JPH0814628A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH0814628A
JPH0814628A JP6148030A JP14803094A JPH0814628A JP H0814628 A JPH0814628 A JP H0814628A JP 6148030 A JP6148030 A JP 6148030A JP 14803094 A JP14803094 A JP 14803094A JP H0814628 A JPH0814628 A JP H0814628A
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JP
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day
target
air conditioner
heat
amount
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JP6148030A
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Yukio Ishikawa
幸夫 石川
Teruo Masuda
照夫 増田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要最少限の蓄熱を実効することにより効率
的な冷房運転ができる空気調和装置を提供する。 【構成】 冷凍機2と、この冷凍機2で得られた熱を蓄
える蓄熱器3と、この蓄熱器3の熱を用いて室内を調温
する空調機4から構成されている空気調和装置におい
て、全日運転モードの場合には、この所定日の前数日間
における昼間の平均外気温tから算出される製氷量f
(t)から前記前日の残氷量gを差し引いた値を前記蓄
熱器の目標製氷量Gとし、半日運転モードの場合には、
前記目標製氷量Gに0.4〜0.6の係数を乗じた値を
目標製氷量として設定する制御装置を備える構成であ
る。これにより、季節の変わり目時における半日運転に
おいても、必要最少限の蓄熱を実効でき、効率的な冷房
運転ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱器に蓄えた熱で室
内を空調(冷房)する空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の空気調和装置として、特公平5
−50672号公報が公知である。この公報に示された
空気調和装置は、冷凍機(チラーユニット)で得られた
熱を蓄熱器内に蓄え(氷を作る)、この熱で生成された
冷水を室内の空調機の熱交換器へ導いて、室内を空調し
ようとするものである。
【0003】ところで、最近のビル空調においては、コ
ンピュータルームに設置されたコンピュータ等の発熱量
が多くなってきたため、室内の冷房期間が夏期だけでな
く春先、秋、そして初冬まで広がってきている。
【0004】かかる春先等の空気調和装置の運転におい
て、午前及び午後の全日運転する場合と、午前の数時間
のみまたは午後の数時間のみというように、一日の数時
間のみ運転する半日運転をする場合がある。
【0005】このような運転の空気調和装置で室内を空
調する場合に、蓄熱器内に製氷した分の氷は冷房負荷の
大きい夏期では残らないが、冷房負荷の比較的小さい春
先や秋、あるいは初冬では氷が残ってしまい、アイスブ
リッジが発生することがある。
【0006】このように、蓄熱器内に氷が残らないよう
にするために、従来は、図3に示すように、前述した半
日運転の場合には、一律に最大運転能力(夏期における
全日運転)の40%または、60%に設定している。
尚、このような40%または、60%の設定は、出荷時
に手動により選択されるものであり、運転時にはその設
定した運転率に固定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、春先等の運転
時において、半日運転の場合に、一律に最大運転能力の
略半分(40%または、60%)に設定したのでは、春
先等の季節の変わり目時には日々の温度変化も激しく、
ある日は60%の運転で調度良くても、翌日は30%で
十分なときもあり、そのような場合には負荷に対して製
氷しすぎるため、蓄熱槽内に残氷が発生する場合があ
る。
【0008】蓄熱器内に氷が残ると、エネルギーの無駄
を生じたり、蓄熱槽内の水位が上がり、制御用の氷厚セ
ンサが異常警報を出す等の不都合がある。
【0009】一方、半日運転における運転能力を最大運
転能力時の30%等の如く低く設定したのでは、夏場の
半日運転においては、十分な製氷を得られるず、昼間の
追い掛け運転が長くなり、ランニングコストが高くなる
という不都合がある。
【0010】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、変動する負荷に応じた蓄熱を実行するこ
とにより、エネルギーに無駄がなく、効率的な冷房運転
ができる空気調和装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、冷凍機
と、この冷凍機で得られた熱を蓄える蓄熱器と、この蓄
熱器の熱を用いて室内を調温する空調機から構成されて
いる空気調和装置において、全日運転モードの場合に
は、この所定日の前数日間における昼間の平均外気温t
から算出される製氷量f(t)から前記前日の残氷量g
を差し引いた値を前記蓄熱器の目標製氷量Gとし、半日
運転モードの場合には、前記目標製氷量Gに0.4〜
