JPH11340041A - 電子部品とその製造方法 - Google Patents

電子部品とその製造方法

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JPH11340041A
JPH11340041A JP14138298A JP14138298A JPH11340041A JP H11340041 A JPH11340041 A JP H11340041A JP 14138298 A JP14138298 A JP 14138298A JP 14138298 A JP14138298 A JP 14138298A JP H11340041 A JPH11340041 A JP H11340041A
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JP
Japan
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electronic component
conductor pattern
circuit
insulating resin
circuit elements
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JP14138298A
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English (en)
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Kenji Sato
健治 佐藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高くかつ仕様の充実した電子部品を
容易な製造方法で製造することで、低コストの電子部品
を提供すること。 【解決手段】 絶縁樹脂層12a,12b,12b′,
12a′と導体パターン層13a,13b,13a′,
13dとを積層することで形成した回路素子を基板11
上に少なくとも2つ積層した。導体パターン層と同じ層
内に接続パット15を具備し、絶縁樹脂層が接続パット
に対応した接続ビア16を具備していることは好まし
い。また好ましくは、回路素子のうちの2つは、積層方
向にのびた軸心の回りで一方が他方に対して180度回
転した状態にある同形状の2つの部品からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面実装部品やリ
ード部品等と呼ばれる電子部品とその製造方法に関す
る。その電子部品としては、インダクタ、キャパシタ、
抵抗素子などの単一素子部品や、EMIフィルタ、コモ
ンモードチョークコイル、カレントセンサ、信号トラン
スなどの複合素子部品等がある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子部品は、回路素子
と、絶縁樹脂層と、導体パターン層とを含んでいる。回
路素子は、絶縁性であるアルミナ等の基板の表面にフォ
トリソグラフィ技術を用いて製造されている。絶縁樹脂
層はポリイミドまたはBCB等を使用して作られてい
る。導体パターン層は、Cu金属等を主成分としたスパ
ッタまたはメッキにて形成されている。
【0003】またフォトリソグラフィ技術によるポリイ
ミドまたはBCBでの絶縁樹脂層、レジストでの導体パ
ターン層を形成するには、PRマスクが必要であること
は言うまでもなく、枚数が多くなると必然的に製造コス
トに影響を与える。また、絶縁樹脂層の形成に感光性樹
脂を用いると、プロセスの簡略化が図れる。導体パター
ン層を電気メッキによって形成する際は、少なからず下
地膜としてのTi−Cu、Cr−Cu等をスパッタにて
形成する必要があると共に、エッチングによる所要形状
の確保も必要である。
【0004】上記方法により絶縁樹脂層と導体パターン
層を交互に積層していくことで回路素子を形成した上で
チップ形状に基板を切断し、チップ形状の基板の端面に
回路素子の回路と電気的導通が可能な外部電極を形成す
ることで電子部品を製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記回
路素子の構成で仕様の拡充を実施する場合、平面コイル
の巻きターン数を例えば5ターンを基準として数ターン
増やす場合は、2回路のインダクタンス差は±10%以
下を充分に満足するが、逆に平面コイルの巻きターン数
を例えば5ターンを基準として数ターン減らした場合
は、接続パットの位置制限により2回路のインダクタン
ス差は±20%程度となってしまうと言う欠点があっ
た。また、製造に使用するマスク数が各層ごとに別々で
あり、製造コストを高くする要因の1つとなっていた。
【0006】そこで本発明の技術的課題は、信頼性が高
くかつ仕様の充実した電子部品を容易な製造方法で製造
することで、低コストの電子部品を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、絶縁樹
脂層と導体パターン層とを積層することで形成した回路
素子を、素体となる基板上に少なくとも2つ積層したこ
とを特徴とする電子部品が得られる。
【0008】好ましくは、前記導体パターン層と同じ層
内に接続パットを具備している。
【0009】好ましくは、前記導体パターン層は、直線
状にのびたまたは少なくとも1ターンを構成するように
のびた平面コイルである。
【0010】好ましくは、前記絶縁樹脂層は、前記接続
パットに対応した接続ビアを具備している。
【0011】好ましくは、前記回路素子のうちの2つ
は、積層方向にのびた軸心の回りで一方が他方に対して
180度回転した状態にある同形状の2つの部品からな
り、したがって回路形状と回路長が等しく形成されてい
る。
【0012】また本発明によれば、絶縁樹脂層と導体パ
ターン層とを積層することで形成した回路素子を、素体
となる基板上に少なくとも2つ積層してなる電子部品の
製造方法において、前記回路素子のうちの2つを形成す
るために同形状の2つの部品を用意し、これらの部品を
積層方向にのびた軸心の回りで一方が他方に対して18
0度回動した状態になし、これにより前記回路素子のう
ちの2つを回路形状と回路長が等しくなるように形成す
