JP6661433B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流路切換弁に係り、例えば弁体が設けられた弁体ホルダを弁室内で回転あるいは揺動させて当該弁体を弁室内で移動させることにより流路を切り換える流路切換弁に関する。
流体の流路を多方向に切り換える流路切換弁の一例として、弁軸の延長線上に位置する共通開口、前記弁軸の軸線(回転軸線)を挟んで両側に位置する第一開口及び第二開口が形成された弁本体と、前記弁軸の先端部に形成された嵌合部が挿入される貫通孔(嵌合孔)、前記弁軸の延長線上に位置する共通弁孔、前記弁軸の軸線を挟んで直角に位置する第一弁孔及び第二弁孔とが形成され、前記弁本体内に収納される弁ボール(ボール状の弁体)とを備え、前記共通弁孔、第一弁孔、第二弁孔が前記弁ボール内で互いにL字型流路を形成しているロータリー形のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−130499号公報
ところで、前記した如くの従来の流路切換弁(三方切換弁)では、通常、弁体(弁ボール)を支持するとともに流体漏れ(弁漏れ)を防ぐために、弁体と弁本体との間にシートリング(円環状のシート部材)が介装されており、前記弁体はシートリングに押し付けられた状態で回転摺動することにより、流路を切り換えるようになっている。
そのため、弁体とシートリングとの摩擦によって弁体の駆動トルク(つまり、流路切換に要するトルク)が大きくなり、大型化、コストアップ等を招くといった問題や、弁体やシートリングの摩耗による耐久劣化によって流体漏れ(弁漏れ)が発生するといった問題があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、大型化、コストアップ等を招くことなく、耐久性に優れた流路切換弁を提供することにある。
上記する課題を解決するために、本発明に係る流路切換弁は、流体が導入導出される弁室及び該弁室に開口せしめられた複数の入出口を有する弁本体と、前記弁室内に回転自在あるいは揺動自在に配在された弁体ホルダと、前記複数の入出口を開閉すべく、前記弁体ホルダに設けられた収容部に該弁体ホルダに対して移動可能に配在された弁体と、前記弁体ホルダを回転あるいは揺動させるための駆動機構と、を備え、前記駆動機構で前記弁体ホルダを前記弁室内で回転あるいは揺動させることにより、前記弁体ホルダの前記収容部に配在された前記弁体を前記弁室内で移動させるとともに、該弁体を前記複数の入出口に選択的に対接せしめて流路を切り換えるようにされ、前記弁本体に、前記弁体が前記入出口に対向せしめられたときに前記弁体の一部を前記入出口に嵌め込んで前記入出口を閉塞する突起が設けられていることを特徴としている。
より具体的な態様では、流体が導入導出される弁室を画成する筒状の胴部と該胴部の上端開口及び下端開口を気密的に封止する上蓋部及び下蓋部とを有し、前記弁室に、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に形成された少なくとも1つの入出口を含む複数の入出口が開口せしめられた弁本体と、前記弁室内に回転自在あるいは揺動自在に配在された弁体ホルダと、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に形成された少なくとも1つの入出口を開閉すべく、前記弁体ホルダに設けられた収容部に該弁体ホルダに対して上下動可能に配在された弁体と、前記弁体ホルダを回転あるいは揺動させるための駆動機構と、を備え、前記駆動機構で前記弁体ホルダを前記弁室内で回転あるいは揺動させることにより、前記弁体ホルダの前記収容部に配在された前記弁体を前記弁室内で移動させるとともに、該弁体を前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に形成された少なくとも1つの入出口に選択的に対接せしめて流路を切り換えるようにされ、前記少なくとも1つの入出口が設けられた前記上蓋部及び/又は前記下蓋部とは反対側の前記上蓋部及び/又は前記下蓋部において前記少なくとも1つの入出口に対向する位置に、前記弁体が前記入出口に対向せしめられたときに前記弁体の一部を前記入出口に嵌め込んで前記入出口を閉塞する突起が設けられていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記弁体がボールからなり、前記弁体ホルダの前記収容部に転動可能に配在される。
別の好ましい態様では、前記弁体は、前記弁体ホルダの前記収容部に周方向及び径方向に遊びをもって配在される。
別の好ましい態様では、前記収容部は、両端が開口した筒状体もしくは筒状空所で構成される。
別の好ましい態様では、前記弁体ホルダの上面及び/又は下面に、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に当接せしめられる凸部が設けられる。
別の好ましい態様では、前記弁体ホルダの外周に、前記胴部に当接せしめられるガイドリブが設けられる。
別の好ましい態様では、前記弁体ホルダにおける前記収容部の外側に、前記複数の入出口間を連通する連通空間が設けられる。
別の好ましい態様では、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に複数の入出口が設けられるとともに、該複数の入出口は、平面視で異なる位置、かつ、前記弁体ホルダの回転軸線を中心とした同一円周上に配在される。
