JP2000074455A - 蓄熱・貯湯型空気調和機 - Google Patents

蓄熱・貯湯型空気調和機

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JP2000074455A
JP2000074455A JP10248563A JP24856398A JP2000074455A JP 2000074455 A JP2000074455 A JP 2000074455A JP 10248563 A JP10248563 A JP 10248563A JP 24856398 A JP24856398 A JP 24856398A JP 2000074455 A JP2000074455 A JP 2000074455A
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hot water
heat
storage tank
water storage
refrigerant
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JP10248563A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Iwata
和信 岩田
Hidetoshi Nada
秀利 灘
Kenji Murata
憲司 村田
Yasuji Ogoshi
靖二 大越
Yuichi Tai
裕一 田井
Eiji Kuwabara
永治 桑原
Yoshihiro Yamada
好博 山田
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Kyushu Electric Power Co Inc
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
Toshiba Carrier Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各運転モードに最適な冷媒流量を確保するこ
とができ、効率の高い運転が可能な蓄熱・貯湯型空気調
和機を提供する。 【解決手段】 室内熱交換器21、蓄熱槽30、熱交ユ
ニット40への冷媒流量を個別に調整するための複数の
流量調整弁を備え、これら流量調整弁の開度制御によ
り、室内熱交換器21の放熱による空調、蓄熱槽30の
蓄熱、貯湯槽50の貯湯などの運転を個別にまたは複合
して実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蓄熱機能および
貯湯機能を有する蓄熱・貯湯型空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱機能および貯湯機能を有するいわゆ
る蓄熱・貯湯型空気調和機として、例えば特開平6-2217
17号公報に示されるものがある。
【0003】この蓄熱・貯湯型空気調和機では、効率の
高い(エネルギー消費の低い)給湯が可能となるととも
に、蓄熱の実行タイミングを制御して深夜電力を有効に
利用するなどにより電力標準化に寄与できるなどの種々
の効果を奏する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の蓄熱・貯湯型空
気調和機では、室内機、蓄冷熱槽、給湯槽への冷媒流量
の調節が適切とはいえず、その点に関して改善の余地が
あった。
【0005】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、各運転モードに最適な冷媒流
量を確保することができ、効率の高い運転が可能な蓄熱
・貯湯型空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1)
の蓄熱・貯湯型空気調和機は、圧縮機および室外熱交換
器を有する室外機と、室内熱交換器を有する室内機と、
冷媒の熱を蓄える蓄熱槽と、冷媒と水の熱交換を行う熱
交ユニットと、上記圧縮機、上記室外熱交換器、上記室
内熱交換器、上記蓄熱槽、上記熱交ユニットを冷媒管接
続した冷凍サイクルと、上記熱交ユニットに水管接続し
た貯湯槽と、上記室内熱交換器、上記蓄熱槽、上記熱交
ユニットへの冷媒流量を個別に調整するための複数の流
量調整弁と、これら流量調整弁の開度制御により、上記
室内熱交換器の放熱による空調、上記蓄熱槽の蓄熱、上
記貯湯槽の貯湯などの運転を個別にまたは複合して実行
する制御手段と、を備える。
【0007】第2の発明(請求項2)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、制御手段が、圧縮機
が吐出する冷媒を熱交ユニット、蓄熱槽に通して圧縮機
に戻し、かつ貯湯槽内の水を熱交ユニットに通して循環
させ、蓄熱槽に冷熱を蓄えながら貯湯槽に湯を蓄える蓄
冷貯湯運転を実行する機能を持つ。
【0008】第3の発明(請求項3)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、制御手段が、圧縮機
の吐出冷媒を熱交ユニット、蓄熱槽に通して圧縮機に戻
し、熱交ユニットを経た冷媒の一部を室内熱交換器に通
し、かつ貯湯槽内の水を熱交ユニットに通して循環させ
るとともに、蓄熱槽への冷媒流量および室内熱交換器へ
の冷媒流量を蓄熱槽の要求能力と室内機の要求能力との
比率に応じて設定し、蓄熱槽に冷熱を蓄えながら貯湯槽
に湯を蓄えかつ室内機から冷風を吹出す蓄冷貯湯冷房運
転を実行する。
【0009】第4の発明(請求項4)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、制御手段が、圧縮機
が吐出する冷媒を室内熱交換器と蓄熱槽に分流し、室内
熱交換器および蓄熱槽を経た冷媒を室外熱交換器に通し
て圧縮機に戻すとともに、室内熱交換器への冷媒流量お
よび蓄熱槽への冷媒流量を室内機の要求能力と蓄熱槽の
要求能力との比率に応じて設定し、蓄熱槽に温熱を蓄え
ながら室内機から温風を吹出す蓄熱暖房運転を実行する
機能を持つ。
【0010】第5の発明(請求項5)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、制御手段が、圧縮機
が吐出する冷媒を室内熱交換器と熱交ユニットに分流
し、室内熱交換器および熱交ユニットを経た冷媒を室外
熱交換器に通して圧縮機に戻し、かつ貯湯槽内の水を熱
交ユニットに通して循環させるとともに、室内熱交換器
への冷媒流量および熱交ユニットへの冷媒流量を室内機
の要求能力と貯湯槽の要求能力との比率に応じて設定
し、貯湯槽に湯を貯えながら室内機から温風を吹出す貯
湯暖房運転を実行する機能を持つ。
【0011】第6の発明(請求項6)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、制御手段が、圧縮機
が吐出する冷媒を室内熱交換器、熱交ユニット、蓄熱槽
に分流し、室内熱交換器、熱交ユニット、蓄熱槽を経た
冷媒を室外熱交換器に通して圧縮機に戻し、かつ貯湯槽
内の水を熱交ユニットに通して循環させるとともに、室
内熱交換器への冷媒流量、熱交ユニットへの冷媒流量、
および蓄熱槽への冷媒流量を室内機の要求能力、貯湯槽
の要求能力、および蓄熱槽の要求能力の比率に応じて設
定し、蓄熱槽に温熱を蓄えながら貯湯槽に湯を貯えかつ
室内機から温風を吹出す蓄熱貯湯暖房運転を実行する機
能を持つ。
【0012】第7の発明(請求項7)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、制御手段が、圧縮機
が吐出する冷媒を熱交ユニットと蓄熱槽に分流し、熱交
ユニットおよび蓄熱槽を経た冷媒を室外熱交換器に通し
て圧縮機に戻し、かつ貯湯槽内の水を熱交ユニットに通
して循環させるとともに、熱交ユニットへの冷媒流量お
よび蓄熱槽への冷媒流量を貯湯槽の要求能力と蓄熱槽の
要求能力との比率に応じて設定し、蓄熱槽に温熱を蓄え
ながら貯湯槽に湯を貯える蓄熱貯湯運転を実行する機能
を持つ。
