JP2005108365A - 光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタ、ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタ、ならびにそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 成形バリの発生が少なく、かつ光ディスクに対向した面にゲート痕が無いレンズホルダおよびレンズプロテクタ、ならびにそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】 捨てボスを含み射出成形により成形され、光ディスクと対向する面において対物レンズを保持できる孔を有する光学式ピックアップのレンズホルダであって、上記捨てボスは、ゲートおよび突き出しピンとの当接部を備え、射出成形時に該レンズホルダの外周側面に成形され、成形後に該レンズホルダより切除される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学式ピックアップに使用されるレンズホルダおよびレンズプロテクタに関する。
光学式情報記録媒体としては、例えばCD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RWなどが知られている。これら装置のフォーカス制御、トラッキング制御を行なうための光学式ピックアップは対物レンズを通過した光ビームをディスク面上に集光させて情報を検出するため、ディスク面振れによる焦点ずれを補償して光ビームをディスク面上に結像させる必要がある。また、ディスク上の信号トラック(情報ビット列)と対物レンズの光軸との間にずれ(光軸の径方向ずれ)があると正確な読み取りが出来ないため、信号トラックのずれを補償して対物レンズの光軸を信号トラックに一致させる必要がある。
また、近年、光ディスクの大容量、高密度化に伴って、ワークスペース、すなわち、フォーカスサーボがかかっている状態での対物レンズとディスク表面との間の間隔が狭くなっており、対物レンズと光ディスクとの衝突の危険性が増大してきている。そして、大容量、高密度化に伴って、光ディスクの信号記録層を覆う保護層の厚みが薄くなってきており、このため、光ディスクと対物レンズとの衝突によって、光ディスクの信号記録層が傷つきやすくなってきているという問題もある。
そこで、対物レンズを保持しているレンズホルダの光ディスクに対向した面にフッ素系樹脂のコーティング層を設け、フォーカスサーボが外れた場合には、光ディスクが対物レンズに衝突する前にコーティング層に衝突することによって、対物レンズが光ディスクに衝突することを回避するとともに、光ディスクが傷つくのを防止する試みがなされている(特許文献1参照)。
ところで、対物レンズを保持するレンズホルダは合成樹脂を射出成形したものが用いられている。射出成形で製造した成形品はパーティングライン、突き出しピンとの当接部、ゲート部などにバリを生じるが、レンズホルダを成形するときに生じるバリが擦り取られて装置内に飛散し、光ディスクを傷付けたり、故障の原因になったりするという問題がある。
従来、レンズホルダから成形バリを無くすために、タンブラー処理をしているが、対物レンズ用の孔や軸受孔にメディアが詰まりやすいという問題がある。
また、レンズホルダを射出成形するときのゲートは、ゲート周辺の表面形状が低下する、すなわち平面度が大きくなるという問題があり、レンズホルダの光ディスクに対向した面にゲートを設定することは好ましくない。特に、レンズホルダのコーティング層を設ける表面にゲートを設定することは好ましくない。また、レンズホルダの裏側にゲートを設定した場合、突き出しピン痕がコーティング層を設ける下地部表面に残るため好ましくない。
特開2002−222535(特許請求の範囲)
本発明は成形バリの発生が少なく、かつ光ディスクに対向した面にゲート痕が無いレンズホルダおよびレンズプロテクタ、ならびにそれらの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光学式ピックアップのレンズホルダは、捨てボスを含み射出成形により成形され、光ディスクと対向する面において対物レンズを保持できる孔を有する光学式ピックアップのレンズホルダであって、上記捨てボスは、ゲートおよび突き出しピンとの当接部を備え、射出成形時に該レンズホルダの外周側面に成形され、成形後に該レンズホルダより切除されることを特徴とする。
また、上記捨てボスは、レンズホルダの外周側面に等間隔で3ヶ所に形成されていることを特徴とする。
また、上記光ディスクと対向する面にコーティング層を備えることを特徴とする。