別の好ましい態様では、前記突起は、周方向に滑らかな傾斜面を有する
更に好ましい態様では、前記突起は、前記入出口のうち前記弁室に流体を導入する流入口に対向する位置のみに設けられる。
別の好ましい態様では、前記駆動機構は、前記弁体ホルダの外周に設けられた従動ギアと、前記弁体ホルダの外側に配在された弁軸に設けられた駆動ギアとを含んで構成される。
別の好ましい態様では、前記弁体ホルダには、該弁体ホルダの外径より小径の回転軸部が設けられており、前記駆動機構は、前記回転軸部の外周に設けられた従動ギアと、前記回転軸部の外側に配在された弁軸に設けられた駆動ギアとを含んで構成される。
本発明によれば、弁体が、弁室内に回転自在あるいは揺動自在に配在された弁体ホルダに設けられた収容部に該弁体ホルダに対して移動可能に配在され、その弁体ホルダを弁室内で回転あるいは揺動させることにより、弁体ホルダの収容部に配在された弁体を弁室内で移動させるとともに、該弁体を弁本体に設けられた複数の入出口に選択的に対接せしめて流路を切り換えるようになっている。そのため、流路切換中に弁体が弁本体側に押し付けられなくなっているので、例えば、弁体をシートリング(弁本体側)に押し付けた状態で回転摺動させることにより流路を切り換える従来の流路切換弁と比べて、弁体と弁本体との摩擦を小さくでき、弁体の駆動トルク(つまり、流路切換に要するトルク)を可及的に低減できるとともに、流体漏れ(弁漏れ)を効果的に防止することができる。
また、前記弁体がボールからなり、前記弁体ホルダの前記収容部に転動可能に配在されているので、流路切換時の弁体と弁本体との摩擦を更に小さくでき、弁体の駆動トルク(つまり、流路切換に要するトルク)を更に低減できるとともに、流体漏れ(弁漏れ)をより効果的に防止することができる。
また、前記弁体は、前記弁体ホルダの前記収容部に周方向及び径方向に遊びをもって配在されているので、弁本体に設けられた複数の入出口を確実に閉塞できるといった効果もある。
さらに、前記弁本体における上蓋部及び/又は下蓋部に、前記弁体が前記入出口(特に、前記入出口のうち前記弁室に流体を導入する流入口)に対向せしめられたときに前記弁体を前記入出口側に押し付ける突起が設けられているので、弁本体に設けられた複数の入出口をより確実に閉塞することができ、そのシール性を更に高められるといった効果も得られる。
本発明に係る流路切換弁の第1実施形態を示す図であり、(A)は斜め上方から視た外観斜視図、(B)は斜め下方から視た外観斜視図。 図1(A)に示される流路切換弁の上蓋部を取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図。 (A)は、図1(A)に示される流路切換弁の上蓋部及び弁体ホルダを取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図、(B)は、弁体ホルダを斜め下方から視た斜視図、(C)は、上蓋部を斜め下方から視た斜視図。 第1実施形態の流路切換弁の第1連通状態(全閉状態)(回転角度:0度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う断面図。 第1実施形態の流路切換弁の第2連通状態(閉−開状態)(回転角度:120度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のV−V矢視線に従う断面図。 第1実施形態の流路切換弁の第3連通状態(全開状態)(回転角度:180度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う断面図。 第1実施形態の流路切換弁の第4連通状態(開−閉状態)(回転角度:240度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のV−V矢視線に従う断面図。 本発明に係る流路切換弁の第2実施形態における上蓋部を斜め下方から視た斜視図。 第2実施形態の流路切換弁の第1連通状態(全閉状態)(回転角度:0度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う断面図。 第2実施形態の流路切換弁の第2連通状態(閉−開状態)(回転角度:120度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のV−V矢視線に従う断面図。 第2実施形態の流路切換弁の第3連通状態(全開状態)(回転角度:180度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のU−U矢視線に従う断面図。 第2実施形態の流路切換弁の第4連通状態(開−閉状態)(回転角度:240度)を示す図であり、(A)は上蓋部を取り外した状態の平面図、(B)は(A)のV−V矢視線に従う断面図。 本発明に係る流路切換弁の第3実施形態の、上蓋部を取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図。 図13に示される流路切換弁の弁本体を示す斜視図。 第3実施形態の流路切換弁の、上蓋部を取り外した状態の平面図であり、(A)は第1連通状態(開−閉状態)(回転角度:0度)、(B)は第2連通状態(全開状態)(回転角度:45度)、(C)は第3連通状態(閉−開状態)(回転角度:90度)を示す図。 