JP6716238B2 - 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム - Google Patents

冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6716238B2
JP6716238B2 JP2015235729A JP2015235729A JP6716238B2 JP 6716238 B2 JP6716238 B2 JP 6716238B2 JP 2015235729 A JP2015235729 A JP 2015235729A JP 2015235729 A JP2015235729 A JP 2015235729A JP 6716238 B2 JP6716238 B2 JP 6716238B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
outdoor
unit
compressor
outdoor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015235729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017101881A (ja
Inventor
貴宏 図司
貴宏 図司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2015235729A priority Critical patent/JP6716238B2/ja
Publication of JP2017101881A publication Critical patent/JP2017101881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6716238B2 publication Critical patent/JP6716238B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明の実施形態は、冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、複数の室内機と、冷凍サイクルを備える複数の室外機とを水配管により接続した冷凍空調装置が知られている。また、複数の室内機と、複数の室外機とを冷媒配管により接続し、これら室内機及び室外機により冷凍サイクルを構成した冷凍空調装置が知られている。このような冷凍空調装置は、例えば建物内を空調する空気調和装置として利用されている。
近年、上記のような冷凍空調装置においては、各室内機の熱負荷に応じて各室外機の圧縮機の運転周波数や運転台数などを群制御し、システムの効率を向上させている。このような群制御において停止される圧縮機が増加すると、運転を待機する状態に室外機を保つための電力、例えば圧縮機やアキュームレータに設けられるヒータ類の待機電力が増加する。
また、一時的に増減する熱負荷に全ての室外機の運転/停止で対応しようとすると、各室外機の圧縮機は最小容量(最小運転周波数)付近で稼働することが多くなり、負荷変動に応じて各圧縮機が短い期間で断続運転し得る。この場合、室外機から室内機に送られる水の温度が不安定となったり、室温が上昇及び下降を繰り返して快適性を損ねたりする可能性がある。さらに、冷凍サイクルは圧縮機の起動後、十分に能力が立ち上がるまでに時間を要するため、消費電力が増加してシステムのCOPが低下し得る。
特開2007−218533号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の室外機を備える冷凍空調装置の効率を高めることである。
一実施形態に係る冷凍空調装置は、圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機と、上記複数の室外機に配管により接続された室内機と、上記室外機を制御する制御装置と、を備える。上記複数の室外機は、上記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態と、上記第1状態から除外された第2状態との間で切り替え可能である。上記制御装置は、上記複数の室外機のうち指定された数の室外機を上記第1状態或いは上記第2状態に設定する設定手段と、上記第1状態の上記室外機を上記室内機の負荷に応じて運転する運転手段と、を備える。
図1は、第1実施形態に係る空気調和装置の概略構成を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る室外機に適用可能な一構成例を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る制御の具体例を示す図である。 図4は、第2実施形態に係る制御の具体例を示す図である。 図5は、第3実施形態に係る制御の具体例を示す図である。 図6は、第4実施形態に係る制御の具体例を示す図である。 図7は、第4実施形態に係る制御の他の具体例を示す図である。 図8は、第6実施形態に係る制御の具体例を示す図である。 図9は、第7実施形態に係る空気調和装置の概略構成を示す図である。 図10は、第7実施形態に係る室外機に適用可能な一構成例を示す図である。
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、冷凍空調装置の一例として、屋外に配置された複数の室外機と、空調機械室や空調対象の室内に配置された複数の室内機との間で水を循環させて、各室内機により室内を空調するいわゆるセントラル空調方式の空気調和装置を開示する。
図1は、本実施形態に係る空気調和装置の概略的な配管系統を示す図である。この空気調和装置は、5台の室外機1(1A〜1E)と、3台の室内機2(2A〜2C)とを備えている。但し、室外機1及び室内機2の台数は、5台及び3台に限定されず、より多くても少なくても良い。各室外機1は、熱源機として機能するもので、チラー、チリングユニット、或いはモジュールチラーなどと呼ばれることもある。また、各室内機2は、例えばエアハンドリングユニット(AHU)やファンコイルユニット(FCU)であり、各室外機1から供給される冷水や温水を利用して、空調対象の室内を冷房或いは暖房する。
空気調和装置は、往水ヘッダ3及び環水ヘッダ4を備えている。図示した配管系統においては、往水ヘッダ3及び環水ヘッダ4の右方が熱源側の水回路に相当し、左方が負荷側の水回路に相当する。各水回路には水が流れる。
熱源側の水回路は、第1往水配管5と、第1環水配管6とを備えている。第1環水配管6の一端は環水ヘッダ4に接続され、他端は分岐して各室外機1に接続されている。第1往水配管5の一端は分岐して各室外機1に接続され、他端は往水ヘッダ3に接続されている。各室外機1に対して分岐した第1往水配管5の各々には、逆止弁7(7A〜7E)が設けられている。逆止弁7は、室外機1から往水ヘッダ3に向けた水の流れを許容し、往水ヘッダ3から室外機1に向けた水の逆流を防ぐ。
