JP2005114127A - ケースの油溜まり構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体の傾斜、自動車の加速・減速、油温の変化等に起因する、ケース内のオイルレベルの急激な変動を防止する。
【解決手段】 ケース本体30の下面に油路a1〜a15を有する第1の接合面H1を形成し、この第1の接合面H1にバルブボディの第2の接合面を接合し、さらにオイルパンによりバルブボディの周囲を油を貯留する。第1の接合面H1の周縁部Sの内側に、ケース上方に向かって延設された凹状の油溜まり41〜49を形成し、これら油溜まりと周縁部Sの外側とを連通部41a〜49aにより連通させる。オイルレベルの上昇に対しては、油の一部が連通部を介して油溜まりに流れ込み、逆にオイルレベルの下降に対しては、油溜まりに溜まっていた油が、連通部を介して流れ出るので、オイルレベルの急激な変動が抑制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動変速機やハイブリッド駆動装置が収納されるケースの油溜まり構造に関する。
自動変速機を搭載した駆動装置においては、バルブボディは、ケースの下部に取り付けられていて、このバルブボディは、下方からオイルパンによって覆われている。オイルパンにはオイルが溜められている(例えば、特許文献1)。
上述のケース内のオイルレベルについては、一般に、エア吸いに起因する油圧の低下を防止するためには、油量を増やす、すなわちオイルレベルが高いほうがよい。ところが油量を増加させて、オイルレベルが上昇すると、プラネタリギヤ等の回転時に発生するオイルの攪拌等によりブリーザ吹きが発生してしまう。この点からはオイルレベルは低い方が好ましい。
特開2001−27310号公報
しかしながら、オイルはオイルパン内を、車体の傾斜時にはその傾斜方向に応じて、また自動車の加速時には後部に、減速時には前部に移動する。このように、車体の傾斜状態や、加速・減速時には、オイルパン内のオイルが移動するため、オイルレベルは大きく変化する。また、油温の変化によってもオイルレベルは昇降する。すなわちオイルレベルは、油温が高い場合は高く、また低い場合には低くなる。
そして、オイルレベルが大きく変化した場合には、上述のエア吸いによる油圧の低下や、ブリーザ吹きが発生することになる。
このように、油圧の低下及びブリーザ吹きの双方を適宜に防止できるようにオイルレベルを設定することは大変困難である。
本発明は、ケースの下面にオイル溜めを設けることにより、オイルレベルの変化を抑制し、もって上述の課題を解決するようにしたしケースの油溜まり構造を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明(例えば図2〜図4参照)は、被潤滑部材を収納するケース本体(30)の下面に第1の接合面(H1)を形成し、前記第1の接合面(H1)に、バルブボディ(31)上面に形成された第2の接合面(H2)を接合させて前記第1の接合面(H1)と前記第2の接合面(H2)との間に油路(a1〜a15)を構成するとともに、ケース下部における前記バルブボディ(31)の周囲に油を貯留するケースの油溜まり構造において、
前記第1の接合面(H1)の周縁部(S)の内側における前記油路(a1〜a15)以外の部分に、ケース上方に向かって延設された凹状の油溜まり(41〜49)を形成し、
前記油溜まり(41〜49)と前記周縁部(S)の外側とを連通させて前記油溜まり(41〜49)に対する油の出入りを可能とする連通部(41a〜49a)を設けた、
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のケースの油溜まり構造において、前記連通部(41a〜49a)は、絞り形状を有する、
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のケースの油溜まり構造において、前記連通部(41a〜49a)は、前記油溜まり(41〜49)における最下部に相当する前記第1の接合面(H1)から、前記油溜まり(41〜49)における最上部近傍まで開口されている、
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケースの油溜まり構造において、前記油溜まり(41〜49)及び前記連通部(41a〜49a)を、前記周縁部(S)に沿った複数箇所に設けた、
ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のケースの油溜まり構造において、前記第1の接合面(H1)における前側と後側と左側と右側のそれぞれに少なくとも1つの前記油溜まり(41〜49)及び前記連通部(41a〜49a)を設けた、
ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のケースの油溜まり構造において、前記ケース本体(30)を鋳造によって形成するとともに、前記油溜まり(41〜49)を鋳抜きによって形成する、
ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載のケースの油溜まり構造において、前記連通部(41a〜49a)を鋳抜きによって形成する、
ことを特徴とする。
なお、上記のカッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより請求項の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1の発明によると、例えば、車体の傾斜、自動車の加速・減速、油温の変化等によって、オイルレベルが上昇しようとすると、油の一部が連通部を介して油溜まりに流れ込むので、オイルレベルの上昇が抑制される。逆にオイルレベルが下降しようとすると、油溜まりに溜まっていた油が、連通部を介して流れ出るので、オイルレベルの下降が抑制される。つまり、オイルレベルの急激な変動が抑制される。また被潤滑部材を収納するケースやバルブボディとは別に、油溜まり用のケースを形成する場合に比べ、部品点数低減によるコスト安、装置のコンパクト化の点で優れている。
請求項2の発明によると、連通部は絞り形状を有しているので、オイルレベルの変動がさらに抑制されることになる。
請求項3の発明によると、連通部は油溜まりの最下部から最上部まで開口しているので、例えば、油溜まりに油が流れ込む際に、油溜まりの上部にエアが溜まることがなく油溜まりの外に逃げるので、油が油溜まりに円滑に流入する。
請求項4の発明によると、油溜まり及び連通部を第1の接合面の周縁部の複数箇所に設けることにより、オイルレベルの変動を一層抑制することができる。
請求項5の発明によると、第1の接合面の前後左右のそれぞれに少なくとも1つの油溜まり及び連通部を設けることにより、前側及び後側のものは、例えば、車体の前後方向の傾斜時、及び自動車の加速時・減速時のオイルレベルの変動を抑制することができ、左側及び右側のものは、例えば、車体の左右方向の傾斜時のオイルレベルの変動を抑制することができる。
請求項6の発明によると、油溜まりを、鋳巣を防止するための肉抜きと同時に鋳抜きによって形成することができるので、油溜まりを形成するための特別な工程や加工時間を設ける必要がない。
請求項7の発明によると、連通部を、鋳巣を防止するための肉抜きと同時に鋳抜きによって形成することができるので、連通部を形成するための特別な工程や工数を設ける必要がない。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
<実施の形態1>
本発明に係るケースの油溜まり構造は、例えば自動車に搭載されるハイブリッド駆動装置に適用することができる。
図1に示すスケルトン図を参照して、ハイブリッド駆動装置10全体の概略構成について簡単に説明する。なお、図1中の矢印F方向が自動車の前側(エンジン側)、また矢印R方向が自動車の後側(ディファレンシャル装置側)となっている。
図1に示すように、ハイブリッド駆動装置10は、前側から後側にかけて順に第1の電気モータ11、動力分配用プラネタリギヤ12、第2の電気モータ13、変速装置14が配設されている。これらは、いずれもケース15の内側に収納されるとともに、軸16(入力軸17及び出力軸18の軸心)の周囲に配設されている。なお、ケース15は、複数の分割ケースを軸方向(軸16に沿った方向)に前後に接合させることで一体に構成されている。なお、以下の説明で単に「軸方向」といった場合には、軸16に沿った方向のことをいうものとする。この軸方向は、入力軸17、出力軸18、後述の駆動シャフト31の軸方向とも一致する。
