JP2018132126A - 油圧駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降物の位置エネルギーの回収効率を向上させることができる油圧駆動装置を提供する。
【解決手段】油圧駆動装置1は、油圧ポンプ10の吸込口10aとリフトシリンダ2とを接続する作動油流路35に配設され、フォーク5を下降させるためのリフト操作レバー6の操作量に応じて作動油の流れを制御する操作弁37と、作動油流路35とタンク13とを接続する作動油流路36に配設され、タンク13に戻る作動油の流量を制御するバイパス用流量制御弁38と、作動油流路35に接続され、リフトシリンダ2からの作動油を蓄圧するアキュムレータ39と、作動油流路35に配設され、アキュムレータ39に供給される作動油の流量を制御する蓄圧用流量制御弁40と、作動油流路35における作動油流路36との分岐点Aと蓄圧用流量制御弁40との間に配設されたオリフィス41とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】油圧駆動装置1は、油圧ポンプ10の吸込口10aとリフトシリンダ2とを接続する作動油流路35に配設され、フォーク5を下降させるためのリフト操作レバー6の操作量に応じて作動油の流れを制御する操作弁37と、作動油流路35とタンク13とを接続する作動油流路36に配設され、タンク13に戻る作動油の流量を制御するバイパス用流量制御弁38と、作動油流路35に接続され、リフトシリンダ2からの作動油を蓄圧するアキュムレータ39と、作動油流路35に配設され、アキュムレータ39に供給される作動油の流量を制御する蓄圧用流量制御弁40と、作動油流路35における作動油流路36との分岐点Aと蓄圧用流量制御弁40との間に配設されたオリフィス41とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、油圧駆動装置に関する。
従来の油圧駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載の油圧駆動装置は、油圧シリンダと、タンクと、油圧シリンダに作動油を供給するチャージポンプと、チャージポンプ及びタンクと油圧シリンダとの間に配置され、チャージポンプから油圧シリンダに供給される作動油の流量を制御する制御弁及び油圧シリンダからタンクに戻す作動油の流量を制御する制御弁を有するシリンダ制御弁アセンブリと、油圧シリンダが超過荷重条件にあるときに位置エネルギーを回収するエネルギー回収装置とを備えている。エネルギー回収装置は、油圧シリンダからの加圧作動油を貯蔵するアキュムレータと、このアキュムレータからチャージポンプへの加圧作動油の流れを制御するアキュムレータ吐出弁とを有している。
上記従来技術においては、油圧シリンダからの加圧作動油をアキュムレータに貯蔵することにより、器具(昇降物)の動作に関連する位置エネルギーを回収しているが、そのような位置エネルギーを効率良く回収することが求められている。
本発明の目的は、昇降物の位置エネルギーの回収効率を向上させることができる油圧駆動装置を提供することである。
本発明の一態様の油圧駆動装置は、作動油の給排により昇降物を昇降させる油圧シリンダと、作動油を貯留するタンクと、作動油をタンクから吸い込んで油圧シリンダに供給する油圧ポンプと、油圧ポンプの吸込口と油圧シリンダとを接続し、油圧シリンダからの作動油が油圧ポンプに向けて流れる第1作動油流路と、第1作動油流路とタンクとを接続し、油圧シリンダからの作動油がタンクに向けて流れる第2作動油流路と、第1作動油流路における第2作動油流路との分岐点の上流側に配設され、昇降物を下降させるための操作部の操作量に応じて作動油の流れを制御する操作弁と、第2作動油流路に配設され、タンクに戻る作動油の流量を制御する第1流量制御弁と、第1作動油流路における分岐点と油圧ポンプとの間に接続され、油圧シリンダからの作動油を蓄圧するアキュムレータと、第1作動油流路における分岐点とアキュムレータとの間に配設され、アキュムレータに供給される作動油の流量を制御する第2流量制御弁と、第1作動油流路における分岐点と第2流量制御弁との間に配設されたオリフィスとを備え、第1流量制御弁及び第2流量制御弁は、油圧シリンダからの作動油が操作弁を通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式流量制御弁であり、第1流量制御弁を全閉位置側に付勢するパイロット操作部と、第1作動油流路における油圧シリンダと操作弁との間とは、第1パイロット流路を介して接続されており、第1流量制御弁を全開位置側に付勢するパイロット操作部と、第1作動油流路におけるオリフィスと第2流量制御弁との間とは、第2パイロット流路を介して接続されており、第2流量制御弁を全閉位置側に付勢するパイロット操作部と、第1作動油流路における油圧シリンダと操作弁との間とは、第3パイロット流路を介して接続されており、第2流量制御弁を全開位置側に付勢するパイロット操作部と、操作弁とオリフィスとの間とは、第4パイロット流路を介して接続されていることを特徴とする。
