JP2001263884A - 貯蔵庫の運転制御方法 - Google Patents

貯蔵庫の運転制御方法

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JP2001263884A
JP2001263884A JP2000080906A JP2000080906A JP2001263884A JP 2001263884 A JP2001263884 A JP 2001263884A JP 2000080906 A JP2000080906 A JP 2000080906A JP 2000080906 A JP2000080906 A JP 2000080906A JP 2001263884 A JP2001263884 A JP 2001263884A
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cooling chamber
evaporator
cooling
detecting means
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JP2000080906A
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Koji Shudo
康治 周藤
Shuji Kado
修治 嘉戸
Toshie Kobayashi
利枝 小林
Kazuhiko Inoue
和彦 井上
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却機構を制御する第1温度検知手段または
ヒータを制御する第2温度検知手段の何れか一方が故障
した際には、正常な他方の温度検知手段により冷却機構
やヒータを制御することで異常運転を防止する。 【解決手段】 冷却室内の温度を検知する第1温度検知
手段が故障した際は、ヒータを制御する第2温度検知手
段の検知温度に基づいて、冷却機構およびヒータの両方
を制御することで、冷却室内の冷却室温度を所定温度に
維持すると共に蒸発器の除霜を行なう。第2温度検知手
段が故障した際は、冷却室温度の上限温度が被冷却物を
劣化させることなく、かつ蒸発器の除霜を行ない得る温
度となるように、第1温度検知手段の検知温度に基づい
て冷却機構のみを制御することで、冷却室内の冷却室温
度を所定温度に維持すると共に蒸発器の除霜を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、貯蔵庫の運転制
御方法に関し、更に詳細には、冷却室内の温度を検知す
る第1温度検知手段と、蒸発器の温度を検知する第2温
度検知手段とを備える貯蔵庫において、一方の温度検知
手段の異常時には、他方の温度検知手段を利用して正常
運転をなし得るようにする貯蔵庫の運転制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示す如く、冷蔵庫や冷凍庫等の貯
蔵庫としての冷蔵ショーケース10は、内装板20、外
装板22および内装板20と外装板22との間に充填さ
れる断熱材24から構成した断熱箱体18の内部に、食
材等の被冷却物を収納する冷却室12が断熱的に画成さ
れると共に、断熱箱体18の上部に配設されたキャビネ
ット25内に機械室14が画成されている。この機械室
14内には、圧縮機34、凝縮器32、凝縮器用ファン
32aおよび蒸発器30等から構成される冷却機構16
が配置され、この冷却機構16によって冷却室12を冷
却するよう構成されている。また前記蒸発器30には、
冷却機構16の運転時に発生して付着した霜を除去する
除霜用のヒータ31が配設されている。
【0003】前記蒸発器30は蒸発器カバー48で断熱
的に覆われており、前記断熱箱体18の蒸発器カバー4
8と対応する位置には、蒸発器30で冷却された冷却空
気をカバー内から前記冷却室12に吹出す吹出口46
と、冷却室12の室内空気をカバー内に吸入する吸入口
47とが蒸発器30を挟んで形成され、これにより冷却
空気の経路(吸入口47→蒸発器30→吹出口46)が形
成されている。前記吸入口47近傍の所定位置には、前