本発明の光学式ピックアップのレンズプロテクタは、捨てボスを含み射出成形により成形され、対物レンズの周囲を囲むようにレンズホルダの光ディスクと対向する面側に設けられる光学式ピックアップのレンズプロテクタであって、上記捨てボスは、ゲートおよび突き出しピンとの当接部を備え、射出成形時に該レンズプロテクタの外周側面に成形され、成形後に該レンズプロテクタより切除されることを特徴とする。
また、上記捨てボスは、レンズプロテクタの外周側面に等間隔で3ヶ所に形成されていることを特徴とする。
また、上記光ディスクと対向する面にコーティング層を備えることを特徴とする。
レンズホルダおよびレンズプロテクタ自体には突き出しピンの当接部が形成されないためバリの発生が減少する。また、レンズホルダおよびレンズプロテクタの光ディスクに対向した面にゲート痕が形成されないため、該面においてはバリがなく優れた平面度(JIS B 0182)を保つことができる。この結果、光ディスク表面と接触した場合でも該表面に傷がつかない。また、表面にコーティングを施しやすい。
本発明の光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタの製造方法は、固定側型板と、この固定側型板に衝合して捨てボス部を含むキャビティを形成する可動側型板とからなる射出成形金型を用いた製造方法であって、上記捨てボス部に連通したゲートからキャビティ内に成形用樹脂材料を射出注入する工程と、射出成形後、捨てボスに当接させた突き出しピンによりキャビティ内から成形品を突き出す工程と、得られた捨てボスを含む成形品から捨てボスを切除する工程とを備えてなることを特徴とする。
成形品突き出し工程において、突き出しピンによる突き出しが安定して行なえ、かつ、溶融樹脂の充填時における流動分布が均一になるためレンズ取付孔などの寸法精度に優れる。
本発明の光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタは、捨てボスを含み射出成形により成形され、該捨てボスは、ゲートおよび突き出しピンとの当接部を備え、射出成形時に該レンズホルダおよびレンズプロテクタの外周側面に成形され、成形後に該レンズホルダおよびレンズプロテクタより切除されるので、光ディスクと対向する面において、突き出しピンとの当接部、ゲートなどによるバリが存在しない。この結果、光ディスク表面に傷を付けるなどの問題が発生しない。
本発明の光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタの製造方法は、固定側型板と、この固定側型板に衝合して捨てボス部を含むキャビティを形成する可動側型板とからなる射出成形金型を用いた製造方法であって、上記捨てボス部に連通したゲートからキャビティ内に成形用樹脂材料を射出注入する工程と、射出成形後、捨てボスに当接させた突き出しピンによりキャビティ内から成形品を突き出す工程と、得られた捨てボスを含む成形品から捨てボスを切除する工程とを備えてなるので、突き出しピンによる突き出しが安定して行なえ、かつ、溶融樹脂の充填時における流動分布が均一になるためレンズ取付孔などの寸法精度に優れる。また、得られたレンズホルダおよびレンズプロテクタの光ディスクと対向する面において、突き出しピンとの当接部、ゲートなどによるバリが存在しない。
本発明のレンズホルダを備える光学式ピックアップの一例を図1を参照して説明する。図1は、支持軸を使用する駆動部支持方式の光学式ピックアップの断面図を示す。
光学式ピックアップ11の駆動部は固定の支持軸12でガイドされてフォーカス方向に動くと同時にこの支持軸12を中心に回転してトラッキング制御をも行なう。ここで、支持軸12はその周囲の磁気コア13と共にベース14に固定され、支持軸12にはレンズホルダサポート15が設けられ回転自在の状態で嵌合されていて、レンズホルダサポート15の外周面には駆動用コイル16が設けられ、またレンズホルダサポート15の偏心位置に、レンズ取付孔1aで対物レンズ3を保持したレンズホルダ1が取り付けられている。駆動用コイル16はレンズホルダサポート15の軸芯を中心として巻かれたフォーカスコイルと、軸芯に直交する軸を中心に巻かれ、かつ、レンズホルダサポート15の軸芯を含む平面を対称面として対向位置に配置されるトラッキングコイル(図示省略)とを含んでいて、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルに流れる電流の大きさに応じてレンズホルダサポート15の軸方向の移動量および回転量が制御される。
上述したように近年の光ディスクの大容量、高密度化に伴って、対物レンズ3と光ディスク表面との間の間隔が狭くなっているため、図1に示す光学式ピックアップにおいて対物レンズ3を保持するレンズボルダ1の光ディスクに対向する面1bと、光ディスク表面とが接触する場合がある。本発明のレンズホルダは、このような場合における光ディスクの信号記録層の傷つきを防止するものであり、その詳細を以下に説明する。