第1の電気モータ11は、ケース15に固定されたステータ20と、このステータ20の内径側(なお、以下の説明では、ケース15の径方向の位置について、軸16に近い側を内径側、遠い側を外径側という。)において回転自在に支持されたロータ21と、を有している。この第1の電気モータ11は、そのロータ21が、後述の動力分配用プラネタリギヤ12のサンギヤS0に連結されている。このような第1の電気モータ11は、主に、サンギヤS0を介して入力される動力に基づいて発電を行い、インバータ(不図示)を介して第2の電気モータ13を駆動したり、HVバッテリ(ハイブリッド駆動用バッテリ:不図示)に対して充電を行ったりするものである。
動力分配用プラネタリギヤ12は、入力軸17に対して同軸状に配置されたシングルピニオンプラネタリギヤによって構成されている。動力分配用プラネタリギヤ12は、複数のピニオンP0を支持するキャリヤCR0と、このピニオンP0に噛合するサンギヤS0と、ピニオンP0に噛合するリングギヤR0と、を有している。この動力分配用プラネタリギヤ12は、そのキャリヤCR0が入力軸17に連結され、またサンギヤS0が第1の電気モータ11のロータ21に連結され、さらにリングギヤR0が出力軸18に連結されている。このような動力分配用プラネタリギヤ12は、入力軸17を介してキャリヤCR0に入力された動力を、第1の電気モータ11の回転制御に基づいて、サンギヤS0を介して第1の電気モータ11側と、リングギヤR0を介して出力軸18側とに分配するものである。なお、第1の電気モータ11に分配された動力は発電用に、一方、出力軸18に分配された動力は自動車の駆動用に供される。
第2の電気モータ13は、ケース15に固定されたステータ22と、このステータ22の内径側において回転自在に支持されたロータ23と、を有している。この第2の電気モータ13は、そのロータ23が、後述の変速装置14のサンギヤS1に連結されている。この第2の電気モータ13は、前述の第1の電気モータ11と同様、インバータを介してHVバッテリに接続されている。しかし、その主たる機能は異なる。すなわち、第2の電気モータ13は、第1の電気モータ11が主に発電用に使用されるのとは異なり、主に自動車の動力(駆動力)をアシストするように駆動モータとして機能する。ただし、ブレーキ時等にはジェネレータとして機能して、車輌慣性力を電気エネルギとして回生するようになっている。
変速装置14は、1個のダブルピニオンプラネタリギヤと、その1個のピニオンを共通とするシングルピニオンプラネタリギヤとからなる、いわゆるラビニョタイプのプラネタリギヤユニット24を有しており、さらに第1のブレーキB1と、第2のブレーキB2とを有している。
このうちプラネタリギヤユニット24は、2個のサンギヤS1,S2と、ピニオンP1及び共通のロングピニオンであるピニオンP2を支持するキャリヤCR1と、リングギヤR1とによって構成されており、2個のピニオンP1,P2のうち、ピニオンP1はサンギヤS1とリングギヤR1とに噛合し、またピニオンP2はサンギヤS2とピニオンP1とに噛合している。このプラネタリギヤユニット24は、そのリングギヤR1が第1のブレーキB1に連結され、またサンギヤS2が第2のブレーキB2に連結されている。変速装置14全体としては、入力部材となるサンギヤS1が、上述の第2の電気モータ13のロータ23に連結され、また出力部材となるキャリヤCR1が、出力軸18に連結されている。この変速装置14は、後述のように、第1,第2のブレーキB1,B2のうちの一方を係合しかつ他方を開放し、またこの逆に一方を開放しかつ他方を係合することにより、減速比の異なる2段の減速段に切り換えられるようになっている。つまり、変速装置14は、上述の第2の電気モータ13からサンギヤS1を介して入力された動力の大きさを変更して、キャリヤCR1,リングギヤR0を介して出力軸18に伝達するようになっている。
上述構成のハイブリッド駆動装置10においては、エンジンから入力軸17に入力された動力は、動力分配用プラネタリギヤ12によって第1の電気モータ11と、出力軸18とに分配される。そして、出力軸18には、変速装置14を介して第2の電気モータ13からの駆動力が伝達される。すなわち出力軸18には、エンジンからの駆動力と、第2の電気モータ13の駆動力とが合成されて出力されるようになっている。
本実施の形態に係るケースの油溜まり構造は、第2の電気モータ13の下部に適用されている。
図2,図3,図4を参照して、本実施の形態に係るケースの油溜まり構造を説明する。このうち図2はケース本体を下方から見た図、また図3は図2中の矢印A−A線矢視図、図4は図2中の矢印B−B線矢視図である。
