JP2005107862A - グラフ表示制御装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示範囲の設定に対応した矩形枠を表示させ、この矩形枠に対する操作に応じて表示範囲を変更することで、直感的且つ容易な表示範囲の設定変更を実現すること。
【解決手段】
CPUは、入力された3次元グラフ式E10から3次元グラフ描画データを算出し、当該3次元グラフ描画データに基づいた3次元グラフG12をグラフ画面W10に表示させる。ズームキーが押下されると、ズーム枠F10をグラフ画面W10に表示させる。ユーザの入力ペン9の操作によって、ズーム枠F10がズーム枠F12まで拡大されると、CPUは、ズーム枠F12の拡縮比を算出し、当該拡縮比に基づいてグラフ画面W10の表示レンジを算出する。そして、算出した表示レンジに基づく3次元グラフ描画データを再算出して、3次元グラフG14をグラフ画面W10に表示させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、グラフ表示制御装置及びプログラムに関する。
グラフ式(数式等)を入力してグラフや図形を表示する機能を有するグラフ関数電卓が知られている。グラフ関数電卓は、算数や数学の授業、個人学習等、さまざまな学習の場面で利用されている。例えば、データの統計処理を学習する授業において、学生が測定データをグラフ関数電卓に入力して集計処理を行わせたり、更に測定データに基づくグラフ化処理や回帰処理をグラフ関数電卓に行わせたりすることで学習の場で活用されている。
一方、算数や数学などを学習する場面においては、その学習単元の要領に沿った勉強をすることが大切である。また、幾何や代数の学習においては、表示されたグラフを単に見るだけでなく、様々な視点からグラフを観察することで、グラフの特徴を学習することが重要である。
例えば、表示されたグラフの特定部分を拡大または縮小するズーム機能によって、グラフの精細を観察したり、概観を観察したりすることで、グラフの特徴を学習する。例えば、座標値を入力して表示範囲を指定することにより、表示レンジを再設定し、指定した範囲内におけるグラフ部分を表示画面に拡大して表示させ、グラフの詳細を観察する。
また、3次元グラフの学習の場合は、表示画面に表示されていない部分を観察するために、グラフを回転させて観察するといったことが行われる。このグラフの回転に関する技術としては、例えば、特許文献1の技術が知られている。ユーザの視線方向を表す矢印を3次元グラフ上に表示し、矢印の一端をグラフに固定して、他端を移動させることにより、当該移動に追従するようにグラフを回転させる技術である。
特開2000−113231号公報
しかし、従来のズーム機能においては、数値で表示範囲を指定する必要があったため、拡大したいグラフの一部分と、表示範囲との位置関係に注意して、表示範囲に設定する値を判断しなければならず、使い勝手が悪かった。
また、特許文献1のような従来のグラフの回転方法は、ユーザの視線方向と、回転によって変化するグラフの表示範囲との関係が分かりにくかった。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、表示範囲の設定に対応した矩形枠を表示させ、この矩形枠に対する操作に応じて表示範囲を変更することで、直感的且つ容易な表示範囲の設定変更を実現することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載のグラフ表示制御装置は、
グラフ式を入力する入力手段(例えば、図1の操作入力キー5;図2の入力部38)と、
前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図4のステップA3)と、
前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠(例えば、図5のズーム枠F10)を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図4のステップA7)と、
前記矩形枠に対する移動、回転又は辺長変更の変更指示を入力する指示入力手段(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)と、
この指示入力手段により入力された前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更して、前記グラフを更新表示する制御を行うグラフ更新手段(例えば、図2のCPU32;図4のステップA31)と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項13に記載のプログラムは、
コンピュータに、
グラフ式を入力する入力機能(例えば、図1の操作入力キー5;図2の入力部38)と、
前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能(例えば、図2のCPU32;図4のステップA3)と、
前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠(例えば、図5のズーム枠F10)を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御機能(例えば、図2のCPU32;図4のステップA7)と、
前記矩形枠に対する移動、回転又は辺長変更の変更指示を入力する指示入力機能(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)と、
この指示入力機能により入力された前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更して、前記グラフを更新表示する制御を行うグラフ更新機能(例えば、図2のCPU32;図4のステップA31)と、
を実現させることを特徴としている。
請求項1又は13に記載の発明によれば、入力したグラフ式のグラフと、矩形枠とが表示される。矩形枠に対する移動、回転又は辺長変更の変更指示を行うと、当該変更指示に基づいて、グラフの表示範囲が変更され、当該変更に従ってグラフが更新表示される。これにより、ユーザは、矩形枠に対して所望の変更指示を行うことで、当該変更指示に対応したグラフの表示範囲の変更を行うことができる。従って、表示範囲の設定に対応した矩形枠を表示させ、この矩形枠に対する表示範囲を直感的且つ容易に変更することのできるグラフ表示制御装置等を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、
前記グラフ更新手段は、前記指示入力手段により入力された変更指示が辺長変更指示であった場合、辺長変更後の前記矩形枠の縦横比に従って前記グラフの表示範囲の縦横比を変更する縦横比変更手段(例えば、図2のCPU32;図4のステップA27)を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、表示された矩形枠の辺長を変更すると、当該変更後の矩形枠の縦横比に従って、グラフの表示範囲が変更される。これにより、ユーザは、矩形枠の辺長を変更することで、グラフの表示範囲の縦横比を変更することができる。従って、表示範囲の設定に対応した矩形枠を表示させ、この矩形枠の辺長を変更することで、矩形枠に対する表示範囲を直感的且つ容易に変更することのできるグラフ表示制御装置等を実現することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置であって、
前記グラフ更新手段は、前記指示入力手段により入力された変更指示が回転指示であった場合、その回転指示に従った方向及び角度で前記グラフの表示範囲を変更する表示範囲回転変更手段(例えば、図2のCPU32;図14のステップD17)を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、表示された矩形枠に対して回転指示を行うと、当該回転指示に従った方向及び角度で、グラフの表示範囲が変更される。これにより、ユーザは、矩形枠に所定の操作をすることで、グラフを回転させて表示させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記指示入力手段によって入力された変更指示に従って前記矩形枠の表示を更新するとともに、その指示量(例えば、図8のズーム比率D20、回転角D22)を矩形枠内に表示する制御を行う指示量表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図7のステップB18、B32−2)を更に備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、矩形枠に対して行った変更指示を表す指示量が矩形枠内に表示される。これにより、ユーザは、矩形枠に対してどの程度の変更指示を行ったかを、表示される指示量によって知ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記矩形枠の一部分を指定する部分指定手段(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)と、
前記指定された一部分を移動指示することにより入力可能な前記矩形枠の変更指示の識別子(例えば、図12のアイコンM30、M32及びM34;図18の操作補助線矢印V50、V52及びV54)を表示する制御を行う変更指示識別子表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図11のステップC17;図17のステップE15)と、
を備えることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、矩形枠の一部分を指定すると、指定した一部分に入力可能な変更指示を表す識別子が表示される。これにより、ユーザは、矩形枠の辺や頂点においてどのような変更指示が行えるかを表示される識別子によって確認することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5記載のグラフ表示制御装置において、
前記変更指示識別子表示制御手段により表示された識別子のうち、何れかの識別子を選択する識別子選択手段(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)を更に備え、
前記グラフ更新手段は、前記選択された識別子に対応する前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更して前記グラフを更新表示する識別子対応更新手段(例えば、図1のディスプレイ3;図2の表示部46)を有する、
ことを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、表示された識別子から何れかの識別子を選択すると、選択した識別子に対応する変更指示に基づいてグラフの表示範囲が変更される。これにより、ユーザは、矩形枠の一部を指定し、表示された識別子から所望の識別子を選択するといった簡単な操作で、変更指示を行うことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のグラフ表示制御装置において、
前記変更指示識別子表示制御手段により表示された識別子のうち、何れかの識別子を選択する識別子選択手段(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)と、
前記選択された識別子に対応する前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更した場合の前記グラフを前記矩形枠内に縮小表示する制御を行う枠内グラフ表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図24のステップG29)と、
を備えることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、表示された識別子から何れかの識別子を選択すると、選択した識別子に対応する変更指示に基づいてグラフの表示範囲を変更したグラフが、矩形枠内に縮小表示される。これにより、ユーザは、表示された識別子から所望の識別子を選択することで、選択した識別子に対応した変更指示を行った場合のグラフを縮小表示にて確認することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記矩形枠内に位置するグラフの特徴点の座標(例えば、図22の特徴点C60)を表示する制御を行う特徴点座標表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図20のステップF35)を更に備えることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、矩形枠内に表示されたグラフの特徴点の座標が表示される。これにより、ユーザは、矩形枠を移動する変更指示を行い、所望の範囲におけるグラフの特徴点の座標を学習することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載のグラフ表示制御装置において、
前記入力手段は複数のグラフ式を入力する複数式入力手段(例えば、図1の操作入力キー5;図2の入力部38)を有し、
前記グラフ表示制御手段は、前記複数式入力手段により複数のグラフ式が入力された場合に各グラフ式のグラフを線種を変えて前記表示画面に表示する制御を行うグラフ線種変更表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図27のステップH3)を有し、
前記矩形枠表示制御手段は、前記グラフ線種変更表示制御手段により複数のグラフが線種を変えて表示された場合、複数のグラフそれぞれに対応する矩形枠を、対応するグラフの線種と同じ線種で表示する制御を行う矩形枠変更表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図27のステップH13)を有する、
ことを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、複数のグラフと、当該グラフそれぞれに対応する矩形枠が、対応するグラフと同じ線種で表示される。これにより、ユーザは、グラフそれぞれに対応する矩形枠を簡単に見分けることができ、所望のグラフのみの表示範囲を容易に変更することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のグラフ表示制御装置であって、
前記グラフ更新手段は、前記矩形枠変更表示制御手段により矩形枠が複数表示されている場合に、前記指示入力手段によりいずれかの矩形枠の変更指示がなされたとき、前記複数のグラフそれぞれの表示範囲設定を変更して各グラフを更新表示する複数グラフ更新手段(例えば、図1のディスプレイ3;図2の表示部46;図30のステップK15〜K27)を有することを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、請求項9に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、複数の矩形枠からいずれかの矩形枠を選択し、当該矩形枠に変更指示を行うと、他の矩形枠にも同等の変更指示が為されたとみなされ、対応するグラフの表示範囲が変更されて表示される。これにより、ユーザは、1つの矩形枠に対してのみ変更指示を行うだけで、複数の矩形枠に対応した複数のグラフの表示範囲を変更することができる。
請求項11に記載のグラフ表示制御装置は、
グラフ式を入力する入力手段(例えば、図1の操作入力キー5;図2の入力部38)と、
前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図36のステップN3)と、
前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠(例えば、図37の表示レンジ枠F110)を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図36のステップN7)と、
前記グラフの表示範囲設定の変更候補(例えば、図37のズーム処理名の一覧W114)を複数表示する制御を行う表示範囲設定変更候補表示制御手段(例えば、図2のCPU32)と、
