JPH0942809A - 低温庫 - Google Patents

低温庫

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JPH0942809A
JPH0942809A JP21409995A JP21409995A JPH0942809A JP H0942809 A JPH0942809 A JP H0942809A JP 21409995 A JP21409995 A JP 21409995A JP 21409995 A JP21409995 A JP 21409995A JP H0942809 A JPH0942809 A JP H0942809A
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cooling
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正信 竹内
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善昭 高野
Koichi Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも二系統の冷媒回路を備えた低温庫
において、冷媒回路からの冷媒漏洩を早期に発見して処
置することを可能とする。 【解決手段】 低温庫は、少なくとも二系統の冷媒回路
C1、C2を備える。各冷媒回路C1、C2の冷却器1
0A、10Bによる冷却温度をそれぞれ検出するセンサ
と、各センサの出力が入力される制御装置とを備えてお
り、この制御装置は、各冷媒回路C1、C2の冷却温度
の差が一定値に達した場合に、冷却温度の高い冷媒回路
に冷媒漏洩が発生したものと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも二系統
の冷媒回路を備えた低温庫であって、特に、冷媒回路か
らの冷媒漏洩を検出可能とした低温庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種低温庫は、例えば特開平
3−70962号公報(F25D11/00)に示され
る如く、断熱箱体の庫内に冷媒回路の冷却器を設け、こ
の冷却器によって庫内を冷却し、或いは、蓄冷剤などを
凍結させる運転を行っていた。特に、前記公報の如く低
温食品などの物流に用いられる低温庫や大型の低温庫に
おいては、蓄冷剤の凍結や広い庫内を十分冷却するため
に、二系統の冷媒回路が取り付けられる場合が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、係る低温庫
の一方の冷媒回路から冷媒漏洩が発生した場合、他方の
冷媒回路の冷却器が冷却作用を発揮しているために、庫
内は或る程度冷却される。そのため、係る冷媒漏洩の発
見が遅れてしまうのに加え、不十分な冷却となるために
何れは冷却不良に至ると共に、正常な冷媒回路に過剰な
負荷がかかることにより、当該冷媒回路も致命的な故障
に至ると云う問題が生じていた。
【0004】本発明は係る従来の技術的課題を解決する
ために成されたものであり、少なくとも二系統の冷媒回
路を備えた低温庫において、冷媒回路からの冷媒漏洩を
早期に発見して処置することを可能とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の低温庫
は、少なくとも二系統の冷媒回路を備えたものであっ
て、各冷媒回路の冷却器による冷却温度をそれぞれ検出
するセンサと、各センサの出力が入力される制御装置と
を備えており、この制御装置は、各冷媒回路の冷却温度
の差が一定値に達した場合に、冷却温度の高い冷媒回路
に冷媒漏洩が発生したものと判断するものである。
【0006】請求項2の発明の低温庫は、少なくとも二
系統の冷媒回路を備えたものであって、各冷媒回路の冷
却器による冷却温度をそれぞれ検出するセンサと、各セ
ンサの出力が入力される制御装置とを備えており、この
制御装置は、一方の冷媒回路による冷却温度が所定値よ
り高く、他の冷媒回路の冷却器による冷却温度が所定値
以下であって、各冷媒回路の冷却温度の差が一定値に達
した場合に、一方の冷媒回路に冷媒漏洩が発生したもの
と判断するものである。
【0007】請求項3の発明の低温庫は、少なくとも二
系統の冷媒回路を備えたものであって、各冷媒回路の冷
