JP2002162147A - 蓄冷型保冷庫の制御装置 - Google Patents

蓄冷型保冷庫の制御装置

Info

Publication number
JP2002162147A
JP2002162147A JP2000359009A JP2000359009A JP2002162147A JP 2002162147 A JP2002162147 A JP 2002162147A JP 2000359009 A JP2000359009 A JP 2000359009A JP 2000359009 A JP2000359009 A JP 2000359009A JP 2002162147 A JP2002162147 A JP 2002162147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold storage
refrigerator
temperature
relay
turned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000359009A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Hayashi
喜治 林
Kazuo Sano
和夫 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2000359009A priority Critical patent/JP2002162147A/ja
Publication of JP2002162147A publication Critical patent/JP2002162147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄冷型保冷庫の制御装置に関し、停電が発生
しても、電源復帰時に蓄冷完了表示を正確に行う。 【解決手段】 庫内の壁面に配置された蓄冷剤1を蒸発
器11により蓄冷させる冷凍機2と、蓄冷剤1の表面温
度を検知して冷凍機2を制御する電子式サーモスタット
3と、庫内温度を検知する機械式サーモスタット4と、
蓄冷剤1の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完
了表示手段5と、蓄冷完了表示手段5を制御するラッチ
ングリレー6とからなり、電子サーモスタット3にて冷
凍機2を停止した時にラッチングリレー6のセットコイ
ル6aに通電し、機械式サーモスタット4にて庫内温度
が所定温度以上と検知した時にラッチングリレー6のリ
セットコイル6bに通電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コールドロールボ
ックス等の蓄冷型保冷庫であって、特に、蓄冷完了表示
の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の蓄冷型保冷庫としては、
特開平1−102269号公報に開示されている蓄冷型
保冷庫が知られている。
【0003】この種の保冷庫は、被冷却物を収容する保
冷庫を備えるとともに、底面に設けた自在キャスターに
より自由に移動させることができる。また、保冷庫本体
には、液状またはゲル状の蓄冷剤とこの蓄冷剤を凍結さ
せる冷凍機を有する制御装置を備える。
【0004】これにより、冷凍機によって蓄冷剤を凍結
させれば、保冷庫を電源のない場所、即ち、冷凍機を運
転できない場所に移動させた場合でも、蓄冷剤の蓄冷能
力により保冷庫本体の内部を冷却することができる。
【0005】このことから、この種の保冷庫は運搬用に
使用されるが、運搬中に、蓄冷剤の蓄冷能力がなくなっ
て被冷却物に悪影響を及ぼす弊害を防止するため、保冷
庫の制御装置には、蓄冷剤の蓄冷が完了したことを示す
表示手段が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成では、蓄冷完了済み保冷庫の蓄冷場所を移動する等
の理由で、電源を一旦切断すると、電源復帰時に、蓄冷
完了表示が消えるという欠点があった。即ち、蓄冷完了
した保冷庫をすぐに運搬用に使用できるにもかかわらず
に、電源の入切のために蓄冷完了表示が消え、無駄な蓄
冷運転を再度行わなければならないという欠点があっ
た。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、電源を切断しても、切断前の蓄冷完了表示状態を覚
えておき、且つ、停電中に庫内温度が上昇した時には、
電源復帰時に、蓄冷完了状態を解除できる蓄冷型保冷庫
