JP2005113873A - ロータリーバルブのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なシール性を維持しながらも、ロータの回動操作が軽く行え、小型の駆動装置で済む等、駆動系のコストダウンや小型化が図れるロータリバルブを提供する。
【解決手段】吸気経路短絡用の通路2を有したロータ3の回動により、経路開き状態と閉じ状態の2状態が切換自在なロータリーバルブのシール構造において、ロータ3における弁壁7Bと、ケーシング4におけるポート5,6の周囲部分20との間をシール可能なループ状のシール部材8を設け、閉じ状態では、周囲部分20とシール部材8とが押圧接触して経路遮断され、かつ、閉じ状態から開き状態に向けてのロータ3の回動に伴い、ケーシング4とシール部材8との接触が解除されるように、ケーシング4とシール部材8との接触面部smを、ロータ3の外周面に対して、接触面部smの開き方向で上手側部分ほどロータ3の回動軸心Pに近づく状態に傾ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、ロータリーバルブのシール構造に係り、詳しくは、内燃機関の吸気経路であるインテークマニホールドに装備されるロータリーバルブのシール構造に関する。
自動車用エンジン等の内燃機関においては、そのインテークマニホールド(吸気管)に開閉切換型のロータリーバルブを設けて、低速域と高速域の双方において好適な吸気状況が得られる可変吸気装置を装備したものがある。つまり、ロータリーバルブの開閉操作により、インテークマニホールドの経路長さを、内燃機関の低・高回転速度域に応じて2段階に切換えて、吸気の慣性過給効果を低・高速域の双方において有効利用できるようにしたものである。このような可変吸気装置の例としては、特許文献1において開示されたものが知られている。
これは、流体移送用の通路が形成されたロータと、このロータを回動可能に収容するケーシングとから成り、前記ロータの回動移動により、前記ケーシングに形成された一対のポートが前記通路で連通される開き状態と、前記ポートの連通が遮断される閉じ状態とが切換自在に構成されたロータリーバルブであり、インテークマニホールドの途中部位に配設されている。
即ち、ロータリーバルブを閉じ状態とすれば、吸気管長はインテークマニホールドの形状通りの長さに設定され、ロータリーバルブを開き状態とすれば、インテークマニホールドの途中部位どうしが短絡されて吸気管長が短くなる、という構造である。この場合、ロータリーバルブのロータを回動可能に収容するケーシングは、インテークマニホールドを形成する構造体(特許文献1のものは合成樹脂製である)で兼用構成されている。
ロータリーバルブにおいては、ロータには、ケーシングとの隙間をシールして、開き及び閉じ状態を明確に切換えるためのシール部材が装備されている。従来のロータは、図12に示すように、断面形状が方形の吸気通路102が複数並列状態で貫通形成された円筒状のロータ本体101と、そのロータ本体101における吸気通路102の開口部を取囲むように装備されるシール部材103とから構成されている。
シール部材103は、一対のリング部分103aと、これらリング部分103aどうしを繋ぐべくロータの回動軸心P方向に沿う直線部分103bとで成り、ロータ本体101に形成された溝に嵌る状態で、各吸気通路102毎に嵌装されている。つまり、四気筒エンジンの場合には、吸気通路102及びシール部材103が各々四個ずつ装備されている。尚、104は、ロータ本体101を回動自在に支持する支持体であり、105は、ロータ本体101を駆動回動操作するための駆動切換機構(負圧ダイヤフラム式等)であって、支持体104に一体形成されている。
特開平7−253063号
このような構造のロータを持つロータリーバルブにおいては、確実なシール作用を得るべく、シール部材はケーシングにおける円筒状の内周面に常時押圧接触されており、その押圧接触による摩擦抵抗に抗してロータを回動操作しなければならない。従って、その回動操作の駆動源としては、比較的大きな出力が必要であり、コスト的に不利であるとともに、装置が大型化し易い傾向にあった。
そして、常時接触であるため、耐摩耗性に富む等のシール部材には優れた耐久性が要求され、その点でもコスト高になり易いものであった。また、シール性を向上させるには、シール部材の材料をゴム製とするのが好ましいが、それでは常時接触によって耐久性が持たず、実現が困難であった。