記冷却室12内から吸入される室内空気の温度を測定す
る冷却室サーミスタ50が配設され、該サーミスタ50
からの温度情報により冷却機構16の運転を制御して、
冷却室12内温度を設定温度に維持するよう構成され
る。
【0004】また前記蒸発器30近傍の所定位置には、
該蒸発器30の温度を測定し、前記ヒータ31のON・
OFFを制御するためのデフロスト用サーミスタ52が
配設されている。すなわち、冷蔵ショーケース10で
は、予め設定された単位時間毎に除霜運転が所定時間だ
け行なわれるよう設定されており、この除霜運転に際し
て前記デフロスト用サーミスタ52からの温度情報に基
づいて前記ヒータ31をON・OFF制御することで、
蒸発器30を除霜可能な除霜温度に維持するようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記冷蔵ショーケース
10では、両サーミスタ50,52の何れかに短絡また
は断線等が発生した際には、適宜の表示部に短絡または
断線を示すエラー表示を行ない、使用者に対して故障の
発生を覚知させることで、異常運転を回避するよう構成
されている。しかしながら、このような異常検知時の対
応は、使用者が前述のエラー表示に気付くことが前提に
なっており、夜間や休日においての無人運転において
は、異常な状態のまま運転が継続されてしまう。
【0006】例えば、前記冷却室サーミスタ50に短絡
または断線の異常が発生した場合では、図8に示す如
く、短絡異常では、常に冷却室12内が設定温度以下で
あると誤認され、前記冷却機構16が運転停止状態に保
持されて該冷却室12内温度が上昇して、内部に収納さ
れている被冷却物が劣化するおそれがある。また断線異
常では、常に冷却室12内が設定温度以上であると誤認
され、冷却機構16が運転状態に保持されることで冷却
室12内温度が該冷却機構16の能力上限まで冷却され
てしまい、内部に収納されている被冷却物が凍結するお
それがある。
【0007】また、前記デフロスト用サーミスタ52に
短絡または断線の異常が発生した場合では、前記ヒータ
31がONまたはOFF状態を保持し続け、前述の冷却
室サーミスタ50の異常時の場合と同様に、被冷却物に
悪影響を与えたり、蒸発器30に対して熱的に過大な負
荷が加わり、場合によっては故障させてしまう欠点が指
摘される。
【0008】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、冷却機構を制御する第1温度検知
手段またはヒータを制御する第2温度検知手段の何れか
一方が故障した際には、正常な他方の温度検知手段によ
り冷却機構やヒータを制御することで異常運転を防止
し、冷却室内の被冷却物の劣化等を抑え得る貯蔵庫の運
転制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係る貯蔵庫の運
転制御方法は、被冷却物が収納される冷却室内の温度を
検知する第1温度検知手段および蒸発器の温度を検知す
る第2温度検知手段を備え、第1温度検知手段の検知温
度に基づいて冷却機構を制御すると共に、第2温度検知
手段の検知温度に基づいて前記蒸発器の除霜を行なうヒ
ータを制御する貯蔵庫の運転制御方法において、前記第
1温度検知手段が故障した際には、前記第2温度検知手
段の検知温度に基づいて前記冷却機構およびヒータの両
方を制御することで、前記冷却室内の冷却室温度を所定
温度に維持すると共に蒸発器の除霜を行ない、前記第2
温度検知手段が故障した際には、前記冷却室温度の上限
温度が被冷却物を劣化させることなく、かつ蒸発器の除
霜を行ない得る温度となるように、前記第1温度検知手
段の検知温度に基づいて前記冷却機構のみを制御するこ
とで、前記冷却室内の冷却室温度を所定温度に維持する
と共に蒸発器の除霜を行なうことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る貯蔵庫の運転
制御方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下説明する。なお、実施例では貯蔵庫とし
て冷蔵ショーケースを挙げて説明するが、冷蔵庫や冷凍
