JP2007009795A - 多気筒エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吸気ケーシングに気筒毎に設けた吸気通路をロータリバルブで絞る場合に、吸気の流通抵抗の増大を招くことなく、バルブ本体の変形を抑制してロータリバルブをスムーズに回動できるようにする。
【解決手段】 吸気ケーシング1にロータリバルブ11を収容する収容部12を設ける。ロータリバルブ11のバルブ本体50に吸気通路7に対応した貫通路53を形成する。バルブ本体50の貫通路53の気筒列方向両側に支持部51を形成する。貫通路53に、バルブ片部52aと棒状の補強ブリッジ部57とを設け、これらバルブ片部52aと補強ブリッジ部57とで、気筒列方向に並ぶ支持部51を連結する。吸気通路7を全開にした状態のロータリバルブ11を軸心方向に沿って見て、補強ブリッジ部57の吸気流通方向に直交する幅を、上記バルブ片部52aの内側面と外側面とにより形成される最大幅よりも小さくなるように設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多気筒エンジンに装着される吸気装置に関する。
従来より、多気筒エンジンには、シリンダヘッドに気筒毎に形成された吸気ポートへ吸気を分配するための吸気装置が装着されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の吸気装置は、直列4気筒エンジン用のものであり、サージタンクからシリンダヘッドの吸気ポートまで延びる4つの吸気通路を有する吸気ケーシングを備えている。各吸気通路は、中途部で2つに分岐している。これら2つの分岐通路のうち、長さが比較的短い吸気通路は、エンジンの高速運転時に吸気を流すための通路であり、長さが比較的長い吸気通路は、エンジンの低速運転時に吸気を流すための吸気通路である。この吸気ケーシング内には、吸気通路の分岐部において気筒列方向に上記4つの吸気通路を横断するように延びるロータリバルブが気筒列方向の軸周りに回動するように配置されている。
上記ロータリバルブのバルブ本体には、該ロータリバルブよりも上流側の吸気通路と下流側の分岐通路のうち一方の吸気通路とを連通させるための貫通路が形成されている。さらに、上記バルブ本体には、上記貫通路の気筒列方向両側に、吸気ケーシングの内面に回動可能に支持される支持部が形成されている。上記貫通路には、バルブ本体の外周面に沿ってバルブ本体の軸方向に延びるバルブ片部が形成されている。そして、上記のように構成されたロータリバルブはエンジンの運転状態に応じて作動するアクチュエータ等で回動し、高速運転時には、上記バルブ片部が分岐通路の長い方の吸気通路を閉じかつ短い方の吸気通路を開けるように位置し、一方、低速運転時には、上記バルブ片部が長い方の吸気通路を開けかつ短い方の吸気通路を閉じるように位置するようになっている。
特開2003−41939号公報(第5頁、第6頁、図3、図5〜図7)
ところが、特許文献1の多気筒エンジンの吸気装置では、バルブ本体の貫通路にバルブ片部が配置されているだけで、気筒列方向に並ぶ支持部はそのバルブ片部の1箇所のみで互いに連結されている。このため、バルブ本体の剛性が低く、気筒列方向に並ぶ支持部が互いに接近する方向や離れる方向に変位する虞れがあり、このような支持部の相対変位により、ロータリバルブの回動動作に支障をきたしてしまうことがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多気筒エンジンに装着される吸気装置において、ロータリバルブが全開にあるときの吸気の流通抵抗を増大させることなく、ロータリバルブの支持部の相対変位を抑制できるようにしてロータリバルブの回動動作をスムーズにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、バルブ本体の貫通路に設けた補強ブリッジ部により気筒列方向に並ぶ支持部を互いに連結し、その上、吸気通路を全開にした状態のロータリバルブを軸心方向に沿って見たとき、補強ブリッジ部の吸気流通方向に直交する幅をバルブ片部の外側面と内側面との最大幅よりも小さくした。