前記表示された変更候補のうち、何れかの変更候補を選択する選択手段(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)と、
前記選択された変更候補に従って変更した場合の前記グラフの表示範囲設定を表すように前記矩形枠を更新表示する制御を行う矩形枠更新手段(例えば、図2のCPU32;図36のステップN13)と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項14に記載のプログラムは、
コンピュータに、
グラフ式を入力する入力機能(例えば、図1の操作入力キー5;図2の入力部38)と、
前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能(例えば、図2のCPU32;図36のステップN3)と、
前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠(例えば、図37の表示レンジ枠F110)を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御機能(例えば、図2のCPU32;図36のステップN7)と、
前記グラフの表示範囲設定の変更候補(例えば、図37のズーム処理名の一覧W114)を複数表示する制御を行う表示範囲設定変更候補表示制御機能(例えば、図2のCPU32)と、
前記表示された変更候補のうち、何れかの変更候補を選択する選択機能(例えば、図1の入力ペン9;図2の入力部38)と、
前記選択された変更候補に従って変更した場合の前記グラフの表示範囲設定を表すように前記矩形枠を更新表示する制御を行う矩形枠更新機能(例えば、図2のCPU32;図36のステップN13)と、
を実現させることを特徴としている。
請求項11又は14に記載の発明によれば、グラフの表示範囲設定の変更候補から何れかの変更候補を選択すると、選択した変更候補に従って変更したグラフの表示範囲設定を表す矩形枠がグラフを表示した表示画面上に表示される。これにより、ユーザは、所望の変更候補を選択することにより、グラフの表示範囲を矩形枠によって知ることができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のグラフ表示制御装置において、
前記選択手段により選択された変更候補に従って前記グラフの表示範囲設定を変更して前記グラフを更新表示する制御を行うグラフ更新手段(例えば、図2のCPU32;図40のステップP19)と、
このグラフ更新手段により従前に変更された各表示範囲設定それぞれを表す矩形枠(例えば、図41の表示レンジ枠F120、F122)を表示する制御を行う従前設定時矩形枠表示制御手段(例えば、図2のCPU32;図40のステップP25)と、
を更に備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の同様の効果が得られることは無論のこと、表示されているグラフの表示範囲設定を、所望の変更候補によって変更して表示させると、これまでに変更されてきた表示範囲設定それぞれを表す矩形枠が表示される。これによって、ユーザは、選択した変更候補によって変更されたグラフの表示範囲設定を、矩形枠によって確認することができる。
請求項1又は13に記載の発明によれば、入力したグラフ式のグラフと、矩形枠とが表示される。矩形枠に対する移動、回転又は辺長変更の変更指示を行うと、当該変更指示に基づいて、グラフの表示範囲が変更され、当該変更に従ってグラフが更新表示される。これにより、ユーザは、矩形枠に対して所望の変更指示を行うことで、当該変更指示に対応したグラフの表示範囲の変更を行うことができる。従って、表示範囲の設定に対応した矩形枠を表示させ、この矩形枠に対する表示範囲を直感的且つ容易に変更することのできるグラフ表示制御装置等を実現することができる。
請求項2に記載の発明によれば、表示された矩形枠の辺長を変更すると、当該変更後の矩形枠の縦横比に従って、グラフの表示範囲が変更される。これにより、ユーザは、矩形枠の辺長を変更することで、グラフの表示範囲の縦横比を変更することができる。従って、表示範囲の設定に対応した矩形枠を表示させ、この矩形枠の辺長を変更することで、矩形枠に対する表示範囲を直感的且つ容易に変更することのできるグラフ表示制御装置等を実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、表示された矩形枠に対して回転指示を行うと、当該回転指示に従った方向及び角度で、グラフの表示範囲が変更される。これにより、ユーザは、矩形枠に所定の操作をすることで、グラフを回転させて表示させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、矩形枠に対して行った変更指示を表す指示量が矩形枠内に表示される。これにより、ユーザは、矩形枠に対してどの程度の変更指示を行ったかを、表示される指示量によって知ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、矩形枠の一部分を指定すると、指定した一部分に入力可能な変更指示を表す識別子が表示される。これにより、ユーザは、矩形枠の辺や頂点においてどのような変更指示が行えるかを表示される識別子によって確認することができる。
請求項6に記載の発明によれば、表示された識別子から何れかの識別子を選択すると、選択した識別子に対応する変更指示に基づいてグラフの表示範囲が変更される。これにより、ユーザは、矩形枠の一部を指定し、表示された識別子から所望の識別子を選択するといった簡単な操作で、変更指示を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、表示された識別子から何れかの識別子を選択すると、選択した識別子に対応する変更指示に基づいてグラフの表示範囲を変更したグラフが、矩形枠内に縮小表示される。これにより、ユーザは、表示された識別子から所望の識別子を選択することで、選択した識別子に対応した変更指示を行った場合のグラフを縮小表示にて確認することができる。
請求項8に記載の発明によれば、矩形枠内に表示されたグラフの特徴点の座標が表示される。これにより、ユーザは、矩形枠を移動する変更指示を行い、所望の範囲におけるグラフの特徴点の座標を学習することができる。
請求項9に記載の発明によれば、複数のグラフと、当該グラフそれぞれに対応する矩形枠が、対応するグラフと同じ線種で表示される。これにより、ユーザは、グラフそれぞれに対応する矩形枠を簡単に見分けることができ、所望のグラフのみの表示範囲を容易に変更することができる。
請求項10に記載の発明によれば、複数の矩形枠からいずれかの矩形枠を選択し、当該矩形枠に変更指示を行うと、他の矩形枠にも同等の変更指示が為されたとみなされ、対応するグラフの表示範囲が変更されて表示される。これにより、ユーザは、1つの矩形枠に対してのみ変更指示を行うだけで、複数の矩形枠に対応した複数のグラフの表示範囲を変更することができる。
請求項11又は14に記載の発明によれば、グラフの表示範囲設定の変更候補から何れかの変更候補を選択すると、選択した変更候補に従って変更したグラフの表示範囲設定を表す矩形枠がグラフを表示した表示画面上に表示される。これにより、ユーザは、所望の変更候補を選択することにより、グラフの表示範囲を矩形枠によって知ることができる。
請求項12に記載の発明は、表示されているグラフの表示範囲設定を、所望の変更候補によって変更して表示させると、これまでに変更されてきた表示範囲設定それぞれを表す矩形枠が表示される。これによって、ユーザは、選択した変更候補によって変更されたグラフの表示範囲設定を、矩形枠によって確認することができる。
以下、図1〜図41を参照して、本発明をグラフ表示制御装置の一種であるグラフ関数電卓に適用した場合の実施形態を説明する。
図1はグラフ関数電卓1の概観図である。同図のように、グラフ関数電卓1は入力された数値やグラフを表示するディスプレイ3と、数値・関数・演算操作の入力を行う操作入力キー5と、画面のスクロールや選択操作を行うカーソルキー7と、ディスプレイ3と一体的に構成されたタブレット(タッチパネル)に入力を行う入力ペン9と、記憶媒体11a用のスロット11とを備える。記憶媒体11aは、関数式データや演算結果等を記憶する記憶媒体である。
ディスプレイ3は、操作入力キー5等の押下に応じた文字、符号及びグラフ等、グラフ関数電卓1を使用するために必要な各種データが表示される部分であり、ドットによって文字や図形が表示される。ディスプレイ3は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等の素子であって、単数または複数の素子の組み合わせによって実現される。また、ディスプレイ3にはタブレット(タッチパネル)が一体的に構成されており、入力ペン9による当接操作を検知できるようになっている。
操作入力キー5は、ユーザによって入力されたグラフ式のグラフを表示させるためのグラフキー5aと、本実施形態の特徴的な表示であるズーム枠を表示させるためのズームキー5bとを備えて構成される。
ズーム枠とは表示レンジ(表示範囲設定)を表す矩形枠のことである。表示レンジとは、表示画面全体に設定される座標範囲のことであり、例えばX座標が「−20」〜「20」、Y座標が「−10」〜「10」といった座標範囲が設定され、この座標範囲に含まれるグラフの部分が表示画面に表示される。ズーム枠は、この表示レンジ、すなわち座標範囲を模式的に表した矩形の枠である。ズーム枠と表示レンジとは対応づけられており、何れか一方が変更されると連動して他方が変更される。従って、ユーザは、表示画面に表示されたズーム枠を変形等することにより、表示レンジを変更させることができる。
更に、グラフ関数電卓1は記憶媒体11a用のスロット11を備える。記憶媒体11aは、関数式データや演算結果等を記憶する記憶媒体であって、例えば、メモリカード、ハードディスク等である。スロット11は、記憶媒体11aを着脱自在に装着し、記憶媒体11aに対してデータの読み書きができる装置であって、記憶媒体11aの種類に応じて適宜選択される。
図2はグラフ関数電卓1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、グラフ関数電卓1は、CPU(Central Processing Unit)32、RAM(Random Access Memory)34、ROM(Read Only Memory)36、入力部38、位置検出回路40、タブレット42、表示駆動回路44、表示部46及び記憶媒体読取部48の各部によって構成される。
CPU32は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの入出力を行う。具体的には、CPU32は、入力部38から入力される操作信号に応じてROM36に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果を表示するための表示制御信号を適宜表示駆動回路44に出力して、当該表示制御信号に対応した表示情報を表示部46に表示させる。
RAM34は、CPU32が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持する記憶領域である。
ROM36は、各種設定処理、各種演算処理等のグラフ関数電卓1の動作に係る各種プログラムや、グラフ関数電卓1の備える種々の機能を実現するためのプログラム等を記憶する。
入力部38は、数値や演算処理の実行指示等を入力する手段であって、ユーザによって押下されたキーの押下信号等をCPU32に出力する。尚、この入力部38は、図1に示す操作入力キー5及びカーソルキー7に相当するものである。
また、グラフ関数電卓1は、入力装置として、タブレット(タッチパネル)42を備える。このタブレット42は、入力ペン9によって、表示部46の表示領域上に指示(当接)された位置を感知して、当接された位置に応じた信号を出力する装置である。タブレット42に接続される位置検出回路40は、タブレット42から入力される信号に基づいて、表示部46上の指示された位置座標を検出する。このタブレット42を使用すれば、表示部46の表示領域における位置を直接的に指定することができる。特に、このタブレット42上に入力ペン9を当接させることにより、タップイン、タップアウト、ドラッグ、ドロップといった操作を実現することができる。
ここでタップイン、タップアウト、ドラッグ、ドロップとは、一般的なウィンドウシステムにおける操作と同意であって、タップイン(時として、単にタップとも言う。)とは、入力ペン9を表示部46の表示領域上に当接させたその時の操作のことを言い、タップアウトとは、当接させた後に入力ペン9を表示部46の表示領域上から離す操作のことを言う。またドラッグとは、タップインからタップアウトまでの入力ペン9を表示部46の表示領域上で摺動させる操作を言い、ドロップとはドラッグした後のタップアウトの操作のことを言う。また、タップ操作とはこれらの操作の総称である。
表示駆動回路44は、CPU32から入力される表示信号に基づいて表示部46を制御して各種画面を表示させるものである。表示部46は、LCDやELD等で構成される。尚、この表示部46は図1に示すディスプレイ3に相当するものであり、タブレット42と一体的に形成されるものである。
記憶媒体読取部48は、例えば、メモリカード、ハードディスク等の記憶媒体48aに対してデータの読み書きを行う機能部である。尚、図1では記憶媒体読取部48と記憶媒体48aは、それぞれスロット11と記憶媒体11aに相当する。
〔実施形態1〕
先ず、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態1について説明する。
図3は、実施形態1に係るRAM34及びROM36の構成を示す図である。図3(a)によれば、RAM34は、3次元グラフ式格納領域341aと、3次元グラフ描画データ格納領域341bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップアウト位置格納領域341dと、回転角格納領域341eと、表示レンジ格納領域341fと、ズーム枠頂点初期データ格納領域341gとを備えて構成される。
3次元グラフ式格納領域341aは、ユーザによって入力された3次元グラフ式を格納するための記憶領域である。
3次元グラフ描画データ格納領域341bは、3次元グラフ描画データを格納するための記憶領域である。3次元グラフ描画データとは、3次元グラフ式のグラフを表示部46に表示させるための3次元空間におけるデータである。
ズーム枠頂点データ格納領域341cは、ズーム枠の4頂点の座標をズーム枠頂点データとして格納するための記憶領域である。タップアウト位置格納領域341dは、タップアウトされた時点の表示部46上での座標位置をタップアウト位置として格納するための記憶領域である。
回転角格納領域341eは、3次元座標上でのグラフを回転させる角度を格納するための記憶領域である。表示レンジ格納領域341fは、3次元座標の3軸(x軸、y軸及びz軸)それぞれの表示レンジを格納するための記憶領域である。
ズーム枠頂点初期データ格納領域341gは、初期値として算出するズーム枠頂点データをズーム枠頂点初期データとして格納するための記憶領域である。
図3(b)によれば、ROM36は、3次元グラフ描画プログラム361bをサブルーチンとして含むズーム枠表示プログラム361aを格納する。
次に、グラフ関数電卓1のズーム枠表示処理の動作について、図4に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって3次元グラフ式が入力されると、CPU32は、入力された3次元グラフ式を3次元グラフ式格納領域341aに記憶させた後、ズーム枠表示プログラム361aをROM36から読み出し、RAM34に展開することでズーム枠表示処理を開始する。
先ず、CPU32は、ズーム枠表示処理を開始すると、ユーザによってグラフキー5aが押下されるまで待機する(ステップA1)。グラフキー5aが押下されると(ステップA1:Yes)、CPU32は、3次元グラフ描画処理を開始する(ステップA3)。
3次元グラフ描画処理は、公知の描画処理を適宜適用することとしてもよいが、簡単に説明すると次の様な処理である。即ち、CPU32は、3次元グラフ描画プログラム361bをROM36から読み出し、RAM34に展開することで3次元グラフ描画処理を開始する。そして、表示レンジの初期値(例えば、Xmax=20、Xmin=−20、Ymax=20、Ymin=−20、Zmax=20、Zmin=−20、)を表示レンジ格納領域341fに記憶させた後、当該表示レンジにおける3次元グラフ描画データを算出し、算出した3次元グラフ描画データを3次元グラフ描画データ格納領域341bに記憶させる。そして、CPU32は、3次元グラフ描画データに基づいて、3次元グラフ式のグラフを表示部46に表示させる。
