JP2005112516A - 産業車両の荷役用油圧装置及び産業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両走行中における荷役具の振動を抑制することができ、しかも、荷役作業時には荷役具のインチング性を容易かつ確実に確保することができる産業車両の荷役油圧装置を提供する。
【解決手段】 フォーク10を昇降するリフトシリンダ11と、操作レバー13aを備えた手動切換弁13とを接続する給排油路12に対し、分岐油路16を介してアキュームレータ17が接続される。分岐油路16上にはパイロット開閉弁18が設けられ、給排油路12上には、パイロット開閉弁18と手動切換弁13との間に絞り19が設けられている。パイロット開閉弁18は、手動切換弁13からリフトシリンダ11に作動油が供給されるときに絞り19の前後に発生する差圧に基づき、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通を遮断する。
【選択図】 図1
【解決手段】 フォーク10を昇降するリフトシリンダ11と、操作レバー13aを備えた手動切換弁13とを接続する給排油路12に対し、分岐油路16を介してアキュームレータ17が接続される。分岐油路16上にはパイロット開閉弁18が設けられ、給排油路12上には、パイロット開閉弁18と手動切換弁13との間に絞り19が設けられている。パイロット開閉弁18は、手動切換弁13からリフトシリンダ11に作動油が供給されるときに絞り19の前後に発生する差圧に基づき、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通を遮断する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、産業車両である例えばフォークリフトにおいて荷役具であるフォークを昇降させるリフトシリンダを伸縮動作させるための荷役用油圧装置、及び、同荷役用油圧装置を備えた産業車両に関するものである。
この種の荷役用油圧装置として、フォークリフトにおいて、フォーク昇降用のリフトシリンダと、リフトシリンダ制御用の切換弁とを接続する給排油路に蓄圧器(アキュームレータ)を接続したものがある(例えば特許文献1参照。)。これは、車両の走行時に、アキュームレータの緩衝作用によって車体の振動によるフォークの振動を吸収し、フォーク上の荷の荷崩れや落下を防止しようとするものである。この特許文献1には、アキュームレータと給排油路との接続油路上に手動開閉弁を設け、この手動開閉弁をオペレータが操作して車両の走行時のみにアキュームレータを給排油路に接続させるものが示されている。これは、車両停止状態で行う荷役作業時にはアキュームレータを給排油路から切り離し、アキュームレータの作用によるフォークの高さ微調整時の制御性(以下、インチング性という。)の低下を防止しようとするものである。すなわち、リフトシリンダと切換弁との間にアキュームレータを設けると、切換弁への操作に対してリフトシリンダの作動が遅れたり、リフトシリンダが切換弁の操作と合わない動きをしたりするためである。さらに、特許文献1には、手動開閉弁に変えて、チェンジレバーやインチングペダルの操作、あるいは、スピードメータの検出値に基づき、車両の走行時にのみアキュームレータを働かせるように制御される電動開閉弁を設けたものも示されている。
また、別の荷役用油圧装置として、建設機械において、バケットを昇降動作させるブームシリンダと、油圧ポンプから供給される作動油をブームシリンダに対して給排する操作弁とを接続する給排油路に、高圧用アキュームレータと低圧用アキュームレータとを並列に接続したものがある(例えば、特許文献2参照。)。これは、車両を空荷走行させるときには低圧用アキュームレータを働かせ、車両を積み荷走行させるときには高圧用アキュームレータを働かせるようにすることで、バケットの荷重に応じて適切な振動抑制作用を得ようとするものである。
実開平2−26099号公報(第1図〜第5図)
特開平11−36375号公報
ところが、上記特許文献1に記載された技術のように、アキュームレータを働かせる状態と働かせない状態とを手動開閉弁で切り換えるようにした場合には、荷役作業を行おうとする度にオペレータが手動開閉弁を操作してアキュームレータを働かせないようにする必要がある。また、車両の走行時に電磁開閉弁を作動させてアキュームレータを働かせるようにした場合には、車両を走行させた状態で荷役作業を行おうとするときにフォークのインチング性が低下する。
また、上記特許文献2に記載の技術では、車両の走行時に高圧用あるいは低圧用アキュームレータを働かせるために、オペレータが計器盤に設けられた切換スイッチを操作するようになっている。このため、荷役作業時には、オペレータが切換スイッチを確実に操作して両アキュームレータが働かないようにしないと、バケットの昇降動作におけるインチング性が低下する。
本発明の目的は、車両走行中における荷役具の振動を抑制することができ、しかも、荷役作業時には荷役具のインチング性を容易かつ確実に確保することができる産業車両の荷役油圧装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、荷役具を昇降するリフトシリンダを伸縮動作させるための荷役操作に基づき、油圧ポンプから供給される作動油を前記リフトシリンダに対して給排する切換弁と、前記リフトシリンダと前記切換弁とを接続する給排油路に接続されたアキュームレータとを備えた産業車両の荷役用油圧装置であって、前記アキュームレータを前記給排油路に対して連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切り換えられる開閉手段と、前記荷役操作が行われているときには前記開閉手段を閉状態とする切換手段を備えている。