却器による冷却温度をそれぞれ検出するセンサと、各セ
ンサの出力が入力される制御装置とを備えており、この
制御装置は、各冷媒回路の冷却温度の差が一定の大きい
値に達した場合に、冷却温度の高い冷媒回路に冷媒漏洩
が発生したものと判断すると共に、一方の冷媒回路によ
る冷却温度が所定値より高く、他の冷媒回路の冷却器に
よる冷却温度が前記所定値以下である場合には、各冷媒
回路の冷却温度の差が一定の小さい値に達した段階で、
一方の冷媒回路に冷媒漏洩が発生したものと判断するも
のである。
【0008】請求項4の発明の低温庫は前記各発明にお
いて、冷却器により凍結される蓄冷剤と、この蓄冷剤の
温度を検出する蓄冷センサとを備えており、制御装置
は、この蓄冷センサの出力に基づいて蓄冷剤の凍結を検
出し、且つ、他のセンサの出力と合わせて冷媒回路から
の冷媒漏洩を判断するものである。
【0009】請求項5の発明の低温庫は前記各発明にお
いて、制御装置は警報装置を備えており、何れかの冷媒
回路に冷媒漏洩が発生したものと判断した場合、警報装
置を動作させるものである。
【0010】請求項6の発明の低温庫は上記において、
制御装置は、何れかの冷媒回路に冷媒漏洩が発生したも
のと判断した場合、その状態が一定時間継続したことを
条件として警報装置を動作させるものである。
【0011】請求項7の発明の低温庫は請求項5におい
て、制御装置は、警報装置を動作させた場合、冷媒回路
の圧縮機を一定時間停止させるものである。
【0012】請求項8の発明の低温庫は上記において、
制御装置は、冷媒漏洩が発生したものと判断した冷媒回
路の圧縮機を一定時間停止させると共に、他の冷媒回路
の圧縮機は運転するものである。
【0013】請求項9の発明の低温庫は請求項7又は請
求項8において、制御装置は、圧縮機を一定時間停止さ
せた後、冷媒漏洩の判断動作を含む通常運転に復帰する
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳述する。図1は本発明の低温庫Rの斜視図、図
2は低温庫Rの縦断側面図を示している。実施例の低温
庫Rは、配送ベースにおいては交流電源の供給を受けて
圧縮機を運転し、貯蔵室内を冷却しながら蓄冷剤を凍結
させ、食品などの物品を収納後、電源から切り離されて
トラックなどの配送車の荷台に積載されると共に、当該
配送中は蓄冷剤による吸熱作用によって収納物品を冷却
する物流用低温庫である。
【0015】この低温庫Rは断熱箱体より成る本体1
と、本体1内に形成された物品を貯蔵するための貯蔵室
2と、貯蔵室2を開閉するドア3と(図2では省略)、
ダクト5を介して貯蔵室2と連通する蓄冷室4と、蓄冷
室4内に収納された蓄冷剤6と、蓄冷剤6を冷却する冷
却装置7とから構成されている。
【0016】この冷却装置7は、図4に示す如く二系統
の冷媒回路C1、C2から構成されている。各冷媒回路
C1、C2は、何れも圧縮機8と、凝縮器12、キャピ
ラリーチューブ11、ロールボンドタイプの冷却器10
と、アキュムレータ9などから構成されており、冷却器
10は蓄冷室4内にて蓄冷剤6と熱的に密着するよう配
置されている。
【0017】ここで、冷却器10は両冷媒回路C1、C
2を合計して六枚設置され、何れも蓄冷剤6を挟持する
かたちで密着配置されており、以後冷媒回路C1の冷却
器を10A・・、冷媒回路C2の冷却器を10B・・と
する。この冷却器10A・・、10B・・及び蓄冷剤6
により冷却された冷気はDCファンモータ14により、
ダクト5を介して貯蔵室2へ送られる。
【0018】貯蔵室2の空気は吸込口15から蓄冷室4
に吸い込まれ、蓄冷室4からの冷気はダクト5の吹出口
16から貯蔵室2に吹き出される。冷媒回路C1の冷却
器10Aに密着する蓄冷剤6には、その温度を検出する
蓄冷センサ17が取り付けられる。また、吹出口16に
は、貯蔵室2に送風される冷気の温度を検出する後述す
る庫内センサ18が設けられる。また、19はガスリー
クセンサであり、冷媒回路C2の冷却器10Bに密着す
る蓄冷剤6の温度を検出するように設けられている。
【0019】本体1底部にはキャスター20が取り付け
られ、ドア3にはハンドル21が取り付けられている。
また、本体1下部後隅部には機械室22が構成され、前
記冷媒回路C1、C2の各圧縮機8、8や図示しないバ
ッテリ(蓄電池)等が収納される。更に、本体1前面左
にはプラグが内蔵された交流電源入力部23が構成され
