JP2010261564A - ロータリー弁及びその生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化、コストアップ等を招くことなく、弁ハウジングと弁体との間の摩擦抵抗(摺動抵抗)を可及的に低減し得て、弁体を応答遅れを生じさせることなく円滑に回転させることのできるロータリー弁を提供する。
【解決手段】筒状の弁ハウジング10Aに形成された側部ポート11、12をその中に配在された回転弁体20Aにより開閉するようにされ、弁ハウジング10Aに下側弁体受座17及び上側弁体受座18が設けられ、回転弁体20Aの下端面部24及び上端面部23、あるいは、弁ハウジング10Aの下側弁体受座17及び上側弁体受座18に、対接相手との接触面積を小さくするための突部24j、23jが一体に形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、筒状の弁ハウジング内に回転自在に収容さた弁体により、弁ハウジングに形成された流体入出ポートを開閉するようにされたロータリー弁及びその生産方法に関する。
この種のロータリ弁の一つとして、例えば下記特許文献1、2等にも見られるように、筒状の弁ハウジングの下部に底部ポートが、また、周壁部に二つの側部ポート(水導入ポート及び湯導入ポート)が形成されるとともに、頂面部付き円筒状の弁体の周壁部に、前記水導入ポート及び湯導入ポートの開口面積を連続的に変化させるべく特定形状の水用開口部及び湯用開口部が形成され、前記弁体を回転させることにより水と湯の混合比率を調節できるようにしたものが知られている。
特開2002−22039号公報 特開2006−9958号公報
前記した如くの従来のロータリー弁は、次のような改善すべき課題がある。
すなわち、前記ロータリー弁では、流体が弁体内及び弁ハウジング内を流れるようになっている関係上、その流体の圧力で弁体の下端面部が弁ハウジングの下部に設けられた下側弁体受座に強く押し付けられたり、弁体の頂面部(上端面部)が弁ハウジングの上端部に付設された上蓋部材(上側弁体受座)に強く押し付けられたりする。この場合、弁体の下端面部及び上端面部、並びに弁ハウジングの下側弁体受座及び上側弁体受座は平坦面であるので、それらは面接触し、大きな摩擦抵抗(摺動抵抗)が発生する。
このため、弁体に応答遅れが生じたり、弁体が円滑に回転しなくなるおそれがあり、それを避けるには、発生トルクの大きなモータ等の駆動手段が必要となり、ロータリー弁の大型化、コストアップ等を招く。
かかる問題を解消するための一つの方策として、前記特許文献1にも所載のように、弁ハウジングの下側弁体受座と弁体の下端面部との間、並びに弁ハウジングの上側弁体受座と弁体の上端面部との間にそれぞれワッシャ類を介装することが考えられる。
しかしながら、ワッシャ類を用いる方策では、部品点数や工数が増え、生産管理やコスト上、良策とは言えない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、大型化、コストアップ等を招くことなく、弁ハウジングと弁体との間の摩擦抵抗(摺動抵抗)を可及的に低減し得て、弁体を応答遅れを生じさせることなく円滑に回転させることのできるロータリー弁を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係るロータリー弁は、筒状の弁ハウジングに形成された流体入出ポートをその中に配在された回転弁体により開閉するようにされ、前記弁ハウジングに下側弁体受座及び/又は上側弁体受座が設けられ、前記回転弁体の下端面部及び/又は上端面部、あるいは、前記弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座に、対接相手との接触面積を小さくするための突部が一体に形成されていることを特徴としている。
より好ましい一つの態様では、少なくとも一つの側部ポートが形成された筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジング内に回転自在に配在され、その回転に伴って前記側部ポートを開閉する円筒状ないし円柱状の弁体とを備え、前記弁ハウジングに下側弁体受座及び/又は上側弁体受座が設けられ、前記弁体の下端面部及び/又は上端面部に、前記弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座との接触面積を小さくするための突部が一体に形成される。