【0013】第8の発明(請求項8)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、日時管理用の計時手
段と、上記蓄熱槽および上記貯湯槽にそれぞれ設けた温
度検知手段とを備える。そして、制御手段が、上記室内
機の指令、上記計時手段の計時、および上記各温度検知
手段の検知温度に応じて運転モードを選択する機能を持
つ。
【0014】第9の発明(請求項9)の蓄熱・貯湯型空
気調和機は、第1の発明において、1年を冷房期、中間
期、暖房期に分けて計時するとともに1日を深夜時間
帯、昼間時間帯に分けて計時する計時手段を備える。そ
して、制御手段が、上記室内機の指令および上記計時手
段の計時に応じて運転モードを選択する機能を持つ。
【0015】第10の発明(請求項10)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、1年を冷房期、
中間期、暖房期に分けて計時するとともに1日を深夜時
間帯、昼間時間帯に分けて計時する計時手段を備える。
そして、制御手段が、上記計時手段の計時に基づき、冷
房期の深夜電力時間帯は蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転
と貯湯槽に湯を貯える貯湯運転、中間期の深夜電力時間
帯は貯湯槽に湯を貯える貯湯運転、暖房期の深夜電力時
間帯は蓄熱槽に温熱を蓄える蓄熱運転と貯湯槽に湯を蓄
える貯湯運転を実行する機能を持つ。
【0016】第11の発明(請求項11)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、1年を冷房期と
暖房期に分けて計時するとともに1日を深夜時間帯と昼
間時間帯に分けて計時する計時手段を備える。そして、
制御手段が、上記計時手段の計時に基づき、冷房期の深
夜電力時間帯は蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転、暖房期
の深夜電力時間帯は蓄熱槽に温熱を蓄える蓄熱運転、冷
房期の昼間電力時間帯は蓄熱槽の冷熱を利用して室内機
から冷風を吹出す冷房運転、暖房期の昼間電力時間帯は
蓄熱槽の温熱を利用して室内機から温風を吹出す暖房運
転を実行する機能を持つ。
【0017】第12の発明(請求項12)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、1年を冷房期と
暖房期に分けて計時するとともに1日を深夜時間帯と昼
間時間帯に分けて計時する計時手段を備える。そして、
制御手段が、上記計時手段の計時に基づき、冷房期の深
夜電力時間帯は蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転を実行
し、その蓄冷運転に際して生じる排熱を貯湯槽に供給す
る機能を持つ。
【0018】第13の発明(請求項13)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、制御手段が、冷
房運転時の室内熱交換器の吸熱を貯湯槽に供給する機能
を持つ。
【0019】第14の発明(請求項14)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、1年を冷房期と
暖房期に分けて計時するとともに1日を深夜時間帯と昼
間時間帯に分けて計時する計時手段を備える。、そし
て、制御手段が、上記計時手段の計時に基づき、冷房期
の深夜電力時間帯は室内機から冷風を吹出す冷房運転、
蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転、貯湯槽に湯を蓄える貯
湯運転を同時に実行する機能を持つ。
【0020】第15の発明(請求項15)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、1年を冷房期と
暖房期に分けて計時するとともに1日を深夜時間帯と昼
間時間帯に分けて計時する計時手段を備える。そして、
制御手段が、上記計時手段の計時に基づき、暖房期の深
夜電力時間帯は室内機から温風を吹出す暖房運転、蓄熱
槽に温熱を蓄える蓄温運転、貯湯槽に湯を蓄える貯湯運
転を同時に実行する機能を持つ。
【0021】第16の発明(請求項16)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、室内機、蓄熱
槽、熱交ユニットへの冷媒流量を個別に調整するための
複数の流量調整弁を備える。そして、制御手段が、上記
各流量調整弁を制御することにより、個別または複合的
な運転を実行する機能を持つ。
【0022】第17の発明(請求項17)の蓄熱・貯湯
型空気調和機は、第1の発明において、貯湯槽に設けた
温度検知手段および電気ヒータを備える。そして、制御
手段が、貯湯槽に湯を蓄える貯湯運転を、上記温度検知
手段の検知温度が設定値未満では上記冷凍サイクルの運
転により実行し、検知温度が設定値以上では上記電気ヒ
ータの発熱動作により実行する機能を持つ。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。
【0024】図1に示すように、室外機1、室内機2
0、冷媒の熱を蓄える蓄熱槽30、冷媒と水の熱交換を
行う熱交ユニット40が冷媒管接続され、そこにヒート
ポンプ式の冷凍サイクルが構成される。そして、熱交ユ
ニット40に給湯用の貯湯槽50が水管接続される。
【0025】この冷凍サイクルおよび水管接続の具体的
な構成を図2に示す。
【0026】室外機1は、少なくとも圧縮機2および室
外熱交換器5を有する。室内機20は、少なくとも室内
熱交換器21を有する。
【0027】圧縮機2の吐出口に四方弁3および二方弁
4を介して室外熱交換器5が接続され、室外熱交換器5
に電動膨張弁12および流量調整弁13を介して室内熱
交換器21が接続される。そして、室内熱交換器21は
流量調整弁14および上記四方弁3を介して圧縮機2の
吸込口に接続される。
【0028】電動膨張弁12と流量調整弁13との間の
冷媒管に流量調整弁15を介して蓄熱槽30におけるタ
ンク31内の熱交換器32が接続される。熱交換器32
は、流量調整弁16および四方弁6の第1流路を介して
圧縮機2の吸込口に接続されるか、もしくは流量調整弁
16および四方弁6の第2流路を介して圧縮機2の吐出
口に選択的に接続される。また、タンク31内には、熱
交換器32と共に、蓄熱剤たとえば水33、水33の温
度を検知する水温センサ(温度検知手段)34が収容さ
れている。また、熱交換器32の入口側と出口側の冷媒
管にそれぞれ温度センサ35,36が取付けられる。
【0029】圧縮機2の吐出口に流量調整弁17を介し
て熱交ユニット40における水熱交換器41の第1コイ
ル42が接続され、第1コイル42は流量調整弁18を
介して上記電動膨張弁12と流量調整弁15との間の冷
媒管に接続される。水熱交換器41は、フィンまたはパ
イプを介して直接的に熱交換接触を行う。また、熱交ユ
ニット40は、貯湯槽50の水(または温水)を水管お
よび第2コイル43を通して循環させるためのポンプ4
4を備える。
【0030】貯湯槽50は、水(または温水)を貯える
ためのタンク51、このタンク51内の水を加熱するた
めの電気ヒータ52、タンク51内の水の温度を検知す
る温度センサ53を備える。
【0031】上記電動膨張弁12は、入力される駆動パ
ルスの数に応じて開度が変化するパルスモータバルブ
(PMV)である。流量調整弁13,14,15,1
6,17,18は、室内機20、蓄熱槽30、熱交ユニ
ット40への冷媒流量を個別に調整するためのもので、
電動膨張弁12と同じくパルスモータバルブ(PMV)
である。
【0032】また、室外機1において、室外熱交換器5
に熱交温度センサ7が取付けられる。室外熱交換器5へ
の外気の吸込み風路に外気温度センサ8が設けられる。
室外熱交換器5と電動膨張弁12との間の冷媒管に冷媒
温度センサ9が取付けられる。室内熱交換器21と流量
調整弁14との間の冷媒管に冷媒温度センサ10が取付
けられる。圧縮機2に吸込口に繋がる冷媒管に冷媒温度
