JP2005110237A - Lr複合部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 抵抗値調整を高精度に行え、抵抗値のばらつきのないLR複合部品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 絶縁基板1の上面に抵抗体からなる被膜20による凸型形状のクロス電極3を形成し、さらに、そのクロス電極3上の所定位置に、導電材料によって一対の電極3a,3bを形成する。これら一対の電極3a,3b間における抵抗値の測定値が、当該LR複合部品の抵抗2の抵抗値であるとともに、その抵抗2が絶縁基板1上の最下層に位置するため、抵抗2に損傷を与えることなくレーザーによる抵抗値調整を高精度に行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、携帯電話機等の移動通信機器、小型電子機器等に使用するLR複合部品およびその製造方法に関するものである。
近年における電子機器の小型、軽量化に伴い、それに使用される電子部品にも小型化の要請が強まっている。このような電子機器の回路基板には、多数の部品を高密度に実装するため、抵抗素子とインダクタンス素子を1つのチップに内蔵して小型化した、フィルタ等として機能するLR複合部品が従来より使用されている。
例えば、特許文献1には、小型低背でチップ外形寸法のばらつきが小さく、高密度実装に適したチップ型のLRフィルタが開示されている。また、特許文献2には、インダクタンス値を大きくでき、かつ、小型化が可能なLR複合部品が開示されている。
特開平8−17637号公報 特開2003−59725号公報
上記従来の部品は、いずれもコイル(インダクタンス素子)と抵抗(抵抗素子)が直列回路となるように構成したLR複合部品であるが、抵抗体の部分は、チップの最上層に形成されている。そのため、抵抗体の形状精度(膜厚やパターン形状等)を一定のレベルに保って、その抵抗値を定めるようにしているが、この方法では、抵抗値のばらつきを小さくするには限界がある。
また、抵抗体をレーザーカットして、その抵抗値を調整(トリミング)する場合、抵抗体部分が最上層にあるため、抵抗層の下層に形成された絶縁層が損傷を受け、その絶縁層の下に形成されているコイルパターンと短絡(ショート)してしまう可能性がある。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、抵抗値の調整が容易で、かつ、その調整を精度良く行えるLR複合部品およびその製造方法を提供することである。
かかる目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、本発明は、抵抗素子とインダクタンス素子を異なる層に配したLR複合部品であって、上記抵抗素子が絶縁性基板上に形成され、上記インダクタンス素子を構成するコイルパターンが、絶縁層を介して上記抵抗素子の上層に配されていることを特徴とする。
例えば、上記抵抗素子上に一対の電極を形成したことを特徴とする。
例えば、上記一対の電極の一方が、上記コイルパターンの一端部に接続され、上記一対の電極の他方が当該LR複合部品の上面電極となることを特徴とする。
また、例えば、上記コイルパターンの上層に保護膜が形成され、上記保護膜上の端部に当該LR複合部品における上記抵抗素子とインダクタンス素子の配置を認識可能とするマークが形成されていることを特徴とする。
例えば、上記絶縁性基板の表面に上記抵抗素子を構成するNiCr系材料からなる被膜を形成し、その被膜の上に上記電極を構成するCu系の被膜を形成することを特徴とする。また、例えば、上記抵抗素子は、上記コイルパターンの中心部分を横切らない位置に配されていることを特徴とする。
上述した課題を解決する他の手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、本発明に係るLR複合部品の製造方法は、絶縁性基板の表面上に抵抗体を形成するステップと、上記抵抗体上に一対の電極を形成するステップと、上記一対の電極間において上記抵抗体の抵抗値測定および抵抗値調整を行うステップと、上記抵抗体の上層に絶縁層を介してコイルパターンを形成するステップと、上記コイルパターンの上層に保護膜を形成するステップとを備えることを特徴とする。
例えば、さらに、上記保護膜上の端部にLR複合部品における抵抗とコイルパターンの配置を認識可能とするマークを形成するステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、抵抗値の調整を高精度に行え、ばらつきのないLR複合部品およびその製造方法を提供可能となる。