本発明に係る流路切換弁の第4実施形態の、上蓋部を取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図。 図16に示される流路切換弁の弁本体を示す斜視図。 第4実施形態の流路切換弁の、上蓋部を取り外した状態の平面図であり、(A)は第1連通状態(開−閉状態)(回転角度:0度)、(B)は第2連通状態(全開状態)(回転角度:45度)、(C)は第3連通状態(閉−開状態)(回転角度:90度)を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。また、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、図1等の方向矢印表示を基準としており、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。
また、各図において、弁体ホルダを回転駆動するための回転駆動部としてのモータは省略されている。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る流路切換弁の第1実施形態を示す図であり、図1(A)は斜め上方から視た外観斜視図、図1(B)は斜め下方から視た外観斜視図である。また、図2は、図1(A)に示される流路切換弁の上蓋部を取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図であり、図3(A)は、図1(A)に示される流路切換弁の上蓋部及び弁体ホルダを取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図、図3(B)は、弁体ホルダを斜め下方から視た斜視図、図3(C)は、上蓋部を斜め下方から視た斜視図である。
図示実施形態の流路切換弁1は、例えば自動車のエンジンルーム内等を流れる流体の流路を多方向に切り換える三方切換弁として使用されるもので、基本的に、弁室11を有する樹脂製の弁本体10と、弁室11内に回転自在に配在された弁体ホルダ30と、弁体ホルダ30内に保持された弁体20と、弁体ホルダ30を回転させるべく、弁本体10の上部に配置されたモータ(回転駆動部)(不図示)と、モータの回転力を弁体ホルダ30に伝達する弁軸40と、を備えている。弁体ホルダ30の回転軸線は、弁軸40の中心線(回転軸線)と平行とされている。
前記弁本体10は、前記弁体ホルダ30が収納される平面視円形の弁室11を画成するとともに、その弁室11の外側(左後方部分)に弁軸40(の下端部41)を回動自在に支持する軸受け部11Aが設けられた短筒状の胴部12を有し、その胴部12の下端開口を気密的に封止するように、略円板状の下蓋部15が一体的に形成されている。また、胴部12の上端開口を気密的に封止するように、略円板状部材からなる上蓋部16が、ねじ締結、超音波溶着等により密封接合されるとともに、その上蓋部16(の軸受け部11Aに対応する部分)には、弁軸40(の中間胴部42)が回転摺動自在に挿通される円筒状の嵌挿部16Aが一体的に形成されている。
前記下蓋部15の上面(弁室11側の面)は、滑らかな平坦面とされており、その下蓋部15には、前記弁室11に開口する流入口p10と2つの流出口p1、p2とが設けられている。ここでは、各入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)は、同径とされ、弁本体10(の弁室11)の中心線O(弁体ホルダ30の回転軸線と同軸)を中心とした同一円周上に等角度間隔(つまり、120度間隔)をあけて配在されている(図4〜図7も併せて参照)。また、各入出口(における弁室11側)周りには、当該入出口に対して弁体(ボール)20を調芯する、円錐台面からなるテーパ面が設けられている。
前記下蓋部15の下面における後部には、流入口p10に連通する管継手からなる流入ポート#10が後向きに接続され、その左部には、流出口p1に連通する管継手からなる流出ポート#1が左向きに接続され、その右部には、流出口p2に連通する管継手からなる流出ポート#2が右向きに接続されている。
また、本実施形態では、図3(C)とともに図4〜図7を参照すればよく分かるように、上蓋部16の下面(弁室11側の面)における、流入口p10に対向する位置(言い換えれば、流入口p10と平面視同一位置)に、弁体20が流入口p10に対向せしめられたときに当該弁体20を流入口p10側に押し付けるべく、周方向に滑らかな傾斜面を持つ側面視略山型の突起17が突設されている。
前記弁体ホルダ30は、例えば合成樹脂製とされ、前記胴部12(により画成される弁室11)より若干小径かつ上下方向で厚みのあるリング部31を有し、そのリング部31に内接するようにして、弁体20を収容するための収容部35が設けられている。前記収容部35は、両端(上端及び下端)が開口した断面円形(リング部31より小径かつ弁体20より若干大径)の筒状体で構成されており、リング部31内で中心線Oから偏心した位置に設けられるとともに、前記した各入出口と同一円周上に配在されている。また、リング部31(の内周)と収容部35(の外周)とは、略径方向に延びる複数(図示例では、2個)の支持腕36を介して接続されており、リング部31と収容部35との間の空間(言い換えれば、弁体ホルダ30における収容部35の外側の空間)は、前記入出口間を連通する連通空間とされている(後で詳述)。
