JP2005114295A - 熱源システム及び制御装置 - Google Patents

熱源システム及び制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005114295A
JP2005114295A JP2003351395A JP2003351395A JP2005114295A JP 2005114295 A JP2005114295 A JP 2005114295A JP 2003351395 A JP2003351395 A JP 2003351395A JP 2003351395 A JP2003351395 A JP 2003351395A JP 2005114295 A JP2005114295 A JP 2005114295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inverter
driven turbo
water pump
cooling water
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003351395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4435533B2 (ja
Inventor
Hiromi Sugiyama
浩美 杉山
Joji Tsuda
穣二 津田
Yasuhiro Kuwabara
康浩 桑原
Kenji Ueda
憲治 上田
Kazuma Taitou
一馬 田井東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sony Corp
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd, Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Sony Corp filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP2003351395A priority Critical patent/JP4435533B2/ja
Publication of JP2005114295A publication Critical patent/JP2005114295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4435533B2 publication Critical patent/JP4435533B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/021Inverters therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

【課題】 複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機を有する熱源システムにおいて、インバータ駆動ターボ冷凍機を高効率で運転させ、さらにはインバータ駆動ターボの台数制御をする場合に、種々の運転態様に応じて最適な容量制御を行う。
【解決手段】 複数のインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eが賄うべき要求熱量に応じて、運転するインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの台数を制御装置9によって制御するにあたり、制御装置9は、温度計tにより検出される冷却水の温度によって決まるインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの成績係数と負荷率との関係において、成績係数が所定値以上となる負荷率範囲を決定し、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機1c、1d及び1eの負荷率が決定した負荷率範囲に収まるように、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eのインバータを制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機と冷却塔を有する熱源システムに関する。
近年では、工場やオフィスビル等の種々の設備で、生産機器や空調設備等の熱負荷のための熱源システムが用いられている。このような熱源システムでは、熱負荷の多様化やさらなる省エネルギー運転が求められる傾向にある。このような熱源システムとしては、例えば、フリークーリング、冷熱蓄熱、蓄熱された冷熱の放出、及び追い掛け運転を実施する各種構成要素を採用し、冷却手段や冷熱源機器を統合して制御し、熱負荷の冷熱需要の変動に応じて冷水用冷凍機の冷凍能力を調整し、次いで冷水用冷凍機から熱負荷への冷水流量を調整することにより、各種構成要素による冷熱生成を冷水用冷凍機の冷凍能力のベースアップと見なし、種々の冷熱源機器を有しながら1台の冷凍機を制御するかのように制御することが可能な統合型熱源システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような熱源システムに利用し得る技術には、例えば冷凍機の凝縮器に供給される冷却水の制御に関する技術がある。このような技術としては、例えば、冷媒水の出口温度と外気の湿球温度の両因子の積から、熱交換コイルに散水する散水装置の散水量又は熱交換コイルに送風する送風装置の送風量が制御される密閉型冷却塔が知られている(例えば、特許文献2参照。)。この密閉型冷却塔では、両因子の計測値をランク付けし、これに相当する値をテーブルとして持ち、ポンプ又はファンの制御に利用している。
また、前述した技術としては、例えば、冷却塔からの往水の変化温度を含む複数のパラメータの組み合わせと、複数段に設定された冷却塔の冷却能力とを対応させ、検出したパラメータに対応して冷却塔の冷却能力を制御する方法が知られている(例えば、特許文献3参照。)。この制御方法では、冷凍機の蒸発器への冷水の温度と凝縮器への冷却水の温度を計測し、それらの変動状況に対応したマトリクスを用意し、これに対応して冷却塔の冷却能力を制御する方法が用いられる。
また、前述した技術としては、これらの他にも例えば、冷却塔における所定のファンを、冷却用の空気の温度や冷却される冷却水の温度範囲によって発停させる冷却塔が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
前述したような熱源システムでは、一般に、インバータ駆動される電動機により、主機である圧縮機が可変速制御されるインバータ駆動ターボ冷凍機が用いられる。このインバータ駆動ターボ冷凍機は、建物の熱負荷を予測し、最高負荷に合わせて選定される。前述したような熱源システムで用いられる通常のインバータ駆動ターボ冷凍機の能力線図を図4に示す。この能力線図は、横軸に負荷率(フル運転を100%とし、そのときの熱量と冷凍機を絞って運転したときの仕事、より具体的には熱量の比率。冷水還り温度や冷水流量等の計測値から算出する。)、縦軸にCOP(冷凍機成績係数)を冷却水の温度ごとに示している。
図4の能力線図に示されるように、通常のインバータ駆動ターボ冷凍機は、フル運転(能力の100%を出力する運転)時に最高の効率を示し、一方、部分負荷時はCOPが低く、効率が悪い運転をする。
しかしながら、前述したような熱源システムにおいては、熱源システムの冷凍機が最高負荷で運転することは年に数時間、負荷が比較的安定した産業用の空調においても、せいぜい全体の運転時間の数%しかない。このように、前述したような熱源システムでは、少なくとも冷凍機の性能の特徴を考慮した熱源システムの省エネルギー化という観点において検討の余地が残されている。
特開2003−121024号公報 特開平7−218184号公報 特開平10−9796号公報 特開平8−219686号公報
これまでの知見では、インバータ駆動ターボ冷凍機の性能特性まで考慮し、冷却塔の運転、冷水の流量の制御、冷却水の制御、冷凍機の台数の増減の制御がされておらず、このため、熱源システムの省エネルギーが十分図られていないという問題があった。
本発明は、複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機と冷却塔を有する熱源システムにおいて、前記インバータ駆動ターボ冷凍機を高効率で稼動すること、さらにインバータ駆動ターボの台数制御をする場合に、種々の運転態様に応じて最適な容量制御をすることを課題とする。
本発明は、複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機を運転するにあたって、インバータ駆動ターボ冷凍機の特性を発揮させて省エネルギーを達成させるための熱源システムの制御を開示するものであり、さらにインバータ駆動ターボ冷凍機を最も効率のよい状態で運転するために、周辺機器である冷水ポンプ等の制御方法を開示するものである。
さらに、複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機は、外気状態による冷凍能力の変動や熱負荷の熱利用状況の変動により運転台数が増減するが、本発明では、増台又は減台の際の運転開始や運転停止時での前記周辺機器の最適な運転状態を開示して、最大の省エネルギー性を発揮しながら熱負荷の熱需要を満たそうとするものである。
すなわち本発明は、凝縮器、蒸発器、圧縮機、及び前記圧縮機の回転数を可変とし出力を変化させるインバータを少なくとも有する複数のインバータ駆動ターボ冷凍機と、それぞれの前記インバータ駆動ターボ冷凍機の前記凝縮器に冷却水を供給する冷却水供給手段と、前記インバータ駆動ターボ冷凍機が賄うべき要求熱量に応じて、少なくとも運転するインバータ駆動ターボ冷凍機の台数を制御する制御装置と、前記凝縮器に供給される冷却水の温度を検出し前記制御装置に送信する冷却水温度検出手段と、を有する熱源システムであって、前記インバータ駆動ターボ冷凍機が定格運転時に生成する熱量に対する、前記圧縮機の出力を変えたときに前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量の比率を負荷率としたときに、前記制御装置は、前記冷却水温度検出手段により検出される冷却水の温度によって決まる前記インバータ駆動ターボ冷凍機の成績係数と前記負荷率との関係において、前記成績係数が所定値以上となる負荷率範囲を決定し、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率が前記負荷率範囲に収まるように前記インバータを制御するモードを有する熱源システムである。
前記構成によれば、成績係数の高い範囲で前記インバータ駆動ターボ冷凍機を運転させることが可能となる。したがって、前記構成によれば、運転時間の大部分を占める低負荷運転時において、前記インバータ駆動ターボ冷凍機を高効率で稼動することが可能となり、最大の省エネルギー性を発揮しながら熱負荷の熱需要を満たすことが可能となる。
本発明では、前記制御装置は、運転する前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数の増減に伴い前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量を直線的に変化させる場合、又は、前記負荷率範囲の上限値が100%未満であり、かつ全てのインバータ駆動ターボ冷凍機が前記上限値から100%までの負荷率で運転する必要がある場合に、負荷率範囲外でのインバータ制御を許容する範囲制御解除モードを有することが好ましい。この構成によれば、台数変動の過渡期やフル運転時等の、インバータ駆動ターボ冷凍機の高出力を優先したい場合において、前記インバータ駆動ターボ冷凍機のより一層適切な制御によって熱負荷の熱需要を満たすことが可能である。
本発明では、前記制御装置は、前記要求熱量が、前記負荷率範囲に設定されるn台及びn+1台のいずれのインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率によっても賄われる場合では、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数をn+1台に制御することが好ましい。この構成によれば、前記負荷率範囲において低い負荷率で高い成績係数を示す場合に、複数のインバータ駆動ターボ冷凍機のそれぞれをより一層高い効率で運転させることが可能となる。
また、本発明では、外気温度計と外気湿度計とをさらに有し、前記冷却水供給手段は、冷却塔と、前記冷却塔と前記凝縮器との間で冷却水を循環させるための冷却水循環流路と、前記冷却水循環流路に設けられる冷却水ポンプと、前記冷却水循環流路における前記凝縮器への往路と前記凝縮器からの還路とを接続するバイパス流路と、前記バイパス流路における冷却水の流量を制御するバイパス弁とから構成され、前記制御装置は、前記外気温度計と前記外気湿度計との検出値から求められる外気湿球温度に基づいて冷却水の設定温度を求め、この設定温度に基づいて前記バイパス弁の開度を制御することが好ましい。この構成によれば、冷却が不要な冷却水の再利用が可能となり、また冷却水の過剰な冷却の防止や冷却水の搬送動力の削減が可能となり、熱源システムのより一層の省エネルギー化を実現することが可能となる。
また、本発明では、前記蒸発器と熱負荷との間で冷水を循環させるための冷水循環流路と、前記冷水循環流路に設けられ、かつインバータを有する冷水ポンプとをさらに有し、前記制御装置は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の増台時には、下記式(1)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の減台時には、下記式(2)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御することが好ましい。この構成によれば、増台又は減台の際の前記インバータ駆動ターボ冷凍機の種々の運転態様に対応して冷水の流量を適切に制御し、省エネルギー化を実現しながら熱負荷の熱需要を満たす上で好ましい。
Figure 2005114295
Figure 2005114295
なお、前記式(1)及び(2)中、Hi(COP)は検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最大値(%)を表し、Max(n)はn台からn+1台への増台時に設定されている冷水ポンプの最大運転率(%)を表し、LLoは冷水ポンプのインバータの出力最低値(%)を表し、Lo(COP)は検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最小値(%)を表し、Min(n)はn台からn−1台への減台時に設定されている冷水ポンプの最小運転率(%)を表し、nは1以上の整数を表す。
また、本発明では、前記制御装置は、増台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする増台戻し運転時には、下記式(3)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、減台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする減台戻し運転時には、下記式(4)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御することが好ましい。この構成によれば、増台又は減台の際の運転開始や運転停止時での前記インバータ駆動ターボ冷凍機の種々の運転態様に対応して冷水の流量を適切に制御し、省エネルギー化を実現しながら前記周辺機器の最適な運転状態を開示して、最大の省エネルギーを発揮しながら熱負荷の熱需要を満たす上で好ましい。なお、式中の文字の意味は、前記式(1)及び(2)と同じである。