センサ11が取付けられる。さらに、室外機1は、制御
部としてマイクロコンピュータ(室外マイコンと略称す
る)19を備える。
【0033】室内機20では、室内熱交換器21に熱交
温度センサ22が取付けられる。
【0034】室外熱交換器5への室内空気の吸込み風路
に室内温度センサ23が設けられる。さらに、室内機2
0は、制御部としてマイクロコンピュータ(室内マイコ
ンと略称する)24を備えている。室外マイコン19に
は、1年を冷房期、中間期、暖房期に分けて計時すると
ともに1日を深夜電力時間帯時間帯、昼間電力時間帯時
間帯に分けて計時する計時手段として、年間スケジュー
ルタイマ25が接続される。
【0035】そして、室外マイコン19および室内マイ
コン24は、相互にデータ転送しながら当該空気調和機
を制御するシステムを構築しており、主要な機能手段と
して次の[1]を有する。
【0036】[1]圧縮機2、四方弁3,6、二方弁
4、ポンプ44の制御および流量調整弁13,14,1
5,16,17,18の開度制御により、室内熱交換器
21の放熱による空調、蓄熱槽30の蓄熱、貯湯槽50
の貯湯などの運転を個別にまたは複合して実行する制御
手段。
【0037】この制御手段により設定される運転モード
を年間スケジュールタイマ25の計時に基づく冷房期、
暖房期、中間期に分けて図3、図4、図5に示す。
【0038】すなわち、冷房期の運転モードとして、冷
凍サイクルのみによる通常冷房、夜間の蓄冷運転によっ
て蓄熱槽30に蓄えた氷を使用して行う低入力冷房運転
である放冷冷房、夜間において蓄熱槽30に氷を作る蓄
冷、夜間において蓄熱槽30に氷を作りながら貯湯槽5
0に湯を貯える蓄冷貯湯、蓄熱槽30に氷を作りながら
冷房を行う蓄冷冷房、蓄熱槽30に氷を作りながら貯湯
槽50に湯を溜め且つ冷房を行う蓄冷貯湯冷房、貯湯槽
50に湯を作りながら冷房を行う冷房貯湯、冷凍サイク
ルのくみ上げ熱を用いて貯湯槽50に湯を溜めるヒーポ
ン貯湯、電気ヒータ52の発熱により貯湯槽50に湯を
溜めるヒータ貯湯がある。
【0039】暖房期の運転モードとして、冷凍サイクル
のみによる通常暖房、夜間の蓄熱運転によって蓄熱槽3
0に蓄えた湯を使用して行う暖房運転である放熱暖房、
夜間において蓄熱槽30に湯を作る蓄熱、夜間において
蓄熱槽30に湯を作りながら暖房を行う蓄熱暖房、貯湯
槽50に湯を作りながら暖房を行う貯湯暖房、冷凍サイ
クルのくみ上げ熱を用いて貯湯槽50に湯を溜めるヒー
ポン貯湯、電気ヒータ52の発熱により貯湯槽50に湯
を溜めるヒータ貯湯、夜間において蓄熱槽30に湯を作
りながら貯湯槽50に湯を溜め且つ暖房を行う蓄熱貯湯
暖房、夜間において蓄熱槽30に湯を作りながら貯湯槽
50に湯を溜める蓄熱貯湯がある。
【0040】中間期の運転モードとして、冷凍サイクル
のみによる通常冷房、冷凍サイクルのみによる通常暖
房、貯湯槽50に湯を作りながら冷房を行う冷房貯湯、
冷凍サイクルのくみ上げ熱を用いて貯湯槽50に湯を溜
めるヒーポン貯湯、電気ヒータ52の発熱により貯湯槽
50に湯を溜めるヒータ貯湯がある。
【0041】なお、図中、A1は時間帯にかかわらず実
行する運転モード、A2は昼間電力時間帯に実行する運
転モード、A3は深夜電力時間帯に実行する運転モード
である。
【0042】年間スケジュールタイマ25は、図6に示
すように、1年のうち、6月から9月を冷房期、10月
から11月を中間期、12月から2月を暖房期、3月か
ら5月を中間期として計時する。また、年間スケジュー
ルタイマ25は、図7に示すように、1日のうち、7時
から23時を昼間電力時間帯、23時から7時を深夜電
力時間帯として計時する。
【0043】実際の運転モードの選択は、年間スケジュ
ールタイマ25の計時だけだなく、室内機20から出さ
れる運転指令の内容や、蓄熱槽30の水温センサ34の
検知温度TG、貯湯槽50の水温センサ53の検知温度
THbに応じて行われる。
【0044】具体的な選択の例を図8、図9、図10、
図11、図12、図13、図14、図15、図16のフ
ローチャートに示している。
【0045】まず、図8に示すように、冷房期、昼間電
力時間帯、室内機20の運転指令ありの条件では、その
運転指令の内容が冷房の場合に、検知温度TGが設定値
T6以下の状況において『放冷冷房』、検知温度TGが
設定値T6より高くかつ検知温度THbがT1より高い
状況において『通常冷房』、検知温度TGが設定値T6
より高くかつ検知温度THbがT1以下の状況において
『冷房貯湯』が選択される。運転指令の内容が暖房の場
合は、『通常暖房』が選択される。
【0046】なお、温度の値T1,T2,…として、例
えば、T1=30℃前後、T2=50℃前後、T3=1
0℃前後、T4=20℃前後、T5=40℃前後、T6
=20℃前後が設定されており、それぞれ5℃程度の調
節が可能である。
【0047】図9に示すように、冷房期、深夜電力時間
帯の開始時、室内機20の運転指令なしの条件では、検
知温度THbがT2未満かつ検知温度TGがT3未満
(残氷大)の状況において『ヒーポン貯湯』、検知温度
THbがT2未満かつ検知温度TGがT3より高い状況
において『蓄冷貯湯』、検知温度THbがT2以上かつ
検知温度TGがT3未満の状況において『ヒータ貯
湯』、検知温度THbがT2以上かつ検知温度TGがT
3以上の状況において『蓄冷+ヒータ貯湯』が選択され
る。
【0048】図10に示すように、冷房期、深夜電力時
間帯の開始時、室内機20の運転指令ありの条件では、
その運転指令の内容が冷房の場合に、検知温度TGがT
3未満(残氷大)かつ検知温度THbがT2未満の状況
において『冷房貯湯』、検知温度TGがT3未満(残氷
大)かつ検知温度THbがT2以上の状況において『ヒ
ータ貯湯+通常冷房』、検知温度TGがT3以上かつ検
知温度THbがT2未満の状況において『蓄冷貯湯冷
房』、検知温度TGがT3以上かつ検知温度THbがT
2以上の状況において『ヒータ貯湯+蓄冷冷房』が選択
される。運転指令の内容が暖房の場合は、『暖房+ヒー
タ貯湯』が選択される。
【0049】図11に示すように、暖房期、昼間電力時
間帯、室内機20の運転指令ありの条件では、その運転
指令の内容が暖房の場合に、検知温度TGがT4未満の
状況において『通常暖房』、検知温度TGがT4以上の
状況において『放熱暖房』が選択される。運転指令の内
容が冷房の場合は、『通常冷房』が選択される。
【0050】図12に示すように、暖房期、深夜電力時
間帯の開始時、室内機20の運転指令なしの条件では、
検知温度THbがT2未満かつ検知温度TGがT5より
高い状況において『ヒーポン貯湯』、検知温度THbが
T2未満かつ検知温度TGがT5以下の状況において
『蓄熱貯湯』、検知温度THbがT2以上かつ検知温度
TGがT5より高い状況において『ヒータ貯湯』、検知
温度THbがT2以上かつ検知温度TGがT5以下の状
況では『蓄熱+ヒータ貯湯』が選択される。
【0051】図13に示すように、暖房期、深夜電力時
間帯の開始時、室内機20の運転指令ありの条件では、
その運転指令が暖房運転の場合に、検知温度THbがT
2未満かつ検知温度TGがT5未満の状況において『蓄
熱貯湯暖房』、検知温度THbがT2未満かつ検知温度
TGがT5以上の状況において『貯湯暖房』、検知温度
THbがT2以上かつ検知温度TGがT5未満の状況に
おいて『蓄熱暖房+ヒータ貯湯』、検知温度THbがT
2以上かつ検知温度TGがT5以上の状況において『通
常暖房+ヒータ貯湯』が選択される。運転指令の内容が
冷房の場合は、『冷房+ヒータ貯湯』が選択される。
【0052】図14に示すように、中間期、昼間電力時
間帯、室内機20の運転指令ありの条件では、その運転
指令が暖房運転の場合に『通常暖房』が選択される。運
転指令が冷房運転の場合は、検知温度THbがT1より
高い状況において『通常冷房』、検知温度THbがT1
以下の状況において『冷房貯湯』が選択される。
【0053】図15に示すように、中間期、深夜電力時
間帯の開始時、室内機20の運転指令なしの条件では、
検知温度THbがT2未満の状況において『ヒーポン貯
湯』、検知温度THbがT2以上の状況において『ヒー