3次元グラフ描画処理を実行した後、CPU32は、ユーザによってズームキー5bが押下されるまで待機する(ステップA5)。ズームキー5bが押下されると(ステップA5:Yes)、CPU32は、ズーム枠を初期値(例えば、右上頂点(10、5、0)、右下頂点(10、−5、0)、左下頂点(−10、−5、0)、左上頂点(−10、5、0))に従って表示させる。尚、この初期値をズーム枠頂点データとして、ズーム枠頂点データ格納領域341cとズーム枠頂点初期データ格納領域341gとに記憶させる(ステップA7)。
そして、CPU32は、ユーザによってグラフコントローラがタップされたか否かを判別する(ステップA11)。グラフコントローラとは、グラフ画面の四方に表示される黒三角印(例えば、図5のグラフコントローラGC10)のことである。グラフコントローラがユーザによりタップされると、タップされたグラフコントローラの種類及びタップされた回数に基づいてグラフを回転または移動させる。例えば、グラフ画面W10の右側のグラフコントローラGC10を1回タップすると、y軸正方向から見て、y軸を中心に時計回りに5度回転させたグラフをグラフ画面W10に更新表示させる。
具体的には、CPU32は、タップされたグラフコントローラの種類とタップされた回数とに基づいて回転方向及び回転角を算出し(例えば、1回のタップ操作を5度と換算する)、回転角格納領域341eに記憶させる(ステップA13)。そして、算出した回転角度分回転させた3次元グラフの3次元グラフ描画データを再算出し(ステップA15)3次元グラフ描画データ格納領域341bに記憶させる。次いで、3次元グラフ描画データに基づいて表示部46に表示させているグラフを更新させる(ステップA17)。
ステップA17の処理の後、又はステップA9において、グラフコントローラがタップされなかった場合には、ズーム枠に対するタップ操作があるか否かを検知する。ズーム枠に対するタップ操作を検知した場合(ステップA19:Yes)、CPU32は、タップ操作に従って、ズーム枠の表示を更新させる(ステップA21)。具体的には、タップされることによりズーム枠の一辺が選択され、入力ペン9によって移動(ドラッグ)されると、選択され移動された辺に隣接する2辺の辺長を当該移動に従って拡縮させる。また、ズーム枠の頂点がタップインされ、入力ペン9によって移動(ドラッグ)されると、選択された頂点に相対する頂点を固定点とし、当該固定点と選択された頂点とを結ぶ線を対角線とする矩形をズーム枠とすることにより、ズーム枠を変形する。
そして、変形されたズーム枠の頂点座標によってズーム枠頂点データを更新した後(ステップA23)、CPU32は、タップアウト(ドロップ)を検知したか否かを判別する(ステップA25)。タップアウトを検知しなかった場合は(ステップA25:No)、ステップA21の処理へ移行する。
また、検知した場合は(ステップA25:Yes)、ズーム枠頂点データとズーム枠頂点初期データとからズーム枠に対する操作前後のズーム枠の横辺及び縦辺の長さを算出し、算出した長さの変化から表示レンジの横方向及び縦方向それぞれの拡縮率を算出する。
例えば、表示画面横方向の拡縮率を算出する場合は、ズーム枠頂点データとズーム枠頂点初期データとから、ズーム枠F12とズーム枠F10との横辺の長さを算出する。算出したそれぞれの横辺の長さからズーム枠F12の横辺の拡縮率を算出する。
そして、算出した横方向及び縦方向の拡縮率に基づいて表示レンジの設定値を算出し、算出した設定値を表示レンジ格納領域341fに記憶させる(ステップA27)。
次いで、算出した設定値による表示レンジでの3次元グラフ描画データを再算出し、3次元グラフ描画データ格納領域341bに記憶させた後(ステップA29)、CPU32は、3次元描画データに基づいて表示部46に表示させたグラフの表示を更新させる(ステップA31)。
CPU32は、ステップA19においてタップインを検知しなかった場合(ステップA19:No)、またはステップA31の処理の後、ユーザによってズーム枠表示処理を終了させるための指示操作(例えば、AC/ONキーの押下)が為されたか否かを判別する(ステップA33)。指示操作が為されたと判別した場合は(ステップA33:Yes)、ズーム枠表示処理を終了し、指示操作が為されないと判別した場合は(ステップA33:No)、ステップA9の処理へ移行する。
図5は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが3次元グラフ式E10「z1=(x2+(y+2)21/2」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W10に3次元グラフG10とグラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16とが表示される(図5(a))(図4のステップA1→A3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W10にズーム枠F10が表示される(図5(b))。次いで、図5(c)のように、グラフコントローラGC10をタップすると、3次元グラフG10が左方向へ回転するように更新表示されていき、結果的に3次元グラフG10を右方向から見た3次元グラフG12がグラフ画面W10に表示される(図5(d))(図4のA7→A9→A11〜A17に相当)。
そして、ユーザが入力ペン9をズーム枠F10の位置P10にタップインし、図5(d)のように右下方向へドラッグした後、位置P12においてタップアウトすると、ズーム枠F12の横辺及び縦辺それぞれの拡縮比に基づいて、グラフ画面W10の表示レンジが拡大される。その結果、グラフG12を縮小したグラフG14がグラフ画面W10に表示される(図5(e))(図5のA19→A21〜A25→A27〜A31に相当)。
以上、実施形態1によれば、入力ペン9を用いて、表示されたズーム枠の辺長を変更するための操作(タップ操作)を行うと、グラフ画面の表示レンジが変更され、変更された表示レンジに基づいてグラフが拡大または縮小して表示される。これにより、ユーザは、入力ペン9によってズーム枠の辺長を変更するといった、簡単な操作によって、表示レンジを拡大または縮小し、当該表示レンジでのグラフを表示させることができる。
また、入力ペン9を用いて、グラフコントローラをタップすることにより、3次元グラフがタップ操作に基づいて回転されて表示される。このように、ユーザは、数値や座標などを入力することなく、入力ペン9による直感的な操作(グラフコントローラやズーム枠のタップ操作等)により、グラフを回転させたり、拡大又は縮小させたりすることができる。
〔実施形態2〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態2について説明する。実施形態2におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34bとROM36bとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、実施形態2に係るRAM34bとROM36bとの構成を示す図である。図6(a)によれば、RAM34bは、3次元グラフ式格納領域341aと、3次元グラフ描画データ格納領域341bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップアウト位置格納領域341dと、回転角格納領域341eと、表示レンジ格納領域341fと、ズーム枠頂点初期データ格納領域341gと、ズーム比率格納領域342hとを備えて構成される。
ズーム比率格納領域342hは、ズーム比率を格納するための記憶領域である。ズーム比率とは、ズーム枠に対するタップ操作前後のズーム枠の横辺及び縦辺それぞれの拡縮比である。ズーム枠頂点データとズーム枠頂点初期データとから、タップ操作前後におけるズーム枠の横辺及び縦辺の長さを算出する。そして、算出した横辺及び縦辺それぞれの変更量を拡縮比として算出し、当該拡縮比をズーム比率とする。
図6(b)によれば、ROM36bは、3次元グラフ描画プログラム361bをサブルーチンとして含むズーム比率表示プログラム362aを格納する。
次に、グラフ関数電卓1のズーム比率表示処理の動作について、図7に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって3次元グラフ式が入力されると、CPU32は、入力された3次元グラフ式を3次元グラフ式格納領域341aに記憶させた後、ズーム比率表示プログラム362aをROM36bから読み出し、RAM34bに展開することでズーム比率表示処理を開始する。
先ず、CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、3次元グラフ描画処理を実行する。3次元グラフ描画処理の実行後、CPU32は、ズームキー5bが押下されるまで待機し、ズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示させる(ステップA1→A3→A5→A7)。
その後、ユーザによってグラフコントローラがタップされると、CPU32は、タップされたグラフコントローラの種類とタップされた回数とから回転方向及び回転角を算出する。そして、算出した回転角を回転角格納領域341eに記憶させ、当該回転角に基づいて回転させたグラフの3次元グラフ描画データを再算出し、当該3次元グラフ描画データを3次元グラフ描画データ格納領域341bに記憶させる。次いで、3次元グラフ描画データに基づいた3次元グラフを表示部46に表示させることで、表示されているグラフを更新させる(ステップA9→A11〜A17)。
そして、回転角格納領域341eに格納されている回転角を数値で表示部46に表示させる(ステップB18)。
その後、ズーム枠に対するタップ操作に従って、ズーム枠の表示を更新させ、更新したズーム枠に基づいて、表示レンジの設定値を算出する。そして、算出した設定値に従った表示レンジでの3次元グラフ描画データを再算出し、算出した3次元グラフ描画データに基づいた3次元グラフを表示部46に表示させる(ステップA19→A21〜A25→A27〜A31)。
次いで、CPU32は、ズーム比率を算出する(ステップB32−1)。具体的には、入力ペン9によるズーム枠に対するタップ操作前後のズーム枠の横辺及び縦辺の長さ(座標値)をズーム枠頂点データとズーム枠頂点初期データとから算出する。そして、算出した横辺及び縦辺それぞれの変更量を拡縮比として算出し、当該拡縮比をズーム比率とする。例えば、タップ操作前のズーム枠の横辺の長さが座標値で「20」であり、タップ操作後のズーム枠の横辺の長さが座標値で「40」であった場合には、表示画面の横方向に対する拡縮比は「2」と算出される。
CPU32は、算出したズーム比率をズーム比率格納領域342hに記憶させた後、当該ズーム比率を表示部46に表示させることで表示を更新させる(ステップB32−2)。
図8は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。尚、図8のグラフ画面W10は、z軸の正方向から見て時計回り方向に90度回転させる操作(例えば、グラフコントローラGC12のタップ操作)をした後の表示画面であり、グラフ画面W10の縦方向はx軸、横方向はy軸となっているものとして説明する。
先ず、ユーザが3次元グラフ式E10「z1=(x2+(y+2)21/2」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W10に3次元グラフG20とグラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16とが表示される(図8(a))(図7のステップA1→A3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W10にズーム枠F20が表示され、更にその内側にはグラフコントローラGC20、GC22、GC24及びGC26が表示される(図8(b))(図7のステップA5→A7に相当)。このグラフコントローラGC20、GC22、GC24及びGC26は、グラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16と同一の機能を持つ。
そして、ユーザがズーム枠F20の位置P20にタップインし、図8(c)のように右方向へドラッグした後、位置P22においてタップアウトすると、ズーム枠F22の横辺の長さ(以下、「横辺長」という。)の拡縮比に基づいて、グラフ画面W10のy軸方向の表示レンジが2倍の広さとなり、3次元グラフG20を横方向に1/2倍で縮小した3次元グラフG22がグラフ画面W10に表示される。また、ズーム枠F22内には、ズーム比率D20と回転角D22とが表示される(図8(d))(図7のA9→A19→A21〜A25→A27〜B32−2に相当)。
図8(e)は、図8(d)のズーム枠F22を拡大した図である。同図によれば、ズーム比率D20は「x:1 y:2 z:1」であり、これは、例えば、x軸方向、z軸方向の表示レンジは初期状態と比較して変化しておらず、y軸方向の表示レンジのみが2倍になっていることを表している。また、回転角D22は「θ:0 φ:90」であり、これは、例えば、グラフ画面W10がz軸の正方向から見た画面である場合に、「θ」はy軸中心に正方向から見た回転角(時計回りを正)、「φ」はz軸中心に正方向から見た回転角(時計回りを正)であり、グラフ画面W10はz軸の正方向から見て時計回り方向に90度回転していることを表している。
以上、実施形態2によれば、実施形態1と同様の入力ペン9による所定の操作を行うことで、グラフ画面上のグラフを回転させたり、拡大又は縮小させたりすることができる。また、ズーム枠内には、表示レンジの拡縮比や回転角が数値によって表示される。これにより、ユーザは、初期状態のグラフをどのくらい変形させたかを客観的な数値によって確認することができる。従って、ズーム枠に対するタップ操作によってグラフを容易に変形でき、その変形した程度を数値で知ることができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態3について説明する。実施形態3におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34cとROM36cとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、実施形態3に係るRAM34cとROM36cとの構成を示す図である。図9(a)によれば、RAM34cは、3次元グラフ式格納領域341aと、3次元グラフ描画データ格納領域341bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップアウト位置格納領域341dと、タップイン位置格納領域343eと、選択機能名格納領域343fとを備えて構成される。
タップイン位置格納領域343eは、タップインされた表示部46上の座標位置をタップイン位置として格納するための記憶領域である。選択機能名格納領域343fは、ユーザによって選択されたアイコンに対応する機能名を選択機能名として格納するための記憶領域である。
図9(b)によれば、ROM36cは、3次元グラフ描画プログラム361b及び各種機能プログラム群363cをサブルーチンとして含む操作アイコン表示プログラム363aと、枠指定操作機能テーブル363dとを格納する。
各種機能プログラム群363cは、枠指定操作機能テーブル363dに格納されている機能名に対応する機能プログラムを機能名毎に複数備えている。例えば、「横方向拡大」機能に対応する横方向拡大プログラムや、「横方向縮小」機能に対応する横方向縮小プログラム等がある。
枠指定操作機能テーブル363dは、タップイン場所とタップアウト場所と機能名とアイコン描画データとを対応付けて格納したデータテーブルである。図10は、枠指定操作機能テーブル363dのテーブル構成の一例を示す図である。同図のように、タップイン場所とタップアウト場所と機能名とアイコン描画データとが対応付けて記憶さている。例えば、タップイン場所「右辺」には、アップアウト場所「右側」と、機能名「横方向拡大」と、アイコンM30を表示するためのアイコン描画データとが対応付けられて格納されている。これは、ユーザによってタップインされた場所がズーム枠の右辺であり、更にタップイン場所の右側で入力ペン9がタップアウトされるまでの操作が、表示グラフを横方向に拡大して表示させる「横方向拡大」機能に対応していることを表している。また、機能名「横方向拡大」に対応するアイコンM30は、機能名「横方向拡大」を表すシンボルマークである。