一方、負荷側の水回路は、第2往水配管8と、第2環水配管9とを備えている。第2往水配管8の一端は往水ヘッダ3に接続され、他端は分岐して各室内機2に接続されている。第2環水配管9の一端は分岐して各室内機2に接続され、他端は環水ヘッダ4に接続されている。各室内機2に対して分岐した第2環水配管9の各々には、各室内機2に流れる水の量を調整するための流量調整弁10(10A〜10C)が設けられている。第2往水配管8には、ポンプ11が設けられている。ポンプ11は、往水ヘッダ3から各室内機2に向けた方向に水を送る。これにより、熱源側及び負荷側の各水回路の水は、図中に矢印で示す方向に流れる。
往水ヘッダ3と環水ヘッダ4は、バイパス管12によって接続されている。バイパス管12により、往水ヘッダ3から環水ヘッダ4、或いは環水ヘッダ4から往水ヘッダ3に水を供給することが可能となる。したがって、熱源側の水回路の流量と負荷側の水回路の流量とを異なる値に設定することができる。
冷房時、各室外機1は、第1環水配管6を介して供給される水を冷やす。各室外機1で生成された冷水は、第1往水配管5、往水ヘッダ3、及び第2往水配管8を介して各室内機2に送られ、各室内機2の室内熱交換器において空気と熱交換した後、第2環水配管9、環水ヘッダ4、及び第1環水配管6を介して各室外機1に戻る。各室内機2における熱交換で冷やされた空気は、空調対象の室内に直接、或いはダクトを介して供給される。
暖房時、各室外機1は、第1環水配管6を介して供給される水を温める。各室外機1で生成された温水は、第1往水配管5、往水ヘッダ3、及び第2往水配管8を介して各室内機2に送られ、各室内機2の室内熱交換器において空気と熱交換した後、第2環水配管9、環水ヘッダ4、及び第1環水配管6を介して各室外機1に戻る。各室内機2における熱交換で温められた空気は、空調対象の室内に直接、或いはダクトを介して供給される。
空気調和装置は、さらに、コントローラ50を備えている。コントローラ50は、各室外機1を総合的に制御する制御装置として機能する。コントローラ50は、各室外機1と別個に設けられても良いし、各室外機1のいずれか1台(例えば親機)に設けられても良い。
コントローラ50は、各室外機1と有線又は無線にて通信するための通信装置51を備えている。さらに、コントローラ50は、各室外機1の制御に関わる主要な機能として、設定手段52と、運転手段53とを備えている。設定手段52及び運転手段53は、例えばコントローラ50が備えるプロセッサにより、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することで実現される。設定手段52及び運転手段53は、専用のICや回路を用いて実現されても良い。これら手段の詳細については後述する。
図2は、室外機1に適用可能な一構成例を概略的に示す図である。室外機1は、第1室外熱交換器13、四方弁14、アキュームレータ15、圧縮機16、第2室外熱交換器17、及び膨張弁18を冷媒配管19により順に接続した冷凍サイクルを備えている。室外機1は、同様の冷凍サイクルを複数備えても良い。また、1つの冷凍サイクルにおいて、複数の第2室外熱交換器17が並列に接続されても良い。
第1室外熱交換器13には、第1往水配管5及び第1環水配管6が接続されている。第1室外熱交換器13は、第1往水配管5及び第1環水配管6を接続する水流路と、冷凍サイクルの冷媒が流れる冷媒流路とを有している。図2の例においては、第1環水配管6にポンプ20が設けられている。ポンプ20は、第1環水配管6の水を第1室外熱交換器13に送る。
室外機1は、さらに、圧縮機16の圧縮機ケースを温める圧縮機ケースヒータ21と、アキュームレータ15を温めるアキュームレータヒータ22と、第2室外熱交換器17に送風するファン23とを備えている。各ヒータ21,22で圧縮機16及びアキュームレータ15を適度に温めることで、圧縮機16やアキュームレータ15の内部に液化した冷媒が溜まり込んだり、冷媒が圧縮機16内の油に溶け込んだりすることが防止できる。圧縮機16のモータ巻線に通電することで圧縮機16を温めても良い。
冷房時は、実線矢印で示すように、圧縮機16から吐出された冷媒が四方弁14、第2室外熱交換器17、膨張弁18、第1室外熱交換器13、四方弁14、及びアキュームレータ15を順に経て圧縮機16に戻る。この冷媒の流れにより、第2室外熱交換器17が凝縮器として機能し、第1室外熱交換器13が蒸発器として機能する。第1室外熱交換器13の水流路を流れる水は、冷媒により熱を奪われて冷水となる。
暖房時は、破線矢印で示すように、圧縮機16から吐出された冷媒が第1室外熱交換器13、膨張弁18、第2室外熱交換器17、四方弁14、及びアキュームレータ15を順に経て圧縮機16に戻る。この冷媒の流れにより、第1室外熱交換器13が凝縮器として機能し、第2室外熱交換器17が蒸発器として機能する。第1室外熱交換器13の水流路を流れる水は、冷媒から熱を与えられて温水となる。
室外機1は、さらに、室外機1の各部を制御する制御基板60を備えている。この制御基板60は、コントローラ50の通信装置51と有線又は無線にて通信する通信装置61と、電源装置62とを含む。電源装置62は、商用交流電源PSを取り込んで動作電源を生成し、室外機1の各部に供給する。
ここで、コントローラ50の動作について説明する。
本実施形態において、各室外機1は、室内機2の熱負荷に応じた運転を待機する待機状態(第1状態)と、待機状態から除外された待機除外状態(第2状態)との間で切り替え可能である。
上述の設定手段52は、各室外機1A〜1Eのうち指定された台数の室外機1を待機状態或いは待機除外状態に設定する。上述の運転手段53は、待機状態の室外機1を各室内機2A〜2Cの熱負荷に応じて運転する。
例えば運転手段53は、各室内機2A〜2Cの設定温度や設定送風量などの情報に基づいてこれら室内機2の合計負荷を算出する。さらに、運転手段53は、算出した合計負荷を補えるように、待機状態の各室外機1に対して通信装置51を介して運転コマンドを送信する。
例えば、運転コマンドは、圧縮機16、ポンプ20、及びファン23の運転周波数などを含む。この運転コマンドを通信装置61により受信した待機状態の室外機1は、当該コマンドに含まれる運転周波数などに基づいて、圧縮機16、ポンプ20、及びファン23などを運転する。合計負荷が小さければ、待機状態の室外機1のうちの一部のみ運転され、残りが停止する場合もある。運転コマンドは、室外機1の出口水温を指定するものであっても良い。この場合においては、例えば室外機1の制御基板60が運転コマンドにて指定された出口水温や入口水温に基づいて圧縮機16、ポンプ20、及びファン23の運転周波数を決定する。
本実施形態において、“待機除外状態”は、室外機1が備えるデバイスのうち、予め定められた停止対象デバイスへの給電が停止された状態に相当する。また、本実施形態において、“待機状態”は、停止対象デバイスが給電されている状態に相当する。