従って、請求項1に記載の発明によれば、荷役具を昇降するための荷役操作が行われないときには、アキュームレータが給排油路に連通される。このため、荷役操作が行われない状態での車両走行時に、車体の振動に起因する荷役具の昇降方向での振動がアキュームレータの振動吸収作用によって抑制される。また、車両の停止中又は走行中に荷役操作が行われるときには、アキュームレータが給排油路に連通されない。このため、車両の停止中及び走行中において荷役具を昇降させるときに、アキュームレータによって荷役具のインチング性が低下しない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換手段は、前記給排油路上に設けられた絞りと、前記開閉手段とからなる。該開閉手段は、前記給排油路において前記絞りよりも切換弁側の油圧により閉方向にパイロット操作され、同じく前記絞りよりも前記リフトシリンダ側の油圧により開方向にパイロット操作されるとともに、閉方向及び開方向の操作力が等しい状態で開状態となるパイロット開閉弁である。
従って、請求項2に記載の発明によれば、リフトシリンダを上昇させる荷役操作が行われると、絞りの両側に差圧が発生する。そして、この差圧によりパイロット開閉弁が開状態から閉状態に切り替わり、アキュームレータが給排油路に連通されなくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換弁は、手動操作されるものである。また、前記切換手段は、前記切換弁と共に手動操作される前記開閉手段である。該開閉手段は、前記切換弁が荷役操作されていないときに開状態となり、同切換弁が荷役操作されているときに閉状態となる手動開閉弁である。
従って、請求項3に記載の発明によれば、リフトシリンダを昇降させるべく切換弁が手動操作されると、手動開閉弁も共に手動操作されて開状態から閉状態に切り替わり、アキュームレータが給排油路に連通されなくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記開閉手段は、電気操作される電磁開閉弁である。また、前記切換手段は、前記荷役操作が行われているときに電磁開閉弁を閉状態とする制御手段である。
従って、請求項4に記載の発明によれば、リフトシリンダを昇降させる荷役操作が行われると、制御手段が電磁開閉弁を制御して開状態から閉状態に切り換え、アキュームレータが給排油路に連通されなくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記リフトシリンダにおける油圧を検出する検出手段と、前記アキュームレータを前記給排油路に対して連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切り換えられる副開閉手段と、前記油圧が所定の判定値以下のときに前記副開閉手段を開状態とし、油圧が判定値を超えるときに副開閉手段を閉状態とする副切換手段とを備えている。
従って、請求項5に記載の発明によれば、検出手段が検出するリフトシリンダの油圧に基づいて副切換手段が副開閉手段を制御することで、高負荷時には荷役操作が行われていない状態でもアキュームレータの給排油路に対する連通を遮断し、高負荷に基づく高い油圧に対しアキュームレータの耐久性を確保することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記アキュームレータは、前記給排油路に対して並列接続された高圧用アキュームレータ及び低圧用アキュームレータの内の低圧用アキュームレータである。
従って、請求項6に記載の発明によれば、荷役操作が行われていない状態での車両走行時に、低負荷である場合には、低圧用アキュームレータの作用によって荷役具の振動が抑制される。同じく、高荷重である場合には、高圧用アキュームレータの作用によって荷役具の振動が抑制される。また、高負荷時には荷役操作が行われていない状態でも低圧用アキュームレータが給排油路に連通されず、高負荷に基づく高い油圧に対し低圧用アキュームレータの耐久性を確保することができる。
請求項7に記載の発明は、荷役具を昇降するリフトシリンダと、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の産業車両の荷役用油圧装置とを備えている。
車両走行中における荷役具の振動を抑制することができ、しかも、荷役作業時には荷役具のインチング性を容易かつ確実に確保することができる産業車両の荷役油圧装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1に従って説明する。