次に、グラフ関数電卓1の操作アイコン表示処理の動作について、図11に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって3次元グラフ式が入力されると、CPU32は、入力された3次元グラフ式を3次元グラフ式格納領域341aに記憶させた後、操作アイコン表示プログラム363aをROM36cから読み出し、RAM34cに展開することで操作アイコン表示処理を開始する。
CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、3次元グラフ描画処理を実行する。3次元グラフ描画処理の実行後、CPU32は、ズームキー5bが押下されるまで待機し、ズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示させる(ステップA1→A3→A5→A7)。尚、ステップA7において表示させるズーム枠は実施形態1と同様の機能を持つものである。
そして、CPU32は、ユーザによるズーム枠の枠部分に対するタップ操作を検知すると(ステップC9:Yes)、CPU32は、タップされた座標位置をタップイン位置格納領域343eに記憶させ、入力ペン9がタップイン位置からドラッグされずにタップアウトされたか否かを判別する(ステップC11)。ドラッグされずにタップアウトされたと判別した場合(ステップC11:Yes)、CPU32は、タップイン位置上のズーム枠の一辺又は一頂点の表示色を変更(例えば、黒色から赤色に変更)させる(ステップC13)。
次いで、表示色を変更させた辺又は頂点に対応するタップイン場所を枠指定操作機能テーブル363dから検索し、当該タップイン場所に対応するアイコン描画データを読み出す(ステップC15)。CPU32は、読み出したアイコン描画データに基づいたアイコンを表示部46に表示させる(ステップC17)。
CPU32は、表示させたアイコンがユーザによってタップされたか否かを判別し(ステップC19)、タップされないと判別した場合は(ステップC19:No)、操作アイコン表示処理を終了する。また、タップされたと判別した場合は(ステップC19:Yes)、タップされたアイコンに対応する機能名を枠指定操作機能テーブル363dから検索して読み出し(ステップC23)、読み出した機能名を選択機能名格納領域343fに記憶させる(ステップC25)。
その後、CPU32は、選択機能名に対応する機能処理を実行する。具体的には、各種機能プログラム群363cから選択機能名に対応するプログラムを読み出し、RAM34cに展開することで選択機能名に対応する機能処理を実行する。
ステップC11において、ドラッグアンドドロップされたと判別した場合(ステップC11:Yes)、CPU32は、タップアウト位置を検出し、検出したタップアウト位置をタップアウト位置格納領域341dに記憶させる(ステップC21)。
そして、CPU32は、タップイン位置及びタップアウト位置に対応する機能名を枠指定操作機能テーブル363dから検索して読み出す(ステップC23)。次いで、読み出した機能名を選択機能名格納領域343fに記憶させて(ステップC25)、CPU32は、選択機能名に対応する各種機能処理を実行する。
図12は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが3次元グラフ式E10「z1=(x2+(y+2)21/2」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W10に3次元グラフG10とグラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16とが表示される(図12(a))(図11のステップA1→A3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W10にズーム枠F10が表示される(図12(b))(図11のA5→A7に相当)。
そして、図12(c)のように、ユーザがズーム枠F10の右辺上をタップすると、CPU32によって、枠指定操作機能テーブル363dからタップイン場所「右辺」に対応するアイコン描画データが読み出され、グラフ画面W10にアイコンM30、M32及びM34が表示される(図12(d))(図11のC9→C11→C13〜C17に相当)。
ユーザが、アイコンM30、M32及びM34のうち何れか1つをタップすると、タップしたアイコンに対応した機能処理が実行される。例えば、アイコンM30をタップすると、「横方向拡大」機能に対応する機能処理が実行され、横方向の表示レンジが拡大され、3次元グラフG10は横方向に縮小した3次元グラフとなって表示される。
以上、実施形態3によれば、表示されたズーム枠の一部分を入力ペン9によって指定すると、指定した部分を操作することによって機能する機能名を表すアイコンが表示される。これにより、ユーザは、ズーム枠の所望の一部分を指定するだけで、指定した部分でどのような表示レンジを変更させる機能が働くか知ることができる。
また、ユーザが、表示されたアイコンから1つ選択すると、選択したアイコンに対応した機能が実行される。これにより、ユーザは、表示されたアイコンを選択するだけで、表示レンジを変更させて、表示されるグラフを更新表示させることができる。
〔実施形態4〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態4について説明する。実施形態4におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34dとROM36dとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図13は、実施形態4に係るRAM34dとROM36dとの構成を示す図である。図13(a)によれば、RAM34dは、3次元グラフ式格納領域341aと、3次元グラフ描画データ格納領域341bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップアウト位置格納領域341dと、回転角格納領域341eと、ズーム枠頂点初期データ格納領域341gと、タップイン位置格納領域344eとを備えて構成される。
タップイン位置格納領域344eは、タップインされた表示部46上の座標位置をタップイン位置として格納するための記憶領域である。
図13(b)によれば、ROM36dは、3次元グラフ描画プログラム361bをサブルーチンとして含むグラフ回転表示プログラム364aを格納する。
次に、グラフ関数電卓1のグラフ回転表示処理の動作について、図14に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって3次元グラフ式が入力されると、CPU32は、入力された3次元グラフ式を3次元グラフ式格納領域341aに記憶させた後、グラフ回転表示プログラム364aをROM36dから読み出し、RAM34dに展開することでグラフ回転表示処理を開始する。
CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、3次元グラフ描画処理を実行し、その後、ズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示させる(ステップA1→A3→A5→A7)。尚、ステップA7において表示されるズーム枠は実施形態1と同様の機能を持つものである。
そして、CPU32は、ユーザによってズーム枠の一部がタップインされると(ステップD9:Yes)、CPU32は、タップイン位置をタップイン位置格納領域343eに記憶させ、タップイン位置とズーム枠頂点データとを比較することによりタップイン位置がズーム枠の頂点であるか否かを判別する(ステップD11)。
ズーム枠の頂点でないと判別した場合(ステップD11:No)、CPU32は、グラフ回転表示処理を終了し、他の処理へ移行する。また、ズーム枠の頂点であると判別した場合は(ステップD11:Yes)、ユーザによってドラッグアンドドロップが為されるまで待機する(ステップD13)。
ユーザによってドラッグアンドドロップが為されると(ステップD13:Yes)、CPU32は入力ペン9のタップアウト位置を検出し、検出したタップアウト位置をタップアウト位置格納領域341dに記憶させる(ステップD15)。
そして、CPU32は、3次元グラフの回転角を算出する。例えば、ズーム枠頂点初期データによる頂点座標からタップアウト位置の座標までを結ぶ線と、y軸とのなす角を回転角として算出する。そして、算出した回転角を回転角格納領域341eに記憶させて、グラフの表示範囲を算出した回転角度分回転させて変更する(ステップD17)。
次いで、算出した回転角度分回転させたグラフとなる3次元グラフ描画データを再算出し、算出した3次元グラフ描画データを3次元グラフ描画データ格納領域341bに記憶させる(ステップD19)。CPU32は、3次元グラフ描画データに基づいた3次元グラフを表示部46に表示させることで、表示グラフを更新した後、グラフ回転表示処理を終了する。
図15は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが3次元グラフ式E10「z1=(x2+(y+2)21/2」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W10に3次元グラフG10とグラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16とが表示される(図15(a))(図14のステップA1→A3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W10にズーム枠F10が表示される(図15(b))(図14のA5→A7に相当)。
そして、図15(c)のように、ズーム枠F10の右下頂点P40上をタップし、左上方向にドラッグすると、右下頂点P40からタップアウト位置P42までを結ぶ線と、y軸とのなす角度分、3次元グラフG10を回転させた3次元グラフG40が表示される(図15(d))(図14のD9→D11→D13〜D15〜D21に相当)。
以上、実施形態4によれば、表示されたズーム枠の頂点をタップし、ドラッグすると、タップイン位置からタップアウト位置までの移動量からグラフの回転角が算出され、当該回転角に基づいてグラフが回転されて表示される。これにより、ユーザは、ズーム枠を用いて、実施形態1のようにグラフを拡縮させるだけでなく、グラフを回転させて表示させることができる。
〔実施形態5〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態5について説明する。実施形態5におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34eとROM36eとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図16は、実施形態5に係るRAM34eとROM36eとの構成を示す図である。図16(a)によれば、RAM34eは、3次元グラフ式格納領域341aと、3次元グラフ描画データ格納領域341bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップイン位置格納領域345dと、選択機能名格納領域345eと、ドラッグ軌跡格納領域345fと、補助線表示データ格納領域345gとを備えて構成される。
タップイン位置格納領域345dは、タップインされた表示部46上の座標位置をタップイン位置として格納するための記憶領域である。選択機能名格納領域345eは、ユーザによって選択されたアイコンに対応する機能名を選択機能名として格納するための記憶領域である。
ドラッグ軌跡格納領域345fは、ドラッグ軌跡を格納するための記憶領域である。ドラッグ軌跡とは、ユーザのドラッグによる入力ペン9の当接位置の移動軌跡の座標である。
補助線表示データ格納領域345gは、補助線表示データを格納するための記憶領域である。補助線表示データとは、実施形態5において特長的な表示である操作補助線矢印を表示部46に表示させるための表示データである。
操作補助線矢印とは、ズーム枠に対する操作例を線及び矢印で表示したものである。例えば、選択機能名が「横方向拡大」であれば、タップイン位置からズーム枠の外側を向いた操作補助線矢印V50であり、当該操作補助線矢印V50上をなぞるようにドラッグすることで、「横方向拡大」機能が実行される。
図16(b)によれば、ROM36eは、3次元グラフ描画プログラム361b及び各種機能プログラム群365bをサブルーチンとして含む補助線表示プログラム365aと、枠指定操作機能テーブル365cとを格納する。
各種機能プログラム群365bは、実施形態3において説明した各種機能プログラム群363cと同一である。また、枠指定操作機能テーブル365cは、実施形態3において説明した図10に示す枠指定操作機能テーブル363dと同様のテーブル構成である。
次に、グラフ関数電卓1の補助線表示処理の動作について、図17に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって3次元グラフ式が入力されると、CPU32は、入力された3次元グラフ式を3次元グラフ式格納領域341aに記憶させた後、補助線表示プログラム365aをROM36eから読み出し、RAM34eに展開することで補助線表示処理を開始する。
CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、3次元グラフ描画処理を実行した後、ズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示させる(ステップA1→A3→A5→A7)。尚、ステップA7において表示させるズーム枠は実施形態1と同様の機能を持つものである。
そして、CPU32は、ユーザによるズーム枠の一部に対するタップインを検知すると、タップイン位置を検出し、検出したタップイン位置をタップイン位置格納領域345dに記憶させる(ステップE9→E11)。
次いで、タップイン位置に対応するタップイン場所を枠指定操作機能テーブル365cから検索し、検索したタップイン場所に対応する機能名を読み出す(ステップE13)。CPU32は、読み出した機能名を実現するための操作例としての操作補助線矢印の補助線表示データを算出し、補助線表示データ格納領域345gに記憶させる。そして、補助線表示データに基づいてタップイン位置を始点とした操作補助線矢印を表示部46に表示させる(ステップE15)。
そして、ユーザによってタップアウトされると(ステップE17:Yes)、CPU32は、タップイン位置からタップアウト位置までのドラッグ軌跡を検出し、検出したドラッグ軌跡をドラッグ軌跡格納領域345fに記憶させる。そして、ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印があるか否かを判別する(ステップE19)。
ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印がないと判別した場合(ステップE19:No)、CPU32は、補助線表示処理を終了し、他の処理へ移行する。また、ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印があると判別した場合(ステップE19:Yes)、操作補助線矢印に対応する機能名を枠指定操作機能テーブル365cから読み出し、読み出した機能名を選択機能名格納領域345eに記憶させる(ステップE23)。その後、CPU32は、選択機能名に対応する機能処理のプログラムを各種機能プログラム群365bから読み出して実行する。
図18は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが3次元グラフ式E10「z1=(x2+(y+2)21/2」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W10に3次元グラフG10とグラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16とが表示される(図18(a))(図17のステップA1→A3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W10にズーム枠F10が表示される(図18(b))(図17のA5→A7に相当)。
