JP2005114313A - 冷却ユニットの製造方法および冷蔵庫の製造方法 - Google Patents

冷却ユニットの製造方法および冷蔵庫の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可燃性冷媒を使用する冷却ユニットの製造方法に関して、凝縮器付近からの冷媒漏れに対応したユニット組立て作業性を高めた冷却ユニットを提供することを目的とする。
【解決手段】冷却ユニットを製造する製造工程において、ユニットベース15上部に冷凍サイクルの圧縮機8、凝縮器9、減圧装置11を配置し、下部に蒸発器12を形成し、ユニットベース15上部に電気回路を配置した可燃性冷媒を用いる冷却ユニット100を組立てる組立工程において、ユニットベース15に凝縮器9を配置して組立てた後、可燃性冷媒が洩れた時に冷媒の流れを規制するガイド部22のガイド手段組立て工程3を備え、冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程2の後、ガイド手段組立て工程3を備えることで、作業性を高めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置に可燃性冷媒を用いる冷蔵庫の冷却ユニットの製造方法に関するものである。
従来、この種の冷蔵庫は地球環境、オゾン層保護、地球温暖化防止の観点からフロンを用いない冷蔵庫、自動販売機などの開発が進められている。このような冷却貯蔵庫の冷媒として、炭化水素が検討されている。(例えば、特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に記載された従来の防爆冷凍冷蔵装置の要部正面図を示すものである。図8に示すように冷蔵庫1は保管室2を開閉扉3により開閉自在としたものであり、保管室2の周壁及び開閉扉3は通常の鋼板、断熱材等により形成されている。冷蔵庫1の天井部4に設置された冷凍機ユニット5から成り、冷凍機ユニット5が冷蔵庫1の天井部4に夫々設置された圧縮機6、凝縮器7及び冷却器8を含む冷媒循環路と、天井部4上面に設置された耐圧防爆構造の容器9と、モータ10が容器9内に収容され、その回転軸11が容器9の一部を貫通する凝縮器用送風機12と、モータ10が容器9内に収容され、回転軸13が容器9の一部および冷蔵庫1の天井部4を貫通する冷却器用送風機14と、容器9内に収容され、凝縮器用送風機12及び冷却器用送風機14を制御する制御機構17とを具備したもので、各モータ18,19の回転軸20、21と容器9の貫通孔22との間にシール型ベアリング23を介設し、容器9内への電線24および制御機構25の一部を形成する金属管26、27、28の引込み部の隙間をすべて火炎逸走を回避できる寸法としたものから構成されている。
上記構成において、動作を説明する。
凝縮器用送風機12は、凝縮器7に冷却用空気を送り込んで高温の冷媒を冷却するものであり、図に示すごとく、容器9内に収容固定して回転軸20が貫通孔22から突出するモータ10と、モータ10の回転軸20に取り付けられて凝縮器7に対向するファンとからなる。また、回転軸20と貫通孔22との間には火炎が逸走しないようにシール型ベアリング23が介設されている。このシール型ベアリング23は内輪と外輪の間を金属製の環状シール板で密閉したものである。
これによって万一容器9の内・外に火炎が発生しても火炎が間隙Gを通って逸走しないようになっている。
冷却器用送風機16は冷却器8に風を送って発生した低温の冷気を保管室2内で循環させるものであり、図に示すごとく容器9内に収容固定されて回転軸21が容器9の貫通孔22から冷蔵庫1の天井部4を貫通して保管室2内へ突出するモータ19と、モータ19の回転軸に取り付けられて冷却器8へ風を送るファンから成る。
また回転軸20と貫通孔22との間には、この間を火炎が逸走しないようにシール型ベアリング23が介設されている。シール型ベアリング23は内輪と外輪の間を金属製の環状シール板で密閉したものである。
