JP2003059725A - Lr複合部品 - Google Patents

Lr複合部品

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JP2003059725A
JP2003059725A JP2001244878A JP2001244878A JP2003059725A JP 2003059725 A JP2003059725 A JP 2003059725A JP 2001244878 A JP2001244878 A JP 2001244878A JP 2001244878 A JP2001244878 A JP 2001244878A JP 2003059725 A JP2003059725 A JP 2003059725A
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coil pattern
insulating substrate
pattern
coil
composite component
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JP2001244878A
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Naoki Iida
直樹 飯田
Masahiko Kawaguchi
正彦 川口
Kenichi Ito
健一 伊藤
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インダクタンス値が大きくかつ小型化が可能
なLR複合部品を提供する。 【解決手段】 スパッタリングや蒸着などの薄膜形成
法、あるいは、スクリーン印刷などの厚膜形成法を用い
て、絶縁性基板11の上面全面に抵抗体材料膜を形成す
る、次に、フォトリソグラフィ法を用いて、コイルパタ
ーン12を絶縁性基板11の上面に形成する。コイルパ
ターン12の材料としては、例えばNiCr,NiC
u,Cなどの抵抗体材料ペーストや感光性抵抗体材料ペ
ーストなどが使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLR複合部品、特
に、移動体通信機器等に使用されるLR複合部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話端末機などの移動体通信機器の
小型化に伴って、これら移動体通信機器内で使用される
電子部品に対する小型化の要求が強い。このため、例え
ば抵抗素子とインダクタ素子を一つのチップに内蔵した
LR複合部品などが提案されている。
【0003】図17は、従来のLR複合部品の一例を示
す斜視図である。このLR複合部品1は、絶縁性基板2
の上面を二つの領域に区切り、それぞれの領域にインダ
クタ3と抵抗4を配置したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
LR複合部品1は、絶縁性基板2の上面をインダクタ3
を形成する領域と抵抗4を形成する領域に区切るため、
インダクタ3を形成することができる面積が小さくな
る。この結果、絶縁性基板2のサイズが大きいにもかか
わらず、インダクタンス値の小さいインダクタ3しか得
られないという問題があった。また、絶縁性基板2の上
面に、インダクタ3及び抵抗4のそれぞれの占有領域を
確保する必要があり、LR複合部品1の小型化を妨げる
一要因であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、インダクタンス
値が大きくかつ小型化が可能なLR複合部品を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】以上の目的を達
成するため、本発明に係るLR複合部品は、絶縁性基板
と、該絶縁性基板上に設けられたコイルパターンとを備
え、コイルパターンが抵抗体材料を用いてフォトリソグ
ラフィ法にて形成されていることを特徴とする。
【0007】あるいは、コイルパターンが導電体材料を
用いてフォトリソグラフィ法にて形成され、かつ、コイ
ルパターンのパターン厚みが1μm以下であることを特
徴とする。
【0008】以上の構成により、分布定数型のLR複合
部品が得られる。そして、コイルパターンがインダクタ
ンス成分とともに、抵抗成分をも有するため、抵抗素子
を形成する必要がなくなる。さらに、コイルパターンを
フォトリソグラフィ法によって形成することにより、コ
イルパターンは精度の高いインダクタンス値および抵抗
値を有することになる。
【0009】また、本発明に係るLR複合部品は、絶縁