また、本発明によれば、LR複合部品における抵抗値の調整を容易、かつ確実に行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態例を詳細に説明する。図1は、本実施の形態例に係るLR複合部品の電極および抵抗体構造の一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示す構造に対して、さらに絶縁層4、コイルパターン7、保護コート膜10、マーク15より構成されるLR複合部品を、矢視A−A’で切断したときの断面構造を示す図である。
図3は、本実施の形態例に係るLR複合部品の製造工程を示すフローチャートである。また、図4、および図5は、図3に示す各製造工程に対応するLR複合部品の外観斜視図である。
最初に、本実施の形態例に係るLR複合部品の製造工程について詳細に説明する。図3に示すLR複合部品の製造工程のうち、最初のステップS11において、図4(a)に示す絶縁基板(アルミナ基板)1の上面に、例えば、スパッタリング法等の薄膜形成法を用いて、図4(b)に示すように、NiCr等の抵抗材料からなる被膜(抵抗体被膜)20を形成する。この被膜20は、後述するようにパターニングされて、LR複合部品を構成する抵抗2となる。なお、ステップS11の前工程において、絶縁基板1の裏面側には裏面電極(図2において、符号55,56で示す)が形成される。裏面電極55,56は、Ag系、Ag−Pd系の電極材料をスクリーン印刷等の方法を用いて印刷し、焼成することにより形成される。また、ここでの説明に用いる図面は、単体のチップ部品の状態のものを示しているが、実際には、多数個取りが可能な大判基板を用いて製造される。
さらに、ステップS12で、図4(c)に示すように、NiCr等の被膜20の上に、銅(Cu)等の導電材料からなる被膜(導電体被膜)30を、例えば、スパッタリング法等の薄膜形成法を用いて形成する。なお、この被膜30は、後にパターニングされて、電極3a,3b,3cとなる。
上述した抵抗材料からなる被膜20や、導電材料からなる被膜30を形成するための方法としては、上記のスパッタリング法に限らず、例えば、蒸着等による薄膜形成法を用いてもよいし、スクリーン印刷等の厚膜形成法を用いてもよい。また、抵抗材料として、窒化タンタル、カーボン等を用いてもよい。なお、後述するように被膜20は、パターニングされて抵抗2を構成するが、かかる被膜20はこれ以外に、Cu材料を用いた被膜30を絶縁基板1に定着しやすくするという目的をも有している。すなわち、絶縁基板1として用いたアルミナと、Cu系の材料は密着性が悪いため、絶縁基板とCu系材料が剥がれて製品不良の原因となるおそれがある。そこで、本実施の形態例に係るLR複合部品では、絶縁基板1の表面にNiCr系材料からなる被膜20を形成し、これに対してCu系の薄膜を形成することで、そのような問題を解消している。
絶縁基板1は、上述したアルミナ基板以外にも、その材料として、例えば、ガラス、ガラスセラミックス、フェライト、ケイ素(Si)、二酸化ケイ素(SiO2)等を使用することができる。
ステップS13において、ステップS11で形成した、抵抗材料からなる被膜20、および、ステップS12で形成した、導電材料からなる被膜30をパターニングする。すなわち、最初に、図4(d)に示すように被膜30をパターニングして、チップ(LR複合部品)の両端部分に一対の電極3b,3cを形成するとともに、これらの電極3b,3c間に、独立した電極3aを形成する。
次に、図4(e)に示すように、抵抗材料からなる被膜20をパターニングして、電極3a,3bが抵抗材料によって導通するように、凸型形状(図1に示すクロス電極3の形状をいう)に成形する。つまり、電極3a,3b間の抵抗材料の被膜が、図1、図4(e)等に示す抵抗2となる。また、電極3a,3c間の抵抗材料、および、電極3b,3b間の抵抗材料は、除去される。
上述した、抵抗材料からなる被膜20、および、導電材料からなる被膜30それぞれのパターニングは、フォトリソグラフィ法を用いて行う。このフォトリソグラフィ法を用いた具体的な工程としては、以下のものがある。すなわち、導電材料からなる被膜30の上にフォトレジスト膜を形成し、その上面に、電極3a,3b,3cと同一のパターンが形成されたガラスマスクを被せ、紫外線等を照射してフォトレジスト膜の所定部分(電極パターンに対応した部分)を硬化させる。その後、硬化した部分を残してフォトレジスト膜を除去し、露出部分の銅被膜をエッチングにより除去することで、図1に示す電極のパターンが形成される。
このように電極のパターニングを行った後、抵抗材料をパターニングするために、再度、フォトレジスト膜を形成する。そして、その上面に、図1に示すクロス電極3となる凸型形状、および他端の電極3cに対応した形状と同一のパターンが形成されたガラスマスクを被せ、紫外線等を照射してフォトレジスト膜の所定部分を硬化させる。その後、硬化した部分を残してフォトレジスト膜を除去し、露出部分の抵抗被膜をエッチングにより除去する。その結果、図1、図4(e)に示すパターンが形成される。