0.6の係数を乗じた値を目標製氷量として設定する制
御装置を備えるものである。
【0012】また、第2の本発明は、冷凍機と、この冷
凍機で得られた熱を蓄える蓄熱器と、この蓄熱器の熱を
用いて室内を調温する空調機から構成されている空気調
和装置において、全日運転モードの場合には、この所定
日の前数日間における昼間の平均外気温tから算出され
る製氷量f(t)から前記前日の残氷量gを差し引いた
値を前記蓄熱器の目標製氷量Gとし、半日運転モードの
場合には、前記目標製氷量Gに0.5を乗じた値を目標
製氷量として設定する制御装置を備えるものである。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、制御装置は、半日運転を
する場合には、所定の前の日数の間における昼間の平均
外気温f(t)から残氷量gを差し引いた値に、0.4
〜0.6の係数を乗じて目標製氷量を設定するので、夏
場の半日運転や秋も終りに近い半日運転時にこれらの所
定日の冷房負荷に応じた氷量を得ることができ、蓄熱器
での残氷の発生を防止し、効率的な冷房運転ができる。
【0014】尚、係数を0.4〜0.6としているのは
この係数が0.4より小さいと、半日運転が実際には、
午前の他午後1時間を追加したり、または午後のほか更
に1または2時間追加して運転された場合に、製氷量が
少なすぎることがあり、係数が0.6より大きいと、上
述の場合と逆に実際の運転時間が1時間程すくない場合
に、製氷量が多すぎることがあるためである。
【0015】また、第2の発明によれば、乗じる係数を
具体的に0.5としており、具体的に本発明の実施例を
図ることができ、第1の発明と同様に残氷の発生を確実
に防止できるのでより効率的な冷房運転ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の空気調和装置の好ましい
回路例を示している。
【0018】図1において、1は空気調和装置で、冷凍
機(以下、チラーという)2と、蓄熱器3と、室内に設
置されるファンコイル等の空調機4、および制御装置2
2とから構成されている。
【0019】チラー2は、圧縮機5、凝縮器6、減圧器
7、蒸発器(水熱交換器)8とを備え、これらの機器が
冷媒管でつながれている。
【0020】蓄熱器3には、水9が蓄えられており、製
氷用熱交換器10にて、水9を氷26にすることによっ
て、蓄熱作用を行う。
【0021】この製氷用熱交換器10と蒸発器8とは、
ブラインポンプ13並びに第1開閉弁14を介してつな
がれている。15は、フロート構造の製氷センサ(水位
センサ)、12は電極式の氷厚センサである。
【0022】ここで、製氷用熱交換器10の作用で水9
が氷結し始めると、氷26の体積膨張によって蓄熱器3
内の水位が上昇する。この水位の上昇を製氷センサ15
が検知して、蓄熱器3の氷量すなわち蓄熱量を求めるよ
うにしている。
【0023】16は、ブライン/水熱交換器で、一端は
第2開閉弁17を介して第1開閉弁14と蒸発器8との
間に、他端は蓄熱器3とブラインポンプ13との間にそ
れぞれつながれている。
【0024】空調機4には空調用熱交換器18が配置さ
れており、この空調用熱交換器18は、その入口端が冷
水ポンプ19および三方弁20を介して蓄熱器3の吸熱
用熱交換器21につながれている。一方、この空調用熱
交換器18の出口端はブライン/水熱交換器16を介し
て分岐され、三方弁20と吸熱用熱交換器21につなが
れている。
【0025】22は制御装置で、上述の水位センサ15
からの信号、すなわち蓄熱量(氷量)を受ける入力器2
3と、一日の時刻を計測する時計24と、両者からの信
号に基づいてチラー2の圧縮機5へ信号を出力する出力
器25と、そして演算部27から構成されている。
【0026】この空気調和装置1では、電気料金の割安
な夜間(たとえば午後10時から翌日の午前8時)まで
は蓄熱運転を行う。すなわち、チラー2並びにブライン
ポンプ13を運転させるとともに、第1開閉弁14を開
き、第2開閉弁17を閉じて、チラー2の蒸発器8で得
られたブラインを、実線矢印のように流して、蓄熱器3
内の水9を氷26にする(蓄熱運転)。
【0027】そして、冷房運転時は、まずチラー2の運
転を停止させるとともに、冷水ポンプ19のみを運転さ
せることによって、蓄熱器3内の氷26によって冷却さ
れた水を、実線矢印のように空調用熱交換器18へ送り
込む。これによって、室内が冷房される。
【0028】この冷房運転に伴って氷26の量は次第に
減少する。この減少によって、氷26の量が目標値(こ
の目標値は時間に応じて変化(減少)する)以下になる
と、チラー2を再び運転させる。この運転を追掛け運転
という。
【0029】この追掛け運転時に、ブライン並びに冷水
は破線矢印のように流れる。すなわち、空調負荷(冷房
負荷)が少ない時、および/またはブライン/水熱交換
器16での熱交換率が多くて、このブライン/水熱交換
器16から流れ出た冷水が十分に冷却されているとき
は、蓄熱器3をバイパスして三方弁20を介して冷水ポ
ンプ19に導かれる。
【0030】逆の場合は、蓄熱器3、三方弁20を介し
て冷水ポンプ19に導かれる。この時、蓄熱器3の蓄熱
量(氷量)が十分蓄えられている。
【0031】次に、図2を参照して、本発明の空気調和
装置の動作を説明する。
【0032】まず、スタートにより制御が開始すると、
ステップS1で、半日モードか全日モードかが判断され
る。半日モードでない場合には、ステップS2へ移行し
て、全日モードの制御をする。全日モードではステップ