ると共に、その下方には操作パネル24が設けられてい
る。
【0020】この操作パネル24には、図5に示す如く
7セグメントLEDから成る表示部26と、温度選択用
の冷蔵温度選択スイッチ27及び冷凍温度選択スイッチ
28とそれらの選択状態を表示するLED43、44が
設けられると共に、その上方には凍結中LED29、凍
結完了LED31、庫内冷却中LED32及び冷蔵庫ス
イッチ33などが配置されている。
【0021】次に、図6は低温庫Rの制御装置36を示
している。この制御装置36は汎用マイクロコンピュー
タ37から構成されており、マイクロコンピュータ37
の入力には前記蓄冷センサ17、庫内センサ18及びガ
スリークセンサ19が接続されている。また、マイクロ
コンピュータ37には前記凝縮器12のフィルタの目詰
まりを検出するフィルタセンサ38や、前記バッテリの
充電状態を検出するためのバッテリセンサ39なども接
続されている。
【0022】更に、マイクロコンピュータ37の入力に
は前記各スイッチ27、28、33が接続されると共
に、基板に設けられた各種設定用のディップスイッチ4
1も接続されている。また、マイクロコンピュータ37
の出力には前記冷媒回路C1、C2の圧縮機8、8やD
Cファンモータ14、表示部26、各LED29、3
1、32、43、44が接続されると共に、図示しない
バッテリの充電制御を司る機器(整流回路や充電回路な
ど)も接続される。
【0023】尚、マイクロコンピュータ37は交流電源
接続時にはその交流電源を、交流電源切断時には前記バ
ッテリを電源として動作する。また、DCファンモータ
14もマイクロコンピュータ37と同様に交流電源接続
時には前記整流回路を介してその交流電源を電源として
動作し、交流電源切断時には前記バッテリを電源として
動作する。即ち、蓄冷剤6を凍結させる蓄冷運転時にお
いてはDCファンモータ14は電源として整流回路の出
力を使用し、バッテリは使用しない。
【0024】次に、図7のマイクロコンピュータ37の
プログラムを示すフローチャートに基づき、低温庫Rの
動作を説明する。配送ベースにおいて、ステップS1で
低温庫Rが交流電源(AC200V)に接続され、マイ
クロコンピュータ37の電源が最初に投入されると、バ
ッテリに充電が開始されると共に、マイクロコンピュー
タ37はステップS2で操作パネル24に設けられた各
スイッチの設定操作状態が読み取る(初期設定)。
【0025】ここで、操作パネル24に設けられるの
は、庫内冷却の開始を指示する冷蔵庫スイッチ33、冷
蔵温度である+5℃に庫内温度を選択する前記冷蔵温度
選択スイッチ27、冷凍温度である−18℃に選択する
冷凍温度選択スイッチ28、LED29からLED3
2、表示部26であり、スイッチ27、28の何れかが
操作されると、その操作選択された温度に対応するLE
D43、44がマイクロコンピュータ37によって点灯
される。
【0026】そして、ステップS3で凍結完了フラグや
各タイマをクリアした後、ステップS4で蓄冷運転を開
始する。この蓄冷運転ではマイクロコンピュータ37は
蓄冷センサ17の出力に基づき、両冷媒回路C1、C2
の圧縮機8、8を運転して冷却器10A・・、10B・
・により蓄冷剤6を冷却する。
【0027】次に、ステップS5で交流(AC)電源が
通電されているか否か判断し、接続されて通電されてい
ればステップS6に進んで蓄冷剤6の凍結完了条件を満
足しているか否か判断する。この蓄冷剤6の凍結完了条
件はここでは2つの凍結終了条件と、バッテリの充電完
了条件から成り、前記凍結終了条件の1つは蓄冷センサ
17の出力に基づく蓄冷剤6の温度が凍結、融解温度で
ある例えば−25℃よりも4℃低い−29℃以下である
状態が9時間以上継続したこと、もう1つは蓄冷剤6の
温度が前記−25℃より7℃低い−32℃以下である状
態が10分以上継続したことである。
【0028】また、マイクロコンピュータ37は前記バ
ッテリの充電状態をバッテリセンサ39の出力に基づい
て検出し、充電が完了しているか否か判断する。このバ
ッテリの充電完了条件と、凍結終了条件の何れか一つが
満たされればマイクロコンピュータ37は蓄冷剤6の凍
結は完了したと見做すが、否であれば凍結中LED29
を点灯してステップS15に進む。尚、後述するステッ
プS8で交流電源が接続される以前にドア3が長時間開
放されるなどして蓄冷剤6の温度が上昇し、前記凍結完