Figure 2005114295
Figure 2005114295
また、本発明では、前記制御装置は、前記要求熱量の予測を行い、予測した要求熱量に応じて前記冷水ポンプの最大運転率及び前記冷水ポンプの最小運転率を補正することが好ましい。この構成によれば、季節や曜日等によって事前に予測される変化や前日までの実績等を反映した熱源システムのより一層適切な制御を行うことが可能となる。
また、本発明では、前記制御装置には、冷却水の温度に対応する、前記負荷率範囲と、前記増台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポ
ンプのインバータの出力と、前記増台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力とが記録されていることが好ましい。この構成によれば、制御速度をより一層高めることが可能となる。
また、本発明では、前記制御装置は、前記冷水循環流路における往水の温度と還水の温度との温度差が所望の範囲に収まらない場合に、その温度差を学習して前記冷水の流量を補正することが好ましい。この構成によれば、実際の冷水の温度が所望の値から外れた場合でも、これに対応してインバータ駆動ターボ冷凍機の高効率での運転のための制御を行うことが可能である。
また、本発明は、前記熱源システムに用いられる前述した制御装置であって、前記冷却水の温度に対応する、前記負荷率範囲と、前記増台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記増台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力とが記録され、これらに基づいて、運転する前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率、前記バイパス弁の開度、及び前記冷水ポンプの出力の少なくとも何れかを制御する制御装置を提供する。この構成によれば、前記熱源システムにおいて、フィードフォワード制御によって、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の高い効率での運転や、これに対応して前記冷凍機の周辺機器の最適な運転を迅速かつ適切に行うことが可能となる。
前記インバータ駆動ターボ冷凍機は、凝縮器、蒸発器、圧縮機、及び前記圧縮機の回転数を可変とし出力を変化させるインバータを少なくとも有する。前記インバータ駆動ターボ冷凍機は、冷却水の温度によって決まる成績係数と前記負荷率との関係においてピークを有する運転特性を有するものが好ましく、このピークが顕著であるものがより好ましい。このようなインバータ駆動ターボ冷凍機としては、例えば三菱重工業株式会社製の商品名NART−Iが挙げられる。
前記冷却水供給手段は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の凝縮器に冷却水を供給する手段であれば特に限定されない。冷却水供給手段は、河川や海の水や地下水を供給する手段であっても良いが、冷却塔を利用する手段であることが好ましい。特に本発明では、前記冷却水供給手段は、冷却塔と、前記冷却塔と前記凝縮器との間で冷却水を循環させるための冷却水循環流路と、前記冷却水循環流路に設けられる冷却水ポンプと、前記冷却水循環流路における前記凝縮器への往路と前記凝縮器からの還路とを接続するバイパス流路と、前記バイパス流路における冷却水の流量を制御するバイパス弁とから構成されることが好ましい。このような冷却水供給手段は、公知の部材や機器によって構成することができる。
また、冷却水供給手段が前述した冷却塔を利用する手段である場合は、本発明の熱源システムは、外気温度計と外気湿度計とをさらに有することが好ましい。外気温度計は外気の温度を検出することができるものであれば特に限定されず、外気湿度計は外気の湿度を検出することができるものであれば特に限定されない。
前記冷却水温度検出手段は、前記凝縮器に供給される冷却水の温度を検出し前記制御装置に送信することができるものであれば特に限定されない。前記外気温度計や前記冷却水温度検出手段には、公知の温度センサを用いることができ、前記外気湿度計には、公知の湿度センサを用いることができる。
前記冷水循環流路は、前記蒸発器と熱負荷との間で冷水を循環させるためのものであれば特に限定されない。この冷水循環流路には、冷水を循環させるための、インバータを有する冷水ポンプが設けられる。前記冷水循環流路は、管等の公知の部材や機器によって構成することができ、前記冷水ポンプには、インバータによる出力の制御が可能な公知のポンプを用いることができる。
前記制御装置は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機が賄うべき要求熱量に応じて、少なくとも運転するインバータ駆動ターボ冷凍機の台数を制御する。前記制御装置は、このような制御、及び後述する制御が可能な手段であれば特に限定されない。前記制御装置としては、算術、論理計算を行う演算部、プログラムやデータを記憶する記憶部、外部から情報を取り込む入力部、外部へ情報を伝える出力部、及びこれらの装置間の信号の交通整理を行う制御部を少なくとも有する公知のコンピュータを用いることができる。以下に、本発明において、前記制御装置が行う制御について説明する。
本発明において、前記制御装置は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機が定格運転時に生成する熱量に対する、前記圧縮機の出力を変えたときに前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量の比率を負荷率としたときに、前記冷却水温度検出手段により検出される冷却水の温度によって決まる前記インバータ駆動ターボ冷凍機の成績係数と前記負荷率との関係において、前記成績係数が所定値以上となる負荷率範囲を決定し、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率が前記負荷率範囲に収まるように前記インバータを制御するモードを有する。
前記負荷率は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機における熱量の生成率を表す。前記負荷率は、インバータ駆動ターボ冷凍機の蒸発器で生成する冷水の温度と流量とから求めることができる。前記負荷率は、実測値であっても良いし、シミュレーションによって求められる値であっても良い。
前記成績係数は、一台のインバータ駆動ターボ冷凍機の圧縮機に要する電力量に対する一台のインバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量の比である。前記圧縮機に要する電力量は、一台のインバータ駆動ターボ冷凍機の運転に係る補機であって、電力の消費量が一定である補機(例えば冷水の流量計等)の消費電力量がさらに加えられた値であっても良い。
前記負荷率範囲は、制御装置に予め記憶されているデータから、検出された冷却水の温度に応じて適切なデータを選択することによって決定することができる。この場合、前記データとしては、所定値以上の前記成績係数とこれに対応する前記負荷率とを、種々の冷却水の温度ごとにプロットしたデータが用いられる。このようなデータは、インバータ駆動ターボ冷凍機の性能試験の結果や、冷却水の温度を変数とするシミュレーション等によって得ることができる。
前記負荷率範囲は、前記成績係数において設定される前記所定値に応じて決定される。前記所定値は、任意に決定することができ、インバータ駆動ターボ冷凍機の効率の良い運転が行われる値(例えば100%)であっても良いが、制御や熱源システムの安定性が考慮された値(例えば80%)以上の範囲であることが好ましい。
前記制御装置は、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率が前記負荷率範囲に収まるように前記インバータを制御するが、下記(i)又は(ii)の場合では、負荷率範囲外でのインバータ制御を許容する範囲制限解除モードを有していても良い。このような範囲制限解除モードを設けると、下記(i)の場合では、増減台に伴う過渡期において前記
負荷率範囲で制御すると、過渡期での制御の精度と過渡期以外の制御の精度との差が大きくなり、制御においてさらなる場合分けを要することがあり、このような個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の運転の制御条件の複雑化を避ける上で好ましい。また、下記(ii)の場合では、熱負荷での熱需要を満たす上で好ましい。
(i) 運転する前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数の増減に伴い前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量を直線的に変化させる場合。
(ii) 前記負荷率範囲の上限値が100%未満であり、かつ全てのインバータ駆動ターボ冷凍機が前記上限値から100%までの負荷率で運転する必要がある場合。
前記範囲制限解除モードとしては、例えば所望の負荷率に応じた制御、又は所望の負荷率と時間設定とを組み合わせた制御等の適当な制御によって、前記インバータ駆動ターボ冷凍機のインバータの出力を制御するモードが挙げられる。
本発明において、前記制御装置は、前記要求熱量が、前記負荷率範囲に設定されるn台及びn+1台のいずれのインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率によっても賄われる場合では、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数をn+1台に制御しても良い。前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数の変更は、前記の場合を除いて前記負荷率範囲で行われるが、起動又は停止時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機全体による熱量の変動を直線的に制御するために、台数変更前後のインバータ駆動ターボ冷凍機の出力が前記負荷率範囲に入るように、適当な余裕を持って行うことが好ましい。この適当な余裕は、経験やシミュレーション等によって求めることができ、時間や負荷率に換算することができる。
本発明において、前記制御装置は、前記外気温度計と前記外気湿度計との検出値から求められる外気湿球温度に基づいて冷却水の設定温度を求め、この設定温度に基づいて前記バイパス弁の開度を制御しても良い。冷却水の設定温度は、外気湿球温度と冷却水の設定温度との関係がプロットされ、制御装置に予め記録されているデータから、前記検出値による外気湿球温度に対応する値を読み出すことによって求めることができる。前記バイパス弁の開度も、同様に、冷却水の設定温度とバイパス弁の開度との関係がプロットされ、制御装置に予め記録されているデータから、前記設定値に対応するバイパス弁の開度を読み出すことによって求めることができる。前記冷却水の設定温度及び前記バイパス弁の開度は、経験やシミュレーション等から導き出される適当な関係式からその都度計算により求めても良い。
本発明において、前記制御装置は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の増台時には、前記式(1)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の減台時には、前記式(2)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御しても良い。また、前記制御装置は、増台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする増台戻し運転時には、前記式(3)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、減台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする減台戻し運転時には、前記式(4)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御しても良い。
前記式(1)、(3)中における冷水ポンプの最大運転率(%)は、インバータ駆動ターボ冷凍機の増台時に設定されている冷水の流量の最大値に対応する冷水ポンプの出力の設定値である。また、前記式(2)、(4)中における冷水ポンプの最小運転率(%)は、インバータ駆動ターボ冷凍機の減台時に設定されている冷水の流量の最小値に対応する冷水ポンプの出力の設定値である。これらの運転率は、前記負荷率範囲におけるインバー
タ駆動ターボ冷凍機の成績係数と前記要求熱量との兼ね合い(例えば要求熱量を実現することができる範囲で最も成績係数が高い等)や、熱源システム全体の省エネルギー化等を考慮して設定することができる。また、これらの運転率は、熱源システムの試運転やシミュレーション等の結果に基づいて設定することができ、運転実績等に応じて適宜調整することができる。
前記冷水ポンプのインバータの出力も、冷水の流量の変動を直線的に制御する観点から、例えばインバータの出力を少量ずつ変化させ、適当な時間をかけてインバータの出力を制御する等の、適当な余裕を持って行うことが好ましい。
本発明において、前記制御装置は、前記要求熱量の予測を行い、予測した要求熱量に応じて前記冷水ポンプの最大運転率及び前記冷水ポンプの最小運転率を補正しても良い。前記要求熱量は、熱負荷の熱需要が季節や曜日で異なる場合は日付や曜日、生産機器の操業のように熱負荷の熱需要が熱負荷の運転態様によって異なる場合は熱負荷の運転態様等、熱負荷の形態やこれに伴う諸条件に応じて予測することができる。前記要求熱量の予測値には、実績のある値を用いても良いし、実績のある値や適当な係数等から算出して得られる値を用いても良い。
本発明において、前記制御装置には、冷却水の温度に対応する、前記負荷率範囲と、前記増台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記増台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力とが記録されていても良い。前記制御装置に記録されるデータ等はこれらに限定されず、前記制御装置は、各種計算式や各種パラメータ等が記録されていても良い。
本発明において、前記制御装置は、前記冷水循環流路における往水の温度と還水の温度との温度差が所望の範囲に収まらない場合に、その温度差を学習して前記冷水の流量を補正しても良い。前記温度差の所望の範囲は、インバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率と前記蒸発器で生成する冷水の流量とが比例関係、より好ましくは等価となる前記温度差を含む範囲であることが好ましい。
また、前記温度差の学習は、それ以前の温度差の挙動を考慮してそれ以降の温度差を決定することにより行われる。このような前記温度差の学習としては、例えば、適当な周期で前記温度差を検出し、今回の検出値とそれより前の検出値とを適当な割合で反映させて前記温度差を決定する方法が挙げられる。前記温度差の学習には、前記温度差の履歴を適切に反映することができる前記温度差の他の求め方を利用しても良い。