前記リング部31の外周には、弁体ホルダ30を回転させるための駆動機構の一部を構成する従動ギア32が形成されている。また、図3(B)を参照すればよく分かるように、そのリング部31の外周下端には、弁室11における弁体ホルダ30(のリング部31)の位置を規制する、言い換えれば、弁室11内での弁体ホルダ30の回転をガイドすべく、前記弁本体10の胴部12に当接(摺接)せしめられるガイドリブ33が外向きに突設されている。なお、ここでは、ガイドリブ33が、リング部31の外周下端に円環状に(つまり、全周に)設けられているが、例えば、リング部31の外周に部分的に設けてもよいことは勿論である。
また、前記リング部31の下面には、当該リング部31の下面を弁本体10の下蓋部15から離間させて(浮かせて)流路を切り換える際(弁体ホルダ30を回転させる際)の摺動抵抗を低減すべく、下蓋部15に当接(摺接)せしめられる凸部34が下向きに突設されている。なお、ここでは、前記凸部34が、等角度間隔(120度間隔)をあけて3個設けられているが、その形状や配置構成等は、適宜に変更できることは勿論である。
前記弁体ホルダ30の収容部35に収容される弁体20は、例えば合成樹脂製とされたボールで構成されている。前記弁体20は、前記各入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)より大径かつ前記収容部35の内径より若干小径とされており、前記収容部35内に、周方向及び径方向に若干の遊びをもって(言い換えれば、径方向及び周方向に若干の移動可能に)上下動可能、かつ、転動(転がり)可能に配在されている。また、当該弁体(ボール)20の外径は、前記弁体ホルダ30の(上下方向の)厚みより大きくされており、弁体20の上下部分が弁体ホルダ30(の上下端面)から突出するようになっている。
前記弁軸40は、前記弁体ホルダ30の外側(左後方部分)に垂設されている。前記弁軸40は、上側から、モータ(の出力軸)に連結するセレーション軸部(上端部)43、前記上蓋部16の嵌挿部16Aに挿通される中間胴部42、前記胴部12の軸受け部11Aに設けられた軸受け室11B(図3(A)参照)に収容される下端部41を有し、その下端部41の外周には、駆動ギア44が形成されている。軸受け部11Aの軸受け室11Bは弁室11に開口せしめられており、弁軸40の下端部41は、駆動ギア44の一部を弁室11側に突出させるようにして軸受け室11Bに回転自在に収容され、軸受け室11Bから弁室11に突出した駆動ギア44は、弁体ホルダ30(のリング部31)の従動ギア32と係合(歯合)せしめられている。よって、モータを回転駆動すると、そのモータの回転力が、弁軸40及び弁軸40の駆動ギア44と弁体ホルダ30の従動ギア32とで構成される係合機構を介して弁体ホルダ30に伝達されて、当該弁体ホルダ30が回転せしめられる。すなわち、ここでは、モータ、弁軸40、弁軸40の駆動ギア44と弁体ホルダ30の従動ギア32とで構成される係合機構によって、弁体ホルダ30を回転させるための駆動機構が構成されている。
かかる構成の流路切換弁1では、モータ等で構成される駆動機構によって弁体ホルダ30が弁室11内で回転されると、その弁体ホルダ30とともにその収容部35に設けられた弁体(ボール)20が弁室11内で移動され、その弁体20が弁本体10に設けられた流入口p10、流出口p1、及び流出口p2に選択的(択一的)に対接せしめられて、流路が切り換えられる。
具体的には、図4に示される回転位置(弁体ホルダ30の回転角度が0度の位置であって、弁体20が弁室11の後方側に位置せしめられる位置)では、弁体20が流入口p10上に位置するとともに、弁本体10の上蓋部16(における流入口p10に対向する位置)に設けられた突起17によって弁体20が流入口p10側に押し付けられ、弁体20の一部が流入口p10に嵌り込んで当該流入口p10が閉塞されている(第1連通(全閉)状態)。
図4に示される回転位置(第1連通状態)から、弁体ホルダ30を回転させ始める(図示例では、上から視て、弁軸40を時計回りに回転させ、弁体ホルダ30を反時計回りに回転させる)と、弁体ホルダ30の収容部35が周方向に移動(回転)し、これに伴って流入口p10に嵌り込んでいた弁体(ボール)20は、流入口p10周りに形成されたテーパ面及び上蓋部16の突起17に設けられた傾斜面に誘導されながら流入口p10から転がり出て、当該流入口p10が開かれる。弁体ホルダ30をさらに回転させると、それに伴って弁体(ボール)20は弁本体10の下蓋部15上を転がりながら周方向に移動(回転)し、弁体ホルダ30が120度回転すると、図5に示される如くに、弁体20は流出口p1上に位置せしめられる。このとき、流出口p1(流出ポート#1)内は弁室11内より低圧となっているので、その圧力差によって弁体20が流出口p1側に押し付けられ(吸い付けられ)、弁体20の一部が流出口p1に嵌り込んで当該流出口p1が閉塞される。そのため、流入口p10から弁室11に流入した流体は、(弁体ホルダ30のリング部31と収容部35との間の連通空間を通って)流出口p2から流出する(第2連通(閉−開)状態)。
図5に示される回転位置(第2連通状態)から、弁体ホルダ30をさらに60度、つまり、図4に示される回転位置(第1連通状態)から180度回転させると、前記と同様にして弁体(ボール)20が周方向に移動(回転)し、図6に示される如くに、弁体20は流出口p1と流出口p2との間に位置せしめられる。このときは、流出口p1と流出口p2の双方が開かれており、流入口p10と流出口p1と流出口p2とは連通する。そのため、流入口p10から弁室11に流入した流体は、(弁体ホルダ30のリング部31と収容部35との間の連通空間を通って)流出口p1及び流出口p2から流出する(第3連通(全開)状態)。