具体的には、請求項1の発明では、多気筒エンジンの気筒毎に形成された吸気通路を有する吸気ケーシングを備え、該吸気ケーシング内には気筒列方向に延びて上記吸気通路を横断するロータリバルブが気筒列方向の軸周りに回動可能に配置され、エンジンの低速運転時に上記吸気通路を流通する吸気の流速を高めるように上記ロータリバルブを回動するように構成された多気筒エンジンの吸気装置を対象とする。そして、上記ロータリバルブは、回動軸方向に延びる円柱状のバルブ本体を備え、上記バルブ本体には、上記吸気通路のロータリバルブよりも上流側と下流側とを連通させる貫通路と、該貫通路の気筒列方向両側で上記吸気ケーシングの内面に回動可能に支持される支持部とが設けられ、上記貫通路には、外側面が上記バルブ本体の外周面に沿い上記吸気通路の壁面に摺接しかつバルブ本体の軸方向に延びるとともに、内側面がエンジンの低速運転時に上記吸気通路を絞るように位置付けられるバルブ片部と、該バルブ片部から離れた位置で上記バルブ本体の軸方向に延びる補強ブリッジ部とが設けられ、気筒列方向に並ぶ上記支持部は、上記バルブ片部と補強ブリッジ部とによって互いに連結され、上記吸気通路を全開にした状態のロータリバルブを軸心方向に沿って見て、上記補強ブリッジ部の吸気流通方向に直交する幅が、上記バルブ片部の内側面と外側面とにより形成される最大幅よりも小さくなるように設定されている構成とする。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、補強ブリッジ部が、バルブ本体の外周面に沿いエンジンの高速運転時に吸気通路の壁面に摺接するように形成されている構成とする。
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、ロータリバルブの軸心よりも上流側の吸気通路の内径は、バルブ本体の軸外径と略同じに設定されており、軸心よりも下流側の吸気通路は、徐々に縮径されて上記バルブ本体の下流側の吸気通路に連通している構成とする。
請求項1の発明によれば、多気筒エンジンの気筒毎に形成された吸気通路を有する吸気ケーシングに、上記吸気通路を横断するように延びるロータリバルブを配置する場合に、バルブ本体の貫通路にバルブ片部と補強ブリッジ部とを設け、これらバルブ片部及び補強ブリッジ部により気筒列方向に並ぶ支持部を連結したので、バルブ本体の剛性を高く確保して該バルブ本体の変形を抑制できて、ロータリバルブの回動動作をスムーズにすることができる。そして、上記補強ブリッジ部は、ロータリバルブの全開時に軸心方向に沿って見たときの吸気流通方向に直交する幅がバルブ片部の最大幅よりも小さくなるように形成されているので、ロータリバルブが全開で吸気流量が多い時に、補強ブリッジ部が吸気の流通を大きく阻害することはなく、これにより、吸気の流通抵抗が増大するのを回避することができる。
請求項2の発明によれば、吸気流量が多い高速運転時にロータリバルブの補強ブリッジ部を吸気通路の壁面に摺接させるようにしたので、補強ブリッジ部が吸気通路の壁面に支持されることになって、バルブ本体の剛性をより向上させることができると共にバルブ本体の変形をより抑制でき、これにより、ロータリバルブの回動をよりスムーズにすることができる。また、そのように補強ブリッジ部を吸気の主流から離れた吸気通路の壁面に摺接させることで、補強ブリッジ部が吸気の流通を阻害する度合いをより一層低くすることができる。
