正面図 同平断面図 庫面殺菌を行っている状態を示す平断面図 紫外線ランプの装着部分の構造を示す縦断面図 そのスライド扉の閉扉状態の平断面図 開扉状態の平断面図 同斜視図 紫外線ランプの紫外線強度−温度特性を示すグラフ 紫外線ランプの点灯制御系統を示すブロック図 運転に伴う庫内温度の推移を示すタイミングチャート
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11に基づいて説明する。本実施形態では急速冷却庫を例示している。
急速冷却庫の構造を説明すると、図1及び図2に示すように、機械室11の上面に断熱箱体製の冷却庫本体10が載置され、その前面開口部に断熱扉12が揺動開閉可能に装着されている。本体10内の正面から見た右側が、食品の収納室13に、左側が冷却ユニット16の設置室14となっている。
収納室13には、左右一対のトレイ受け15が対向して配設され、食品を入れたトレイ15Aが複数段にわたって出し入れ可能に収納されるようになっている。
冷却ユニット16は、冷却器17とその前方に配された2個の冷却ファン18をケーシング19内に収めてユニット化したものであり、同冷却ユニット16が、庫内の左側壁10L(図3)との間に所定の間隔を開けた形態で設置室14内に設置されている。冷却器17は、機械室11内に設置された冷凍装置(図示せず)と冷媒管により循環接続され、周知の冷凍回路が形成されている。
冷却運転は、冷凍装置(圧縮機)と冷却ファン18とが駆動されることで行われ、図3の矢線に示すように、収納室13の空気が冷却ユニット16内に吸引されて冷却器17を通過する間に冷気が生成され、冷却ユニット16の背面側に吹き出された冷気が庫内の左側壁10Lに当たって、冷却ユニット16の手前側と奥側の側面に分かれて回り込んだのち、一部が右側壁10R側まで流通しつつ収納室13に送り込まれるといった循環流を生じ、これによりトレイ15Aに入れられた食品が冷却されるようになっている。
収納室13の右側壁10Rには、殺菌装置を構成する紫外線ランプ20が設けられている。紫外線ランプ20(以下、適宜にランプ20という)は直管タイプである。
図3ないし図6に示すように、収納室13の右側壁10Rにおけるトレイ受け15の装着領域内には、庫内側に開口した縦長のランプ収納ケース25が埋設されている。ケース25内には、2本のランプ20が、左右に並んで吊り下げ状態で支持されている。各ランプ20のリード線21は、ケース25の天井部に引き出された電源線22と接続されている。
ケース25の開口25Aには、図8に示すように、中央高さの広い領域に格子状の窓孔27を形成してなる保護カバー26が張設されている。保護カバー26における収納室13側から見た左右両側縁は、図6に示すように、ケース25の開口25Aにおける左右の開口縁と間に若干の間隙28を有し、かつ同保護カバー26の左右両側縁には、ケース25の内側に向けて斜め姿勢をなすガイド板29が形成されている。
また、ケース25における保護カバー26が張られた開口25Aを開閉するスライド扉30が設けられている。
スライド扉30の上下両端部には、水平方向を向いたガイド溝31がほぼ全幅にわたって形成されているとともに、右側壁10Rにおけるケース25の埋設位置の手前側の縦縁部には、上下2箇所に、頭部33A付きのねじからなるガイドピン33が装着され、スライド扉30の対応するガイド溝31に挿通されている。
スライド扉30の上下両縁は、右側壁10Rに取り付けられた開き止め部材35で押さえられて、収納室13側に開くことが規制されており、スライド扉30の奥側の側縁には、表面側に直角曲げされた把手30Aが形成されている。
スライド扉30は、各ガイドピン33をガイド溝31に沿って相対的に摺動させつつ、図7に示す手前側の開放位置と、図6に示す奥側の閉鎖位置との間で摺動可能となっている。開放位置では、スライド扉30がケース25の開口25Aよりも手前側に位置し、図8にも示すように、ケース25の開口25Aに張られた保護カバー26の全面が収納室13に向けて開放されるようになっている。
一方、閉鎖位置では、図6に示すように、スライド扉30が保護カバー26の全面を覆うようになっている。ただし、スライド扉30と、保護カバー26並びに右側壁10Rとの間には、所定の間隙36が形成されるようになっている。