性基板と、該絶縁性基板上にフォトリソグラフィ法にて
設けられたコイルパターンとを備え、コイルパターン
が、導電体材料からなる第1コイル部と、該第1コイル
部に電気的に直列に接続されかつ抵抗体材料からなる第
2コイル部とで構成されていることを特徴とする。
【0010】以上の構成により、集中定数型のLR複合
部品が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るLR複合部品
の実施の形態について、その製造方法と共に、添付の図
面を参照して説明する。
【0012】[第1実施形態、図1〜図5]図1に示す
ように、絶縁性基板11の上面を平滑な面になるように
研磨した後、スパッタリングや蒸着などの薄膜形成法、
あるいは、スクリーン印刷などの厚膜形成法を用いて、
絶縁性基板11の上面全面に抵抗体材料膜を形成する。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて、コイルパターン
12を絶縁性基板11の上面に形成する。
【0013】フォトリソグラフィ法は、例えば以下に説
明する方法である。絶縁性基板11の上面に形成された
抵抗体材料膜の上面全体に、フォトレジスト膜(例えば
感光性樹脂膜等)をスピンコート又は印刷により形成す
る。次に、フォトレジスト膜の上面に、所定の画像パタ
ーンが形成されたマスクフィルムを被せ、紫外線等を照
射する等の方法により、フォトレジスト膜の所望の部分
を硬化させる。次に、硬化した部分を残してフォトレジ
スト膜を剥がした後、露出した部分の抵抗体材料膜をエ
ッチングで除去し、所望のコイルパターン12を形成す
る。この後、硬化したフォトレジスト膜を除去する。そ
して、このような、いわゆるフォトリソグラフィ技術を
用いた方法において、ウエットエッチング法、ドライエ
ッチング法、リフトオフ法、アディティブ法、セミアデ
ィティブ法等の周知の工法が適宜採用される。
【0014】さらに、別のフォトリソグラフィ法とし
て、絶縁性基板11の上面に感光性抵抗体材料ペースト
を塗布して抵抗体材料膜を形成し、その後、所定の画像
パターンが形成されたマスクフィルムを被せて露光し、
現像する方法でもよい。特に、感光性抵抗体材料ペース
トを用いると、抵抗体材料膜の膜厚が厚い状態で微細加
工が可能となり、本発明の実施においては低損失が確保
できる。また、路線間の間隔を狭くすることができる。
【0015】渦巻状コイルパターン12は、その一方の
端部12aが渦巻パターンの内側に位置し、他方の端部
12bが渦巻パターンの外側に位置して絶縁性基板11
の左辺に露出している。絶縁性基板11の材料として
は、ガラス、ガラスセラミックス、アルミナ、フェライ
ト、Si、SiO2等が用いられる。コイルパターン1
2の材料としては、例えばNiCr,NiCu,Ta2
N,Cなどの抵抗体材料ペーストや感光性抵抗体材料ペ
−ストなどが使用される。また、抵抗体のペーストとし
ては、酸化物抵抗体でもよい。例えば、ルチニウムオキ
サイド(RuO2)イリジウムオキサイド(IrO2)な
どが用いられる。これらはフォトリソグラフィ法を適用
可能である。抵抗体のペーストとしてCを用いたとき
も、フォトリソグラフィ法を適用可能である。
【0016】次に、図2に示すように、開口部15aを
有した絶縁体層15が形成される。すなわち、液状の絶
縁性材料を絶縁性基板11の上面の全面にスピンコート
又は印刷等により塗布、乾燥及び焼成して絶縁体層15
を形成する。絶縁性材料には、例えば感光性ポリイミド
樹脂や感光性ガラスペースト等が使用される。通常のポ
リイミド樹脂やガラスペーストを使用すると、所望のパ
ターンに加工するためには、レジスト層を形成し、該レ
ジスト層を加工する必要がある。しかし、感光性ポリイ
ミド樹脂や感光性ガラスペーストを使用すると、直接、
全面塗布された感光性材料を加工できるため、レジスト
塗布およびレジスト剥離の工程を省くことができ、効率
良い加工工程となる。
【0017】次に、絶縁体層15の上面に所定の画像パ
ターンが形成されたマスクフィルムを被せ、紫外線等を
照射する等の方法により、絶縁体層15の所望の部分を
硬化させる。次に、絶縁体層15の未硬化部分を除去
し、開口部15aを形成する。開口部15aには、渦巻
形状のコイルパターン12の一端部12aが露出してい
る。
【0018】次に、図3に示すように、抵抗体材料から
なる直線状のコイルパターン16が、コイルパターン1
2等を形成した場合と同様の方法、すなわちフォトリソ
グラフィ法により形成される。絶縁体層15の開口部1
5aには抵抗体材料が充填され、ビアホール18とされ
る。
【0019】コイルパターン16の一方の端部16a