の制御装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、庫内に配置された蓄冷剤を蒸発器により蓄冷させる
冷凍機と、前記蓄冷剤の表面温度を検知して前記冷凍機
を制御する電子式サーモスタットと、庫内温度を検知す
る機械式サーモスタットと、前記蓄冷剤の蓄冷が完了し
たことを外部に知らせる蓄冷完了表示手段と、前記蓄冷
完了表示手段を制御するラッチングリレーとからなり、
前記電子式サーモスタットにて前記冷凍機を停止した時
に前記ラッチングリレーのセットコイルに通電し、前記
機械式サーモスタットにて庫内温度が所定温度以上と検
知した時に前記ラッチングリレーのリセットコイルに通
電するものである。
【0009】ところで、機械式サーモスタットは、停電
があっても、接点の状態はその前の状態を保持している
が、電子式サーモスタットは、停電になると接点が一相
NC側に切り換わってしまう。また、機械式サーモスタ
ットは、動作において、ON−OFFのヒステリシスが
大きく、電子式サーモスタットのように狭い温度帯での
温度調節ができない。
【0010】本発明では、ラッチングリレーの接点部に
て蓄冷完了表示手段を動作させるので、電源を切断して
も、切断前の蓄冷完了表示状態を覚えておき、且つ、停
電中に庫内温度が上昇した時には、電源復帰時に、蓄冷
完了状態を解除できるという作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、機械式サーモスタットの温度検知部を保
冷庫内の蒸発器の入り口近傍に配置したものであり、ラ
ッチングリレーのリセットコイルは機械式サーモスタッ
トの接点部に接続し、機械式サーモスタットの接点は蓄
冷剤が凍結する温度でOFFし、保冷時の庫内温度より
高い温度でONすることでラッチングリレーのリセット
コイルを通電し、蓄冷完了表示手段を動作させるという
作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の発明において、ラッチングリレーのリセ
ットコイルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を
動作する側へ直列に接続し、前記ラッチングリレーのセ
ットコイルを電子式サーモスタットの接点部の前記冷凍
機を停止する側へ接続したものであり、冷凍機動作のリ
レーの正接と逆接の接点に、ラッチングリレーのリセッ
トコイル、セットコイルの各々が接続されていることに
より機械式サーモスタットの状態にかかわらず、ラッチ
ングリレーのセットコイルとリセットコイルが絶対に同
時に動作しないという作用を有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1から請
求項3のいずれか一項記載の発明において、冷凍機が動
作したことを電源遮断まで記憶する冷凍機動作記憶用リ
レーを設け、前記冷凍機動作記憶用リレーの接点部の動
作時短絡側と、ラッチングリレーのセットコイルを直列
に接続したものであり、電源投入後、冷凍機動作記憶リ
レーが動作し、最低1回冷凍機が動作しない限りラッチ
ングリレーのセットコイルが動作しないという作用を有
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明による蓄冷型保冷庫の
制御装置の実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。
【0015】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による蓄冷型保冷庫の制御装置9aの回路図であ
る。図2は同実施の形態の蓄冷型保冷庫の縦断面図であ
る。図3は、同実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の
各入出力部のタイミングチャートである。
【0016】図1、図2において、1は蓄冷型保冷庫の
庫内の壁面に配置された蓄冷剤である。2は冷凍機、1
1は蒸発器である。冷凍機2と蒸発器11は接続され、
保冷庫内に配置した蒸発器11にて蓄冷剤1を蓄冷す
る。
【0017】3は電子式サーモスタットで、温度検出部
3aと接点部3bからなり、温度検出部3aは蓄冷剤1
の表面に配置され、電源が通電されている時は蓄冷剤1
の表面温度に応じて接点部3bを制御する。
【0018】4は機械式サーモスタットで、温度検出部
4aと接点部4bからなり、温度検出部4aは庫内の任
意の位置に配置し、庫内温度を検知する。そして、電源