また、前記冷水の流量の補正は、学習して得られた温度差の値に対する前記温度差の設定値の比を、冷水の流量で表されるか又は換算できる各種パラメータに乗じることにより行うことができる。前記冷水の流量の補正は、学習して得られた温度差の値から、前記各種パラメータを直接算出することによって行っても良い。
本発明において、前記制御装置は、複数台ある機器の運転を、運転順位及び出力の設定値に応じて個々に又は群で制御しても良い。このような機器としては、例えば、冷却塔に設けられるファン、冷却水ポンプ、冷水ポンプ等が挙げられる。
また、前記制御装置は、前述した制御のほかにも、前記熱源システムの好適な制御を実現するための他の制御を行っても良い。このような他の制御としては、例えば、複数台ある対象機器のうち、故障した機器を停止させ、次の順序の機器を運転させ、前記故障した
危機については、故障の解消後に台数制御に用いる故障スキップ制御や、増減台後から所定の時間を経過するまでは次の増減台を行わない効果待ち制御や、負荷率(負荷熱量)を設定すると設定された熱量になるように冷水の流量を制御することにより、設定された熱量における冷凍機の成績係数を計測することができる成績係数計測制御等が挙げられる。
本発明において、前記熱源システムは、前述した種々の機器の他にも、熱源システムの制御に好適な他の機器を有していても良い。このような他の機器としては、例えば差圧計や流量計等の各種センサ、各流路における冷水や冷却水の流量を調整するための自動弁、他の冷凍機、冷水や冷却水を用いて、又はこれらの間で熱交換を行うための熱交換器等が挙げられる。
本発明は、前記複数のインバータ駆動ターボ冷凍機の台数制御を行う種々の熱源システムに適用することができる。また本発明は、前記複数のインバータ駆動ターボ冷凍機を用い、複数種の熱負荷に異なる冷熱を供給する多目的の種々の熱源システムに適用することができる。
本発明の効果は、複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機と冷却塔を有する熱源設備において、前記冷凍機を高効率で稼動すること、冷却水と冷水を変流量にして搬送動力の低減を図れること、さらに台数制御をする場合に種々の運転態様に応じて最適な容量制御ができること、である。
すなわち、本発明の熱源システムは、複数のインバータ駆動ターボ冷凍機に対し、検出される冷却水の温度によって決まる前記インバータ駆動ターボ冷凍機の成績係数と負荷率との関係において、成績係数が所定値以上となる負荷率範囲を決定し、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率が負荷率範囲に収まるように冷凍機の前記インバータを制御することから、前記インバータ駆動ターボ冷凍機を高効率で稼動することができ、インバータ駆動ターボ冷凍機の特性を十分に発揮させ、熱源システムのより一層の省エネルギー化を実現することができる。
また、本発明では、前記制御装置は、運転する前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数の増減に伴い前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量を直線的に変化させる場合、又は、前記負荷率範囲の上限値が100%未満であり、かつ全てのインバータ駆動ターボ冷凍機が前記上限値から100%までの負荷率で運転する必要がある場合に、負荷率範囲外でのインバータ制御を許容する範囲制御解除モードを有すると、インバータ駆動ターボ冷凍機の特性を十分に活用して熱負荷の熱需要に適切に対応する上で、より一層効果的である、
また、本発明では、前記制御装置は、要求熱量が負荷率範囲に設定されるn台及びn+1台のいずれのインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率によっても賄われる場合では、インバータ駆動ターボ冷凍機の台数をn+1台に制御すると、インバータ駆動ターボ冷凍機を高効率で運転させる上でより一層効果的である。
また、本発明では、前記制御装置は、前記外気温度計と前記外気湿度計との検出値から求められる外気湿球温度に基づいて冷却水供給手段から供給される冷却水の設定温度を求め、この設定温度に基づいて前記冷却水供給手段のバイパス弁の開度を制御すると、熱源システムのさらなる省エネルギー化を実現する上でより一層効果的である。
また、本発明では、前記蒸発器と熱負荷との間で冷水を循環させるための冷水循環流路に設けられ、かつインバータを有する冷水ポンプに対し、前記制御装置は、インバータ駆
動ターボ冷凍機の増台時には、前記式(1)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、インバータ駆動ターボ冷凍機の減台時には、前記式(2)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御すると、インバータ駆動ターボ冷凍機の増減台の運転開始や運転停止時における、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の周辺機器を最適な状態に運転させ、インバータ駆動ターボ冷凍機の高効率の運転と、熱源システムのさらなる省エネルギー化とを適切に実現する上でより一層効果的である。
また、本発明では、前記冷水ポンプに対し、前記制御装置は、増台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする増台戻し運転時には、前記式(3)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、減台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする減台戻し運転時には、前記式(4)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御すると、インバータ駆動ターボ冷凍機の増減台の運転開始や運転停止時における、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の周辺機器を最適な状態に運転させ、インバータ駆動ターボ冷凍機の高効率の運転と、熱源システムのさらなる省エネルギー化とを適切に実現する上でより一層効果的である。
また、本発明では、前記制御装置は、要求熱量の予測を行い、予測した要求熱量に応じて前記式(1)及び(3)中の冷水ポンプの最大運転率、及び前記式(2)及び(4)中の冷水ポンプの最小運転率を補正すると、前記増減台時における前記周辺機器を最適な状態に運転させ、インバータ駆動ターボ冷凍機の高効率の運転と、熱源システムのさらなる省エネルギー化とを適切に実現する上でより一層効果的である。
また、本発明では、前記制御装置には、冷却水の温度に対応する、前記負荷率範囲と、前記増台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記増台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力とが記録されていると、インバータ駆動ターボ冷凍機の高効率の運転と、熱源システムのさらなる省エネルギー化とを迅速に実現する上でより一層効果的である。
また、本発明では、前記制御装置は、冷水循環流路における往水の温度と還水の温度との温度差が所望の範囲に収まらない場合に、その温度差を学習して冷水の流量を補正すると、前記増減台時における前記周辺機器を最適な状態に運転させ、インバータ駆動ターボ冷凍機の高効率の運転と、熱源システムのさらなる省エネルギー化とを適切に実現する上でより一層効果的である。
図1は本発明の熱源システムの一実施の形態を示す全体図である。本実施の形態の熱源システムは、インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eと、ターボ冷凍機2a、2bと、四つのセルを一体とした三基の冷却塔3a〜3cと、三つのセルを一体とした三基の冷却塔4a〜4cと、これらの冷却塔で生成した冷却水を前述した冷凍機に向けて送るための冷却水往路5aと、冷却水を各冷凍機に分配する分配手段6と、分配手段6からインバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eに冷却水を供給する冷却水往路5bと、分配手段6からターボ冷凍機2a、2bに冷却水を供給する冷却水往路5cと、インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eから冷却塔に冷却水を戻す冷却水還路7aと、ターボ冷凍機2a、2bから冷却水還路7aに冷却水を戻す冷却水還路7bと、インバータ駆動ターボ冷凍機1a、1bと図示しない熱負荷との間で水を循環させる冷水循環流路8aと、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1e及びターボ冷凍機2a、2bと図示しない熱負荷との間で水を循環させ
る冷水循環流路8bと、制御装置9と、外気温度を検出する外気温度計10と、外気湿度を検出する外気湿度計11とを有する。
冷却水往路5aと冷却水還路7aとは、生産機器の冷却水が供給される2台のフリークール用熱交換器12a、12bを並列に接続するフリークール用流路13によって接続されている。また、冷却水往路5aと冷却水還路7aとは、冷水循環流路8bにおける熱負荷からの還水が供給される熱交換器14が接続される温度調節用流路15によって接続されている。また、分配手段6の冷却水入り口側と冷却水還路7aとは、自動弁v1を有するバイパス流路16aによって接続されている。また、冷却水往路5cと冷却水還路7bとは、自動弁v2を有するバイパス流路16bによって接続されている。なお、バイパス流路16aは、冷却水還路7aの冷却水をインバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eに戻すための流路であり、同様にバイパス流路16bは、冷却水還路7bの冷却水をターボ冷凍機2a、2bに戻すための流路である。
インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eは、冷却水往路5bから供給される冷却水によって冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮した冷媒を断熱膨張させる膨張弁等の減圧手段、冷媒を蒸発させて冷熱を生成する蒸発器、冷媒蒸気を圧縮する圧縮機、及び圧縮機の回転数を可変とし出力を変化させるインバータとを有する。ターボ冷凍機2a、2bはインバータを有さない以外は、インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eと同様に構成されている。
インバータ駆動ターボ冷凍機1a、1bは、蒸発器が冷水循環流路8aによって並列に接続されており、ともに5℃の冷水を不図示の熱負荷に送る冷凍機であり、主として外調機等の潜熱処理をする用途に用いられる。インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1e、及びターボ冷凍機2a、2bは、蒸発器が冷水循環流路8bによって並列に接続されており、ともに9℃の冷水を不図示の熱負荷に送る冷凍機であり、主としてクリーンルーム循環空気を冷却する顕熱交換器等の顕熱処理をする用途に用いられる。
ターボ冷凍機2a、2bは、圧縮機の回転数が定速のターボ冷凍機である。本実施の形態では、ターボ冷凍機2a、2bが運転されるときは、ターボ冷凍機2a、2bをベース機とする。すなわち、冷水循環流路8bにおける熱負荷からの還水の温度が設計値どおりであれば常に100%で稼動させ、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eは、熱負荷に応じて台数制御に付すものとする。また、熱負荷で要する負荷がターボ冷凍機2a、2bのフル運転時の熱量を必要としない程度に低いであるときにも、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eは熱負荷に応じて台数制御に付すものとする。なお、インバータ駆動ターボ冷凍機1a、1bは、熱負荷に応じて台数制御に付すものとするが、その制御方法はインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eと同様である。
冷却塔3a〜3c、4a〜4cは、前述した各セルにおいて、冷却水還路7aに接続されている散水管と、散水管から散水される冷却水を受ける水槽と、散水管から散水される冷却水に外気を送風するファンとを有する。前記散水管と前記水槽の下部には自動弁va、vbが各冷却塔ごとに設けられている。自動弁va、vbは、前記ファンの発停と連動して開閉するオンオフ弁である。
分配手段6は、冷却水往路5a、バイパス流路16a、及び冷却水往路5cが接続されているヘッダ管6aと、ヘッダ管6a及び七本の枝管のそれぞれが接続されているヘッダ管6bと、前記七本の枝管及び冷却水往路7bが接続されているヘッダ管6cとを有する。前記七本の枝管のそれぞれには、インバータ付きのポンプが設けられている。またヘッダ管6bとヘッダ管6cとの差圧を検出する差圧計6dが設けられている。
制御装置9は、コントローラ9aと、コントローラ9aに接続され、各種検出信号が入
力され又は各種機器に指令を出力する入出力装置9b、9cとを有する。コントローラ9aは、各種パラメータが記録されている記憶部、各種パラメータや検出信号に応じて演算(例えば外気湿球温度を求める演算等)を行う演算部、コントローラ9a内及びコントローラ9aと入出力装置9b、9cとの間での通信を制御する制御部等を有する。
なお、冷却水往路、冷却水還路、冷水循環流路、フリークール用流路、及び温度調節用流路等の冷却水又は冷水の流路には、流量計(f)、温度計(t)、ポンプ(p)、及び自動弁(v)が適宜設けられている。冷水循環流路に設けられているポンプにはインバータが設けられている。これらの流量計、温度計、ポンプ(インバータが設けられているものはインバータ)、自動弁、及び差圧計6d、外気温度計10、外気湿度計11、前記冷却塔のファンは、入出力装置9a又は9bに接続されており、コントローラ9aによって制御されるように構成されている。また、インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1e及びターボ冷凍機2a、2bは、それぞれコントローラ9aに接続されており、コントローラ9aによって制御されるように構成されている。
凝縮器に供給する冷却水は、冷却塔の下部の水槽から取り出されて合流し、冷却水往路5aを通る。この冷却水の一部は、フリークール用流路13や温度調節用流路15に送られて、生産機器からの冷却水や冷水の還水と熱交換を行い、冷却水還路7aに送られる。その他の冷却水は、分配手段6に送られる。分配手段6では、冷却水は、ヘッダ管6aにおいて、冷却水往路5cに送られる冷却水とヘッダ管6bに送られる冷却水とに分配される。
冷却水往路5cに送られた冷却水は、ターボ冷凍機2a、2bの凝縮器へ送られ、冷却水還路7bを通り、一部は、自動弁v2の開度に応じて冷却水往路5cに戻され、その他は冷却水還路7aを通って冷却塔に戻る。
ヘッダ管6bに送られた冷却水は、前記七本の枝管を通り、前記枝管に設けられているインバータ付きのポンプによってヘッダ管6cに圧送され、さらに冷却水往路5bを介してインバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eの凝縮器へ送られる。その後、冷却水は、冷却水還路7aを通り、一部は、自動弁v1の開度に応じてヘッダ管6aに戻され、その他は冷却塔に戻る。凝縮器で冷媒を冷却して温度が上昇した状態で冷却塔に戻った冷却水は、再度散水に供され、冷却され、冷却水として繰りかえり用いられる。