これらの図に示すように、ケース本体30の下面には、第1の接合面H1を形成されている。なお、図2中では、第1の接合面H1の周縁部Sは、太線で図示している。周縁部Sは、複雑に湾曲したり、屈曲したりしているが、全体としては、閉ループを描いている。第1の接合面H1には、バルブボディ31がその上面の第2の接合面H2を下方から油蜜状に接合させている。第1の接合面H1と第2の接合面H2との間には、油路a1〜a15が形成されている。なお、図2には、これら油路a1〜a15のうちのケース部材30の第1の接合面H1側に形成される部分を図示しており、バルブボディ31の第2の接合面H2側には、これらに対応する部分(不図示)が形成されている。バルブボディ31には、調圧バルブ(不図示)や前述のブレーキB1,B2用のアクチュエータ(不図示)に送る油圧を制御するためのバルブ(不図示)等が収納されている。
バルブボディ31は、その下方をオイルパン32によって覆われている。ケース本体30には、上述の第1の接合面H1よりも下方で、かつ外側に位置する第3の接合面H3が額縁状に形成されていて、オイルパン32は、この第3の接合面H3に下方から取り付けられている。オイルパン32には、油(作動油、潤滑油)Oが貯留されている。この油Oの表面の高さ、すなわちオイルレベルOLは、自動車が平地で停止している状態において、例えば、図3,図4に示す位置となるように設定されている。この位置は、例えば、第1の接合面H1よりも少し上方、すなわち後述の油溜まり41〜49と交差する位置に設定されている。なお、図2中の、周縁部Sの外側にある右上がりの斜線を付した部分は、ケース本体30における被潤滑部材が収納されている部分と、オイルパン32側とを上下方向に連通させる透孔c1〜c6であり、例えば、バルブボディ31を介して被潤滑部材に供給された油Oは、これら透孔c1〜c6を介してオイルパン32に回収されるようになっている。
上述のケース本体30は、例えば、鋳物によって形成されている。この場合、第1の接合面H1及び油路a1〜a15は、最終的には、機械加工(切削加工)によって平滑に形成される。上述の周縁部Sの内側には、油路a1〜a15のほかに、肉抜き部b1〜b5が形成されている。この肉抜き部b1〜b5は、ケース本体30を鋳造する際に発生する鋳巣を防止したり、重量を低減したりするために設けるものであり、鋳抜きにより、上方に向けて凹状に形成されている。さらに周縁部Sの内側には、油路a1〜a15、肉抜き部b1〜b5のほかに、複数の油溜まり41〜49が形成されている。
油溜まり41〜49は、上述の周縁部Sの内側における、油路a1〜a15や肉抜きb1〜b5以外の部分に、上述の肉抜き部b1〜b5と同様、ケース本体30の上方に向かって凹状に延設されていて、これも肉抜き部b1〜b5と同様、鋳抜きによって形成されている。また、これら油溜まり41〜49には、肉抜き部b1〜b5とは異なり、連通部41a〜49aが形成されている。
連通部41a〜49aは、周縁部Sを切り欠くようにして形成されており、上述の油溜まり41〜49と、周縁部Sの外側とを連通させている。これにより、油溜まり41〜49に対する、周縁部S外部からの油Oの出入りを可能とするものである。これら連通部41a〜49aは、それぞれの油溜まり41〜49の最下部に相当する第1の接合面H1から最上部近傍まで開口されている。つまり連通部41a〜49aは、その高さ寸法が、それぞれの油溜まり41〜49の高さ寸法とほぼ同じとなるように形勢されている。さらに、連通部41a〜49aは、油溜まり41〜49のうちの、周縁部Sに沿った方向の長さに対して短く形成されている。つまり、幅狭な絞り形状に形成されている。
上述構成の油溜まり41〜49及び連通部41a〜49aは、上述の周縁部Sにおける、前側(図2中の左側)と後側(同図中の右側)と左側(同図中の上側)と右側(同図中の下側)のそれぞれに少なくとも1組は配設されている。例えば、前側には連通部41が、後側には連通部47〜49が、左側には連通部42,44が、そして右側には連通部45,46が配置されている。
次に、本実施の形態に係る油溜まり構造、すなわち油溜まり41〜49及び連通部41a〜49aの作用について説明する。