図1に示すように、フォークリフトにおいて荷役具としてのフォーク10を昇降させるリフトシリンダ11には、給排油路12を介して切換弁としての手動切換弁13が接続され、この手動切換弁13には油圧ポンプ14及び油タンク15がそれぞれ油路を介して接続されている。手動切換弁13は、その操作レバー13aがリフトシリンダ11を伸縮動作させるために中立位置から一方側又は他方側に荷役操作される。そして、手動切換弁13は、操作レバー13aが中立位置のときには、給排油路12に対して油圧ポンプ14及び油タンク15を共に連通させない。また、手動切換弁13は、操作レバー13aが中立位置から一方側に操作されたときには、給排油路12に対して油タンク15を連通させる。同様に、中立位置から他方側に操作されたときには、給排油路12に対して油圧ポンプ14を連通させる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1に従って説明する。
図1に示すように、フォークリフトにおいて荷役具としてのフォーク10を昇降させるリフトシリンダ11には、給排油路12を介して切換弁としての手動切換弁13が接続され、この手動切換弁13には油圧ポンプ14及び油タンク15がそれぞれ油路を介して接続されている。手動切換弁13は、その操作レバー13aがリフトシリンダ11を伸縮動作させるために中立位置から一方側又は他方側に荷役操作される。そして、手動切換弁13は、操作レバー13aが中立位置のときには、給排油路12に対して油圧ポンプ14及び油タンク15を共に連通させない。また、手動切換弁13は、操作レバー13aが中立位置から一方側に操作されたときには、給排油路12に対して油タンク15を連通させる。同様に、中立位置から他方側に操作されたときには、給排油路12に対して油圧ポンプ14を連通させる。
給排油路12には、分岐油路16を介してアキュームレータ17が接続されている。すなわち、アキュームレータ17は、フォーク10の積み荷の荷重、すなわち、給排油路12における油圧の高低に応じた量の作動油を蓄積する。
分岐油路16上には、アキュームレータ17を給排油路12に連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切り換えられる開閉手段としてのパイロット開閉弁18が設けられている。また、給排油路12上には、手動切換弁13とパイロット開閉弁18との間に絞り19が設けられている。絞り19は、リフトシリンダ11の伸張動作時に手動切換弁13を介して油圧ポンプ14から作動油が供給されるときに、パイロット開閉弁18をパイロット操作するための差圧をその両側に生成する。本実施形態では、パイロット開閉弁18及び絞り19が切換手段を構成する。
パイロット開閉弁18には、給排油路12において絞り19よりも手動切換弁13側の油圧が閉方向へのパイロット操作力として供給されている。また、絞り19よりもリフトシリンダ11側の油圧が開方向へのパイロット操作力として供給されている。また、パイロット開閉弁18は、この両パイロット圧が等しい状態では開状態となる。
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
手動切換弁13の操作レバー13aを中立位置とし、フォーク10による積み荷の昇降作業を行わない状態では、給排油路12で作動油が流れないため絞り19の上流側と下流側とで差圧が発生しない。このため、パイロット開閉弁18が開状態となり、アキュームレータ17が給排油路12に連通された状態となる。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、リフトシリンダ11と手動切換弁13とを接続する給排油路12にアキュームレータ17が連通される。
手動切換弁13の操作レバー13aを中立位置とし、フォーク10による積み荷の昇降作業を行わない状態では、給排油路12で作動油が流れないため絞り19の上流側と下流側とで差圧が発生しない。このため、パイロット開閉弁18が開状態となり、アキュームレータ17が給排油路12に連通された状態となる。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、リフトシリンダ11と手動切換弁13とを接続する給排油路12にアキュームレータ17が連通される。
フォーク10を下降させるべく操作レバー13aを中立位置から下降側に操作すると、リフトシリンダ11の作動油が給排油路12を通じて油タンク15に排出され、リフトシリンダ11が縮んでフォーク10が下降する。このとき、給排油路12上に設けた絞り19の作用により、給排油路12において絞り19よりもリフトシリンダ11側の油圧が、絞り19よりも手動切換弁13側の油圧よりも高くなる。このため、パイロット開閉弁18は開状態のままとなり、アキュームレータ17が給排油路12に連通したままとなる。
また、フォーク10を上昇させるべく操作レバー13aを中立位置から上昇側に操作すると、油圧ポンプ14から供給される作動油が給排油路12を通じてリフトシリンダ11に供給され、リフトシリンダ11が延びてフォーク10が上昇する。このとき、絞り19の作用により、給排油路12において絞り19よりも手動切換弁13側の油圧が、絞り19よりもリフトシリンダ11側の油圧よりも高くなる。このため、パイロット開閉弁18は開状態から閉状態に切り替わり、アキュームレータ17の給排油路に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態において、フォーク10を上昇させるときには、リフトシリンダ11と手動切換弁13とを接続する給排油路12にアキュームレータ17が連通されない。
次に、以上詳述した本実施形態が有する効果を記載する。