そして、図18(c)のように、ユーザが入力ペン9をズーム枠F10の右辺上をタップすると、CPU32によって、枠指定操作機能テーブル365c内のタップイン位置「右辺」に対応する機能名が読み出される。CPU32は、読み出した機能名を実現するための操作例を表す操作補助線矢印V50、V52及びV54とをタップイン位置P50を始点として表示させる(図18(d))(図17のE9→E11〜E15に相当)。
ユーザが、操作補助線矢印V50、V52及びV54のうち何れか1つを選択し、選択した操作補助線矢印上をなぞるようにドラッグすると、ドラッグした操作補助線矢印に対応した機能処理が実行される。例えば、操作補助線矢印V50上をドラッグすると、「横方向拡大」機能に対応する機能処理が実行され、グラフ画面W10の横方向の表示レンジが拡大され、3次元グラフG10は横方向に縮小した3次元グラフとなって表示される。
以上、実施形態5によれば、表示されたズーム枠の一部分をタップすると、タップした位置に対応する機能名を実現させるための操作例を表す操作補助線矢印が表示される。そして、ユーザは、表示された操作補助線矢印から1つ選択し、選択した操作補助線矢印上をドラッグすると、ドラッグした操作補助線矢印に対応した機能が実行される。これにより、ユーザは、グラフを変形させる機能を実行するためにどのような操作をするべきかを、操作補助線矢印によって知ることができる。また、表示された操作補助線矢印をグラフ変形機能の手掛かりとすることができる。
〔実施形態6〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態6について説明する。実施形態6
におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34fとROM36fとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図19は、実施形態6に係るRAM34fとROM36fとの構成を示す図である。図19(a)によれば、RAM34fは、グラフ式格納領域346aと、グラフ描画データ格納領域346bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップアウト位置格納領域341dと、タップイン位置格納領域346eと、グラフ特徴点格納領域346fとを備えて構成される。
グラフ式格納領域346aは、ユーザによって入力された2次元のグラフ式を格納するための記憶領域である。
グラフ描画データ格納領域346bは、グラフ描画データを格納するための記憶領域である。グラフ描画データとは、グラフ式のグラフを表示部46に表示させるためのデータである。
グラフ特徴点格納領域346fは、グラフ特徴点を格納するための記憶領域である。グラフ特徴点とは、所定の範囲内(例えば、ズーム枠に囲まれた範囲)におけるグラフ式の特徴点の数値データである。例えば、グラフ式のy値の最大値(Ymax)やx値の最大値(Xmax)等がある。
図19(b)によれば、ROM36fは、グラフ描画プログラム366bをサブルーチンとして含むグラフ特徴点表示プログラム366aを格納する。
次に、グラフ関数電卓1のグラフ特徴点表示処理の動作について、図20に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによってグラフ式が入力されると、CPU32は、入力されたグラフ式をグラフ式格納領域346aに記憶させた後、グラフ特徴点表示プログラム366aをROM36fから読み出し、RAM34fに展開することでグラフ特徴点表示処理を開始する。
CPU32は、グラフ特徴点表示処理を開始すると、ユーザによってグラフキー5aが押下されるまで待機し(ステップA1)、グラフキー5aが押下されると(ステップA1:Yes)、グラフ描画処理を実行する(ステップF3)。
グラフ描画処理は、公知の描画処理を適宜適用することとしてよいが、簡単に説明すると次の様な処理である。即ち、CPU32は、グラフ描画プログラム366bをROM36fから読み出し、RAM34fに展開することで、グラフ描画処理を開始すると、グラフ式格納領域346aに格納されているグラフ式を読み出し、当該グラフ式から所定の表示レンジにおけるグラフ描画データを算出する。そして、算出したグラフ描画データに基づいてグラフ式のグラフをグラフ画面に表示させる。
グラフ描画処理を実行した後、ユーザによってズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示する(ステップA5→A7)。尚、ステップA7において表示させるズーム枠は実施形態1と同様の機能を持つものである。
その後、ユーザによってズーム枠の一部がタップされると、CPU32は、タップ操作に従って、ズーム枠の表示を更新させる。そして、表示させたズーム枠の頂点座標によってズーム枠頂点データを更新した後、CPU32は、ユーザによってタップアウトされたか否かを判別する(ステップA19→A21〜A25)。
タップアウトされないと判別した場合は(ステップA25:No)、ステップA21の処理へ移行する。また、タップアウトされたと判別した場合は、タップアウト位置を検出し、検出したタップアウト位置をタップアウト位置格納領域341dに記憶させる(ステップF27)。
そして、タップアウト位置がリスト画面W64内であるか否かを判別する(ステップF29)。リスト画面とは、所望の数値や文字式等をリストデータとして表示・記憶させるためのウィンドウ形式の画面である。
タップアウト位置がリスト画面W64内にないと判別した場合(ステップF29:No)、CPU32は、グラフ特徴点表示処理を終了し、他の処理へ移行する。また、タップアウト位置がリスト画面W64内であると判別した場合(ステップF29:Yes)、CPU32は、ズーム枠内に表示されているグラフ部分における特徴点の座標(例えば、y値の最小値”Ymin:−2”、x値の最小値”Xmin:0”及びx値の最大値”Xmax:1.73”)を算出し(ステップF31)、算出した特徴点の座標をグラフ特徴点格納領域346fに記憶させる(ステップF33)。そして、CPU32は、リスト画面W64内にグラフ特徴点を表示させることによってリスト画面を更新させて(ステップF35)、グラフ特徴点表示処理を終了する。
図21及び図22は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザがグラフ式E60「y=x3−3x」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W60にグラフG60が表示され、また、リスト画面W64が表示される(図21(a))(図20のステップA1→F3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W60にズーム枠F60が表示される(図21(b))。次いで、ズーム枠F60の右下頂点P60から左上方向にドラッグするとズーム枠F60がズーム枠F62に縮小される(図21(c))(図20のステップA5→A7→A19〜A23に相当)。
図22(a)のように、ズーム枠F62を入力ペン9によって選択し、リスト画面W64内へドラッグすると、グラフG60のズーム枠F62内に表示されているグラフ部分における特徴点C60がリスト画面W66内に表示される(図22(b))(図20のA25→F27→F29→F31〜F35に相当)。
図22(b)の特徴点C60には、ズーム枠F62内におけるグラフG60のy値の最小値”Ymin:−2”、x値の最小値”Xmin:0”及びx値の最大値”Xmax:1.73”が表示される。
以上、実施形態6によれば、入力ペン9を用いて、ズーム枠を選択し、そのままリスト画面までドラッグすると、ズーム枠内に表示されているグラフ部分における特徴点の座標がリスト画面内に表示される。これにより、ユーザは、入力ペン9による簡単な操作によって、ズーム枠内におけるグラフの特徴点の座標を知ることができる。
〔実施形態7〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態7について説明する。実施形態7におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34gとROM36gとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図23は、実施形態7に係るRAM34gとROM36gとの構成を示す図である。図23(a)によれば、RAM34gは、3次元グラフ式格納領域341aと、3次元グラフ描画データ格納領域341bと、タップアウト位置格納領域341dと、タップイン位置格納領域347eと、補助線表示データ格納領域347fと、選択機能名格納領域347gと、ドラッグ軌跡格納領域347hと、枠内プレビューデータ格納領域347kとを備えて構成される。
タップイン位置格納領域347eは、タップインされた表示部46上の座標位置をタップイン位置として格納するための記憶領域である。補助線表示データ格納領域347fは、実施形態5と同様の補助線表示データを格納するための記憶領域である。
選択機能名格納領域347gは、ユーザによってドラッグされた軌跡に近似する操作補助線矢印に対応する機能名を選択機能名として格納するための記憶領域である。ドラッグ軌跡格納領域347hは、実施形態5と同様のドラッグ軌跡を格納するための記憶領域である。
枠内プレビューデータ格納領域347kは、枠内プレビューデータを格納するための記憶領域である。枠内プレビューデータとは、選択機能名に対応する機能により算出された3次元グラフ描画データに基づくグ3次元グラフをズーム枠内に縮小して表示させるための表示データである。
図23(b)によれば、ROM36gは、3次元グラフ描画プログラム361b及び各種機能プログラム群367bをサブルーチンとして含む枠内プレビュー表示プログラム367aと、枠指定操作機能テーブル367cとを格納する。
各種機能プログラム群367bは、実施形態3において説明した各種機能プログラム群363cと同一である。また、枠指定操作機能テーブル367cは、実施形態3において説明した図10に示す枠指定操作機能テーブル363dと同様のテーブル構成である。
次に、グラフ関数電卓1の枠内プレビュー表示処理の動作について、図24に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって3次元グラフ式が入力されると、CPU32は、入力された3次元グラフ式を3次元グラフ式格納領域341aに記憶させた後、枠内プレビュー表示プログラム367aをROM36gから読み出し、RAM34gに展開することで枠内プレビュー表示処理を開始する。
CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、3次元グラフ描画処理を実行し、更にズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示させる(ステップA1→A3→A5→A7)。尚、ステップA7において表示させるズーム枠は実施形態1と同様の機能を持つものである。
そして、実施形態5の補助線表示処理のステップE9からステップE23までの処理と同様に、CPU32は、ユーザによってズーム枠の一部がタップインされると、タップイン位置を検出し、検出したタップイン位置をタップイン位置格納領域347eに記憶する(ステップG9→G11)。
次いで、タップイン位置に対応するタップイン場所を検索し、検索したタップイン場所に対応する機能名を枠指定操作機能テーブル367cから読み出す。そして、読み出した機能名に対応する機能を実現するための操作例を表す操作補助線矢印を表示部46に表示させる(ステップG13〜G15)。
CPU32は、表示させた操作補助線矢印の何れか1つの操作補助線矢印上をドラッグされたか否かを判別する。ドラッグされなかったと判別した場合は(ステップG17:No)、枠内プレビュー表示処理を終了し、他の処理へ移行する。また、ドラッグされたと判別した場合は(ステップG17:Yes)、ドラッグ軌跡を検出し、検出したドラッグ軌跡をドラッグ軌跡格納領域347hに記憶する。そして、ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印があるか否かを判別する(ステップG19)。
ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印がないと判別した場合(ステップG19:No)、CPU32は、枠内プレビュー表示処理を終了し、他の処理へ移行する。また、ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印があると判別した場合、ドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印に対応する機能名を枠指定操作機能テーブル367cから読み出し、読み出した機能名を選択機能名格納領域347gに記憶させる(ステップG19→G21→G23)。
CPU32は、ズーム枠内の表示をクリアし(ステップG25)、枠内プレビューデータを算出する(ステップG27)。具体的には、ステップG23において記憶させた機能名に対応する機能プログラムを各種機能プログラム群367bから読み出し、読み出した機能プログラムに従った機能処理を行うことにより3次元グラフ描画データを算出する。そして、算出した3次元グラフデータを所定の大きさに縮小することにより枠内プレビューデータを算出する。このとき、操作補助線矢印の長さに対するドラッグ軌跡の長さの比率で、機能処理のパラメータ(例えば、回転角)を変更する。例えば、「180度回転」機能の場合に、操作補助線矢印の長さに対してドラッグ軌跡の長さが1/2倍のときは、y軸の正方向から見て時計回りに回転角を90度として3次元グラフを回転させた枠内プレビューデータを算出する。
CPU32は、算出した枠内プレビューデータに基づいて、ズーム枠内の表示を更新する(ステップG29)。そして、ユーザによってタップアウトされたか否かを判別する(ステップG31)。タップアウトされなかったと判別した場合は(ステップG31:No)、ステップG19へ処理を移行する。また、タップアウトされたと判別した場合は(ステップG31:Yes)、タップアウト位置を検出し、検出したタップアウト位置をタップアウト位置格納領域341dに記憶させる。そして、タップアウト位置がドラッグ軌跡の形状に近似する操作補助線矢印の終点の近傍(例えば、半径5ドット以内)であるか否かによって、操作補助線矢印の終点までドラッグされたか否かを判別する(ステップG33)。
操作補助線矢印の終点までドラッグされたと判別した場合(ステップG33:Yes)、CPU32は、ステップG23において記憶させた機能名に対応する機能処理によって3次元グラフ描画データを算出し、算出した3次元グラフ描画データを3次元グラフ描画データ格納領域341bに記憶させる(ステップG35)。そして、3次元グラフ描画データに基づいた3次元グラフを表示部46に表示させることによりグラフ表示を更新させる(ステップG37)。
操作補助線矢印の終点までドラッグされていないと判別した場合(ステップG33:No)、CPU32は、ステップG27と同様に枠内プレビューデータを算出し、算出した枠内プレビューデータを枠内プレビューデータ格納領域347kに記憶する(ステップG39)。
そして、枠内プレビューデータに基づいてズーム枠内の表示を更新させる(ステップG41)。CPU32は、ステップG37又はG41の処理の後、枠内プレビュー表示処理を終了する。
図25は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが3次元グラフ式E10「z1=(x2+(y+2)21/2」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W10に3次元グラフG10とグラフコントローラGC10、GC12、GC14及びGC16とが表示される(図25(a))(図24のステップA1→A3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W10にズーム枠F10が表示される(図25(b))(図24のA5→A7に相当)。
