JP2005107349A - ベトナム文字表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ベトナム文字をフォント部位の組み合わせで表現しようとするとき、フォント部位の数を最小数に押さえ、かつベトナム文字のすべてを表現する。
【解決手段】
母音部分文字フォントと、アクセント記号部分文字フォント、上声調符号部分フォントと、下声調符号部分文字フォントと、これらの部分文字フォントが組み合わされて形成される文字フォントと、該文字フォントをビットマップグラフィックスで描写する表示手段とを設け、縦ドット数と横ドット数の比率が2:1のドットマトリックスで形成され、かつ前記部分文字フォントを部分文字の種別毎に定めた所定の位置に収める個々の部分文字フォントデータを備え、前記部分文字フォントデータに基づいて前記表示手段に文字フォントを表示する。
【選択図】 図1
ベトナム文字をフォント部位の組み合わせで表現しようとするとき、フォント部位の数を最小数に押さえ、かつベトナム文字のすべてを表現する。
【解決手段】
母音部分文字フォントと、アクセント記号部分文字フォント、上声調符号部分フォントと、下声調符号部分文字フォントと、これらの部分文字フォントが組み合わされて形成される文字フォントと、該文字フォントをビットマップグラフィックスで描写する表示手段とを設け、縦ドット数と横ドット数の比率が2:1のドットマトリックスで形成され、かつ前記部分文字フォントを部分文字の種別毎に定めた所定の位置に収める個々の部分文字フォントデータを備え、前記部分文字フォントデータに基づいて前記表示手段に文字フォントを表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ベトナム文字表示方法に関する。
従来の方法は、例えば特許文献1に開示されているように、3つの文字フォント部位を連結して1文字のフォント(タイ文字)を作成していた。
上記特許文献1は、3つのフォント部位を<1>下母音、<2>子音+上母音、<3>声調符号としたとき、「子音+上母音」の組み合せ数が増大してしまう問題があった。あるいは、3つのフォント部位を<1>下母音、<2>子音、<3>上母音としたとき、声調符号が表現できないという問題があった。
本発明の目的は、部分文字フォントの数を最小数に押さえ、部分文字フォントを合成してベトナム文字のすべての表現を表示することにある。
本発明は、母音部分文字フォント、アクセント記号部文字フォント、上声調符号部分文字フォント、下声調符号部分文字フォントが組み合わされて形成される文字フォントをビットマップグラフィックスで描写する表示手段とを有するベトナム文字表示方法において、縦ドット数と横ドット数の比率が2:1のドットマトリックスで形成され、かつ前記部分文字フォントを部分文字の種別毎に定めた所定の位置に収める個々の部分文字フォントデータを備え、この部分文字フォントデータに基づいて表示手段に文字フォントを表示することを特徴とするものである。
更に具体的には本発明は、ベトナム文字の文字コードを母音部分コード、アクセント記号部分コード、上声調符号部分コード、下声調符号部分コードの4つに識別する手段と、母音部分コードで形成される母音部分文字フォントを前の文字コードで形成された文字フォントの横に表示し、かつアクセント記号部分コードで形成される部分文字フォントは直前の文字フォント文字に重ね合わせて表示し、かつ下声調符号部分コードで形成される部分文字フォントは直前の文字フォント文字に重ね合わせて表示し、しかも上声調符号部分コードで形成される部分文字フォントは直前の文字フォントに重ね合わせるとともに上方向にずらして表示する表示手段を備えたものである。
なお、ベトナム文字は母音部分文字フォント、アクセント記号部分文字フォント、上声調符号部分文字フォント、下声調符号部分文字フォントの4つに識別でき、この4つ部位が縦方向に並ぶため、フォントデザインが縦ドットと横ドットの比率が2:1では表現しにくく、より縦長のドット比率、例えば2.25:1の比率を必要とする。
ここで、フォント部位を母音部分、アクセント記号部分、上声調符号部分、下声調符号部分からなる部分フォントから構成させる。これらの部分表示用フォントの縦ドット数と横ドット数の比率は2:1であるため、最も上位に位置する上声調符号部分文字フォントを上方向にずらして表示して、全体として、縦ドットと横ドットの比率を2.25:1とすることで、ベトナム文字のすべての表現を表示することができる。