上記の工程を経ることで、図1に示すように、電極3a,3b,3c、および、電極3a,3b間に抵抗2が形成される。また、フォトレジスト膜については、上記のようにネガレジストを用いる他、ポジレジストを用いてもよい。なお、以上のようにパターニングを行って、電極3a,3b,3c、および抵抗2を形成した後、約380℃で熱処理される。
なお、ステップS13の後の工程において、LR複合部品の抵抗2の抵抗値を電極3a,3b間で測定して、その値をもとに、電極3a,3b間に位置する抵抗2に対してレーザー等により切れ込みを入れることによって、抵抗2の抵抗値のトリミング(調整)を行う。図1等に示すトリミング痕40は、LR複合部品の抵抗2の抵抗値調整を行った痕跡の一例である。
ステップS14では、上記のクロス電極3の上に絶縁層4を形成する。絶縁層4は、ポリイミド樹脂等の有機絶縁材料やガラスペースト等を用いて、スピンナーを用いたり、スクリーン印刷により形成する他、二酸化ケイ素(SiO2)等の無機絶縁材料を用いてスパッタリング等の方法で形成することもできる。本実施の形態例では、まず、感光性ポリイミド樹脂材料を用いてクロス電極3上側の絶縁基板1の全面に、スピンナーを用いたスピンコートにより絶縁層を形成する。次に、乾燥工程、所定のパターン形状にするための露光工程、現像工程を経て、絶縁層4の不要な部分を除去し、さらに絶縁層4の硬化のための乾燥を行う。パターニングされた絶縁層4は、図5(f)に示すように、凸型形状のクロス電極3の先端部分に配した電極3aが露出するようにビアホール8が設けられ、また、電極3bおよび電極3cの上面部分が露出するようにパターニングされている。
次のステップS15において、図5(g)に示すように、上記の絶縁層4の上に、例えば、スパッタリングによってCu材料の薄膜からなるシード層5を形成する。続くステップS16で、そのシード層5の上に、スピンコート等を用いてレジストを形成する。このレジストを、フォトリソグラフィ法によってパターニングし、所定のコイルパターン形状に対応する部分のレジスト材料を除去して、シード層を露出させる。その後、露出したシード層に、銅(Cu)等の導体材料をめっきする(これが、コイルパターンとなる)。次いで、残ったレジストを除去し、このレジストの除去によって露出したシード層をエッチングする。以上の方法で、図5(h)に示すようにコイルパターン7を形成する。
なお、コイルパターン7の材料としては、NiCr、NiCu、Ta2N、C等の抵抗体材料や感光性抵抗体材料ペースト等を使用できる。あるいは、その抵抗体材料に代えて、Au,Ag,Ag−Pd,Cu,Ni,Al等の導電性材料を使用してもよい。
ステップS18では、上記のステップで形成したコイルパターン7の上に、図5(i)に示すように、例えば、スクリーン印刷やスピンコート等の方法を用いて保護コート膜(保護膜)10を形成する。なお、スピンコートで形成した場合は、フォトリソグラフィ法等を用いて保護コート膜をパターニングして、電極3bおよび電極3cを露出させる工程が必要である。この保護コート膜10は、コイルパターン7を保護するとともに、その絶縁を目的として形成されるものであり、それに使用する材料が感光性の保護コート材であれば、より寸法精度を向上させた保護コート膜の形成が可能である。
ステップS19では、図5(j)に示すように、LR複合部品の最上部の一端部に方向性指示マーク15を形成する。このマークは、LR複合部品を実際の回路に組み込む際、あるいは基板上に搭載する際に、そのLR複合部品におけるインダクタ(コイル)と抵抗体の配置が判るようにするためのものである。
図2に示す例では、方向性指示マーク15は、インダクタ(コイル)が形成されている側(電極3c側)を指し示している。なお、この方向性指示マーク15の形成にも、上記の保護コート膜10と同様、印刷やスピンコート等の方法を用いる。スピンコートで方向性指示マーク15を形成する場合は、フォトリソグラフィ法等を用いてパターニングする必要がある。方向性指示マーク15を形成した後、大判基板である絶縁基板1を一次分割する。この分割工程により、大判基板は、絶縁基板1の端面が露出した短冊状の基板となる。かかる短冊状とされた絶縁基板の端面にスパッタリングにより金属薄膜を形成し、図2における端部電極53,54を形成する。端部電極54により電極3cと裏面電極55が接続され、端部電極53により電極3bと裏面電極56が接続される。