は、ビアホール18を介してコイルパターン12の端部
12aに電気的に接続している。コイルパターン16の
他方の端部16bは、絶縁性基板11の右辺に露出して
いる。
【0020】次に、図4に示すように、液状の絶縁性材
料を絶縁性基板11の上面側全面にスピンコート又は印
刷等により塗布、乾燥および焼成して、コイルパターン
16を被覆した絶縁体層15とする。
【0021】次に、絶縁性基板11の左右の側面部に、
それぞれ入出力外部電極19,20を設ける。入力外部
電極19はコイルパターン12の端部12bに電気的に
接続し、出力外部電極20はコイルパターン16の端部
16bに電気的に接続している。外部電極19,20
は、Ag,Ag−Pd,Cu,NiCr,NiCu,N
i等の導電性ペーストを塗布、焼き付けた上に湿式電解
めっきによりNi,Sn,Sn−Pbなどの金属膜が形
成されたり、また、スパッタリング、蒸着、印刷、フォ
トリソグラフィ法などによって形成される。図5は、こ
うして得られたLR複合部品21の電気等価回路図であ
る。
【0022】このLR複合部品21は、コイルパターン
12を抵抗体材料を使用して形成しているため、コイル
パターン12が分布定数インダクタンス成分とともに分
布定数抵抗成分を有している。従って、抵抗素子を形成
する必要がなくなる。この結果、絶縁性基板11の上面
に、コイルパターン12を広面積に形成することがで
き、大きなインダクタンス値を得ることができる。さら
に、LR複合部品21の小型化も図ることができる。
【0023】また、コイルパターン12をフォトリソグ
ラフィ法によって形成しているので、パターン厚みやパ
ターン幅をばらつきが少なくかつ正確に再現することが
でき、精度の高いインダクタンス値および抵抗値を得る
ことができる。
【0024】なお、コイルパターン12,16の材料と
して、抵抗体材料の代わりに、Au,Ag,Ag−P
d,Cu,Ni,Al等の導電性材料を使用し、そのコ
イルパターン12,16のパターン厚みを1μm以下に
設定することによっても、同様の作用効果を奏すること
ができる。すなわち、パターン厚みを極めて薄くするこ
とにより、コイルパターン12,16の横断面の面積が
小さくなり、コイルパターン12,16の抵抗成分が大
きくなる。従って、コイルパターン12は、分布定数イ
ンダクタンス成分および分布定数抵抗成分を有すること
になる。コイルパターン12,16のパターン幅は5〜
120μm(代表値:8μm)である。
【0025】[第2実施形態、図6〜図10]前記第1
実施形態のLR複合部品21が分布定数型であるのに対
して、本第2実施形態は集中定数型のLR複合部品につ
いて説明する。
【0026】図6に示すように、絶縁性基板31の上面
を平滑な面になるように研磨した後、スパッタリングや
蒸着などの薄膜形成法、あるいは、スクリーン印刷など
の厚膜形成法を用いて、絶縁性基板31の上面全面に導
電体材料膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ法を
用いて、第1コイルパターン32を絶縁性基板31の上
面に形成する。第1コイルパターン32の材料として
は、Au,Ag,Ag−Pd,Cu,Alなどの導電性
ペーストや感光性導電ペーストなどが使用される。
【0027】次に、図7に示すように、開口部35aを
有した絶縁体層35が、フォトリソグラフィ法などで形
成される。次に、図8に示すように、直線状の第2コイ
ルパターン36がフォトリソグラフィ法により形成され
る。第2コイルパターン36の材料としては、NiC
r,NiCu,Cなどの抵抗体材料ペーストや感光性抵
抗体材料ペーストなどが使用される。絶縁体層35の開
口部35aには抵抗体材料が充填され、ビアホール38
とされる。第2コイルパターン36は、ビアホール38
を介して第1コイルパターン32の端部32aに電気的
に直列に接続している。第2コイルパターン36は第1
コイルパターン32とオーバラップし、かつ、第1コイ
ルパターン32を跨いで配置されている。
【0028】次に、図9に示すように、絶縁性基板31
の上面側全面に、第2コイルパターン36を被覆した絶
縁体層35を形成する。次に、絶縁性基板31の左右の
側面部に、それぞれ入出力外部電極39,40を設け
る。図10は、こうして得られたLR複合部品41の電
気等価回路図である。
【0029】このLR複合部品41は、第1コイルパタ
ーン32を導電体材料を使用して形成し、第2コイルパ
ターン36を抵抗体材料を使用して形成しているので、
第1コイルパターン32が集中定数インダクタンス成分
を有し、第2コイルパターン36が集中定数抵抗成分を
有している。従って、抵抗素子を別途形成する必要がな