本発明の目的は、上述のようなロータリーバルブのシール構造において、良好なシール性を維持しながらも、その回動操作が軽く行え、小型の駆動装置で済む等、駆動系のコストダウンや小型化が図れるようにする点にある。加えて、シール部材の材料見直しにより、よりシール性が向上できるようにすることも目的とする。
請求項1の構成は、流体移送用の通路が形成されたロータと、このロータを回動可能に収容するケーシングとから成り、前記ロータの回動移動により、前記ケーシングに形成された一対のポートが前記通路で連通される開き状態と、前記ポートの連通が遮断される閉じ状態とが切換自在に構成されたロータリーバルブのシール構造において、
前記閉じ状態において、前記ケーシングにおける前記ポートの周囲部分と前記ロータとの間をシールするループ状のシール部材が前記ロータに装備され、
前記閉じ状態では、前記周囲部分と前記シール部材が押圧接触して前記周囲部分と前記ロータとの間がシールされ、かつ、前記閉じ状態から前記開き状態に移行すべく前記ロータの開き方向への回動移動に伴って、前記ケーシングと前記シール部材との接触が解除されるように、前記周囲部分と前記シール部材との接触面部を、前記ロータの外周面に対して、前記接触面部の前記開き方向で上手側部分ほど前記ロータの回動軸心に近づく状態に傾けてあることを特徴とする。
請求項2の構成は、請求項1において、
前記回動軸心に沿う方向視における前記接触面部の形状が、前記回動軸心の近傍位置に設けた別軸心を中心とする円弧状に設定されていることを特徴とする。
請求項3の構成は、請求項2において、
一対の前記ポートが、内燃機関のインテークマニホールドの途中部位における互いに異なる2箇所に対応して連通され、前記閉じ状態では、前記2箇所の途中部位が前記インテークマニホールドのみを介して連通され、前記開き状態では、前記2箇所の途中部位が前記ロータを介して短絡連通されるように構成されていることを特徴とする。
請求項4の構成は、請求項3において、
前記インテークマニホールドが湾曲形成されており、その湾曲マニホールド部分の始端側と終端側の夫々に一対の前記ポートが対応して接続されるように、前記湾曲マニホールド部分を形成するための構造体で前記ケーシングが構成されていることを特徴とする。
請求項5の構成は、請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記シール部材がゴム製であることを特徴とする。
請求項1の構成においては、周囲部分とシール部材との接触面部、即ち、ロータ又はケーシングとシール部材との接触面部を、ロータの外周面に対して、接触面部の開き方向で上手側部分ほどロータの回動軸心に近づく状態に傾けることにより、閉じ状態では、ロータ又はケーシングとシール部材とが押圧接触して、ロータとケーシングとの隙間がシールされ、かつ、閉じ状態から開き状態に移行すべくロータの開き方向への回動移動に伴って、ロータ又はケーシングとシール部材との接触が解除されることとなる。
しかして、通路が遮断される閉じ状態では、ロータとケーシング間が良好にシールされるようにしながら、ロータの回動操作範囲のうちの、閉じ状態から少し開き状態に操作した状態から開き状態までの大部分の範囲においては、ロータ又はケーシングとシール部材とは非接触となる。また、回動するロータの外周部分にシール部材を装備してあるので、シール部材をロータの外径側から簡単便利に着脱できるようになる。
その結果、閉じ状態における良好なシール性は維持しながら、シール部材が常時接触していた従来のシール構造に比べて、シール部材の接触による摩擦抵抗が殆ど作用しなくなり、ロータの回動操作力が大きく軽減され、その駆動切換機構の小出力化や小型化を可能にし得る。
請求項2の構成においては、回動軸心に沿う方向視における接触面部の形状を、回動軸心の近傍位置に設けた別軸心を中心とする円弧状に設定したので、閉じ状態においてシール部材が押圧されての有効なシール機能が発揮されるという、請求項1の構成による前記効果を奏しながらも、シール部材(又はロータの一部)のロータ回動軸心の外径方向への張出し量を抑制することができ(図11に示す構造と比較すれば理解し易い)、ロータリバルブの小型化を促進できる利点がある。
請求項3の構成においては、次のような効果が得られる。すなわち、自動車用エンジン等の内燃機関におけるインテークマニホールドの吸気経路長を、低速及び高速の双方において吸気慣性効果を得るに当り、特に、長い吸気経路長となる低速域の場合には、吸気が少しでも短絡連通されると効果が得難いために、ロータリバルブには高い遮断機能が要求される。