なお、分配手段6において、ポンプは冷凍機に1対1で対応して設けられても良いが、このようにヘッダ管6cの上流にポンプ群を集合させて設置すると、ポンプを高効率に運転して省エネルギーを図りながら、それぞれの冷凍機に対して過不足のない冷却水を供給するように、冷却水の流量を制御する上で好ましい。
また、自動弁v1、v2の下流側であって各冷凍機の凝縮器よりも上流側にポンプ(インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eに対してはインバータ付き)をそれぞれ設けると、例えば外気湿球温度が低い場合に、自動弁v1、v2の開度の増大により各パイパス流路を流れる冷却水を、インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eへ、又はターボ冷凍機2a、2bへそれぞれ強制的に送り、的確に分配する上で好ましい。
次に、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の運転制御について説明する。インバータ駆動ターボ冷凍機1a、1bとインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eとは、生成する冷水の温度が異なる以外は同様に制御されるので、インバータ駆動ターボ冷凍機の運転制御については、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの場合を例に説明する。
なお、以下の説明において、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eには、三菱重工業
株式会社製の商品名NART−Iを用いるものとする。このインバータ駆動ターボ冷凍機は、100%運転(定格運転)時ではなく、出力が80%〜40%の運転の時に成績係数のピークを有し、かつピーク時の成績係数の値が非常に高いという特性を有する。すなわちこのインバータ駆動ターボ冷凍機は、冷却水の温度によってはインバータ駆動ターボ冷凍機の出力を絞って運転した方が効率がよいということになる。
そもそも、ターボ冷凍機の圧縮機は、遠心式の羽根車を使用した空力機械であり、最適作動点に内部を流れる冷媒ガスの風量を最適化し設計されている。この最適作動点から大風量側では、冷媒ガスの流動抵抗が大きくなり若干性能が低下し、低風量側では冷媒ガス流れがよどみ若干性能が低下する傾向がある。ターボ冷凍機が冷凍能力の負荷率に最適に制御される場合では、圧縮機の最適作動点が冷凍機の成績係数(COP)のピークとして現れる。このようにCOPのピークは、圧縮機の最適作動点を中心とする冷凍機の性能の特性として見ることができるため、他社製の旧来のインバータ機でも同様の傾向があると考えられる。
しかし、三菱重工株式会社が今回開発したインバータ駆動ターボ冷凍機は、精緻な制御により、これまでにないほどに冷却水温度に追従する制御、及び負荷に追従する制御を可能としたため、前記最適作動点がより顕著に現れる傾向がある。これに対して従来機では、COPのピークの山が小さいか、又は右肩上がりであり、わざわざ冷凍機を増台しても、省エネルギーが図れない程であった。
前記インバータ駆動ターボ冷凍機の能力線図を図2に示す。この能力線図は、縦軸にCOP、横軸に負荷率をとり、凝縮器に導かれる冷却水の温度ごとにそれらの関係をプロットしたものである。図2から明らかなように、冷却水の温度が13℃の場合において、負荷率が100%の時にCOPが12.2であるのに対して、負荷率が40%の時にCOPが17.8である。このように、100%負荷時に比べ、冷凍機の出力を絞ったときの方が、ピークの値が大きくなる特徴が見られる。
この特徴は低機械損失の圧縮機である本機でさらに顕著となる。また、この現象は、とりわけ低負荷時、すなわち熱需要が少ない場合や、冷却水が低温で供給される場合に有利である。
本発明では、極力COPのピークのある状態でインバータ駆動ターボ冷凍機を運転することを志向している。そこで常にインバータ駆動ターボ冷凍機を前記能力線図の最も高い位置の状態で運転したいが、ハンチングや機器・バルブ等の保護を考慮すると、ピンポイントで制御することは困難である。そのため本実施の形態では、ピーク値の80%を許容範囲とし、その範囲で運転することとする。
この許容範囲の一部の数値を具体的に示すと、冷却水の温度が32℃のときでは、COPのピーク値は5.92であり、これに許容範囲である0.8を乗じた値は4.74である。このときの負荷熱量(負荷率)の値は48%であるので、前記許容範囲(負荷率範囲)は48〜100%となる。
以下、同様に冷却水の温度が29℃のときでは、COPのピーク値は6.63であり、これに0.8を乗じた値は5.30であり、このときの負荷熱量の値は45%であり、前記許容範囲は45〜100%である。また、冷却水の温度が25℃のときでは、COPのピーク値は7.86であり、これに0.8を乗じた値は6.29であり、このときの負荷熱量の値は37%であり、前記許容範囲は37〜100%である。また、冷却水の温度が20℃のときでは、COPのピーク値は10.35であり、これに0.8を乗じた値は8.28であり、このときの負荷熱量の値は32%であり、前記許容範囲は32〜100%
である。また、冷却水の温度が15℃のときでは、COPのピーク値は14.65であり、これに0.8を乗じた値は11.72であり、このときの負荷熱量の値は30及び94%であり、前記許容範囲は30〜94%である。また、冷却水の温度が13℃のときでは、COPのピーク値は17.85であり、これに0.8を乗じた値は14.28であり、このときの負荷熱量の値は30及び85%であり、前記許容範囲は30〜85%である。
これらCOPにおいてピーク値100%から80%に相当する線をプロットし、これを制御範囲として決めておく。なお、冷水循環流路における冷水の往還温度差が定格値8℃(9℃→17℃)差の場合、負荷熱量が冷水の流量と等しいと見なすことができるので、この範囲を能力維持流量とする。
まず、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの運転する台数の制御について説明する。
制御装置9は、図示しない熱負荷の要求負荷に応じて、運転するインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの台数を演算して制御する。制御装置9は、負荷流量が増台流量設定値以上で冷水の送水温度が増台設定温度を越え、増台保留時間を経過するとインバータ駆動ターボ冷凍機を増台する。制御装置9は、負荷流量が減台流量設定値となり、減台保留時間が経過すると、インバータ駆動ターボ冷凍機を減台する。インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの運転順序は、シーケンシャル方式とし、優先順位の高い冷凍機が最も早く起動し、最も遅く停止する。この運転順序は、制御装置9の前記記憶部に、パラメータとして記録されている。また、運転時間の平均化を図るために、複数種の前記運転順序(以下、ベースモードとも言う)が前記記憶部に記録されており、設定された期日に基づきベースモードのローテーションが行われる。
次に、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの能力制御をする方法を以下に説明する。
図3は、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの制御フローである。この図における(a)〜(d)は、横軸に時間をとり、縦軸にはその時点での冷凍機の台数又は負荷流量、すなわち負荷が必要とする冷水量を示している。(a)はインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1e全体で賄うべき要求熱量に対応する予想負荷流量を示しており、(b)〜(d)は各インバータ駆動ターボ冷凍機ごとの負荷流量を示しており、(e)は各インバータ駆動ターボ冷凍機から送水されるべき冷水の温度(下段)を示している。
ここでは、例えば予想負荷流量は、インバータ駆動ターボ冷凍機の起動時に横軸の左端に位置し、ピーク時に必要な流量(空調熱負荷への冷水の供給量)は、横軸の中央部分のようにインバータ駆動ターボ冷凍機3台分の負荷の合計になるとして説明する(なおこの図は負荷の想定図であり、建物や設備の用途等により種々の状態があり得る)。
インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの能力制御では、基本的にはインバータ駆動ターボ冷凍機1台をフル運転させるのでなく、前述した制御範囲内において複数台を運転するように制御する。1台運転時は制御範囲内フルで運転し、2台運転時は、上限値を少し下げて早めに3台になるようにし、3台運転で冷凍機1.5台〜3台分の流量範囲を制御する。増/減台時は、制御流量をリニアにするため、INV出力を上げ/下げする。また、増/減台時には、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eからの冷水の設定温度をそれまでの設定値よりも下げ、冷水の往水の温度の上昇を抑える。
冷却水の温度が13℃であり、運転順序を1c、1d、1eの順とする場合を例に具体的に説明すると、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの起動時では、空調熱負荷が小さいので、インバータ駆動ターボ冷凍機1台が30%の出力で運転している。そののち熱負荷の増大に伴い、コントローラ9aは、外気湿球温度を演算結果として求めて冷凍機の
インバータに信号を送る。
ここで、インバータ駆動ターボ冷凍機1cのフル運転になる場合には、いったんインバータ駆動ターボ冷凍機1cの周波数を100%(1800RT)まで上昇させるとともに、2台目の冷凍機であるインバータ駆動ターボ冷凍機1dを50%(900RT)運転するようにする。そして直後に、インバータ駆動ターボ冷凍機1cとインバータ駆動ターボ冷凍機1dが冷凍能力の50%(900RT)運転、合わせて100%(1800RT)出力となるように運転する。
予想負荷流量が1台分になろうとするときに150%運転をする理由は、インバータ駆動ターボ冷凍機は起動時に、所定の圧縮機回転数まで到達し、かつ冷水出口温度が安定するまでには、圧縮機が定速機であるターボ冷凍機に比べ、若干の時間を要する。そのため例えば10分、を増減台対応運転時間とし、この時間においては予定される流量より多くの熱量(冷水量×冷水温度)を流し、結果として所定温度の冷水を熱負荷に供給しようとするためである。
上記の冷水ポンプの運転に対応した冷凍機の蒸発器の出口温度が図3の(d)に示されている。前記の増減台対応運転の際には、出口温度の目標を8℃とし、それに合わせた冷水を熱負荷に供給するという考え方である。なお、このアイドリング運転は、経験値やシミュレーションで得た値を設定して、例えばタイマー運転で行う。
以降、時刻とともに外気湿球温度が上昇し、予想負荷流量が1.5台相当(1台の冷凍能力の150%)にさしかかろうとする際には、稼動する2台のインバータ駆動ターボ冷凍機1c、1dの出力を各75%(各1350RT)にアップさせ、起動させる3台目のインバータ駆動ターボ冷凍機1eは、50%(900RT)で起動する。その後直ちに3台とも50%運転(各900RT、計2700RT)にし、以降は外気湿球温度に比例的に運転し、ピーク時には三台とも100%運転を行う。
ピーク後は、例えば熱負荷の減少に伴い、前記と逆の運転として減台運転をする。すなわち予想負荷流量が1台相当となったときに3台の冷凍機の出力を(30%、各600RT)まで落とす。そしてインバータ駆動ターボ冷凍機1eの停止後に稼動するインバータ駆動ターボ冷凍機1c、1dを各50%(各900RT)運転に上昇させる。予想負荷流量が0.8台相当になったら、インバータ駆動ターボ冷凍機1c、1dのそれぞれの出力を30%(各540RT)に落とし、インバータ駆動ターボ冷凍機1dの停止直後にインバータ駆動ターボ冷凍機1cを85%(1530RT)の出力で運転する。以降は外気湿球温度に比例的に運転する。
なお、前述した説明では、二台目の増台時に、インバータ駆動ターボ冷凍機1cの出力を100%まで上げる制御を説明したが、二台目の増台時に、インバータ駆動ターボ冷凍機1cの出力を85%まで上げてから70%に下げ、起動するインバータ駆動ターボ冷凍機1dの出力を30%としても良い。
次に、運転するインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eに対応する冷水ポンプの流量及びインバータ制御について説明する。冷水ポンプの流量及び出力は、例えば下記表1に示すパラメータによりフィードフォワード制御によってコントローラ9aが決定する。
表1はコントローラ9aが冷水ポンプの流量を決定するためのパラメータ表である。冷却水の温度ごとに冷水ポンプ(各冷凍機1c〜1eに対応して冷水循環流路8bに設けられているポンプ)の流量の上限と下限、冷凍機の運転状態(図3における増台・減台及びその直後の戻し運転)ごとの周波数を定めている。このパラメータ表の見方は次のとおり
である。
まず、表1のうちの「冷凍機台数制御パラメータ」中の「12U」は、冷凍機を1台から2台に増台させる際の流量と冷水ポンプのインバータ周波数、「12UD」は1台から2台に増大した直後に運転される2台の冷凍機を合わせて100%になるよう均等に運転しようとする際の戻し運転のインバータ周波数である。以下、図3に対応し、最初の数字が元の運転台数、次の数字が運転台数を変えた後の運転台数である。その次のアルファベットについては次のとおりである。UとDはそれぞれ運転台数を増、減とする台数変動に向けて周波数を変える時の目標周波数である。UDとDUは、それぞれ運転台数を増、減として台数変動をした直後に、台数変更後の冷凍機の出力の合計が100%となるように行われる戻し運転を示す。
Figure 2005114295
冷水ポンプの流量は、冷却水の温度に応じて決まる前記制御範囲の上限値(増台時)又は下限値(減台時)と増台割合又は減台割合との積で求めることができる。冷水ポンプの出力は、前述した式(1)〜(4)から求めることができる。このときに用いられるパラメータは、検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最大値(%)としての、前記した能力線図の制御範囲の上限値(Hi(COP))、検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最小値(%)としての前記制御範囲の下限値(Lo(COP))、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの増台時に設定されている冷水ポンプの最大運転率として定める値(一台から二台への増台時における最大運転率Max(1)=100%、二台から三台への増台時における最大運転率Max(2)=75%)、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの減台時に設定されている冷水ポンプの最小運転率として定める値(三台から二台への減台時における最小運転率Min(3)=100%、二台から一台への減台時における最小運転率Min
(2)=100%)、冷水ポンプのインバータの出力最低値としての最低周波数(LLo、本実施の形態では40)である。なお、Max(2)は75としているが、これは最低周波数の一般的な数値である40%を超えて100%未満の値の中から経験値として採用している。