の有無にかかわらず、庫内温度に応じて接点部4bを制
御する。
【0019】5は蓄冷完了ランプである。6はラッチン
グリレーで、セットコイル6aを電子式サーモスタット
3の接点部3bの低温検知時短絡側に直列に接続し、リ
セットコイル6bを機械式サーモスタット4の接点部4
bの高温検知時短絡側に直列に接続し、接点部6cを蓄
冷完了ランプ5に直列に接続されている。
【0020】7は冷凍機制御リレーで、冷凍機を制御す
る。7aは冷凍機制御リレー7のリレーコイルで電子式
サーモスタット3の接点部3bの高温検知時短絡側に直
列に接続し、7bは冷凍機制御リレー7のリレー接点で
冷凍機2に直列に接続されている。
【0021】8は電源コードである。9aは蓄冷型保冷
庫の制御装置で、電子式サーモスタット3と機械式サー
モスタット4と蓄冷完了ランプ5とラッチングリレー6
と冷凍機制御リレー7と電源コード8で回路を構成す
る。10は自在キャスターで、蓄冷型保冷庫の底面に複
数設けられ、蓄冷型保冷庫を容易に移動できるようにし
ている。
【0022】以上のように構成された蓄冷型保冷庫の制
御装置について以下その動作を図2、図3に従い説明す
る。
【0023】図3において、Paは電子式サーモスタッ
ト3の温度検出部3aの温度状態、Pbは機械式サーモ
スタット4の温度検出部4aの温度状態を示す。また、
Taは電子式サーモスタット3の接点部3bのOFF温
度、Tbは電子式サーモスタット3の接点部3bのON
温度である。Tcは機械式サーモスタット4の接点部4
bのOFF温度、Tdは機械式サーモスタット4の接点
部4bのON温度である。
【0024】まず、電源をONすると(t0)、温度検
出部3a,4aの温度は共に高温で、接点部3b、4b
は共にONする。そのため、冷凍機制御リレー7はON
し、冷凍機2をONし、蓄冷剤1の蓄冷を開始すると共
に、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOFF
し、リセットコイル6bはONするので、接点部6cは
OFFし、蓄冷完了ランプ5はOFFしたままである。
【0025】蓄冷運転を継続し、温度検出部4aの温度
がTc以下になった時(t1)、接点部4bはOFFす
る。接点部4bがOFFすると、ラッチングリレー6の
リセットコイル6bはOFFするが、セットコイル6a
がOFFのままであり、接点部6cはOFFで、蓄冷完
了ランプ5はOFFしたままである。
【0026】さらに、蓄冷運転を継続し、温度検出部3
aの温度がTa以下になった時(t2)、接点部3bは
OFFする。接点部3bがOFFすると、冷凍機制御リ
レー7はOFFし、冷凍機2をOFFする。そして、ラ
ッチングリレー6のセットコイル6aはONし、リセッ
トコイル6bはOFFのままなので、接点部6cがON
し、蓄冷完了ランプ5は点灯する。
【0027】そして、電源をOFFする(t3)まで、
蓄冷剤1の表面温度をTbからTaの範囲で推移するよ
う電子式サーモスタット3にて冷凍機2を制御する。こ
の間、機械式サーモスタット4の接点部4bはOFFの
ままであり、ラッチングリレー6のリセットコイル6b
もOFFのままで、蓄冷完了ランプ5は点灯したままに
なる。
【0028】t3で電源をOFFすると、電源が供給さ
れないので、蓄冷完了ランプ5は消灯し、ラッチングリ
レー6の接点部6cはON状態を継続する。
【0029】次に,t4で、電源を投入した時、電子式
サーモスタット3の温度検出部3aの温度はTa以上で
あり、接点部3cがONし、冷凍機制御リレー7もON
し、冷凍機2をONする。そして、ラッチングリレー6
のセットコイル6aはOFFするが、リセットコイル6
bはOFFのままなので、接点部6cはONのままであ
り、蓄冷完了ランプ5は点灯する。
【0030】その後、t5で電源をOFFし、蓄冷剤も
溶解し、機械式サーモスタット4の温度検知部4aの温
度がTd以上になると(t6)、接点部4bはOFFす
る。しかし、電源がOFF状態であり、ラッチングリレ
ー6の接点部6cはONのままである。
【0031】再度電源を投入した時(t7)、温度検出
部3aの温度は高温になっており、接点部3bがON
し、冷凍機制御リレー7により、冷凍機2をONする。
そして、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOF
Fする。一方、t6の時点で接点部4bはONしてお
り、リセットコイル6bは電源投入によりONするの
で、接点部6cはOFFし、蓄冷完了ランプ5はOFF
する。
【0032】以上のように本実施の形態の蓄冷型保冷庫