このような油圧駆動装置においては、操作部により昇降物の下降操作が行われると、昇降物が下降するように油圧シリンダが動作し、油圧シリンダから作動油が排出される。ここで、昇降物に積載された積荷が重いときは、油圧シリンダの圧力が高いため、油圧シリンダからの作動油が第1作動油流路を流れてアキュムレータに蓄圧される。このとき、オリフィスにおける上流側と下流側とで差圧が生じるため、第2パイロット流路の圧力(オリフィスの下流側の圧力)が第4パイロット流路の圧力(オリフィスの上流側の圧力)よりもオリフィスの差圧分だけ低くなる。従って、第1流量制御弁に作用する第1パイロット流路の圧力と第2パイロット流路の圧力との差圧が、第2流量制御弁に作用する第3パイロット流路の圧力と第4パイロット流路の圧力との差圧よりもオリフィスの差圧分だけ大きくなるため、第2流量制御弁よりも第1流量制御弁のほうが全閉方向に駆動されやすい。このため、油圧シリンダからの作動油が第1作動油流路側(第2流量制御弁側)に優先的に流れてアキュムレータに蓄圧されるようになる。これにより、昇降物の位置エネルギーの回収効率が向上する。
また、昇降物に積載された積荷が軽いときは、油圧シリンダの圧力が低いため、油圧シリンダからアキュムレータに作動油が流れにくい。一方、昇降物に積載された積荷が重くても、アキュムレータにおける作動油の蓄圧状態によってアキュムレータの圧力が高くなったときは、油圧シリンダからアキュムレータに作動油が流れにくい。オリフィスでの差圧は、オリフィスを通過する流量に応じて生じる。このため、上記のように油圧シリンダからアキュムレータに作動油が流れにくい場合には、オリフィスでの差圧が小さく、第2パイロット流路の圧力の低下が抑制される。このため、第1流量制御弁を全閉方向に駆動する力が弱まることで第1流量制御弁が開弁し、油圧シリンダからの作動油が第1作動油流路側に加えて第2作動油流路側(第1流量制御弁側)にも流れるようになる。これにより、油圧シリンダを所望の速度で動作させることができる。
第1流量制御弁及び第2流量制御弁は、操作部の操作量に応じて流し得る作動油の流量が等しくなるように設定されていてもよい。このような構成では、重い積荷が積載された昇降物が下降するように油圧シリンダが動作するときに、アキュムレータにおける作動油の蓄圧状態に伴って、油圧シリンダからの作動油が流れる先が第2流量制御弁側から第1流量制御弁側に切り換わっても、第2流量制御弁及び第1流量制御弁を流れる作動油の流量は等しい。これにより、油圧シリンダの所望の動作速度を維持することができる。
油圧駆動装置は、第1作動油流路におけるアキュムレータと油圧ポンプの吸込口との間に配設され、アキュムレータに蓄圧された作動油を油圧ポンプに向けて放圧する制御弁を更に備えてもよい。このような構成では、アキュムレータに蓄圧された作動油を適切なタイミングで油圧ポンプに供給することができる。
油圧駆動装置は、第1作動油流路における分岐点とアキュムレータとの間に配設され、分岐点側からアキュムレータ側への作動油の流れのみを許容する逆止弁を更に備えてもよい。このような構成では、アキュムレータに蓄圧された作動油が第2流量制御弁側に逆流することが防止される。
本発明によれば、昇降物の位置エネルギーの回収効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る油圧駆動装置を示す油圧回路図である。同図において、本実施形態の油圧駆動装置1は、例えばエンジン式のフォークリフトに搭載されている。
油圧駆動装置1は、リフトシリンダ2と、ティルトシリンダ3と、アタッチメントシリンダ4とを備えている。リフトシリンダ2は、作動油の給排によりフォーク5(昇降物)を昇降させる油圧シリンダである。ティルトシリンダ3は、作動油の給排によりマスト(図示せず)を傾動させる油圧シリンダである。アタッチメントシリンダ4は、例えばフォーク5を左右移動、傾動または回転させるアタッチメントを駆動する油圧シリンダである。
リフトシリンダ2は、フォーク5を昇降(上昇または下降)させるためのリフト操作レバー6(操作部)の操作によって動作する。ティルトシリンダ3は、マスト(図示せず)を傾動(前傾または後傾)させるためのティルト操作レバー7の操作によって動作する。アタッチメントシリンダ4は、アタッチメントを駆動するためのアタッチメント操作レバー8の操作によって動作する。リフト操作レバー6、ティルト操作レバー7及びアタッチメント操作レバー8は、コントローラ9と接続されている。
また、油圧駆動装置1は、一方向に回転可能な油圧ポンプ10と、この油圧ポンプ10をギア11を介して駆動するエンジン12とを備えている。油圧ポンプ10は、作動油を吸い込むための吸込口10aと、作動油を吐出するための吐出口10bとを有している。油圧ポンプ10の吸込口10aには、作動油を貯留するタンク13が作動油流路14を介して接続されている。作動油流路14には、タンク13側から油圧ポンプ10側への作動油の流れのみを許容する逆止弁15が配設されている。
油圧ポンプ10の吐出口10bとリフトシリンダ2のヘッド室2aとは、作動油流路16を介して接続されている。作動油流路16には、リフト上昇用の操作弁17が配設されている。操作弁17は、電磁比例弁で構成されている。操作弁17は、リフト操作レバー6の上昇操作の操作量に応じて作動油の流れを制御する。操作弁17のソレノイド操作部17aには、コントローラ9からの上昇操作信号が入力される。上昇操作信号は、リフト操作レバー6の上昇操作の操作量に応じた電流指令値である。
操作弁17は、通常は油圧ポンプ10からリフトシリンダ2への作動油の流れを遮断する閉位置(図示)にある。ソレノイド操作部17aに上昇操作信号が入力されると、操作弁17は上昇操作信号に応じた開度で開く。すると、油圧ポンプ10からリフトシリンダ2のヘッド室2aに作動油が供給され、リフトシリンダ2が伸長するため、フォーク5が上昇する。
