JP2000337729A - 水冷式空調装置の運転方法 - Google Patents

水冷式空調装置の運転方法

Info

Publication number
JP2000337729A
JP2000337729A JP11149526A JP14952699A JP2000337729A JP 2000337729 A JP2000337729 A JP 2000337729A JP 11149526 A JP11149526 A JP 11149526A JP 14952699 A JP14952699 A JP 14952699A JP 2000337729 A JP2000337729 A JP 2000337729A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling water
temperature
refrigerator
cooling
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11149526A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsugu Ishino
裕嗣 石野
Makoto Nakamura
誠 中村
Osamu Shibata
理 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP11149526A priority Critical patent/JP2000337729A/ja
Publication of JP2000337729A publication Critical patent/JP2000337729A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却水の冷凍機入口温度を可能な限り低く設定
することにより、動力コストを節減する水冷式空調装置
の運転方法を提供する。 【解決手段】 運転開始(S0)されると、冷却水を予
め設定された循環流量Go、冷却塔のファン回転数を最
大回転数Rmに設定する(S1)。次いで大気湿球温度
Taにより決定される冷却水最低温度Tmと、晶析安全
温度Tcとを比較し(S2)、Tm>TcであればTm
を設定温度Tsとし(S3)、Tm≦Tcの場合はTc
を設定温度Tmとする(S3)。次に入口温度T1と設
定温度Tsとを比較し(S5)、T1>Tsであればそ
のままS2ステップに戻り、T1がTsになるまで上記
各ステップを繰り返す(S6)。T1≦Tsの場合は、
入口温度を上げる必要があるため、ファン回転数を一定
割合で落とし(S7)、S2ステップに戻り、上記各ス
テップを繰り返す(S6)。る(S8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水冷式空調装置の運
転方法に係り、特に冷却水回路のエネルギー消費量を最
適に制御する水冷式空調装置の冷却水制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10において、従来の水冷式空調装置
50では、冷凍機51は冷房運転時に室内から汲み上げ
た熱および冷房サイクルの廃熱を、冷却水回路52を介
して冷却塔60において外気に放熱している。冷却水回
路52中には冷却水ポンプ53が設けられており、系統
中の冷却水を強制循環している。冷却塔60としては、
水の蒸発潜熱を利用する開放式冷却塔が一般的である。
【0003】従来、冷却水回路52の定格流量は、冷凍
機の定格(最大)能力に合わせて設定され、これに対応
して冷却水ポンプ53が選定されている。また、冷却水
ポンプ53の運転は、室内側の負荷や冷却水温度に関わ
らず常に定格流量で行われることが一般的である。この
ため、冷房負荷の小さな場合には冷却水ポンプ53で無
駄なエネルギーが消費されていた。
【0004】このような問題を解決する方法として、特
開昭60−16272では冷却水の出口温度、凝縮器の
温度、凝縮器の圧力を制御情報として用い、また、特開
平8−159596では高温再生器の溶液温度もしくは
冷却水の流入温度を制御情報として用いて冷却水の変流
量制御を行なうことが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術においては冷却水の冷凍機出口温度が低くなりす
ぎないように制御するのみであり、冷凍機の効率に大き
く影響する冷却水の冷凍機入口温度については考慮され
ていない。実際の水冷式空調装置においては、夏期と中
間期では外気の湿球温度が大きく異なり、冷房負荷の小
さな中間期においては冷凍機入口温度を可能な限り下げ
ることにより、冷凍機の効率をあげることができる。こ
のことを考慮して冷却水回路の制御を行う必要がある。
【0006】また、従来技術では、冷却水ポンプの揚程
についても考慮されていない。実際の冷凍機においては