請求項3の発明によれば、ロータリバルブの軸心よりも上流側の吸気通路の内径をバルブ本体の外径と略同じに設定してロータリバルブの軸心よりも上流側の吸気通路の断面積を略一定にしたので、ロータリバルブよりも上流側から流れた吸気が該ロータリバルブに到達するまでスムーズに流れて吸気の乱れを小さくすることができる。そして、ロータリバルブの軸心よりも下流側の吸気通路は下流側へ向かって徐々に縮径して絞られる形になるので、より吸気の流速をスムーズに高めることができる。これにより、例えば吸気ケーシングに燃料噴射ノズルを設けた場合には、該ノズルから噴射された燃料と吸気とを良好に混合させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る吸気装置Aを示すものである。この吸気装置Aは、吸気ケーシング1を備えており、クランク軸(図示せず)の延びる方向に気筒(図示せず)が2つ並んで設けられたエンジンEに装着されるものである。この吸気装置Aの上流側にはインテークマニホールド2が配設されている。該インテークホールド2の上流端部はサージタンク(図示せず)に接続され、この上流端部よりも下流側は、気筒数に対応して2つに分岐して延びる分岐管で構成されている。インテークマニホールド2の下流端部には、フランジ4が設けられている。尚、サージタンクの上流側にはスロットル弁を内蔵したスロットルボディ(図示せず)が取り付けられている。
上記吸気ケーシング1は、図2に示すように、気筒列方向に長く形成され、この吸気ケーシング1の内部に、気筒列方向に並ぶ2つの吸気通路7、8と、気筒列方向に延び上記吸気通路7、8を横断する円柱状のロータリバルブ11(図3に示す)とが設けられている。上記吸気ケーシング1は、樹脂材を成形してなるものであり、図1にも示すように、上記ロータリバルブ11を収容する収容部12と、この収容部12のインテークマニホールド2側に気筒列方向一側及び他側に互いに離れて設けられた一側上流側通路構成部13及び他側上流側通路構成部14と、上記収容部12のエンジンE側に設けられた下流側通路構成部15とを備えている。上記収容部12は気筒列方向に延びる円筒状をなしている。収容部12の内面には、ロータリバルブ11を外周側から挟む位置に該ロータリバルブ11の外周面に沿う形状の凹部18、19がそれぞれ形成されている。該凹部19は、詳細は後述するが、ロータリバルブ11のバルブ片部52a、52bが収納可能な形状とされている。
上記収容部12の気筒列方向両側には、上記ロータリバルブ11の支軸55(後述する)を軸支する支持壁(図示せず)が形成されている。図2に示すように、収容部12の気筒列方向一側には、ロータリバルブ11をエンジンEの運転状態に応じて回動させるためのアクチュエータ23(後述する)が取り付けられている。尚、図2における符号24は、上記収容部12の気筒列方向他側を閉塞する蓋部材である。この蓋部材24は締結部材(図示せず)によりケーシング10に締結固定されるようになっている。
上記一側上流側通路構成部13及び他側上流側通路構成部14は、収容部12の外面からインテークマニホールド2へ向けて突出しており、これら通路構成部13、14内には、インテークマニホールド2へ向けて延びる一側上流側吸気通路25及び他側上流側吸気通路26がそれぞれ形成されている。これら一側上流側吸気通路25及び他側上流側吸気通路26は、上記吸気通路7、8のうち、ロータリバルブ11の軸心よりも上流側をそれぞれ構成するものである。
上記一側上流側通路構成部13及び他側上流側通路構成部14の先端部には、一側フランジ27及び他側フランジ28がそれぞれ形成されており、これらフランジ27、28に上記一側上流側吸気通路25及び他側上流側吸気通路26の上流端が開口している。一側フランジ27及び他側フランジ28の周囲には、締結部材(図示せず)が挿通する取付孔30が複数形成されている。この締結部材は、インテークマニホールド2の取付孔(図示せず)を挿通した後、上記取付孔30を挿通してエンジンEのシリンダヘッドの側面に形成されたねじ穴(図示せず)に螺合するようになっている。つまり、インテークマニホールド2と吸気ケーシング1とは共通の締結部材でシリンダヘッドに締結固定されるようになっている。
上記下流側通路構成部15は、収容部12の外面からエンジンE側へ向けて突出している。下流側通路構成部15の気筒列方向一側には、図1に示すように、吸気通路7のうち、ロータリバルブ11の軸心よりも下流側を構成する一側吸気通路32が形成されている。この一側吸気通路32には、該吸気通路32の上流側から下流側へ向けて延びかつ気筒列方向に延びる略平坦な一側仕切壁33が設けられている。この一側仕切壁33により、一側吸気通路32内が、一側小径吸気通路34と一側大径吸気通路35とに仕切られている。