当該急速冷却庫の基本的な使用態様は、加熱調理後の高温の食品をトレイ15Aに入れて収納室13に収容したのち、収納室13に冷気を循環させることでトレイ15Aに入れられた食品を短時間で冷却する急速冷却運転が実行され、例えば芯温センサ37(図1)によって食品が所定温度まで冷却されたことが検知されると急速冷却運転が停止され、必要に応じて保冷運転に切り替わる。そののち適当なときに、断熱扉12を開いてトレイ15Aが庫外に出され、トレイ15Aが出されたら断熱扉12を閉じて次の急速冷却運転が開始されるまで待機する(運転停止状態)。
この運転停止の間、ランプ収納ケース25に装備されたスライド扉30を開放する一方、紫外線ランプ20を点灯させると、図4に示すように、紫外線ランプ20からの紫外線が保護カバー26の窓孔27を通して収納室13の壁面に向けて照射され、同壁面に付着した雑菌、さらには同収納室13に浮遊した雑菌が有効に殺菌される。
一方、急速冷却運転中並びに保冷運転中では、スライド扉30を図6に示すように閉じた状態として、紫外線ランプ20を点灯する。スライド扉30が閉じていることで、紫外線ランプ20からの紫外線が収納室13に向けて照射されることが遮断され、すなわち紫外線が食品に照射されることが回避されて、品質等に影響を及ぼすことが防止される。
ただし、スライド扉30は閉じていても、図6に示すように、ケース25の開口25Aに張られた保護カバー26並びに右側壁10Rの表面との間には所定の間隙36が開いており、一方、冷却運転中には、既述したように、冷気の一部が右側壁10Rに沿って流れるから、例えば同図の矢線に示すように、間隙36から冷気が流入して、ガイド板29の手前の間隙28や、手前側の窓孔27からケース25内に流通し、反対側の窓孔27や間隙28から奥側に流出するといった現象を呈し、あるいは冷気の勢いによっては、上記とは反対に奥側から手前側にケース25内を流通する場合もある。いずれにしても、ケース25内を冷気が流通する間に、同冷気中の雑菌が殺菌されるようになっている。
上記したように、冷却運転(急速冷却運転と保冷運転)中と、運転停止中のいずれにおいても、紫外線ランプ20を点灯することにより庫内を殺菌する機能を果たすことができるが、点灯時間と比例してランプ20の寿命も縮まることから、本実施形態では、さらに効率良く殺菌効果が得られることを意図した手段が講じられている。
紫外線ランプ20による殺菌効果については、当該紫外線ランプ20が保有する紫外線強度が大きいほど効果が大きいことが解っているが、その一方で、紫外線強度は周囲温度によって変化することも知られている。端的には、紫外線ランプ20の紫外線強度−温度特性は、図9における特性線Xで示すようになり、すなわち所定温度において紫外線強度がピーク値を採り、温度が同所定値から高くまたは低くなることにしたがって、強度が次第に小さくなる逆U字形をなす特性を示す。
言い換えると、ピーク値を採る温度を含む所定の温度帯では、十分な紫外線強度が得られて殺菌に有効であり、逆にそこから外れた高温または低温域では、紫外線強度が小さくて殺菌に実効がないと言える。
なお、係る紫外線強度−温度特性ついて、逆U字形の特性線を示すことは紫外線ランプの種類によらずほぼ同様ではあるが、紫外線強度のピーク値を採る温度については紫外線ランプの種類によって異なることが知られている。
一方、本実施形態の急速冷却庫は、既述したように、急速冷却運転がなされたのち、必要に応じて保冷運転に切り替わり、そののち運転停止状態を採るのであるが、急速冷却運転時の庫内温度は「−30℃〜30℃」に設定でき、それに付随して保冷運転時の庫内温度も「−30℃〜30℃」に設定できるようになっている。また、運転停止中には、冷却器17をヒータで加熱する等の除霜運転も実行可能となっている。以上のことを勘案した上で、本実施形態の急速冷却庫では、急速冷却運転中、保冷運転中及び運転停止中の全態様の実行時に跨って存在する確率の高い庫内温度の温度帯Yが、「5℃〜40℃」であることが認められた。
そこで本実施形態ではまず、装備する紫外線ランプ20として、紫外線強度−温度特性における紫外線強度のピーク値を採る温度が、上記した温度帯Y「5℃〜40℃」におけるほぼ中央の温度(18℃程度)に相当するものが選定されている。これにより、急速冷却運転中、保冷運転中及び運転停止中の全態様にわたって殺菌効果を得ることが可能となる。