最後のステップS20において、短冊状とされた絶縁基板1を二次分割してチップ状の個片としてから、図2、および図5(j)に示すように、NiめっきおよびSnめっきを行って、電極3b、端部電極53および裏面電極56の表面を被覆した外部電極51、および、電極3c、端部電極54および裏面電極55の表面を被覆した外部電極52を形成する。以上により、本発明に係るLR複合部品が製造される。
図6は、本実施の形態例に係るLR複合部品のコイルパターン7の一例を示している。また、図7は、LR複合部品の層構造を示す分解図である。図6、および図7に示すように、螺旋形状を有するコイルパターン7の一方の端部71は、絶縁層4に設けたビアホール8を介して、上述したクロス電極3の先端に配された電極3aに接続されている。また、コイルパターン7の他端は、絶縁基板1上に配された電極3cに接続されている。
すなわち、本実施の形態例に係るLR複合部品において、クロス電極3上に配された電極3aは、コイルパターン7の一方の端部71との接続に使用され、電極3b,3cは、LR複合部品の上面電極として機能する。その結果、LR複合部品は、コイルパターン7と抵抗2とが直列に接続された構成を有することになる。
図2に示す断面構造、および図7に示す層構造より明らかなように、本実施の形態例に係るLR複合部品の抵抗2は、絶縁基板1上に形成されている。つまり、抵抗2は、絶縁基板1上の最下層に位置するため、上述したレーザーによる抵抗値の調整の際、LR複合部品の他の構成部分に対して損傷を与えることがない。なお、図1、および図2では、抵抗2に対してレーザーによる抵抗値調整を行った様子が、レーザートリミング痕40として示されている。また、抵抗2は、渦巻状のコイルパターン7の中心部分を横切らないように形成している。かかる構成により、抵抗2がコイルによる磁束の妨げとなることを抑制し、インダクタンス値の低下を最小限に抑えることができる。
図8は、本実施の形態例に係るLR複合部品の等価回路である。このLR複合部品は、図6、図7に示すように、コイルパターン7の一端と、抵抗2の一端に配された電極3aとがビアホール8を介して接続され、コイルパターン7の他端が上面電極3cに接続され、かつ、抵抗2の他端が上面電極3bに接続される構成を有する。その結果、LR複合部品の回路は、図8に示すように、コイルと抵抗とが等価的に直列に接続された回路構成となる。
以上説明したように、本実施の形態例によれば、絶縁基板の上面に抵抗体被膜によるクロス電極を形成し、さらに、そのクロス電極上の所定位置に導電材料によって一対の電極を形成することで、これら一対の電極間における抵抗値の測定値が、そのままLR複合部品の抵抗の抵抗値となるので、抵抗値の測定を容易、かつ確実に行える。
また、LR複合部品の抵抗が絶縁基板上の最下層に位置するので、その抵抗に対して直接、レーザーによる抵抗値の調整が可能となり、しかも、かかる抵抗値調整の際、LR複合部品の他の構成部分に対して損傷を与えることがないため、抵抗のトリミングを高精度に行え、抵抗値のばらつきを抑えることができる。
なお、絶縁基板上における電極と抵抗の配置は、図1等に示す例に限定されるものではなく、一対の電極間に配された抵抗(抵抗体被膜)に対して、レーザー等によるトリミングにより抵抗値の調整が可能な構造であればよい。図9は、上記実施の形態例の変形例に係るLR複合部品の構造の一例を示す斜視図である。また、図10は、図9に示すLR複合部品の層構造を示す分解図である。
図9、および図10に示すLR複合部品では、絶縁基板101の上面に形成した、抵抗材料からなる被膜を、図示した形状にパターニングして抵抗62を形成した後、この抵抗材料からなる被膜の上に形成した、導電材料からなる被膜をパターニングして、一対の電極61b,61cを形成する。
なお、この変形例に係るLR複合部品における、これらの被膜を形成する方法やパターニングの方法は、上述した実施の形態例におけるものと同じである。また、この変形例に係るLR複合部品の抵抗62については、電極61a,61b間でその抵抗値を測定し、その値をもとにレーザー等により抵抗62に切れ込み(図9に示すトリミング痕60)を入れることによって、抵抗値の調整を行う。
一方、図10に示すように、抵抗62の一方の端部に配した電極61aと、第1のコイルパターン107の一方の端部153とが、第1の絶縁層104に空けたビアホール108を介して接続され、さらに、第1のコイルパターン107の他方の端部155と、第2のコイルパターン117の一方の端部151とが、それらのパターン間に介在する第2の絶縁層114に空けたビアホール118を介して接続点を確保している。かかる構成により、本変形例に係るLR複合部品は、第1、第2のコイルパターン107,117が直列に接続され、そのコイルに対して、さらに抵抗62が直列に接続された構造を有することになる。