庫等のように冷却機構を備えるものであればよい。また
実施例の冷蔵ショーケースの基本的な構成は、図7を参
照して従来の技術で説明したものと同じであるので、既
出の同一部材については同じ符号を付して示し、その詳
細説明は省略する。
【0011】図1および図2に示す如く、実施例に係る
冷蔵ショーケース10は、前記冷却室12が内部画成さ
れた断熱箱体18の前部に開設した開口部18aに、ガ
ラス等を嵌込んだ引戸26,26が、冷蔵ショーケース
10の長手方向(図2における左右方向)に摺動可能に取
付けられている。また断熱箱体18の上部に配設されて
いるキャビネット25の前面に、前記機械室14内に配
置されたマイコン等の制御装置28を構成する入力・表
示部27が配設され、この入力・表示部27に設けられ
たランプ等の表示手段で、後述するエラー表示を行なう
よう構成される。
【0012】前記蒸発器カバー48で覆われた蒸発器3
0には、冷却機構16(圧縮機34)の運転により冷媒が
循環供給され、前記吹出口46近傍に取付けられるファ
ン40の駆動により、蒸発器30との間で熱交換して冷
却された冷却空気が吹出口46から冷却室12内に吹出
されると共に、冷却室12内において被冷却物との熱交
換で暖まった室内空気が吸入口47を介してカバー内に
吸入されて、再び蒸発器30に接触するよう循環する。
【0013】前記吸入口47近傍に配設されて冷却室1
2内から吸入される室内空気の温度(冷却室温度T)を測
定する第1温度検知手段としての冷却室サーミスタ50
は、その検知温度(温度情報)を前記制御装置28に出力
する。そして、冷却室サーミスタ50からの温度情報に
より、制御装置28は前記冷却機構16の運転を制御
(圧縮機34のON・OFF)して、冷却室12内温度を
予め設定された冷却室設定温度Tsに維持するよう構成
される。また前記蒸発器30近傍に配設されて該蒸発器
30の温度(蒸発器温度TE)を測定する第2温度検知手
段としてのデフロスト用サーミスタ52は、その検知温
度(温度情報)を前記制御装置28に出力する。そして、
デフロスト用サーミスタ52からの温度情報により、制
御装置28は除霜運転に際して前記ヒータ31のON・
OFFを制御して、蒸発器30を予め設定された蒸発器
設定温度TEs(除霜温度)に維持するよう構成される。
【0014】前記制御装置28は、各種設定数値を入力
すると共に各種のエラー表示を行なう前記入力・表示部
27と、前記両サーミスタ50,52からの信号を温度
に変換する温度変換部(図示せず)と、前記冷却機構16
の運転時間を積算する積算部(図示せず)と、これら入力
・表示部27、温度変換部および積算部からの情報、信
号を基に前記冷却機構16およびヒータ31をON・O
FF制御する制御部(図示せず)とから構成されている。
また制御装置28には、前記冷却室12内の冷却室設定
温度Ts、この冷却室設定温度Tsを効率よく維持し、
被冷却物に悪影響を与えない冷却室上限温度Thおよび
冷却室下限温度Tuが設定入力される。そして、これら
温度条件と前記冷却室サーミスタ50で検知される検知
温度とを基に、前記制御部が冷却機構16の運転をON
・OFF制御することで、図3に示す如く、前記冷却室
12内の実際の冷却室温度Tを冷却室設定温度Tsに維
持するよう構成される。
【0015】前記制御装置28には、除霜運転に関する
除霜運転間隔時間t1と除霜時間t2とが設定入力さ
れ、前記冷却機構16の運転時間を積算する積算部の積
算時間が除霜運転間隔時間t1と一致したときに、前記
蒸発器30の除霜運転を開始し、前記除霜時間t2の経
過後に除霜運転を終了するよう設定される。なお、除霜
運転の終了により積算部の積算時間はリセットされて、
最初から積算を始めるようになっている。また制御装置
28は、除霜運転時に用いられる除霜可能な蒸発器設定
温度TEs、この蒸発器設定温度TEsを効率よく維持
し、被冷却物に悪影響を与えない蒸発器上限温度TEh
および蒸発器下限温度TEuが設定入力される。そし
て、除霜運転中においては、これら温度条件と前記デフ
ロスト用サーミスタ52で検知される検知温度とを基
に、前記制御部がヒータ31をON・OFF制御するこ