作動油流路16における操作弁17とリフトシリンダ2との間には、操作弁17側からリフトシリンダ2側への作動油の流れのみを許容する逆止弁18が配設されている。
作動油流路16における油圧ポンプ10と操作弁17との間には、作動油流路19を介してティルト用の操作弁20が接続されている。操作弁20は、電磁比例弁で構成されている。作動油流路19には、油圧ポンプ10側から操作弁20側への作動油の流れのみを許容する逆止弁21が配設されている。
操作弁20とティルトシリンダ3のヘッド室3a及びロッド室3bとは、作動油流路22,23を介してそれぞれ接続されている。操作弁20のソレノイド操作部20aには、コントローラ9からの前傾操作信号が入力され、操作弁20のソレノイド操作部20bには、コントローラ9からの後傾操作信号が入力される。前傾操作信号は、ティルト操作レバー7の前傾操作の操作量に応じた電流指令値であり、後傾操作信号は、ティルト操作レバー7の後傾操作の操作量に応じた電流指令値である。
操作弁20は、通常は油圧ポンプ10からティルトシリンダ3への作動油の流れを遮断する閉位置(図示)にある。ソレノイド操作部20aに前傾操作信号が入力されると、操作弁20は前傾操作信号に応じた開度で開く。すると、油圧ポンプ10からティルトシリンダ3のヘッド室3aに作動油が供給され、ティルトシリンダ3が伸長するため、マスト(図示せず)が前傾する。ソレノイド操作部20bに後傾操作信号が入力されると、操作弁20は後傾操作信号に応じた開度で開く。すると、油圧ポンプ10からティルトシリンダ3のロッド室3bに作動油が供給され、ティルトシリンダ3が収縮するため、マスト(図示せず)が後傾する。
作動油流路19における逆止弁21の上流側には、作動油流路24を介してアタッチメント用の操作弁25が接続されている。操作弁25は、電磁比例弁で構成されている。作動油流路24には、油圧ポンプ10側から操作弁25側への作動油の流れのみを許容する逆止弁26が配設されている。
操作弁25とアタッチメントシリンダ4のヘッド室4a及びロッド室4bとは、作動油流路27,28を介してそれぞれ接続されている。操作弁25のソレノイド操作部25a,25bには、コントローラ9からのアタッチメント操作信号がそれぞれ入力される。アタッチメント操作信号は、アタッチメント操作レバー8の操作量に応じた電流指令値である。
操作弁25は、通常は油圧ポンプ10からアタッチメントシリンダ4への作動油の流れを遮断する閉位置(図示)にある。ソレノイド操作部25a,25bにアタッチメント操作信号が入力されると、操作弁25はアタッチメント操作信号に応じた開度で開く。なお、アタッチメントシリンダ4の動作説明については省略する。
作動油流路16における油圧ポンプ10と操作弁17との間には、作動油流路29を介してタンク13が接続されている。作動油流路29には、アンロード弁30及びフィルタ31が配設されている。作動油流路29と操作弁20,25とは、作動油流路32,33を介してそれぞれ接続されている。操作弁17,20,25は、作動油流路34を介して作動油流路29と接続されている。
また、油圧駆動装置1は、油圧ポンプ10の吸込口10aとリフトシリンダ2のヘッド室2aとを接続する作動油流路35と、この作動油流路35とタンク13とを接続する作動油流路36と、作動油流路35における作動油流路36との分岐点Aの上流側に配設されたリフト下降用の操作弁37と、作動油流路36に配設されたバイパス用流量制御弁38(第1流量制御弁)と、作動油流路35における分岐点Aと油圧ポンプ10の吸込口10aとの間に接続されたアキュムレータ39と、作動油流路35における分岐点Aとアキュムレータ39との間に配設された蓄圧用流量制御弁40(第2流量制御弁)と、作動油流路35における分岐点Aと蓄圧用流量制御弁40との間に配設されたオリフィス41と、作動油流路35におけるアキュムレータ39と油圧ポンプ10の吸込口10aとの間に配設された放圧制御弁42と、作動油流路35における分岐点Aとアキュムレータ39との間に配設された逆止弁43とを備えている。
作動油流路35は、リフトシリンダ2のヘッド室2aからの作動油が油圧ポンプ10の吸込口10aに向けて流れる第1作動油流路を構成している。作動油流路35は、リフトシリンダ2のヘッド室2aに接続された共通流路35aと、この共通流路35aと作動油流路14とを接続する回生流路35bとからなっている。
作動油流路36は、作動油流路35に分岐して接続されている。作動油流路36は、作動油流路35における共通流路35aと回生流路35bとの接続点(分岐点A)とタンク13とを接続する。作動油流路36は、リフトシリンダ2のヘッド室2aからの作動油がタンク13に向けて流れるバイパス流路である第2作動油流路を構成している。
操作弁37は、リフト操作レバー6の下降操作の操作量に応じて作動油の流れを制御する。操作弁37は、共通流路35aに配設されている。操作弁37は、電磁比例弁で構成されている。操作弁37のソレノイド操作部37aには、コントローラ9からの下降操作信号が入力される。下降操作信号は、リフト操作レバー6の下降操作の操作量に応じた電流指令値である。
操作弁37は、通常はリフトシリンダ2のヘッド室2aからの作動油の流れを遮断する閉位置(図示)にある。ソレノイド操作部37aに下降操作信号が入力されると、操作弁37は下降操作信号に応じた開度で開く。すると、フォーク5の自重によってフォーク5が下降するため、リフトシリンダ2が収縮し、リフトシリンダ2のヘッド室2aから作動油が流れ出る。そして、リフトシリンダ2からの作動油は、操作弁37を通過する。