タ貯湯』が選択される。
【0054】図16に示すように、中間期、深夜電力時
間帯の開始時、室内機20の運転指令ありの条件では、
その運転指令が暖房運転の場合に、検知温度THbがT
2未満の状況において『貯湯暖房』、検知温度THbが
T2以上の状況において『通常暖房+ヒータ貯湯』が選
択される。運転指令の内容が冷房運転の場合は、検知温
度THbがT2未満の状況において『冷房貯湯+ヒータ
貯湯』、検知温度THbがT2以上の状況において『通
常冷房+ヒータ貯湯』が選択される。
【0055】ここで、各運転モードでの冷媒の流れにつ
いて説明する。
【0056】(1)『通常冷房』の場合、圧縮機2から
吐出される冷媒は四方弁3および二方弁4を通って室外
熱交換器5に流れ、そこで外気に熱を放出して凝縮す
る。室外熱交換器5を経た冷媒は電動膨張弁12で減圧
された後、流量調整弁13を通って室内熱交換器21に
流れ、そこで室内空気から熱を奪って蒸発する。室内熱
交換器21を経た冷媒は流量調整弁14および四方弁3
を通って圧縮機2に戻る。具体的な制御内容を図17に
示している。
【0057】この『通常冷房』では、流量調整弁13の
開度Q13が、室内熱交換器21における冷媒のスーパー
ヒート(過熱度)SH21(=T10−T22)が予め定めて
いる一定値となるよう制御される。
【0058】(2)『放冷冷房』の場合、圧縮機2から
吐出される冷媒は四方弁6および流量調整弁16を通っ
て蓄熱槽30に流れ、そこで氷水もしくは冷水33に熱
を放出して凝縮する。蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整
弁15を通り、さらに流量調整弁13で減圧された後、
室内熱交換器21に流れてそこで室内空気から熱を奪っ
て蒸発する。室内熱交換器21を経た冷媒は流量調整弁
14および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。具体的な
制御内容を図18に示している。
【0059】この『放冷冷房』では、流量調整弁13の
開度Q13が、室内熱交換器21における冷媒のスーパー
ヒート(過熱度)SH21(=T10−T22)が予め定めて
いる一定値となるよう制御される。
【0060】(3)『蓄冷』の場合、圧縮機2から吐出
される冷媒は四方弁3および二方弁4を通って室外熱交
換器5に流れ、そこで外気に熱を放出して凝縮する。室
外熱交換器5を経た冷媒は電動膨張弁12で減圧された
後、流量調整弁15を通って蓄熱槽30に流れ、そこで
蓄熱剤であるところの水33から熱を奪って蒸発する。
蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整弁16および四方弁6
を通って圧縮機2に戻る。具体的な制御内容を図19に
示している。
【0061】この『蓄冷』では、蓄熱槽30における冷
媒のスーパーヒート(過熱度)SH30(=T36−T35)
が予め定めている一定値となるよう制御される。T36は
冷媒温度センサ 36の検知温度(蓄熱槽30から流出
する冷媒の温度)、T35は冷媒温度センサ35の検知温
度(蓄熱槽30に流入する冷媒の温度)である。
【0062】(4)『蓄冷貯湯』の場合、熱交ユニット
40のポンプ44が運転され、貯湯槽50内の水が熱交
ユニット40を通して循環する。一方、圧縮機2から吐
出される冷媒は流量調整弁17を通って熱交ユニット4
0に流れ、そこで貯湯槽50の循環水に熱を放出して凝
縮する。熱交ユニット40を経た冷媒は流量調整弁18
と流量調整弁15で減圧された後、蓄熱槽30に流れ、
そこで蓄熱剤であるところの水33から熱を奪って蒸発
する。蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整弁16および四
方弁6を通って圧縮機2に戻る。貯湯槽50内の水は徐
々に温度上昇して湯となる。蓄熱槽30内の水33は温
度低下して徐々に氷となる。具体的な制御内容を図20
に示している。
【0063】この『蓄冷貯湯』では、蓄熱槽30の冷媒
流入側に位置する流量調整弁18の開度Q18が、蓄熱槽
30における冷媒のスーパーヒート(過熱度)SH30
(=T36−T35)が予め定めている一定値となるよう制
御される。
【0064】(5)『蓄冷冷房』の場合、圧縮機2から
吐出される冷媒は四方弁3および二方弁4を通って室外
熱交換器5に流れ、そこで外気に熱を放出して凝縮す
る。室外熱交換器5を経た冷媒は電動膨張弁12で減圧
された後、流量調整弁15側と流量調整弁13側に分流
する。流量調整弁15側に分流した冷媒はその流量調整
弁15を通って蓄熱槽30に流れ、そこで蓄熱剤である
ところの水33から熱を奪って蒸発する。蓄熱槽30を
経た冷媒は流量調整弁16および四方弁6を通って圧縮
機2に戻る。流量調整弁13側に分流した冷媒はその流
量調整弁13を通って室内熱交換器21に流れ、そこで
室内空気から熱を奪って蒸発する。室内熱交換器21を
経た冷媒は流量調整弁14および四方弁3を通って上記
四方弁6から圧縮機2への冷媒の流れに合流する。具体
的な制御内容を図21に示す。
【0065】とくに、この『蓄冷冷房』では、蓄熱槽3
0への冷媒流量が流出側に位置する流量調整弁16の開
度Q16により調整され、室内熱交換器21への冷媒流量
が流出側に位置する流量調整弁14の開度Q14により調
整される。そして、流量調整弁16の開度Q16および流
量調整弁14の開度Q14は、下式のように、蓄熱槽30
の要求能力と室内機20の要求能力との比率に応じて設
定される。蓄熱槽30の要求能力(要求周波数とも称
す)は、水温センサ34の検知温度TGと予め定められ
た任意の設定温度との差に相当する。室内機20の要求
能力(要求周波数とも称す)は、室内温度センサ23の
検知温度Taと予め定められた設定室内温度との差に相
当する。
【0066】Q16=[(流量調整弁16の最大開度)×
(蓄熱槽30の要求能力)]/[(室内機20の要求能
力)+(蓄熱槽30の要求能力)] Q14=[(流量調整弁14の最大開度)×(室内機20
の要求能力)]/[(蓄熱槽30の要求能力)+(室内
機20の要求能力)] 蓄熱槽30の冷媒流入側に位置する流量調整弁15の開
度Q15は、蓄熱槽30における冷媒のスーパーヒート
(過熱度)SH30(=T36−T35)が予め定めている一
定値となるよう制御される。
【0067】室内熱交換器21の冷媒流入側に位置する
流量調整弁13の開度Q13は、室内熱交換器21におけ
る冷媒のスーパーヒート(過熱度)SH21(=T10−T
22)が予め定めている一定値となるよう制御される。T
10は冷媒温度センサ10の検知温度(室内熱交換器21
から流出する冷媒の温度)、T22は熱交温度センサ22
の検知温度(室内熱交換器21に流入する冷媒の温度)
である。
【0068】(6)『蓄冷貯湯冷房』の場合、熱交ユニ
ット40のポンプ44が運転され、貯湯槽50内の水が
熱交ユニット40を通して循環する。一方、圧縮機2か
ら吐出される冷媒は流量調整弁17を通って熱交ユニッ
ト40に流れ、そこで貯湯槽50の循環水に熱を放出し
て凝縮する。熱交ユニット40を経た冷媒は流量調整弁
18で減圧された後、流量調整弁15側と流量調整弁1
3側に分流する。流量調整弁15側に分流した冷媒はそ
の流量調整弁15を通って蓄熱槽30に流れ、そこで蓄
熱剤であるところの水33から熱を奪って蒸発する。蓄
熱槽30を経た冷媒は流量調整弁16および四方弁6を
通って圧縮機2に戻る。流量調整弁13側に分流した冷
媒はその流量調整弁13を通って室内熱交換器21に流
れ、そこで室内空気から熱を奪って蒸発する。室内熱交
換器21を経た冷媒は流量調整弁14および四方弁3を
通って上記四方弁6から圧縮機2への冷媒の流れに合流
する。貯湯槽50内の水は徐々に温度上昇して湯とな
る。貯湯槽30内の水33は温度低下して徐々に氷とな
る。具体的な制御内容を図22に示している。
【0069】この『蓄冷貯湯冷房』においても、上記の
『蓄冷冷房』と同じく、蓄熱槽30への冷媒流量が流量
調整弁16の開度Q16により調整され、室内熱交換器2