くなる。この結果、絶縁性基板31の上面に、コイルパ
ターン32を広面積に形成することができ、大きなイン
ダクタンス値を得ることができる。さらに、LR複合部
品41の小型化も図ることができる。
【0030】なお、第2コイルパターン36もインダク
タンス成分を有している。しかし、コイルのインダクタ
ンスとしては、第1コイルパターン32によるコイル
(コイル軸の方向が基板31に対して垂直なコイル)の
インダクタンス成分が主である。従って、第2コイルパ
ターン36においては、実質的に抵抗成分のみを利用し
ていると見なせる。一方、第1コイルパターン32も抵
抗成分を有している。しかし、第1コイルパターン32
の体積抵抗率は10μΩ・cm以下(コイルにしたとき
の値)であり、第2コイルパターン36の体積抵抗率4
0μΩ・cm以上(コイルにしたときの値)と比較して
かなり小さい。従って、第1コイルパターン32におい
ては、実質的にインダクタンス成分のみを利用している
と見なせる。
【0031】また、コイルパターン32等をフォトリソ
グラフィ法によって形成しているので、パターン厚みや
パターン幅をばらつきが少なくかつ正確に再現すること
ができ、精度の高いインダクタンス値および抵抗値を得
ることができる。
【0032】[第3実施形態、図11〜図16]第3実
施形態は、分布定数型と集中定数型を混合したLR複合
部品について説明する。
【0033】図11に示すように、絶縁性基板51の上
面全面に、薄膜形成法や厚膜形成法を用いて、Au,A
g,Ag−Pd,Cu,Alなどからなる導電体材料膜
を形成する。この後、フォトリソグラフィ法を用いて、
第1コイルパターン52を絶縁性基板51の上面に形成
する。
【0034】次に、図12に示すように、絶縁性基板5
1の上面全面に、薄膜形成法や厚膜形成法を用いて、N
iCr,NiCu,Cなどからなる抵抗体材料膜53A
を形成する。この後、フォトリソグラフィ法を用いて、
図13に示すような第2コイルパターン53を絶縁性基
板51の上面に形成する。第2コイルパターン53の端
部53bは、第1コイルパターン52の端部52aに電
気的に直列に接続されている。
【0035】次に、図14に示すように、開口部55a
を有した絶縁体層55が、フォトリソグラフィ法などで
形成される。次に、図15に示すように、NiCr,N
iCu,Cなどの抵抗体材料(前記第2コイルパターン
53とは異なる抵抗体材料でもよい)からなる第3コイ
ルパターン56がフォトリソグラフィ法により形成され
る。絶縁体層55の開口部55aには抵抗体材料が充填
され、ビアホール58とされる。第3コイルパターン5
6は、ビアホール58を介して第2コイルパターン53
の端部53aに電気的に直列に接続している。
【0036】次に、図16に示すように、絶縁性基板5
1の上面側全面に、第3コイルパターン56を被覆した
絶縁体層55を形成する。次に、絶縁性基板51の左右
の側面部に、それぞれ入出力外部電極59,60を設け
る。
【0037】このLR複合部品61は、第1コイルパタ
ーン52を導電体材料を使用して形成し、第2コイルパ
ターン53及び第3コイルパターン56を抵抗体材料を
使用して形成しているので、第1コイルパターン52が
集中定数インダクタンス成分を有し、第2コイルパター
ン53が分布定数インダクタンス成分と分布定数抵抗成
分を有し、第3コイルパターン56が集中定数抵抗成分
を有しており、インダクタンス値と抵抗値の設計の自由
度が大きくなる。従って、抵抗素子を別途形成する必要
がなくなる。この結果、絶縁性基板51の上面に、コイ
ルパターン52,53を広面積に形成することができ、
大きなインダクタンス値を得ることができる。さらに、
LR複合部品61の小型化も図ることができる。
【0038】また、コイルパターン52,53等をフォ
トリソグラフィ法によって形成しているので、パターン
厚みやパターン幅をばらつきが少なくかつ正確に再現す
ることができ、精度の高いインダクタンス値および抵抗
値を得ることができる。
【0039】[他の実施形態]なお、本発明は前記実施
形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種
々に変更することができる。
【0040】前記実施形態は個産の場合を例にして説明
しているが、量産する場合には、複数のLR複合部品を
備えたマザー基板(ウエハ)の状態で製造し、最終工程
でダイシング、スクライブブレイク、レーザ等の工法に
より製品サイズ毎に切り出す方法が効果的である。
【0041】また、前記実施形態では、第1コイルパタ
ーンが絶縁性基板の上面に形成されている。しかし、絶