バイパス用流量制御弁38は、リフトシリンダ2のヘッド室2aからタンク13に戻る作動油の流量(バイパス流量)を制御する。バイパス用流量制御弁38は、リフトシリンダ2からの作動油が操作弁37を通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式流量制御弁である。バイパス用流量制御弁38は、絞りを有し、作動油の流れを許容する全開位置(図示)と作動油の流れを遮断する全閉位置との間で開度が調整される。
バイパス用流量制御弁38は、操作弁37の上流側及び下流側の圧力をパイロット圧として入力している。具体的には、バイパス用流量制御弁38を全閉位置側に付勢するパイロット操作部38aと、作動油流路35の共通流路35aにおけるリフトシリンダ2と操作弁37との間とは、パイロット流路44(第1パイロット流路)を介して接続されている。バイパス用流量制御弁38を全開位置側に付勢するパイロット操作部38bと、作動油流路35の回生流路35bにおけるオリフィス41と蓄圧用流量制御弁40との間とは、パイロット流路45(第2パイロット流路)を介して接続されている。つまり、パイロット流路44は、操作弁37の上流側と接続されている。パイロット流路45は、操作弁37の下流側、より具体的にはオリフィス41の下流側と接続されている。また、バイパス用流量制御弁38には、バイパス用流量制御弁38を全開位置側に付勢するバネ46が設けられている。
バイパス用流量制御弁38は、操作弁37の上流側及び下流側で発生する圧力差(前後差圧)が一定になるように作動油の流量を制御する。この時の差圧を制御差圧と称する。操作弁37の開度が小さいときは、作動油の流量が少なくても制御差圧に達するため、バイパス用流量制御弁38によって作動油の流量が増えないように制御される。操作弁37の開度が大きいときは、作動油の流量が多くないと制御差圧に達しないため、バイパス用流量制御弁38によって作動油の流量が増えるように制御される。このようにリフト操作レバー6の操作量に応じて、バイパス用流量制御弁38を流れる作動油の流量が異なる。この時の流量を制御流量と称する。
バイパス用流量制御弁38の主たる機能は、フォーク5に積載された積荷が軽いためにアキュムレータ39に作動油が流れにくい場合、或いはアキュムレータ39において作動油が満杯になったためにアキュムレータ39に作動油が流れにくい場合に、バイパス流路である作動油流路36に作動油を流すことである。これにより、リフトシリンダ2の所望の動作速度を確保することができる。
蓄圧用流量制御弁40は、リフトシリンダ2のヘッド室2aからアキュムレータ39に供給される作動油の流量(蓄圧流量)を制御する。蓄圧用流量制御弁40は、バイパス用流量制御弁38と同様に、リフトシリンダ2からの作動油が操作弁37を通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式流量制御弁である。蓄圧用流量制御弁40は、絞りを有し、作動油の流れを許容する全開位置(図示)と作動油の流れを遮断する全閉位置との間で開度が調整される。
蓄圧用流量制御弁40は、バイパス用流量制御弁38と同様に、操作弁37の上流側及び下流側の圧力をパイロット圧として入力している。具体的には、蓄圧用流量制御弁40を全閉位置側に付勢するパイロット操作部40aと、作動油流路35の共通流路35aにおけるリフトシリンダ2と操作弁37との間とは、パイロット流路47(第3パイロット流路)を介して接続されている。蓄圧用流量制御弁40を全開位置側に付勢するパイロット操作部40bと、作動油流路35における操作弁37とオリフィス41との間とは、パイロット流路48(第4パイロット流路)を介して接続されている。つまり、パイロット流路47は、操作弁37の上流側と接続されている。パイロット流路48は、操作弁37の下流側であり且つオリフィス41の上流側と接続されている。なお、パイロット流路48は、作動油流路36における分岐点Aとバイパス用流量制御弁38との間に接続されていてもよい。また、蓄圧用流量制御弁40には、蓄圧用流量制御弁40を全開位置側に付勢するバネ49が設けられている。
蓄圧用流量制御弁40は、操作弁37の上流側及び下流側で発生する圧力差(前後差圧)が一定になるように作動油の流量を制御する。蓄圧用流量制御弁40は、バイパス用流量制御弁38と同様に、リフト操作レバー6の操作量に応じて、蓄圧用流量制御弁40を流れる作動油の流量(制御流量)が異なる。
蓄圧用流量制御弁40の制御流量は、バイパス用流量制御弁38の制御流量と等しくなっている。つまり、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40は、図2に示されるように、リフト操作レバー6の操作量に応じて流し得る作動油の流量が等しくなるように設定されている。
図2は、入力圧とバイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40の制御流量との関係を示すグラフである。図2において、細実線Xは、バイパス用流量制御弁38の制御流量を示し、太破線Yは、蓄圧用流量制御弁40の制御流量を示している。バイパス用流量制御弁38においては、入力圧は、操作弁37の上流側の圧力である。蓄圧用流量制御弁40においては、入力圧は、操作弁37の上流側の圧力とアキュムレータ39の内部圧力(後述)との差圧である。