(1) 手動切換弁13の操作レバー13aを中立位置とし、フォーク10による積み荷の昇降作業を行わないときには、パイロット開閉弁18が開状態となってアキュームレータ17が給排油路12に連通される。このため、フォーク10の昇降による荷役作業を行わない状態での車両の走行時に、フォーク10やリフトブラケットが給排油路12内の作動油を介してアキュームレータ17に弾性的に支持されるので、車体の振動に伴うフォーク10やリフトブラケットの振動を抑制することができる。これにより、無負荷での走行時におけるフォーク10等の振動に伴う騒音や、軽負荷での走行時における積み荷の上下動を低減することができる。さらに、最大負荷での走行時において積み荷の上下動を抑制し、積み荷の上下動に起因する車体のピッチングを低減することができる。
(1) 手動切換弁13の操作レバー13aを中立位置とし、フォーク10による積み荷の昇降作業を行わないときには、パイロット開閉弁18が開状態となってアキュームレータ17が給排油路12に連通される。このため、フォーク10の昇降による荷役作業を行わない状態での車両の走行時に、フォーク10やリフトブラケットが給排油路12内の作動油を介してアキュームレータ17に弾性的に支持されるので、車体の振動に伴うフォーク10やリフトブラケットの振動を抑制することができる。これにより、無負荷での走行時におけるフォーク10等の振動に伴う騒音や、軽負荷での走行時における積み荷の上下動を低減することができる。さらに、最大負荷での走行時において積み荷の上下動を抑制し、積み荷の上下動に起因する車体のピッチングを低減することができる。
(2) 操作レバー13aを中立位置から上昇側に操作し、フォーク10の積み荷を上昇させるときには、パイロット開閉弁18が開状態から閉状態に切り替わり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態においてフォーク10を上昇させるときに、操作レバー13aの操作に対するフォーク10のインチング性を容易かつ確実に確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図2に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第1実施形態と異なる手動切換弁20及び手動開閉弁21のみについて詳述する。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図2に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第1実施形態と異なる手動切換弁20及び手動開閉弁21のみについて詳述する。
本実施形態では、図2に示すように、前記第1実施形態における手動切換弁13の代わりに切換弁としての手動切換弁20が設けられている。また、第1実施形態におけるパイロット開閉弁18の代わりに開閉手段としての手動開閉弁21が設けられている。前記手動切換弁20は、手動切換弁13とほぼ同一の構成であるが、その操作レバー20aが手動開閉弁21をも操作する。手動開閉弁21は、手動切換弁20の操作レバー20aが中立位置のときに開状態となり、分岐油路16を介してアキュームレータ17を給排油路12に連通させる。また、手動開閉弁21は、操作レバー20aが上昇側又は下降側に操作されているときには閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通を遮断する。本実施形態では、手動開閉弁21が切換手段である。
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
フォーク10による積み荷の昇降作業を行わず手動切換弁20の操作レバー20aを中立位置とした状態では、手動開閉弁21が開状態となり、アキュームレータ17が給排油路12に接続される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、給排油路12にアキュームレータ17が連通される。
フォーク10による積み荷の昇降作業を行わず手動切換弁20の操作レバー20aを中立位置とした状態では、手動開閉弁21が開状態となり、アキュームレータ17が給排油路12に接続される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、給排油路12にアキュームレータ17が連通される。
フォーク10を下降させるべく操作レバー20aを中立位置から下降側に操作すると、リフトシリンダ11の作動油が給排油路12を通じて油タンク15に排出され、リフトシリンダ11が縮んでフォーク10が下降する。このとき、手動開閉弁21が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態においてフォーク10を下降させるときには、給排油路12に対するアキュームレータ17の連通が遮断される。
また、フォーク10を上昇させるべく操作レバー20aを中立位置から上昇側に操作すると、油圧ポンプ14から供給される作動油が給排油路12を通じてリフトシリンダ11に供給され、リフトシリンダ11が延びてフォーク10が上昇する。このとき、手動開閉弁21が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態においてフォーク10を上昇させるときには、給排油路12に対するアキュームレータ17の連通が遮断される。