本実施の形態において、最大運転率は、前記能力線図(図2)の所定の冷却水温度における制御範囲の負荷熱量の限界値のうち、下限の負荷熱量を0%とし、上限の負荷熱量を100%としたときの、前記制御範囲中の任意の負荷熱量(%)として表されている。最小運転率は、前記限界値のうち、上限の負荷熱量を0%とし、下限の負荷熱量を100%としたときの、前記制御範囲中の任意の負荷熱量(%)として表されている。これらの運転率は、本実施の形態の熱源システムの試運転の結果に基づいて設定されている。
前記上限の負荷熱量では、前記制御範囲において、冷水の流量は最大となるが前記成績係数は最小となってしまう。インバータ駆動ターボ冷凍機の増台時では、増台前に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機に対応する冷水ポンプにおいて冷水の流量を最大にした後に増台することも可能であるが、比較的高い成績係数が得られる適当な値の冷水の流量を最大運転率として設定することにより、成績係数が比較的高い状態で増台が行われるので、比較的高い運転効率を維持した状態でインバータ駆動ターボ冷凍機の増台が行われる。
一方で前記下限の負荷熱量では、前記制御範囲において冷水の流量は最小であり、かつ成績係数も比較的低い。熱源システム全体では、冷水の流量が小さいと冷水の搬送能力が小さくなることから、冷水の流量を最小とすることによって熱源システム全体の省エネルギー化が図られる。このように減台時においては、最小の流量を最小運転率として設定することにより、熱源システム全体の省エネルギー化が図られる。
なお、減台時では、増台時と同様に、インバータ駆動ターボ冷凍機の成績係数が比較的高い値となるように最小運転率を設定(例えば最小運転率を90%に設定等)しても良い。このように最小運転率を設定すると、最大運転率で説明したように、成績係数が比較的高い状態で減台が行われので、比較的高い運転効率を維持した状態でインバータ駆動ターボ冷凍機の減台が行われる。
冷水ポンプの流量及び出力の求め方を、冷却水の温度が13℃の場合を例にとって説明する。まず、能力線図における制御範囲の上限(図2の80%を示す2つの線の右側において13℃の曲線の交わる位置について、横軸の「負荷熱量」を求める。すなわち85%)を求める。一台運転時では、最大運転率100%で運転するため(1台運転であるため)、冷水ポンプの流量には「85」をそのまま採用する。この値に、100を分母とし100からインバータの最低周波数を除した差を分子とする値(インバータ周波数の制御値)を乗ずる。この積に前記最低周波数を加えて算出する。すなわち85×0.6+40=91(%)が冷水ポンプのインバータに指示すべき周波数である。
次に12UDの場合、すなわち増台後の戻し運転のときは、その直前に算出した能力値(85%、増台する時の、定格に対する流量値)を1/2する(1/2は1台が2台になったため(増台割合)である)。すると43(%)となり、これに、前記と同様にインバータ周波数の制御値を乗じ、さらに前記最低周波数を加えて算出する。結果として66(%)がインバータへの指示値として算出される。
一方3台から2台に減台する際は、制御範囲の下限(図2の80%を示す2つの線の左側において13℃の曲線の交わる位置について、横軸の「負荷熱量」を求める。すなわち30%)を求め、最大運転率が100%であるから、冷水ポンプの流量には「30」を採
用する。これにインバータ周波数の制御値を乗じ、さらに前記最低周波数を加えて算出するのは前記したところと同様である。また3台から2台とした直後の戻し運転についても、直前の能力値に減台前の台数と減台後の台数の比(減台割合)を乗じその値を基に前記と同様に算出する。冷却水の温度が13℃の場合のこれらの計算を以下の表2に示す。
Figure 2005114295
すなわち増台の際は、能力範囲の負荷熱量の上限に最大運転率を乗じたもの、直後の戻し運転の際は直前の能力値及び減台前の台数と減台後の台数の比、という2つが、インバータ周波数決定のための、前記した増台する時の定格に対する流量値のパラメータとなる。
冷水ポンプは、インバータにより定格流量の30〜100%においてリニア制御を行う。冷水の流量を増量/減量する場合には、インバータ駆動ターボ冷凍機の保護のために、出力制限をかける。この出力制限は、本実施の形態では6秒につき1%とする。これにインバータ制御範囲(ポンプの特性によって決定する。この実施の形態では60%/100%)を乗じると1%/10秒となる。
なお、本実施の形態では、予測負荷流量と冷凍機(蒸発器。以下同じ)の出口流量とを比較してその大小により冷水ポンプを制御する。より詳しくは、定常時すなわち増減台時以外には、負荷流量と運転されているすべての冷凍機の合計流量(出口で計測した流量)とを比較し、一致しないときに冷水合計流量が負荷流量と一致するように制御する。この制御は、前述した理由から10秒に1%つまり1秒で0.1%ずつインバータモータを駆動するようにする。こうすることにより、負荷側のポンプと冷水ポンプとでポンプの仕様が異なるときでも、流量が異なった場合に自動調整できることになる。
なお、冷水循環流路における冷水の往還温度差が定格値差(8℃)ではない場合は、制御装置9は、冷凍機の流量の定格値を補正する。この場合は、増台する流量、及び減台する流量を、以下の式から求める。
[数]
増台流量=定格流量×n×増台割合
減台流量=定格流量×(n−1)×減台割合
(nは運転台数を表す。)
ところで、冷水の往還の温度差が変化した場合、インバータ駆動ターボ冷凍機が製造する熱量は同じであるため、冷凍機の冷水運用流量が変化する。冷水の温度は、熱交換器14への冷水及び冷却水の流量によって調整することが可能であるが、冷水の温度差や流量が、熱交換器14による調整能力を上回る場合もあり得る。そこで、本実施の形態では、この温度差を学習し、冷凍機の冷水流量の補正値として利用する。その計算式と往還温度差の学習式は次のとおりである。まず、前記補正機能を以下に示す。
〔演算式〕
冷水運用流量(F1)=冷水定格流量(F0)×流量補正係数(K1)
流量補正係数(K1)=温度差設計値(△t0)/往還温度差学習値(△t)
(△t0=8℃、但し、0.80≦K1≦1.33)
そして、前記の往還温度差学習値△tは、次のようにして求める。
〔往還温度差学習式〕…使用/未使用SWを持つ
△tP=TR−TS
(△tP:今回温度差、TR:還水温度、TS:送水温度 )
△t=△tP×α+△t1×(1−α)
(△t:学習値、△t1:前回学習値、α:学習係数。但し、(1)使用/未使用SWが未使用の場合、△t=△t0(学習値=設計値8℃)とする。(2)使用SWがONになった時から、10分周期で△tを学習する。(3)補正係数への反映は、1時間周期とする。(4)演算立ち上がり時の△t1の初期値は△t0とする。(5)学習値は、6.0≦△t≦10.0とし、学習係数αの初期値は0.5とする。)
前述の演算式によって補正値K1を得たら、表1の維持流量(Hi設定値)を補正してポンプのインバータを制御するが、その補正方法は具体的には次のとおりである。
[数]
運用能力維持流量シキイ値(%)=Hi設定値(%)×流量補正係数(K1)
さらに、台数制御の増/減台への反映として、現在の台数制御の増減台流量シキイ値に使用している定格流量値(F0)を運用流量値(F1)に変更する。
[数]
増台流量シキイ値(12U・23U):**U=F1×n×増台割合
減台流量シキイ値(32D・21D):**D=F1×(n−1)×減台割合
(但し、n=現在の演算(運転)台数)
このようにして定格流量F1が決まったら、流量維持設定値を再計算する。すなわち図3の100%流量に相当する流量としてF1を当てはめて掛け算し、当該流量を満たす冷水ポンプのインバータ周波数を決定する。
インバータ駆動ターボ冷凍機を循環する冷媒は、凝縮器において、冷却塔から供給される冷却水によって冷却されるが、例えば低負荷時に凝縮器を出た冷却水を全量冷却塔に戻すのでは冷却過多となり、冷却水の搬送動力が無駄である。そこで、本実施の形態では、冷却水の一部を冷却塔に送らず凝縮器に戻る冷却水往路に合流させるバイパス制御を行う。本実施の形態では、前述した外気温度計10と外気湿度計11とからの検出結果に基づきコントローラ9aが外気湿球温度を演算し、これを冷却塔の出口温度設定と冷却塔バイパス制御のためのバイパス弁の開度調整に用いる。なお、検出結果の校正が伴うが、外気温度計10と外気湿度計11に替えて露点センサを使うことも可能である。
コントローラ9aは、外気温度計10と外気湿度計11との検出結果から外気湿球温度を演算する。この演算結果を加工して自動弁v1、v2の制御に用い、結果としてインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの凝縮器に供給する冷却水の最低温度を保証するのであるが、その詳細は次のとおりである。
まず、演算値にバイアス値(例えば2℃)を加算する。演算値は理想値であり、これをそのまま採用すると、例えば冷却塔においてファンが常時フル運転する結果となるためである。なお、このバイアス値はプラスの値であれば良い。
こうして算出された出口温度設定値(冷却塔の出口温度の設定値)にさらに補正値を加算する。この補正値は、自動弁v1、v2が早く開きすぎて、凝縮器を冷やすのに不十分な温度の冷却水が凝縮器に戻るのを防止するためのものである。初期値は0℃であり、以後、試運転時の結果等から適当な値をコントローラ9aに適宜入力し、調整する。
この計算結果であるバイパス弁設定値は、値が大きいほど自動弁v1、v2の開度を大きくする。しかし、インバータ駆動ターボ冷凍機(蒸発器)の出口温度とインバータ駆動ターボ冷凍機(凝縮器)の入り口温度の差が、任意に設定される保護温度以下になると、凍結等の危険性がある。そこで、前記の出口温度設定値は、冷凍機(蒸発器)の出口温度に冷凍機保護温度(この場合は6℃、冷凍機の仕様により異なる)を加えた値を超えた値とする。
自動弁v1は、ヘッダ管6aと、インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eからの戻りの冷却水が通る冷却水還路7aとを接続するバイパス流路16aに設けられる。つまり演算結果の値が大きく、弁開度が大きいとき、冷却水の還水はヘッダ管6aに流れようとするが、ヘッダ管6aの流量が少ないとき、換言すればインバータ駆動のターボ冷凍機の凝縮器が流量の増加を要求していないときには、それら凝縮器で昇温した冷却水の還水とヘッダ管6aを流れる冷却水の往水とが合流する。合流した冷却水の還水は再び凝縮器での冷媒の冷却に用いられ、十分に温められた冷却水が冷却塔に戻され、冷却塔における冷却過多が防止される。
もう1つのバイパス弁である自動弁v2は、ヘッダ管6aと、ターボ冷凍機2a、2bの凝縮器から戻る管路である冷却水還路7bとを接続するバイパス流路16bに設けられる。動作については前記と同様である。
このバイバス弁制御には、前述した冷却水フリークール運転を年間で効率よく運転するために、変動する湿球温度に対し、適切に冷却塔の出口温度設定ができるという効果がある。
さらに本実施の形態では、冷却水ポンプ(ヘッダ管6b及び6cの間に設けられている七つのインバータ付きポンプ)の流量を、以下に示すように制御して、さらなる省エネルギー化を図る。
冷却水ポンプは、冷却水の水量に応じて冷却水ポンプの台数を演算し、シーケンシャル方式により発停する。このような台数制御の設定値としては、インバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eの運転台数の組み合わせによる必要定格冷却水量値と、冷却水ポンプのインバータ出力が50%以下となる冷却水ポンプの運転台数になる値とを採用する。減台時における必要定格冷却水流量値は、増台時のそれの90%の値とする。
コントローラ9aは、インバータ駆動ターボ冷凍機を起動したとき、必要定格冷却水量
値から、及び冷却水ポンプのインバータ出力が50%以下となり省エネ運転となるように、冷却水ポンプの起動必要台数を演算する。このような設定値は、運転されるインバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eの組み合わせと冷却水ポンプの運転台数との関係として、予め冷凍機のテーブルとしてコントローラ9aの記憶部に記憶させておく。また、試運転のあと適宜補正する。さらに、記憶部には、冷却水ポンプの運転順位とベースモードとを記録しておくことにより、これらの冷却水ポンプの運転時間の平均化が図られる。
さらに本実施の形態では、冷却塔のファンの回転数を、以下に示すように制御して、さらなる省エネルギー化を図る。
まず、前記した要領で冷却水ポンプを制御した場合に、冷却水の流量により、運転する冷却塔の群台数を演算し、冷却水出口温度による補正に従い、シーケンシャル方式により冷却塔群の切り換え弁(前記したオンオフ弁である散水弁と排水弁)を切り換える群制御を行う。このとき運転時間の平均化を図るため、ベースモードのローテーションを行うこともできる。これも予めテーブルをコントローラ9aの記憶部に記憶させておく。このテーブルは運転パターン(冷却塔群1基から2基に増台〜5基から6基に増台)と流量設定値である。なお、減台時には、このテーブル始点の台数に示される値の90%に相当する値を参照値とする。各群の冷却塔ファンの制御はセル毎に行う。
具体的には、制御盤に設置した温度調節計で、冷却水(往)温度により、前記した冷却水バイパス弁(自動弁v1、v2)の制御を行うとともに、内部調節計で、冷却塔の冷却水出口温度により、冷却塔のファンの台数制御を行う。すなわち温度調節計からの弁制御補助出力をシーケンサに入力し、冷却水のパイパス弁(自動弁v1、v2)を全閉にする前にファン1台を運転する。また、内部調節計から制御出力をシーケンサに入力し、シーケンサより冷却塔ファンの台数制御を行う。
なお、冷却塔のファンは、2段の増減台制御を各セルで行う。予め各セルの運転順序をテーブルとしてコントローラーに記憶させておく。さらにベースモードのローテーションを週1回行うことで運転時間の平均化を図る。
なお、前記予想負荷流量パターンは、朝、昼、夜の時間で変動するパターンであり、これに基づいてインバータ駆動ターボ冷凍機の能力制御を説明したが、例えば24時間稼動の工場等では製品生産の繁閑等によって負荷パターンが異なる。このように外気湿球温度との関連が小さいような負荷パターンが予測される設備に対しては、適切な負荷パターンを予測することにより本発明を適用することができる。
このような負荷パターンの予測の実施の形態の一例を以下に示す。コントローラ9aは、当日の23:50に翌日の負荷予測を行い、予測負荷の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)を算出して、能力制御パラメータ(MAX1、…、MIN3、…)を補正する、最適フィードフォワード制御を行う。翌日の負荷予測値Q’(n)は、下記式から求められる。
[翌日の負荷予測式]
Q’(n)={a×Q1(n)+b×Q2(n)+c×Q3(n)}×k’
(式中、nは、時刻設定=00:00時、00:00〜23:50の10分周期の周期数(1〜144)であり、Q1(n)は、当日の負荷実績値(翌日=月曜の時、金曜日の負荷実績値)であり、Q2(n)は、前週の同曜日(翌日)の負荷実績値 (設定により、前日の実績値)であり、Q3(n)は、前々週の同曜日(翌日)の負荷実績値 (設定により、前々日の実績値)であり、a、b、c:重み係数(初期値:a=0.4、b=0.3、c=0.3)であり、k’は、曜日毎の補正係数(初期値:日=0.8月=1.2火
=1.2水=1.0木=1.0金=1.0土=0.9)を表す。)