本発明によれば、母音部分文字フォントと声調符号部分文字フォントの組み合わせた組合せフォントを用意する必要がなく、フォント部位の数を最小数に押さえることができる。また、最も上位に位置する上声調符号部分文字フォントを上方向にずらして表示することで、全体として、縦ドットと横ドットの比率を変化させより縦長とすることで、ベトナム文字のすべての表現を表示することができる。
母音部に類する母音部分文字フォントと、該母音部分文字フォントの上隣位置に配置されるアクセント記号部に類するアクセント記号部分文字フォントと、前記アクセント記号部の上隣位置に配置される上声調符号部に類する上声調符号部分文字フォントと、前記母音部分文字フォントの下隣位置に配置される下声調符号部に類する下声調符号部分文字フォントと、これらの部分文字フォントが組み合わされて形成される文字フォントと、該文字フォントをビットマップグラフィックスで描写する表示手段とを有するベトナム文字表示方法において、縦ドット数と横ドット数の比率が2:1のドットマトリックスで形成され、かつ前記部分文字フォントを部分文字の種別毎に定めた所定の位置に収める個々の部分文字フォントデータを備え、前記部分文字フォントデータに基づいて前記表示手段に文字フォントを表示するように構成する。
以下、本発明の実施形態を示す図面に沿って本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施例のベトナム文字表示方法を示すブロック図である。
文字コードデータ1は、表示する文字に対応した文字コードの並びであり、例えば1文字を1バイトで表現することができる。
文字コード識別部2は、文字コードデータ1の文字コードの並びに対して、1コードごとに母音部分、アクセント記号部分、上声調符号部分、下声調符号部分の4つのいずれに該当するかを識別する。
ブロック3は、母音処理4、声調符号重ね処理5、声調符号ずらし処理6からなる処理ブロックである。
文字コード識別部2が母音部分と識別した文字コードに対しては、母音処理4は、前文字の横に表示するべく表示処理7に伝達する。
文字コード識別部2がアクセント記号または下声調符号と識別した文字コードに対しては、声調符号重ね処理5は、前の母音部分に重ね合わせて表示するべく表示処理7に伝達する。
文字コード識別部2が上声調符号と識別した文字コードに対しては、声調符号ずらし処理6は、前の文字部分に重ね合わせ、かつ上方向にずらして表示するべく表示処理7に伝達する。
表示処理7は、文字コードの母音部分コード、アクセント記号部分コード、上声調符号部分コードないし下声調符号部分コードに対応したフォントパターン(母音部分文字フォント、アクセント記号部文字フォント、上声調符号部分文字フォント、下声調符号部分文字フォント)をフォントデータ8(部分文字フォントデータ)に基づき、母音処理4、声調符号重ね処理5、声調符号ずらし処理6から受けた指示通りに出力装置9(表示手段)に表示する。
図2は、本発明の一実施例のベトナム文字のフォント構成を示すブロック図である。
図2の(1)は、ベトナム文字の一例を示した図である。母音とアクセント記号と上声調符号から構成されている。
図2の(2)は、図2の(1)に対応したフォントパターンのデータの一例である。フォント構成は、縦18ドット、横8ドットであり、縦と横の比率は2.25:1となっている。黒丸はドットあり、白丸はドットなしを意味している。
図2の(3)は、ベトナム文字が母音部分フォント、アクセント記号フォント、上声調符号フォント、下声調符号フォントの4つのフォント部位から構成されていることを示した図である。
図3は、本発明の一実施例のベトナム文字の母音と声調符号の一例を示した図である。
図3の(1)は、母音の一例である。文字「A」にはアクセント記号「∪」と「^」が付くことがある。文字「E」にはアクセント記号「^」が付くことがある。文字「O」にはアクセント記号「^」が付くことがある。また、「’」が付くことがある。文字「U」には「’」が付くことがある。
図3の(2)は、声調符号の一例である。上声調符号として「`」「´」「?」「~」があり、下声調符号として「.」がある。図3では文字「A」に付く例を示したが、他の母音にも同様に付く。