以上詳述した本実施形態は、前記第1実施形態の(1),(2)に記載の効果に加え、以下の効果がある。
(3) 操作レバー20aを中立位置から下降側に操作し、フォーク10の積み荷を下降させるときには、手動開閉弁21が開状態から閉状態に切り替わり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態においてフォーク10を下降させるときに、操作レバー20aの操作に対するフォーク10のインチング性を容易かつ確実に確保することができる。
(3) 操作レバー20aを中立位置から下降側に操作し、フォーク10の積み荷を下降させるときには、手動開閉弁21が開状態から閉状態に切り替わり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態においてフォーク10を下降させるときに、操作レバー20aの操作に対するフォーク10のインチング性を容易かつ確実に確保することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図3に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第1実施形態と異なる電磁切換弁30、電磁開閉弁31、電気式レバー装置32、コントローラ33及び油圧センサ34のみについて詳述する。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図3に従って説明する。尚、第1実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第1実施形態と異なる電磁切換弁30、電磁開閉弁31、電気式レバー装置32、コントローラ33及び油圧センサ34のみについて詳述する。
本実施形態では、図3に示すように、前記第1実施形態における手動切換弁13の代わりに切換弁としての電磁切換弁30が設けられ、パイロット開閉弁18の代わりに開閉手段及び副開閉手段としての電磁開閉弁31が設けられている。そして、手動切換弁13の操作レバー13aの代わりに電気式レバー装置32が設けられている。電気式レバー装置32は、フォーク10を上昇又は下降させるために中立位置から上昇側又は下降側に荷役操作される操作レバー32aを備えている。 電磁切換弁30は、切換手段、制御手段及び副切換手段としてのコントローラ33により電磁操作されることのみが手動切換弁13と異なる。電磁開閉弁31は、コントローラ33により、アキュームレータ17を給排油路12に連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切換制御される。
また、給排油路12における油圧を検出する検出手段としての油圧センサ34が設けられている。油圧センサ34は、給排油路12における油圧を検出し、その検出信号をコントローラ33に出力する。
コントローラ33の入力側には、電気式レバー装置32及び油圧センサ34がそれぞれ電気的に接続され、その出力側には、電磁切換弁30及び電磁開閉弁31がそれぞれ電気的に接続されている。
電気式レバー装置32は、操作レバー32aが中立位置、上昇側及び下降側のいずれにあるかを区別するとともに、上昇側又は下降側への操作レバー32aの操作量を示す信号をコントローラ33に出力する。
コントローラ33は、電気式レバー装置32から入力する検出信号に基づき、操作レバー32aが中立位置のときに電磁切換弁30を中立位置とするとともに電磁開閉弁31を開状態とする。また、コントローラ33は、操作レバー32aが上昇側に操作されているときには電磁切換弁30を上昇側に動作させるとともに電磁開閉弁31を閉状態とする。さらに、コントローラ33は、操作レバー32aが下降側に操作されているときには電磁切換弁30を下降側に動作させるとともに電磁開閉弁31を閉状態とする。また、コントローラ33は、油圧センサ34から入力する検出信号に基づき、給排油路12における油圧が所定の判定値を超えるときには、操作レバー32aが中立位置であっても電磁開閉弁31を閉状態とする。
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
フォーク10による積み荷の昇降作業を行わず操作レバー32aを中立位置とした状態において、フォーク10上の積み荷が高荷重でないときには、電磁開閉弁31が開状態となり、アキュームレータ17が給排油路12に連通される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、給排油路12にアキュームレータ17が連通される。
フォーク10による積み荷の昇降作業を行わず操作レバー32aを中立位置とした状態において、フォーク10上の積み荷が高荷重でないときには、電磁開閉弁31が開状態となり、アキュームレータ17が給排油路12に連通される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、給排油路12にアキュームレータ17が連通される。
一方、積み荷が高荷重のときには、操作レバー32aが中立位置であっても電磁開閉弁31が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わないときであっても、積み荷が高荷重であるときには給排油路12にアキュームレータ17が連通されない。