しかして、前述したように、本発明によるロータリバルブでは、シール部材が大部分の回動操作域において非接触となることから、閉じ状態では従来よりも強く押圧させる等して、より高いシール性を得ることが可能であり、低速域における高いバルブ遮断機能が要求されるインテークマニホールドの長短切換え用として、最適なロータリーバルブのシール構造を提供することができる。
請求項4の構成においては、インテークマニホールドを湾曲形成して、ロータリバルブのケーシングを兼用構成させてあるから、ロータリバルブの構成部品を減らしてコストダウンできるとともに、ロータリバルブ付きインテークマニホールドである可変吸気装置としての小型化も可能である。
請求項5の構成においては、シール部材をゴム製としたので、従来の合成樹脂材製の場合に比べて、シール機能が明確に改善されてロータリバルブの遮断性能を向上させることができる。即ち、従来の常時接触構造のものにおいて、遮断機能を向上させるべくシール部材をゴム製とすれば、摩擦抵抗が増えてロータの回動操作力がさらに重くなるとともに、ゴムの耐久性が芳しくないことから、耐久性や信頼性に問題があってその実現は困難であった。
しかしながら、本発明のように、閉じ状態付近でのみシール部材が押圧接触するという構成であれば、回動操作力が重くなるとか耐久性に劣るといった上述の諸問題を解決することができるので、ゴムによる優れたシール性という利点だけが得られる改善されたシール構造が実現される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、自動車の四気筒エンジンに用いられる可変吸気装置(ロータリーバルブ付きインテークマニホールド)の概略の分解斜視図、図2,3は、ロータリーバルブの閉じ状態と開き状態を示す要部の断面図、図4は、ロータの一部分を示す斜視図、図5,6はロータリーバルブの作用を示す概略の断面側面図、図7は、シール部材の装着構造を示すロータ部分の断面側面図、図8,9は、シール部材であるガスケットの断面形状を示す断面図、図12は、従来のロータ構造を示す斜視図である。
本発明による可変吸気装置Aは、図1〜図3に示すように、4気筒エンジンに対応したものであり、四組の並列したインテークマニホールド14、並びにロータリーバルブ1のケーシング4を形成する吸気通路構造体11、及びケーシング4に回動自在に収容されるロータ3等から構成されている。
吸気通路構造体11は、合成樹脂から成る複数(三個)の接合部材を相互に溶着して構成され、吸気室12を形成するサージタンク部13と、吸気室12に連なる吸気通路であるインテークマニホールド14を夫々形成するように、一端がサージタンク部13に共通に接続される四つの相互に独立した分岐管部15と、各分岐管部15の他端に共通に連設されるエンジン(図示省略)に対する取付用フランジ16等を備えて構成されている。
各分岐管部15の配列方向に沿うサージタンク部13の一端には、大気導入口17が設けられており、この大気導入口17には、図示しないスロットルボディを介してエアクリーナが接続され、スロットルボディにおけるスロットル開度に対応した量の大気が吸気室12に導入される。サージタンク部13の下部に一端が接続される各分岐管部15は、略C字状に彎曲するように形成されて水平方向に並列配置されており、各分岐管部15の他端に連設される取付用フランジ16が、サージタンク部13の上方に位置されている。
吸気通路構造体11には、吸気室12に一端を開口させるとともに他端をインテークマニホールド14の途中部位に開口させるバイパス通路18が設けられており、吸気室12内からバイパス通路18及びインテークマニホールド14の終端部分を経てエンジンに至るまでの吸気経路長は、吸気室12内からインテークマニホールド14を経てエンジンに至るまでの吸気経路長よりも短く設定される。
これは、エンジン回転数に応じて各バイパス通路18の連通・遮断を切換えることにより吸気通路構造体11における吸気経路長が長短に切換えられるものであり、各バイパス通路18の連通・遮断を切換えるロータリーバルブ1が、吸気通路構造体11に一体的に形成されている。