1への冷媒流量が流量調整弁14の開度Q14により調整さ
れる。開度Q16、Q14の設定方法は、上式と同じであ
る。流量調整弁13,15によるスーパーヒート制御に
ついても上記同様である。
【0070】(7)『冷房貯湯』の場合、熱交ユニット
40のポンプ44が運転され、貯湯槽50内の水が熱交
ユニット40を通して循環する。一方、圧縮機2から吐
出される冷媒は流量調整弁17を通って熱交ユニット4
0に流れ、そこで貯湯槽50の循環水に熱を放出して凝
縮する。熱交ユニット40を経た冷媒は流量調整弁18
で減圧された後、流量調整弁13を通って室内熱交換器
21に流れ、そこで室内空気から熱を奪って蒸発する。
室内熱交換器21を経た冷媒は流量調整弁14および四
方弁3を通って圧縮機2に戻る。貯湯槽50内の水は徐
々に温度上昇して湯となる。具体的な制御内容を図23
に示している。
【0071】この『冷房貯湯』において、室内熱交換器
21の冷媒流入側に位置する流量調整弁13の開度Q13
は、室内熱交換器21における冷媒のスーパーヒート
(過熱度)SH21(=T10−T22)が予め定めている一
定値となるよう制御される。
【0072】(8)『ヒーポン貯湯(冷房期)』の場
合、熱交ユニット40のポンプ44が運転され、貯湯槽
50内の水が熱交ユニット40を通して循環する。一
方、圧縮機2から吐出される冷媒は流量調整弁17を通
って熱交ユニット40に流れ、そこで貯湯槽50の循環
水に熱を放出して凝縮する。熱交ユニット40を経た冷
媒は流量調整弁18で減圧された後、電動膨張弁12を
通って室外熱交換器5に流れ、そこで外気から熱をくみ
上げて蒸発する。室外熱交換器5を経た冷媒は二方弁4
および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。貯湯槽50内
の水は徐々に温度上昇して湯となる。具体的な制御内容
を図24に示している。
【0073】この『ヒーポン貯湯』において、室外熱交
換器5の冷媒流入側に位置する電動膨張弁12の開度Q
12は、室外熱交換器5における冷媒のスーパーヒート
(過熱度)SH5 (=T11−T7 )が予め定めている一
定値となるよう制御される。T11は冷媒温度センサ11
の検知温度(圧縮機2の吸込み冷媒温度)、T7 は熱交
温度センサ7の検知温度(室外熱交換器5の温度)であ
る。
【0074】(9)『ヒータ貯湯』の場合、貯湯槽50
の電気ヒータ52が動作し、その電気ヒータ52の発熱
によって貯湯槽50内の水が徐々に温度上昇して湯とな
る。さらに、水温センサ53の検知温度THbに応じて
電気ヒータ52の動作がオン,オフ制御される。具体的
な制御内容を図25に示している。
【0075】(10)『通常暖房』の場合、圧縮機2から
吐出される冷媒は四方弁3および流量調整弁14を通っ
て室内熱交換器21に流れ、そこで室内空気に熱を放出
して凝縮する。室内熱交換器21を経た冷媒は流量調整
弁13および電動膨張弁12を通って室外熱交換器5に
流れ、そこで外気から熱をくみ上げて蒸発する。室外熱
交換器5を経た冷媒は二方弁4および四方弁3を通って
圧縮機2に戻る。具体的な制御内容を図24に示してい
る。
【0076】この『通常暖房』において、室外熱交換器
5の冷媒流入側に位置する電動膨張弁13の開度Q13
は、室外熱交換器5における冷媒のスーパーヒート(過
熱度)SH5 (=T11−T7 )が予め定めている一定値
となるよう制御される。
【0077】(11)『放熱暖房』の場合、圧縮機2から
吐出される冷媒は流量調整弁14を通って室内熱交換器
21に流れ、そこで室内空気に熱を放出して凝縮する。
室内熱交換器21を経た冷媒は流量調整弁13を通った
後、流量調整弁15を通って蓄熱槽30に流れ、そこで
蓄熱剤であるところの水(湯)33から熱を奪って蒸発
する。蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整弁16および四
方弁6を通って圧縮機2に戻る。蓄熱槽30には深夜電
力時間帯における後述の蓄熱運転によって温熱が蓄えら
れており、その温熱を利用して暖房が行われる。蓄熱温
度はT11まで達することから冷媒の蒸発温度は非常に
高くなり、よって低入力での暖房運転が可能となる。具
体的な制御内容を図27に示している。
【0078】この『放熱暖房』において、蓄熱槽30の
冷媒流入側に位置する流量調整弁13の開度Q13は、蓄
熱槽30における冷媒のスーパーヒート(過熱度)SH
30(=T31−T35)が予め定めている一定値となるよう
制御される。
【0079】(12)『蓄熱』の場合、圧縮機2から吐出
される冷媒は四方弁6および流量調整弁16を通って蓄
熱槽30に流れ、そこで水33に熱を放出して凝縮す
る。蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整弁15および電動
膨張弁12を通って室外熱交換器5に流れ、そこで外気
から熱をくみ上げて蒸発する。室外熱交換器5を経た冷
媒は二方弁4および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。
つまり、蓄熱槽30に温熱が蓄えられる。この運転は蓄
熱温度がT11に達するまで継続される。具体的な制御
内容を図28に示している。
【0080】(13)『蓄熱暖房』の場合、圧縮機2から
吐出される冷媒は四方弁3側と四方弁6側に分流する。
四方弁3側に分流した冷媒は流量調整弁14を通って室
内熱交換器21に流れ、そこで室内空気に熱を放出して
凝縮する。室内熱交換器21を経た冷媒は流量調整弁1
3および電動膨張弁12を通って室外熱交換器5に流
れ、そこで外気から熱を奪って蒸発する。室外熱交換器
5を経た冷媒は二方弁4および四方弁3を通って圧縮機
2に戻る。四方弁6側に分流した冷媒は流量調整弁16
を通って蓄熱槽30に流れ、そこで水33に熱を放出し
て凝縮する。蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整弁15を
通って上記流量調整弁13から電動膨張弁12への冷媒
の流れに合流する。具体的な制御内容を図29に示して
いる。
【0081】とくに、この『蓄熱暖房』では、蓄熱槽3
0への冷媒流量が流入側に位置する流量調整弁16の開
度Q16により調整され、室内熱交換器21への冷媒流量
が流入側に位置する流量調整弁14の開度Q14により調
整される。そして、流量調整弁16の開度Q16および流
量調整弁14の開度Q14は、下式のように、蓄熱槽30
の要求能力と室内機20の要求能力との比率に応じて設
定される。蓄熱槽30の要求能力(要求周波数とも称
す)は、水温センサ34の検知温度TGと予め定められ
た任意の設定温度との差に相当する。室内機20の要求
能力(要求周波数とも称す)は、室内温度センサ23の
検知温度Taと予め定められた設定室内温度との差に相
当する。
【0082】Q16=[(流量調整弁16の最大開度)×
(蓄熱槽30の要求能力)]/[(室内機20の要求能
力)+(蓄熱槽30の要求能力)] Q14=[(流量調整弁14の最大開度)×(室内機20
の要求能力)]/[(蓄熱槽30の要求能力)+(室内
機20の要求能力)] 室外熱交換器5の冷媒流入側には流量調整弁15,13
が位置しており、その開度Q15,Q13が、室外熱交換器
5における冷媒のスーパーヒート(過熱度)SH5 (=
T11−T7 )が予め定めている一定値となるよう制御さ
れる。
【0083】(14)『貯湯暖房』の場合、熱交ユニット
40のポンプ44が運転され、貯湯槽50内の水が熱交
ユニット40を通して循環する。一方、圧縮機2から吐
出される冷媒は四方弁3側と流量調整弁17側に分流す
る。四方弁3側に分流した冷媒は流量調整弁14を通っ
て室内熱交換器21に流れ、そこで室内空気に熱を放出
して凝縮する。室内熱交換器21を経た冷媒は流量調整
弁13および電動膨張弁12を通って室外熱交換器5に
流れ、そこで外気から熱を奪って蒸発する。室外熱交換
器5を経た冷媒は二方弁4および四方弁3を通って圧縮
機2に戻る。流量調整弁17側に分流した冷媒はその流