一般に冷凍機と冷却塔の設置高さは同一ではない。例え
ば冷凍機は地下室に設置されているのに対し、冷却塔は
屋上に設置されており高低差が数十mの場合もある。冷
凍機と冷却塔の高低差による冷却水ポンプ動力の差を考
慮する必要がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するための手段
であって、その目的とするところは、冷却水の冷凍機入
口温度を可能な限り低く設定することにより、動力コス
トを節減する水冷式空調装置の運転方法を提供するもの
である。
【0008】また、冷却水回路における冷却水ポンプの
ポンプ揚程を考慮することにより、動力コストを節減す
る水冷式空調装置の運転方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段として請求項1の発明は、冷凍機と冷却塔と冷却水回
路とを備えた水冷式空調装置において、所定の冷房負荷
に対して、冷却水の冷凍機入口温度を運転時の湿球温度
により定まる最低温度と同一とするように冷却塔能力を
制御することを特徴とする水冷式空調装置の冷却水制御
方法である。
【0010】冷却水入口温度を下げることにより冷凍機
熱交換器の熱交換効率を向上することができ、システム
のエネルギー消費量を減らすことができる。
【0011】請求項2の発明は、上記において冷凍機が
吸収式であって、入口温度を少なくとも吸収溶液の晶析
温度以上に制御するものである。
【0012】冷凍機が吸収式である場合に吸収溶液の晶
析を防止することができる。
【0013】この場合、冷却水の冷凍機入口温度は20
℃を最低温度とすることが望ましい(請求項3)。請求
項4に係る発明は、上記において、さらに冷凍機入力エ
ネルギーと冷却水搬送エネルギーとの合計値を最小とす
るように冷却水循環量を制御することを特徴とするもの
である。
【0014】この場合、冷却水搬送エネルギーの算出に
際しては、冷却水回路のポンプ揚程を考慮することが望
ましい(請求項5)。請求項6に係る発明は、請求項4
または5において、冷却水循環量を定格流量の約50%
を最低流量として制御することを特徴とするものであ
る。
【作用】図2は、冷房負荷および冷却水回路の循環流量
を一定に保ち、冷却水の冷凍機入口温度(T1)を変化
させた場合に、システム全体のエネルギー消費量がどの
ように変化するかを概念的に示したものである。
【0015】まず、冷凍機本体のエネルギー消費量につ
いてみると、T1が下がるにつれ、吸収器、凝縮器での
吸収溶液又は冷媒蒸気と冷却水との対数平均温度差が大
きくなるため、熱交換効率は向上する。これに伴い冷凍
機COPは向上し、冷凍機のエネルギー消費量(a1)
は小さくなる。
【0016】次に冷却塔の動力については、T1を下げ
るためにはファン回転数を大きくする必要があり、従っ
て、冷却塔動力エネルギー(a2)は入口温度の低下と
ともに大きくなる。
【0017】冷却水ポンプ動力(a3)については、循
環流量が一定であるから一定である。 これら3つのエ
ネルギー消費量の和がシステム全体のエネルギー消費量
(a)となるが、冷凍機エネルギー消費量の寄与度が最
も大きいため、入口温度が低いほど全エネルギー量は小
さくなることになる。
【0018】しかしながら、冷却塔において冷却水の温
度は外気湿球温度Taから数度低い温度Tmまでしか下
げることはできない。従って、最低温度Tmが最適温度
Teということになる。さらに、冷凍機として吸収式冷
凍機を用いる場合には、Tmが吸収溶液の晶析温度Tc
より低いと吸収溶液が晶析する恐れがあり、これ以下に
することはできない。この場合は、最適温度Teとして
はTm又はTcのいずれか高い温度ということになる。
【0019】図3は、冷房負荷一定、かつ、入口温度T
1を上述のTeに設定した状態で、冷却水循環流量Gを
変化させた場合の、冷凍機、冷却塔、冷却水ポンプの各
エネルギー消費量、および全エネルギー消費量の変化を
概念的に示したものである。同図にはさらに出口温度T
2の変化をも示している。
【0020】冷房負荷一定、すなわち冷却水回路で放熱
すべき熱量も一定であるから、Gが小さくなるに従い冷
却水の冷凍機出口温度T2は高くなる。これに伴い、吸
収溶液又は冷媒蒸気と冷却水との対数平均温度差が小さ
くなり、熱交換効率は低下する。従って、冷凍機のCO
Pは低下し、冷凍機のエネルギー消費量(b1)は大き
くなる。
【0021】次に、冷却塔動力については、T1が一定
であるからT2が高くなるに従い冷却塔入出の温度差
(T2−T1)は大きくなる。しかし循環流量Gが減少
するため、冷却塔エネルギー消費量(b2)はほぼ一定
となる。
【0022】冷却水ポンプ動力(b3)については、一
般にポンプのエネルギー消費量は流量の3乗に比例する
ことが知られており、右上がりの曲線となる。
【0023】これら3つのエネルギー消費量の和がシス