フォーク10を下降させるべく電気式レバー装置32を中立位置から下降側に操作すると、リフトシリンダ11の作動油が給排油路12を通じて油タンク15に排出され、リフトシリンダ11が縮んでフォーク10が下降する。このときには、電磁開閉弁31が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態において、フォーク10を下降させるときには、給排油路12に対するアキュームレータ17の連通が遮断される。
また、フォーク10を上昇させるべく操作レバー32aを中立位置から上昇側に操作すると、油圧ポンプ14から供給される作動油が給排油路12を通じてリフトシリンダ11に供給され、リフトシリンダ11が延びてフォーク10が上昇する。このときには、電磁開閉弁31が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、車両の停止状態又は走行状態においてフォーク10を上昇させるときにも、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。
以上詳述した本実施形態には、前記第1実施形態の(1),(2)及び前記第2実施形態の(3)に記載した効果の他に下記の効果がある。
(4) フォーク10上の積み荷が高荷重のときには、操作レバー32aが中立位置であっても電磁開閉弁31が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わないときであっても高荷重であるときには給排油路12にアキュームレータ17が連通されず、高荷重による高い油圧に対しアキュームレータ17の耐久性を確保することができる。すなわち、高荷重でない状態において、荷役作業を行わないで走行するときにのみ、アキュームレータ17の作用によってフォーク10や積み荷の振動が緩衝される。
(4) フォーク10上の積み荷が高荷重のときには、操作レバー32aが中立位置であっても電磁開閉弁31が閉状態となり、アキュームレータ17の給排油路12に対する連通が遮断される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わないときであっても高荷重であるときには給排油路12にアキュームレータ17が連通されず、高荷重による高い油圧に対しアキュームレータ17の耐久性を確保することができる。すなわち、高荷重でない状態において、荷役作業を行わないで走行するときにのみ、アキュームレータ17の作用によってフォーク10や積み荷の振動が緩衝される。
また、荷役操作が行われるときのアキュームレータ17の給排油路12に対する連通の遮断と、高荷重時において荷役操作が行われていないときの連通の遮断とを1つの電磁開閉弁31を制御して行うので構成が簡単となる。
(第4実施形態)
次に、本発明を具体化した第4施形態を図4に従って説明する。尚、第3実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第3実施形態と異なる高圧用アキュームレータ40、低圧用アキュームレータ41及び副電磁開閉弁42のみについて詳述する。
次に、本発明を具体化した第4施形態を図4に従って説明する。尚、第3実施形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明を省略し、第3実施形態と異なる高圧用アキュームレータ40、低圧用アキュームレータ41及び副電磁開閉弁42のみについて詳述する。
本実施形態では、図4に示すように、第3実施形態におけるアキュームレータ17の代わりに、高圧用アキュームレータ40と、アキュームレータとしての低圧用アキュームレータ41が設けられている。高圧用アキュームレータ40及び低圧用アキュームレータ41は、分岐油路16に対し、それぞれ油路43a,43bを介して並列に接続されている。分岐油路16と低圧用アキュームレータ41とを接続する油路43b上には副開閉手段としての副電磁開閉弁42が設けられている。副電磁開閉弁42は、コントローラ33により、低圧用アキュームレータ41を分岐油路16に連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切換制御される。
コントローラ33は、前記第3実施形態における電気式レバー装置32の操作に基づく電磁切換弁30及び電磁開閉弁31の制御に加え、次のように副電磁開閉弁42を開閉制御する。すなわち、コントローラ33は、油圧センサ34が検出する油圧がある所定の判定値を超えるときには、操作レバー32aが中立位置のときにも副電磁開閉弁42を閉状態とする。
次に、以上のように構成された本実施形態の作用について説明する。
フォーク10による積み荷の昇降作業を行わず操作レバー32aを中立位置とした状態において、フォーク10上の積み荷が高荷重でないときには、電磁開閉弁31及び副電磁開閉弁42が開状態となり、高圧用アキュームレータ40及び低圧用アキュームレータ41が共に給排油路12に連通される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、給排油路12に両アキュームレータ40,41が連通される。このとき、フォーク10上の荷が低荷重であるときには、低圧用アキュームレータ41の作用により、車両走行時の車体の振動に伴うフォーク10等の振動が緩衝される。