量調整弁17を通って熱交ユニット40に流れ、そこで
上記循環水に熱を奪われて凝縮する。熱交ユニット40
を経た冷媒は流量調整弁18を通って上記流量調整弁1
3から電動膨張弁12への冷媒の流れに合流する。具体
的な制御内容を図30に示している。
【0084】とくに、この『貯湯暖房』では、熱交ユニ
ット40への冷媒流量が流入側に位置する流量調整弁1
7の開度Q17により調整され、室内熱交換器21への冷
媒流量が流入側に位置する流量調整弁14の開度Q14に
より調整される。そして、流量調整弁17の開度Q17お
よび流量調整弁14の開度Q14は、下式のように、貯湯
槽50の要求能力と室内機20の要求能力との比率に応
じて設定される。貯湯槽50の要求能力(要求周波数と
も称す)は、水温センサ53の検知温度THbと予め定
められた任意の設定温度との差に相当する。室内機20
の要求能力(要求周波数とも称す)は、室内温度センサ
23の検知温度Taと予め定められた設定室内温度との
差に相当する。
【0085】Q17=[(流量調整弁17の最大開度)×
(貯湯槽50の要求能力)]/[(室内機20の要求能
力)+(貯湯槽50の要求能力)] Q14=[(流量調整弁14の最大開度)×(室内機20
の要求能力)]/[(貯湯槽50の要求能力)+(室内
機20の要求能力)] 室外熱交換器5の冷媒流入側には流量調整弁18,13
が位置しており、その開度Q18,Q13が、室外熱交換器
5における冷媒のスーパーヒート(過熱度)SH5 (=
T11−T7 )が予め定めている一定値となるよう制御さ
れる。
【0086】(15)『ヒーポン貯湯(暖房期)』の場
合、熱交ユニット40のポンプ44が運転され、貯湯槽
50内の水が熱交ユニット40を通して循環する。一
方、圧縮機2から吐出される冷媒は流量調整弁17を通
って熱交ユニット40に流れ、そこで貯湯槽50の循環
水に熱を放出して凝縮する。熱交ユニット40を経た冷
媒は流量調整弁18で減圧された後、電動膨張弁12を
通って室外熱交換器5に流れ、そこで外気から熱をくみ
上げて蒸発する。室外熱交換器5を経た冷媒は二方弁4
および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。貯湯槽50内
の水は徐々に温度上昇して湯となる。具体的な制御内容
を図31に示している。
【0087】この『ヒーポン貯湯』において、室外熱交
換器5の冷媒流入側に位置する電動膨張弁12の開度Q
12は、室外熱交換器5における冷媒のスーパーヒート
(過熱度)SH5 (=T11−T7 )が予め定めている一
定値となるよう制御される。
【0088】(16)『蓄熱貯湯暖房』の場合、熱交ユニ
ット40のポンプ44が運転され、貯湯槽50内の水が
熱交ユニット40を通して循環する。一方、圧縮機2か
ら吐出される冷媒は四方弁3側、四方弁6側、流量調整
弁17側の3方向に分流される。四方弁3側に分流した
冷媒は流量調整弁14を通って室内熱交換器21に流
れ、そこで室内空気に熱を放出して凝縮する。室内熱交
換器21を経た冷媒は流量調整弁13および電動膨張弁
12を通って室外熱交換器5に流れ、そこで外気から熱
を奪って蒸発する。室外熱交換器5を経た冷媒は二方弁
4および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。四方弁6側
に分流した冷媒は流量調整弁16を通って蓄熱槽30に
流れ、そこで水33に熱を放出して凝縮する。蓄熱槽3
0を経た冷媒は流量調整弁15を通って上記流量調整弁
13から電動膨張弁12への冷媒の流れに合流する。流
量調整弁17側に分流した冷媒はその流量調整弁17を
通って熱交ユニット40に流れ、そこで上記循環水に熱
を奪われて凝縮する。熱交ユニット40を経た冷媒は流
量調整弁18を通って上記流量調整弁13から電動膨張
弁12への冷媒の流れに合流する。具体的な制御内容を
図32に示す。
【0089】とくに、この『蓄熱貯湯暖房』では、蓄熱
槽30への冷媒流量が流入側に位置する流量調整弁16
の開度Q16により調整され、熱交ユニット40への冷媒
流量が流入側に位置する流量調整弁17の開度Q17によ
り調整され、室内熱交換器21への冷媒流量が流入側に
位置する流量調整弁14の開度Q14により調整される。
そして、流量調整弁16の開度Q16、流量調整弁17の
開度Q17、および流量調整弁14の開度Q14は、下式の
ように、蓄熱槽30の要求能力と、貯湯槽50の要求能
力と、室内機20の要求能力との比率に応じて設定され
る。
【0090】Q16=[(流量調整弁16の最大開度)×
(蓄熱槽30の要求能力)]/[(室内機20の要求能
力)+(貯湯槽50の要求能力)+(蓄熱槽30の要求
能力)] Q17=[(流量調整弁17の最大開度)×(貯湯槽50
の要求能力)]/[(室内機20の要求能力)+(貯湯
槽50の要求能力)+(蓄熱槽30の要求能力)] Q14=[(流量調整弁14の最大開度)×(室内機20
の要求能力)]/[(室内機20の要求能力)+(貯湯
槽50の要求能力)+(蓄熱槽30の要求能力)] 室外熱交換器5の冷媒流入側には流量調整弁18,1
5,13が位置しており、その開度Q18,Q15,Q13
が、室外熱交換器5における冷媒のスーパーヒート(過
熱度)SH5 (=T11−T7 )が予め定めている一定値
となるよう制御される。
【0091】(17)『蓄熱貯湯』の場合、熱交ユニット
40のポンプ44が運転され、貯湯槽50内の水が熱交
ユニット40を通して循環する。一方、圧縮機2から吐
出される冷媒は四方弁6側と流量調整弁17側に分流さ
れる。四方弁6側に分流した冷媒は流量調整弁16を通
って蓄熱槽30に流れ、そこで水33に熱を放出して凝
縮する。蓄熱槽30を経た冷媒は流量調整弁15および
電動膨張弁12を通って室外熱交換器5に流れ、そこで
外気から熱を奪って蒸発する。室外熱交換器5を経た冷
媒は二方弁4および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。
流量調整弁17側に分流した冷媒はその流量調整弁17
を通って熱交ユニット40に流れ、そこで上記循環水に
熱を奪われて凝縮する。熱交ユニット40を経た冷媒は
流量調整弁18を通って上記流量調整弁13から電動膨
張弁12への冷媒の流れに合流する。具体的な制御内容
を図33に示している。
【0092】とくに、この『蓄熱貯湯』では、蓄熱槽3
0への冷媒流量が流入側に位置する流量調整弁16の開
度Q16により調整され、熱交ユニット40への冷媒流量
が流入側に位置する流量調整弁17の開度Q17により調
整される。そして、流量調整弁16の開度Q16および流
量調整弁17の開度Q17は、下式のように、蓄熱槽30
の要求能力と貯湯槽50の要求能力との比率に応じて設
定される。
【0093】Q16=[(流量調整弁16の最大開度)×
(蓄熱槽30の要求能力)]/[(貯湯槽50の要求能
力)+(蓄熱槽30の要求能力)] Q17=[(流量調整弁17の最大開度)×(貯湯槽50
の要求能力)]/[(貯湯槽50の要求能力)+(蓄熱
槽30の要求能力)] 室外熱交換器5の冷媒流入側には流量調整弁18,15
が位置しており、その開度Q18,Q15が、室外熱交換器
5における冷媒のスーパーヒート(過熱度)SH5 (=
T11−T7 )が予め定めている一定値となるよう制御さ
れる。
【0094】(18)『ヒーポン貯湯(中間期)』の場
合、熱交ユニット40のポンプ44が運転され、貯湯槽
50内の水が熱交ユニット40を通して循環する。一
方、圧縮機2から吐出される冷媒は流量調整弁17を通
って熱交ユニット40に流れ、そこで貯湯槽50の循環
水に熱を放出して凝縮する。熱交ユニット40を経た冷
媒は流量調整弁18で減圧された後、電動膨張弁12を
通って室外熱交換器5に流れ、そこで外気から熱をくみ
上げて蒸発する。室外熱交換器5を経た冷媒は二方弁4
および四方弁3を通って圧縮機2に戻る。貯湯槽50内
の水は徐々に温度上昇して湯となる。具体的な制御内容
を図34に示している。
【0095】この『ヒーポン貯湯』において、室外熱交
換器5の冷媒流入側に位置する電動膨張弁12の開度Q