即ち、図2や図5に示すように、ロータ3を閉じ方向に回動操作してロータリバルブ1を閉じ状態に切換えると、インテークマニホールド14の二箇所の途中部位が、インテークマニホールド14のみを介して連通される長い吸気経路長に設定される。そして、図3や図6に示すように、ロータ3を開き方向に回動操作してロータリバルブ1を開き状態とすれば、インテークマニホールド14の二箇所の途中部位が、ロータ3の通路2を介してバイパス通路18で短絡連通される短い吸気経路長に設定される。ロータリバルブ1の開き状態では、バイパス通路18だけでなく、湾曲したインテークマニホールド14でも連通されているが、吸気された大気は最短経路を通ることから、実質的には全てバイパス通路18を通ることとなる。
ロータリーバルブ1は、図1〜図7に示すように、大気(流体の一例)移送用の通路2が形成されたロータ3と、このロータ3を回動可能に収容するケーシング4とから成り、ロータ3の回動移動により、ケーシング4に形成された一対のポート5,6が通路2で連通される開き状態(図3参照)と、各ポート5,6の連通が遮断される閉じ状態(図2参照)とが切換自在に構成されている。ケーシング4は、前述の吸気通路構造体11の一部で一体形成されており、その円筒状の弁孔21内に、ロータ3を回動自在に収容する。
ロータ3は、四箇所の通路2が貫通形成された略筒状のロータ本体7と、これに取付装備される計八個のガスケット(シール部材の一例)8とから成り、ロータ本体7の一端側には、ロータ3を回動操作するための駆動回動機構9が装備されている。ロータ本体7には、図4(図10も参照)に示すように、左右一対の環状溝7aと、回動軸心Pに沿う方向に形成された四箇所の直線溝7bとが、方形孔状の通路2に対応して形成されている。つまり、ロータ本体7は、環状溝7aを有する円板部7Aと、直線溝7bを両端に有する孔壁7Bとを有して形成されており、その一端には駆動回動機構9の回動力を受けるクランクアーム10が回動軸19を介して取付けられ、他端には回動軸19のみが設けられている。
ガスケット8は、図4〜図7に示すように、ロータ本体7における通路2の一対の開口部どうしの間の周囲部分と、ケーシング4におけるポート5,6の周囲部分との間をシール可能な略方形ループ状のものであり、環状溝7aに嵌入される一対の円弧シール部8aと、直線溝7bに嵌入される一対の直線シール部8bとを有している。つまり、一つのインテークマニホールド当り、一対のガスケット8を有する構造であり、四気筒では計八個のガスケット8がロータ本体7に装備されている。尚、図示しないが、一対のガスケット8を、それらの円弧シール部8aどうしがリング状に連結されて一体化して、単一のリング状ガスケットとして構成しても良く、このようにすれば、ロータ本体7との結合強度をより強固なものとすることができる。
このガスケット8はゴム製であり、各シール部8a,8bの頂上部分は、図8、図9に示すように、幅方向で中央方ほど高くなる三角状に形成されており、シール性を高めるようにしてある。また、各シール部8a,8bの底部分は、その幅方向で中央部分を高くして、溝底に空洞部分kが形成されるようにしてある。これにより、空洞部分kが無い場合に比べて、ケーシング4と押圧接触した際のガスケット8としてのバネ定数を低めてあり、低反力でも締代が十分確保でき、良好なシール性の実現に寄与できる構造としてある。ゴムの材料は、耐オイル性、使用温度(上限100℃)を考慮してNBRとしてあるが、これ以外でも良い。尚、ガスケット8の材料は、合成樹脂材でも可能である。
ガスケット8のロータ本体7への固定手段としては、図7、図9に示すように、ガスケット8の略四隅に、アンダーカット突起8cを一体形成するとともに、ロータ本体7の対応する直線溝7bに装着孔7cを形成する構造が考えられる。円弧シール部8aや直線シール部8bの幅は、各溝7a,7bの溝幅とほぼ同寸法としてある。つまり、アンダーカット突起8cを装着孔7cに無理入れすることで、ロータ本体7に抜け止め状態で取付けるのである。尚、図4においては、一対のガスケット8のうちの片側のもののみを描いてある。
尚、前記固定手段としては、環状溝7aや直線溝7bをやや幅狭に設定して、各シール部8a,8bを無理入れすることにより、ガスケット8をロータ本体7に保持させる手段でも良い。また、図8に仮想線で示すように、各溝7a,7bの側壁に、部分的に凹入させた凹入部7dを形成し、かつ、その凹入部7dに嵌り込む横突出部8dをガスケット8に形成し、横突出部8dを凹入部7dに無理入れすることにより、抜け止め状態に保持させる手段も可能である。