本発明の光学式ピックアップのレンズホルダを図2を参照して説明する。図2(a)は、光ディスクに対向する面を上側にした捨てボス切除前のレンズホルダの斜視図を、図2(b)は、光ディスクに対向する面を下側にした捨てボス切除前のレンズホルダの斜視図を、図2(c)は、図2(a)における捨てボスを切除した斜視図をそれぞれ示す。
レンズホルダ1は、対物レンズを保持するためのレンズ取付孔1aをその中心部に備えている。レンズホルダ1の形状は、図1に示すレンズホルダサポートなどの部材に取り付け可能な形状であればよく、例えば図2(c)に示すような円筒形状である。レンズ取付孔1aは、対物レンズが1枚のときは単一径で、前玉、後玉で径の異なる対物レンズ2枚構成である場合には、それぞれの径に合わせ段差状とする。
図2(a)に示すように、レンズホルダ1は、その射出成形過程において捨てボス2が設けられている。捨てボス2は、レンズホルダ1の外周側面1cに設けられる。また、捨てボス2の光ディスクに対向する面側2cにゲート痕2eを、図2(b)に示すように、その裏面2dに突き出しピンの当接部2fをそれぞれ有する。射出成形後、捨てボス2はレンズホルダ1より切除される。よって、レンズホルダ1の光ディスクと対向する面1bは、ゲート痕2eまたは突き出しピンの当接部2fなどがないため、該部分にバリがなく光ディスク表面と接触した場合でも該表面に傷がつかない。
捨てボス2の数は、ゲートからの溶融樹脂の充填が十分に行なえ、かつ、突き出しピンによる突き出しが安定して行なえる数であればよく、図2(a)に示すように3個とすることが好ましい。また、その設置間隔をレンズホルダ外周側面1cに沿って等間隔とすることが好ましい。捨てボス2を等間隔で3ヵ所に設けることにより、突き出しピンによる突き出しが、バランスよく安定して行なえるとともに、溶融樹脂の充填時における流動分布が均一になるためレンズ取付孔の寸法精度に優れる。
また、捨てボス2と、レンズホルダ1の外周側面1cとの接触部断面は、突き出しピンによる突き出し時に破損しない機械的強度を有する範囲で小さくすることが好ましい。成形後の切除が容易となり、切除後のレンズホルダ外周側面にバリが発生しにくいためである。このような捨てボス2の具体的形状は、図2(a)に示すように、ゲート痕2eおよび突き出しピンとの当接部2fを有する捨てボス本体2aと、捨てボス本体2aとレンズホルダ1とを連結する連結部2bとで構成し、連結部2bを捨てボス本体2aよりも絞った大きさとする。さらに、連結部2bを、レンズホルダ1の外周側面1cとの接触部断面積が捨てボス本体側断面積より小さくなる方向でテーパー状としてもよい。
また、レンズホルダ1の光ディスクと対向する面1bにコーティング層を設けることが好ましい。コーティング層としては、フッ素系樹脂、例えば、ウレタン樹脂にポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末を配合した公知のコーティング層などを設けることができる。コーティング層を設けることにより、より好適に光ディスク表面の傷の発生を防止することができる。本発明では、下地面となる光ディスクと対向する面1bの平面度が優れるので、コーティング層を形成しやすい。
次に、本発明の光学式ピックアップのレンズプロテクタを図3を参照して説明する。図3(a)は、光ディスクに対向する面を上側にした捨てボス切除前のレンズプロテクタの斜視図を、図3(b)は、光ディスクに対向する面を下側にした捨てボス切除前のレンズプロテクタの斜視図を、図3(c)は、図3(a)における捨てボスを切除しレンズホルダに装着した状態の斜視図をそれぞれ示す。
図3(c)に示すように、レンズプロテクタはレンズホルダに装着し、対物レンズが光ディスク表面に接触することを防止する部材である。レンズプロテクタ4は、対物レンズの周囲を囲むようにレンズホルダ1の光ディスクと対向する面1b側に設けられる。その形状はレンズホルダ1の形状に合わせ、レンズホルダ1が円筒形状である場合は、図に示すような円環形状とする。
図3(a)に示すように、レンズプロテクタ4は、その射出成形過程において捨てボス5が設けられている。捨てボス5は、レンズプロテクタ4の外周側面4bに設けられる。また、捨てボス5の光ディスクに対向する面側5cにゲート痕5eを、図3(b)に示すように、その裏面5dに突き出しピンの当接部5fをそれぞれ有する。射出成形後、捨てボス5はレンズプロテクタ4より切除される。よって、レンズプロテクタ4の光ディスクと対向する面4aは、ゲート痕5eまたは突き出しピンの当接部5fなどがないため、該部分にバリがなく光ディスク表面と接触した場合でも該表面に傷がつかない。