テム全体のエネルギー消費量(b)となる。同図からわ
かるように合計エネルギー消費量を最小にする最適流量
Geが存在することが分かる。
【0024】さらに前述の通り、出口温度T2は循環流
量Gの減少に伴い単調に増加するから、最適流量Geに
対応するT2が1対1で定まる。この関係を用いること
により、全エネルギー消費量が最小となるときのT2*
を予め知っていれば、最適流量Geを求めることが可能
となる。具体的には、以下のように行う。
【0025】冷房COPをη、冷房負荷をR、冷凍機へ
の入力をIとすると、吸収式冷凍機からの放熱量Eは次
式であらわされる。
【0026】E=R+I=(η+1)I ……(1) 上式よりηとIを予め知ることにより、必要放熱量Eを
求めることができる。
【0027】ηは一般にインプットの関数であるが、特
に、吸収式の場合は負荷によらずほぼ一定と見做すこと
ができ、また、予めηを測定することができる。
【0028】また、Iは、例えば熱源のガス消費量を測
定することにより知ることができる。
【0029】さらに上記必要放熱量Eから次式により冷
却水流量Geが計算される。
【0030】Ge=E/(Cp・ΔT)……(2) ここにCpは冷却水の比熱、ΔTは冷却水の冷凍機出口
温度(T2*)と同入口温度(T1)の差(T2*−T
1)である。
【0031】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。なお、以下の説明においては同一
の構成には同一の符号を用いることとし、重複説明は省
略する。
【0032】図1は、第1の実施の形態を示す図であ
る。本実施の形態は請求項1に対応するものである。同
図において水冷式空調装置1は、吸収式冷凍機2、冷却
塔3、冷却水往管5、冷却水戻管6、冷却水ポンプ4、
制御部9を主要な構成要素としている。
【0033】吸収式冷凍機2は、通常の二重効用吸収式
冷凍機であり、高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発
器、吸収器、高温熱交換器、低温熱交換器等を構成要素
としている。このうち、高温再生器10、吸収器16、
凝縮器17を除いては図示を省略する。また、冷凍機本
体の作動の説明についても省略する。
【0034】高温再生器2は加熱源としてバーナ(図示
せず)を備えており、燃料として都市ガス供給ライン1
5から都市ガスが供給されている。都市ガス供給ライン
15の途中にはガス流量センサ14が備えられている。
【0035】冷却水往管5の冷凍機2出口近傍には温度
センサ12、冷却水戻管6の冷凍機2入口近傍には温度
センサ11が設けられており、それぞれ出口温度(T
2)および入口温度(T1)を計測している。
【0036】冷却塔3は屋外に設置されており、その本
体外部には大気湿球温度(Ta)センサ8を備えてい
る。
【0037】冷却水戻管6の経路中には冷却水ポンプ4
が設けられており、制御部9からの指令に基づきインバ
ータ制御され、冷却水流量可変に構成されている。
【0038】制御部9は本体外部に設けられており、C
PU、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシ
ステムである。制御部9は、ガス流量、出口温度T1、
入口温度T2、大気湿球温度Ta等のデータを取り込
み、これらの情報を基に冷却水ポンプ4の回転数制御を
行うよう構成されている。
【0039】また、制御部9には、大気湿球温度Taに
対応する冷却水最低温度Tm、晶析安全温度Tc等のデ
ータが備えられている。
【0040】なお同図では、制御部9は冷凍機の外部に
設けられているが、冷凍機2に内蔵されていてもよい。
【0041】次に本実施の形態における冷却水回路の作
動について説明する。吸収器21、凝縮器22において
廃熱を回収した冷却水は、冷凍機出口で温度T2とな
り、冷却水往管5を経由して冷却塔3に達する。ここで
大気によって温度T1に冷却され、冷却水ポンプ4の作
用で冷却水戻管6を経由して冷凍機入口に戻される。
【0042】次に、図4により制御部9で行われる冷却
水の循環流量制御について説明する。
【0043】運転開始(S0)されると、冷却水を予め
設定された循環流量Go、冷却塔のファン回転数を最大
回転数Rmに設定する(S1)。
【0044】次いで大気湿球温度Taにより決定される
冷却水最低温度Tmと、晶析安全温度Tcとを比較し
(S2)、Tm>TcであればTmを設定温度Tsとし
(S3)、Tm≦Tcの場合はTcを設定温度Tmとす
る(S4)。
【0045】次に入口温度T1と設定温度Tsとを比較
し(S5)、T1>TsであればそのままS2ステップ
に戻り、T1がTsになるまで上記各ステップを繰り返
す(S6)。
【0046】T1≦Tsの場合は、入口温度を上げる必
要があるため、ファン回転数を一定割合で落とし(S
7)、S2ステップに戻り、上記各ステップを繰り返す