次に、ガスケット8とケーシング4との関係について説明する。図5〜図7に示すように、ロータリバルブ1の閉じ状態では、ケーシング4の各ポート5,6の周囲部分20とガスケット8とが押圧接触して、ロータ3(ロータ本体7)と周囲部分20との間、即ち、孔壁7Bとケーシング4とがシールされ、かつ、閉じ状態から開き状態に移行すべくロータ3の開き方向への回動移動に伴って、ケーシング4とガスケット8との接触が解除されるように、周囲部分20とガスケット8との接触面部smを、ロータ3の外周面に対して、接触面部smの開き方向(図6の矢印イ参照)で上手側部分ほどロータ3の回動軸心Pに近づく状態に傾けてある。
具体的には、図5、図6等に示すように、ロータ本体7の外径R7よりも、ガスケット8の外径R8を幾分大きくするとともに、その第1中心位置(別軸心の一例)Xを、回動軸心Pの近傍で、かつ、図6における通路2の長手方向(各ポート5,6を直線で結ぶ方向)と45度傾いた第1直線S1上の箇所に設定してある。そして、ケーシング4の弁孔21は、通路2の長手方向と45度傾き、かつ、第1直線S1と90度傾いた第2直線S2上で、かつ、回動軸心Pの近傍となる箇所に設定された第2中心位置(別軸心の一例)Yを中心として、ガスケット8の外径R8と同寸法の内径R4を有する二つの半円弧面21aを持つ段違い孔に形成されている。
つまり、接触面部smは、ガスケット8における第1軸心Xを中心とした外周面、並びに、ケーシング4における入口側及び出口側の各ポート5,6の周囲部分20とで形成されている。尚、内径R4は、ガスケット8の押圧による弾性変位量を見越して、外径R8よりもやや小さめに設定しても良い。また、図5と図6は、ロータリバルブ1の各状態を説明するための図であり、製図法に則っていない描き方による箇所も含まれている。
しかして、ロータリバルブ1が閉じ状態のときには、図5に示すように、各ガスケット8は、ケーシング4の各半円弧面21aに押圧接触し、良好なシール性、即ちバイパス通路18の精度の良い遮断状態が得られる。そして、その閉じ状態から、ロータリバルブ1を開き状態にすべく、ロータ3を開き方向(図6の矢印イ方向)に回動操作すると、ガスケット8の外径中心である第1中心Xと、半円弧面21aの内径中心である第2中心Yとが90度位置ずれしている偏心構造により、ガスケット8は次第に半円弧面21aから離れて移動するようにもなる。
その結果、図5に示す閉じ状態から、矢印イ方向に若干角度移動すると、ガスケット8と半円弧面21aとの接触が解除され、図6に示すように、約90度回動した開き状態では、ガスケット8と半円弧面21aと最も径方向で離れた位置関係となる。つまり、開き状態から閉じ状態までの全回動移動角度のうち、開き状態から閉じ状態の手前までの大部分の角度範囲においては、ガスケット8と弁孔21とが非接触状態に維持されるので、ガスケット8をシール性にすぐれたゴム製としても、その高い摩擦抵抗が殆ど作用しないので、ロータリーバルブ1を軽く回動操作できながらも、閉じ状態での高い密閉性を得ることに成功している。
弁孔21の各半円弧面21aの中心である第2軸心Yは、ケーシング4に対する位置固定の軸心であるが、ガスケット8の外周面の中心である第1軸心Xは、ロータ本体7に存在しており、ロータ本体7の回動に伴って移動する可動軸心である。故に、本実施例のように、閉じ状態と開き状態とがロータ3の90度の回動操作で切換わる構造では、図5に示すロータリバルブ1の閉じ状態では、第1軸心Xは第2軸心Yに一致し、図6に示すロータリバルブ1の開き状態では、回動軸心Pに対して第1軸心Xは第2軸心Yから90度移動した位置に存在している。
従って、駆動回動機構9を、従来よりも小出力、小型のものとすることが可能になり、その分のコストダウンや省スペース化が行え、ガスケット8の材料を樹脂製からゴム製として、シール性を向上させることができるとともに、その押圧接触状況は閉じ状態及びその付近の回動位置に限られることから、接触による摩擦抵抗を大きく軽減でき、ゴム製ガスケットとしながらも、合成樹脂製のものより優れる耐久性が得られる利点もある。
ロータリーバルブ1のシール構造としては、図10に示すように、ガスケット8がロータ本体7における一方の孔壁7Bのみに装備された片シール構造としても良い。即ち、ガスケット8のシール性が向上するので、この片シール構造としても、閉じ状態における十分な経路遮断性能が得られるからである。ガスケット8の材質をゴム製とすれば、シール性が向上し、さらに好ましい。この片シール構造では、ガスケット8の個数を八個から四個に半減できるので、さらなるコストダウンやより軽快な回動操作状態が可能になる。