捨てボス5の数および形状などについては、上記レンズホルダ1の捨てボス2と同様である。なお、図3における符号5a〜5fは、それぞれ図2における符号3a〜3fに対応する。また、レンズホルダの場合と同様にレンズプロテクタ4の光ディスクと対向する面4aに上記のコーティング層を設けることが好ましい。
本発明のレンズホルダおよびレンズプロテクタの成形用樹脂材料として使用できる樹脂組成物は、レンズホルダに要求される機械的強度および摺動特性に優れるものが好ましい。好適な樹脂組成物としては、ナイロン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂(以下、PPSと略称する)、ポリアセタール樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、フッ素樹脂、液晶性樹脂(以下、LCPと略称する)等を例示できる。これらの合成樹脂は単独でも、あるいは混合樹脂でも使用できる。
これらの中でも、レンズホルダおよびレンズプロテクタの高弾性率要求を十分に満足できる繊維状充填材を配合したPPS組成物やLCP組成物が好ましい。
特にLCPは高弾性率に加え減衰力特性も優れ、また、レンズホルダおよびレンズプロテクタ内での配向性に優れるため望ましい。LCPは、異方性溶融相を形成し得る芳香族ポリエステル(液晶ポリエステル)、芳香族ポリエステルイミド(液晶ポリエステルイミド)、芳香族ポリエステルアミド(液晶ポリエステルアミド)、ポリカーボネート(液晶ポリカーボネート)類が挙げられる。
繊維状充填材は、無機質繊維および有機質繊維いずれであっても使用できる。例えば、ガラス繊維、グラファイト繊維、炭素繊維、タングステン心線もしくは炭素繊維などにボロンもしくは炭化ケイ素などを蒸着したいわゆるボロン繊維もしくは炭化ケイ素繊維、芳香族ポリアミド繊維等、また各種のウィスカ類が例示できる。また、これらの繊維表面をエポキシ系やアミノ系のシランカップリング剤で処理した繊維であってもよい。
本発明の光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタの製造方法を図4を参照して説明する。図4(a)〜(e)は、射出成形によるレンズホルダの製造工程を示す図である。なお、キャビティ形状をレンズプロテクタ形状とする以外は、レンズプロテクタの製造方法はレンズホルダの製造方法と同一である。以下レンズホルダの場合について説明する。
(1)型閉じ工程:固定側型板6と可動側型板7とを衝合し、レンズ取付孔形成用ピン6aと合わせレンズホルダ状のキャビティ8を形成する。また、キャビティ8の捨てボス部8aは成形後において捨てボス2となる部分であり、ゲート9が、該捨てボス部8aに連通されている(図4(a))。
(2)樹脂充填工程:成形用溶融樹脂10を3ヵ所のゲート9(2ヵ所は図示省略)からキャビティ8内に射出充填する(図4(b))。
(3)型開き工程:保圧工程、冷却工程を経てキャビティ8内の樹脂10が硬化した後、可動側型板7を図中左方向に後退させて金型を開放する(図4(c))。
(4)成形品突き出し工程:捨てボス2に当接させた突き出しピン7aを図中右方向に移動し、成形品であるレンズホルダ1を、捨てボス2とともにキャビティ8から突き出す(図4(d))。なお、断面形状につき一部図示省略されているが、突き出しは、3本の突き出しピン7aにより3ヵ所の捨てボスを同時に突き出す。
(5)捨てボス切除工程:レンズホルダ1から3ヵ所の捨てボス2を切除する(図4(e))。
本発明のレンズホルダおよびレンズプロテクタの製造方法は、射出成形工程においてレンズホルダおよびレンズプロテクタの外周側面の捨てボスに、ゲートおよび突き出しピンの当接部を設け、成形後に捨てボス切除工程を備えることにより、得られたレンズホルダおよびレンズプロテクタには、その光ディスクと対向し接触するおそれのある面にバリなどを生じない。この結果、光ディスク表面に傷がつくことを防止できる。
射出充填工程において、レンズホルダおよびレンズプロテクタ外周側面において等間隔に3ヵ所設けた捨てボスのゲートから溶融樹脂を射出充填することにより、樹脂の流動分布が均一になる。よって成形用樹脂材料として、上記繊維状充填材を配合したLCP組成物を用いる場合であっても、繊維状充填材が均一分布となり好適に利用できる。
成形品突き出し工程において、3ヵ所の捨てボスを同時に突き出しピンにより突き出すことにより、レンズホルダやレンズプロテクタをキャビティからバランスよく取り出すことができる。
実施例
LCP(ポリプラスチックス社製ベクトラA230(炭素繊維 30 重量%含有))を用いて、図2(c)に示す形状の光学式ピックアップのレンズホルダを射出成形した。