図4に示すように、一側小径吸気通路34の開口形状は、気筒列方向に延びる扁平形状とされている。また、一側大径吸気通路35の開口形状は、一側小径吸気通路34の扁平形状よりも気筒列方向に長い形状とされている。これら一側小径吸気通路34の開口面積及び一側大径吸気通路35の開口面積を合わせた面積は、上記一側上流側吸気通路25の開口面積よりも小さく設定されている。
また、図示しないが、下流側通路構成部15の気筒列方向他側には、気筒列方向一側と同様に吸気通路8のうち、ロータリバルブ11の軸心よりも下流側を構成する他側吸気通路が形成されており、この他側吸気通路内には、上記一側仕切壁33と同様な他側仕切壁が設けられている。この他側仕切壁により、他側吸気通路が、他側小径吸気通路と他側大径吸気通路とに仕切られている。
下流側通路構成部15の先端部には下流側フランジ43が形成されており、この下流側フランジ43に上記一側小径吸気通路34、一側大径吸気通路35、他側小径吸気通路及び他側大径吸気通路の下流端部が開口している。上記下流側フランジ43には、図4にも示すように、一側小径吸気通路34の下流端部及び一側大径吸気通路35の下流端部を一緒に囲むように延びる一側環状溝44と、他側小径吸気通路の下流端部及び他側大径吸気通路の下流端部を一緒に囲むように延びる他側環状溝(図示せず)とが形成されている。
上記一側小径吸気通路34及び一側大径吸気通路35の下流端は、シリンダヘッドの気筒列方向一側に形成された吸気ポート(図示せず)に連通するようになっている。また、上記他側小径吸気通路及び他側大径吸気通路の下流端は、シリンダヘッドの気筒列方向他側に形成された吸気ポート(図示せず)に連通するようになっている。
図1及び図4に示すように、一側小径吸気通路34内面の下流側には、下流端側へ行くほど一側大径吸気通路35から離れる方向に傾斜する一側傾斜面46が形成されている。下流側通路構成部15の一側小径吸気通路34側には、燃料噴射ノズル47を保持する一側保持部48が該吸気通路34の外方へ突出するように設けられている。この一側保持部48は、環状に形成されており、その中心線は、一側小径吸気通路34の下流端側へ行くほど該一側小径吸気通路34に接近するように傾斜して延びている。一側保持部48の内孔48aは、図1に示すように、上記一側傾斜面46に開口している。燃料噴射ノズル47の先端側は上記内孔48aに挿入された状態で保持されている。燃料噴射ノズル47の先端部は内孔48aから一側小径吸気通路34内に突出していて、噴射口は一側小径吸気通路34に臨んでいる。
図2に示すように、下流側通路構成部15の他側小径吸気通路側にも、上記一側保持部48と同様に他側保持部49が設けられていて、燃料噴射ノズルの先端側が他側保持部49の内孔49aに挿入された状態で保持されている。
上記ロータリバルブ11は、図3に示すように、樹脂材を成形してなるものであり、円柱状のバルブ本体50を備えている。上記バルブ本体50には、一側上流側吸気通路25と一側小径吸気通路34及び一側大径吸気通路35とを連通させる一側貫通路53と、他側上流側吸気通路26と他側小径吸気通路及び他側大径吸気通路とを連通させる他側貫通路54とが形成されている。また、このバルブ本体50には、上記2つの貫通路53、54の気筒列方向両側で上記収容部12の内面に回動可能に支持される支持部51が合計3つ設けられている。
上記一側貫通路53には、図1(b)に示すように、エンジンEの低速運転時に一側大径吸気通路35を閉じかつ一側小径吸気通路34を開くことにより下流側の吸気通路32を絞るように位置付けられる一側バルブ片部52aが配置されている。この一側バルブ片部52aはバルブ本体1に一体成形され、ロータリバルブ11の回動動作により吸気通路7の内壁である収容部12の内面に摺接するようになっている。一側バルブ片部52aは、エンジンEの高速運転時には下流側の吸気通路32を全開にするように位置付けられる。この一側バルブ片部52aの外側面は、バルブ本体50の外周面に沿いかつバルブ本体50の軸方向に延びるように形成されている。この一側バルブ片部52aの外側面が収容部12の内面に摺接するようになっている。また、一側バルブ片部52aの内側面である一側貫通孔53側の面は、上記エンジンEの低速運転時に一側大径吸気通路35を閉じるように位置付けられるようになっている。