なお、この実施形態では、冷却運転中と運転停止中とで個々に紫外線ランプ20の点灯操作を行うことができるようになっており、基本的な点灯制御としては、急速冷却運転が開始されたときにランプスイッチ48を操作することで、紫外線ランプ20に通電されて点灯し、任意の設定時間が経過したら通電が遮断されて紫外線ランプ20が消灯し、また、運転待機状態(運転停止状態)が始まったときにランプスイッチ48を操作すると、紫外線ランプ20に通電されて点灯し、任意の設定時間が経過したら通電が遮断されて紫外線ランプ20が消灯するようになっている。
一方、上記したように、紫外線ランプ20においては、紫外線強度のピーク値を採る温度から高低離間した温度域では、紫外線強度が大きく落ち、したがって殺菌効果が十分に得られない点に鑑み、このように殺菌効率が悪くなることが明らかな温度域では、例え紫外線ランプ20が点灯されるべきタイミングにあっても、紫外線ランプ20を消灯する手段(点灯制限手段)を講じている。
この実施形態では、上記した高確率で存在する温度帯Y「5℃〜40℃」を睨んで、庫内温度が「5℃未満」と「40℃超」の場合には、紫外線ランプ20を消灯するようになっている。
そのため、上記した基本点灯制御に点灯制限制御を加味した紫外線ランプ20の点灯制御系統が構築されている。
この制御系統は、図10に示すように、マイクロコンピュータを備えて所定のプログラムを実行可能としたランプ制御部40が設けられている。基本点灯制御を実行するために、ランプ制御部40にはタイマ41と第1記憶部42とが設けられている。ランプ制御部40の出力側には上記した両紫外線ランプ20が接続され、入力側には、設定時間入力部46、運転状態検知部47及びランプスイッチ48が接続されている。
設定時間入力部46は、紫外線ランプ20の点灯の設定時間を、冷却運転中と運転停止中とに分けて個々に入力でき、第1記憶部42に記憶できるようになっている。運転状態検知部47は、当該急速冷却庫が冷却運転中であるか運転停止中であるかの検知信号を入力するようになっている。
基本点灯制御としては、急速冷却運転が開始されまたは運転停止状態が始まったときにランプスイッチ48を操作すると、紫外線ランプ20への通電が開始される一方で、運転状態検知部47の検知信号に基づいて、冷却運転中または運転停止中の点灯の設定時間が呼び出され、同設定時間が経過したところで通電が遮断されるようになっている。
一方、点灯制限制御を実行するために、ランプ制御部40の入力側には、庫内温度センサ49が接続されている。この庫内温度センサ49は、庫内温度を検知してその検知値を出力するものであって、図2、図3に示すように、冷却ユニット16の奥面に装備されている。
ランプ制御部40にはさらに、第2記憶部43と比較部44とからなる点灯制限部45が組み込まれている。第2記憶部43には、上記した庫内温度に係る所定の温度帯Y「5℃〜40℃」が予め記憶されている。
比較部44では、上記した庫内温度センサ49で検知された庫内温度と、第2記憶部43に記憶された温度帯Yとが比較され、庫内温度が温度帯Y内にあれば、上記した基本点灯制御における通電時間内であることを条件に、紫外線ランプ20に通電される。逆に、庫内温度が温度帯Yから外れていれば、基本点灯制御における通電時間内であるにも拘わらず、紫外線ランプ20への通電が遮断されるようになっている。
続いて、本実施形態の作用の一例を図11のタイミングチャートを参照しつつ説明する。この例では、加熱調理後の高温の食品を短時間で冷却する急速冷却運転を予め設定された所定時間実行し、続いて冷却された食品を所定の冷却温度に保存する保冷運転に切り替わり、そののち適当なときに、食品が庫外に出されて内部が空とされ、次の急速冷却運転が開始されるまで待機する運転停止状態とされるようになっている。急速冷却運転時には庫内温度が例えば「−1℃」に設定され、保冷運転時には庫内温度が「3℃」に設定されている。
急速冷却を行うに際しては、ランプ収納ケース25のスライド扉30が閉じられた状態において、加熱調理後の食品がトレイ15Aに入れられて収納室13に収納され、断熱扉12を閉じたのち冷却スイッチをオンすることで急速冷却運転が開始される。それとともに、ランプスイッチ48を操作することにより、紫外線ランプ20の所定の点灯時間がタイマ41に対して設定される。急速冷却運転中は、初めは冷気が収納室13に向けて連続して循環流通されることにより、庫内温度が例えば60℃程度から設定温度である「−1℃」まで急速度に下げられ、「−1℃」まで下がった後は、冷気の供給と停止が繰り返されつつ、設定時間まで庫内温度が「−1℃」に保持される。この間に食品が次第に冷却され、同運転が終わるまでには、食品の温度(芯温)が3℃程度になるまで冷却される。