フォーク10による積み荷の昇降作業を行わず操作レバー32aを中立位置とした状態において、フォーク10上の積み荷が高荷重でないときには、電磁開閉弁31及び副電磁開閉弁42が開状態となり、高圧用アキュームレータ40及び低圧用アキュームレータ41が共に給排油路12に連通される。従って、フォーク10を昇降させる荷役作業を行わない状態で車両を走行させるときには、給排油路12に両アキュームレータ40,41が連通される。このとき、フォーク10上の荷が低荷重であるときには、低圧用アキュームレータ41の作用により、車両走行時の車体の振動に伴うフォーク10等の振動が緩衝される。
一方、フォーク10上の積み荷が高荷重であるときには、操作レバー32aが中立位置のままで副電磁開閉弁42が閉状態となり、低圧用アキュームレータ41の給排油路12に対する連通が遮断され、高圧用アキュームレータ40のみが給排油路12に対して連通される。
そして、フォーク10を下降させるべく操作レバー32aを中立位置から下降側に操作すると、リフトシリンダ11の作動油が給排油路12を通じて油タンク15に排出され、リフトシリンダ11が縮んでフォーク10が下降する。このとき、電磁開閉弁31が閉状態となり、両アキュームレータ40,41の給排油路12に対する連通が共に遮断される。従って、車両の停止状態及び走行状態においてフォーク10を下降させるときには、給排油路12に対する両アキュームレータ40,41の連通が遮断される。
また、フォーク10を上昇させるべく操作レバー32aを中立位置から上昇側に操作すると、油圧ポンプ14から供給される作動油が給排油路12を通じてリフトシリンダ11に供給され、リフトシリンダ11が延びてフォーク10が上昇する。このとき、電磁開閉弁31が閉状態となり、両アキュームレータ40,41の給排油路12に対する連通が共に遮断される。従って、車両の停止状態及び走行状態においてフォーク10を上昇させるときには、両アキュームレータ40,41の給排油路12に対する連通が遮断される。
以上詳述した本実施形態には、前記第1実施形態の(1),(2)及び前記第2実施形態の(3)に記載した効果の他に下記の効果がある。
(5) 給排油路12に対し高圧用アキュームレータ40及び低圧用アキュームレータ41が並列に接続されているので、車両走行時の車体の振動に伴うフォーク10等の振動が、積み荷の荷重に関係なくより効果的に抑制される。しかも、積み荷が高荷重のときにはフォーク10を昇降させないときにも低圧用アキュームレータ41の給排油路12に対する連通が遮断されるので、高荷重による高い油圧に対し低圧用アキュームレータ41の耐久性を確保することができる。
(5) 給排油路12に対し高圧用アキュームレータ40及び低圧用アキュームレータ41が並列に接続されているので、車両走行時の車体の振動に伴うフォーク10等の振動が、積み荷の荷重に関係なくより効果的に抑制される。しかも、積み荷が高荷重のときにはフォーク10を昇降させないときにも低圧用アキュームレータ41の給排油路12に対する連通が遮断されるので、高荷重による高い油圧に対し低圧用アキュームレータ41の耐久性を確保することができる。
次に、上記第1〜第4実施形態以外の実施形態を列記する。
○ 前記第4実施形態において、図5に示すように、副電磁開閉弁42を廃止するとともに、開閉手段及び副開閉手段としての電磁開閉弁31を、分岐油路16と低圧用アキュームレータ41とを接続する油路43b上に設けた構成とする。コントローラ33は、操作レバー32aの操作に基づく電磁切換弁30の切換制御に加え、操作レバー32aが中立位置のときには電磁開閉弁31を開状態とし、上昇側又は下降側に操作されているときには電磁開閉弁31を閉状態とする。さらに、コントローラ33は、油圧センサ34が検出する油圧が所定の判定値を超えるときには、操作レバー32aが中立位置のときにも電磁開閉弁31を閉状態とする。このような構成によれば、前記第4実施形態の(5)に記載した効果を、より簡単な構成で得ることができる。
○ 前記第4実施形態において、図5に示すように、副電磁開閉弁42を廃止するとともに、開閉手段及び副開閉手段としての電磁開閉弁31を、分岐油路16と低圧用アキュームレータ41とを接続する油路43b上に設けた構成とする。コントローラ33は、操作レバー32aの操作に基づく電磁切換弁30の切換制御に加え、操作レバー32aが中立位置のときには電磁開閉弁31を開状態とし、上昇側又は下降側に操作されているときには電磁開閉弁31を閉状態とする。さらに、コントローラ33は、油圧センサ34が検出する油圧が所定の判定値を超えるときには、操作レバー32aが中立位置のときにも電磁開閉弁31を閉状態とする。このような構成によれば、前記第4実施形態の(5)に記載した効果を、より簡単な構成で得ることができる。
○ 前記第1〜第3実施形態において、アキュームレータ17に代えて、高圧用アキュームレータ40及び低圧用アキュームレータ41を給排油路12に対して並列接続した構成とすること。
○ 前記第1又は第2実施形態において、アキュームレータ17に代えて低圧用アキュームレータ41を設け、また、高圧用アキュームレータ40を給排油路12に直接接続した構成とすること。