より好ましい他の態様では、少なくとも一つの側部ポートが形成された筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジング内に回転自在に配在され、その回転に伴って前記側部ポートを開閉する円筒状ないし円柱状の弁体とを備え、前記弁ハウジングに下側弁体受座及び/又は上側弁体受座が設けられ、該弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座に、前記弁体の下端面部及び/又は上端面部との接触面積を小さくするための突部が一体に形成される。
前記突部は、好ましくは、前記弁体の回転軸線を中心として円環状に形成される。
前記突部は、好ましくは、前記弁体の回転軸線を中心とする同一円周上に形成された複数箇の突起で構成される。
前記突部は、好ましくは、対接相手との接触が実質的に点接触ないし線接触となるように、その断面外形が山状ないし楕円弧状に形成される。
他の好ましい態様では、前記弁ハウジングに底部ポートが形成され、該底部ポートと前記側部ポートとの間の流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装される。
他の好ましい態様では、前記弁ハウジングに上蓋部材が付設され、前記側部ポートから前記上蓋部材への流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装される。
別の好ましい態様では、前記弁ハウジングに、底部ポートと複数個の側部ポートが形成されるとともに、前記弁体に、その回転に伴って前記各ポート間を選択的に開通及び/又は遮断できるように1本ないし複数本の連通用流路が形成され、前記底部ポートと前記複数個の側部ポートとの間の流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装される。
前記シール材は、好ましくは、リング状、筒状、又は穴付き盤状に形成される。
また、好ましくは、前記弁体の外周部に、前記シール材としてのOリングが装着される。
一方、本発明に係るロータリー弁の生産方法は、上記した「前記弁ハウジングに、底部ポートと複数個の側部ポートが形成されるとともに、前記弁体に、その回転に伴って前記各ポート間を選択的に開通・遮断できるように1本ないし複数本の連通用流路が形成され、前記底部ポートと前記複数個の側部ポートとの間の流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装されてなる」ロータリー弁を生産する方法であり、下記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の各工程を含んで構成される。
(1)底部ポートと複数個の側部ポートを有する、下記第1及び第2の弁体に対して共通の弁ハウジングを所要個数(P個+Q個)製造する工程。
(2)次の(a)の要件を含んで構成される第1の弁体を所要個数(P個)製造する工程。
(a)その回転に伴って前記底部ポートと少なくとも一つの側部ポートとの間を選択的に開通・遮断できるように前記連通用流路が形成されている。
(3)次の(b)の要件を含んで構成される第2の弁体を所要個数(Q個)製造する工程。
(b)前記底部ポートと前記側部ポートとの間を常時遮断し、かつ、その回転に伴って前記側部ポート間のみを選択的に開通・遮断できるように前記連通用流路が形成されている。
(4)前記第1の弁体を前記弁ハウジング内に挿入して組み上げる工程。
(5)前記第2の弁体を前記弁ハウジング内に挿入して組み上げる工程。
本発明に係るロータリー弁では、弁体の下端面部及び/又は上端面部、あるいは、弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座に、対接相手との接触面積を小さくするための突部が設けられるので、弁ハウジングと弁体との接触を実質的に点接触ないし線接触とすることができる。そのため、大型化、コストアップ等を招くことなく、弁ハウジングと弁体との間の摩擦抵抗(摺動抵抗)を大幅に低減でき、これにより、弁体を、応答遅れを生じさせることなく円滑に回転させることが可能となり、耐久性、信頼性を高めることができる。
また、突部は弁体あるいは弁ハウジングに一体に形成されるので、部品点数や工数はこれまでと変わらず、従来例のようにワッシャ類を用いる場合に比して生産管理の面でも有利である。
本発明に係るロータリー弁の第1実施例を示し、(A)は部分切欠断面図、(B)は(A)のXーX矢視断面図。 本発明に係るロータリー弁の第2実施例を示し、(A)は部分切欠断面図、(B)は(A)のXーX矢視断面図。 本発明に係るロータリー弁の第3実施例を示し、(A)は部分切欠断面図、(B)は(A)のXーX矢視断面図。 本発明に係るロータリー弁の第4実施例を示し、(A)は部分切欠断面図、(B)は(A)のXーX矢視断面図。 第1実施例のロータリー弁の一変形例を示す部分切欠断面図。 第1実施例のロータリー弁の他の変形例を示す部分切欠断面図。