すなわち回転軸11と貫通孔22との間隔は0.2mm以下に保持され間隔Gを通して火炎が逸走しないようになっている。
特開平11−14249号公報
しかしながら、天置き型の冷凍・冷蔵装置で防爆構造をとるためには、可燃性である炭化水素を冷媒として扱う場合、冷凍サイクルを形成する圧縮機、凝縮器などから冷媒が洩れて、付近にある着火源、特に天置き型であるため漏れた冷媒が上昇し、蛍光灯の電極が着火源となって不安全になる危険性が生じるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、冷却ユニットの製造工程における安全性、信頼性を確保することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷却ユニットの製造方法は、冷凍サイクルを構成する圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器をユニットベースに組立てる工程で、凝縮器を組立てた後、凝縮器から冷媒が漏れた時に冷媒の流れを規制するガイド手段組立て工程を備えたものである。
これによって、凝縮器を組立てた後、冷媒漏れを確認でき、その後ガイド手段組立て工程を行うので、冷媒漏れ確認を容易に行うことができる。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法は、冷却ユニットを冷蔵庫本体上部に配置した後、順に冷凍サイクル内部に1MPa以上の気体で圧力をかけて冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程、可燃性冷媒を封入する冷媒封入工程、冷凍サイクルからの可燃性冷媒リーク検査工程を行うものである。
これによって、可燃性冷媒を封入する前に1MPa以上という実運転状態以上の圧力で検査することで、冷凍サイクルの溶接不良を検出でき、冷媒封入工程で可燃性冷媒が漏れて着火源により不安全になる危険性を防止でき、冷却ユニットを冷蔵庫に配置した後、製造工程の最終段階で漏れチェックができる。
本発明の冷却ユニットの製造方法は、ユニット組立工程において冷媒リーク検査後にガイド手段組立て工程でガイド手段をつけるので冷媒漏れ検査を容易に行うことができる。
また、本発明の冷蔵庫の製造方法は、製造工程の最終工程で冷却ユニットを冷蔵庫本体上部に組立てた後に冷媒漏れ検査を行うので、信頼性の高い冷蔵庫を提供できる。
請求項1に記載の発明は、冷却ユニットを製造する製造工程において、ユニットベース上部に冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、減圧装置を配置し、下部に蒸発器を形成し、前記ユニットベース上部に電気回路を配置した可燃性冷媒を用いる冷却ユニットを組立てる組立工程において、前記ユニットベースに前記凝縮器を配置して組立てた後、前記凝縮器から可燃性冷媒が洩れた時に冷媒の流れを規制するガイド手段組立て工程を備えたことにより、凝縮器を組立てた後、冷媒漏れを確認でき、その後ガイド手段組立て工程を行うので、冷媒漏れ確認を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の冷却ユニットの製造方法を、冷却ユニットを製造する製造工程において、前記冷却ユニット組立工程後、内部に1MPa以上の気体で圧力をかけて冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程と、前記漏れ検査工程後、可燃性冷媒を封入する冷媒封入工程と、前記冷媒封入工程後、前記冷凍サイクルからの可燃性冷媒リーク検査工程と、前記可燃性冷媒リーク検査工程後、ガイド手段組立て工程を備えたものであり、可燃性冷媒を封入する前に1MPa以上という実運転状態以上の圧力で検査することで、冷凍サイクルの溶接不良を検出でき、冷媒封入工程で可燃性冷媒が漏れて着火源により不安全になる危険性を防止でき、工程検査時の工数を