(S8)。このようにして冷却水入口温度T1をTsに
維持することが可能となる。
【0047】なお、本実施の形態においては冷凍機とし
て吸収式冷凍機としたが、他の冷凍機を用いることも可
能である。但し、この場合には晶析のおそれがないから
上記においてTcを考慮する必要がないから、図4にお
いてS2、S3のステップを省略することができる。
【0048】また、冷凍機の熱源を都市ガスとしたが、
灯油、電気、排熱等、他の熱源を用いることが可能であ
る。
【0049】次に、本発明に係る第2の実施の形態につ
いて説明する。本実施の形態は請求項4に該当するもの
である。本実施の形態の構成は第一の実施の形態とほぼ
同一である。本実施の形態の構成が第一の実施の形態と
異なる点は、制御部9には、さらに吸収式冷凍機のCO
P(η)、各冷房負荷に対する最適出口温度(T2*
のデータテーブルを備えていることである。
【0050】本実施の形態における冷却水循環流量制御
は以下のように行われる。
【0051】最初に入口温度制御が行われるが、これは
第一の実施形態と全く一であるので省略する。
【0052】引き続き循環流量の設定が以下のように行
われる。冷房負荷が流量センサ14のガス消費量により
計算され、その時の冷房負荷に対応するT2*が制御部
9のデータテーブルから読み出される。そして前述の式
(1)、(2)に基づいて冷却水の最適循環流量Geが
計算される。流量がGeとなるように冷却水ポンプの回
転数が制御される。以上のようにしてエネルギー消費量
を最低とする循環流量の設定が実現される。
【0053】なお、ポンプ揚程が異なるとエネルギー消
費量が最低となる出口温度T2および最適流量Geの値
も異なる。これに対応するため、各ポンプ揚程に対する
最適流量Geの値を制御部9のテーブルに備えることも
できる。
【0054】上記に示した各実施の形態は本発明の例で
あって、本発明に係る制御方法は上記実施の形態に限ら
れないことはいうまでもない。例えば制御ステップにつ
いても、本実施形態に限定されず、本発明を成立させる
種々の制御ステップが含まれる。
【0055】
【実施例】イ)実施例1 図5は、冷却水入口温度T1を変化させた場合のシステ
ムの全エネルギー消費量(S1)を測定した結果であ
る。運転条件は、外気湿球温度14.7℃、負荷率30
%である。これは中間期の代表的条件である。冷却水循
環流量は冷凍トンあたり1m3/hr、ポンプ揚程は4
0m(400KPa)、ポンプ効率60%である。冷却
塔ファンの消費電力は冷凍トンあたり0.037Kwで
ある。
【0056】同図において、縦軸は定格(100%)冷
却水流量の場合の全エネルギー消費量を100として表
わしたものである(以下の図においても同一である)。
【0057】同図より、全エネルギー消費量S1は入口
温度が低いほど小さくなっていることが分かる。外気湿
球温度14.7℃に対応する冷却水最低温度は約19℃
であり、 晶析安全温度20℃より低いため、実際には
20℃で運転することが望ましい。 ロ)実施例2 図6は、入口温度T1を20℃に設定した状態で循環流
量を変化させ、全エネルギー消費量(S2)を測定した
結果である。運転条件は、冷却水循環流量を除いて
(1)の実施例と同じである。冷却水循環流量は、冷凍
トンあたり1m3/hrを最大として変化させている。
同図より、循環流量が定格の50%近傍で全エネルギー
消費量S2が最小になっていることが分かる。
【0058】図8は従来の循環流量制御方式の全消費エ
ネルギー消費量を測定した結果である。本発明によるも
のと同様に循環流量が定格の50%近傍で全エネルギー
消費量S3が最小になっている。
【0059】図8は、S2とS3を比較したものであ
る。本発明の運転方法が全体に約10%削減されている
ことが分かる。 ハ)実施例3 図9は、冷凍機と冷却塔の設置高さが実施例2と異なる
場合の全エネルギー消費量を測定した結果である。
【0060】運転条件は、ポンプ揚程が15m(150
KPa)である点が実施例2と異なっている。同図より
循環流量が定格の70%近傍で全エネルギー消費量S4
が最小になっていることが分かる。これは、ポンプ揚程
が40m(400KPa)の実施例2では定格の50%
近傍で全エネルギー消費量S2が最小になっているのと
異なっていることが分かる。
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、冷却水の冷凍
機入口温度を運転時の湿球温度により定まる最低温度と
同一とするように制御できるため、冷凍機熱交換器の熱
交換効率を向上することができ、冷凍機COPの向上、
ひいてはシステム全体のエネルギー消費量を減らすこと
が可能となった。
【0062】請求項2の発明においては、入口温度を少
なくとも吸収溶液の晶析温度以上に制御することによ
り、冷凍機の吸収溶液配管の晶析トラブルを回避でき
る。