停止対象デバイスは、例えば圧縮機ケースヒータ21、アキュームレータヒータ22、及び圧縮機16のモータ巻線のように、給電時の消費電力(待機電力)が比較的大きいヒータ類を含む。本実施形態では、これらヒータ類の全てが停止対象デバイスに含まれる場合を例示するが、これらヒータ類の一部のみが停止対象デバイスに含まれても良い。また、停止対象デバイスはヒータ類に限られず、四方弁14などを含んでも良い。さらに、空気調和装置が寒冷地で使用される場合等には、ドレンパンの水の凍結を防ぐドレンパンヒータやファン23などのように、冬季において停止すると復帰時の動作に大きな影響を及ぼし得るデバイスを停止対象デバイスに含めても良い。
待機状態とする室外機1の台数、或いは、待機除外状態とする室外機1の台数は、例えばコントローラ50が備える入力装置や、コントローラ50に接続された入力装置によって指定することができる。また、インターネットなどのネットワークを介して待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数が指定されても良い。ネットワークとの通信接続の機能は、例えばコントローラ50に持たせても良いし、各室外機1のいずれか(親機である室外機1など)に持たせても良い。なお、待機状態とする室外機1の台数、及び、待機除外状態とする室外機1の台数のいずれか一方のみ指定可能であっても良いし、設備管理者などが任意の一方を選択して指定可能であっても良い。
例えば、待機除外状態とする室外機1の台数が新たに指定されたとき、設定手段52は、この指定された台数の室外機1を待機除外状態に設定し、残りの室外機1を待機状態に設定する。また、待機状態とする室外機1の台数が新たに指定されたとき、設定手段52は、この指定された台数の室外機1を待機状態に設定し、残りの室外機1を待機除外状態に設定する。
図3を用いて、待機状態と待機除外状態の切り替えの具体例を説明する。この図においては、期間T1において待機状態にある1台の室外機1を、期間T2において待機除外状態に切り替え、さらに期間T3において待機状態に戻す流れを時間軸に沿って示している。
期間T1において、室外機1は、待機状態にある。すなわち、室外機1の電源装置62は、停止対象デバイスを含め運転に必要なデバイスへの給電を行う(通常制御)。この室外機1は、運転手段53による運転候補に追加されており、各室内機2の負荷に応じて運転可能である。
待機状態の室外機1を待機除外状態に設定するに際して、設定手段52は、通信装置51を介して室外機1に待機除外状態への移行を指示するコマンドを送信する。このコマンドを通信装置61により受信すると、室外機1は、待機除外状態へ移行する。
待機除外状態に移行した期間T2においては、室外機1の電源装置62が停止対象デバイスへの給電を強制的に停止する(強制停止)。例えば、停止対象デバイスと電源装置62との間に介在するリレースイッチをオフすることで、停止対象デバイスへの給電を停止することができる。また、制御基板60に設けられたミニリレー回路をソフトウェアによって制御することで、停止対象デバイスへの給電を強制停止しても良い。なお、待機除外状態においても、室外機1とコントローラ50との通信や、各室外機1の間での通信に影響を及ぼす通信装置61などのデバイスへの給電は停止されない。一例として、待機除外状態においても、制御基板60全体への給電が維持される。
期間T2において、室外機1は、運転手段53による運転候補から除外されている。したがって、この室外機1は運転不可能であり、コントローラ50からこの室外機1に運転コマンドが送信されることはない。各室内機2の熱負荷が増大して各室外機1の能力を増やす必要が生じても、運転手段53は、待機除外状態の室外機1には運転コマンドを送信せず、他の室外機1にて熱負荷の増分を吸収する。
なお、待機除外状態の室外機1においては、ポンプ20も圧縮機16も停止している。待機状態の室外機1のいずれかのポンプ20が運転している場合であっても、各室外機1に対して配置された逆止弁7により、待機除外状態の室外機1に水が流れることはない。
待機除外状態の室外機1を待機状態に設定するに際して、設定手段52は、通信装置51を介して室外機1に待機状態への移行を指示するコマンドを送信する。このコマンドを通信装置61により受信すると、室外機1は、待機状態へ復帰する。
待機状態に復帰した期間T3においては、室外機1の電源装置62が停止対象デバイスへの給電を再開する(通常制御)。長期間に亘って圧縮機ケースヒータ21、圧縮機16のモータ巻線、及びアキュームレータヒータ22への給電が停止されていた場合には、圧縮機16やアキュームレータ15に冷媒が溜まっている可能性がある。そこで、運転手段53は、待機状態に復帰した後に一定時間Aが経過するまではこの室外機1を運転候補に加えない。したがって、一定時間Aの間は、室外機1が待機状態にあるものの、当該室外機1の運転が不可能である。一定時間Aは、停止対象デバイスへの給電を停止していたことによる影響が少なくとも最低限に排除される時間であって、例えば12時間程度に設定することができる。この一定時間Aは、季節や気温に応じて適宜変更可能である。
一定時間Aが経過すると、運転手段53は、この室外機1を運転候補に追加する。その後は、各室内機2の熱負荷に応じてこの室外機1を運転する必要が生じた際に、運転手段53がこの室外機1に対して運転コマンドを送信できる。
空気調和装置の機種選定や施工は、将来的な熱負荷の増加や空調関連の設備の劣化等を想定して、建物の最大熱負荷に対して余裕度を確保することが一般的である。そのため、空気調和装置が100%の能力で運転されることは、夏季におけるいわゆる真夏日の日中や、冬季のいわゆる真冬日の朝一などに限られる。その他の熱負荷が小さいときには、運転が停止される圧縮機16が生じ、その台数分だけ圧縮機ケースヒータ21、圧縮機16のモータ巻線、及びアキュームレータヒータ22などへの給電による待機電力が生じる。これに対し、本実施形態の空気調和装置のように一部の室外機1を待機除外状態に設定できれば、ヒータ類などの停止対象デバイスへの給電を停止して待機電力を低減することができる。
また、本実施形態によれば、各室内機2に送られる水の温度を安定させるとともに、空気調和装置のCOPを向上させることができる。この効果につき、5台の室外機1A〜1Eの各々が4つの圧縮機16を備え(すなわち圧縮機16が全20台)、冷房運転を実行する場合を想定して、以下に説明する。
熱負荷が最大熱負荷の10%であり、圧縮機16の最小運転周波数が最大運転周波数の20%であると仮定する。通常、より多くの圧縮機16を運転させた方が、COPが向上する。そこで、できるだけ多くの圧縮機16にて10%の熱負荷に対応する場合、10台の圧縮機16を最小運転周波数20%で運転することになる。その後の熱負荷の増大に対しては、例えば圧縮機16の運転周波数の増加や運転する圧縮機16の台数を増加させることで対応する。