そして、図25(c)のように、ユーザがズーム枠F10の右辺上をタップすると、CPU32によって、枠指定操作機能テーブル367cからタップイン場所「右辺」に対応する機能名が読み出される。次いで、当該機能名の機能を実現するための操作例を表す操作補助線矢印V70、V72及びV74がタップイン位置P70を始点として表示される(図25(d))(図24のG9→G11〜G15に相当)。
ユーザが、図25(e)のように、「180度回転」機能に対応する操作補助線矢印V74上をなぞるようにドラッグすると、3次元グラフG10をy軸中心に回転させた3次元グラフG70がズーム枠F10内にプレビュー表示される(図25(f))(図24のG17→G19→G21〜G29に相当)。このプレビュー表示における回転角は、操作補助線矢印V74の長さと、ドラッグ軌跡の長さの比率で更新されていく(図24のG31→G19→G21〜G29に相当)。
ユーザが、操作補助線矢印V74の終点までドラッグした場合は、3次元グラフG10を180度回転した3次元グラフがグラフ画面W10に表示される。
以上、実施形態7によれば、表示されたズーム枠の一部分を入力ペン9によって指定すると、指定された一辺又は頂点に対応する機能を実現するための操作例を表す操作補助線矢印が表示される。表示された操作補助線矢印から1つの操作補助線矢印を選択し、当該操作補助線矢印上をなぞるようにドラッグすると、ドラッグした操作補助線矢印に対応した機能が実行された場合のグラフがズーム枠内に表示される。これにより、ユーザは、操作補助線矢印に対応する機能によってグラフが変形される様子を、ズーム枠内のプレビュー表示によって確認することができる。
〔実施形態8〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態8について説明する。実施形態8におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34hとROM36hとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図26は、実施形態8に係るRAM34hとROM36hとの構成を示す図である。図26(a)によれば、RAM34hは、複数グラフ式格納領域348aと、複数グラフ描画データ格納領域348bと、表示レンジ格納領域348cと、グラフ表示色格納テーブル348dと、ズーム枠頂点データ格納テーブル348eとを備えて構成される。
複数グラフ式格納領域348aは、ユーザによって入力された複数のグラフ式にグラフ式番号(自然数による連番)を付して格納するための記憶領域である。
複数グラフ描画データ格納領域348bは、複数グラフ式格納領域348aに記憶されているグラフ式それぞれのグラフ描画データにグラフ式番号を付して格納するための記憶領域である。
表示レンジ格納領域348cは、表示部46に表示されるxy平面上における表示レンジを格納するための記憶領域である。
グラフ表示色格納テーブル348dは、グラフ式番号と表示色とを対応付けて格納するデータテーブルである。図26(b)は、グラフ表示色格納テーブル348dのテーブル構成の一例を示す図である。同図のように、グラフ式番号と表示色とが対応付けて記憶される。例えば、グラフ式番号「1」には、表示色「黒」が対応付けられて格納される。これは、グラフ式番号「1」のグラフ式の表示色が「黒」であることを表している。
ズーム枠頂点データ格納テーブル348eは、グラフ式番号とズーム枠頂点データとを対応付けて格納するためのデータテーブルである。ズーム枠頂点データとは、実施形態1において説明したズーム枠頂点データと同意である。図26(c)は、ズーム枠頂点データ格納テーブル348eのテーブル構成の一例を示す図である。同図のように、グラフ式番号とズーム枠頂点データとが対応付けて記憶される。例えば、グラフ式番号「1」には、ズーム枠頂点データとして「(1.5、2)(1.5、−0.5)(−2、−0.5)(−2、2)」が対応付けて格納されている。これは、グラフ式番号「1」のグラフ式に対応するズーム枠の4頂点の座標が(1.5、2)、(1.5、−0.5)、(−2、−0.5)及び(−2、2)であることを表している。
図26(d)によれば、ROM36hは、複数グラフ描画プログラム368b及び単数ズーム枠表示プログラム368cをサブルーチンとして含む複数枠表示プログラム368aを格納する。
次に、グラフ関数電卓1の複数枠表示処理の動作について、図27に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって複数のグラフ式が入力されると、CPU32は、入力されたグラフ式にグラフ式番号を付してグラフ式格納領域348aに記憶させた後、複数枠表示プログラム368aをROM36hから読み出し、RAM34hに展開することで複数枠表示処理を開始する。
先ず、CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると(ステップH1:Yes)、複数グラフ描画処理を実行する(ステップH3)。
複数グラフ描画処理は、複数グラフ描画プログラム368bをROM36hから読み出し、RAM34hに展開することで開始される。CPU32は、複数グラフ描画処理を開始すると、表示レンジの初期値を表示レンジ格納領域348cに記憶する。そして、複数グラフ式格納領域348aからグラフ式を1つずつ読み出し、初期値の表示レンジにおけるそれぞれのグラフ描画データを算出し、当該グラフ描画データを複数グラフ描画データ格納領域348bに記憶させる。また、読み出したグラフ式のグラフ式番号に対して、所定の表示色(例えば、グラフ式番号「1」は黒、「2」は赤)を割り当て、グラフ式番号と表示色とを対応付けてグラフ表示色格納テーブル348dに記憶させる。そして、CPU32は、グラフ式それぞれのグラフ式番号に対応するグラフを割り当てた表示色で表示させる。
複数グラフ描画処理の実行後、ユーザによってズームキー5bが押下されると(ステップH5:Yes)、CPU32は、表示部46に複数のグラフが表示されているか否かを判別する(ステップH7)。
複数のグラフが表示されていると判別した場合(ステップH7:Yes)、CPU32は、グラフ表示色格納テーブル348dから表示されているグラフに対応する表示色を読み出す(ステップH9)。
そして、表示されているグラフそれぞれのズーム枠頂点データを算出する(ステップH11)。具体的には、所定の大きさ(例えば、縦辺、横辺の長さが座標値でそれぞれ「1.5」、「2」)の複数のズーム枠を所定座標ずらしたズーム枠頂点データとして算出する。次いで、算出したズーム枠頂点データとグラフ式番号とを対応付けてズーム枠頂点データ格納テーブル348eに記憶する。
CPU32は、ステップH11において算出したズーム枠頂点データを頂点とするズーム枠をステップH9において読み出した表示色で表示部46に表示させる(ステップH13)。
ステップH7において、複数のグラフが表示されていないと判別した場合(ステップH7:No)、CPU32は、単数ズーム枠表示処理を実行して(ステップH15)、複数枠表示処理を終了する。
単数ズーム枠表示処理は、単数ズーム枠表示プログラム368cをROM36hから読み出し、RAM34hに展開することで開始される。単数ズーム枠表示処理を開始すると、CPU32は、ズーム枠頂点データを初期値に設定し、当該ズーム枠頂点データをグラフ番号「1」に対応付けてズーム枠頂点データ格納テーブル348eに記憶する。そして、当該ズーム枠頂点データに基づいたズーム枠を表示色「黒」で表示部46に表示させる。
尚、ステップH13において表示させた複数のズーム枠のそれぞれ、又は単数ズーム枠表示処理において表示させたズーム枠は実施形態1のズーム枠と同様の機能を持つものである。
図28は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが2つのグラフ式「y=x3−3x」と「y=sin(2πx)」とを入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W80に黒線のグラフG80と赤線のグラフG82とが表示される(図28(a))(図27のステップH1→H3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W80に黒線のズーム枠F80と赤線のズーム枠F82とが表示される(図28(b))(図27のH5→H7→H9〜H13に相当)。
ユーザが、入力ペン9を用いて、ズーム枠F80又はF82の辺長を変更すると、ズーム枠に対応する表示レンジがズーム枠の辺長の変更前後の比率で算出され、算出された表示レンジでグラフが更新されて表示される。例えば、ズーム枠F82の横辺を2倍の長さに変更したとすると、グラフG82が横方向に1/2倍に縮小されて表示される。
以上、実施形態8によれば、異なる表示色で表示された複数のグラフそれぞれに対応するズーム枠が、対応するグラフと同じ表示色で表示される。そして、ズーム枠の辺長を変更すると、ズーム枠に対応するグラフの表示レンジが辺長の変更前後の比率で再算出されて、当該グラフの表示が更新される。これにより、ユーザは、複数のグラフそれぞれに対応するズーム枠を視覚的に識別でき、所望のグラフの表示レンジを簡単に変更することができる。
〔実施形態9〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態9について説明する。実施形態8におけるグラフ関数電卓1は、図26に示した実施形態8のRAM34hとROM36hとを、RAM34kとROM36kとに置き換えた構成である。尚、実施形態8と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図27の複数枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図29は、実施形態9に係るRAM34kとROM36kとの構成を示す図である。図29(a)によれば、RAM34kは、複数グラフ式格納領域348aと、複数グラフ描画データ格納領域348bと、表示レンジ格納領域348cと、グラフ表示色格納テーブル348dと、ズーム枠頂点データ格納テーブル348eと、被連結グラフ式番号格納領域349fとを備えて構成される。
被連結グラフ式番号格納領域349fは、被連結グラフ式番号を格納するための記憶領域である。被連結グラフ式番号とは、複数のズーム枠からユーザによって枠連結操作されたズーム枠に対応するグラフ式のグラフ式番号である。また、枠連結操作とは、表示部46に表示された複数のズーム枠から所望のズーム枠を選択し、連結するための操作である。具体的には、1つのズーム枠の辺又は頂点をタップし、そのまま他のズーム枠の辺又は頂点までドラッグする操作である。この枠連結操作によって連結されたズーム枠は、ズーム枠が一体化したことを表す連結ズーム枠F90に代えて表示される。
図29(b)によれば、ROM36kは、複数グラフ描画プログラム368b、単数ズーム枠表示プログラム368c及び各種機能プログラム群369bをサブルーチンとして含む複数枠連結プログラム369aと、枠指定操作機能テーブル369cとを格納する。
各種機能プログラム群369bは、実施形態3において説明した各種機能プログラム群363cと同一である。枠指定操作機能テーブル369cは、実施形態3において説明した図10に示す枠指定操作機能テーブル363dと同様のテーブル構成である。
次に、グラフ関数電卓1の複数枠連結処理の動作について、図30に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによって複数のグラフ式が入力されると、CPU32は、入力されたグラフ式にグラフ式番号を付して、グラフ式格納領域348aに記憶させた後、複数枠連結プログラム369aをROM36kから読み出し、RAM34kに展開することで複数枠連結処理を開始する。
CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、複数グラフ描画処理を実行し、その後、ズームキー5bが押下されると、表示部46に複数のグラフが表示されているか否かを判別する(ステップH1→H3→H5→H7)。
複数のグラフが表示されていると判別した場合、CPU32は、グラフ表示色格納テーブル348dから表示されているグラフのグラフ式番号に対応する表示色を読み出した後、表示されているグラフそれぞれのズーム枠のズーム枠頂点データを算出する(ステップH7→H9→H11)。
次いで、算出したズーム枠頂点データとグラフ式番号とを対応付けてズーム枠頂点データ格納テーブル348eに記憶する。CPU32は、ステップH11において算出したズーム枠頂点データを頂点とするズーム枠をステップH9において読み出した表示色で表示部46に表示させる(ステップH13)。
そして、CPU32は、ユーザによる枠連結操作を検知するまで待機する(ステップK15)。枠連結操作を検知すると(ステップK15:Yes)、CPU32は、枠連結操作されたズーム枠に対応するグラフのグラフ式番号を検出し、検出したグラフ式番号を被連結グラフ式番号格納領域349fに記憶する(ステップK17)。
そして、枠連結操作されたズーム枠を連結ズーム枠F90に代えて表示させる(ステップK19)。
次いで、CPU32は、ユーザによる連結ズーム枠F90に対するタップ操作を検知すると(ステップK21:Yes)、タップイン位置及びタップアウト位置の両方に対応する機能名を枠指定操作機能テーブル369cから読み出す(ステップK23)。
そして、読み出した機能名に対応する機能プログラムを各種機能プログラム群369bから読み出し、当該機能プログラムに従った機能処理によって変更された表示レンジで被連結グラフ式番号に対応するグラフ式のグラフ描画データを再算出する(ステップK25)。
CPU32は、再算出したグラフ描画データにグラフ式番号を付して複数グラフ描画データ格納領域348bに記憶させる。そして、グラフ式番号それぞれに対応するグラフ描画データと表示色に基づいてグラフ表示を更新させて(ステップK27)、複数枠連結処理を終了する。
ステップH7において、複数のグラフが表示されていないと判別した場合(ステップH7:No)は、単数ズーム枠表示処理を実行してから(ステップH15)、複数枠連結処理を終了する。
図31は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザが2つのグラフ式「y=x3−3x」及び「y=sin(2πx)」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W80に黒線のグラフG80と赤線のグラフG82とが表示される。そして、ズームキー5bを押下すると、グラフ画面W80に黒線のズーム枠F80と赤線のズーム枠F82とが表示される(図31(a))(図30のH1→H3→H5→H7→H9〜H13に相当)。
図31(b)のように、ズーム枠F80の左上頂点P90をズーム枠F82の左上頂点P92にドラッグすると、ズーム枠F80、F82は連結ズーム枠F90として表示される(図31(c))(図30のステップK15→K17→K19に相当)。
図31(c)のように、入力ペン9によって連結ズーム枠F90の右辺上を指定し、左方向へドラッグすると、連結ズーム枠F90の横辺が1/2倍に縮小された連結ズーム枠F92が表示される。そして、連結ズーム枠F90を構成するズーム枠F80及びF82に対応する横方向の表示レンジが1/2倍に縮小される。その結果、横方向に2倍に伸長したグラフG90及びG92が表示される(図31(d))(図30のステップK21→K23〜K27に相当)。
以上、実施形態9によれば、複数のグラフに対応するそれぞれのズーム枠を、所定の操作により連結することで、連結ズーム枠が表示される。そして、連結ズーム枠の横辺を縮小する操作を行うと、連結ズーム枠を構成するズーム枠に対しても同様に行ったと見なされる。その結果、連結ズーム枠を構成するズーム枠に対応する横方向の表示レンジが縮小される。これにより、ユーザは、所望のズーム枠を連結し、連結ズーム枠を操作することにより、連結ズーム枠に対して行った操作と同様の操作を所望のズーム枠全てに行うことができる。尚、連結ズーム枠の横辺に対する操作について具体的に説明したが、縦辺に対する操作に対しても同様に縦方向の表示レンジを変更することができる。