S3において、次式(1)で示すように、目標製氷量G
を演算する。
【0033】 G=f(t)−g・・・・・・・・・・(1) この目標製氷量Gの演算式におけるf(t)は、例えば
前3日間の昼間の外気温度から演算して求めた値(平均
外気温)であり、gは残氷量である。
【0034】このように目標製氷量Gを演算することに
よって、冷房負荷に応じた正確な氷量を得ることがで
き、残氷がなくなる。これにより、冷房負荷の比較的小
さい中間期での残氷の発生を防止しつつ効率的な冷房運
転ができる。即ち、必要最少限の蓄熱を実効することに
より効率的な冷房運転ができる。更に残氷による誤った
警報の発生や、ポンプからの漏水のおそれ等がなくな
り、氷量を正しく計測することができる。
【0035】一方、半日モードの場合には、ステップS
4において、全日モード目標製氷量Gに係数0.5を乗
じた値を目標製氷量Gaとする。即ち、次式(2)で示
すように演算して、半日モードにおける目標製氷量を求
める。
【0036】 Ga=G×0.5=0.5{f(t)−g}・・・・・・・・(2) 係数としては、0.5に限るものではなく、略半分の値
であればよいが、好ましくは0.4〜0.6の範囲であ
る。係数が0.4より小さいと、半日運転が実際には、
午前の他午後1時間を追加したり、または午後のほか更
に1または2時間追加して運転された場合に、製氷量が
少なすぎることがあり、係数が0.6より大きいと、上
述の場合と逆に実際の運転時間が半日運転より1時間程
少ない場合に、製氷量が多すぎるからである。このよう
に、実際の半日モードにも多少の時間的柔軟性があるの
で、係数は全日モードにおける略半分であれば良い。
【0037】目標製氷量が演算されると、制御装置は、
その演算値に基づいて運転を制御する。
【0038】本発明は、上述した実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0039】例えば、全日モードの目標製氷量Gの演算
式におけるf(t)は、前3日間の昼間の外気温度から
演算して求めた値(平均外気温)である場合に限らず、
前2日間、あるいは前4日間以上の昼間の外気温度から
演算して求めた値(平均外気温)であっても同様な効果
を得ることができる。
【0040】更に、全日モードの目標製氷量Gは、補正
係数を乗じ、半日モードの目標製氷量Gaはその補正後
の値に係数を乗じるものであってもよい。このように、
補正係数を用いることによって、更に実際の負荷に即し
た最小限度の運転を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明によれ
ば、全日運転モードの場合には、この所定日の前数日間
における昼間の平均外気温tから算出される製氷量f
(t)から前記前日の残氷量gを差し引いた値を前記蓄
熱器の目標製氷量Gとし、半日運転モードの場合には、
前記目標製氷量Gに0.4〜0.6の係数を乗じた値を
目標製氷量として設定する制御装置を備える構成である
から、季節の変わり目等における半日運転時において
も、必要最少限の蓄熱を実効でき、これにより、効率的
な冷房運転ができる。更に、残氷による誤った警報の発
生を防止し、しかもポンプからの漏水の影響がなく、氷
量を正しく計測することができる。
【0042】また、第2の発明によれば、上述の第1の
発明において乗じる係数の具体的に好ましい値として
0.5を用いているので、具体的な本発明の実施を図る
ことができ、第1の発明と同様に残氷の発生を確実に防
止でき、効率的な冷房運転ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による空気調和装置の回路図で
ある。
【図2】本発明の空気調和装置における制御動作を示す
フローチャートである。
【図3】従来の空気調和装置における制御動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
2 冷凍機 3 蓄熱器 4 空調機 22 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機と、この冷凍機で得られた熱を蓄
    える蓄熱器と、この蓄熱器の熱を用いて室内を調温する
    空調機から構成されている空気調和装置において、全日
    運転モードの場合には、この所定日の前数日間における
    昼間の平均外気温tから算出される製氷量f(t)から
    前記前日の残氷量gを差し引いた値を前記蓄熱器の目標
    製氷量Gとし、半日運転モードの場合には、前記目標製
    氷量Gに0.4〜0.6の係数を乗じた値を目標製氷量
    として設定する制御装置を備えることを特徴とする空気
    調和装置。
  2. 【請求項2】冷凍機と、この冷凍機で得られた熱を蓄え
    る蓄熱器と、この蓄熱器の熱を用いて室内を調温する空
    調機から構成されている空気調和装置において、全日運
    転モードの場合には、この所定日の前数日間における昼
    間の平均外気温tから算出される製氷量f(t)から前
    記前日の残氷量gを差し引いた値を前記蓄熱器の目標製
    氷量Gとし、半日運転モードの場合には、前記目標製氷
    量Gに0.5を乗じた値を目標製氷量として設定する制
    御装置を備えることを特徴とする空気調和装置。
JP6148030A 1994-06-29 1994-06-29 空気調和装置 Pending JPH0814628A (ja)

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