12は、室外熱交換器5における冷媒のスーパーヒート
(過熱度)SH5 (=T11−T7 )が予め定めている一
定値となるよう制御される。
【0096】(19)以上のように、通常の冷暖房を行う
ほかに、冷熱あるいは温熱を蓄熱槽30に蓄えてそれを
冷房や暖房に利用することができ、また湯を貯湯槽50
に貯えて給湯を行うことができる。
【0097】とくに、各運転モードを複数の流量調整弁
の開度制御により選択して実行するので、それぞれの運
転モードに最適な冷媒流量を確保することができて、効
率の高い運転が可能である。
【0098】また、冷房期の昼間電力時間帯に実行する
放冷冷房によれば、低入力の冷房運転いわゆる省エネ運
転が可能となる。
【0099】蓄冷貯湯、あるいは蓄冷貯湯冷房、あるい
は冷房貯湯によれば、冷房によって室内空気から奪った
熱で貯湯槽50に湯を作ることができ、エネルギーの有
効活用が図れる。
【0100】ヒーポン貯湯では湯温をT8まで高めるこ
とができ、一般の電気温水器(ヒータ貯湯)を使う場合
よりも効率的である。
【0101】冷房期の深夜電力時間帯には、冷房しなが
ら、同時に蓄冷と貯湯が可能であり、時間を有効に活用
することができて、便利である。
【0102】暖房期の昼間電力時間帯に実行する放熱暖
房によれば、低入力の暖房運転つまり省エネ運転が可能
となる。
【0103】暖房期の深夜電力時間帯には、暖房しなが
ら、同時に蓄熱と貯湯が可能であり、時間を有効に活用
することができて、便利である。
【0104】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能
である。
【0105】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、室
内熱交換器、蓄熱槽、熱交ユニットへの冷媒流量を個別
に調整するための複数の流量調整弁を備え、これら流量
調整弁の開度制御により、室内熱交換器の放熱による空
調、蓄熱槽の蓄熱、貯湯槽の貯湯などの運転を個別にま
たは複合して実行する構成としたので、各運転モードに
最適な冷媒流量を確保することができ、効率の高い運転
が可能な蓄熱・貯湯型空気調和機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の全体的な構成を示す図。
【図2】同実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図3】同実施例の冷房期の運転モードを示す図。
【図4】同実施例の暖房期の運転モードを示す図。
【図5】同実施例の中間期の運転モードを示す図。
【図6】同実施例の年間スケジュールタイマの年間にお
ける計時を示す図。
【図7】同実施例の年間スケジュールタイマの1日にお
ける計時を示す図。
【図8】同実施例における冷房期の昼間電力時間帯の運
転モード選択を説明するためのフローチャート。
【図9】同実施例における冷房期の深夜電力時間帯の運
転モード選択を説明するためのフローチャート。
【図10】同実施例における冷房期の深夜電力時間帯開
始時の運転モード選択を説明するためのフローチャー
ト。
【図11】同実施例における暖房期の昼間電力時間帯の
運転モード選択を説明するためのフローチャート。
【図12】同実施例における暖房期の深夜電力時間帯の
運転モード選択を説明するためのフローチャート。
【図13】同実施例における暖房期の深夜電力時間帯開
始時の運転モード選択を説明するためのフローチャー
ト。
【図14】同実施例における中間期の昼間電力時間帯の
運転モード選択を説明するためのフローチャート。
【図15】同実施例における中間期の深夜電力時間帯開
始時の運転モード選択を説明するためのフローチャー
ト。
【図16】同実施例における中間期の深夜電力時間帯開
始時の運転モード選択を説明するためのフローチャー
ト。
【図17】同実施例の『通常冷房』の制御内容を示す
図。
【図18】同実施例の『放冷冷房』の制御内容を示す
図。
【図19】同実施例の『蓄冷』の制御内容を示す図。
【図20】同実施例の『蓄冷貯湯』の制御内容を示す
図。
【図21】同実施例の『蓄冷冷房』の制御内容を示す
図。
【図22】同実施例の『蓄冷貯湯冷房』の制御内容を示
す図。
【図23】同実施例の『冷房貯湯』の制御内容を示す
図。
【図24】同実施例の『ヒーポン貯湯(冷房期)』の制
御内容を示す図。
【図25】同実施例の『ヒータ貯湯』の制御内容を示す
図。
【図26】同実施例の『通常暖房』の制御内容を示す
図。
【図27】同実施例の『放熱暖房』の制御内容を示す
図。
【図28】同実施例の『蓄熱』の制御内容を示す図。
【図29】同実施例の『蓄熱暖房』の制御内容を示す
図。
【図30】同実施例の『貯湯暖房』の制御内容を示す
図。
【図31】同実施例の『ヒーポン貯湯(暖房期)』の制
御内容を示す図。
【図32】同実施例の『蓄熱貯湯暖房』の制御内容を示
す図。
【図33】同実施例の『蓄熱貯湯』の制御内容を示す
図。
【図34】同実施例の『ヒーポン貯湯(中間期)』の制
御内容を示す図。
【符号の説明】
1…室外機 5…室外熱交換器 12…電動膨張弁 13,14,15,16,17,18…流量調整弁 20…室内機 21…室内熱交換器 30…蓄熱槽 33…水(蓄熱剤) 40…熱交ユニット 50…貯湯槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 灘 秀利 福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号 九州電力株式会社内 (72)発明者 村田 憲司 福岡県福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号 九州電力株式会社内 (72)発明者 大越 靖二 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 田井 裕一 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 桑原 永治 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 山田 好博 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA03 CC05 CC08 CC19 DD02 EE07 EE09 EE41

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機および室外熱交換器を有する室外
    機と、 室内熱交換器を有する室内機と、 冷媒の熱を蓄える蓄熱槽と、 冷媒と水の熱交換を行う熱交ユニットと、 前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記室内熱交換器、前
    記蓄熱槽、前記熱交ユニットを冷媒管接続した冷凍サイ
    クルと、 前記熱交ユニットに水管接続した貯湯槽と、 前記室内熱交換器、前記蓄熱槽、前記熱交ユニットへの
    冷媒流量を個別に調整するための複数の流量調整弁と、 これら流量調整弁の開度制御により、前記室内熱交換器
    の放熱による空調、前記蓄熱槽の蓄熱、前記貯湯槽の貯
    湯などの運転を個別にまたは複合して実行する制御手段
    と、 を具備したことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 前記制御手段は、圧縮機が吐出する冷媒を熱交ユニッ
    ト、蓄熱槽に通して圧縮機に戻し、かつ貯湯槽内の水を
    熱交ユニットに通して循環させ、蓄熱槽に冷熱を蓄えな
    がら貯湯槽に湯を蓄える蓄冷貯湯運転を実行する機能を
    持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 前記制御手段は、圧縮機の吐出冷媒を熱交ユニット、蓄
    熱槽に通して圧縮機に戻し、熱交ユニットを経た冷媒の
    一部を室内熱交換器に通し、かつ貯湯槽内の水を熱交ユ