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の冷却ユニットの製造方法を、冷却ユニットを製造する製造工程において、ガイド手段組立て工程後、冷凍サイクルからの可燃性冷媒リーク検査工程を備えたものであり、組立工程と検査工程の2つに作業内容を分けて製造工程を組めるので、作業性が向上する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3記載の冷却ユニットの製造方法を、冷却ユニットを製造する製造工程の後、前記冷却ユニットを電気回路によって起動させる起動試験工程よりなるものであり、冷却ユニットの製造工程でユニット単品の起動性まで検査を行い単品の評価をすることができる。
請求項5に記載の発明は、冷却ユニットを冷蔵庫本体上部に配置した後、順に冷凍サイクル内部に1MPa以上の気体で圧力をかけて冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程、可燃性冷媒を封入する冷媒封入工程、冷凍サイクルからの可燃性冷媒リーク検査工程を行うものであり可燃性冷媒を封入する前に1MPa以上という実運転状態以上の圧力で検査することで、冷凍サイクルの溶接不良を検出でき、冷媒封入工程で可燃性冷媒が漏れて着火源により不安全になる危険性を防止できる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の冷蔵庫の製造方法を、冷凍サイクルの可燃性冷媒リーク検査工程後、冷蔵庫の起動性を検査する起動試験工程よりなるものであり、組立工程と検査工程の2つに作業内容を分けて製造工程を組めるので、作業性が向上する。
請求項7に記載の発明は、冷却ユニットを製造する製造工程において、ユニットベース上部に冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、減圧装置を配置し、下部に蒸発器を形成し、前記ユニットベース上部に電気回路を配置した可燃性冷媒を用いる冷却ユニットを組立てる組立工程において、前記圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器の配管接続部を前記ユニットベース上部に配置したものであり、ユニットを冷蔵庫上部に配置したときに接続部が庫外側に位置し、接続部から可燃性冷媒が庫内へ漏洩するのを防止する。
請求項8に記載の発明は、冷却ユニットのユニットベース上部に冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、減圧装置を配置し、下部に蒸発器を形成し、可燃性冷媒を用いる冷却ユニットを組立てる組立工程において、内部に発泡断熱材を充填する前記ユニットベースの発泡工程時、前記蒸発器を一体に発泡して形成するものであり、ユニットベースの上部と下部の断熱性能を向上し、また作業性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による冷却ユニットの製造方法における要部工程図である。図2は同実施の形態の冷却ユニットの冷却システム構成図である。図3は同実施の形態の冷却ユニットの製造方法における漏れ検査工程の概要図である。図4は同実施の形態の冷却ユニットの製造方法における漏れ検査工程のフローチャートである。
図において、冷却ユニット100は、冷凍サイクル部品の組立て工程1、漏れ検査工程2、ガイド手段組立て工程3、真空引き工程4、冷媒封入工程5、封止工程6、冷媒漏れ検査工程7を順次行い製造される。
冷凍サイクル部品の組立て工程1では、冷凍サイクルを構成する圧縮機8、凝縮器9、ドライヤ10、減圧装置としてのキャピラリチューブ11、蒸発器12、サクションパイプ13、そして機械室ファン14を順次ユニットベース15に配置し溶接する。ユニットベース15の上部に圧縮機8、凝縮器9、ドライヤ10、キャピラリチューブ11、機械室ファン14を配置し、下部に蒸発器12を配置して溶接を行う。それぞれ配管の接続部はユニットベース15の上部側で行われる。