ることを特徴とする電子部品の製造方法が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の実施の形態に係る電子部
品の回路素子を分解状態で示した模式図であり、図2は
同電子部品の斜視図である。
【0015】この電子部品は符号10で示され、そして
2回路構成の回路素子20を含んでいる。回路素子10
は、素体となる基板11と、絶縁樹脂層12a,12
b,12b′,12a′と、導体パターン層13a,1
3b,13a′,13dとを含んでいる。
【0016】基板11は、絶縁性であり、かつ容易に切
断が可能であるマシナブルセラミクスを用いて作られて
いる。絶縁樹脂層12a,12b,12b′,12a′
は、フォトリソグラフィ技術が容易である感光性BCB
にて形成している。導体パターン層13a,13b,1
3a′,13dは、下地膜としてTi−Cuをスパッタ
後にレジストを用いて所要の形状をフォトリソグラフィ
技術にて形成し、Cuの電気メッキにて必要厚みを得、
その後、レジスト剥離を実施することで露出する下地膜
Cuと電気メッキにて得たCu導体パターン層の全表面
を下地膜Tiが現れるまでエッチングし、その現れた下
地膜Tiについても、エッチング加工により除去を行っ
てたものである。なお、前記エッチング加工は、ウェッ
ト処理により容易にできるが、ドライ処理でも特に問題
はなく、作業的には安全であると言える。
【0017】導体パターン層13a,13b,13
a′,13dは、直線状にのびたまたは少なくとも1タ
ーンを構成するようにのびた平面コイルで作られてお
り、少なくとも同層内に接続パット(斜線を施した部
分)15を具備している。
【0018】絶縁樹脂層12a,12b,12b′,1
2a′は、上層または下層の導体となる導体パターン層
13a,13b,13a′,13dに対して少なくとも
1個以上の接続ビア16を具備している。
【0019】ここで、フォトリソグラフィ技術にて使用
する製造マスクは、導体パターン13a′が他の導体パ
ターン13aを積層方向の軸心の回りで180度回動さ
せてなる反転形状であり、これにより回路素子20の2
回路構成が少なくとも回路形状と回路長を等しくする様
に実施している。また絶縁樹脂層12a′は絶縁樹脂層
12aの反転形状とし、絶縁樹脂層12b′は絶縁樹脂
層12bの反転形状としている。
【0020】上述した回路素子20は基板11に対し多
数個配列される。そして、配列されている回路素子20
単位に基板11を所要の形状をもって切断し、外部電極
1a,1b,2a,2bを形成することで、電子部品1
0を得ている。ここで、外部電極1a,1b,2a,2
bは、回路素子20の導体パターン層13d上および基
板11の端面に、熱硬化樹脂にNi等の金属が混在した
導電ペーストにて外部電極下地を形成し、さらにNi
膜、半田膜等を付与することにより形成されている。こ
の電子部品の等価回路図の一例を図3に示した。
【0021】上述した電子部品によると、仕様の拡充の
為に回路素子の平面コイルの巻きターン数を減らして
も、回路素子の2回路のインダクタンス差は±10%以
下に充分に満足するまで向上し、かつ製造コストを高く
する要因の1つであった製造に使用するマスク数を約4
0%も少なくできることで、低コスト製造が可能とな
り、容易な製造方法で低コスト化が図れる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、回路素子の平面コイルの巻きターン数を減らしても
回路素子の2回路のインダクタンス差を小さくでき、か
つ製造に使用するマスク数を少なくできるので低コスト
製造が可能となり、容易な製造方法で低コストの電子部
品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子部品の回路素子
を分解状態で示した模式図の一例である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子部品の斜視図で
ある。
【図3】図2の電子部品の等価回路図の一例である。
【符号の説明】
11 基板 12a,12b,12b′,12a′ 絶縁樹脂層 13a,13b,13a′,13d 導体パターン層 15 接続パット 16 接続ビア 1a,1b,2a,2b 外部電極 10 電子部品 20 回路素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁樹脂層と導体パターン層とを積層す
    ることで形成した回路素子を、素体となる基板上に少な
    くとも2つ積層したことを特徴とする電子部品。
  2. 【請求項2】 前記導体パターン層と同じ層内に接続パ
    ットを具備している請求項1記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記導体パターン層は、直線状にのびた
    または少なくとも1ターンを構成するようにのびた平面
    コイルである請求項2記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 前記絶縁樹脂層は、前記接続パットに対
    応した接続ビアを具備している請求項2又は3記載の電
    子部品。
  5. 【請求項5】 前記回路素子のうちの2つは、積層方向
    にのびた軸心の回りで一方が他方に対して180度回転
    した状態にある同形状の2つの部品からなり、したがっ
    て回路形状と回路長が等しく形成されている請求項1−
    3のいずれかに記載の電子部品。
  6. 【請求項6】 絶縁樹脂層と導体パターン層とを積層す
    ることで形成した回路素子を、素体となる基板上に少な
    くとも2つ積層してなる電子部品の製造方法において、
    前記回路素子のうちの2つを形成するために同形状の2
    つの部品を用意し、これらの部品を積層方向にのびた軸
    心の回りで一方が他方に対して180度回動した状態に
    なし、これにより前記回路素子のうちの2つを回路形状
    と回路長が等しくなるように形成することを特徴とする
    電子部品の製造方法。
JP14138298A 1998-05-22 1998-05-22 電子部品とその製造方法 Withdrawn JPH11340041A (ja)

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