図6に示される回転位置(第3連通状態)から、弁体ホルダ30をさらに60度、つまり、図4に示される回転位置(第1連通状態)から240度回転させると、前記と同様にして弁体(ボール)20が周方向に移動(回転)し、図7に示される如くに、弁体20は流出口p2上に位置せしめられる。このときも、流出口p2(流出ポート#2)内は弁室11内より低圧となっているので、その圧力差によって弁体20が流出口p2側に押し付けられ、弁体20の一部が流出口p2に嵌り込んで当該流出口p2が閉塞される。そのため、流入口p10から弁室11に流入した流体は、(弁体ホルダ30のリング部31と収容部35との間の連通空間を通って)流出口p1から流出する(第4連通(開−閉)状態)。
このように、本実施形態の流路切換弁1では、弁体20が、弁室11内に回転自在に配在された弁体ホルダ30に設けられた収容部35に該弁体ホルダ30に対して上下動可能に配在され、その弁体ホルダ30を弁室11内で回転させることにより、弁体ホルダ30の収容部35に配在された弁体20を弁室11内で移動させるとともに、該弁体20を弁本体10に設けられた複数の入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)に選択的に対接せしめて流路を切り換えるようになっている。そのため、流路切換中に弁体20が弁本体10側に押し付けられなくなっているので、例えば、弁体をシートリング(弁本体側)に押し付けた状態で回転摺動させることにより流路を切り換える従来の流路切換弁と比べて、弁体20と弁本体10との摩擦を小さくでき、弁体20の駆動トルク(つまり、流路切換に要するトルク)を可及的に低減できるとともに、流体漏れ(弁漏れ)を効果的に防止することができる。
また、前記弁体20がボールからなり、前記弁体ホルダ30の前記収容部35に転動(転がり)可能に配在されているので、流路切換時の弁体20と弁本体10との摩擦を更に小さくでき、弁体20の駆動トルク(つまり、流路切換に要するトルク)を更に低減できるとともに、流体漏れ(弁漏れ)をより効果的に防止することができる。
また、前記弁体20は、前記弁体ホルダ30の前記収容部35に周方向及び径方向に遊びをもって配在(遊嵌)されているので、弁本体10に設けられた複数の入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)を確実に閉塞できるといった効果もある。
さらに、前記弁本体10における上蓋部16に、前記弁体20が前記入出口(特に、前記入出口のうち前記弁室11に流体を導入する流入口p10)に対向せしめられたときに前記弁体20を前記入出口側に押し付ける(ただし、流路切換中は当該弁体20を前記入出口側に押し付けない)突起17が設けられているので、弁本体10に設けられた複数の入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)をより確実に閉塞することができ、そのシール性を更に高められるといった効果も得られる。
<第2実施形態>
図8は、本発明に係る流路切換弁の第2実施形態における上蓋部を斜め下方から視た斜視図である。
本第2実施形態の流路切換弁2は、上記第1実施形態における流路切換弁1に対し、基本的に、弁本体10の上蓋部16の構成が相違している。したがって、第1実施形態と同様の機能を有する構成については同様の符号を付してその詳細な説明は省略し、以下では、前記した相違点のみについて詳細に説明する。
本実施形態の流路切換弁2では、弁本体10の上蓋部16の下面(弁室11側の面)における、各入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)に対向する位置に、弁体20が各入出口に対向せしめられたときに当該弁体20を各入出口側に押し付けるべく、周方向に滑らかな傾斜面を持つ側面視略山型の突起17が合計で3個突設されている。図示例では、3個の突起17は、周方向で隣接する傾斜面同士が連接するように形成されている。
かかる構成の流路切換弁2において、図9に示される回転位置(第1連通(全閉)状態)では、前記した第1実施形態と同様、弁本体10の上蓋部16(における流入口p10に対向する位置)に設けられた突起17によって弁体20が流入口p10側に押し付けられ、弁体20の一部が流入口p10に嵌り込んで当該流入口p10が閉塞される。
一方で、図10に示される回転位置(第2連通(閉−開)状態)や図12に示される回転位置(第4連通(開−閉)状態)では、流出口p1(流出ポート#1)又は流出口p2(流出ポート#2)と弁室11との圧力差によって弁体20が流出口p1側又は流出口p2側に押し付けられるとともに、弁本体10の上蓋部16(における流出口p1又は流出口p2に対向する位置)に設けられた突起17によっても弁体20が流出口p1側又は流出口p2側に押し付けられ、弁体20の一部が流出口p1又は流出口p2に嵌り込んで当該流出口p1又は流出口p2が閉塞されることになる。
そのため、上記した第1実施形態と比べて、各回転位置において各入出口(流入口p10、流出口p1、流出口p2)を確実に閉塞でき、流体漏れ(弁漏れ)がより確実に阻止される。