了条件が満たされなくなると、マイクロコンピュータ3
7は凍結解除と判断して凍結中LED29を点灯し、ス
テップS6からステップS15に進んで凍結を再開す
る。
【0029】ステップ15では冷蔵庫スイッチ33が押
されたか否か判断し、押されていなければステップS4
に戻り、押された場合にはステップS16に進んでDC
ファンモータ14を運転し、貯蔵室2内に冷気を循環さ
せて蓄冷剤6の凍結を実行しながら貯蔵室2内を冷却す
る。この場合の設定温度は前記スイッチ27、28で選
択された温度となる。また、マイクロコンピュータ37
は庫内冷却中LED32を点灯する。
【0030】以上の動作により前記ステップS6で前記
凍結完了条件が満たされると、マイクロコンピュータ3
7は凍結完了LED31を点灯すると共に、ステップS
6からステップS7に進んでDCファンモータ14を運
転し、庫内センサ18に基づいて貯蔵室2の温度を設定
温度に維持する庫内冷却運転に移行する。
【0031】以上の様な蓄冷運転、庫内冷却運転を経
て、或いはその途中で低温庫Rの貯蔵室2内には食品等
の物品が収納され、交流電源から切断されて配送車に積
載される。低温庫Rは交流電源の供給が無くなると、ス
テップS8からステップS9に進んで蓄冷剤6の融解潜
熱によって貯蔵室2を冷却する保冷運転に入る。
【0032】保冷運転中は前述の如くマイクロコンピュ
ータ37及びDCファンモータ14にはバッテリの放電
による給電がなされる。また、DCファンモータ14は
マイクロコンピュータ37により制御され、庫内センサ
18による貯蔵室2の温度が設定温度+1℃に上昇した
ら運転、設定温度に降下したら停止される。これによっ
て貯蔵室2内は設定温度前後に維持される。
【0033】次に、マイクロコンピュータ37はステッ
プS11で保冷運転開始から5時間経過したか否か判断
し、5時間経過した場合にはステップS12に進んでD
Cファンモータ14の運転を停止する。また、ステップ
S13で交流電源が再接続されたか否か判断し、接続さ
れたらステップS3に戻るが、否の場合にはステップS
14に進んで保冷運転開始から72時間経過したか否か
判断する。そして、72時間経過した場合にはマイクロ
コンピュータ37自体の動作を停止させる。
【0034】即ち、保冷運転は交流電源切断から5時間
後に終了し、以後はDCファンモータ14も停止して、
全停止となる。この5時間は、配送車が配送に必要な充
分な時間として割り出されるものである。そして、72
時間以内に交流電源が接続されない場合には、マイクロ
コンピュータ37自体の動作を停止する。
【0035】次に、図8及び図9のフローチャート及び
図10のタイミングチャートを参照してマイクロコンピ
ュータ37による冷媒漏洩(以下、ガスリークと称す
る)検知動作について説明する。
【0036】今、ステップS17でガスリーク警報を発
報したか否か判断し、ここでは否であるとすると、ステ
ップS18に進んでガスリーク条件を満たしたか否か判
断する。このガスリーク条件に関しては図9に示されて
いる。即ち、マイクロコンピュータ37は蓄冷センサ1
7とガスリークセンサ19の出力に基づき、冷媒回路C
1の冷却器10A・・により冷却される蓄冷剤6の温度
TS1(冷媒回路C1の冷却器10A・・による冷却温
度)と、冷媒回路C2の冷却器10B・・により冷却さ
れる蓄冷剤6の温度TS2(冷媒回路CSの冷却器10
B・・による冷却温度)を常時監視しており、図9のス
テップS27において両温度TS1、TS2の差の絶対
値が例えば20℃などの温度T1より大きいか否か判断
する。
【0037】ここで、両冷媒回路C1、C2から冷媒が
漏洩しておらず、何れも正常に冷却作用を発揮している
場合は、温度TS1とTS2の差は係る大きい値には達
しないので、マイクロコンピュータ37はステップS2
7からステップS28に進む。ステップS28では今度
は温度TS1とTS2の何れか一方が−29℃などの温
度T3よりも高く(従って、他方は−29℃以下)、前
記温度TS1とTS2の差の絶対値が例えば9℃などの
温度T2よりも大きいか否か判断する。
【0038】蓄冷剤6が十分に冷却(凍結)されている
状態で、両冷媒回路C1、C2から冷媒が漏洩しておら
ず、何れも正常に冷却作用を発揮している場合は、温度
TS1とTS2の差は係る小さい値にも達しないので、
マイクロコンピュータ37はステップS28からステッ
プS27に戻る。