    ニットに通して循環させるとともに、蓄熱槽への冷媒流
    量および室内熱交換器への冷媒流量を蓄熱槽の要求能力
    と室内機の要求能力との比率に応じて設定し、蓄熱槽に
    冷熱を蓄えながら貯湯槽に湯を蓄えかつ室内機から冷風
    を吹出す蓄冷貯湯冷房運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 前記制御手段は、圧縮機が吐出する冷媒を室内熱交換器
    と蓄熱槽に分流し、室内熱交換器および蓄熱槽を経た冷
    媒を室外熱交換器に通して圧縮機に戻すとともに、室内
    熱交換器への冷媒流量および蓄熱槽への冷媒流量を室内
    機の要求能力と蓄熱槽の要求能力との比率に応じて設定
    し、蓄熱槽に温熱を蓄えながら室内機から温風を吹出す
    蓄熱暖房運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 前記制御手段は、圧縮機が吐出する冷媒を室内熱交換器
    と熱交ユニットに分流し、室内熱交換器および熱交ユニ
    ットを経た冷媒を室外熱交換器に通して圧縮機に戻し、
    かつ貯湯槽内の水を熱交ユニットに通して循環させると
    ともに、室内熱交換器への冷媒流量および熱交ユニット
    への冷媒流量を室内機の要求能力と貯湯槽の要求能力と
    の比率に応じて設定し、貯湯槽に湯を貯えながら室内機
    から温風を吹出す貯湯暖房運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 前記制御手段は、圧縮機が吐出する冷媒を室内熱交換
    器、熱交ユニット、蓄熱槽に分流し、室内熱交換器、熱
    交ユニット、蓄熱槽を経た冷媒を室外熱交換器に通して
    圧縮機に戻し、かつ貯湯槽内の水を熱交ユニットに通し
    て循環させるとともに、室内熱交換器への冷媒流量、熱
    交ユニットへの冷媒流量、および蓄熱槽への冷媒流量を
    室内機の要求能力、貯湯槽の要求能力、および蓄熱槽の
    要求能力の比率に応じて設定し、蓄熱槽に温熱を蓄えな
    がら貯湯槽に湯を貯えかつ室内機から温風を吹出す蓄熱
    貯湯暖房運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 前記制御手段は、圧縮機が吐出する冷媒を熱交ユニット
    と蓄熱槽に分流し、熱交ユニットおよび蓄熱槽を経た冷
    媒を室外熱交換器に通して圧縮機に戻し、かつ貯湯槽内
    の水を熱交ユニットに通して循環させるとともに、熱交
    ユニットへの冷媒流量および蓄熱槽への冷媒流量を貯湯
    槽の要求能力と蓄熱槽の要求能力との比率に応じて設定
    し、蓄熱槽に温熱を蓄えながら貯湯槽に湯を貯える蓄熱
    貯湯運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 日時管理用の計時手段と、 前記蓄熱槽および前記貯湯槽にそれぞれ設けた温度検知
    手段とを備え、 前記制御手段は、前記室内機の指令、前記計時手段の計
    時、および前記各温度検知手段の検知温度に応じて運転
    モードを選択する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調和
    機において、 1年を冷房期、中間期、暖房期に分けて計時するととも
    に1日を深夜時間帯、昼間時間帯に分けて計時する計時
    手段を備え、 前記制御手段は、前記室内機の指令および前記計時手段
    の計時に応じて運転モードを選択する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 1年を冷房期、中間期、暖房期に分けて計時するととも
    に1日を深夜時間帯、昼間時間帯に分けて計時する計時
    手段を備え、 前記制御手段は、前記計時手段の計時に基づき、冷房期
    の深夜電力時間帯は蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転と貯
    湯槽に湯を貯える貯湯運転、中間期の深夜電力時間帯は
    貯湯槽に湯を貯える貯湯運転、暖房期の深夜電力時間帯
    は蓄熱槽に温熱を蓄える蓄熱運転と貯湯槽に湯を蓄える
    貯湯運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 1年を冷房期と暖房期に分けて計時するとともに1日を
    深夜時間帯と昼間時間帯に分けて計時する計時手段を備
    え、 前記制御手段は、前記計時手段の計時に基づき、冷房期
    の深夜電力時間帯は蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転、暖
    房期の深夜電力時間帯は蓄熱槽に温熱を蓄える蓄熱運
    転、冷房期の昼間電力時間帯は蓄熱槽の冷熱を利用して
    室内機から冷風を吹出す冷房運転、暖房期の昼間電力時
    間帯は蓄熱槽の温熱を利用して室内機から温風を吹出す
    暖房運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 1年を冷房期と暖房期に分けて計時するとともに1日を
    深夜時間帯と昼間時間帯に分けて計時する計時手段を備
    え、 前記制御手段は、前記計時手段の計時に基づき、冷房期
    の深夜電力時間帯は蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転を実
    行し、その蓄冷運転に際して生じる排熱を貯湯槽に供給
    する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 前記制御手段は、冷房運転時の室内熱交換器の吸熱を貯
    湯槽に供給する機能を持つことを特徴とする蓄熱・貯湯
    型空気調和機。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 1年を冷房期と暖房期に分けて計時するとともに1日を
    深夜時間帯と昼間時間帯に分けて計時する計時手段を備
    え、 前記制御手段は、前記計時手段の計時に基づき、冷房期
    の深夜電力時間帯は室内機から冷風を吹出す冷房運転、
    蓄熱槽に冷熱を蓄える蓄冷運転、貯湯槽に湯を蓄える貯
    湯運転を同時に実行する機能を持つことを特徴とする蓄
    熱・貯湯型空気調和機。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 1年を冷房期と暖房期に分けて計時するとともに1日を
    深夜時間帯と昼間時間帯に分けて計時する計時手段を備
    え、 前記制御手段は、前記計時手段の計時に基づき、暖房期
    の深夜電力時間帯は室内機から温風を吹出す暖房運転、
    蓄熱槽に温熱を蓄える蓄温運転、貯湯槽に湯を蓄える貯
    湯運転を同時に実行する機能を持つことを特徴とする蓄
    熱・貯湯型空気調和機。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 前記室内機、前記蓄熱槽、前記熱交ユニットへの冷媒流
    量を個別に調整するための複数の流量調整弁を備え、 前記制御手段は、前記各流量調整弁を制御することによ
    り、個別または複合的な運転を実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の蓄熱・貯湯型空気調
    和機において、 前記貯湯槽に設けた温度検知手段および電気ヒータを備
    え、 前記制御手段は、貯湯槽に湯を蓄える貯湯運転を、前記
    温度検知手段の検知温度が設定値未満では前記冷凍サイ
    クルの運転により実行し、検知温度が設定値以上では前
    記電気ヒータの発熱動作により実行する機能を持つ、 ことを特徴とする蓄熱・貯湯型空気調和機。
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