の制御装置は、庫内の壁面に配置された蓄冷剤1を蒸発
器11にて蓄冷する冷凍機2と、蓄冷剤1の表面温度を
検知して冷凍機2を制御する電子式サーモスタット3
と、庫内温度を検知する機械式サーモスタット4と、蓄
冷剤2の蓄冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了
ランプ5と、蓄冷完了ランプ5を制御するラッチングリ
レー6とからなり、電子サーモスタット3にて冷凍機2
を停止する時に、ラッチングリレー6のセットコイル6
aを通電し、機械式サーモスタット4にて庫内温度が所
定温度以上と検知した時に、ラッチングリレー6のリセ
ットコイル6bを通電するようにしたので、電源を切断
しても、ラッチングリレー6により、切断前の蓄冷完了
ランプ5の状態を覚えておき、且つ、停電中に庫内温度
が上昇した時には、機械式サーモスタット4にて庫内温
度上昇を検知しているので、電源復帰時に、蓄冷完了状
態を解除できる。即ち、蓄冷完了後、短時間の停電であ
れば、電源復帰時、蓄冷完了状態とし、停電中に、保冷
庫を開ける、被冷却物を入れる等により、庫内温度が上
昇し、蓄冷剤が溶解した時は、電源復帰時に、蓄冷完了
表示を解除できるので、電源復帰時に、蓄冷剤の蓄冷状
態に応じた蓄冷完了表示を行うことができる。
【0033】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2による蓄冷型保冷庫の縦断面図である。図5は、同
実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の各入出力部のタ
イミングチャートである。尚、回路構成は実施の形態1
の図1と同様であるので省略する。
【0034】図4において、実施の形態1と異なる点の
み説明する。4’は機械式サーモスタットで、蒸発器1
1の入り口近傍に配置され、接点部4’bは蓄冷剤が凍
結する近傍の温度でOFFし、保冷時の庫内温度より高
い温度でONする。
【0035】図5において、Pcは本実施の形態におけ
る機械式サーモスタット4’の温度検出部4’aの温度
状態を示す。Teは機械式サーモスタット4’の接点部
4’bのOFF温度、Tdは機械式サーモスタット4’
の接点部4’bのON温度である。
【0036】本実施の形態における機械式サーモスタッ
ト4’の温度検出部4’aは、冷凍機2が動作している
時は蒸発器11に冷媒が流れるため、蓄冷剤1の表面温
度に近い温度で推移し、冷凍機2が停止している時は冷
媒が流れないので、庫内温度に近い温度で推移する。
【0037】まず、電源をONすると(t0)、温度検
出部3a,4aの温度は共に高温で、接点部3b,4’
bは共にONする。そのため、冷凍機制御リレー7はO
Nし、冷凍機2をONし、蓄冷剤1の蓄冷を開始すると
共に、ラッチングリレー6のセットコイル6aはOFF
し、リセットコイル6bはONするので、接点部6cは
OFFし、蓄冷完了ランプ5はOFFしたままである。
【0038】蓄冷運転を継続すると機械式サーモスタッ
ト4の温度検出部4’aの温度は蓄冷剤1の表面温度と
同様に温度が低下し、Te以下になった時(t1’)、
接点部4’bはOFFする。接点部4’bがOFFする
と、ラッチングリレー6のリセットコイル6bはOFF
するが、セットコイル6aがOFFのままであり、接点
部6cはOFFで、蓄冷完了ランプ5はOFFしたまま
である。
【0039】その後の動作については、実施の形態1と
同様のため、説明を省略する。
【0040】電源OFF状態(t5〜t7の範囲内)
に、商品を庫内に充填するために、保冷庫の扉を開ける
と、機械式サーモスタット4’の温度検出部4’aは外
気温の影響を受け、一旦Td以上になるが、扉を閉める
と、蓄例剤1の潜熱によりTc〜Teの温度に戻る。
【0041】実施の形態1では、温度検出部4aの温度
がTd以上で、接点部4bがONし、温度検出部4aの
温度がTc以下で、接点部4bがOFFするので、扉を
閉めた後で、電源をONすると、ラッチングリレー6の
リセットコイル6bはOFFのままであり、蓄例完了ラ
ンプ5はONする。
【0042】一方、本実施の形態の場合は、温度検出部
4’aの温度がTd以上で、接点部4’bがONする
が、扉を閉めても、温度検出部4’aの温度はTe以下
にならないので、接点部4’bはONしたままである。
【0043】扉を閉めた後に電源をONすると、ラッチ
ングリレー6のリセットコイル6bはONしているの
で、蓄例完了ランプ5はOFFする。
【0044】以上のように本実施の形態の蓄冷型保冷庫