捨てボスを切除し得られたレンズホルダには、捨てボスの切除痕およびパーティングライン部(以下「PL部」と略称)にバリが存在した。また、光ディスクに対向する面の平面度は 0.3 〜 1.7 μmであった。なお、タンブラー処理の所要時間は25秒であった。
比較例
実施例と同じ樹脂を用いて、従来の射出成形法により図1に示す形状の光学式ピックアップのレンズホルダを射出成形した。得られたレンズホルダ17を図5に示す。図5(a)は、光ディスクに対向する面を上側にしたレンズホルダの斜視図を、図5(b)は、光ディスクに対向する面を下側にしたレンズホルダの斜視図をそれぞれ示す。
図5(a)に示すように、光ディスクに対向する面17aにゲート痕17bが残り、該部およびPL部にバリが発生した。該面の平面度は 6 〜 8 μmであった。また、図5(b)に示すようにレンズホルダの光ディスクに対向する面17aの反対側面17cでは、突き出しピン痕17dが残り、該部およびPL部にバリが発生した。なお、タンブラー処理の所要時間は60秒であった。
実施例のレンズホルダでは、従来の比較例のレンズホルダと比較してバリが少なく、光ディスクに対向する面の平面度に優れることが分かった。また、実施例ではタンブラー処理時間が半分以下となり、細かいメディアを使用することができるため、レンズ取付孔などにメディアが詰まるなどの問題が解消される。
本発明のレンズホルダおよびレンズプロテクタは、近年の大容量化されたDVD−ROM、DVD−RWなどの光学式情報記録媒体の読み取り、記録に用いられる光学式ピックアップ用の対物レンズを保持するレンズホルダ、またはこれを保護するレンズプロテクタとして好適に利用できる。
本発明のレンズホルダを備える光学式ピックアップの断面図である。 本発明の一実施例に係るレンズホルダの斜視図である。 本発明の一実施例に係るレンズプロテクタの斜視図である。 本発明の射出成形によるレンズホルダの製造工程を示す図である。 従来の射出成形法により製造されたレンズホルダの斜視図である。
符号の説明
1 レンズホルダ
2 捨てボス(レンズホルダ)
3 対物レンズ
4 レンズプロテクタ
5 捨てボス(レンズプロテクタ)
6 固定側型板
7 可動側型板
8 キャビティ
9 ゲート
10 溶融樹脂
11 光学式ピックアップ
12 支持軸
13 磁気コア
14 ベース
15 レンズホルダサポート
16 駆動用コイル

Claims (7)

  1. 捨てボスを含み射出成形により成形され、光ディスクと対向する面において対物レンズを保持できるレンズ取付孔を有する光学式ピックアップのレンズホルダであって、
    前記捨てボスは、ゲートおよび突き出しピンとの当接部を備え、射出成形時に該レンズホルダの外周側面に成形され、成形後に該レンズホルダより切除されることを特徴とする光学式ピックアップのレンズホルダ。
  2. 前記捨てボスは、レンズホルダの外周側面に等間隔で3ヶ所に形成されることを特徴とする請求項1記載の光学式ピックアップのレンズホルダ。
  3. 前記光ディスクと対向する面にコーティング層を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光学式ピックアップのレンズホルダ。
  4. 捨てボスを含み射出成形により成形され、対物レンズの周囲を囲むようにレンズホルダの光ディスクと対向する面側に設けられる光学式ピックアップのレンズプロテクタであって、
    前記捨てボスは、ゲートおよび突き出しピンとの当接部を備え、射出成形時に該レンズプロテクタの外周側面に成形され、成形後に該レンズプロテクタより切除されることを特徴とする光学式ピックアップのレンズプロテクタ。
  5. 前記捨てボスは、レンズプロテクタの外周側面に等間隔で3ヶ所に形成されることを特徴とする請求項4記載の光学式ピックアップのレンズプロテクタ。
  6. 前記光ディスクと対向する面にコーティング層を備えることを特徴とする請求項4または請求項5記載の光学式ピックアップのレンズプロテクタ。
  7. 固定側型板と、この固定側型板に衝合して捨てボス部を含むキャビティを形成する可動側型板とからなる射出成形金型を用いた光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタの製造方法であって、
    前記捨てボス部に連通したゲートから前記キャビティ内に成形用樹脂材料を射出注入する工程と、射出成形後、捨てボスに当接させた突き出しピンによりキャビティ内から成形品を突き出す工程と、得られた捨てボスを含む成形品から捨てボスを切除する工程とを備えてなることを特徴とする光学式ピックアップのレンズホルダおよびレンズプロテクタの製造方法。
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