油溜まり41〜49が上方に凹状に延設され、またこれら油溜まり41〜49に対して、連通部41a〜49aを介して油Oの出入りが可能なので、例えば、車体の傾斜、自動車の加速・減速、油温の変化等によって、オイルレベルOLが上昇しようとすると、(油溜まり41〜49のうちの)その近傍に配置されている油溜まりに対して、油Oの一部が連通部を介して流れ込むので、オイルレベルOLの上昇が抑制される。逆にオイルレベルOLが下降しようとすると、その近傍に配置されている油溜まりに溜まっていた油が、連通部を介して流れ出るので、オイルレベルの下降が抑制される。つまり、オイルレベルの急激な変動が抑制される。さらに、連通部41a〜49aが絞り形状を有しているので、連通部41a〜49aを介しての油溜まり41〜49に対する油Oの出入りが穏やかに行われ、これにより、オイルレベルの急激な変動が一層抑制されることになる。
また、連通部41a〜49aが油溜まり41〜49とほぼ同じ高さに形成されているので、連通部41a〜49aを介して油溜まり41〜49に油が流入する際に、油溜まり41〜49の上部にエアが溜まることがなくエア抜きが行われるので、油Oが円滑に流入する。
さらに、第1の接合面H1の前後左右(周縁部Sの前後左右と同じ)に少なくとも1つの油溜まり及び連通部が設けてあるので、前側及び後側の油溜まり及び連通部により、車体の前後方向の傾斜や、自動車の加速・減速に起因するオイルレベルOLの変動を緩和することができる。また、左側及び右側の油溜まり及び連通部により、車体の左右方向の傾斜に起因するオイルレベルOLの変動を緩和することができる。
そして、油溜まり41〜49及び連通部41a〜49aを鋳抜きによって形成しているので、これらを別個に形成する場合に比して、特別な工程、及び加工時間を設ける必要がないので、その分工程が簡略化され、また加工時間が短くなる。
なお、本発明は、これら油溜まり41〜49及び連通部41a〜49は、鋳抜きによって形成する場合に限定されるものではなく、例えば、機械加工(切削加工)によって形成してもよいのはもちろんである。
本発明に係るケースの油溜まり構造が適用されるハイブリッド駆動装置の概略構成を示すスケルトン図である。 ケース本体を下方から見た図である。オイルポンプ近傍の縦断面である。 図2中のA−A線矢視図である。 図2中のB−B線矢視図である。
符号の説明
10 ハイブリッド駆動装置
30 ケース本体
31 バルブボディ
41〜49 油溜まり
41a〜49a
連通部
a1〜a15油路
H1 第1の接合面
H2 第2の接合面
O 油
OL オイルレベル
S 周縁部

Claims (7)

  1. 被潤滑部材を収納するケース本体の下面に第1の接合面を形成し、前記第1の接合面に、バルブボディ上面に形成された第2の接合面を接合させて前記第1の接合面と前記第2の接合面との間に油路を構成するとともに、ケース下部における前記バルブボディの周囲に油を貯留するケースの油溜まり構造において、
    前記第1の接合面の周縁部の内側における前記油路以外の部分に、ケース上方に向かって延設された凹状の油溜まりを形成し、
    前記油溜まりと前記周縁部の外側とを連通させて前記油溜まりに対する油の出入りを可能とする連通部を設けた、
    ことを特徴とするケースの油溜まり構造。
  2. 前記連通部は、絞り形状を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のケースの油溜まり構造。
  3. 前記連通部は、前記油溜まりにおける最下部に相当する前記第1の接合面から、前記油溜まりにおける最上部近傍まで開口されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のケースの油溜まり構造。
  4. 前記油溜まり及び前記連通部を、前記周縁部に沿った複数箇所に設けた、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のケースの油溜まり構造。
  5. 前記第1の接合面における前側と後側と左側と右側のそれぞれに少なくとも1つの前記油溜まり及び前記連通部を設けた、
    ことを特徴とする請求項4に記載のケースの油溜まり構造。
  6. 前記ケース本体を鋳造によって形成するとともに、前記油溜まりを鋳抜きによって形成する、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のケースの油溜まり構造。
  7. 前記連通部を鋳抜きによって形成する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のケースの油溜まり構造。
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