さらに、図1及び図3に示すように、上記一側貫通路53には、一側バルブ片部52aから離れてバルブ本体50の軸心上に位置付けられた棒状の一側補強ブリッジ部57が配置され、この一側補強ブリッジ部57はバルブ本体50に一体成形されている。一側補強ブリッジ部57の断面形状は、略ひし形状とされている。図1(a)に示すように、上記吸気通路7を全開にした状態のロータリバルブ11を軸心方向に沿って見たときには、上記バルブ片部52aは吸気流通方向に沿って延び、また、補強ブリッジ部57は先鋭部が吸気上流側に向くようになっている。さらに、このとき、図3(b)に示すように、補強ブリッジ部57の吸気流通方向に直交する幅Xが、一側バルブ片部52aの内側面と外側面とにより形成される最大幅Yよりも小さくなるように設定されている。一側バルブ片部52aの最大幅Yは、該一側バルブ片部52aが吸気の圧力により変形しないような値に設定されている。
また、上記他側貫通路54には、上記一側貫通路53と同様に、他側バルブ片部52bと棒状の他側補強ブリッジ部58とが形成されている。従って、気筒列方向に並ぶ支持部51は、バルブ片部52a、52bと補強ブリッジ部57、58との2箇所で連結されることになる。その結果、バルブ本体50の剛性が高まって変形が抑制される。また、バルブ本体50の気筒列方向両端部に位置する支持部51には、軸方向に突出する支軸55がそれぞれ形成されている。この支軸55に上記アクチュエータ23の出力軸が連結されるようになっている。
上記アクチュエータ23は従来周知の電動式のものであり、図示しないが、エンジン制御装置から送出される信号により作動するようになっている。エンジン制御装置は、エンジンEの回転数を検出して、該エンジンEがアイドル回転数近傍の低速運転状態と、そのアイドル回転数よりも高回転の高速運転状態とのいずれであるかを判断するように構成されている。この判断結果によりエンジン制御装置がアクチュエータ23の作動を切り替える。尚、上記ロータリバルブ11の回動角度は、上記アクチュエータ23により無段階に変更するようしてもよいし、多段階に変更するようにしてもよい。
次に、上記吸気装置Aの動作について説明する。まず、エンジンEが高速運転時のときには、エンジン制御装置により、アクチュエータ23が高速用の作動状態となる。このアクチュエータ23の作動により、図1(a)に示すように、ロータリバルブ11は、バルブ片部52a、52bを凹部19内に位置付けて一側大径吸気通路35及び他側大径吸気通路を開く開き位置となる。このとき、一側小径吸気通路34及び他側小径吸気通路も開かれ、また、補強ブリッジ部57、58は、吸気通路35の吸気上流側に先鋭部が位置するように配置される。そして、インテークマニホールド2から一側上流側吸気通路25及び他側上流側吸気通路26に流入した吸気は、貫通路53、54を介して一側小径吸気通路34及び一側大径吸気通路35に流入するとともに、他側小径吸気通路及び他側大径吸気通路に流入する。これら吸気通路34、35を流れる吸気は、燃料噴射ノズル47から噴射された燃料と混合して混合気を形成しながら吸気ポートを流れる。
上記エンジンEの高速運転時には吸気流量が多い。このとき、上記のように補強ブリッジ部57、58の吸気流通方向に直交する幅Xが、バルブ片部52a、52bの内側面と外側面とにより形成される最大幅Yよりも小さいので、補強ブリッジ部57、58を設けたことによって吸気の流れが大きく阻害されるのを回避することが可能になる。また、補強ブリッジ部57、58によりバルブ本体50の剛性をより向上させることができると共にバルブ本体50の変形をより抑制できるため、ロータリバルブ11の回動をよりスムーズにすることができる。