の制御装置は、機械式サーモスタット4’の温度検知部
4’aを、蒸発器11の入り口近傍に配置することによ
り、蓄冷完了後に、電源をOFFし、商品を充填するた
めに扉を開閉後、電源を再投入までに、蓄冷剤の潜熱に
より庫内温度が低温に戻っても、扉開時の庫内温度上昇
により、機械式サーモスタットの接点は短絡しており、
電源再投入時、蓄冷完了ランプが消灯するので、蓄冷剤
1の蓄冷量が使われた判断でき、より極め細やかな蓄冷
完了ランプ制御ができる。
【0045】また、機械式サーモスタットのON/OF
Fのヒステリシス幅は10deg程度のものが一般的で
あり、本実施の形態の場合、機械式サーモスタット4’
のON/OFF温度のヒステリシス幅を十分に確保で
き、実現が容易にできるという別の効果もある。
【0046】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3による蓄冷型保冷庫の制御装置の回路図である。
【0047】図6において、実施の形態1と異なる箇所
のみ説明する。ラッチングリレー6のリセットコイル6
bは電子式サーモスタット3の温度検知部3aが接点部
3bの高温検知時に短絡する側と接続されている。
【0048】以上のように構成された蓄冷型保冷庫の制
御装置について以下その動作を説明する。尚、基本的な
タイミングチャートは実施の形態1と同様であり、本実
施の形態の特有部分についてのみ図3、図6に従い、説
明する。
【0049】電源投入後(t0)、蓄冷が完了し、冷凍
機2にて保冷運転中(t2〜t3の期間中)で、冷凍機
2が停止状態の時に、機械式サーモスタット4の温度検
知部4aの温度が何らかの要因でTd以上になった時の
説明をする。
【0050】冷凍機2が停止しているということは、冷
凍機制御用リレー7がOFFしていることであり、電子
式サーモスタット3の接点部3bはラッチングリレー6
のセットコイル6a側に接続され、ラッチングリレー6
のセットコイル6aは通電状態となっている。
【0051】一方、機械式サーモスタット4の温度検知
部4aの温度はTd以上であり、接点部4bはONする
が、リセットコイル6bと配線されている電子式サーモ
スタット3の接点部3bがOFF状態であり、リセット
コイルには通電されない。
【0052】以上のように、本実施の形態によれば、ラ
ッチングリレー6のリセットコイル6bと、電子式サー
モスタット3の温度検知部3aが高温検知時に接点部3
bを短絡する側とを接続することにより、蓄冷剤1の蓄
冷が完了し、冷凍機2を停止している状態で、何らかの
理由により機械式サーモスタットの接点4bが短絡して
も(電子式サーモスタットと機械式サーモスタットの温
度検知判定が相反しても)、ラッチングリレー6はセッ
トコイル6aしかONしない回路構成になっているの
で、ラッチングリレーの品質を保護できる。
【0053】また、機械式サーモスタット4の接点部4
bの通常短絡側と通常開放側を各々、ラッチングリレー
6のセットコイル6a或いはリセットコイル6cに接続
しても本実施の形態と同様の効果が得られる。
【0054】(実施の形態4)図7は、本発明の実施の
形態4による蓄冷型保冷庫の制御装置の回路図である。
【0055】図7において、12は冷凍機動作検知用リ
レーで、リレーコイル12aは冷凍機制御用リレー7の
リレーコイル7aと並列に接続されている。13は2回
路接点を保有する冷凍機動作記憶用リレーで、冷凍機動
作検知用リレー12が動作すると、電源がOFFするま
でON状態を維持する保持回路を形成する。冷凍機動作
記憶リレー13の一方の接点部13b2(保持回路を形
成しない側)をラッチングリレー6のセットコイル6a
に直列に接続する。
【0056】以上のように構成された蓄冷型保冷庫の制
御装置について以下その動作を図7に従い説明する。
尚、基本的なタイミングチャートは実施の形態1と同様
であり、本実施の形態の特有部分についてのみ図3、図
7に従い、説明する。
【0057】電源投入時、蓄冷剤1の表面温度がTa以
上の時、電子式サーモスタット3の接点部はONし、冷
凍機制御リレー7がONし、冷凍機2は動作する。と同
時に、冷凍機動作検知用リレー12がONし、リレー接
点12bにより、冷凍機動作記憶用リレー13がONす
る。
【0058】冷凍機動作記憶用リレー13は一旦ONす
ると、リレー接点13b1により、ON状態を保持す
る。冷凍機動作記憶用リレー13がONすると、リレー
接点13b2もONし、ラッチングリレー6のセットコ
イル6aは電子式サーモスタット3の接点部3bがOF
Fした時にONとなり、蓄冷完了ランプ5を点灯する。