より具体的には、コントローラ9aは、まず10分周期(n=1〜144)で、当日の負荷実績値を、前記記憶部に記録されている当日テーブルに書き込む。次にコントローラ9aは、23:50分になると、当日実績値のQMAX値、QMIN値、QAVE値を演算し、当日テーブルに書き込む。次に、コントローラ9aは、曜日補正係数(K:予測値と実績値の誤差比率)を演算し、当日テーブルに書き込む。曜日補正係数は、下記式より求められる。
[数]
K={1−(Σ(Q’(n)−Q(n))/QMAX)/144}
(但し、0.80≦K≦1.20)
次にコントローラ9aは、予測曜日補正係数(K’:過去の予実誤差比率傾向)を演算し、前記記憶部に記録されている翌日予測テーブルに書き込む。予測曜日補正係数は、下記式より求められる。
[数]
K’=(K1+K2)/2
(但し、0.80≦K’≦1.20であり、K1は前週補正係数であり、K2は前々週補正係数である。)
次にコントローラ9aは、翌日の負荷予測値を演算(全周期)し、翌日予測テーブルに書き込む。そして、コントローラ9aは、翌日予測値のQMAX値・QMIN値・QAVE値を演算し、翌日予測テーブルに書き込み、当日(該当曜日)テーブルをシフトする。このとき前週テーブルは前々週テーブルへシフトし、当日テーブルは前週テーブルへシフトする。
次にコントローラ9aは、能力制御パラメータへ反映(フィードフォワード制御)する。これにより、例えば、増台時において早めに各運転台数に増台するが、減台パラメータは変更しない等の、台数制御が行われる。なお、このような負荷の予測を行う場合では、補正パラメータの使用/未使用SWを有するものとする。
本実施の形態によれば、複数台のインバータ駆動ターボ冷凍機を、冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段である温度計tと、少なくともインバータ駆動ターボ冷凍機が賄うべき要求熱量に応じてインバータ駆動ターボ冷凍機の台数を制御する制御装置9とを有し、かつこの制御装置9が、温度計tにより検出される冷却水の温度(例えば13℃等)によって決まるインバータ駆動ターボ冷凍機の成績係数と負荷率(負荷熱量)との関係において、成績係数がピーク値の80%以上となる負荷率範囲を決定し、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率が負荷率範囲に収まるように冷凍機のインバータを制御する(2台目の起動時及び3台フル運転時の前後を除く)ことから、インバータ駆動ターボ冷凍機の台数制御を伴う熱源システムにおいて、高い効率でインバータ駆動ターボ冷凍機の運転を実現し、さらなる省エネルギー化を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、1台又は2台のインバータ駆動ターボ冷凍機の運転、或いは2台又は3台のインバータ駆動ターボ冷凍機の運転、のいずれの場合でも予想負荷熱量が賄われる場合において、2台又は3台のインバータ駆動ターボ冷凍機の運転を選択すると、より高い成績係数でのインバータ駆動ターボ冷凍機の運転を実現することが可能となり、インバータ駆動ターボ冷凍機の高い効率での運転、及び熱源システムのさらなる省エネルギー化を実現する上で、より一層効果的である。
また、本実施の形態によれば、制御装置9が外気湿球温度に基づいて自動弁v1、v2の開度を制御すると、冷却水の冷却過多や余計な冷却水の搬送動力の消費を防止することができ、熱源システムのさらなる省エネルギー化を実現する上で、より一層効果的である。
また、本実施の形態によれば、制御装置9が、検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷熱量の最大値や最小値、予め設定されている最大運転率や最小運転率、及び予め設定されている冷水ポンプのインバータ出力最低値を用いて、増/減台時や増/減台戻し運転時における冷水ポンプの出力を制御すると、インバータ駆動ターボ冷凍機の種々の運転形態に応じた、空調熱負荷や熱源システムにおける冷凍機の周辺機器の制御の最適化を実現し、インバータ駆動ターボ冷凍機の高い効率での運転による熱源システムのさらなる省エネルギー化を実現する上で、より一層効果的である。
また、本実施の形態によれば、制御装置9が、予想負荷熱量を予測し、これに基づいて前記記憶部に記録されている各種パラメータを適宜補正すると、季節の変化や、熱負荷の運転の傾向を反映し、インバータ駆動ターボ冷凍機の高い効率での運転、及び熱源システムのさらなる省エネルギー化を実現する上で、より一層効果的である。
また、本実施の形態によれば、制御装置9には、インバータ駆動ターボ冷凍機やその周辺機器を制御するための各種パラメータが前記記憶部に記録されていることから、フィードフォワード制御による熱源システムの制御が可能であり、かつフィードフォワード制御において制御速度を高める上でより一層効果的である。
また、本実施の形態によれば、冷水循環流路における往水の温度と還水の温度との温度差が所望の範囲(例えば8℃)を超える場合に、制御装置9がこの温度差を学習して冷水の流量を制御するためのパラメータを補正すると、インバータ駆動ターボ冷凍機の種々の運転形態に応じた、空調熱負荷や熱源システムにおける冷凍機の周辺機器の制御の最適化を実現し、インバータ駆動ターボ冷凍機の高い効率での運転による熱源システムのさらなる省エネルギー化を実現する上で、より一層効果的である。
本発明の熱源システムの一実施の形態の全体構成を示す図である。 図1に示すインバータ駆動ターボ冷凍機1a〜1eの、所定の冷却水温度における負荷熱量とCOP(成績係数)との関係を示す図である。 図1に示すインバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eの運転について、(a)インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eが賄うべき要求熱量を示す図、(b)〜(d)インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eのそれぞれの運転フロー、及び(e)インバータ駆動ターボ冷凍機1c〜1eのそれぞれの出口温度(冷水の往水の温度の設定値)を示す図、である。 従来のインバータ駆動ターボ冷凍機の、所定の冷却水温度における負荷熱量とCOPとの関係の一例を示す図である。
符号の説明
1a〜1e インバータ駆動ターボ冷凍機
2a、2b ターボ冷凍機
3a〜3c、4a〜4c 冷却塔
5a〜5c 冷却水往路
6 分配手段
6a〜6c ヘッダ管
6d 差圧計
7a、7b 冷却水還路
8a、8b 冷水循環流路
9 制御装置
9a コントローラ
9b、9c 入出力装置
10 外気温度計
11 外気湿度計
12a、12b フリークール用熱交換器
13 フリークール用流路
14 熱交換器
15 温度調節用流路
16a、16b バイパス流路
f 流量計
p ポンプ
t 温度計
v、v1、v2、va、vb 自動弁

Claims (10)

  1. 凝縮器、蒸発器、圧縮機、及び前記圧縮機の回転数を可変とし出力を変化させるインバータを少なくとも有する複数のインバータ駆動ターボ冷凍機と、
    それぞれの前記インバータ駆動ターボ冷凍機の前記凝縮器に冷却水を供給する冷却水供給手段と、
    前記インバータ駆動ターボ冷凍機が賄うべき要求熱量に応じて、少なくとも運転するインバータ駆動ターボ冷凍機の台数を制御する制御装置と、
    前記凝縮器に供給される冷却水の温度を検出し前記制御装置に送信する冷却水温度検出手段と、を有する熱源システムであって、
    前記インバータ駆動ターボ冷凍機が定格運転時に生成する熱量に対する、前記圧縮機の出力を変えたときに前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量の比率を負荷率としたときに、
    前記制御装置は、前記冷却水温度検出手段により検出される冷却水の温度によって決まる前記インバータ駆動ターボ冷凍機の成績係数と前記負荷率との関係において、前記成績係数が所定値以上となる負荷率範囲を決定し、個々のインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率が前記負荷率範囲に収まるように前記インバータを制御するモードを有することを特徴とする熱源システム。
  2. 前記制御装置は、運転する前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数の増減に伴い前記インバータ駆動ターボ冷凍機が生成する熱量を直線的に変化させる場合、又は、前記負荷率範囲の上限値が100%未満であり、かつ全てのインバータ駆動ターボ冷凍機が前記上限値から100%までの負荷率で運転する必要がある場合に、負荷率範囲外でのインバータ制御を許容する範囲制限解除モードを有することを特徴とする請求項1記載の熱源システム。
  3. 前記制御装置は、前記要求熱量が、前記負荷率範囲に設定されるn台及びn+1台のいずれのインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率によっても賄われる場合では、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数をn+1台に制御することを特徴とする請求項1記載の熱源システム。
  4. 外気温度計と外気湿度計とをさらに有し、
    前記冷却水供給手段は、冷却塔と、前記冷却塔と前記凝縮器との間で冷却水を循環させるための冷却水循環流路と、前記冷却水循環流路に設けられる冷却水ポンプと、前記冷却水循環流路における前記凝縮器への往路と前記凝縮器からの還路とを接続するバイパス流路と、前記バイパス流路における冷却水の流量を制御するバイパス弁とから構成され、
    前記制御装置は、前記外気温度計と前記外気湿度計との検出値から求められる外気湿球温度に基づいて冷却水の設定温度を求め、この設定温度に基づいて前記バイパス弁の開度を制御することを特徴とする請求項1記載の熱源システム。
  5. 前記蒸発器と熱負荷との間で冷水を循環させるための冷水循環流路と、前記冷水循環流路に設けられ、かつインバータを有する冷水ポンプとをさらに有し、
    前記制御装置は、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の増台時には、下記式(1)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の減台時には、下記式(2)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御する請求項1記載の熱源システム。
    Figure 2005114295
    Figure 2005114295
    (式中、Hi(COP)は検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最大値(%)を表し、Max(n)はn台からn+1台への増台時に設定されている冷水ポンプの最大運転率(%)を表し、LLoは冷水ポンプのインバータの出力最低値(%)を表し、Lo(COP)は検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最小値(%)を表し、Min(n)はn台からn−1台への減台時に設定されている冷水ポンプの最小運転率(%)を表し、nは1以上の整数を表す。)
  6. 前記制御装置は、増台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする増台戻し運転時には、下記式(3)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき前記冷水ポンプの出力を制御し、減台後に運転しているインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率の合計が要求熱量を満たすようにする減台戻し運転時には、下記式(4)から求められる冷水ポンプのインバータの出力に基づき冷水ポンプの出力を制御することを特徴とする請求項5に記載の熱源システム。
    Figure 2005114295
    Figure 2005114295
    (式中、Hi(COP)は検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最大値(%)を表し、Max(n)はn台からn+1台への増台時に設定されている冷水ポンプの最大運転率(%)を表し、LLoは冷水ポンプのインバータの出力最低値(%)を表し、Lo(COP)は検出された冷却水の温度におけるインバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率範囲の最小値(%)を表し、Min(n)はn台からn−1台への減台時に設定されている冷水ポンプの最小運転率(%)を表し、nは1以上の整数を表す。)
  7. 前記制御装置は、前記要求熱量の予測を行い、予測した要求熱量に応じて前記冷水ポンプの最大運転率及び前記冷水ポンプの最小運転率を補正することを特徴とする請求項5又は6に記載の熱源システム。
  8. 前記制御装置には、冷却水の温度に対応する、前記負荷率範囲と、前記増台時における
    前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記増台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力とが記録されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱源システム。
  9. 前記制御装置は、前記冷水循環流路における往水の温度と還水の温度との温度差が所望の範囲に収まらない場合に、その温度差を学習して前記冷水の流量を補正することを特徴とする請求項8に記載の熱源システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の熱源システムに用いられる制御装置であって、
    前記冷却水の温度に対応する、前記負荷率範囲と、前記増台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記増台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台時における前記インバータ駆動ターボ冷凍機一台当たりの冷水の流量及び冷水ポンプのインバータの出力と、前記減台戻し運転時における冷水ポンプのインバータの出力とが記録され、これらに基づいて、運転する前記インバータ駆動ターボ冷凍機の台数、前記インバータ駆動ターボ冷凍機の負荷率、前記バイパス弁の開度、及び前記冷水ポンプの出力の少なくとも何れかを制御することを特徴とする制御装置。
JP2003351395A 2003-10-09 2003-10-09 熱源システム及び制御装置 Expired - Lifetime JP4435533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351395A JP4435533B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 熱源システム及び制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351395A JP4435533B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 熱源システム及び制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005114295A true JP2005114295A (ja) 2005-04-28