第1環水配管6などを流れる水の温度は、熱負荷の増大に対して遅れて上昇し始める。そのため、圧縮機16の運転台数を1台追加しても、継続して水温が上昇傾向にあることが多い。そうすると、さらに1台、もう1台と圧縮機16の運転台数が増加されていくことになる。仮に16台まで運転台数が増加した後に水温が下降に転じた場合、今度は各圧縮機16が最小運転周波数付近で稼働しているために、圧縮機16を順次停止していくことになる。通常、圧縮機には、圧縮機の保護のために最小運転時間などのタイムガード(例えば5分間)が設定されていることが多い。そのため、第1環水配管6の水温が設定温度(例えば7℃)まで下降しても運転し続ける圧縮機16が存在することになり、設定水温以下まで余分に冷やされてからようやく圧縮機16が全停止することになる。余分に水を冷やすことで、空気調和装置のCOPが低下する。また、冷凍サイクルは圧縮機の起動後、十分に能力が立ち上がるまでに時間を要するため、圧縮機16の断続運転が生じれば消費電力が増加して空気調和装置のCOPが低下し得る。
このような制御において、本実施形態のように室外機1の一部を待機除外状態に設定すれば、少なくとも待機除外状態の室外機1の圧縮機16は運転されることがなく、他の圧縮機16の運転台数や運転周波数の調整により熱負荷が吸収される。そうすると、空気調和装置全体でみれば最小運転周波数付近で運転される圧縮機16が減り、上述の断続運転が生じにくくなる。断続運転が減ることで、COPの低下や圧縮機16の信頼性の低下を防ぐことができる。また、水の冷やし過ぎを防ぎ、各室内機2に送る水の温度を安定させることができる。
なお、ここでは冷房運転を例に説明したが、暖房運転に際しても同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態では、待機除外状態から待機状態への切り替えに関する制御例を開示する。特に言及しない構成は、第1実施形態と同様である。
図4は、第2実施形態を説明するための図である。この図においては、2日分の時間軸(「今日」、「明日」の0時〜24時)を示している。本実施形態において、コントローラ50の設定手段52は、予め定められた指定切替時刻が到来したことに応じて、待機除外状態の室外機1に待機状態への移行を指示するコマンドを送信する。このコマンドの送信先となる室外機1は、例えば設備管理者により指定された「明日」必要な待機状態の室外機1の台数を確保するために、新たに待機状態に移行させる必要が生じた待機除外状態の室外機1である。
指定切替時刻は、「明日」の運転開始予定時刻から少なくとも上述の一定時間Aを遡った時刻である。このようにすることで、運転開始予定時刻には、この室外機1が運転可能な状態となる。図4の例では、運転開始予定時刻が「明日」の7時であり、指定切替時刻が「今日」の18時である。したがって、指定切替時刻から運転開始予定時刻までに13時間が確保されており、仮に一定時間Aが12時間であれば運転開始予定時刻までに当該室外機1が運転可能な状態となる。
指定切替時刻は、例えば月ごと、週ごと、或いは日ごとなど、特定の期間ごとに設定可能としても良い。このようにすれば、例えば季節ごとに異なる最大熱負荷の発生時刻に応じて、最適な指定切替時刻を設定できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態では、待機状態或いは待機除外状態に設定する室外機1の台数の指定方法の一例を開示する。特に言及しない構成は、上述した各実施形態と同様である。
図5は、第3実施形態を説明するための図である。この図においては、6日分の時間軸(「4日前」〜「1日前」、「今日」、「明日」の0時〜24時)を示している。本実施形態においては、待機状態に設定する室外機1の台数、或いは待機除外状態に設定する室外機1の台数をコントローラ50が自動的に設定する。
具体的には、コントローラ50は、指定時間帯の平均外気温に基づいて翌日に待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を指定(決定)する。指定時間帯は、1日のうちで最も熱負荷が大きくなる時間帯とすることができ、季節によって異なる時間帯としても良い。
図5の例においては、指定時間帯が最も外気温が高くなる13〜14時に設定されている。この場合、コントローラ50は、「今日」の13〜14時の平均外気温を算出し、この平均外気温に基づいて翌日に待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定する。平均外気温は、例えば各室外機1の外気温センサが指定時間帯の間に検出する温度の平均値とすることができる。また、平均外気温は、いずれかの室外機1の外気温センサが指定時間帯に検出する温度の平均値としても良い。
例えば冬季であれば、コントローラ50は、平均外気温が低いほど待機状態の台数が多くなるように、待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定する。また、夏季であれば、コントローラ50は、平均外気温が高いほど待機状態の台数が多くなるように、待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定する。
平均外気温に基づき待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定する方法としては、種々の方法を採用し得る。例えば、平均外気温と待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数とを関連付けたテーブルをコントローラ50のメモリに予め記憶させ、このテーブルに基づいて台数を決定することができる。
図5の例において、例えば指定切替時刻が「今日」の18時であり、一定時間Aが12時間であり、運転開始予定時刻が「明日」の7時であるとする。待機状態とする室外機1の台数を減らす場合、指定切替時刻である18時に待機状態の室外機1のうちのいくつかが待機除外状態に切り替えられる。一方で、待機状態とする室外機1の台数を増やす場合、指定切替時刻である18時から待機除外状態の室外機1のうちのいくつかが待機状態に切り替えられるものの、この切り替えられた室外機1は一定時間Aが経過した「明日」の6時に運転可能となる。したがって、この室外機1は、運転開始予定時刻である「明日」の7時には運転を開始できる。
指定切替時刻は、第2実施形態と同じく、例えば月ごと、週ごと、或いは日ごとなど、特定の期間ごとに設定可能としても良い。
また、「今日」の指定時間帯の平均外気温にのみ基づいて待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定する場合、その日の天候(晴れ、曇り、雨、雪など)の影響を受け易い。そこで、指定日数分の平均外気温を用いて、待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定しても良い。例えば図5の例において、コントローラ50が「4日前」〜「今日」の各々の指定時間帯の第1平均外気温を算出し、これら第1平均外気温をさらに平均して第2平均外気温を算出し、この第2平均外気温に基づいて待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定しても良い。第2平均外気温は、各第1平均外気温の単純平均により算出しても良いし、例えば「今日」に近い日の第1平均外気温ほど重み付けが増すような加重平均により算出しても良い。