一方、エンジンEの低速運転時には、エンジン制御装置により、アクチュエータ23が低速用の作動状態となる。このアクチュエータ23の作動により、図1(b)に示すように、ロータリバルブ11は、バルブ片部52a、52bがエンジンE側に位置するようになるまで回動して一側大径吸気通路35及び他側大径吸気通路を閉じる閉じ位置となる。このとき、一側小径吸気通路34及び他側小径吸気通路は開かれる。これにより、インテークマニホールド2から一側上流側吸気通路25及び他側上流側吸気通路26に流入した吸気が、貫通路53、54から一側小径吸気通路34及び他側小径吸気通路に流入する。
また、上記エンジンEの低速運転時では、高速運転時に比べて吸気流量が少ない。この吸気流量が少ないときに、ロータリバルブ11が閉じ位置になって一側大径吸気通路35及び他側大径吸気通路が閉じられる分、吸気通路7、8が全体として絞られることになって、吸気の流速が高まる。これにより、一側小径吸気通路34及び他側小径吸気通路に臨んでいる噴射口近傍の吸気の流速が高まって、燃料と吸気との混合を促進することが可能になる。
以上説明したように、この実施形態に係る吸気装置Aによれば、ロータリバルブ11のバルブ本体50の貫通路53、54にバルブ片部52a、52bと補強ブリッジ部57、58とをそれぞれ設け、これらバルブ片部52a、52b及び補強ブリッジ部57、58により支持部51を連結したので、バルブ本体50の剛性を高く確保して該バルブ本体50の変形を抑制できて、ロータリバルブ11の回動動作をスムーズにすることができる。そして、補強ブリッジ部57、58の吸気流通方向に直交する幅を小さくしていることにより、吸気の流通抵抗が増大するのを回避することができる。
尚、図5に示す変形例1のように、ロータリバルブ11の補強ブリッジ部57、58をバルブ本体50の外周面に沿うように形成して収容部12の内面に摺接させるようにしてもよい。これにより、補強ブリッジ部57、58を収容部12の内面で支持することができて、バルブ本体50の剛性をより向上させることができると共にバルブ本体50の変形を抑制できるため、ロータリバルブ11の回動をよりスムーズにすることができる。
また、補強ブリッジ部57、58をバルブ本体50の外周面に沿うように形成することで、エンジンEの高速運転時に補強ブリッジ部57、58を吸気の主流から離して位置付けることができる。このことに加えて、エンジンEの高速運転時には、補強ブリッジ部57、58を凹部18に収納することができる。これらのことにより、吸気の流通抵抗をより一層小さくすることができる。
また、上記実施形態では、収容部12の内面に凹部18、19を形成することにより、吸気通路7、8のロータリバルブ11の軸心よりも上流側を絞るようにしているが、これに限らず、例えば、図6に示す変形例2のように、吸気通路7、8のロータリバルブ11の軸心よりも上流側の内径を、バルブ本体50の軸外径と略同じに設定してもよい。このようにすることで、ロータリバルブ11の軸心よりも上流側の吸気通路7、8の開口面積を略一定にすることができ、ロータリバルブ11よりも上流側から流れた吸気が該ロータリバルブ11に到達するまでスムーズに流れて吸気の乱れを小さくすることができる。この場合には、吸気通路7、8のロータリバルブ11の軸心よりも下流側を徐々に縮径することで、吸気通路7、8が絞られる形になるので、より吸気の流速をスムーズに高めることができる。これにより、燃料噴射ノズル47から噴射された燃料と吸気とを良好に混合させることができる。
また、この変形例2では、エンジンEが高速運転時のときにロータリバルブ11のバルブ片部52a、52b及び補強ブリッジ部57、58がロータリバルブ11の軸心よりも下流側に位置している。このとき、補強ブリッジ部57、58は、吸気通路7、8の絞られた部分に位置している。
また、補強ブリッジ部57、58の断面形状は、ひし形に限られるものではなく、例えば、矩形や円形等であってもよい。
また、この実施形態では、インテークマニホールド2と吸気ケーシング1とを別体としているが、吸気ケーシング1の上流側を延長してインテークマニホールド2を吸気ケーシング1に一体化してもよい。