以下、本発明の実施形態(第1〜第4実施例+変形例)を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るロータリー弁の第1実施例を示している。
図示例のロータリー弁1Aは、3方切換弁の構成としたもので、基本的には、筒状の弁ハウジング10Aと、この弁ハウジング10A内に回転自在に収容された弁体20Aと、この弁体20Aを回転駆動するためのステッピングモータ50とを備えている。
前記弁ハウジング10Aは、その周壁部10aの高さ方向中央部に180度の角度間隔あけて第1側部ポート11と第2側部ポート12が形成されるとともに、これら側部ポート11、12の外周側に、それぞれ管状継手部31、32が弁ハウジング10と一体に設けられている。
また、弁ハウジング10Aの下部には、周壁部10aから半径方向内方側へ突出する、概略矩形状の断面を持つ平面視円環状の下側弁体受座(段差部)17が設けられいる。また、この下側弁体受座17の内周側が底部ポート16となっており、この底部ポート16の下側に管状継手部36が設けられている。
加えて、弁ハウジング10Aの上部には、断面逆凸形の上蓋部材40が嵌着されており、この上蓋部材40の下端面部が上側弁体受座18となっている。上蓋部材40の中央部には軸受穴40aが貫設され、また、その外周面部には、弁ハウジング10Aの内周面との間をシールすべく、シール材としてのOリング42が装着される環状溝41が形成されている。
一方、前記弁体20Aは、頂面部23を持つ円筒状ないし円柱状とされ、その周壁部22が、前記側部ポート11、12を閉塞するシール面部として機能するようになっている。この周壁部22に、弁体20Aの回転に伴って、前記側部ポート11、12の開口面積を全開状態から全閉状態まで連続的に変化させ得る所定形状(例えば円形)の開口部30aが形成されている。この開口部30aは、弁体20Aの回転角度で見て、前記側部ポート11、12の口径とほぼ同じの、約90度分程度開口せしめられている。また、弁体20A内には、前記開口部30aを一端部とし他端部が底部ポート16に開口する円筒状の連通用流路30Aが形成されている。該連通用流路30Aは、弁体20Aの回転に伴って、前記第1側部ポート11と底部ポート16との間、及び第2側部ポート12と底部ポート16との間を選択的に開通・遮断し得る。
また、弁体20の頂面部23の中央には、ステッピングモータ50のロータ55の回転を前記弁体20Aに伝達するための回転伝達軸25が突設されている。この回転伝達軸25は、前記上蓋部材40の軸受穴40aに摺動自在に嵌挿されており、その下部には、前記上蓋部材40の軸受穴40aとの間をシールするためのOリング29、29が装着される環状溝28、28が形成され、その上部には、セレーション軸部26等が設けられている。
前記ステッピングモータ50は、前記上蓋部材40上にボルトナット類で弁ハウジング10Aと一体に取り付けられている。
そして、本実施例では、前記弁体20A(における周壁部22)の下端面部24及び頂面部(上端面部)23に、それぞれ前記弁ハウジング10Aの下側弁体受座17及び上側弁体受座18との接触面積を小さくするための突部24j、23jが一体に形成されている。
前記突部24j、23jは、弁体20Aの回転軸線Oを中心として円環状に形成されるとともに、対接相手(下側弁体受座17、上側弁体受座18)との接触が実質的に線接触となるように、その断面外形が半円状に形成されている。
このように、突部24j、23jを設けることにより、大型化、コストアップ等を招くことなく、弁ハウジングと弁体との間に発生する摩擦抵抗(摺動抵抗)を大幅に低減できる。
そのため、弁体を、応答遅れを生じさせることなく円滑に回転させることが可能となり、耐久性、信頼性を高めることができる。
また、突部24j、23jは、弁体20Aに一体に形成されるので、部品点数や工数はこれまでと変わらず、従来例のようにワッシャ類を用いる場合に比して生産管理の面でも有利である。
上記に加え、本実施例では、底部ポート16と側部ポート11、12との間の流体漏れを防ぐべく、弁ハウジング10Aの下部内周面と弁体20Aの下部外周面との間にシール材45が介装されている。より詳しくは、弁体20Aの周壁部22の下部外周に環状溝46が形成され、この環状溝46にシール材としてのOリング45が装着されている。
このように、弁ハウジング10Aの下部内周面と弁体20Aの下部外周面との間にシール材45を介装することによって、底部ポート16と側部ポート11、12との間の流体漏れを防ぐことができ、これにより、不所望な異種流体の混入や流体圧力の低下等を効果的に防止できる。