【0039】ここで、蓄冷運転の開始当初から例えば冷
媒回路C1にガスリークが発生していた場合には、冷却
器10Aの温度は下がらず、冷却器10Bのみ低下して
行くため、温度TS1とTS2の差の絶対値は拡大し、
直ぐに前記T1よりも大きくなる。するとマイクロコン
ピュータ37はステップS27からステップS29に進
んで冷媒回路C1におけるガスリーク発生と判断する。
【0040】また、前述の如く蓄冷剤6が十分に冷却
(凍結)されている状態で、例えば冷媒回路C1から冷
媒漏洩が生じた場合には、両冷却器10Aと10Bの温
度差はなかなか広がらないものの、比較的早期に温度T
S1とTS2の差の絶対値は前記T2よりも大きくな
る。するとマイクロコンピュータ37はステップS28
からステップS29に進んで冷媒回路C1におけるガス
リーク発生と判断する(図10におけるYES)。
【0041】このようにステップS29でマイクロコン
ピュータ37がガスリーク発生と判断すると、図8のス
テップS18からステップS19に進んで自らの機能と
して有するガスリーク警報遅延タイマ(例えば、10
分)による遅延時間が経過したか否か判断する。そし
て、経過していなければステップS18に戻ってこれを
繰り返す。そして、10分以内にガスリーク条件が満た
されなくなると、図10の左に示す如くマイクロコンピ
ュータ37は判断を取り消す。従って、外部環境の影響
による警報の誤発報を未然に防止できる。
【0042】次に、ガスリーク条件が満たされた状態が
前記10分経過すると、マイクロコンピュータ37はス
テップS19からステップS19からステップS20に
進んでガスリークした冷媒回路を判断し、この場合は冷
媒回路C1であるからステップS21に進んで冷媒回路
C1の圧縮機8を停止する。尚、正常な冷媒回路C2の
圧縮機8は運転を継続し、蓄冷剤6の凍結や貯蔵室2の
冷却は続行する(ガスリークした冷媒回路がC2の場合
にはステップS22に進んで冷媒回路C2の圧縮機8を
停止すると共に、冷媒回路C1の圧縮機8は運転を継続
する)。そして、ステップS23に進んで表示部26に
所定のガスリーク警報を表示して発報する。
【0043】次に、マイクロコンピュータ37はステッ
プS17に戻り、今度はステップS17からステップS
24に進んで自らの機能として有するガスリーク警報タ
イマ(10時間)発報及び圧縮機停止時間が経過したか
否か判断する。そして、経過していなければステップS
17に戻ってこれを繰り返す。そして、10時間が過す
ると、マイクロコンピュータ37はステップS24から
ステップS25に進んで表示部26におけるガスリーク
警報を解除し、ステップS26で前記冷媒回路C1の圧
縮機8の運転を再開して、マイクロコンピュータ37は
通常運転(ガスリーク判断動作含む)を再開する。従っ
て、再び前記ガスリーク条件を満足すればマイクロコン
ピュータ37は、上記ガスリーク警報動作を再度実行す
ることになる。
【0044】尚、実施例に示した温度などの各値は低温
庫の容量・能力に合わせて種々変更可能である。また、
実施例では二系統の冷媒回路について説明したが、更に
多くの冷媒回路を備える低温庫にも本発明は有効であ
る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、少なくとも二系統の冷媒回路を備えた低温庫におい
て、各冷媒回路の冷却器による冷却温度をそれぞれ検出
するセンサと、各センサの出力が入力される制御装置と
を備えており、何れかの冷媒回路から冷媒漏洩が発生
し、その冷却器による冷却温度が上昇して正常な方の冷
媒回路の冷却器による冷却温度との差が一定値に達した
場合に、制御装置が、当該冷却温度の高い冷媒回路の冷
媒漏洩と判断するようにしたので、複雑な検出回路を用
いること無く、温度差によって迅速且つ確実に冷媒漏洩
を検出することが可能となる。
【0046】従って、冷媒回路からの冷媒漏洩を極めて
早期に検知して対処することができるようになり、機器
の寿命延長と信頼性の向上を達成することが可能となる
ものである。
【0047】請求項2の発明によれば、少なくとも二系
統の冷媒回路を備えた低温庫において、各冷媒回路の冷
却器による冷却温度をそれぞれ検出するセンサと、各セ
ンサの出力が入力される制御装置とを備えており、他の
冷媒回路の冷却器による冷却温度が所定値以下となって
いる状態において、一方の冷媒回路から冷媒漏洩が発生