このように、複数日分の外気温に基づいて平均外気温を算出することで、天候のばらつきによる影響を抑制できる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。本実施形態では、待機状態或いは待機除外状態に設定する室外機1の台数の指定方法の他の例を開示する。特に言及しない構成は、上述した各実施形態と同様である。
本実施形態においては、待機状態に設定する室外機1の台数及び待機除外状態に設定する室外機1の台数を、カレンダー情報(日付情報)にて指定する。カレンダー情報は、例えばコントローラ50のメモリに記憶されており、設備管理者などが必要に応じて更新することができる。
図6は、カレンダー情報の一例を示す図である。この図に示すカレンダー情報は、1年間の各月を前後半に分けて、待機状態に設定する室外機1の台数及び待機除外状態に設定する室外機1の台数の双方を指定している。例えば、6月の前半から10月の後半までは冷房シーズンであり、11月の後半から4月の前半までが冷房シーズンであり、11月の前半と4月の後半から5月の後半までが中間季である。
図6のカレンダー情報は、冷房シーズンでは8月が最も熱負荷が大きく、暖房シーズンでは1月後半から2月前半が最も熱負荷が大きくなると想定し、これらの期間では待機状態の室外機1の台数が最大の5台、待機除外状態の室外機1の台数が最低の0台となっている。待機状態の室外機1の台数は、中間季に近づくほど少なくなっている。中間季においては、待機状態の室外機1の台数を最低の0台、待機除外状態の室外機1の台数を最大の5台としている。なお、待機状態及び待機除外状態とする室外機1の台数は、図6の例に限られず、空気調和装置が設置された地域の気候などに応じて適宜に定め得る。
コントローラ50の設定手段52は、現在日が属する期間に対して指定された待機状態及び待機除外状態の室外機1の台数をカレンダー情報から取得し、その台数に応じて各室外機1を待機状態或いは待機除外状態に設定する。期間の変わり目において待機状態或いは待機除外状態の室外機1の台数を変更する際には、第1及び2実施形態にて開示した制御方法を適用できる。
図7は、カレンダー情報の他の例を示す図である。この図に示すカレンダー情報においては、各月が前後半に分けられておらず、月ごとに待機状態及び待機除外状態とする室外機1の台数が指定されている。
その他、カレンダー情報は、1週ごとに待機状態及び待機除外状態とする室外機1の台数を指定するものであっても良いし、1日ごとに待機状態及び待機除外状態とする室外機1の台数を指定するものであっても良い。また、カレンダー情報は、例えば5日ごと、3週ごと、或いは2ヵ月ごとなど、任意の日数、週数、月数ごとに待機状態及び待機除外状態とする室外機1の台数を指定するものであっても良い。さらに、カレンダー情報は、待機状態とする室外機1の台数及び待機除外状態とする室外機1の台数のいずれか一方のみを指定するものであっても良い。
本実施形態のようにカレンダー情報を用いれば、待機状態及び待機除外状態とする室外機1の台数を、季節ごとの外気温などに基づいて予め設定しておくことができる。一般的に、中間季には設備管理者が各室外機1の電源ブレーカをオフし、再び各室外機1の運転が必要な時期が到来したらこのブレーカをオンすることが多い。これと同様の作業を本実施形態であれば人手によらずに自動的に実施することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。本実施形態では、待機状態或いは待機除外状態に設定する室外機1の台数の指定方法の他の例を開示する。特に言及しない構成は、上述した各実施形態と同様である。
本実施形態では、天気予報情報に基づいて、コントローラ50が待機状態或いは待機除外状態に設定する室外機1の台数を指定(決定)する。天気予報情報としては、例えば翌日以降の天候(晴れ、曇り、雨、雪など)、気温、湿度などを用いることができる。一例として、冷房シーズンには翌日の最高気温が高いほど、暖房シーズンには翌日の最低気温が低いほど、待機状態の室外機1の台数が多くなるように待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数を決定する。このような方法を用いる場合、例えば翌日の最高気温や最低気温と待機状態或いは待機除外状態とする室外機1の台数とを関連付けたテーブルをコントローラ50のメモリに予め記憶させ、このテーブルに基づいて台数を決定することができる。なお、2日後以降の気温などをさらに考慮しても良い。
天気予報情報は、例えばインターネットなどのネットワークを介して、コントローラ50に取得させることができる。ネットワークとの通信接続の機能は、例えばコントローラ50に持たせても良いし、各室外機1のいずれか(親機である室外機1など)に持たせても良い。天気予報情報を取得するタイミングは任意であるが、例えば毎日、或いは特定曜日の予め定められた時間に、翌日、週間、或いはより多くの日数分の天気予報情報を取得するようにしても良い。
本実施形態のように天気予報情報を用いれば、実際の天候や気温に応じて、待機状態或いは待機除外状態とすべき室外機1の台数を高精度に予測することが可能となる。
(第6実施形態)
第6実施形態について説明する。本実施形態では、待機状態或いは待機除外状態に設定する室外機1の選定方法の一例を開示する。特に言及しない構成は、上述した各実施形態と同様である。
待機状態或いは待機除外状態に設定される室外機1が固定化されると、時間経過とともに各室外機1の総運転時間の差が増大していく。そのため、各室外機1の寿命や故障リスクが平準化されない。そこで、本実施形態では、待機状態或いは待機除外状態に設定する室外機1を特定期間ごとに変更する。この変更は、例えばコントローラ50のメモリに予め記憶されたローテーション情報に基づいて実行される。
図8は、ローテーション情報の一例を示す図である。この図の例のローテーション情報は、室外機1A〜1Eに対して、待機除外状態に設定する際の優先順位を割り当てている。例えば、空気調和装置の設置当初の初期設定として、室外機1Aに優先順位“1”、室外機1Bに優先順位“2”、室外機1Cに優先順位“3”、室外機1Dに優先順位“4”、室外機1Eに優先順位“5”が割り当てられている。そして、ローテーション実施回数が1回、2回、3回と増加するごとに、優先順位“1”が割り当てられていた室外機1に優先順位“5”が割り当てられ、優先順位“2”〜“5”が割り当てられていた室外機1の優先順位が繰り上げられていく。
図8の例においては、4回目で優先順位が一巡し、5回目以降は初期設定から4回目までの優先順位の割り当てが繰り返される。但し、優先順位の設定の仕方はこの例に限られない。