とで、図4に示す如く、前記蒸発器30の実際の蒸発器
温度TEを蒸発器設定温度TEsに維持するよう構成さ
れる。なお除霜運転は、前述した冷却室12内を冷却室
設定温度Tsに維持する冷却運転とは独立して行なわれ
る。また除霜運転に際しては、前記ファン40の運転が
停止制御されて、ヒータ31により加熱された蒸発器3
0と接触して温度上昇した空気が冷却室12内に吹出さ
れないよう構成してある。
【0016】ちなみに、前記冷却室設定温度Ts、冷却
室上限温度Thおよび冷却室下限温度Tuは、夫々5
℃、8℃および2℃に、前記蒸発器設定温度TEs、蒸
発器上限温度TEhおよび蒸発器下限温度TEuは、夫
々3℃、6℃および0℃に、除霜運転間隔時間t1およ
び除霜時間t2は、夫々2時間および1分に設定され
る。また前記制御装置28は、両サーミスタ50,52
が−55℃以下または+50℃以上を検知した際に異常
と判断し、前記入力・表示部27にエラー表示を行なう
よう構成されている。
【0017】前記制御装置28では、前記冷却室サーミ
スタ50またはデフロスト用サーミスタ52の何れか一
方が、短絡または断線等の故障により該制御装置28へ
の情報(検知温度)の出力を行なわなくなった際には、正
常な他方のサーミスタ50,52を用いて前記冷却機構
16やヒータ31を制御する方法に切替えるよう設定さ
れている。なお、サーミスタ50,52の異常発生時に
は、前記入力・表示部27に対応するエラー表示を行な
うよう構成される。
【0018】すなわち、前記冷却室サーミスタ50が故
障した場合には、冷却室12内の温度を維持する冷却機
構16の運転制御については、前記冷却室設定温度T
s、冷却室上限温度Thおよび冷却室下限温度Tu等の
制御温度が、予め設定入力されている第1の異常時の制
御温度としての第1異常時上限温度E−TEhおよび第
1異常時下限温度E−TEuに設定変更され、これら第
1の異常時の制御温度と前記デフロスト用サーミスタ5
2で検知される蒸発器温度TEとに基づいて冷却機構1
6が運転制御される。この第1の異常時の運転制御は、
冷却室12内の温度に関係なく行なわれるものである
が、基本的に冷却室温度Tと蒸発器温度TEの夫々の温
度は連動しているので、蒸発器温度TEを用いて冷却室
温度Tを適正な温度に維持するための各制御温度の設定
は容易である。本実施例の場合、図5に示す如く、経験
的に取得した正常運転時の冷却室温度Tおよび蒸発器温
度TEの温度関係を用い、冷却機構16が運転を開始
(ON)する第1異常時上限温度E−TEhを8℃に、該
冷却機構16の運転が停止(OFF)する第1異常時下限
温度E−TEuを−4℃に夫々設定することで、第1の
異常運転時における第1異常時冷却室温度E−Ts1が
正常運転時の冷却室設定温度Tと略同一の略5℃に維持
し得るよう設定してある。
【0019】次に、前記デフロスト用サーミスタ52が
故障した場合は、前記ヒータ31の通電制御による除霜
運転を行なうことなく、前記冷却室サーミスタ50によ
り検知される冷却室温度Tにより冷却機構16のみがO
N・OFF制御される第2の異常時運転となる。すなわ
ち、この第2の異常時の運転制御については、前記蒸発
器設定温度TEs、蒸発器上限温度TEhおよび蒸発器
下限温度TEu等の制御温度が、予め設定入力されてい
る第2の異常時の制御温度としての第2異常時上限温度
E-Thおよび第2異常時下限温度E-Tuに設定変更さ
れ、これら第2の異常時の制御温度と前記冷却室サーミ
スタ50で検知される冷却室温度Tとに基づいて冷却機
構16が運転制御される。そして、このときの第2異常
時上限温度E-Thは、前記蒸発器30の除霜が可能
で、かつ被冷却物を劣化させることのない温度、例えば
10℃に設定される。すなわち、前記冷却室温度Tが、
第2異常時上限温度E-Thに至るまで前記冷却機構1
6の運転を再開せず、第2異常時上限温度E-Th前後
に暖まった室内空気を蒸発器30に循環させることで除
霜するよう構成される。また冷却機構16の運転を停止
させる第2異常時下限温度E-Tuは、第2異常時上限
温度E-Th(10℃)まで暖まった前記冷却室12内を
充分に冷却するに足るよう設定されるもので、本実施例
では0℃となっている。