○ 前記第3実施形態において、電磁切換弁30及び電気式レバー装置32に代えて手動切換弁13を設けるとともに、手動切換弁13の操作レバー13aが中立位置から上昇側又は下降側に操作されたことを検出する検出器を設ける。そして、コントローラ33は、この検出器から入力する検出信号に基づき、フォーク10が上昇又は下降されるときに電磁開閉弁31を閉状態にする。
○ 本発明を、単動型の油圧シリンダで荷役具としてのバケットを昇降させるショベルローダにおける荷役用油圧装置に実施すること。
以下、前記各実施形態から把握される技術的思想をその効果とともに列記する。
以下、前記各実施形態から把握される技術的思想をその効果とともに列記する。
(1) 請求項1に記載の産業車両の荷役用油圧装置において、前記切換手段を無効化し、前記荷役操作が行われていないときに前記開閉弁を閉状態とする切換禁止手段(コントローラ33、油圧センサ34)を備えた産業車両の荷役用油圧装置。このような構成によれば、フォークを昇降させる荷役作業を行わないときであっても高荷重であるときには、高荷重による高い油圧に対しアキュームレータの耐久性を確保することができる。
(2) 請求項5に記載の産業車両の荷役用油圧装置において、前記副開閉手段は電気操作される電磁開閉弁であって前記開閉手段を兼ね、前記副切換手段は、前記荷役操作が行われていないときに前記電磁開閉弁を開状態とし、同荷役操作が行われているときに電磁開閉弁を閉状態とするとともに、前記油圧が所定の判定値以下のときに前記電磁開閉弁を開状態とし、油圧が判定値を超えるときに電磁開閉弁を閉状態とする産業車両の荷役用油圧装置。このような構成によれば、電磁開閉弁が1つですむので、構成が簡単になる。
10…荷役具としてのフォーク、11…リフトシリンダ、12…給排油路、13…切換弁としての手動切換弁、14…油圧ポンプ、17…アキュームレータ、18…開閉手段及び切換手段としてのパイロット開閉弁、19…切換手段としての絞り、20…切換弁としての手動切換弁、21…開閉手段及び切換手段としての手動開閉弁、30…切換弁としての電磁切換弁、31…開閉手段及び副開閉手段としての電磁開閉弁、33…切換手段、制御手段及び副切換手段としてのコントローラ、34…検出手段としての油圧センサ、40…高圧用アキュームレータ、41…アキュームレータとしての低圧用アキュームレータ、42…副開閉手段としての副電磁開閉弁。
Claims (7)
- 荷役具を昇降するリフトシリンダを伸縮動作させるための荷役操作に基づき、油圧ポンプから供給される作動油を前記リフトシリンダに対して給排する切換弁と、
前記リフトシリンダと前記切換弁とを接続する給排油路に接続されたアキュームレータとを備えた産業車両の荷役用油圧装置であって、
前記アキュームレータを前記給排油路に対して連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切り換えられる開閉手段と、
前記荷役操作が行われているときには前記開閉手段を閉状態とする切換手段を備えた産業車両の荷役用油圧装置。 - 前記切換手段は、
前記給排油路上に設けられた絞りと、前記開閉手段とからなり、
該開閉手段は、前記給排油路において前記絞りよりも切換弁側の油圧により閉方向にパイロット操作され、同じく前記絞りよりも前記リフトシリンダ側の油圧により開方向にパイロット操作されるとともに、閉方向及び開方向の操作力が等しい状態で開状態となるパイロット開閉弁である請求項1に記載の産業車両の荷役用油圧装置。 - 前記切換弁は、手動操作されるものであって、
前記切換手段は、前記切換弁と共に手動操作される前記開閉手段であり、
該開閉手段は、前記切換弁が荷役操作されていないときに開状態となり、同切換弁が荷役操作されているときに閉状態となる手動開閉弁である請求項1に記載の産業車両の荷役用油圧装置。 - 前記開閉手段は、電気操作される電磁開閉弁であって、
前記切換手段は、前記荷役操作が行われているときに電磁開閉弁を閉状態とする制御手段である請求項1に記載の産業車両の荷役用油圧装置。 - 前記リフトシリンダにおける油圧を検出する検出手段と、
前記アキュームレータを前記給排油路に対して連通させる開状態と、その連通を遮断する閉状態とに切り換えられる副開閉手段と、
前記油圧が所定の判定値以下のときに前記副開閉手段を開状態とし、油圧が判定値を超えるときに副開閉手段を閉状態とする副切換手段と
を備えた請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の産業車両の荷役用油圧装置。 - 前記アキュームレータは、前記給排油路に対して並列接続された高圧用アキュームレータ及び低圧用アキュームレータの内の低圧用アキュームレータである請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の産業車両の荷役用油圧装置。
- 荷役具を昇降するリフトシリンダと、
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の産業車両の荷役用油圧装置とを備えた産業車両。
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-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003346931A patent/JP2005112516A/ja active Pending
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