【0059】ここで、電源投入時の過渡期の状態を考え
た時、図3において、電子式サーモスタット3の温度検
知部3aの温度判定が、ラッチングリレー6のセットコ
イル6aの電圧判定より遅い場合、ラッチングリレー6
のセットコイル6aが動作し、接点部6cにより、蓄冷
完了ランプ5が点灯し、誤動作する可能性がある。
【0060】しかし、本実施の形態において、電子式サ
ーモスタット3の温度検知部3aの温度判定が、ラッチ
ングリレー6のセットコイル6aの電圧判定より遅い場
合、接点部3bがまだONしていないので、冷凍機動作
検知用リレー11はOFFのままであり、冷凍機動作記
憶用リレー13もOFFしている。冷凍機動作記憶用リ
レー13の接点部13b2はOFFであり、ラッチング
リレー6のセットコイル6aが動作することはなく、蓄
冷完了ランプ5は点灯しない。
【0061】以上のように、本実施の形態によれば、冷
凍機動作検知用リレー12と、冷凍機動作検知用リレー
12が動作すると、電源がOFFするまでON状態を維
持する保持回路を形成する冷凍機動作記憶用リレー13
を設け、冷凍機動作検知用リレー12のリレーコイル1
2aは冷凍機制御用リレー7のリレーコイル7aと並列
に接続し、冷凍機動作記憶用リレー13の一方の接点部
13b2(保持回路を形成しない側)をラッチングリレ
ー6のセットコイル6aに直列に接続することにより、
一旦電源投入後、冷凍機がON/OFFしない限り、ラ
ッチングコイル6のセットコイル6aはONすることな
く、部品の性能の影響により、蓄冷完了ランプ5の誤制
御することを防止できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、庫内に配
置された蓄冷剤を蒸発器により蓄冷させる冷凍機と、前
記蓄冷剤の表面温度を検知して前記冷凍機を制御する電
子式サーモスタットと、庫内温度を検知する機械式サー
モスタットと、前記蓄冷剤の蓄冷が完了したことを外部
に知らせる蓄冷完了表示手段と、前記蓄冷完了表示手段
を制御するラッチングリレーとからなり、前記電子式サ
ーモスタットにて前記冷凍機を停止した時に前記ラッチ
ングリレーのセットコイルに通電し、前記機械式サーモ
スタットにて庫内温度が所定温度以上と検知した時に前
記ラッチングリレーのリセットコイルに通電するように
したので、電源を切断しても、ラッチングリレーによ
り、切断前の蓄冷完了ランプの状態を覚えておき、且
つ、停電中に庫内温度が上昇した時には、機械式サーモ
スタットにて庫内温度上昇を検知しているので、電源復
帰時に、蓄冷完了状態を解除できる。即ち、蓄冷完了
後、短時間の停電であれば、電源復帰時、蓄冷完了状態
とし、停電中に、保冷庫を開ける、被冷却物を入れる等
により、庫内温度が上昇し、蓄冷剤が溶解した時は、電
源復帰時に、蓄冷完了表示を解除できるので、電源復帰
時に、蓄冷剤の蓄冷状態に応じた蓄冷完了表示を行うこ
とができる。
【0063】また、さらに、機械式サーモスタットを保
冷庫内の蒸発器入り口近傍に配置し、ラッチングリレー
のリセットコイルは機械式サーモスタットの接点部に接
続し、機械式サーモスタットの接点は蓄冷剤が凍結する
温度でOFFし、保冷時の庫内温度より高い温度でON
するように制御することにより、蓄冷完了後に、電源を
OFFし、商品を充填するために扉を開閉後、電源を再
投入までに、蓄冷剤の潜熱により庫内温度が低温に戻っ
ても、扉開時の庫内温度上昇により、機械式サーモスタ
ットの接点は短絡しており、電源再投入時、蓄冷完了ラ
ンプが消灯するので、蓄冷剤の蓄冷量が使われたと判断
でき、より極め細やかな蓄冷完了ランプ制御ができる。
【0064】また、機械式サーモスタットのON/OF
Fのヒステリシス幅は10deg程度のものが一般的で
あり、本発明の場合、機械式サーモスタットのON/O
FF温度のヒステリシス幅を十分に確保でき、実現が容
易にできるという別の効果もある。
【0065】また、さらに、ラッチングリレーのリセッ
トコイルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を動
作する側へ直列に接続し、ラッチングリレーのセットコ
イルを電子式サーモスタットの接点部の冷凍機を停止す
る側へ接続することにより、機械式サーモスタットの状
態にかかわらず、ラッチングリレーのセットコイルとリ
セットコイルが絶対に同時に動作しないように制御でき
るので、ラッチングリレーの品質を保護できる。
【0066】また、さらに、冷凍機が動作したことを電
源遮断まで記憶する冷凍機動作記憶リレーを設け、冷凍