また冷却ユニット100を起動し圧縮機8を制御する電気回路部16も組立て工程1で圧縮機8の側部に配置固定される。
その後、漏れ検査工程2では、圧縮機8に設けたチャージパイプ16に、真空引き装置17とヘリウム封入機18に接続したカプラ19を接続し、ヘリウムを封入した後、ヘリウム検査機20のセンサ21で冷凍サイクルの漏れを検査する。
検査に合格した冷却ユニット100は、ガイド手段組立て工程3で後工程で封入される可燃性冷媒が空気中に漏れたときの冷媒の流れを規制するガイド部22を組立てる工程である。真空引き工程4で冷凍サイクル内部をチャージパイプ16及びドライヤ10から真空ポンプ(図示しない)に接続し真空引きを行う。
その後、冷媒封入工程5にて可燃性冷媒、例えばイソブタンが、冷媒封入装置(図示せず)により所定量封入される。そして可燃性冷媒封入後、封止工程6にて超音波溶接機でチャージパイプ16を超音波溶接し封止される。
封止工程6の良否を判断する冷媒漏れ検査工程7での漏洩検知機が残留パイプ中に残った可燃性冷媒の拡散により誤検知することを防止することができる。
ここで、漏れ検査工程2について、図3、4を用いて詳細を説明する。
製造ライン上を流れてきた冷却ユニット100に配置した圧縮機7に設けたチャージパイプ16にシール冶具を取り付ける(S1)。その後、真空引き装置17とヘリウム封入機18に接続したカプラ19を取り付ける(S2)。そしてスタートスイッチを押し(S3)まず、真空引き装置16で冷凍サイクル内を約10秒ほど真空引きを行い(S4)真空測定をする(S5)。そして、真空度が所定値に達しない場合は真空引きを停止しアラームを発する(S6)。所定の真空度に達していれば、カプラ19がヘリウム封入機18側に切り替わりヘリウムを封入する(S7)。
その時のヘリウムガスの圧力は実機運転時の高圧側圧力の付加されることを考慮し、通常の運転状態での高圧側圧力以上となる1MPa以上とし、実機がさらに高負荷条件または高温雰囲気での運転となる条件に対して配慮し、特に検査圧力の付加が短時間であることを考慮する場合は1.5MPa以上で2MPa程度に近づけることが望ましい。そしてシステム内部の圧力を測定し(S8)所定の圧力に達しなければヘリウム封入を停止しアラームを発する(S9)。所定の圧力に達していれば、封入完了表示を行い(S10)リーク検査を実施する(S11)。
リーク検査はヘリウム検査機20に接続したセンサ21で冷凍サイクルの漏れを検査する。リーク検査終了後は、冷凍サイクル内のヘリウムを回収するため、回収スタートスイッチ(S12)を押し、ヘリウム封入機18と配管23で接続されたヘリウム回収機24により回収される(S13)。その後、カプラ19が真空引き装置17側に切り替わり冷凍サイクル内を約1秒真空引きを行い真空度を測定する(S14)。所定の真空度に達しなければ真空引きを停止しアラームを発する(S15)。所定の真空度に達していれば回収完了表示が行なわれ(S16)その後、カプラ19を取り外す(S17)。
以上説明した漏れ検査工程を終了し合格したもの、すなわち冷凍サイクルの配管接続部を含めた可燃性冷媒の循環回路に漏れがないものだけが、次工程のガイド手段組立て工程3に行く。
ガイド手段組立て工程3では、冷凍サイクル組立て工程1で組立てられた凝縮器9側を風上、圧縮機8側を風下とする機械室ファン14と凝縮器9の上部と側部を覆うガイド部22を組立てる。機械室ファン14による風向方向に形成したガイド部22を組立てるガイド手段組立て工程3を漏れ検査工程2の後で行い、特に圧縮機8と凝縮器9の接続配管の溶接不良の場合、すぐに対処することができ、工程検査をスムーズに行うことができる。ガイド手段組立て工程3を冷凍サイクル組立て工程1内で行っても良い。この場合部品の組立てをまとめて行うので、工程確認や工程種別の整備が行いやすく部品のつけ忘れや組立て不良を低減することができる。また冷媒漏れ検査工程7の後にガイド手段組立て工程3を行えば、冷媒封入時に配管の溶接箇所から冷媒が漏れたとしても、すぐに対応することができるので、ガイド部22を外すという作業ロスを低減することができる。