【0020】なお、第2異常時上限温度E−Thを10
℃、第2異常時下限温度E−Tuを0℃に夫々設定した
場合は、図6に示す如く、第2の異常運転時における第
2異常時冷却室温度E−Ts2が、正常運転時の冷却室
設定温度Tと略同一の略5℃に維持される。ちなみに、
冷蔵ショーケース10等で冷却保存される食品等の被冷
却物は、5〜10℃が保存可能温度であり、第2の異常
運転時においても被冷却物が劣化する等の問題はない。
また、正常時運転の際の制御温度を各異常時運転の際の
制御温度に設定変更する作業は、制御装置28の制御プ
ログラムの変更により行なわれる。
【0021】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る貯蔵庫の
運転制御方法の作用につき説明する。前記冷蔵ショーケ
ース10の冷却運転が行なわれると共に、除霜運転のた
めの積算が開始されているものとする。また前記制御装
置28には、前述した各種の温度条件や時間条件が設定
入力されている。
【0022】(正常時運転について)前記冷却機構16の
運転により、蒸発器30と熱交換して冷却された冷却空
気がファン40の運転により、前記吹出口46から冷却
室12に吹出される。そして、この冷却空気により冷却
室12内に収納されている被冷却物が冷却され、該冷却
室12内の温度上昇した室内空気が、前記吸入口47を
介して蒸発器30に戻り、再び冷却される。室内空気が
吸入口47を通過する際に、その近傍に設置された冷却
室サーミスタ50により温度が検知され、この検知温度
を前記冷却室12内の温度として、前記制御装置28が
該冷却室12内温度を予め設定された冷却室設定温度T
s(5℃)に維持すべく冷却機構16を運転制御する。す
なわち図3に示す如く、前記冷却室サーミスタ50の検
知温度が、冷却室上限温度Th(8℃)を越えたときは、
冷却機構16を運転(ON)して冷却を開始し、冷却室下
限温度Tu(2℃)を下回ったときは、冷却機構16の運
転を停止(OFF)することで、前記冷却室12内の温度
は冷却室設定温度Ts(5℃)に維持される。
【0023】前述した冷却運転が継続されると、冷却室
12内の冷却に伴って前記蒸発器30に霜が次第に付着
し、この霜を放置しておくと蒸発器30での冷却効率が
低下する。この冷却効率低下を防止するために、所定時
間毎に除霜運転が行なわれる。すなわち、前記制御装置
28における積算部の積算時間が、予め設定された除霜
運転間隔時間t1(2時間)と一致したときに、前記ヒー
タ31への通電が開始(ON)されて除霜運転が始まる。
この除霜運転では、図4に示す如く、前記デフロスト用
サーミスタ52の検知温度が、蒸発器上限温度TEh
(6℃)を越えたときは、ヒータ31への通電を停止(O
FF)し、蒸発器下限温度TEu(2℃)を下回ったとき
は、ヒータ31への通電(ON)を再開して蒸発器30を
再加熱することで、該蒸発器30の温度を除霜可能な蒸
発器設定温度TEs(5℃)に維持する。
【0024】前記除霜運転時間t2(1分)の間、前述し
たヒータ31の運転制御が行なわれることで、蒸発器3
0に付着した霜が除去され、該除霜運転時間t2の経過
後に除霜運転が終了する。なお、この除霜運転の間は、
前記ファン40の運転は停止され、ヒータ31の熱が冷
却室12内に及ばないようになっている。
【0025】(冷却室サーミスタの故障による第1の異
常時運転について)前記冷却室サーミスタ50が故障
し、該サーミスタ50からの温度情報が前記制御装置2
8に入力されない場合、前述した運転制御は不可能とな
る。そこでこのときには、正常に作動している前記デフ
ロスト用サーミスタ52からの温度情報に基づいて、前
記冷却機構16が運転制御される、第1の異常時運転に
移行する。
【0026】すなわち、図5に示す如く、前記デフロス
ト用サーミスタ52の検知温度が、第1異常時上限温度
E−TEh(8℃)を越えたときは、前記冷却機構16を
運転(ON)して冷却を開始し、第1異常時下限温度E−
TEu(−4℃)を下回ったときは、冷却機構16の運転
を停止(OFF)することで、前記冷却室12内の温度は
第1異常時冷却室温度E−Ts1(5℃)に維持される。