ここで、アクセント記号「∪」「^」、上声調符号「`」「´」「?」「~」、下声調符号「.」は、似た記号を使用しており、厳密には図3を参照のこと。
図3は、大文字の例を示したが、小文字も同様のアクセント記号、声調符号が付く。
図4は、本発明の一実施例のベトナム文字の母音の一例を示した図である。
図4は、図3の母音にアクセント記号と声調符号を組み合わせた全パターンを示している。図4は、大文字の例を示したが、小文字も同様のアクセント記号、声調符号が付く。
図5は、本発明の一実施例の図2の(2)が形成される様子を示した模試図である。表示は、母音部分フォントは前の文字コードで形成された文字フォントの横に表示し、アクセント記号部分文字フォントは前記母音部分文字フォントに重ね合わせて表示し、上声調符号は前記部分文字フォント文字に重ね合わせるとともに上方向にずらして表示することを特徴とする一例である。
図5の(1)は母音、図5の(2)はアクセント記号、図5の(3)は上声調符号である。
図5の(4)は、図5の(1)・(2)・(3)の各フォント部位を合成した結果である。
表示用フォントの基本構成は、縦16ドット、横8ドットであり、縦と横の比率は2:1となっている。しかしながら、ベトナム文字は母音部分フォント、アクセント記号部分フォント、上声調符号部分フォント、下声調符号部分フォントの4つに識別でき、この4つ部位が縦方向に並ぶため、フォントデザインが縦ドットと横ドットの比率が2:1では表現しにくく、より縦長のドット比率、例えば2.25:1の比率を必要とする。このため、最も上位に位置する上声調符号を上方向に2ドットずらして表示し、全体として、縦ドットと横ドットの比率を2.25:1とすることで、ベトナム文字特有のフォントデザインを表現している。
更に説明を加える。縦16ドット、横8ドットで構成される部分文字フォントは、フォントデータ8に収められ、かつ部分文字フォントの種別毎に上下方向に位置が定められて収められているのである。このためフォントデータ8に収まる部分文字フォントを重ねることで、ベトナム文字が形成されるのである。これに加え、上声調符号部分文字フォントは上方に2ドットシフトして重ねることにより、アクセント記号部分文字フォントの上方に上声調符号部分文字フォントが配置され、結果的には縦18ドット、横8ドットで構成されるベトナム文字が表現できるのである。
図6は、本発明の一実施例のベトナム文字が形成される様子を示した模試図である。表示は、母音部分文字フォントは前の文字コードで形成された文字フォントの横に表示し、アクセント記号フォントと下声調符号部分文字フォントは前記母音部分文字フォントに重ね合わせて表示することを特徴とする一例である。
図6の(1)は母音部分文字フォント、図6の(2)はアクセント記号部分文字フォント、図6の(3)は下声調符号部分文字フォントである。
図6の(4)は、図6の(1)(2)(3)の各フォント部位を合成した結果である。
表示用フォントの基本構成は、縦16ドット、横8ドットであり、縦と横の比率は2:1となっている。本文字では、図5のように上声調符号がないため、縦16ドット、横8ドットの構成に収めることができる。
図7は、本発明の一実施例のベトナム文字を表示する処理内容を示すフローチャートである。
図7において、ステップ11で、出力装置9における表示する位置を座標(X,Y)と仮定する。X方向は横方向であり、右に行くほど座標の値は大きくなる。Y方向は縦方向であり、下に行くほど座標の値は大きくなる。
ステップ12で、文字コードデータ1の表示対象の文字があるかを判定する。もし表示対象の文字がなければ、本処理を終了する。
なお、文字コードデータのコードの並びは、母音の直後にアクセント記号、声調符号が来るように配置する。
表示対象の文字がある場合は、ステップ13で先頭の1文字を切り出す。
ステップ14で、切り出した文字の文字種類が何であるかを判定する。
切り出した文字が「母音」または「子音」である場合は、ステップ15で、座標(X,Y)にその文字を表示する。その後、ステップ18で、表示する位置の座標(X,Y)のX座標を8ドット増加させる。これは、1文字の横ドット数が8ドットであるため、現文字の直後に次の文字を表示させることを意味する。
切り出した文字が「アクセント記号」または「下声調符号」である場合は、ステップ16で、座標(X−8,Y)にその文字を表示する。これは、1文字の横ドット数が8ドットであるため、前の文字に重ね合わせて表示することを意味する。