特に、次に述べる第2実施例のロータリー弁1Bのように、生産性の向上やコストダウンを図るべく、第1実施例のロータリー弁(3方切換弁)とは異なる種類のロータリー弁(流量調整弁)を、第1実施例の弁ハウジング10Aを共用化して生産する場合には、前記シール材45が不所望な異種流体の混入や流体圧力の低下等を防ぐ役目に加えて、外部への流体漏れを防ぐ役目も果たすことになるので重要(不可欠)となる。
以下、これについて図2を参照しながら説明する。
図2に示される第2実施例のロータリー弁1Bは、3方切換弁である第1実施例のロータリー弁1Aの弁ハウジング10A(及び上蓋部材40やステッピングモータ50も)を用いた流量調整弁である。
詳細には、第2実施例のロータリー弁1Bは、第1実施例のものと共通の弁ハウジング10A、上蓋部材40、ステッピングモータ50等が用いられており、弁体20Bも、内部に形成される連通用流路の構成以外は第1実施例の弁体20Aと基本的には同じ(外径や高さ寸法等が同じ)である。
すなわち、本実施例の弁体20Bは、概略円柱状であり、その内部には、第1側部ポート11と第2側部ポート12とを連通するように、1本の真っ直ぐな貫通穴からなる連通用流路30Bが形成されている。
したがって、弁体20Bは、第1実施例のもの(20A)と同様に、弁ハウジング10A内に回転自在に配在され、かつ、その回転に伴って、側部ポート11、12の開口面積を全開状態から全閉状態まで連続的に変化させ得るが、第1実施例のもの(20A)とは異なり、底部ポート16と側部ポート11、12との間を常時遮断し、かつ、その回転に伴って側部ポート11−12間のみを選択的に開通・遮断できるようになっている。
上記のように、本実施例のロータリー弁1Bでは、第1実施例と共通の弁ハウジング10A等を用いている関係上、使用しない底部ポート16が存在している。このため、側部ポート11、12から底部ポート16へ流体が漏れると、その流体が外部へ漏れ出るおそれがある。
そのため、前記したように、底部ポート16と側部ポート11、12との間の流体漏れを防ぐべく、弁ハウジング10Aの下部内周面と弁体20Bの下部外周面との間にシール材45が介装されている。より詳しくは、弁体20Bの周壁部22の下部外周に環状溝46が形成され、この環状溝46にシール材としてのOリング45が装着されている。
これにより、不所望な流体漏れを確実に防ぐことができ、弁ハウジング10Aを共用化することによる問題が解消され、共用化したことにより、生産性が向上し、コストダウンを図ることができる。
加えて、本第2実施例のロータリー弁1Bにおいても、第1実施例と同様に、弁体20Bに突部24j、23jが一体に設けられており、これによって、第1実施例と同様な作用効果が得られることは勿論である。
なお、前記第1実施例のロータリー弁1Aと第2実施例のロータリー弁1Bをそれぞれ所要個数生産する場合には、下記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の各工程を含むことになる。
(1)第1及び第2実施例の弁体20A、20Bに対して共通の弁ハウジング10Aを所要個数(P個+Q個)製造する工程。
(2)第1実施例の弁体20Aを所要個数(P個)製造する工程。
(3)第2実施例の弁体20Bを所要個数(Q個)製造する工程。
(4)第1実施例の弁体20Aを弁ハウジング10A内に上から挿入して組み上げる工程。
(5)第2実施例の弁体20Bを弁ハウジング10A内に上から挿入して組み上げる工程。
図3、図4は、第3、第4実施例のロータリー弁1C、1Dを示しており、これらのロータリー弁1C、1Dにおいて、前述した第1及び第2実施例のロータリー弁1A、1Bの各部に対応する部分には共通の符号を付して重複説明を省略し、以下においては相違点のみを説明する。
図3に示される第3実施例のロータリー弁1Cは、4方切換弁の構成としたもので、弁ハウジング10Bの周壁部10bには、第1、第2側部ポート11、12に加えて、第3側部ポート13(管状継手部33)が形成され、円柱状の弁体20Cに、その回転に伴って、底部ポート16と3個の側部ポート11、12、13との間を選択的に開通・遮断できるように側面視逆L字状の連通用流路30CLが形成されるとともに、3個の側部ポート11、12、13間を選択的に開通・遮断できるように平面視T字状の連通用流路30CTが形成されている。
したがって、第3実施例のロータリー弁1Cは、弁体20Cの回転に伴って、前記連通用流路30CL、30CTにより側部ポート11、12、13の開口面積を全開状態から全閉状態まで連続的に変化させ得、かつ、弁体20Cの回転に伴って、前記連通用流路30CLにより底部ポート16と側部ポート11、12、13との間を選択的に開通・遮断できるとともに、前記連通用流路30CTにより3個の側部ポート11−12−13間を選択的に開通・遮断でき、4方切換弁として機能する。