一方、急速冷却運転が開始されたのち紫外線ランプ20の所定の点灯時間が設定されるが、この間、庫内温度センサ49により庫内温度が監視され、当初は庫内温度が温度帯Y「5℃〜40℃」よりも高いから、紫外線ランプ20へは通電されず、したがって消灯したままである。経時後に庫内温度が40℃まで下がると(タイミングT1)、上記温度帯Yに入ったことで紫外線ランプ20に通電されて点灯する。このとき、右側壁10Rに沿って流れる冷気の一部が、点灯した紫外線ランプ20が収納されたランプ収納ケース25内を流通し、紫外線を浴びることで同冷気中の雑菌が殺菌される。
そののち、庫内温度が5℃未満まで下がるか、またはタイマ41がタイムアップして所定の点灯時間が終了すると、紫外線ランプ20への通電が停止されて消灯され、これにより冷却運転中の殺菌は終了する。
急速冷却運転が時間設定により終了すると、保冷運転に切り替わる。この保冷運転中は、冷気の供給と停止が繰り返されつつ、庫内温度が設定温度である「3℃」に維持され、食品の温度が急速冷却された際の温度(3℃)にほぼ維持されて保存される。
保冷運転の際には、設定された紫外線ランプ20の点灯時間が既に終了しているため、紫外線ランプ20が点灯することはない。仮に、点灯時間が保冷運転に及ぶまで設定されたとしても、同保冷運転中は、庫内温度が3℃に維持されて温度帯Yを外れているから、同じく紫外線ランプ20が点灯することはない。
保冷運転中の適当な時期になったら、食品が取り出される。具体的には、冷却スイッチをオフして冷凍装置等を停止させたのち、断熱扉12を開いてトレイ15Aが庫外に出される。そののち断熱扉12を閉じて次の急速冷却運転が開始されるまで待機する(運転停止状態)。この間に、庫内の壁面の殺菌を所望する場合は、断熱扉12を閉じる前に、ランプ収納ケース25のスライド扉30を、図4に示すように開放する。そして、断熱扉12を閉じたのちに、ランプスイッチ48を操作すると、紫外線ランプ20の点灯時間が設定される。
運転停止状態が始まると、庫内温度は保冷運転時の設定温度「3℃」付近から、ゆっくりと上昇するようになる。したがって、運転停止状態に移行するのと同時にランプスイッチ48が操作されたとしても、当初は庫内温度が温度帯Y「5℃〜40℃」よりも低いから、紫外線ランプ20へは通電されず、したがって消灯したままである。経時後に庫内温度が5℃まで上がると(タイミングT2)、上記温度帯Yに入ったことで紫外線ランプ20に通電されて点灯する。
そうすると、図4の矢線に示すように、紫外線ランプ20からの紫外線が保護カバー26の窓孔27を通して収納室13の壁面に向けて照射され、同壁面に付着した雑菌、さらには同収納室13に浮遊した雑菌が殺菌される。そののち、タイマ41がタイムアップして所定の点灯時間が終了すると、紫外線ランプ20への通電が停止されて消灯され、これにより運転停止中の殺菌は終了する。
運転停止中に、冷却器17をヒータで加熱して同冷却器17の着霜を溶融する、いわゆる除霜運転を行う場合がある。このときは、図11の温度推移曲線Zに示すように、除霜運転が進むにしたがって庫内温度が急激に上昇する現象を呈し、庫内温度センサ49により庫内温度が40℃を超えたことが検知されたら(タイミングT3)、温度帯Y「5℃〜40℃」から外れたということにより、紫外線ランプ20への通電が停止されて消灯される。
なお、使用態様によって、保冷運転中における庫内温度が、「5℃」を超えた温度に設定された場合は、急速冷却運転の初めに設定される紫外線ランプ20の点灯時間を、保冷運転時に亘るまで長く設定したり、あるいは保冷運転用に点灯時間を別途設定することによって、保冷運転中においても紫外線ランプ20を点灯して、冷気中の雑菌を殺菌するように機能させることができる。
以上のように本実施形態によれば、急速冷却運転中と必要に応じて保冷運転中、並びに運転停止中に亘り、紫外線ランプ20を点灯することで殺菌効果を期することができる。ただしこれらの工程中に、紫外線ランプ20における紫外線強度が低下する庫内温度を採る場合、言い換えると相応の紫外線強度が得られる温度帯Yから外れた庫内温度を採る場合があるが、同温度が検知されたときは、例え紫外線ランプ20が点灯するタイミングであっても消灯制御される。すなわち、相応の紫外線強度を保有する庫内温度である場合に限って紫外線ランプ20を点灯するようにしたから、殺菌効果を維持しながらもランプ寿命を大幅に延ばすことが可能である。