JP4435533B2 JP4435533B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=34542644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351395A Expired - Lifetime JP4435533B2 (ja) 2003-10-09 2003-10-09 熱源システム及び制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4435533B2 (ja)

Cited By (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051835A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sanki Eng Co Ltd 排熱利用システム
JP2007127321A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 冷凍機の冷水負荷率制御装置
JP2007263546A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 冷凍機設備の運転方法及び冷凍機を備えて成る設備
JP2007292374A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Yamatake Corp 熱源変流量制御装置および方法
JP2008134013A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Toyo Netsu Kogyo Kk 冷熱源機の運転制御方法及びこれを用いた冷熱源システム
JP2008151481A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd 冷凍機の省エネルギー制御運転方法及び装置
JP2009008356A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Yamatake Corp 台数制御システムおよび台数制御方法
EP2045548A1 (en) * 2007-10-05 2009-04-08 Frigo System S.p.A. Refrigerating unit
WO2009107295A1 (ja) * 2008-02-28 2009-09-03 三菱重工業株式会社 ターボ冷凍機および熱源システムならびにこれらの制御方法
JP2010084951A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2010156478A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Taikisha Ltd 熱負荷処理システム、及び、熱源システム
WO2010113850A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-07 三菱重工業株式会社 熱源システムおよびその制御方法
DE112009001461T5 (de) 2008-08-29 2011-04-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Wärmequellensystem und Steuerverfahren
JP2011094903A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
WO2011058781A1 (ja) 2009-11-13 2011-05-19 三菱重工業株式会社 熱源システム
JP2011169533A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システムおよびその制御方法
JP2012026674A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Taikisha Ltd 熱源設備制御システム
JP2012026586A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Shinryo Corp 空調制御システム及びそのプログラム
JP2012037141A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷凍機制御装置
JP2012145245A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Toyo Netsu Kogyo Kk 複数種の熱源装置で構成される熱源システム及びその制御方法
WO2012132699A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 三菱重工業株式会社 熱源システム及び熱源システムの台数制御方法
KR101194615B1 (ko) * 2009-11-20 2012-10-29 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 인버터 터보 냉동기의 성능 평가 장치
JP2012229823A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システムの冷却水流量制御方法
JP2013061110A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ターボ冷凍機の性能評価装置およびその方法
JP2013160398A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Daikin Industries Ltd チラー制御システム
JP2013160397A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Daikin Industries Ltd チラー制御システム
WO2013129464A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 三菱重工業株式会社 熱源システムの台数制御装置及びその方法並びに熱源システム
WO2014046208A1 (ja) 2012-09-21 2014-03-27 三菱重工業株式会社 熱源システム及びその制御方法
WO2014050200A1 (ja) 2012-09-26 2014-04-03 ダイキン工業株式会社 熱源システム制御装置
US8812263B2 (en) 2010-07-29 2014-08-19 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Centrifugal chiller performance evaluation system
JP2014173821A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Suntory Holdings Ltd ヒートポンプ運転方法及び同ヒートポンプ運転方法を用いた熱供給システム
JP2015055449A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 オムロン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記録媒体
JP2015087087A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 三菱重工業株式会社 熱源制御装置、熱源システム及び熱源制御方法
KR20150125782A (ko) * 2014-04-30 2015-11-10 하이에어코리아 주식회사 터보냉동기의 압축기 운전제어방법
JP2015218930A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍システム
WO2015194024A1 (ja) * 2014-06-20 2015-12-23 株式会社日立製作所 エネルギーネットワークの熱需要調整装置及びエネルギーネットワークの熱需要調整方法
JP2016048145A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 荏原冷熱システム株式会社 熱源システムに使用される制御装置、および該制御装置を備えた熱源システム
EP3376128A1 (en) * 2017-03-15 2018-09-19 Johnson Controls Technology Company Control structure of an air-conditioning system and control method of the same
US10119717B2 (en) 2013-01-31 2018-11-06 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Heat source system, and device and method for controlling cooling water supply device
CN110118426A (zh) * 2019-05-31 2019-08-13 同方泰德国际科技(北京)有限公司 一种适用于地铁车站的冷却塔塔群控制装置
CN111512097A (zh) * 2017-12-27 2020-08-07 三菱重工制冷空调系统株式会社 控制装置、制冷机系统、控制方法及程序
KR102151981B1 (ko) * 2020-05-12 2020-09-04 주식회사 나라컨트롤 냉온수 순환시스템 제어방법과 제어장치
IT201900024138A1 (it) * 2019-12-16 2021-06-16 Daikin Applied Europe S P A Metodo per effettuare una valutazione diagnostica di un refrigeratore
CN113359897A (zh) * 2021-06-02 2021-09-07 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种换流阀水冷却系统内循环水出水温度控制方法及系统
KR20220142124A (ko) * 2021-04-14 2022-10-21 유병천 에너지 절감을 위한 증기압축식 냉동기의 운전제어방법 및 이를 이용한 공조시스템

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108332380B (zh) * 2018-01-29 2020-11-27 青岛海尔空调电子有限公司 风冷磁悬浮空调机组及其控制方法
KR101952627B1 (ko) * 2018-06-07 2019-06-11 주식회사 성지공조기술 복합 일체형 냉동기 시스템 및 그 제어방법

Cited By (74)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007051835A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Sanki Eng Co Ltd 排熱利用システム
JP2007127321A (ja) * 2005-11-02 2007-05-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 冷凍機の冷水負荷率制御装置
JP2007263546A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 冷凍機設備の運転方法及び冷凍機を備えて成る設備
JP2007292374A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Yamatake Corp 熱源変流量制御装置および方法
JP2008134013A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Toyo Netsu Kogyo Kk 冷熱源機の運転制御方法及びこれを用いた冷熱源システム
JP2008151481A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd 冷凍機の省エネルギー制御運転方法及び装置
JP2009008356A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Yamatake Corp 台数制御システムおよび台数制御方法
EP2045548A1 (en) * 2007-10-05 2009-04-08 Frigo System S.p.A. Refrigerating unit
US8132421B2 (en) 2008-02-28 2012-03-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbo chiller, heat source system, and methods for controlling them
EP2246648A1 (en) * 2008-02-28 2010-11-03 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Turbo refrigerating machine and heat source system and control method therefor
EP2246648A4 (en) * 2008-02-28 2014-10-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd TURBO COOLING MACHINE AND HEAT SOURCE SYSTEM AND CONTROL PROCESS THEREFOR
WO2009107295A1 (ja) * 2008-02-28 2009-09-03 三菱重工業株式会社 ターボ冷凍機および熱源システムならびにこれらの制御方法
JP2009204262A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ターボ冷凍機および熱源システムならびにこれらの制御方法
DE112009001461T5 (de) 2008-08-29 2011-04-14 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Wärmequellensystem und Steuerverfahren
DE112009001461B4 (de) 2008-08-29 2018-05-09 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Wärmequellensystem mit einer Wärmepumpe und Steuerverfahren
US9175889B2 (en) 2008-08-29 2015-11-03 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat source system and control method thereof
JP2010084951A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2010156478A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Taikisha Ltd 熱負荷処理システム、及び、熱源システム