【0063】請求項3の発明においては、入口温度の最
低温度を一律に設定したため、運転時の大気湿球温度、
冷却水循環流量に関わらず簡易な制御が可能となった。
【0064】請求項4の発明においては、冷却水回路全
体のエネルギー消費量の最適制御が可能となった。
【0065】請求項5の発明においては、ポンプ揚程ま
で含めたエネルギー消費量の最適制御が可能となった。
【0066】請求項6の発明においては、冷却水循環量
を極端に絞りすぎることによる冷却水回路への悪影響
(例えば、配管内のスケール付着等)を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水冷式空調装置の1実施形態を示
す図である。
【図2】冷房負荷、冷却水循環流量一定下で、冷却水の
冷凍機入口温度(T1)を変化させた場合の、システム
全体のエネルギー消費量変化を示す概念図である。
【図3】入口温度を大気湿球温度により定まる最低温度
に設定した状態で冷却水循環流量を変化させた場合の、
システムの全エネルギー消費量変化を示す概念図であ
る。
【図4】冷却水の冷凍機入口温度制御フローを示す図で
ある。
【図5】冷房負荷、冷却水循環流量一定下で、冷却水の
冷凍機入口温度を変化させた場合の、全エネルギー消費
量変化の測定結果を示す図である。
【図6】本発明に係る水冷式空調装置について、入口温
度を可能な最低温度に設定した状態で冷却水循環流量を
変化させた場合の、システムの全エネルギー消費量の測
定結果を示す図である。
【図7】従来の水冷式空調装置について、冷却水循環流
量を変化させた場合のシステムの全エネルギー消費量の
測定結果を示す図である。
【図8】本発明に係る水冷式空調装置と従来の水冷式空
調装置との全エネルギー消費量の比較を示す図である。
【図9】ポンプ揚程が15mの場合のシステムの全エネ
ルギー消費量の測定結果を示す図である。
【図10】従来の水冷式空調装置を示す図である。
【符号の説明】
1…水冷式空調装置、2…吸収式冷凍機、3…冷却塔、
4…冷却水ポンプ、5…冷却水往管、6…冷却水戻管、
8…大気湿球温度センサ、9…制御部、10…高温再生
器、11…入口温度センサ、12…出口温度センサ、1
4…ガス流量センサ、T1…入口温度、T2…出口温
度、Ta…外気湿球温度、Tc…吸収溶液の晶析温度、
G…冷却水循環流量
フロントページの続き (72)発明者 柴田 理 東京都港区海岸1−5−20東京瓦斯株式会 社内 Fターム(参考) 3L093 AA01 BB11 BB22 DD09 EE14 GG02 HH14 JJ06 JJ08 KK03 KK05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷凍機と冷却塔と冷却水回路とを備えた水
    冷式空調装置において、所定の冷房負荷に対して、冷却
    水の冷凍機入口温度を運転時の湿球温度により定まる最
    低温度と実質的に同一とするように、冷却塔能力を制御
    することを特徴とする水冷式空調装置の冷却水制御方
    法。
  2. 【請求項2】前記冷凍機は吸収式冷凍機であり、かつ、
    前記入口温度は少なくとも吸収溶液の晶析温度以上であ
    る、請求項1に記載の水冷式空調装置の冷却水制御方
    法。
  3. 【請求項3】前記入口温度は少なくとも20℃以上であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の水冷式空調装置の
    冷却水制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかにおいて、さら
    に冷凍機入力エネルギーと冷却水搬送エネルギーとの合
    計値を最小とするように冷却水循環量を制御することを
    特徴とする水冷式空調装置の冷却水制御方法。
  5. 【請求項5】前記冷却水搬送エネルギーの算出に際し、
    前記冷却水回路のポンプ揚程を含んでなされていること
    を特徴とする請求項4に記載の水冷式空調装置の冷却水
    制御方法。
  6. 【請求項6】請求項4または5のいずれかにおいて、冷
    却水循環量は最大流量の約50%を最低流量として制御
    することを特徴とする水冷式空調装置の冷却水制御方
    法。