ローテーションを実施する特定期間は、例えば1週間、2週間、或いは1ヵ月のように、日付を元にして定めることができる。一例として、特定期間を2週間(月の前後半)とし、図7を用いて説明した台数切り替えの制御にローテーションを取り入れる場合を想定する。この場合、6月の前半において、コントローラ50の設定手段52は、初期設定で優先順位が“1”、“2”である室外機1A,1Bの2台を待機除外状態に設定する。続く6月の後半において、設定手段52は、1回目のローテーションで優先順位が“1”、“2”である室外機1B,1Cの2台を待機除外状態に設定する。7月の前半に入ると、設定手段52は、2回目のローテーションで優先順位が“1”である室外機1Cの1台を待機除外状態に設定する。その後、7月の後半には室外機1Dの1台が待機除外状態に設定され、8月は前後半とも待機除外状態の台数が0であるためいずれの室外機1も待機除外状態に設定されない。8月のように待機除外状態の室外機1の台数が0である期間は、ローテーションを実施しないようにしても良い。
このような特定期間に応じたローテーションは、図6に示した台数切り替えの制御に取り入れることもできるし、図5に示した平均外気温を用いた制御や、第4実施形態にて説明した天気予報情報を用いた制御に取り入れることもできる。
なお、ローテーションは、空気調和装置の全体運転時間に基づいて実施されても良い。例えば、ローテーションを実施してから各室外機1の少なくとも1台が運転している時間を全体運転時間としてカウントしていき、この時間が予め定められた経過時間に到達すると次のローテーションを実施する。この経過時間を例えば100時間に設定すれば、1日の空調時間が15時間程度の建物であれば、最短で6、7日程度の間隔でローテーションが実施されることになる。サーモオフ時など室外機1の圧縮機16やポンプ20が停止している時間を全体運転時間から除外すれば、ローテーションの実施間隔はより長くなる。
なお、本実施形態では待機除外状態とする室外機1の優先順位がローテーション情報にて指定される場合を例示したが、待機状態とする室外機1の優先順位がローテーション情報にて指定されても良い。
本実施形態のようにローテーションを取り入れれば、待機状態或いは待機除外状態に設定される室外機1が固定化されないので、各室外機1の総運転時間に大きな差が生じない。したがって、各室外機1の寿命や故障リスクを平準化することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態について説明する。本実施形態では、冷凍空調装置の他の例として、いわゆるマルチ方式の空気調和装置を開示する。
図9は、本実施形態に係る空気調和装置の概略的な構成を示す図である。この空気調和装置は、並列に接続された4台の室外機101(101A〜101D)と、並列に接続された8台の室内機102(102A〜102H)とを備えている。但し、室外機101及び室内機102の台数は、4台及び8台に限定されず、より多くても少なくても良い。各室外機101は屋外に配置され、各室内機102は空調対象の室内に配置されている。
各室外機101及び各室内機102は、共通の連絡配管103によって接続されている。連絡配管103は、例えばガス冷媒が流れるガス管と液冷媒が流れる液管、さらには中圧配管などで構成されている。
空気調和装置は、さらに、コントローラ150を備えている。コントローラ150は、第1実施形態におけるコントローラ50と同じく、各室外機101を総合的に制御する制御装置として機能するもので、各室外機101と別個に設けられても良いし、各室外機101のいずれか1台(親機)に設けられても良い。コントローラ150は、通信装置151と、設定手段152と、運転手段153とを備えている。これら通信装置151、設定手段152、及び運転手段153は、第1実施形態における通信装置51、設定手段52、及び運転手段53と同様の機能を有している。
図10は、室外機101に適用可能な一構成例を概略的に示す図である。室外機101は、四方弁114、アキュームレータ115、圧縮機116、室外熱交換器117、及び膨張弁118を備えている。これら四方弁114、アキュームレータ115、圧縮機116、室外熱交換器117、及び膨張弁118は、冷媒配管119により順に接続されており、室内機102が備える室内熱交換器などとともに冷凍サイクルを構成する。
室外機101は、さらに、圧縮機116の圧縮機ケースを温める圧縮機ケースヒータ121と、アキュームレータ115を温めるアキュームレータヒータ122と、室外熱交換器117に送風するファン123とを備えている。各ヒータ121,122は、第1実施形態におけるヒータ21,22と同様の役割を担う。
冷房時は、実線矢印で示すように、圧縮機116から吐出された冷媒が四方弁114、室外熱交換器117、膨張弁118、室内熱交換器、四方弁114、及びアキュームレータ115を順に経て圧縮機116に戻る。この冷媒の流れにより、室外熱交換器117が凝縮器として機能し、室内熱交換器が蒸発器として機能する。
暖房時は、破線矢印で示すように、圧縮機116から吐出された冷媒が室内熱交換器、膨張弁118、室外熱交換器117、四方弁114、及びアキュームレータ115を順に経て圧縮機116に戻る。この冷媒の流れにより、室内熱交換器が凝縮器として機能し、室外熱交換器117が蒸発器として機能する。
室外機101は、さらに、室外機101の各部を制御する制御基板160を備えている。この制御基板160は、通信装置161と、電源装置162とを含む。通信装置161及び電源装置162は、第1実施形態における通信装置61及び電源装置62と同様の機能を有している。
上述の設定手段152は、各室外機101A〜101Dのうち指定された台数の室外機101を待機状態或いは待機除外状態に設定する。上述の運転手段153は、待機状態の室外機101を各室内機102A〜102Hの熱負荷に応じて運転する。
設定手段152及び運転手段153の具体的な動作としては、第1乃至第6実施形態と同様の制御を適用できる。この場合において、待機除外状態に設定する際に給電を停止する停止対象デバイスとしては、例えば圧縮機ケースヒータ121、アキュームレータヒータ122、及び圧縮機116のモータ巻線のように、給電時の消費電力(待機電力)が比較的大きいヒータ類の少なくとも1つを含ませることができる。また、停止対象デバイスはヒータ類に限られず、四方弁114などを含んでも良い。さらに、空気調和装置が寒冷地で使用される場合等には、ドレンパンの水の凍結を防ぐドレンパンヒータやファン123などのように、冬季において停止すると復帰時の動作に大きな影響を及ぼし得るデバイスを停止対象デバイスに含めても良い。
本実施形態のようなマルチ方式の空気調和装置であっても、第1実施形態と同様に、室外機101の待機電力を低減する効果や、圧縮機116の短い期間での断続運転に起因したCOPの低下を防止する効果を得ることができる。
さらに、マルチ方式の空気調和装置において圧縮機116が短い期間で断続運転すると空調対象の室内の温度が安定せず快適性を損ない得る。これに対し、本実施形態によればこのような断続運転が抑制されるので、温度が安定した快適な空調を提供することができる。