〔実施形態10〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態10について説明する。実施形態10におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34mとROM36mとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図4のズーム枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図32は、実施形態10に係るRAM34mとROM36mとの構成を示す図である。図32(a)によれば、RAM34mは、グラフ式格納領域350aと、グラフ描画データ格納領域350bと、ズーム枠頂点データ格納領域341cと、タップアウト位置格納領域341dと、表示レンジ格納領域341fと、ズーム枠頂点初期データ格納領域341gと、ズーム比率格納領域350hとを備えて構成される。
グラフ式格納領域350aは、ユーザによって入力されたグラフ式を格納するための記憶領域である。
グラフ描画データ格納領域350bは、グラフ描画データを格納するための記憶領域である。グラフ描画データとは、グラフ式のグラフを表示部46に表示させるためのデータである。
ズーム比率格納領域350hは、ズーム比率を格納するための記憶領域である。ズーム比率とは、ズーム枠に対するタップ操作前後のズーム枠の横辺及び縦辺それぞれの拡縮比である。ズーム枠頂点データとズーム枠頂点初期データとから、タップ操作前後におけるズーム枠の横辺及び縦辺の長さを算出する。そして、算出した横辺及び縦辺それぞれの変更量を拡縮比として算出し、当該拡縮比をズーム比率とする。
図32(b)によれば、ROM36mは、グラフ描画プログラム370bをサブルーチンとして含むズーム比率記憶プログラム370aを格納する。尚、グラフ描画プログラム370bは、実施形態6において説明したグラフ描画プログラム366bと同一である。
次に、グラフ関数電卓1のズーム比率記憶処理の動作について、図33に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによってグラフ式が入力されると、CPU32は、入力されたグラフ式をグラフ式格納領域350aに記憶させた後、ズーム比率記憶プログラム370aをROM36mから読み出し、RAM34mに展開することでズーム比率記憶処理を開始する。
先ず、CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、グラフ描画処理を実行し、ズームキー5bが押下されると、ズーム枠を初期位置に表示させる(ステップA1→M3→A5→A7)。尚、ステップA7において表示させるズーム枠は実施形態1と同様の機能を持つものである。
その後、ズーム枠の辺又は頂点に対するタップ操作を検知すると、当該タップ操作に従って、ズーム枠の表示とズーム枠頂点データとを更新する(ステップA19→A21〜A25)。そして、ユーザによってタップアウトされると、CPU32は、タップアウト位置を検出し、検出したタップアウト位置をタップアウト位置格納領域341dに記憶する(ステップA25→M27)。
次いで、CPU32は、実施形態2で説明したステップB32−1と同様の処理でズーム比率を算出する(ステップM29)。そして、算出したズーム比率をズーム比率格納領域350hに記憶させた後(ステップM31)、当該ズーム比率を表示部46に表示させて(ステップM33)、ズーム比率記憶処理を終了する。
図34は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザがグラフ式E100「y=x3−3x」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W100にグラフG100が表示される(図34(a))(図33のステップA1→M3に相当)。
そして、ユーザがズームキー5bを押下すると、グラフ画面W100にズーム枠F100が表示される(図34(b))(図33のステップA5→A7に相当)。
ユーザがズーム枠F100の右辺上をタップし、図34(c)のように左方向へドラッグすると、ズーム比表示ウィンドウW102がグラフ画面W100上に表示される。ズーム比表示ウィンドウW102には、x方向ズーム比D100が「1/3」、y方向ズーム比D102が「1」として表示される。x方向ズーム比D100「1/3」及びy方向ズーム比D102「1」は、x軸方向及びy軸方向の表示レンジが、グラフ画面W100の表示レンジと比較して、それぞれ1/3倍及び等倍であることを表している。
以上、実施形態10によれば、ズーム枠の横辺又は縦辺の辺長を変更する操作を行うと、当該変更によって変化する表示レンジのズーム比率が表示される。これにより、ユーザは、グラフを実際に変形させる前に、表示レンジがどの程度変化するかをズーム比率によって確認することができる。そのため、表示されたズーム比率が所望の値でなかった場合は、再度ズーム枠を調整することにより、所望のズーム比率とすることができる。
〔実施形態11〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態11について説明する。実施形態11におけるグラフ関数電卓1は、図3に示した実施形態1のRAM34とROM36とを、RAM34nとROM36nとに置き換えた構成である。尚、実施形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図35は、実施形態11に係るRAM34nとROM36nとの構成を示す図である。図35(a)によれば、RAM34nは、グラフ式格納領域351aと、グラフ描画データ格納領域351bと、現在表示レンジ格納領域351cと、表示レンジ枠頂点データ格納領域351dと、ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eとを備えて構成される。
グラフ式格納領域351aは、ユーザによって入力されたグラフ式を格納するための記憶領域である。
グラフ描画データ格納領域351bは、グラフ描画データを格納するための記憶領域である。グラフ描画データとは、グラフ式のグラフを表示部46に表示させるためのデータである。
現在表示レンジ格納領域351cは、表示部46に表示させているxy平面の表示レンジをレンジ名と座標値とを対応付けて格納するための記憶領域である。図35(b)は、現在表示レンジ格納領域351cの構成の一例を示す図である。同図によれば、レンジ名Xmax(x軸最大値)、Xmin(x軸最小値)、Ymax(y軸最大値)及びYmin(y軸最小値)それぞれに対し、座標値「20」、「−20」、「15」及び「−15」が対応付けて格納されている。
表示レンジ枠頂点データ格納領域351dは、表示レンジ枠の4頂点の座標を表示レンジ枠頂点データとして格納するための記憶領域である。表示レンジ枠とは、本実施形態の特徴的な処理であるズーム処理によって再算出される表示レンジの座標値を4頂点とした矩形枠である。ユーザが所望のズーム処理を選択すると、当該ズーム処理によって表示レンジが再算出される。そして、現在表示中のグラフ画面上に当該ズーム処理の実行によって表示部46に表示される表示レンジの外縁が表示レンジ枠で表示される。
ズーム処理には、ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eに記憶されている各種ズーム処理が予め設定されている。ズーム処理名の一覧W114から、1つのズーム処理名がタップ操作によって選択され、更にEXEキーが押下されると、CPU32は、ズーム処理後の表示レンジを算出する。そして、算出した表示レンジにおけるグラフ描画データを再算出し、当該グラフ描画データに基づいたグラフを表示させることによってズーム処理は実現される。尚、ズーム処理は図36に示すズーム処理後表示レンジ枠表示処理のステップN9からステップN19までの処理に相当する。
ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eは、ズーム処理名とズーム処理後表示レンジとを対応付けて格納するためのデータテーブルである。ズーム処理後表示レンジとは、ズーム処理名に対応する処理によって再算出される表示レンジである。また、ズーム処理後表示レンジは、ズーム処理後のグラフ画面全体に設定される座標範囲であるX’max(x軸最大値)、X’min(x軸最小値)、Y’max(y軸最大値)及びY’min(y軸最小値)によって構成される。それぞれの座標範囲には、ズーム処理後の表示レンジを現在表示レンジから算出するための計算式が格納される。
図35(c)は、ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eのデータテーブルの一例を示す図である。同図によれば、ズーム処理名と、ズーム処理後表示レンジのX’max、X’min、Y’max及びY’minとが対応付けて格納される。例えば、ズーム処理名「5倍」のX’maxには「(Xmax+Xmin)/2+(Xmax−Xmin)/10」が格納されている。これは、現在表示レンジ格納領域351cに記憶されているXmax及びXminで、ズーム処理「5倍」を実行した際に再算出されるX’maxを算出するための計算式である。例えば、Xmax及びXminが「20」及び「−20」の場合は、X’maxの計算式にそれぞれの値を代入し、ズーム処理「5倍」によってX’max(x軸最大値)は「4」と算出する。
図35(d)によれば、ROM36nは、グラフ描画プログラム371bをサブルーチンとして含むズーム処理後表示レンジ枠表示プログラム371aを格納する。尚、グラフ描画プログラム371bは、実施形態6において説明したグラフ描画プログラム366bと同一である。
次に、グラフ関数電卓1のズーム処理後表示レンジ枠表示処理の動作について、図36に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによってグラフ式が入力されると、CPU32は、入力されたグラフ式をグラフ式格納領域351aに記憶させた後、ズーム処理後表示レンジ枠表示プログラム371aをROM36nから読み出し、RAM34nに展開することでズーム処理後表示レンジ枠表示処理を開始する。
先ず、CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、グラフ描画処理を実行した後、現在表示レンジ格納領域351cを初期値に設定する。そして、表示レンジ枠を初期位置に表示させる(ステップN1→N3→N5→N7)。
そして、ユーザの所定の操作(例えば、ズーム処理ボタンBT110のタップ操作)によって表示されたズーム処理名の一覧からズーム処理名が選択されると(ステップN9:Yes)、CPU32は、ズーム処理後の表示レンジを算出する(ステップN11)。具体的には、現在表示レンジ格納領域351cに記憶されている各レンジ名の座標値を、ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eに記憶されているズーム処理後表示レンジの座標範囲の計算式に代入することで、ズーム処理後の表示レンジを算出する。そして、算出した表示レンジにおける4頂点の座標を表示レンジ枠頂点データ格納領域351dに記憶させる。
そして、CPU32は、表示レンジ枠頂点データを4頂点とする表示レンジ枠を表示部46に表示させて、表示更新させる(ステップN13)。
次いで、CPU32は、ユーザによってEXEキーが押下されると(ステップN15:Yes)、算出したズーム処理後表示レンジでのグラフ描画データを再算出し、当該グラフ描画データをグラフ描画データ格納領域351bに記憶させる(ステップN17)。また、ズーム処理後表示レンジを現在表示レンジ格納領域351cに記憶させる。
そして、グラフ描画データに基づいたグラフを表示部46に表示させて(ステップN19)、CPU32は、ズーム処理後表示レンジ枠表示処理を終了する。
図37及び図38は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザがグラフ関数電卓1の電源をONにする(例えば、AC/ONキーの押下)と、表示部46にはズーム処理画面W110とグラフ画面W112とが表示される。ズーム処理画面W110とは、ズーム処理名の一覧を表示し、ユーザによって選択されたズーム処理を実現するための画面である。
そして、グラフ式E110「y=x3−3x」を入力し、グラフキー5aを押下すると、グラフ画面W112にグラフG110が表示され(図37(a))、その後、表示レンジ枠F110が表示される(図37(b))(図36のステップN1→N3→N5→N7に相当)。
次いで、図37(c)のように、ユーザがズーム処理画面W110上に表示されているズーム処理ボタンBT110上をタップすると、ズーム処理名の一覧W114が表示される。
ズーム処理名の一覧W114の「5倍」上をタップすると、表示レンジ枠F110は表示レンジ枠F112に切り替わって表示される(図38(a))(図36のステップN9→N11→N13に相当)。
そして、ユーザがEXEキーを押下すると、表示レンジ枠F112内に表示されていたグラフG110のグラフ部分がグラフ画面W112に5倍に拡大されて表示される(図38(b))(図36のステップN15→N17→N19に相当)。
以上、実施形態11によれば、選択したズーム処理が実行された場合の表示レンジの外縁が表示レンジ枠で表示される。そして、選択したズーム処理を実行すると、表示レンジ枠内に表示されていたグラフ部分がグラフ画面に拡大されて表示される。これにより、ユーザは、所望のズーム処理によってグラフのどの部分が拡大されるかをズーム処理の実行前に確認することができる。そのため、適切なズーム処理を実行することができる。
〔実施形態12〕
次に、本発明を適用したグラフ関数電卓1の実施形態12について説明する。実施形態12におけるグラフ関数電卓1は、図35に示した実施形態11のRAM34nとROM36nとを、RAM34pとROM36pとに置き換えた構成である。尚、実施形態11と同一の構成要素には同一の符号を付し、また図36のズーム処理後表示レンジ枠表示処理のステップと同一処理内容のステップには同一の符号を付してその説明を省略する。
図39は、実施形態12に係るRAM34pとROM36pとの構成を示す図である。図39(a)によれば、RAM34pは、グラフ式格納領域351aと、グラフ描画データ格納領域351bと、現在表示レンジ格納領域351cと、表示レンジ累積格納領域352dと、ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eとを備えて構成される。
表示レンジ累積格納領域352dは、ズーム実行処理によって算出される表示レンジを累積的に格納するための記憶領域であり、新たなレコードが随時確保されて表示レンジの履歴として追記される。
図39(b)によれば、ROM36pは、グラフ描画プログラム371b及びズーム実行プログラム372cをサブルーチンとして含む表示レンジ枠履歴表示プログラム372aを格納する。
次に、グラフ関数電卓1の表示レンジ枠履歴表示処理の動作について、図40に示すフローチャートを用いて以下に説明する。
ユーザによってグラフ式が入力されると、CPU32は、入力されたグラフ式をグラフ式格納領域351aに記憶させた後、表示レンジ枠履歴表示プログラム372aをROM36pから読み出し、RAM34pに展開することで表示レンジ枠履歴表示処理を開始する。
先ず、CPU32は、ユーザによってグラフキー5aが押下されると、グラフ描画処理を実行し、現在表示レンジ格納領域351cを初期値に設定する(ステップN5)。実施形態11と同様の操作によってズーム処理名の一覧W114からズーム処理名が選択されると、CPU32は、EXEキーが押下されるまで待機する(ステップN1→N3→N9→N15)。
ユーザによってEXEキーが押下されると(ステップN15:Yes)、CPU32は、ズーム実行処理を実行する(ステップP19)。ズーム実行処理は、ROM36pから読み出したズーム実行プログラム372cを、RAM34pに展開することで開始される。ズーム実行処理を開始すると、CPU32は、ズーム処理後表示レンジ格納テーブル351eのズーム処理名に対応するズーム処理後表示レンジの計算式を読み出す。そして、読み出した計算式に現在表示レンジの座標値を代入して、ズーム処理の表示レンジを算出する。CPU32は、算出した表示レンジを現在表示レンジ格納領域351cと表示レンジ累積格納領域352dに記憶させる。そして、算出した表示レンジでのグラフ描画データを算出し、算出したグラフ描画データに基づいたグラフを表示部46に表示させる。