一方、図4に示される第4実施例のロータリー弁1Dは、第3実施例と共通の弁ハウジング10B等を用いて、3方切換弁の構成としたもので、円柱状の弁体20Dには、底部ポート16と3個の側部ポート11、12、13との間を常時遮断し、かつ、その回転に伴って3個の側部ポート11−12−13間のみを選択的に開通・遮断できるように平面視L字状の連通用流路30Dが形成されている。
したがって、第4実施例のロータリー弁1Dは、第3実施例と同様に、弁体20Dの回転に伴って、前記連通用流路30Dにより側部ポート11、12、13の開口面積を全開状態から全閉状態まで連続的に変化させ得るが、第3実施例とは異なり、底部ポート16と側部ポート11、12、13との間は常時遮断し、かつ、弁体20Dの回転に伴って、側部ポート11−12−13間のみを選択的に開通及び/又は遮断でき、3方切換弁として機能する。
上記のように、第4実施例のロータリー弁1Dでは、第3実施例と共通の弁ハウジング10Bを用いてる関係上、使用しない底部ポート16が存在している。このため、側部ポート11、12、13から底部ポート16へ流体が漏れると、その流体が外部へ漏れ出るおそれがある。
そのため、第3及び第4実施例のロータリー弁1C、1Dにおいても、底部ポート16と側部ポート11、12、13との間の流体漏れを防ぐべく、弁ハウジング10Bの下部内周面と弁体20Dの下部外周面との間にシール材45が介装されている。より詳しくは、弁体20Dの周壁部22の下部外周に環状溝46が形成され、この環状溝46にシール材としてのOリング45が装着されている。
これにより、前述した実施例と同様に、不所望な流体漏れを確実に防ぐことができ、弁ハウジング10Bを共用化することによる問題が解消され、共用化したことにより、生産性が向上し、コストダウンを図ることができる。
加えて、本第3、4実施例のロータリー弁1C、1Dにおいても、第1、第2実施例と同様に、弁体20C、20Dに突部24j、23jが一体に設けられており、これによって、第1、第2実施例と略同様な作用効果が得られることは勿論である。
なお、上記各実施例においては、突部24j、23jを、弁体20A〜20Dの下端面部24と頂面部(上端面部)23に一体に形成しているが、それに代えて、図5に第1実施例のロータリー弁1Aの一変形例であるロータリー弁1A’が示されているように、弁ハウジング10Aの下側弁体受座17や上側弁体受座(上蓋部材40の下端面部)18に一体に形成するようにしてもよく、かかる場合も前記した実施例と同様な作用効果が得られる。
また、上記各実施例においては、突部24j、23jを、弁体20A〜20Dの回転軸線Oを中心として円環状に形成しているが、それに代えて、突部を、例えば、弁体20A〜20Dの回転軸線Oを中心とする同一円周上に形成された複数箇の突起で構成するようにしてもよい。
さらに、図6に、第1実施例のロータリー弁1Aの他の変形例であるロータリー弁1A’’を示す。
このロータリー弁1A’’では、側部ポート11、12から上側弁体受座18(上蓋部材40)側への流体漏れを防ぐべく、弁ハウジング10Aの上部内周面と弁体20Aの上部外周面との間にシール材47が介装されている。より詳しくは、弁体20Aの周壁部22の上部外周に環状溝48が形成され、この環状溝48にシール材としてのOリング47が装着されている。
このようにされることにより、側部ポート11、12から上側弁体受座18(上蓋部材)側への流体漏れを防ぐことができるので、第1実施例のものでは必要であった、Oリング42、29、29、環状溝41、28、28が不要となり、部品点数や工数を削減できる。
1A、1B、1C、1D ロータリー弁
10A、10B 弁ハウジング
11 第1側部ポート
12 第2側部ポート
13 第3側部ポート
16 底部ポート
17 下側弁体受座
18 上側弁体受座(上蓋部材の下端面部)
20A、20B、20C、20D 弁体
22 周壁
23 頂面部(上端面部)
23j 突部
24 下端面部
24j 突部
30A、30B、30C、30D 連通用流路
45 シール材(Oリング)
50 ステッピングモータ

Claims (12)

  1. 筒状の弁ハウジングに形成された流体入出ポートをその中に配在された回転弁体により開閉するようにされたロータリー弁であって、
    前記弁ハウジングに下側弁体受座及び/又は上側弁体受座が設けられ、前記回転弁体の下端面部及び/又は上端面部、あるいは、前記弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座に、対接相手との接触面積を小さくするための突部が一体に形成されていることを特徴とするロータリー弁。
