JP7187335B2 - 空気調和機及び空気調和機の運転方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1の装置では、冷媒ガスセンサによる冷媒濃度の検出と、圧力センサによる検出圧力の低下の検出とを、略同一のタイミングで行っている。これにより、空気調和機の状態が同じ状態において、冷媒ガスセンサによる冷媒濃度の検出と、圧力センサによる検出圧力の低下の検出とを行うこととなる。したがって、冷媒の漏洩以外の何らかの要因によって、一時的に、冷媒濃度の増大及び冷媒の圧力低下が生じた場合には、冷媒が漏洩していないにもかかわらず、冷媒が漏洩したと誤検知してしまう可能性がある。また、特許文献1の装置では、圧縮機を停止せずに、吸入圧力センサまたは吐出圧力センサによる検出圧力の低下の検出している。圧縮機が駆動している状態では、冷媒の圧力が変動しているため、検出圧力の低下を正確に検出することができない可能性がある。
以上から、特許文献1の装置では、冷媒回路から冷媒が漏洩しているか否かを正確に判断することができない可能性があった。
本発明の一態様に係る空気調和機は、冷媒が流通する冷媒回路と、前記冷媒回路を流通する前記冷媒を圧縮する圧縮機と、外殻を為す筐体を有し、前記冷媒回路の一部を前記筐体内に収容する室内機と、前記室内機に設けられ、前記冷媒を検知する冷媒検知手段と、前記冷媒回路内の圧力を検出する圧力検出手段と、前記冷媒検知手段の検知結果に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する第1判断部と、前記第1判断部が前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していると判断した場合に、前記圧縮機を停止状態とする圧縮機制御部と、前記圧縮機制御部が前記圧縮機を停止状態とした後に、前記圧力検出手段が検出する圧力に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する第2判断部と、を備える。
図1は、本実施形態に係る空気調和機1の概略構成を示した図である。図1に示すように、空気調和機1は、室外機1aと、室内の壁に設けられる壁掛け型の室内機1bとを備えている。室外機1aと室内機1bとは、内部に冷媒が流通する冷媒配管11によって接続されている。図1では、便宜上、1台の室外機1aに、1台の室内機1bが接続されている構成を例示しているが、室外機1aの設置台数及び室内機1bの接続台数については限定されない。冷媒配管11内を流通する冷媒は、例えば、GWP(Global-warming potential)が低い微燃性の冷媒(例えば、R32)である。なお、冷媒の種類は特に限定されず、他の冷媒を用いてもよい。
制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
本実施形態では、冷媒検知センサ12の検知結果に基づいて第1判断部21が、冷媒回路10から冷媒が漏洩していると判断した場合には、圧縮機2を停止する。また、圧縮機2が停止した状態で、第2判断部22が、冷媒回路10から冷媒が漏洩しているか否かを判断する。すなわち、第1判断部21は圧縮機2が駆動した状態において冷媒の漏洩を判断し、第2判断部22は圧縮機2が停止した状態において、冷媒の漏洩を判断する。これにより、第1判断部21が冷媒の漏洩を判断する空気調和機1の状態と、第2判断部22が冷媒の漏洩を判断する空気調和機1の状態と、が異なる状態となる。したがって、冷媒の漏洩の判断に際し、一時的な要因による影響を受け難くすることができるので、冷媒回路10から冷媒が漏洩しているか否かを正確に判断することができる。
例えば、冷媒の漏洩を報知する手段として、警告ランプ15とともに、室内機1bを操作するリモコンに、冷媒が漏洩している旨を表示してもよい。
1a :室外機
1b :室内機
2 :圧縮機
3 :四方切換弁
4 :室外熱交換器
5 :室外ファン
6 :アキュムレータ
7 :室内熱交換器
8 :室内ファン(ファン)
9 :電子膨張弁
10 :冷媒回路
11 :冷媒配管
12 :冷媒検知センサ(冷媒検知手段)
13 :圧力計(圧力検出手段)
14 :ブザー
15 :警告ランプ(報知手段)
16 :ファンモータ
20 :制御装置
21 :第1判断部
22 :第2判断部
23 :圧縮機制御部
24 :ファン制御部
25 :ブザー制御部
26 :ランプ制御部
Claims (7)
- 冷媒が流通する冷媒回路と、
前記冷媒回路を流通する前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
外殻を為す筐体を有し、前記冷媒回路の一部を前記筐体内に収容する室内機と、
前記室内機に設けられ、前記冷媒を検知する冷媒検知手段と、
前記冷媒回路内の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記冷媒検知手段の検知結果に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する第1判断部と、
前記第1判断部が前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していると判断した場合に、前記圧縮機を停止状態とする圧縮機制御部と、
前記圧縮機制御部が前記圧縮機を停止状態とした後に、前記圧力検出手段が検出する圧力に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する第2判断部と、を備えた空気調和機。 - 前記第2判断部が前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していると判断した場合に、通常の操作で運転を開始できないロック状態とし、前記第2判断部が前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していないと判断した場合に通常の操作で運転を開始することができるスタンバイ状態とする請求項1に記載の空気調和機。
- 前記第1判断部が前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していると判断した場合に、前記冷媒の漏洩を報知する報知手段を備え、
前記第2判断部は、前記報知手段が前記冷媒の漏洩を報知した後に、前記圧力検出手段が検出する圧力に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する請求項1または請求項2に記載の空気調和機。 - 前記筐体内に収容され、前記筐体の外部の空気を吸入するとともに、吸入した空気を前記筐体の外部へ排出するファンと、
前記第1判断部が前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していると判断した場合に、前記ファンを駆動状態とするファン制御部と、を備え、
前記第2判断部は、前記ファン制御部が前記ファンを駆動状態とし、第1所定時間経過後に、前記圧力検出手段が検出する圧力に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する請求項3に記載の空気調和機。 - 前記報知手段は、前記第2判断部が、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していないと判断した場合に、第2所定時間の間、前記冷媒の漏洩を報知し、
前記ファン制御部は、前記第2判断部が、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していないと判断した場合に、前記第2所定時間の間、前記ファンを駆動状態とする請求項4に記載の空気調和機。 - 前記冷媒回路は、複数の配管を有するとともに、前記配管同士を接続して構成されていて、
前記圧力検出手段は、前記配管同士の接続部分の圧力を検出する請求項1から請求項5のいずれかに記載の空気調和機。 - 室内機に設けられた冷媒検知手段によって、冷媒回路を流通する冷媒を検知する冷媒検知ステップと、
前記冷媒回路内の圧力を検出する圧力検出ステップと、
前記冷媒検知ステップの検知結果に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する第1判断ステップと、
前記第1判断ステップで前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩していると判断した場合に、前記冷媒回路を流通する前記冷媒を圧縮する圧縮機を停止状態とする圧縮機停止ステップと、
前記圧縮機停止ステップの後に、前記圧力検出ステップで検出した圧力に基づいて、前記冷媒回路から前記冷媒が漏洩しているか否かを判断する第2判断ステップと、を備えた空気調和機の運転方法。
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