その他、本実施形態に第2乃至第6実施形態にて述べた制御を適用する場合には、これらの実施形態にて説明した効果も得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、各実施形態にて開示した個々の技術的思想は、適宜に組み合わせることができる。また、これらの技術的思想は、セントラル方式やマルチ方式の空気調和装置以外の冷凍空調装置に適用することもできる。
1A〜1E…室外機、2A〜2C…室内機、3…往水ヘッダ、4…環水ヘッダ、5…第1往水配管、6…第1環水配管、7A〜7E…逆止弁、8…第2往水配管、9…第2環水配管、10A〜10C…流量調整弁、11…ポンプ、12…バイパス管、15…アキュームレータ、16…圧縮機、21…圧縮機ケースヒータ、22…アキュームレータヒータ、50…コントローラ、60…制御基板。

Claims (7)

  1. 圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機と、前記複数の室外機に配管により接続された室内機と、前記室外機を制御する制御装置と、を備える冷凍空調装置であって、
    前記複数の室外機は、前記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態と、前記第1状態から除外された第2状態との間で切り替え可能であり、
    前記制御装置は、
    前記複数の室外機のうち指定された数の室外機を前記第1状態或いは前記第2状態に設定する設定手段と、
    前記第1状態の前記室外機を前記室内機の負荷に応じて運転する運転手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記第1状態にある前記室外機を前記第2状態に切り替えるに際して、当該室外機が備える前記圧縮機の圧縮機ケースを加熱する圧縮機ケースヒータ、当該圧縮機のモータ巻線、当該圧縮機に接続されたアキュームレータを加熱するアキュームレータヒータ、及び、当該圧縮機に接続された四方弁の少なくとも1つを含む停止対象デバイスへの給電を停止し、
    前記運転手段は、前記停止対象デバイスへの給電が停止された前記室外機を運転の候補から除外し、
    前記設定手段は、前記第2状態にある前記室外機を前記第1状態に切り替えるに際して、当該室外機の前記停止対象デバイスへの給電を再開し、
    前記運転手段は、前記第2状態から前記第1状態に切り替えられた前記室外機の前記停止対象デバイスへの給電の再開から一定時間が経過した後に、当該室外機を前記室内機の負荷に応じた運転の候補とする、
    冷凍空調装置。
  2. 圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機と、前記複数の室外機に配管により接続された室内機と、前記室外機を制御する制御装置と、を備える冷凍空調装置であって、
    前記複数の室外機は、前記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態と、前記第1状態から除外された第2状態との間で切り替え可能であり、
    前記制御装置は、
    前記複数の室外機のうち指定された数の室外機を前記第1状態或いは前記第2状態に設定する設定手段と、
    前記第1状態の前記室外機を前記室内機の負荷に応じて運転する運転手段と、
    を備え、
    前記設定手段は、前記室外機の数を日、週、或いは月ごとに指定した日付情報において現在日に対し指定された数の前記室外機を、前記第1状態或いは前記第2状態に設定する、
    冷凍空調装置。
  3. 前記設定手段は、前記第1状態或いは前記第2状態への設定対象とする前記室外機を、
    特定期間ごとに変更する、
    請求項1又は2に記載の冷凍空調装置。
  4. 室内機に配管により接続されるとともに圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機のうち、指定された数の前記室外機を、前記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態、或いは、前記第1状態から除外された第2状態に設定する設定手段と、
    前記第1状態に設定された前記室外機を、前記室内機の負荷に応じて運転する運転手段と、を備え、
    前記設定手段は、前記第1状態にある前記室外機を前記第2状態に切り替えるに際して、当該室外機が備える前記圧縮機の圧縮機ケースを加熱する圧縮機ケースヒータ、当該圧縮機のモータ巻線、当該圧縮機に接続されたアキュームレータを加熱するアキュームレータヒータ、及び、当該圧縮機に接続された四方弁の少なくとも1つを含む停止対象デバイスへの給電を停止し、
    前記運転手段は、前記停止対象デバイスへの給電が停止された前記室外機を運転の候補から除外し、
    前記設定手段は、前記第2状態にある前記室外機を前記第1状態に切り替えるに際して、当該室外機の前記停止対象デバイスへの給電を再開し、
    前記運転手段は、前記第2状態から前記第1状態に切り替えられた前記室外機の前記停止対象デバイスへの給電の再開から一定時間が経過した後に、当該室外機を前記室内機の負荷に応じた運転の候補とする、
    制御装置。
  5. 室内機に配管により接続されるとともに圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機のうち、指定された数の前記室外機を、前記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態、或いは、前記第1状態から除外された第2状態に設定する設定手段と、
    前記第1状態に設定された前記室外機を、前記室内機の負荷に応じて運転する運転手段と、を備え、
    前記設定手段は、前記室外機の数を日、週、或いは月ごとに指定した日付情報において現在日に対し指定された数の前記室外機を、前記第1状態或いは前記第2状態に設定する、
    制御装置。
  6. コンピュータを、
    室内機に配管により接続されるとともに圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機のうち、指定された数の前記室外機を、前記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態、或いは、前記第1状態から除外された第2状態に設定する設定手段、及び、
    前記第1状態に設定された前記室外機を、前記室内機の負荷に応じて運転する運転手段、として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記設定手段は、前記第1状態にある前記室外機を前記第2状態に切り替えるに際して、当該室外機が備える前記圧縮機の圧縮機ケースを加熱する圧縮機ケースヒータ、当該圧縮機のモータ巻線、当該圧縮機に接続されたアキュームレータを加熱するアキュームレータヒータ、及び、当該圧縮機に接続された四方弁の少なくとも1つを含む停止対象デバイスへの給電を停止し、