  2. 少なくとも一つの側部ポートが形成された筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジング内に回転自在に配在され、その回転に伴って前記側部ポートを開閉する円筒状ないし円柱状の弁体とを備えたロータリー弁であって、
    前記弁ハウジングに下側弁体受座及び/又は上側弁体受座が設けられ、前記弁体の下端面部及び/又は上端面部に、前記弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座との接触面積を小さくするための突部が一体に形成されていることを特徴とするロータリー弁。
  3. 少なくとも一つの側部ポートが形成された筒状の弁ハウジングと、該弁ハウジング内に回転自在に配在され、その回転に伴って前記側部ポートを開閉する円筒状ないし円柱状の弁体とを備えたロータリー弁であって、
    前記弁ハウジングに下側弁体受座及び/又は上側弁体受座が設けられ、該弁ハウジングの下側弁体受座及び/又は上側弁体受座に、前記弁体の下端面部及び/又は上端面部との接触面積を小さくするための突部が一体に形成されていることを特徴とするロータリー弁。
  4. 前記突部は、前記弁体の回転軸線を中心として円環状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  5. 前記突部は、前記弁体の回転軸線を中心とする同一円周上に形成された複数箇の突起で構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  6. 前記突部は、対接相手との接触が実質的に点接触ないし線接触となるように、その断面外形が山状ないし楕円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  7. 前記弁ハウジングに底部ポートが形成され、該底部ポートと前記側部ポートとの間の流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  8. 前記弁ハウジングに上蓋部材が付設され、前記側部ポートから前記上蓋部材への流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装されていることを特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  9. 前記弁ハウジングに、底部ポートと複数個の側部ポートが形成されるとともに、前記弁体に、その回転に伴って前記各ポート間を選択的に開通・遮断できるように1本ないし複数本の連通用流路が形成され、前記底部ポートと前記複数個の側部ポートとの間の流体漏れを防ぐべく、前記弁ハウジングと前記弁体との間にシール材が介装されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  10. 前記シール材は、リング状、筒状、又は穴付き盤状に形成されていることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  11. 前記弁体の外周部に、前記シール材としてのOリングが装着されていることを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載のロータリー弁。
  12. 下記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の各工程を含んで構成される、請求項9に記載のロータリー弁の生産方法。
    (1)底部ポートと複数個の側部ポートを有する、下記第1及び第2の弁体に対して共通の弁ハウジングを所要個数(P個+Q個)製造する工程。
    (2)次の(a)の要件を含んで構成される第1の弁体を所要個数(P個)製造する工程。
    (a)その回転に伴って前記底部ポートと少なくとも一つの側部ポートとの間を選択的に開通・遮断できるように前記連通用流路が形成されている。
    (3)次の(b)の要件を含んで構成される第2の弁体を所要個数(Q個)製造する工程。
    (b)前記底部ポートと前記側部ポートとの間を常時遮断し、かつ、その回転に伴って前記側部ポート間のみを選択的に開通・遮断できるように前記連通用流路が形成されている。
    (4)前記第1の弁体を前記弁ハウジング内に挿入して組み上げる工程。
    (5)前記第2の弁体を前記弁ハウジング内に挿入して組み上げる工程。
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