なお、図11に示される回転位置(第3連通(全開)状態)では、弁体20は、流出口p1と流出口p2との間に位置せしめられるとともに、当該弁体20(の上端部分)は、上蓋部16における流出口p1、p2に対向する位置に設けられた隣接する突起17、17同士の間に位置せしめられることになる。
<第3実施形態>
図13は、本発明に係る流路切換弁の第3実施形態の、上蓋部を取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図であり、図14は、図13に示される流路切換弁の弁本体を示す斜視図である。
なお、上記第1実施形態と同様の機能を有する構成については同様の符号を付してその詳細な説明は省略し、以下では、上記第1実施形態における流路切換弁1との相違点のみについて詳細に説明する。
本実施形態の流路切換弁3は、基本的に、弁室11を有する樹脂製の弁本体10と、弁室11内に回転自在に配在された弁体ホルダ30と、弁体ホルダ30内に保持された弁体20と、弁体ホルダ30を回転(揺動)させるべく、弁本体10の上部に配置されたモータ(回転駆動部)(不図示)と、モータの回転力を弁体ホルダ30に伝達する弁軸40と、を備えている。弁体ホルダ30の回転軸線は、弁軸40の中心線(回転軸線)と平行とされている。
前記弁本体10は、前記弁体ホルダ30が収納される平面視扇形(図示例では、中心角が略270度の扇形)の弁室11を画成するとともに、その弁室11の外側(後方部分)に弁軸40(の下端部41)を回動自在に支持する軸受け部11Aが設けられた短筒状の胴部12を有し、その胴部12の下端開口を気密的に封止するように下蓋部15が一体的に形成されている。また、胴部12の上端開口を気密的に封止するように、弁軸40(の中間胴部42)が回転摺動自在に挿通される円筒状の嵌挿部が設けられた上蓋部(不図示)が密封接合されている。
前記下蓋部15の上面(弁室11側の面)は、滑らかな平坦面とされており、その下蓋部15には、前記弁室11に開口する2つの流出口p1、p2が横並びで設けられている。ここでは、各入出口(流出口p1、流出口p2)は、同径とされ、弁本体10(の弁室11)の中心線O(弁体ホルダ30の回転軸線と同軸)を中心とした同一円周上に(略90度の角度間隔をあけて)配在されている(図15も併せて参照)。また、流出口p1及び流出口p2(における弁室11側)周りには、当該流出口に対して弁体(ボール)20を調芯する、円錐台面からなるテーパ面が設けられている。
前記下蓋部15の下面における左後部には、流出口p1に連通する管継手からなる流出ポート#1が接続され、その右後部には、流出口p2に連通する管継手からなる流出ポート#2が接続されている。
また、本実施形態では、前記胴部12(における流出ポート#2の上側、言い換えれば、流出ポート#2と平面視同一位置)に、流出口p1、p2と略同径の流入口p10が設けられるとともに、その胴部12の外周に、前記流入口p10に連通する管継手からなる流入ポート#10が接続されている。この流出ポートp10は、その一部が弁室11内に収納される弁体ホルダ30より上側に位置するように配置され、前記弁室11と常時連通せしめられている。
さらに、前記胴部12(の前部)には、弁体ホルダ30に設けられた回転軸部38を回動自在に支持する円弧面を持つ回転軸受け部13が内側に向けて突設されている。
なお、本実施形態では、上蓋部の下面(弁室11側の面)における突起(弁体20を入出口側に押し付ける突起)は、有ってもよいし、省略してもよい。
前記弁体ホルダ30は、例えば合成樹脂製とされ、前記胴部12(により画成される弁室11)より若干小径かつ上下方向で厚みのある平面視略半円形の扇状部37と当該扇状部37より小径の平面視略半円形の回転軸部38とで形成されており、その中央付近に、弁体20を収容するための収容部35が設けられている。前記収容部35は、両端(上端及び下端)が開口した断面円形(弁体20より若干大径)の筒状空所で構成されており、弁室11内で中心線Oから偏心した位置に設けられるとともに、前記した2つの流出口p1、p2と同一円周上に配在されている。また、前記扇状部37の外周には、弁体ホルダ30を回転させるための駆動機構の一部を構成する従動ギア32が形成されている。
前記弁体ホルダ30の収容部35に収容される弁体20は、例えば合成樹脂製とされたボールで構成されている。前記弁体20は、前記各入出口(流出口p1、流出口p2)より大径かつ前記収容部35の内径より若干小径とされるとともに、ここでは、当該弁体(ボール)20の外径は、前記弁体ホルダ30の(上下方向の)厚みより若干小さくされている。
また、前記弁軸40は、前記弁体ホルダ30の外側(後方部分)に垂設されている。本実施形態では、モータを回転駆動すると、そのモータの回転力が、弁軸40及び弁軸40の駆動ギア44と弁体ホルダ30(の扇状部37)の従動ギア32とで構成される係合機構を介して弁体ホルダ30に伝達されて、当該弁体ホルダ30が(弁本体10の回転軸受け部13に支持される回転軸部38を回転中心として)回転せしめられる。
かかる構成の流路切換弁3においても、上記第1及び第2実施形態の流路切換弁1、2と同様、モータ等からなる駆動機構によって弁体ホルダ30が弁室11内で回転(揺動)されると、その弁体ホルダ30とともにその収容部35に設けられた弁体(ボール)20が弁室11内で移動され、その弁体20が弁本体10に設けられた流出口p1及び流出口p2に選択的(択一的)に対接せしめられて、流路が切り換えられる。