なお、本変形例に係るLR複合部品において、第2のコイルパターン117の上には、パターン保護等のため保護コート膜110が形成され、最上部の一端部にも、上述した実施の形態例と同様に方向性指示マーク115が形成される。また、上記第1、第2のコイルパターン107,117、および第1、第2の絶縁層104,114の形成方法や材料等も、上述した実施の形態例における方法等と同じである。
本変形例に係るLR複合部品では、抵抗62が、電極61bの側から電極61c側の近傍にわたって形成されており、その先端部分に電極61aが形成されている。このため、図1に示す、上述した実施の形態例に係るLR複合部品の抵抗2に比べて抵抗体部分の長さ寸法が大きく、より高抵抗値範囲での抵抗値の設定が可能となる。
また、本変形例では、図1等に示した抵抗2よりも長尺の抵抗62とすることにより、より広い抵抗値範囲を確保している。このような抵抗62および電極61aは、基板101の端縁に沿った領域に形成している。このため図10に示すように、コイルの中心部分を避けた位置に抵抗62を形成することができる。これにより、抵抗62がコイルによる磁束の妨げとなることを抑制し、インダクタンス値の低下を最小限に抑えることができる。さらに、抵抗62をコイルパターンの引き回し方向に沿うように形成しているので、第1、第2のコイルパターン107,117と交差する部分を少なくでき、素子の特性上も好ましい。
本発明の実施の形態例に係るLR複合部品の構造の一例を示す斜視図である。 図1に示すLR複合部品を、矢視A−A’で切断したときの断面構造を示す図である。 実施の形態例に係るLR複合部品の製造工程を示すフローチャートである。 図3に示す各製造工程に対応するLR複合部品の外観斜視図である。 図3に示す各製造工程に対応するLR複合部品の外観斜視図である。 実施の形態例に係るLR複合部品のコイルパターンの一例を示す図である。 実施の形態例に係るLR複合部品の層構造を示す分解図である。 実施の形態例に係るLR複合部品の等価回路を示す図である。 変形例に係るLR複合部品の構造の一例を示す斜視図である。 変形例に係るLR複合部品の層構造を示す分解図である。
符号の説明
1,101 絶縁基板(アルミナ基板)
2,62 抵抗
3 クロス電極
3a,3b,3c,61a,61b,61c 電極
4,104,114 絶縁層
5 シード層
7,107,117 コイルパターン
8,108,118 ビアホール
10,110 保護コート膜(保護膜)
15,115 方向性指示マーク
20,30 被膜
40,60 トリミング痕
51,52 外部電極
53,54 端部電極
55,56 裏面電極

Claims (8)

  1. 抵抗素子とインダクタンス素子を異なる層に配したLR複合部品であって、前記抵抗素子が絶縁性基板上に形成され、前記インダクタンス素子を構成するコイルパターンが、絶縁層を介して前記抵抗素子の上層に配されていることを特徴とするLR複合部品。
  2. 前記抵抗素子上に一対の電極を形成したことを特徴とする請求項1記載のLR複合部品。
  3. 前記一対の電極の一方が、前記コイルパターンの一端部に接続され、前記一対の電極の他方が当該LR複合部品の上面電極となることを特徴とする請求項2記載のLR複合部品。
  4. 前記コイルパターンの上層に保護膜が形成され、前記保護膜上の端部に当該LR複合部品における前記抵抗素子とインダクタンス素子の配置を認識可能とするマークが形成されていることを特徴とする請求項3記載のLR複合部品。
  5. 前記絶縁性基板の表面に前記抵抗素子を構成するNiCr系材料からなる被膜を形成し、その被膜の上に前記電極を構成するCu系の被膜を形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のLR複合部品。
  6. 前記抵抗素子は、前記コイルパターンの中心部分を横切らない位置に配されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のLR複合部品。
  7. 絶縁性基板の表面上に抵抗体を形成するステップと、
    前記抵抗体上に一対の電極を形成するステップと、
    前記一対の電極間において前記抵抗体の抵抗値測定および抵抗値調整を行うステップと、
    前記抵抗体の上層に絶縁層を介してコイルパターンを形成するステップと、
    前記コイルパターンの上層に保護膜を形成するステップとを備えることを特徴とするLR複合部品の製造方法。
  8. さらに、前記保護膜上の端部にLR複合部品における抵抗とコイルパターンの配置を認識可能とするマークを形成するステップを備えることを特徴とする請求項7記載のLR複合部品の製造方法。
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