なお、前述した如く、第1異常時上限温度E−TEhお
よび第1異常時下限温度E−TEuは、経験的に取得し
た正常運転時の冷却室温度Tと蒸発器温度TEとの温度
関係を用いて設定されたものであり、第1異常時冷却室
温度E−Ts1は正常運転時における冷却室設定温度T
sと略同一に維持され、被冷却物が劣化することはな
い。
【0027】また、この第1の異常運転時における除霜
運転については、正常運転時と同様に、前述した時間条
件と温度条件およびデフロスト用サーミスタ52で検知
される蒸発器温度TEに基づいて、前記ヒータ31がO
N・OFF制御されて行なわれる。なお、冷却室サーミ
スタ50の故障発生は、前記入力・表示部27にエラー
表示され、使用者に覚知させる。
【0028】(デフロスト用サーミスタの故障による第
2の異常時運転について)前記デフロスト用サーミスタ
52が故障し、該サーミスタ52からの温度情報が前記
制御装置28に入力されない場合、前述した運転制御は
不可能となる。そこでこのときには、正常に作動してい
る前記冷却室サーミスタ50からの温度情報に基づい
て、前記冷却機構16が運転制御される、第2の異常時
運転に移行する。
【0029】すなわち、図6に示す如く、前記冷却室サ
ーミスタ50の検知温度が、第2異常時上限温度E−T
h(10℃)を越えたときは、前記冷却機構16を運転
(ON)して冷却を開始し、第2異常時下限温度E−Tu
(0℃)を下回ったときは、冷却機構16の運転を停止
(OFF)することで、前記冷却室12内の温度は第2異
常時冷却室温度E−Ts2(5℃)に維持される。この場
合に、冷却機構16の運転が再開される第2異常時上限
温度E−Thは、除霜可能な10℃に設定されているか
ら、10℃まで温度上昇した室内空気が前記蒸発器30
に接触することで、該蒸発器30に付着している霜は自
然に除霜される。なお、第2の異常時運転では冷却室温
度Tが、第2異常時下限温度E−Tuと第2異常時上限
温度E−Thとの間を変化するサイクルは短かく、10
℃前後になる毎に蒸発器30の除霜がなされるので、前
記ヒータ31による除霜運転を行なわなくても多くの霜
が蒸発器30に付くのを抑制することが可能である。ま
た、デフロスト用サーミスタ52の故障発生は、前記入
力・表示部27にエラー表示され、使用者に覚知させ
る。
【0030】前述したように、実施例に係る運転制御方
法では、前記冷却室サーミスタ50またはデフロスト用
サーミスタ52の何れか一方が故障した場合には、正常
な他方のサーミスタ50,52を用いて、前記冷却機構
16やヒータ31を制御する運転に切替わる。従って、
使用者がエラー表示に気付かない場合、あるいは夜間や
休日の無人運転において、異常な状態のまま運転が継続
されることはなく、被冷却物の劣化を抑えると共に、蒸
発器30の冷却効率が低下するのも防止される。
【0031】なお、実施例では温度検知手段としてサー
ミスタを用いたが、例えばサーモカップルからなる熱電
対等を採用してもよい。また異常運転時における各種温
度条件(制御温度)は、冷蔵ショーケースが設置される環
境等によって適宜に設定されるものであって、実施例に
示す数値に限定されるものではない。更に、エラー表示
は、ランプを点灯、点滅する手段の他に、警報を鳴らし
たり、あるいは液晶表示手段に表示する等のものであっ
てもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る貯蔵庫
の運転制御方法では、冷却室の冷却制御または蒸発器の
除霜制御に夫々用いられる温度検知手段の一方が故障し
た場合は、他方の温度検知手段を利用して冷却制御や除
霜制御を継続的になし得るので、該温度検知手段の故障
時の被冷却物へ与える悪影響を最低限に抑える効果を奏
する。また、蒸発器の除霜を確実に行なって冷却効率が
低下するのを防止し得ると共に、蒸発器に対して熱的に
過大な負荷が加わるのも防ぐことができる。
【0033】更に、温度検知手段の故障時には、冷却機
構を運転制御するための制御温度を設定変更するだけ
で、冷却室温度を適正な設定温度に維持し得ると共に蒸
発器の除霜も確実に行なうことができる。すなわち、異