ロータリーバルブ1のシール構造は、図11に示すように、閉じ状態において、ガスケット8のシール外面8eが、その最も径方向厚みの薄い端部の回動軸心Pに対する接線よりもロータ本体7の開き方向(矢印イ方向)で上手側が回動軸心Pに寄る鈍角(90+α度)、又は直角となるように設定された、回動軸心方向視で直線状となるものでも良い。
この構成でも、ロータ3を閉じ状態からさらに矢印イ方向と反対側に回動操作しようとすると、ガスケット8がよりケーシング4の弁孔21に押付けられることになる。
そして、閉じ状態からロータ3を矢印イ方向に回動操作すれば、その直後にガスケット8はケーシング4のポート6の周囲部分から離れるので、ゴム製等のガスケット8とケーシング4との摩擦による回動抵抗は皆無となる。その結果、ロータ3を軽快に回動操作しながらも確実なシール性が得られ、しかも、耐久性のある信頼性に優れるシール構造となっている。
以上の例では、インテークマニホールド14の吸気経路長が長い場合において、ロータリバルブの1のシール性(経路遮断性)を重視した構成であるが、例えば、インテークマニホールド14の吸気経路長が短い場合、即ち、ロータりバルブ1の開き状態(図6参照)でのシール性を必要とする場合等では、ガスケット8を通路2の開口部の周囲部分に装備し、開き状態のときにガスケット8が、ケーシング4におけるポート5,6の周囲部分20と押圧接触する構造とすることも可能である。
可変吸気装置の一部分解の斜視図 ロータリバルブ閉じ状態を示すインテークマニホールドの側面図 ロータリバルブ開き状態を示すインテークマニホールドの側面図 ロータ端部の構造を示す分解斜視図 ロータリバルブ閉じ状態でのシール構造を示す原理図(実施例1) ロータリバルブ開き状態でのシール構造を示す原理図(実施例1) ガスケットの装着状態を示すロータりバルブの断面図 ガスケットのロータ溝への嵌入構造を示す要部の断面図 ガスケットのロータへの取付構造を示す要部の断面図 ロータリバルブのシール構造を示す原理図(実施例2) ロータリバルブのシール構造を示す原理図(実施例3) 従来のロータ本体とシール部材を示す斜視図
符号の説明
1 ロータリバルブ
2 通路
3 ロータ
4 ケーシング
5,6 ポート
8 シール部材
11 構造体
14 インテークマニホールド
20 周囲部分
sm 接触面部
P 回動軸心
X,Y 別軸心

Claims (5)

  1. 流体移送用の通路が形成されたロータと、このロータを回動可能に収容するケーシングとから成り、前記ロータの回動移動により、前記ケーシングに形成された一対のポートが前記通路で連通される開き状態と、前記ポートの連通が遮断される閉じ状態とが切換自在に構成されたロータリーバルブのシール構造であって、
    前記閉じ状態において、前記ケーシングにおける前記ポートの周囲部分と前記ロータとの間をシールするループ状のシール部材が前記ロータに装備され、
    前記閉じ状態では、前記周囲部分と前記シール部材が押圧接触して前記周囲部分と前記ロータとの間がシールされ、かつ、前記閉じ状態から前記開き状態に移行すべく前記ロータの開き方向への回動移動に伴って、前記ケーシングと前記シール部材との接触が解除されるように、前記周囲部分と前記シール部材との接触面部を、前記ロータの外周面に対して、前記接触面部の前記開き方向で上手側部分ほど前記ロータの回動軸心に近づく状態に傾けてあるロータリーバルブのシール構造。
  2. 請求項1において、
    前記回動軸心に沿う方向視における前記接触面部の形状が、前記回動軸心の近傍位置に設けた別軸心を中心とする円弧状に設定されているロータリーバルブのシール構造。
  3. 請求項1又は2において、
    一対の前記ポートが、内燃機関のインテークマニホールドの途中部位における互いに異なる2箇所に対応して連通され、前記閉じ状態では、前記2箇所の途中部位が前記インテークマニホールドのみを介して連通され、前記開き状態では、前記2箇所の途中部位が前記ロータを介して短絡連通されるように構成されているロータリーバルブのシール構造。
  4. 請求項3において、
    前記インテークマニホールドが湾曲形成されており、その湾曲マニホールド部分の始端側と終端側の夫々に一対の前記ポートが対応して接続されるように、前記湾曲マニホールド部分を形成するための構造体で前記ケーシングが構成されているロータリーバルブのシール構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記シール部材がゴム製であるロータリーバルブのシール構造。
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