し、その冷却器による冷却温度が上昇して所定値より高
くなって各冷媒回路の冷却温度の差が一定値に達した場
合、制御装置が、一方の冷媒回路の冷媒漏洩と判断する
ようにしたので、十分に冷却が進行した状態において
も、複雑な検出回路を用いること無く、迅速且つ確実に
冷媒漏洩を検出することが可能となる。
【0048】従って、十分に冷却が進行した状態におけ
る冷媒回路からの冷媒漏洩を極めて早期に検知して対処
することができるようになり、機器の寿命延長と信頼性
の向上を達成することが可能となるものである。
【0049】請求項3の発明によれば、少なくとも二系
統の冷媒回路を備えた低温庫において、各冷媒回路の冷
却器による冷却温度をそれぞれ検出するセンサと、各セ
ンサの出力が入力される制御装置とを備えており、一方
の冷媒回路から冷媒漏洩が発生し、その冷却器による冷
却温度が上昇して各冷媒回路の冷却温度の差が一定の大
きい値に達した場合に、制御装置が冷却温度の高い冷媒
回路に冷媒漏洩が発生したものと判断すると共に、既に
十分冷却が進行し、他の冷媒回路の冷却器による冷却温
度が所定値以下となっている状態においては、一方の冷
媒回路から冷媒漏洩が発生し、当該冷媒回路による冷却
温度が所定値より高くなって、各冷媒回路の冷却温度の
差が一定の小さい値に達した段階で、一方の冷媒回路の
冷媒漏洩と判断するようにしたので、あらゆる段階にお
いて冷媒回路からの冷媒漏洩を迅速且つ的確に検出する
ことが可能となる。
【0050】従って、運転開始直後においても、或い
は、十分に冷却が進行した状態においても冷媒回路から
の冷媒漏洩を極めて早期に検知して対処することができ
るようになり、機器の寿命延長と信頼性の向上を達成す
ることが可能となるものである。
【0051】請求項4の発明によれば前記各発明に加え
て、冷却器により凍結される蓄冷剤と、この蓄冷剤の温
度を検出する畜冷センサとを備えており、制御装置は、
この畜冷センサの出力に基づいて蓄冷剤の凍結を検出
し、且つ、他のセンサの出力と合わせて冷媒回路からの
冷媒漏洩を判断するようにしたので、畜冷センサを冷媒
漏洩検知用に兼用して冷媒漏洩検知用のセンサ増設数を
減少させることが可能となり、コストの低減と回路構成
の簡素化を実現することができるようになるものであ
る。
【0052】請求項5の発明によれば前記各発明に加え
て、制御装置は警報装置を備えており、何れかの冷媒回
路に冷媒漏洩が発生したものと判断した場合、制御装置
が警報装置を動作させるようにしたので、冷媒漏洩の発
生を確実に使用者に報知して対処を促すことができるよ
うになるものである。
【0053】請求項6の発明によれば上記に加えて、制
御装置は、何れかの冷媒回路に冷媒漏洩が発生したもの
と判断した場合、その状態が一定時間継続したことを条
件として警報装置を動作させるようにしたので、外部環
境の影響による警報の誤発報を未然に防止して信頼性の
高い冷媒漏洩警報動作を実現することができるようにな
るものである。
【0054】請求項7の発明によれば請求項5に加え
て、制御装置は、警報装置を動作させた場合、冷媒回路
の圧縮機を一定時間停止させるようにしたので、冷媒漏
洩時の無理な運転による圧縮機の故障発生を未然に防止
することが可能となる。特に、冷媒漏洩の修理は時間を
要する場合が多いため、圧縮機の停止は一層有効なもの
となる。
【0055】請求項8の発明によれば上記に加えて、制
御装置は、冷媒漏洩が発生したものと判断した冷媒回路
の圧縮機を一定時間停止させると共に、他の冷媒回路の
圧縮機は運転するようにしたので、冷媒漏洩が発生した
冷媒回路を明らかにすることができると共に、係る故障
の修理中においても正常な冷媒回路により或る程度冷却
することが可能となるので、急激な温度変化による収納
物品の劣化を最小限に抑制することが可能となるもので
ある。
【0056】請求項9の発明によれば請求項7又は請求
項8に加えて、制御装置は、圧縮機を一定時間停止させ
た後、冷媒漏洩の判断動作を含む通常運転に復帰するよ
うにしたので、外部環境などの影響によって誤った冷媒
漏洩判断が行われた場合にも、その後正常に運転を再開
することが可能となり、信頼性を一層向上させることが
できるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の低温庫の斜視図である。
【図2】低温庫の縦断側面図である。
【図3】ドアを開放した状態の低温庫下部の俯瞰図であ