そして次工程の真空引き工程4、冷媒封入工程5に送られ可燃性冷媒を封入することになり、冷媒封入工程5において可燃性冷媒が漏れて付近にある着火源により不安全になる危険性を確実に防止できる。そして、検査するときの圧力は1MPa以上である2MPa程度まで高めているので、従来行なっている冷媒封入前の真空引き時の真空度測定による漏れ検査(差圧検査であり0.1MPa程度)に比べ、数段検査精度が高まりピンホールなどのごく微小な溶接不良、まで検出できる。
また、通常の冷却貯蔵庫の実運転状態の高圧側は1MPa程度であり、その2倍の圧力を冷凍サイクル内全体に加圧し検査することにより、溶接時のロウの肉厚の薄い部分などをとばすことができるので、通常運転での低圧側のたとえば蒸発器の漏れ検査精度も高まり、製造工程の安全性だけでなく、設置、使用中の冷媒漏れに対する安全性、冷却システム信頼性を高めることができる。
また、漏れ検査工程2において、ヘリウムガスを用いているので、ヘリウムは不活性ガスであり高圧で使用した場合の工程での安全性を確保できるとともに、反応性が低いことから冷凍サイクル部品への影響も少なく冷却システムへの悪影響も生じない。
さらに、漏れ検査工程2において用いるヘリウムガスを、ヘリウム回収機22により回収し再利用することにより製造工程でのコスト低減が図れる。
なお、再利用するヘリウムガスは、使用回数が増えるごとに空気などの混入により純度が低下することによる冷凍サイクル部品への悪影響を考慮し、純度が80%程度を下回った時は廃棄し新しいものを使用することが望ましい。
ここで、冷媒封入工程5について、図6、図7を用いて詳細を説明する。
冷媒封入工程5を行なう作業空間30で、周囲を塀31で囲われており、作業空間30内には可燃性冷媒漏洩検知器32が作業空間内の複数設置されている。換気装置33で、換気口33aと排気ダクト34を介して屋外に連通している。35は強制送風機で、作業空間30内で換気装置33と対向して配置している。可燃性冷媒漏洩検知器32は強制送風機35と換気装置33の間に配置され、作業者の足元に漏れた冷媒が溜まる位置に配置している。また作業者の手が届く高さにも可燃性冷媒漏洩検知器32が設置されている。
冷媒封入工程5を行なう作業者で、冷媒封入機36により冷却ユニット100の冷凍サイクル内にチャージパイプ15から可燃性冷媒を封入する。作業者20に異常を知らせる警報器37が設置されている。
上記構成において、各ライン工程を流れてきた冷却ユニット100に冷媒封入機36を用いて、作業者が可燃性冷媒を封入する際、作業者による封入ミスや、冷媒封入機36の設備トラブル等により可燃性冷媒が冷媒封入工程5を行なう作業空間30に漏洩する可能性がある。しかしながら、作業空間30内には可燃性冷媒漏洩検知器32、換気装置33、強制送風機35が設置されているので、万が一、可燃性冷媒が作業空間30に漏洩したとしても可燃性冷媒漏洩検知器32が漏洩を検知し、換気装置33により換気口33aから排気ダクト34を介して屋外に排気されるので、作業空間30が爆発濃度限界である1.8〜8.4%に到達せず、作業者の安全が確保される。
また、可燃性冷媒漏洩検知器32を設けているので、冷媒漏洩時のみ換気装置を運転することができ換気装置の消費電力を抑えることができる。
また、作業空間30を換気する換気装置33は、一方から強制送風機35で送風し対向した換気口33aから排気する強制送風排気方式としているので作業空間30の換気能力が高まるとともに部分的な滞留を防止でき、作業者の安全性が高まる。
また、作業空間30は塀31で囲まれているので、冷却ユニット100の冷凍サイクルに用いる可燃性冷媒、例えばイソブタンの比重は2.07g/cm2で、空気よりも重く、万が一漏洩したとしても塀により周辺への拡散を防ぎ、周辺作業者の安全性が高まる。
また、塀で囲まれた内部の空間を換気するだけで良いので、効率よく換気でき換気装置の消費電力を抑えることができる。