バイパス用流量制御弁38においては、入力圧(操作弁37の上流側の圧力)が所定圧に達するまでは、入力圧が高くなるに従って制御流量が多くなり、入力圧が所定圧に達すると、制御流量が一定となる。蓄圧用流量制御弁40においては、入力圧(操作弁37の上流側の圧力とアキュムレータ39の内部圧力との差圧)が所定圧以上では、制御流量が一定であるが、蓄圧(後述)に伴いアキュムレータ39の内部圧力が上昇し、入力圧が所定圧を下回ると、入力圧の低下に従って制御流量が少なくなる。なお、バイパス用流量制御弁38の制御流量は、バネ46等により設定可能である。蓄圧用流量制御弁40の制御流量は、バネ49等により設定可能である。
蓄圧用流量制御弁40の主たる機能は、フォーク5に積載された積荷が重いためにアキュムレータ39に供給される作動油の流量が過剰になる場合に、蓄圧用流量制御弁40の開度を絞ることで、蓄圧用流量制御弁40を流れる作動油の流量を制限することである。これにより、リフトシリンダ2の動作速度を抑えることができる。
アキュムレータ39は、リフトシリンダ2からの作動油を蓄圧する機器である。アキュムレータ39の内部には、窒素ガスが充填されている。アキュムレータ39に貯蔵される作動油が多くなるにつれて窒素ガスが圧縮され、アキュムレータ39の内部圧力は高まっていく。フォーク5に積載された積荷が軽い状態でも回生(後述)を行う場合には、アキュムレータ39が低い圧力の作動油を受け入れ可能となるように、充填ガス圧を低く設定しておく必要がある。しかし、この場合には、フォーク5に積載された積荷が重い状態では、過剰な流量の作動油がアキュムレータ39に供給されることになる。従って、リフトシリンダ2の動作速度が速すぎないように蓄圧用流量制御弁40の開度が絞られるため、圧力損失が大きくなり、効率が低下してしまう。このため、作業者が扱う積荷の重量に合わせて、最も効率が良くなるように充填ガス圧を調整する必要がある。
アキュムレータ39の容積は、リフトシリンダ2からの作動油を全て受け入れられるように十分に大きいことが望ましい。しかし、体格の制約上、アキュムレータ39を大きくすることができない場合でも、アキュムレータ39に受け入れられない作動油は、作動油流路36を通ってタンク13に排出されるため、動作上の問題は生じない。
オリフィス41は、アキュムレータ39に供給される作動油の流量を制限する抵抗要素である。フォーク5に積載された積荷が軽いために、蓄圧用流量制御弁40を作動油が流れにくい状態では、オリフィス41で発生する上流側及び下流側の圧力差(前後差圧)が小さい。フォーク5に積載された積荷が重いために、蓄圧用流量制御弁40を作動油が流れやすい状態では、オリフィス41で発生する前後差圧が大きい。
放圧制御弁42は、アキュムレータ39に蓄圧された作動油を油圧ポンプ10に向けて放圧する。放圧制御弁42は、電磁比例弁で構成されている。放圧制御弁42のソレノイド操作部42aには、コントローラ9からの各種操作信号が入力される。
ソレノイド操作部42aに下降操作信号(前述)が入力されているときは、放圧制御弁42は、アキュムレータ39に蓄圧された作動油の流れを遮断する閉位置(図示)にある。このため、フォーク5の下降時には、アキュムレータ39に蓄圧された作動油が油圧ポンプ10に供給されることはない。
ソレノイド操作部42aに下降操作信号以外の操作信号が入力されているときは、放圧制御弁42は、当該操作信号に応じた開度で開く。このため、フォーク5の上昇時、あるいはティルトシリンダ3及びアタッチメントシリンダ4の駆動時には、アキュムレータ39に蓄圧された作動油が油圧ポンプ10に供給される。そして、その作動油により油圧ポンプ10が回転させられる、いわゆる回生動作が行われる。これにより、動力源としてのエンジン12のトルクを低減し、燃料消費量を低減することができる。
なお、アキュムレータ39に蓄圧された作動油を利用して回生動作を行うタイミングとしては、フォーク5の上昇時、ティルトシリンダ3及びアタッチメントシリンダ4の駆動時のみならず、走行中も考えられる。このため、放圧制御弁42の切換タイミングは、特に上記には限られない。
逆止弁43は、作動油流路35の回生流路35bにおける蓄圧用流量制御弁40とアキュムレータ39との間に配設されている。逆止弁43は、作動油流路35,36の分岐点A側からアキュムレータ39側への作動油の流れのみを許容し、アキュムレータ39側から分岐点A側への作動油の流れを遮断する。
なお、逆止弁43は、回生流路35bにおけるオリフィス41と蓄圧用流量制御弁40との間に配設されていてもよいし、回生流路35bにおける分岐点Aとオリフィス41との間に配設されていてもよい。
以上のような油圧駆動装置1において、操作者がリフト操作レバー6により下降操作を行うと、操作弁37がリフト操作レバー6の操作量に応じた開度で開く。すると、積荷が積まれたフォーク5の自重によってフォーク5が下降することで、リフトシリンダ2が収縮し、リフトシリンダ2のヘッド室2aから作動油が排出される。
ここで、フォーク5に積載された積荷が重いときは、リフトシリンダ2のヘッド室2aの圧力が高くなる。このため、リフトシリンダ2からの作動油は、操作弁37、オリフィス41及び蓄圧用流量制御弁40を通ってアキュムレータ39に蓄圧される。これにより、フォーク5の位置エネルギーが回収されることとなる。その後、例えばフォーク5の上昇時、或いはティルトシリンダ3またはアタッチメントシリンダ4の動作時に、アキュムレータ39に蓄圧された作動油が放圧制御弁42を通って油圧ポンプ10に供給され、回生動作が行われる。これにより、フォーク5の位置エネルギーが再利用されることとなる。