ズーム実行処理の実行後、CPU32は、ユーザによって表示レンジの履歴を表示するための操作(例えば、ズーム処理名の一覧W114からの図示しない「表示レンジ履歴」ボタンのタップ操作)が為されたか否かを判別する(ステップP21)。
表示レンジの履歴を表示するための操作が為されなかったと判別した場合(ステップP21:No)、CPU32は、ステップN9の処理へ移行する。また、表示レンジの履歴を表示するための操作が為されたと判別した場合は(ステップP21:Yes)、表示レンジ累積格納領域352dに記憶されている各レコードを読み出す(ステップP23)。
そして、読み出したレコードの表示レンジの座標値を4頂点とする表示レンジ枠を表示部46に表示させて(ステップP25)、CPU32は、表示レンジ枠履歴表示処理を終了する。
図41は、具体的な表示画面の画面遷移の例を示した図であり、以下、ユーザの操作例と合わせて説明する。
先ず、ユーザがグラフ式E110「y=x3−3x」を入力し、グラフキー5aを押下すると、表示部46上のグラフ画面W112にグラフG110が表示される(図41(a))(図40のステップN1→N3に相当)。
そして、図37(c)のズーム処理名の一覧W114からズーム処理名「10倍」をタップし、EXEキーを押下すると、図41(a)の表示レンジを10倍にした表示レンジでグラフG112がグラフ画面W112に表示される(図41(b))(図40のN9→N15→P17→P19に相当)。
次いで、ズーム処理名の一覧W114からズーム処理名「5倍」をタップし、EXEキーを押下すると、図41(a)の表示レンジを5倍にした表示レンジでグラフG114がグラフ画面W112に表示される(図41(c))(図40のN9→N15→P17→P19に相当)。
次いで、ズーム処理名の一覧W114から図示しないズーム処理名「表示レンジ履歴」をタップし、EXEキーを押下すると、表示レンジが図41(a)における表示レンジに戻りグラフG110がグラフ画面W112に表示される(図41(d))。
そして、図41(b)及び図41(c)における表示レンジを表す表示レンジ枠F120及びF122がグラフ画面W112に表示される(図41(e))(図40のP21→P23→P25に相当)。
以上、実施形態12によれば、ズーム処理によって表示されたグラフ画面における表示レンジが、ズーム処理の実行時に累積して記憶される。そして、所定の操作を行うと、記憶された表示レンジが読み出され、当該表示レンジの座標値を4頂点とする表示レンジ枠が表示される。これにより、ユーザは、過去に実行したズーム処理の際の表示レンジを表示レンジ枠によって確認することができる。
以上、12の実施形態について、それぞれが独立した実施形態として説明したが、それぞれの実施形態を適宜組み合わせたグラフ関数電卓を実現することとしてもよい。例えば、実施形態1〜12それぞれに係るプログラムと、これらのプログラムを切り替えるための切り替え選択プログラムとを格納したグラフ関数電卓を構成する。切り替え選択プログラムは、実施形態1〜12のプログラムから1つのプログラムを選択し、当該プログラムに基づく処理を実行させるためのプログラムである。
また、本実施形態におけるグラフ表示制御装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは無論である。
グラフ関数電卓の概観図の一例。 グラフ関数電卓の機能構成の一例を示すブロック図。 実施形態1における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態1におけるズーム枠表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態1におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態2における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態2におけるズーム比率表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態2におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態3における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 枠指定操作機能テーブルのデータテーブルの一例を示す図。 実施形態3における操作アイコン表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態3におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態4における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態4におけるグラフ回転表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態4におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態5における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態5における補助線表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態5におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態6における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態6におけるグラフ特徴点表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態6におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための表示画面の一例を示す第1の図。 実施形態6におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための表示画面の一例を示す第2の図。 実施形態7における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態7における枠内プレビュー表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態7におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態8における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はグラフ表示色格納テーブルのデータテーブルの一例を示す図、(c)はズーム枠頂点データ格納テーブルのデータテーブルの一例を示す図、(d)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態8における複数枠表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態8におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態9における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態9における複数枠連結処理を説明するためのフローチャート。 実施形態9におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態10における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態10におけるズーム比率記憶処理を説明するためのフローチャート。 実施形態10におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。 実施形態11における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)は現在表示レンジ格納領域のテーブル構成の一例を示す図、(c)はズーム処理後表示レンジ格納テーブルのテーブル構成の一例を示す図、(d)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態11におけるズーム処理後表示レンジ枠表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態11におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す第1の図。 実施形態11におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す第2の図。 実施形態12における(a)はRAMの構成の一例を示す図、(b)はROMの構成の一例を示す図。 実施形態12における表示レンジ枠履歴表示処理を説明するためのフローチャート。 実施形態12におけるグラフ関数電卓の画面例を説明するための画面遷移の例を示す図。
符号の説明
1 グラフ関数電卓
3 ディスプレイ
5a グラフキー
5b ズームキー
5 操作入力キー
7 カーソルキー
9 入力ペン
11 スロット
11a 記憶媒体
38 入力部
40 位置検出回路
42 タブレット
44 表示駆動回路
46 表示部
48a 記憶媒体
48 記憶媒体読取部

Claims (14)

  1. グラフ式を入力する入力手段と、
    前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御手段と、
    前記矩形枠に対する移動、回転又は辺長変更の変更指示を入力する指示入力手段と、
    この指示入力手段により入力された前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更して、前記グラフを更新表示する制御を行うグラフ更新手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  2. 前記グラフ更新手段は、前記指示入力手段により入力された変更指示が辺長変更指示であった場合、辺長変更後の前記矩形枠の縦横比に従って前記グラフの表示範囲の縦横比を変更する縦横比変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  3. 前記グラフ更新手段は、前記指示入力手段により入力された変更指示が回転指示であった場合、その回転指示に従った方向及び角度で前記グラフの表示範囲を変更する表示範囲回転変更手段を有することを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  4. 前記指示入力手段によって入力された変更指示に従って前記矩形枠の表示を更新するとともに、その指示量を矩形枠内に表示する制御を行う指示量表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  5. 前記矩形枠の一部分を指定する部分指定手段と、
    前記指定された一部分を移動指示することにより入力可能な前記矩形枠の変更指示の識別子を表示する制御を行う変更指示識別子表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  6. 前記変更指示識別子表示制御手段により表示された識別子のうち、何れかの識別子を選択する識別子選択手段を更に備え、
    前記グラフ更新手段は、前記選択された識別子に対応する前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更して前記グラフを更新表示する識別子対応更新手段を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のグラフ表示制御装置。
  7. 前記変更指示識別子表示制御手段により表示された識別子のうち、何れかの識別子を選択する識別子選択手段と、
    前記選択された識別子に対応する前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更した場合の前記グラフを前記矩形枠内に縮小表示する制御を行う枠内グラフ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のグラフ表示制御装置。
  8. 前記矩形枠内に位置するグラフの特徴点の座標を表示する制御を行う特徴点座標表示制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  9. 前記入力手段は複数のグラフ式を入力する複数式グラフ入力手段を有し、
    前記グラフ表示制御手段は、前記複数式入力手段により複数のグラフ式が入力された場合に各グラフ式のグラフを線種を変えて前記表示画面に表示する制御を行うグラフ線種変更表示制御手段を有し、
    前記矩形枠表示制御手段は、前記グラフ線種変更表示制御手段により複数のグラフが線種を変えて表示された場合、複数のグラフそれぞれに対応する矩形枠を、対応するグラフの線種と同じ線種で表示する制御を行う矩形枠変更表示制御手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のグラフ表示制御装置。
  10. 前記グラフ更新手段は、前記矩形枠変更表示制御手段により矩形枠が複数表示されている場合に、前記指示入力手段によりいずれかの矩形枠の変更指示がなされたとき、前記複数のグラフそれぞれの表示範囲設定を変更して各グラフを更新表示する複数グラフ更新手段を有することを特徴とする請求項9に記載のグラフ表示制御装置。
  11. グラフ式を入力する入力手段と、
    前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御手段と、
    前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御手段と、
    前記グラフの表示範囲設定の変更候補を複数表示する制御を行う表示範囲設定変更候補表示制御手段と、
    前記表示された変更候補のうち、何れかの変更候補を選択する選択手段と、
    前記選択された変更候補に従って変更した場合の前記グラフの表示範囲設定を表すように前記矩形枠を更新表示する制御を行う矩形枠更新手段と、
    を備えることを特徴とするグラフ表示制御装置。
  12. 前記選択手段により選択された変更候補に従って前記グラフの表示範囲設定を変更して前記グラフを更新表示する制御を行うグラフ更新手段と、
    このグラフ更新手段により従前に変更された各表示範囲設定それぞれを表す矩形枠を表示する制御を行う従前設定時矩形枠表示制御手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項11に記載のグラフ表示制御装置。
  13. コンピュータに、
    グラフ式を入力する入力機能と、
    前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、
    前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御機能と、
    前記矩形枠に対する移動、回転又は辺長変更の変更指示を入力する指示入力機能と、
    この指示入力機能により入力された前記矩形枠の変更指示に基づいて前記グラフの表示範囲設定を変更して、前記グラフを更新表示する制御を行うグラフ更新機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  14. コンピュータに、
    グラフ式を入力する入力機能と、
    前記入力されたグラフ式のグラフを表示画面に表示する制御を行うグラフ表示制御機能と、
    前記グラフの表示範囲設定を表す矩形枠を前記表示画面に表示する制御を行う矩形枠表示制御機能と、
    前記グラフの表示範囲設定の変更候補を複数表示する制御を行う表示範囲設定変更候補表示制御機能と、
    前記表示された変更候補のうち、何れかの変更候補を選択する選択機能と、
    前記選択された変更候補に従って変更した場合の前記グラフの表示範囲設定を表すように前記矩形枠を更新表示する制御を行う矩形枠更新機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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