    前記運転手段は、前記停止対象デバイスへの給電が停止された前記室外機を運転の候補から除外し、
    前記設定手段は、前記第2状態にある前記室外機を前記第1状態に切り替えるに際して、当該室外機の前記停止対象デバイスへの給電を再開し、
    前記運転手段は、前記第2状態から前記第1状態に切り替えられた前記室外機の前記停止対象デバイスへの給電の再開から一定時間が経過した後に、当該室外機を前記室内機の負荷に応じた運転の候補とする、
    コンピュータプログラム。
  7. コンピュータを、
    室内機に配管により接続されるとともに圧縮機及び室外熱交換器を備える複数の室外機のうち、指定された数の前記室外機を、前記室内機の負荷に応じた運転を待機する第1状態、或いは、前記第1状態から除外された第2状態に設定する設定手段、及び、
    前記第1状態に設定された前記室外機を、前記室内機の負荷に応じて運転する運転手段、として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記設定手段は、前記室外機の数を日、週、或いは月ごとに指定した日付情報において現在日に対し指定された数の前記室外機を、前記第1状態或いは前記第2状態に設定する、
    コンピュータプログラム。
JP2015235729A 2015-12-02 2015-12-02 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム Active JP6716238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015235729A JP6716238B2 (ja) 2015-12-02 2015-12-02 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015235729A JP6716238B2 (ja) 2015-12-02 2015-12-02 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017101881A JP2017101881A (ja) 2017-06-08
JP6716238B2 true JP6716238B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=59016626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015235729A Active JP6716238B2 (ja) 2015-12-02 2015-12-02 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6716238B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3760938B1 (en) * 2018-02-26 2023-09-27 Mitsubishi Electric Corporation Air conditioning system
CN108613327B (zh) 2018-03-30 2019-10-08 珠海格力电器股份有限公司 一种室外机的组合轮换运行方法、装置及多联机系统
EP3859220A4 (en) 2018-09-26 2021-12-01 Toshiba Carrier Corporation DEVICE FOR MANAGING HEAT SOURCE SYSTEMS, MANAGEMENT SYSTEM AND METHOD FOR DISPLAYING INFORMATION OF THE MANAGEMENT OF HEAT SOURCE SYSTEMS
CN111795481B (zh) * 2019-04-08 2023-05-23 开利公司 空气调节系统及用于其的控制方法
CN111442480A (zh) * 2020-04-08 2020-07-24 广东美的暖通设备有限公司 空调设备的运行控制方法和系统、空调设备和存储介质
CN113432187B (zh) * 2021-07-08 2022-04-19 宁波奥克斯电气股份有限公司 多联机空调系统的控制方法及相关装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017101881A (ja) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6716238B2 (ja) 冷凍空調装置、制御装置、及びコンピュータプログラム
US10047992B2 (en) Air-conditioning system using control of number of compressors based on predetermined frequency ranges
JP4435533B2 (ja) 熱源システム及び制御装置
JP4552119B2 (ja) マルチエアコンのデマンド制御システム
JP4905939B2 (ja) 空調システムの運転制御方法
US20140041848A1 (en) Temperature control system, air conditioning system and control method
JP6485438B2 (ja) 空気調和システム
JP2015145765A (ja) 空調システム
WO2013145844A1 (ja) 熱源システム及びその制御装置並びにその制御方法
JP2003065588A (ja) 空気調和装置
JP2016023899A (ja) 室温調整システム
JP2007127321A (ja) 冷凍機の冷水負荷率制御装置
JP4693645B2 (ja) 空調システム
JP6053201B2 (ja) 冷凍装置
CN111795481A (zh) 空气调节系统及用于其的控制方法
JP4647469B2 (ja) 空気調和設備の運転方法
JP5751247B2 (ja) 給湯制御システム
JP2007285559A (ja) 空気調和機
JP5677198B2 (ja) 空冷ヒートポンプチラー
JP2019148382A (ja) ヒートポンプ式暖房装置
JP4181362B2 (ja) 空調システムの最適起動制御装置
JP5062555B2 (ja) 省エネ空調制御システム
JP5701084B2 (ja) 加温システム
JP3731095B2 (ja) 冷凍装置の制御装置
CN113950599B (zh) 设备管理装置、热源系统、管理装置和设备管理系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200408

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6716238

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150