具体的には、図15(A)に示される回転位置(弁体ホルダ30の回転角度が0度の位置であって、弁体20が弁室11の右後方側に位置せしめられる位置)では、弁体20が流出口p2上に位置するとともに、流出口p2(流出ポート#2)内は弁室11内より低圧となっているので、その圧力差によって弁体20が流出口p2側に押し付けられ(吸い付けられ)、弁体20の一部が流出口p2に嵌り込んで当該流出口p2が閉塞されている。そのため、(弁本体10の胴部12に設けられた)流入口p10から弁室11に流入した流体は、(弁体ホルダ30の周囲を通って)流出口p1から流出する(第1連通(開−閉)状態)。
図15(A)に示される回転位置(第1連通状態)から、弁体ホルダ30を回転(回転軸部38を回転中心として回転)させ始める(図示例では、上から視て、弁軸40を時計回りに回転させ、弁体ホルダ30を反時計回りに回転させる)と、弁体ホルダ30の収容部35が周方向に移動(回転)し、これに伴って流出口p2に嵌り込んでいた弁体(ボール)20は、流出口p2周りに形成されたテーパ面に誘導されながら流出口p2から転がり出て、当該流出口p2が開かれる。弁体ホルダ30をさらに回転させると、それに伴って弁体(ボール)20は弁本体10の下蓋部15上を転がりながら周方向に移動(回転)し、弁体ホルダ30が45度回転すると、図15(B)に示される如くに、弁体20は流出口p2と流出口p1との間に位置せしめられる。このときは、流出口p1と流出口p2の双方が開かれており、流入口p10と流出口p1と流出口p2とは連通する。そのため、流入口p10から弁室11に流入した流体は、(弁体ホルダ30の周囲を通って)流出口p1及び流出口p2から流出する(第2連通(全開)状態)。
図15(B)に示される回転位置(第2連通状態)から、弁体ホルダ30をさらに45度、つまり、図15(A)に示される回転位置(第1連通状態)から90度回転させると、前記と同様にして弁体(ボール)20が周方向に移動(回転)し、図15(C)に示される如くに、弁体20は流出口p1上に位置せしめられる。このときも、流出口p1(流出ポート#1)内は弁室11内より低圧となっているので、その圧力差によって弁体20が流出口p1側に押し付けられ、弁体20の一部が流出口p1に嵌り込んで当該流出口p1が閉塞される。そのため、流入口p10から弁室11に流入した流体は、(弁体ホルダ30の周囲を通って)流出口p2から流出する(第3連通(閉−開)状態)。
<第4実施形態>
図16は、本発明に係る流路切換弁の第4実施形態の、上蓋部を取り外した状態を斜め上方から視た分解斜視図であり、図17は、図16に示される流路切換弁の弁本体を示す斜視図である。
本第4実施形態の流路切換弁4は、上記第3実施形態における流路切換弁3に対し、基本的に、駆動機構を構成する弁軸等の位置が相違している。したがって、第3実施形態と同様の機能を有する構成については同様の符号を付してその詳細な説明は省略し、以下では、前記した相違点のみについて詳細に説明する。
本第4実施形態の流路切換弁4では、弁軸40(の下端部)を回動自在に支持する軸受け部11Aが短円筒状の胴部12の中心線O付近に設けられるとともに、弁体ホルダ30の(扇状部37に代えて)回転軸部38(の外周)に、弁体ホルダ30を回転させるための駆動機構の一部を構成する従動ギア32が形成されており、弁軸40の下端部41(の外周)に設けられた駆動ギア44は、回転軸部38の従動ギア32と係合(歯合)する。
本実施形態では、モータを回転駆動すると、上記第3実施形態と同様、そのモータの回転力が、弁軸40及び弁軸40の駆動ギア44と弁体ホルダ30(の回転軸部38)の従動ギア32とで構成される係合機構を介して弁体ホルダ30に伝達されて、当該弁体ホルダ30が回転(揺動)せしめられる。これにより、弁体ホルダ30とともにその収容部35に設けられた弁体(ボール)20が弁室11内で移動され、その弁体20が弁本体10に設けられた流出口p1及び流出口p2に選択的(択一的)に対接せしめられて、流路が順次切り換えられるので(図18(A)〜(C)参照)、上記第3実施形態と同様の作用効果が得られる。
なお、上記第1〜第4実施形態では、弁体ホルダ30を回転あるいは揺動させるための駆動機構として、駆動ギアと従動ギアとからなるギア式のものを採用しているが、例えば駆動アームと従動アームとからなるアーム式のものを利用してもよいことは勿論である。
また、上記第1〜第4実施形態では、弁体により選択的に開閉される各入出口(流入口及び流出口)が、弁本体の下蓋部のみに設けられているが、例えば弁本体の上蓋部に設けてもよいことは当然である。
また、上記第1〜第4実施形態では、ボールからなる弁体を使用して各入出口を開閉するようにしているが、弁体ホルダの収容部に収容される弁体は、ボールあるいはボール状の弁体でなくてもよい(例えば、筒状又は柱状の弁体としてもよい)。さらに、弁体ホルダにより保持される弁体は、1個だけではなく、複数個としてもよいことは言うまでも無い。
1 流路切換弁(第1実施形態)
2 流路切換弁(第2実施形態)
3 流路切換弁(第3実施形態)
4 流路切換弁(第4実施形態)
10 弁本体
11 弁室
12 胴部
15 下蓋部
16 上蓋部
17 突起
20 弁体
30 弁体ホルダ
31 リング部
32 従動ギア
33 ガイドリブ
34 凸部
35 収容部
37 扇状部
38 回転軸部
40 弁軸
44 駆動ギア
p1、p2 流出口(入出口)
p10 流入口(入出口)

Claims (13)