常時に対処するための各種機器を増設することなく、制
御プログラムの変更のみで実施が可能であるので、製造
コスト等を増大させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例に係る運転制御方法を
採用した冷蔵ショーケースを示す概略斜視図である。
【図2】 実施例に係る冷蔵ショーケースを一部切欠い
て示す正面図である。
【図3】 正常運転時の冷却室温度および冷却機構の制
御を示す温度−時間グラフ図である。
【図4】 正常運転時の蒸発器温度およびヒータの制御
を示す温度−時間グラフ図である。
【図5】 冷却室サーミスタ異常時の冷却機構の制御を
冷却室温度および蒸発器温度で示す温度−時間グラフ図
である。
【図6】 デフロスト用サーミスタ異常時の冷却室温度
を示す温度−時間グラフ図である。
【図7】 従来の技術に係る冷蔵ショーケースを一部切
欠いて示す正面図である。
【図8】 従来の技術に係る正常時および異常時の冷却
室温度を示す温度−時間グラフ図である。
【符号の説明】
12 冷却室 16 冷却機構 30 蒸発器 31 ヒータ 50 冷却室サーミスタ(第1温度検知手段) 52 デフロスト用サーミスタ(第2温度検知手段) T 冷却室温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 利枝 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 (72)発明者 井上 和彦 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内 Fターム(参考) 3L046 AA02 BA01 CA06 FA02 FB01 GA03 GA04 GB01 GB03 HA03 JA05 JA14 JA15 KA02 KA04 MA01 MA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被冷却物が収納される冷却室(12)内の温
    度を検知する第1温度検知手段(50)および蒸発器(30)の
    温度を検知する第2温度検知手段(52)を備え、第1温度
    検知手段(50)の検知温度に基づいて冷却機構(16)を制御
    すると共に、第2温度検知手段(52)の検知温度に基づい
    て前記蒸発器(30)の除霜を行なうヒータ(31)を制御する
    貯蔵庫の運転制御方法において、 前記第1温度検知手段(50)が故障した際には、前記第2
    温度検知手段(52)の検知温度に基づいて前記冷却機構(1
    6)およびヒータ(31)の両方を制御することで、前記冷却
    室(12)内の冷却室温度(T)を所定温度に維持すると共に
    蒸発器(30)の除霜を行ない、 前記第2温度検知手段(52)が故障した際には、前記冷却
    室温度(T)の上限温度が被冷却物を劣化させることな
    く、かつ蒸発器(30)の除霜を行ない得る温度となるよう
    に、前記第1温度検知手段(50)の検知温度に基づいて前
    記冷却機構(16)のみを制御することで、前記冷却室(12)
    内の冷却室温度(T)を所定温度に維持すると共に蒸発器
    (30)の除霜を行なうことを特徴とする貯蔵庫の運転制御
    方法。
  2. 【請求項2】 前記第1温度検知手段(50)の検知温度お
    よび予め設定された制御温度に基づいて前記冷却機構(1
    6)を制御することで、前記冷却室(12)内の冷却室温度
    (T)を所定温度に維持し、前記第1温度検知手段(50)ま
    たは第2温度検知手段(52)が故障した際には、前記制御
    温度を対応して設定変更することで前記冷却室温度(T)
    を所定温度に維持する請求項1記載の貯蔵庫の運転制御
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109764609A (zh) * 2018-12-28 2019-05-17 青岛海尔股份有限公司 冰箱及其化霜控制方法

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