一方、フォーク5に積載された積荷が軽いときは、リフトシリンダ2のヘッド室2aの圧力が低いため、リフトシリンダ2からアキュムレータ39に作動油が流れにくい。リフトシリンダ2からの作動油は、操作弁37及びバイパス用流量制御弁38を通ってタンク13に排出される。
図3(a)は、比較例としてオリフィス41が無い場合において、重い積荷が積載されたフォーク5が下降する際におけるシリンダ流量とバイパス流量と蓄圧流量との関係の一例を時間経過として示すグラフである。図3(a)において、実線Lはシリンダ流量を示し、破線Mはバイパス流量を示し、1点鎖線Nは蓄圧流量を示している。なお、シリンダ流量は、リフトシリンダ2のヘッド室2aから排出される作動油の流量である。バイパス流量は、バイパス用流量制御弁38を流れる作動油の流量である。蓄圧流量は、蓄圧用流量制御弁40を流れる作動油の流量である。シリンダ流量は、バイパス流量と蓄圧流量との合計である。
図3(b)は、比較例としてオリフィス41が無い場合において、重い積荷が積載されたフォーク5が下降する際におけるシリンダ圧力とアキュムレータ圧力との関係の一例を時間経過として示すグラフである。図3(b)において、実線Rはシリンダ圧力を示し、破線Sはアキュムレータ圧力を示している。なお、シリンダ圧力は、リフトシリンダ2のヘッド室2aの圧力である。アキュムレータ圧力は、アキュムレータ39の内部圧力である。
図3において、作動油流路35の回生流路35bにはオリフィス41が配設されていないため、リフト操作レバー6により下降操作が開始されると、蓄圧用流量制御弁40にもバイパス用流量制御弁38にも作動油が流れ、蓄圧流量及びバイパス流量はほぼ等しくなる。このとき、アキュムレータ39に作動油が蓄圧されていくため、アキュムレータ圧力が徐々に高くなり、シリンダ圧力とアキュムレータ圧力との差が徐々に小さくなる。そして、時間t1が経過すると、蓄圧流量が徐々に減少すると共に、バイパス流量が徐々に増加する。その後、アキュムレータ39において作動油が満杯になり、アキュムレータ圧力が所定圧に達すると、蓄圧流量がゼロになり、バイパス流量のみとなる。
図4(a)は、本実施形態において、重い積荷が積載されたフォーク5が下降する際におけるシリンダ流量とバイパス流量と蓄圧流量との関係の一例を時間経過として示すグラフである。図4(a)においても、実線Lはシリンダ流量を示し、破線Mはバイパス流量を示し、1点鎖線Nは蓄圧流量を示している。図4(b)は、本実施形態において、重い積荷が積載されたフォーク5が下降する際におけるシリンダ圧力とアキュムレータ圧力との関係の一例を時間経過として示すグラフである。図4(b)においても、実線Rはシリンダ圧力を示し、破線Sはアキュムレータ圧力を示している。
図4において、作動油流路35の回生流路35bにはオリフィス41が配設されており、オリフィス41の下流側の圧力がパイロット圧としてパイロット流路45を通ってバイパス用流量制御弁38のパイロット操作部38bに入力される。フォーク5に積載された積荷が重く、蓄圧流量が流れる状態では、オリフィス41の作用によりオリフィス41で前後差圧が生じる。つまり、オリフィス41の下流側の圧力は、オリフィス41の上流側の圧力に比べてオリフィス41の差圧分だけ低くなる。このため、パイロット流路44のパイロット圧は、パイロット流路45のパイロット圧とバネ46の付勢力との合計よりも高くなる。従って、リフト操作レバー6により下降操作が開始されると、バイパス用流量制御弁38は全閉方向に駆動されるため、リフトシリンダ2からの作動油は優先的に回生流路35b側に流れるようになり、作動油流路36には作動油が流れない。つまり、バイパス流量はゼロであり、蓄圧流量のみとなる。その結果、作動油がアキュムレータ39に迅速に蓄圧されるようになり、アキュムレータ圧力が直ちに高くなる。
そして、時間t2(<t1)が経過すると、シリンダ圧力とアキュムレータ圧力との差が十分に小さくなるため、蓄圧流量が徐々に減少する。すると、オリフィス41の前後差圧が小さくなり、パイロット流路45の圧力の低下が抑制される。従って、パイロット流路45のパイロット圧とバネ46の付勢力との合計がパイロット流路44のパイロット圧よりも大きくなるため、バイパス用流量制御弁38が開くようになる。これにより、バイパス流量が徐々に増加する。その後、アキュムレータ39において作動油が満杯になり、アキュムレータ圧力が所定圧に達すると、蓄圧流量がゼロになり、バイパス流量のみとなる。
このとき、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40の制御流量が等しいため、アキュムレータ39における作動油の蓄圧状態に伴って、作動油が回生流路35bを流れる状態から作動油が作動油流路36を流れる状態に切り換わっても、蓄圧流量とバイパス流量との差は少ない。
なお、フォーク5に積載された積荷が軽く、蓄圧流量が流れない状態では、オリフィス41で前後差圧が生じない。このため、バイパス用流量制御弁38によって操作弁37の前後差圧が一定になるようにバイパス流量が制御される。