また、紫外線ランプ20が殺菌に実効のある温度帯Yのみに点灯制御されるということは、ランプ寿命等を考慮して1回の紫外線ランプ20の点灯時間を制限している場合に、制限時間のすべてを殺菌に実効のある時間に利用できる。一定のランプ寿命の中で除菌効果を効率良く発揮させることができる。
<実施形態2>
この実施形態2では、図示はしないが、紫外線ランプ20を収納したケース25の開口25Aを開閉するスライド扉30が除去されている。したがって紫外線ランプ20を点灯すれば、同紫外線ランプ20からの紫外線が保護カバー26の窓孔27を通して収納室13内に向けて照射される。使い方としては、急速冷却運転、保冷運転並びに運転停止の3形態のすべてにおいて、紫外線を収納室13に向けて照射可能としている。
このような紫外線ランプ20の使い方をするものにおいても、同様に、相応の紫外線強度を保有する庫内温度である場合に限って紫外線ランプ20を点灯するように制御することによって、殺菌効果を維持しながらもランプ寿命を大幅に延ばすことが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)紫外線ランプを選択するに当たり、紫外線強度−温度特性における紫外線強度のピーク値を採る温度が、所定の庫内温度の温度帯におけるほぼ中央部にあることが好ましいが、それ以外にも同ピーク値を採る温度が少なくとも所定の温度帯内にあるものであればよい。また、紫外線ランプの配設本数も任意である。
(2)上記実施形態では、紫外線ランプを点灯するのにランプスイッチを操作する場合を例示したが、冷却運転の開始、あるいは運転待機状態の始まりのタイミング等において自動点灯されるようになっていてもよい。
(3)急速冷却運転と保冷運転時の庫内設定温度は、上記実施形態に例示したものに限らず、任意に選定可能である。
(4)紫外線ランプの配設位置は、収納室の天井壁や奥壁等、要は冷却運転中の冷気の流通形態に応じて、同冷気が流通する壁面であればよい。
10…冷却庫本体 10R…右側壁 13…収納室 16…冷却ユニット(冷気供給装置) 17…冷却器 18…冷却ファン 20…紫外線ランプ 25…ランプ収納ケース 25A…(ケース25の)開口 26…保護カバー 27…窓孔 30…スライド扉(扉) 36…間隙(冷気流通部) 40…ランプ制御部(ランプ制御手段) 41…タイマ(点灯時間制御手段) 42…第1記憶部 43…第2記憶部 44…比較部 45…点灯制限部 46…設定時間入力部 47…運転状態検知部 48…ランプスイッチ 49…庫内温度センサ Y…温度帯

Claims (3)

  1. 食品を収納可能な収納室と、同収納室に冷気を循環供給する冷気供給装置と、前記収納室内に配された紫外線ランプとが具備され、
    高温の食品を短時間に冷却する急速冷却運転と、冷却後の食品を所定の冷却温度に保持する保冷運転と、運転停止の3形態が実行可能とされた冷却庫において、
    前記紫外線ランプには、前記急速冷却運転、前記保冷運転及び前記運転停止の全形態の実行時に跨って存在する庫内温度の所定の温度帯内に、紫外線強度−温度特性における紫外線強度のピーク値を持つものが選択されるとともに、
    庫内温度を検出する庫内温度センサと、
    この庫内温度センサで検出された庫内温度が、前記所定温度帯内である場合に限って前記紫外線ランプを点灯可能とするランプ制御手段と、
    が設けられていることを特徴とする冷却庫の殺菌装置。
  2. 前記紫外線ランプの点灯時間を制御する点灯時間制御手段が備えられていることを特徴とする請求項1記載の冷却庫の殺菌装置。
  3. 前記収納室における前記冷気が流通する壁面には、紫外線ランプが庫内側に開口したケース内に収納されて設けられ、このケースの開口には同開口を開閉する扉が装着されているとともに、前記扉が閉じられた状態においても前記冷気を前記ケース内に流通可能とした冷気流通部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷却庫の殺菌装置。
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