切り出した文字が「上声調符号」である場合は、ステップ17で、座標(X−8,Y−2)にその文字を表示する。これは、前の文字に重ね合わせ、かつ上方向に2ドットずらして表示することを意味する。
各文字種類の処理を終了後、ステップ11に戻る。
図8は、本発明の一実施例のベトナム文字の文字コードのテーブルである。
1文字を1バイトで表現するJISコードの内、カタカナ文字の個所にベトナム文字を割り振っている。コード40H〜7FHは英字である。
図8のテーブルにおいて、「母音」は、コードA1H〜コードAEHである。英字「I」は、デザインの都合上、声調符号を付けた状態でフォントを構成している。英字「A」「E」「O」「U」は、コード41H〜コード7AHから使用する。「アクセント記号」は、コードC0H〜コードC3Hである。「上声調符号」は、コードD0H〜コードD7Hである。「下声調符号」は、コードD8H〜コードD9Hである。コードB0H〜コードB1Hは、ベトナム語専用の子音である。
本テーブルにおける割り振りは、一例であり、本実施例と異なる割り振り形態をとってもよい。
以上述べてきたように、本実施例によれば、表示用フォントの基本構成が、縦16ドット、横8ドットであるような場合でも、母音部分文字フォント、アクセント記号部分文字フォント、上声調符号部分文字フォント、下声調符号部分文字フォントからなる部分フォントを合成してベトナム文字フォントを構成するので、母音部分文字フォントと声調符号フォントの組み合わせたフォントを用意する必要がなく、フォント部位の数を最小数に押さえることができる。また、最も上位に位置する上声調符号部分文字フォントを上方向に2ドットずらして表示することで、全体として、縦ドットと横ドットの比率を2.25:1とすることで、ベトナム文字のすべての表現を表示することができる。
1…文字コードデータ、2…文字コード識別部、3…処理ブロック、4…母音処理、5…声調符号重ね処理、6…声調符号ずらし処理、7…表示処理、8…フォントデータ、9…出力装置。
Claims (3)
- 母音部に類する母音部分文字フォントと、該母音部分文字フォントの上隣位置に配置されるアクセント記号部に類するアクセント記号部分文字フォントと、前記アクセント記号部の上隣位置に配置される上声調符号部に類する上声調符号部分文字フォントと、前記母音部分文字フォントの下隣位置に配置される下声調符号部に類する下声調符号部分文字フォントと、これらの部分文字フォントが組み合わされて形成される文字フォントと、該文字フォントをビットマップグラフィックスで描写する表示手段とを有するベトナム文字表示方法において、縦ドット数と横ドット数の比率が2:1のドットマトリックスで形成され、かつ前記部分文字フォントを部分文字の種別毎に定めた所定の位置に収める個々の部分文字フォントデータを備え、前記部分文字フォントデータに基づいて前記表示手段に文字フォントを表示することを特徴とするベトナム文字表示方法。
- 請求項1において、
前記部分文字フォントデータに基づいて形成される各部分文字フォントを重ねて表示手段に表示することを特徴とするベトナム文字表示方法。 - 請求項1において、
前記部分文字フォントデータに基づいて形成される各部分文字フォントを重ね、しかも前記上声調符号部分文字フォントは上方向にずらして表示手段に表示することを特徴とするベトナム文字表示方法。
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JP2003342739A JP2005107349A (ja) | 2003-10-01 | 2003-10-01 | ベトナム文字表示方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016173833A (ja) * | 2016-04-08 | 2016-09-29 | 健哲 福井 | 漢字やかなを読む為に添える、数字又は記号、と文字との組み合せ。 |
-
2003
- 2003-10-01 JP JP2003342739A patent/JP2005107349A/ja active Pending
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