縁性基板の上面に誘電体層、樹脂層、ガラス層などの絶
縁層を設け、それを介して第1コイルパターンが絶縁性
基板上に形成されていてもよい。さらに、LR複合部品
は、回路パターンが形成されているプリント基板上に直
接にコイルパターンを形成することによって構成された
ものであってもよい。また、コイルパターンの形状は任
意であって、前記実施形態の渦巻形状や直線形状の他
に、蛇行形状等であってもよい。
【0042】また、前記実施形態のLR複合部品は、コ
イルパターンが2層のものであるが、必要に応じて1層
にしたり、3層以上にしたりしてもよいことは言うまで
もない。2層以上の多層構造にすると、コイルパターン
の線路長を長くすることができ、より一層の高インダク
タンスを得ることができる。さらに、前記実施形態のL
R複合部品は一つのチップ部品として構成されている
が、必ずしもこれに限るものではなく、例えば多層基板
において、その一部に本発明に係るLR複合部品の構造
を適用したものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、コイルパターンが抵抗成分をも有しているの
で、抵抗素子を形成する必要がなくなり、絶縁性基板の
上面にコイルパターンを広面積に形成することができ、
大きなインダクタンス値を得ることができる。さらに、
LR複合部品の小型化も図ることができる。
【0044】また、コイルパターンをフォトリソグラフ
ィ法によって形成しているので、パターン厚みやパター
ン幅をばらつきが少なくかつ正確に再現することがで
き、精度の高いインダクタンス値および抵抗値を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るLR複合部品の第1実施形態を示
す斜視図。
【図2】図1に続く製造手順を示す斜視図。
【図3】図2に続く製造手順を示す斜視図。
【図4】図3に続く製造手順を示す斜視図。
【図5】図4に示したLR複合部品の電気等価回路図。
【図6】本発明に係るLR複合部品の第2実施形態を示
す斜視図。
【図7】図6に続く製造手順を示す斜視図。
【図8】図7に続く製造手順を示す斜視図。
【図9】図8に続く製造手順を示す斜視図。
【図10】図9に示したLR複合部品の電気等価回路
図。
【図11】本発明に係るLR複合部品の第3実施形態を
示す斜視図。
【図12】図11に続く製造手順を示す斜視図。
【図13】図12に続く製造手順を示す斜視図。
【図14】図13に続く製造手順を示す斜視図。
【図15】図14に続く製造手順を示す斜視図。
【図16】図15に続く製造手順を示す斜視図。
【図17】従来のLR複合部品を示す斜視図。
【符号の説明】
11,31,51…絶縁性基板 12,16,32,36,52,53,56…コイルパ
ターン 21,41,61…LR複合部品
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 健一 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E070 AA05 CB02 CB12 CC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、 前記絶縁性基板上に設けられたコイルパターンとを備
    え、 前記コイルパターンが抵抗体材料を用いてフォトリソグ
    ラフィ法にて形成されていること、 を特徴とするLR複合部品。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板と、 前記絶縁性基板上に設けられたコイルパターンとを備
    え、 前記コイルパターンが導電体材料を用いてフォトリソグ
    ラフィ法にて形成され、かつ、前記コイルパターンのパ
    ターン厚みが1μm以下であること、 を特徴とするLR複合部品。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板と、 前記絶縁性基板上にフォトリソグラフィ法にて設けられ
    たコイルパターンとを備え、 前記コイルパターンが、導電体材料からなる第1コイル
    部と、該第1コイル部に電気的に直列に接続されかつ抵
    抗体材料からなる第2コイル部とで構成されているこ
    と、 を特徴とするLR複合部品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009117459A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
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