なお、可燃性冷媒漏洩検知器32は設置される状況により、吸引式・拡散式の使い分けをするのが望ましい。
また、冷媒封入機36の運転状態と可燃性冷媒漏洩検知器32の検知レベルにより換気装置33の換気レベルを制御している。具体的制御を、図4を用いて説明する。冷媒封入機36は運転していない停止モード(36a)と運転モード(36b)と運転中に異常を検知したときに動作する非常停止モード(36c)からなる。また、可燃性冷媒漏洩検知器32は、比較的低い所定の濃度以上を検知すると出力する漏れ濃度レベルL(32a)と比較的高い所定の濃度以上を検知すると出力する漏れ濃度レベルH(32b)からなる。また、換気装置33は、換気能力を、換気レベルA(33a)、換気レベルB(33b)、換気レベルC(33c)、換気レベルD(33d)と複数段階有し、その能力は換気レベルA(33a)<換気レベルB(33b)<換気レベルC(33c)<換気レベルD(33d)と設定している。
上記構成において、冷媒封入機36が運転していない停止モード(36a)の時、換気装置33は換気レベルA(33a)とし、低い換気能力ではあるが、作業空間30を換気している。また、運転モード(36b)の時、換気レベルB(33b)とし、換気レベルA(33a)より高い換気を行なう。そして、作業空間30内に設置した可燃性冷媒漏洩検知器32が、比較的低い所定の濃度以上を検知すると出力する漏れ濃度レベルL(32a)を検知すると、換気レベルC(33c)とし、さらに高い換気を行なう。そしてさらに、可燃性冷媒漏洩検知器32が比較的高い所定の濃度以上を検知すると出力する漏れ濃度レベルH(32b)を検知すると、さらに高い換気能力である換気レベルD(33d)とするとともに、冷媒封入機36を非常停止モード(36c)とし、冷媒封入機21の運転を強制的に停止させる。そして、警報器37を作動させ作業者に異常を知らせる。
したがって、可燃性冷媒漏洩検知手段32の濃度検出レベルにより換気装置33の換気能力を制御することにより、作業空間30を効率よく換気することで爆発濃度に到達せず、作業者の安全性が高まるとともに、冷媒漏洩時に効率よく換気装置33を運転することができ換気装置33の消費電力をさらに抑えることができる。また、可燃性冷媒漏洩検知手段16の濃度検出レベルが所定値を越えた時、警報を発するとともに冷媒封入工程での冷媒封入機を停止させることで、作業者に不安全状態を知らせることができるとともに冷媒の供給を停止することで作業者の安全性を高めることができる。
また、封止工程6においては、可燃性冷媒封入後、超音波溶接機でチャージパイプ16を超音波溶接し封止されるので、超音波溶接では溶接部の温度は200℃程度であり可燃性冷媒たとえばイソブタンの着火温度494℃に比べ大幅に低く着火源となることはない。したがって、従来のパイプをピンチしガス溶接にて封止する作業に比べ可燃性冷媒を適用する冷却貯蔵庫の封止工程6での作業者の安全を確保することができる。
なお、封止工程6ではチャージパイプ16をピンチ、超音波溶接で封止、先端側パイプカットを超音波溶接機で一連の動作で行なうものである。これにより作業時間の短縮が図れる。そして、前記封止工程6中に溶接部の空気を吸引する装置を備えた超音波溶接機とすることが望ましい。上記構成によりパイプカット時のパイプ残留先端部に残った可燃性冷媒を吸引でき、封止工程6直後に行なう冷媒漏れ検査工程7での検知精度を高めることができる。
そして冷媒漏れ検査工程7の後、起動試験工程23で冷却ユニット100の電気回路部16の制御による圧縮機8の起動試験を行い、合格すれば最終組立て工程24で貯蔵庫本体101の上部に冷却ユニット100が組立てられ、冷蔵庫102が完成となる。このように冷却ユニット100が各組立て工程、検査工程を経て、最後に貯蔵庫本体101に組立てられるので、ライン工程をコンパクトにでき、省スペース化にすることができる。