WO2010113850A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-07 三菱重工業株式会社 熱源システムおよびその制御方法
US8646284B2 (en) 2009-03-30 2014-02-11 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat-source system and method for controlling the same
JP2010236728A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システムおよびその制御方法
CN102341656A (zh) * 2009-03-30 2012-02-01 三菱重工业株式会社 热源系统及其控制方法
JP2011094903A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
CN102472519B (zh) * 2009-11-13 2014-07-30 三菱重工业株式会社 热源系统
KR101471813B1 (ko) 2009-11-13 2014-12-10 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 열원 시스템
CN102472519A (zh) * 2009-11-13 2012-05-23 三菱重工业株式会社 热源系统
US20120174609A1 (en) * 2009-11-13 2012-07-12 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat source system
US9206994B2 (en) 2009-11-13 2015-12-08 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat source system
KR101383526B1 (ko) * 2009-11-13 2014-04-08 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 열원 시스템
EP2500667A4 (en) * 2009-11-13 2018-04-04 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Heat source system
JP2011106699A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システム
WO2011058781A1 (ja) 2009-11-13 2011-05-19 三菱重工業株式会社 熱源システム
US9115921B2 (en) 2009-11-20 2015-08-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Performance evaluation device for variable-speed centrifugal chiller
KR101194615B1 (ko) * 2009-11-20 2012-10-29 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 인버터 터보 냉동기의 성능 평가 장치
JP2011169533A (ja) * 2010-02-19 2011-09-01 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システムおよびその制御方法
JP2012026586A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Shinryo Corp 空調制御システム及びそのプログラム
JP2012026674A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Taikisha Ltd 熱源設備制御システム
US8812263B2 (en) 2010-07-29 2014-08-19 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Centrifugal chiller performance evaluation system
JP2012037141A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷凍機制御装置
JP2012145245A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Toyo Netsu Kogyo Kk 複数種の熱源装置で構成される熱源システム及びその制御方法
JP2012207869A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システム及び熱源システムの台数制御方法
WO2012132699A1 (ja) * 2011-03-30 2012-10-04 三菱重工業株式会社 熱源システム及び熱源システムの台数制御方法
JP2012229823A (ja) * 2011-04-25 2012-11-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システムの冷却水流量制御方法
JP2013061110A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ターボ冷凍機の性能評価装置およびその方法
JP2013160397A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Daikin Industries Ltd チラー制御システム
JP2013160398A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Daikin Industries Ltd チラー制御システム
WO2013129464A1 (ja) 2012-02-29 2013-09-06 三菱重工業株式会社 熱源システムの台数制御装置及びその方法並びに熱源システム
US9823633B2 (en) 2012-02-29 2017-11-21 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Number-of-machines control device for heat source system, method therefor, and heat source system
WO2014046208A1 (ja) 2012-09-21 2014-03-27 三菱重工業株式会社 熱源システム及びその制御方法
US11060741B2 (en) 2012-09-21 2021-07-13 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Heat source system and control method therefor
WO2014050200A1 (ja) 2012-09-26 2014-04-03 ダイキン工業株式会社 熱源システム制御装置
US10119717B2 (en) 2013-01-31 2018-11-06 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Heat source system, and device and method for controlling cooling water supply device
JP2014173821A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Suntory Holdings Ltd ヒートポンプ運転方法及び同ヒートポンプ運転方法を用いた熱供給システム
JP2015055449A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 オムロン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および記録媒体
JP2015087087A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 三菱重工業株式会社 熱源制御装置、熱源システム及び熱源制御方法
WO2015064146A1 (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 三菱重工業株式会社 熱源制御装置、熱源システム及び熱源制御方法
KR20150125782A (ko) * 2014-04-30 2015-11-10 하이에어코리아 주식회사 터보냉동기의 압축기 운전제어방법
KR101586906B1 (ko) * 2014-04-30 2016-01-20 하이에어코리아 주식회사 터보냉동기의 압축기 운전제어방법
JP2015218930A (ja) * 2014-05-15 2015-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍システム
WO2015194024A1 (ja) * 2014-06-20 2015-12-23 株式会社日立製作所 エネルギーネットワークの熱需要調整装置及びエネルギーネットワークの熱需要調整方法
JPWO2015194024A1 (ja) * 2014-06-20 2017-04-20 株式会社日立製作所 エネルギーネットワークの熱需要調整装置及びエネルギーネットワークの熱需要調整方法
US11143426B2 (en) 2014-06-20 2021-10-12 Hitachi, Ltd. Thermal demand adjustment device for energy network and thermal demand adjustment method for energy network
JP2016048145A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 荏原冷熱システム株式会社 熱源システムに使用される制御装置、および該制御装置を備えた熱源システム
US10578331B2 (en) 2017-03-15 2020-03-03 Johnson Controls Technology Company Control structure of an air conditioning system and control method of the same
EP3376128A1 (en) * 2017-03-15 2018-09-19 Johnson Controls Technology Company Control structure of an air-conditioning system and control method of the same
CN111512097A (zh) * 2017-12-27 2020-08-07 三菱重工制冷空调系统株式会社 控制装置、制冷机系统、控制方法及程序
CN110118426A (zh) * 2019-05-31 2019-08-13 同方泰德国际科技(北京)有限公司 一种适用于地铁车站的冷却塔塔群控制装置
IT201900024138A1 (it) * 2019-12-16 2021-06-16 Daikin Applied Europe S P A Metodo per effettuare una valutazione diagnostica di un refrigeratore
EP3839363A1 (en) 2019-12-16 2021-06-23 Daikin applied Europe S.p.A. A method for providing a diagnostic assessment of a chiller
KR102151981B1 (ko) * 2020-05-12 2020-09-04 주식회사 나라컨트롤 냉온수 순환시스템 제어방법과 제어장치
KR20220142124A (ko) * 2021-04-14 2022-10-21 유병천 에너지 절감을 위한 증기압축식 냉동기의 운전제어방법 및 이를 이용한 공조시스템
KR102528402B1 (ko) * 2021-04-14 2023-05-03 유병천 에너지 절감을 위한 증기압축식 냉동기의 운전제어방법 및 이를 이용한 공조시스템
CN113359897A (zh) * 2021-06-02 2021-09-07 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种换流阀水冷却系统内循环水出水温度控制方法及系统
CN113359897B (zh) * 2021-06-02 2022-05-27 常州博瑞电力自动化设备有限公司 一种换流阀水冷却系统内循环水出水温度控制方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4435533B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4435533B2 (ja) 熱源システム及び制御装置
EP1387988B1 (en) Air-conditioning system
CN100443814C (zh) 区域集中供冷冷量调节系统的调节方法
US20090125150A1 (en) System and Method for Control of Heat Pump Operation
CN111237995B (zh) 一种空调冷机的控制方法
JP2007060848A (ja) 電力量制御装置および電力量制御方法ならびにプログラム
WO2012173240A1 (ja) 熱源システムおよびその制御方法
JP6716238B2 (ja) 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム
JP2007303759A (ja) 氷蓄熱システムの運転制御方法
JP2007127321A (ja) 冷凍機の冷水負荷率制御装置
JP5489046B2 (ja) 熱源設備制御システム
CN200975766Y (zh) 区域集中供冷冷量调节系统
JP2007205605A (ja) 空調システム
JP6029363B2 (ja) 熱源システム
JP2010085009A (ja) 空調方法及び空調システム並びに空調システムの制御方法
JPH0814628A (ja) 空気調和装置
JP4513545B2 (ja) 冷凍機の台数制御装置と冷熱供給システム
JP5195696B2 (ja) 冷水循環システム
JP2010175093A (ja) 熱源設備制御システム
JP2000337729A (ja) 水冷式空調装置の運転方法
CN113819683B (zh) 制冷系统及其控制方法
JP2012247118A (ja) 空冷ヒートポンプチラー
JP2014105930A (ja) 熱源システム
JP2009008356A (ja) 台数制御システムおよび台数制御方法
JP5062555B2 (ja) 省エネ空調制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4435533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term