以上のように本実施形態にあっては、リフト操作レバー6によりフォーク5の下降操作が行われると、フォーク5が下降するようにリフトシリンダ2が動作し、リフトシリンダ2から作動油が排出される。ここで、フォーク5に積載された積荷が重いときは、リフトシリンダ2の圧力が高いため、リフトシリンダ2からの作動油が作動油流路35を流れてアキュムレータ39に蓄圧される。このとき、オリフィス41における上流側と下流側とで差圧が生じるため、パイロット流路45の圧力(オリフィス41の下流側の圧力)がパイロット流路48の圧力(オリフィス41の上流側の圧力)よりもオリフィス41の差圧分だけ低くなる。従って、バイパス用流量制御弁38に作用するパイロット流路44の圧力とパイロット流路45の圧力との差圧が、蓄圧用流量制御弁40に作用するパイロット流路47の圧力とパイロット流路48の圧力との差圧よりもオリフィス41の差圧分だけ大きくなるため、蓄圧用流量制御弁40よりもバイパス用流量制御弁38のほうが全閉方向に駆動されやすい。このため、リフトシリンダ2からの作動油が蓄圧用流量制御弁40側に優先的に流れてアキュムレータ39に蓄圧されるようになる。これにより、フォーク5の位置エネルギーの回収効率が向上する。
また、フォーク5に積載された積荷が軽いときは、リフトシリンダ2の圧力が低いため、リフトシリンダ2からアキュムレータ39に作動油が流れにくい。一方、フォーク5に積載された積荷が重くても、アキュムレータ39における作動油の蓄圧状態によってアキュムレータ39の圧力が高くなったときは、リフトシリンダ2からアキュムレータ39に作動油が流れにくい。オリフィス41での差圧は、オリフィス41を通過する流量に応じて生じる。このため、上記のようにリフトシリンダ2からアキュムレータ39に作動油が流れにくい場合には、オリフィス41での差圧が小さく、パイロット流路45の圧力の低下が抑制される。このため、バイパス用流量制御弁38を全閉方向に駆動する力が弱まることでバイパス用流量制御弁38が開弁し、リフトシリンダ2からの作動油が作動油流路35側に加えて作動油流路36側(バイパス用流量制御弁38側)にも流れるようになる。これにより、リフトシリンダ2を所望の速度で動作させることができる。一方、フォーク5に積載された積荷が重く、アキュムレータ39に過剰な流量の作動油が流れると、蓄圧用流量制御弁40の開度が絞られ、蓄圧用流量制御弁40を流れる作動油の流量が制限される。これにより、リフトシリンダ2を所望の速度で動作させることができる。このようにバイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40によって、積荷荷重に応じて作動油の流量が自動的に制御されるため、積荷荷重に関わらずリフトシリンダ2を所望の速度で動作させることができる。その結果、積荷荷重に関わらずフォーク5を所望の速度で下降させることが可能となる。
また、本実施形態では、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40は、リフト操作レバー6の操作量に応じて流し得る作動油の流量(制御流量)が等しくなるように設定されている。このため、重い積荷が積載されたフォーク5が下降するようにリフトシリンダ2が動作するときに、アキュムレータ39における作動油の蓄圧状態に伴って、リフトシリンダ2からの作動油が流れる先が蓄圧用流量制御弁40側からバイパス用流量制御弁38側に切り換わっても、蓄圧用流量制御弁40及びバイパス用流量制御弁38を流れる作動油の流量は等しい。これにより、リフトシリンダ2の所望の動作速度を維持することができる。
また、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40の制御流量は等しいため、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40を同じ構造の流量制御弁として構成することができる。従って、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40にかかるコストが安価になる。また、誤組み付けによるバイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40の機能喪失を防止することができる。
また、本実施形態では、アキュムレータ39に蓄圧された作動油を油圧ポンプ10に向けて放圧する放圧制御弁42が備えられているので、アキュムレータ39に蓄圧された作動油を適切なタイミングで油圧ポンプ10に供給することができる。
また、本実施形態では、作動油流路35,36の分岐点A側からアキュムレータ39側への作動油の流れのみを許容する逆止弁43が備えられているので、アキュムレータ39に蓄圧された作動油が蓄圧用流量制御弁40側に逆流することが防止される。
さらに、本実施形態では、荷重センサ及び回生専用の油圧ポンプ・モータ等を必要としないため、油圧駆動装置1の構成の簡素化及び小型化が図られると共に、油圧駆動装置1にかかるコストが安価になる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば上記実施形態では、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40の制御流量が等しくなるように設定されているが、特にその形態には限られず、バイパス用流量制御弁38及び蓄圧用流量制御弁40の制御流量が異なっていてもよい。
また、上記実施形態の油圧駆動装置1は、エンジン式のフォークリフトに搭載されているが、本発明は、電動式のフォークリフトにも適用可能である。
さらに、上記実施形態の油圧駆動装置1は、フォークリフトに搭載されているが、本発明は、フォークリフト以外の荷役車両の他、油圧昇降装置等の油圧機械にも適用可能である。