  1. 流体が導入導出される弁室及び該弁室に開口せしめられた複数の入出口を有する弁本体と、前記弁室内に回転自在あるいは揺動自在に配在された弁体ホルダと、前記複数の入出口を開閉すべく、前記弁体ホルダに設けられた収容部に該弁体ホルダに対して移動可能に配在された弁体と、前記弁体ホルダを回転あるいは揺動させるための駆動機構と、を備え、
    前記駆動機構で前記弁体ホルダを前記弁室内で回転あるいは揺動させることにより、前記弁体ホルダの前記収容部に配在された前記弁体を前記弁室内で移動させるとともに、該弁体を前記複数の入出口に選択的に対接せしめて流路を切り換えるようにされ
    前記弁本体に、前記弁体が前記入出口に対向せしめられたときに前記弁体の一部を前記入出口に嵌め込んで前記入出口を閉塞する突起が設けられていることを特徴とする流路切換弁。
  2. 流体が導入導出される弁室を画成する筒状の胴部と該胴部の上端開口及び下端開口を気密的に封止する上蓋部及び下蓋部とを有し、前記弁室に、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に形成された少なくとも1つの入出口を含む複数の入出口が開口せしめられた弁本体と、前記弁室内に回転自在あるいは揺動自在に配在された弁体ホルダと、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に形成された少なくとも1つの入出口を開閉すべく、前記弁体ホルダに設けられた収容部に該弁体ホルダに対して上下動可能に配在された弁体と、前記弁体ホルダを回転あるいは揺動させるための駆動機構と、を備え、
    前記駆動機構で前記弁体ホルダを前記弁室内で回転あるいは揺動させることにより、前記弁体ホルダの前記収容部に配在された前記弁体を前記弁室内で移動させるとともに、該弁体を前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に形成された少なくとも1つの入出口に選択的に対接せしめて流路を切り換えるようにされ
    前記少なくとも1つの入出口が設けられた前記上蓋部及び/又は前記下蓋部とは反対側の前記上蓋部及び/又は前記下蓋部において前記少なくとも1つの入出口に対向する位置に、前記弁体が前記入出口に対向せしめられたときに前記弁体の一部を前記入出口に嵌め込んで前記入出口を閉塞する突起が設けられていることを特徴とする流路切換弁。
  3. 前記弁体がボールからなり、前記弁体ホルダの前記収容部に転動可能に配在されていることを特徴とする請求項2に記載の流路切換弁。
  4. 前記弁体は、前記弁体ホルダの前記収容部に周方向及び径方向に遊びをもって配在されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の流路切換弁。
  5. 前記収容部は、両端が開口した筒状体もしくは筒状空所で構成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  6. 前記弁体ホルダの上面及び/又は下面に、前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に当接せしめられる凸部が設けられていることを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  7. 前記弁体ホルダの外周に、前記胴部に当接せしめられるガイドリブが設けられていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  8. 前記弁体ホルダにおける前記収容部の外側に、前記複数の入出口間を連通する連通空間が設けられていることを特徴とする請求項2から7のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  9. 前記上蓋部及び/又は前記下蓋部に複数の入出口が設けられるとともに、該複数の入出口は、平面視で異なる位置、かつ、前記弁体ホルダの回転軸線を中心とした同一円周上に配在されていることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  10. 前記突起は、周方向に滑らかな傾斜面を有することを特徴とする請求項2から9のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  11. 前記突起は、前記入出口のうち前記弁室に流体を導入する流入口に対向する位置のみに設けられていることを特徴とする請求項2から10のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  12. 前記駆動機構は、前記弁体ホルダの外周に設けられた従動ギアと、前記弁体ホルダの外側に配在された弁軸に設けられた駆動ギアとを含んで構成されていることを特徴とする請求項2から11のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  13. 前記弁体ホルダには、該弁体ホルダの外径より小径の回転軸部が設けられており、
    前記駆動機構は、前記回転軸部の外周に設けられた従動ギアと、前記回転軸部の外側に配在された弁軸に設けられた駆動ギアとを含んで構成されていることを特徴とする請求項2から11のいずれか一項に記載の流路切換弁。
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