る。
【図4】低温庫の冷媒回路図である。
【図5】低温庫の操作パネルの正面図である。
【図6】低温庫の制御装置の正面図である。
【図7】マイクロコンピュータの主プログラムを示すフ
ローチャートである。
【図8】マイクロコンピュータのガスリーク検知プログ
ラムを示すフローチャートである。
【図9】同じくマイクロコンピュータのガスリーク検知
プログラムを示すフローチャートである。
【図10】マイクロコンピュータのガスリーク検知動作
を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
C1 冷媒回路 C2 冷媒回路 R 低温庫 8 圧縮機 10A、10B 冷却器 17 蓄冷センサ 19 ガスリークセンサ 26 表示部 36 制御装置 37 マイクロコンピュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二系統の冷媒回路を備えた低
    温庫において、 各冷媒回路の冷却器による冷却温度をそれぞれ検出する
    センサと、各センサの出力が入力される制御装置とを備
    え、この制御装置は、前記各冷媒回路の冷却温度の差が
    一定値に達した場合に、冷却温度の高い冷媒回路に冷媒
    漏洩が発生したものと判断することを特徴とする低温
    庫。
  2. 【請求項2】 少なくとも二系統の冷媒回路を備えた低
    温庫において、 各冷媒回路の冷却器による冷却温度をそれぞれ検出する
    センサと、各センサの出力が入力される制御装置とを備
    え、この制御装置は、一方の前記冷媒回路による冷却温
    度が所定値より高く、他の冷媒回路の冷却器による冷却
    温度が前記所定値以下であって、各冷媒回路の冷却温度
    の差が一定値に達した場合に、前記一方の冷媒回路に冷
    媒漏洩が発生したものと判断することを特徴とする低温
    庫。
  3. 【請求項3】 少なくとも二系統の冷媒回路を備えた低
    温庫において、 各冷媒回路の冷却器による冷却温度をそれぞれ検出する
    センサと、各センサの出力が入力される制御装置とを備
    え、この制御装置は、前記各冷媒回路の冷却温度の差が
    一定の大きい値に達した場合に、冷却温度の高い冷媒回
    路に冷媒漏洩が発生したものと判断すると共に、一方の
    前記冷媒回路による冷却温度が所定値より高く、他の冷
    媒回路の冷却器による冷却温度が前記所定値以下である
    場合には、各冷媒回路の冷却温度の差が一定の小さい値
    に達した段階で、前記一方の冷媒回路に冷媒漏洩が発生
    したものと判断することを特徴とする低温庫。
  4. 【請求項4】 冷却器により凍結される蓄冷剤と、この
    蓄冷剤の温度を検出する蓄冷センサとを備え、制御装置
    は、この蓄冷センサの出力に基づいて前記蓄冷剤の凍結
    を検出し、且つ、他のセンサの出力と合わせて冷媒回路
    からの冷媒漏洩を判断することを特徴とする請求項1、
    請求項2又は請求項3の低温庫。
  5. 【請求項5】 制御装置は警報装置を備え、何れかの冷
    媒回路に冷媒漏洩が発生したものと判断した場合、前記
    警報装置を動作させることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3又は請求項4の低温庫。
  6. 【請求項6】 制御装置は、何れかの冷媒回路に冷媒漏
    洩が発生したものと判断した場合、その状態が一定時間
    継続したことを条件として警報装置を動作させることを
    特徴とする請求項5の低温庫。
  7. 【請求項7】 制御装置は、警報装置を動作させた場
    合、冷媒回路の圧縮機を一定時間停止させることを特徴
    とする請求項5の低温庫。
  8. 【請求項8】 制御装置は、冷媒漏洩が発生したものと
    判断した冷媒回路の圧縮機を一定時間停止させると共
    に、他の冷媒回路の圧縮機は運転することを特徴とする
    請求項7の低温庫。
  9. 【請求項9】 制御装置は、圧縮機を一定時間停止させ
    た後、冷媒漏洩の判断動作を含む通常運転に復帰するこ
    とを特徴とする請求項7又は請求項8の低温庫。
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