また、この実施形態では、吸気通路7、8に仕切壁33を設けて該吸気通路7、8を小径吸気通路34と大径吸気通路35とに仕切るようにしたが、この仕切壁33を設けなくてもよい。
また、この実施形態では、本発明を気筒が2つ並んで設けられたエンジンEに用いた場合について説明したが、本発明は、気筒が3つ以上並んで設けられたエンジンに用いることもできる。この場合には、バルブ本体50の支持部51の数を気筒数に対応して増やせばよい。
以上説明したように、本発明に係る多気筒エンジンの吸気装置は、例えば、エンジンの低速運転時と高速運転時とで吸気通路の断面積を変える場合に用いることができる。
図2のA−A線における断面図であり、(a)は、エンジンの高速運転時を示す図であり、(b)は、エンジンの低速運転時を示す図である。 吸気装置をインテークマニホールド側から見た斜視図である。 (a)は、ロータリバルブの斜視図であり、(b)は、図3(a)のB−B線における断面図である。 下流側通路構成部の気筒列方向一側をエンジン側から見た図である。 実施形態の変形例1に係る図1相当図である。 実施形態の変形例2に係る図1相当図である。
符号の説明
1 吸気ケーシング
7、8 吸気通路
11 ロータリバルブ
25 一側上流側吸気通路
26 他側上流側吸気通路
34 一側小径吸気通路(下流側吸気通路)
35 一側大径吸気通路(下流側吸気通路)
47 燃料噴射ノズル
50 バルブ本体
51 支持部
52a 一側バルブ片部
52b 他側バルブ片部
53 一側貫通路
54 他側貫通路
57 一側補強ブリッジ部
58 他側補強ブリッジ部
A 吸気装置
E エンジン

Claims (3)

  1. 多気筒エンジンの気筒毎に形成された吸気通路を有する吸気ケーシングを備え、該吸気ケーシング内には気筒列方向に延びて上記吸気通路を横断するロータリバルブが気筒列方向の軸周りに回動可能に配置され、エンジンの低速運転時に上記吸気通路を流通する吸気の流速を高めるように上記ロータリバルブを回動するように構成された多気筒エンジンの吸気装置であって、
    上記ロータリバルブは、回動軸方向に延びる円柱状のバルブ本体を備え、
    上記バルブ本体には、上記吸気通路のロータリバルブよりも上流側と下流側とを連通させる貫通路と、該貫通路の気筒列方向両側で上記吸気ケーシングの内面に回動可能に支持される支持部とが設けられ、
    上記貫通路には、外側面が上記バルブ本体の外周面に沿い上記吸気通路の壁面に摺接しかつバルブ本体の軸方向に延びるとともに、内側面がエンジンの低速運転時に上記吸気通路を絞るように位置付けられるバルブ片部と、該バルブ片部から離れた位置で上記バルブ本体の軸方向に延びる補強ブリッジ部とが設けられ、
    気筒列方向に並ぶ上記支持部は、上記バルブ片部と補強ブリッジ部とによって互いに連結され、
    上記吸気通路を全開にした状態のロータリバルブを軸心方向に沿って見て、上記補強ブリッジ部の吸気流通方向に直交する幅が、上記バルブ片部の内側面と外側面とにより形成される最大幅よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  2. 請求項1に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    補強ブリッジ部が、バルブ本体の外周面に沿いエンジンの高速運転時に吸気通路の壁面に摺接するように形成されていることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
  3. 請求項1又は2に記載の多気筒エンジンの吸気装置において、
    ロータリバルブの軸心よりも上流側の吸気通路の内径は、バルブ本体の軸外径と略同じに設定されており、軸心よりも下流側の吸気通路は、徐々に縮径されて上記バルブ本体の下流側の吸気通路に連通していることを特徴とする多気筒エンジンの吸気装置。
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