機動作記憶リレーの接点部の動作時短絡側と、ラッチン
グリレーのセットコイルを直列に接続し、電源投入後、
最低1回冷凍機が動作しない限りラッチングリレーのセ
ットコイルが動作しないように制御することにより、、
一旦電源投入後、冷凍機がON/OFFしない限り、ラ
ッチングコイルのセットコイルはONすることなく、部
品の性能の影響による蓄冷完了ランプの誤制御を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄冷型保冷庫の制御装置の実施の
形態1の回路図
【図2】同実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の縦断
面図
【図3】同実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の各入
出力部のタイミングチャート
【図4】本発明による蓄冷型保冷庫の制御装置の実施の
形態2の縦断面図
【図5】同実施の形態の蓄冷型保冷庫の制御装置の各入
出力部のタイミングチャート
【図6】本発明による蓄冷型保冷庫の制御装置の実施の
形態3の回路図
【図7】本発明による蓄冷型保冷庫の制御装置の実施の
形態4の回路図
【符号の説明】
1 蓄冷剤 2 冷凍機 3 電子式サーモスタット 4 機械式サーモスタット 5 蓄冷完了表示手段 6 ラッチングリレー 9 制御装置 11 蒸発器 13 冷凍機動作記憶用リレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L045 AA02 AA04 BA01 BA10 CA02 DA02 EA03 GA01 HA01 KA14 LA05 LA17 LA18 MA01 MA20 PA01 PA04 PA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内に配置された蓄冷剤を蒸発器により
    蓄冷させる冷凍機と、前記蓄冷剤の表面温度を検知して
    前記冷凍機を制御する電子式サーモスタットと、庫内温
    度を検知する機械式サーモスタットと、前記蓄冷剤の蓄
    冷が完了したことを外部に知らせる蓄冷完了表示手段
    と、前記蓄冷完了表示手段を制御するラッチングリレー
    とからなり、前記電子式サーモスタットにて前記冷凍機
    を停止した時に前記ラッチングリレーのセットコイルに
    通電し、前記機械式サーモスタットにて庫内温度が所定
    温度以上と検知した時に前記ラッチングリレーのリセッ
    トコイルに通電することを特徴とする蓄冷型保冷庫の制
    御装置。
  2. 【請求項2】 機械式サーモスタットの温度検知部を保
    冷庫内の蒸発器の入り口近傍に配置した請求項1記載の
    蓄冷型保冷庫の制御装置。
  3. 【請求項3】 ラッチングリレーのリセットコイルを電
    子式サーモスタットの接点部の冷凍機を動作する側へ直
    列に接続し、前記ラッチングリレーのセットコイルを電
    子式サーモスタットの接点部の前記冷凍機を停止する側
    へ接続した請求項1または請求項2記載の蓄冷型保冷庫
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 冷凍機が動作したことを電源遮断まで記
    憶する冷凍機動作記憶用リレーを設け、前記冷凍機動作
    記憶用リレーの接点部の動作時短絡側と、ラッチングリ
    レーのセットコイルを直列に接続した請求項1から請求
    項3のいずれか一項記載の蓄冷型保冷庫の制御装置。
JP2000359009A 2000-11-27 2000-11-27 蓄冷型保冷庫の制御装置 Pending JP2002162147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000359009A JP2002162147A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 蓄冷型保冷庫の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000359009A JP2002162147A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 蓄冷型保冷庫の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002162147A true