以上のように、本発明にかかる冷却ユニットの製造方法は、冷媒漏れ検査を容易に行うことができるとともに、作業者の安全性を確保することが可能となるので、冷却源となる冷却ユニットのみの製造を上記仕様によって製造することができ、可燃性冷媒による防爆設備投資等ができないメーカーに対して冷却ユニットのみの販売が可能となる。
本発明の実施の形態1における冷却ユニットの製造方法における要部工程図 同実施の形態の冷却ユニットの冷却システム構成図 同実施の形態の冷却ユニットの製造方法における漏れ検査工程の概要図 同実施の形態の冷却ユニットの製造方法における漏れ検査工程のフローチャート 同実施の形態の冷却ユニットの断面図 同実施の形態の冷却ユニットの冷媒封入工程の作業空間の概略図 同実施の形態の冷却ユニットの冷媒封入工程の冷媒漏洩時の安全システム構成図 従来の冷蔵庫の防爆冷凍冷蔵装置の要部正面図
符号の説明
1 冷凍サイクル部品組立て工程
2 漏れ検査工程
3 ガイド手段組立て工程
4 冷媒封入工程
8 圧縮機
9 凝縮器
15 ユニットベース
17 真空引き装置
18 ヘリウム封入機
22 ガイド部
100 冷却ユニット

Claims (8)

  1. 冷却ユニットを製造する製造工程において、ユニットベース上部に冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、減圧装置を配置し、下部に蒸発器を形成し、前記ユニットベース上部に電気回路を配置した可燃性冷媒を用いる冷却ユニットを組立てる組立工程において、前記ユニットベースに前記凝縮器を配置して組立てた後、前記凝縮器から可燃性冷媒が洩れた時に冷媒の流れを規制するガイド部のガイド手段組立て工程を備えたことを特徴とする冷却ユニットの製造方法。
  2. 冷却ユニットを製造する製造工程において、前記冷却ユニット組立工程後、内部に1MPa以上の気体で圧力をかけて冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程と、前記漏れ検査工程後、ガイド手段組立て工程を備えたことを特徴とする請求項1記載の冷却ユニットの製造方法。
  3. 冷却ユニットを製造する製造工程において、ガイド手段組立て工程後、内部に1MPa以上の気体で圧力をかけて冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程を備えたことを特徴とする請求項1記載の冷却ユニットの製造方法。
  4. 冷却ユニットを製造する製造工程の後、前記冷却ユニットを電気回路によって起動させる起動試験工程よりなる請求項2または3記載の冷却ユニットの製造方法。
  5. 冷却ユニットを冷蔵庫本体上部に配置した後、順に冷凍サイクル内部に1MPa以上の気体で圧力をかけて冷凍サイクルの漏れを検査する漏れ検査工程、可燃性冷媒を封入する冷媒封入工程、冷凍サイクルからの可燃性冷媒リーク検査工程を行う冷蔵庫の製造方法。
  6. 冷凍サイクルの可燃性冷媒リーク検査工程後、冷蔵庫の起動性を検査する起動試験工程よりなる請求項5に記載の冷蔵庫の製造方法。
  7. 冷却ユニットを製造する製造工程において、ユニットベース上部に冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、減圧装置を配置し、下部に蒸発器を形成し、前記ユニットベース上部に電気回路を配置した可燃性冷媒を用いる冷却ユニットを組立てる組立工程において、前記圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器の配管接続部を前記ユニットベース上部に配置したことを特徴とする冷却ユニットの製造方法。
  8. 冷却ユニットのユニットベース上部に冷凍サイクルの圧縮機、凝縮器、減圧装置を配置し、下部に蒸発器を形成し、可燃性冷媒を用いる冷却ユニットを組立てる組立工程において、内部に発泡断熱材を充填する前記ユニットベースの発泡工程時、前記蒸発器を一体に発泡して形成することを特徴とする冷却ユニットの製造方法。
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