1…油圧駆動装置、2…リフトシリンダ(油圧シリンダ)、5…フォーク(昇降物)、6…リフト操作レバー(操作部)、10…油圧ポンプ、10a…吸込口、13…タンク、35…作動油流路(第1作動油流路)、36…作動油流路(第2作動油流路)、37…操作弁、38…バイパス用流量制御弁(第1流量制御弁)、38a…パイロット操作部、38b…パイロット操作部、39…アキュムレータ、40…蓄圧用流量制御弁(第2流量制御弁)、40a…パイロット操作部、40b…パイロット操作部、41…オリフィス、42…放圧制御弁(制御弁)、43…逆止弁、44…パイロット流路(第1パイロット流路)、45…パイロット流路(第2パイロット流路)、47…パイロット流路(第3パイロット流路)、48…パイロット流路(第4パイロット流路)。
Claims (4)
- 作動油の給排により昇降物を昇降させる油圧シリンダと、
前記作動油を貯留するタンクと、
前記作動油を前記タンクから吸い込んで前記油圧シリンダに供給する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプの吸込口と前記油圧シリンダとを接続し、前記油圧シリンダからの前記作動油が前記油圧ポンプに向けて流れる第1作動油流路と、
前記第1作動油流路と前記タンクとを接続し、前記油圧シリンダからの前記作動油が前記タンクに向けて流れる第2作動油流路と、
前記第1作動油流路における前記第2作動油流路との分岐点の上流側に配設され、前記昇降物を下降させるための操作部の操作量に応じて前記作動油の流れを制御する操作弁と、
前記第2作動油流路に配設され、前記タンクに戻る前記作動油の流量を制御する第1流量制御弁と、
前記第1作動油流路における前記分岐点と前記油圧ポンプとの間に接続され、前記油圧シリンダからの前記作動油を蓄圧するアキュムレータと、
前記第1作動油流路における前記分岐点と前記アキュムレータとの間に配設され、前記アキュムレータに供給される前記作動油の流量を制御する第2流量制御弁と、
前記第1作動油流路における前記分岐点と前記第2流量制御弁との間に配設されたオリフィスとを備え、
前記第1流量制御弁及び前記第2流量制御弁は、前記油圧シリンダからの前記作動油が前記操作弁を通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式流量制御弁であり、
前記第1流量制御弁を全閉位置側に付勢するパイロット操作部と、前記第1作動油流路における前記油圧シリンダと前記操作弁との間とは、第1パイロット流路を介して接続されており、
前記第1流量制御弁を全開位置側に付勢するパイロット操作部と、前記第1作動油流路における前記オリフィスと前記第2流量制御弁との間とは、第2パイロット流路を介して接続されており、
前記第2流量制御弁を全閉位置側に付勢するパイロット操作部と、前記第1作動油流路における前記油圧シリンダと前記操作弁との間とは、第3パイロット流路を介して接続されており、
前記第2流量制御弁を全開位置側に付勢するパイロット操作部と、前記操作弁と前記オリフィスとの間とは、第4パイロット流路を介して接続されていることを特徴とする油圧駆動装置。 - 前記第1流量制御弁及び前記第2流量制御弁は、前記操作部の操作量に応じて流し得る前記作動油の流量が等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載の油圧駆動装置。
- 前記第1作動油流路における前記アキュムレータと前記油圧ポンプの前記吸込口との間に配設され、前記アキュムレータに蓄圧された前記作動油を前記油圧ポンプに向けて放圧する制御弁を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の油圧駆動装置。
- 前記第1作動油流路における前記分岐点と前記アキュムレータとの間に配設され、前記分岐点側から前記アキュムレータ側への前記作動油の流れのみを許容する逆止弁を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の油圧駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017026122A JP2018132126A (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 油圧駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017026122A JP2018132126A (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 油圧駆動装置 |
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JP2017026122A Pending JP2018132126A (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 油圧駆動装置 |
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JP (1) | JP2018132126A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019178722A (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-17 | 株式会社豊田自動織機 | 油圧駆動装置 |
-
2017
- 2017-02-15 JP JP2017026122A patent/JP2018132126A/ja active Pending
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