JP2002162147A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18830840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000359009A Pending JP2002162147A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 蓄冷型保冷庫の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002162147A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012137878A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 シャープ株式会社 保管容器
CN103925663A (zh) * 2014-04-10 2014-07-16 上海合既得动氢机器有限公司 一种甲醇水重整发电空调系统及控制方法
CN103940185A (zh) * 2014-04-10 2014-07-23 上海合既得动氢机器有限公司 一种甲醇水重整发电冰箱系统及控制方法
JP2015098971A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012137878A1 (ja) * 2011-04-08 2012-10-11 シャープ株式会社 保管容器
US9624022B2 (en) 2011-04-08 2017-04-18 Sharp Kabushiki Kaisha Storage container utilizing two different heat insulating materials in combination with a temperature control unit and a heat storage material placed within the container
JP2015098971A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫
CN103925663A (zh) * 2014-04-10 2014-07-16 上海合既得动氢机器有限公司 一种甲醇水重整发电空调系统及控制方法
CN103940185A (zh) * 2014-04-10 2014-07-23 上海合既得动氢机器有限公司 一种甲醇水重整发电冰箱系统及控制方法
CN103925663B (zh) * 2014-04-10 2016-05-11 上海合既得动氢机器有限公司 一种甲醇水重整发电空调系统及控制方法
CN103940185B (zh) * 2014-04-10 2017-06-16 上海合既得动氢机器有限公司 一种甲醇水重整发电冰箱系统及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014037919A (ja) 冷蔵庫
JP4468337B2 (ja) 冷蔵庫及び冷蔵庫の半ドア判定方法
JP2002162147A (ja) 蓄冷型保冷庫の制御装置
JP2008039197A (ja) 貯蔵庫
JP2002181429A (ja) 冷蔵庫
JPH1186912A (ja) 低温貯蔵庫の蓄電池寿命判定方法及び低温貯蔵庫
JP2016050721A (ja) 冷蔵庫
JP2001263884A (ja) 貯蔵庫の運転制御方法
JP6310236B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3389373B2 (ja) 低温庫
JP2008128534A (ja) 冷蔵庫およびその温度制御方法
JP2005003262A (ja) 冷蔵庫
JP2010107116A (ja) 冷蔵庫
JP5223429B2 (ja) 冷蔵庫
JP3384655B2 (ja) 低温庫
JP2004251501A (ja) 冷蔵庫およびその制御方法
JP2812343B2 (ja) 冷凍自動販売機の除霜ヒータ制御方法
KR100610206B1 (ko) 고내온도제어냉장고 및 고내온도제어방법
JP2008003878A (ja) 自動販売機用冷凍機ユニット
JP2001133098A (ja) 保冷庫
JPH10300313A (ja) 蓄冷型保冷装置
JP3563645B2 (ja) 保冷庫
JPH1163778A (ja) 低温庫
JPH064760A (ja) 自動販売機の庫内温度制御装置
JPH1019442A (ja) 低温庫