JP11149526A 1999-05-28 1999-05-28 水冷式空調装置の運転方法 Pending JP2000337729A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11149526A JP2000337729A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 水冷式空調装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11149526A JP2000337729A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 水冷式空調装置の運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000337729A true JP2000337729A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15477073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11149526A Pending JP2000337729A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 水冷式空調装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000337729A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083818A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Kurita Water Ind Ltd 冷却エネルギー量算出装置および冷却エネルギー量算出方法
JP2008032241A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Sharp Corp 冷却装置
JP2008128558A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd 吸収冷温水機の省エネルギー制御運転方法及び装置
JP2010196987A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Yamatake Corp 冷却塔ファン制御装置および方法
JP2010196988A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Yamatake Corp 冷却塔ファン制御装置および方法
JP2010243014A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd 吸収冷温水機の運転方法
WO2014119027A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 三菱重工業株式会社 熱源システム及び冷却水供給装置の制御装置並びに制御方法
JP2016035351A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 新菱冷熱工業株式会社 熱源システム制御方法及びその装置
CN106196365A (zh) * 2016-07-13 2016-12-07 福建工程学院 一种新风低成本降温方法
JP2020041787A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 制御装置、熱源システム、冷却水入口温度下限値の算出方法、制御方法およびプログラム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083818A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Kurita Water Ind Ltd 冷却エネルギー量算出装置および冷却エネルギー量算出方法
JP2008032241A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Sharp Corp 冷却装置
JP2008128558A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd 吸収冷温水機の省エネルギー制御運転方法及び装置
JP2010196987A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Yamatake Corp 冷却塔ファン制御装置および方法
JP2010196988A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Yamatake Corp 冷却塔ファン制御装置および方法
JP2010243014A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Kawasaki Thermal Engineering Co Ltd 吸収冷温水機の運転方法
CN104838213A (zh) * 2013-01-31 2015-08-12 三菱重工业株式会社 热源系统及冷却水供给装置的控制装置以及控制方法
JP2014149110A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 熱源システム及び冷却水供給装置の制御装置並びに制御方法
WO2014119027A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 三菱重工業株式会社 熱源システム及び冷却水供給装置の制御装置並びに制御方法
CN104838213B (zh) * 2013-01-31 2017-08-01 三菱重工业株式会社 热源系统及冷却水供给装置的控制装置以及控制方法
US10119717B2 (en) 2013-01-31 2018-11-06 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Heat source system, and device and method for controlling cooling water supply device
JP2016035351A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 新菱冷熱工業株式会社 熱源システム制御方法及びその装置
CN106196365A (zh) * 2016-07-13 2016-12-07 福建工程学院 一种新风低成本降温方法
JP2020041787A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 制御装置、熱源システム、冷却水入口温度下限値の算出方法、制御方法およびプログラム
WO2020054181A1 (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 制御装置、熱源システム、冷却水入口温度下限値の算出方法、制御方法およびプログラム
JP7235460B2 (ja) 2018-09-13 2023-03-08 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 制御装置、熱源システム、冷却水入口温度下限値の算出方法、制御方法およびプログラム
US11713900B2 (en) 2018-09-13 2023-08-01 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Control device, heat source system, method for calculating lower limit of cooling water inlet temperature, control method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4435533B2 (ja) 熱源システム及び制御装置
US4429541A (en) Apparatus for controlling operation of refrigerator
JP6644559B2 (ja) 熱源制御システム、制御方法および制御装置
JP5201183B2 (ja) 空調装置および冷凍機の運転方法
JP2000337729A (ja) 水冷式空調装置の運転方法
JP2009192088A (ja) 冷却システム
WO2012090579A1 (ja) 熱源システムおよびその制御方法
WO2015093360A1 (ja) 蓄熱システム及びその制御方法
EP1925893A2 (en) Air conditioner
CN212538113U (zh) 一种水冷空调及系统、双冷源空调系统
JP4287113B2 (ja) 冷凍機制御方法および冷凍装置
JP2016205668A (ja) 冷暖房システム
WO2016157895A1 (ja) 相変化冷却装置およびその制御方法
JPH07218003A (ja) 冷凍装置の制御方式
JP2001066011A (ja) 吸収式冷凍機を用いた水冷式空調装置の冷却水流量制御方法
CN115200115B (zh) 空调器及控制方法
JP2921632B2 (ja) 原子力発電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備
CN219103195U (zh) 一种空调用冷、热恒温水系统
JP3819727B2 (ja) 吸収式冷凍機の制御装置
JP2018115772A (ja) 空調用熱源機の流量制御装置
JP3303440B2 (ja) 冷水発生装置の冷水温度制御方法
JP3124685B2 (ja) 吸収式冷凍機を用いた空調装置
JP5388660B2 (ja) 吸収冷温水機の運転方法
KR20210147569A (ko) 지역냉방에 적용가능한 냉동기 운영비 절감 시스템
JP2001050605A (ja) 水冷式空調装置の運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060626